JP2573953B2 - 合成樹脂成形品 - Google Patents
合成樹脂成形品Info
- Publication number
- JP2573953B2 JP2573953B2 JP62168287A JP16828787A JP2573953B2 JP 2573953 B2 JP2573953 B2 JP 2573953B2 JP 62168287 A JP62168287 A JP 62168287A JP 16828787 A JP16828787 A JP 16828787A JP 2573953 B2 JP2573953 B2 JP 2573953B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- resin molded
- titanium
- molded product
- metal layer
- Prior art date
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 この発明は、表面にチタン色を施した真空メタライジ
ング製品に関するものである。
ング製品に関するものである。
表面にチタン色を施して、装飾用として使用する従来
の真空メタライジング製品としては、例えば第3図に示
すようなものがある。これは、合成樹脂成形材料からな
る基材1の上にベースコート塗料層2を塗装し、該ベー
スコート塗料層2上に、純チタンからなる金属槽3を真
空蒸着やスパッタリング,イオンプレーティング等で真
空メタライジングし、更にその金属層3の表面にトップ
コート(クリヤー)塗料層4を塗装して製品を得てい
る。
の真空メタライジング製品としては、例えば第3図に示
すようなものがある。これは、合成樹脂成形材料からな
る基材1の上にベースコート塗料層2を塗装し、該ベー
スコート塗料層2上に、純チタンからなる金属槽3を真
空蒸着やスパッタリング,イオンプレーティング等で真
空メタライジングし、更にその金属層3の表面にトップ
コート(クリヤー)塗料層4を塗装して製品を得てい
る。
しかしながら、このような従来のチタン色を有する真
空メタライジング製品にあっては、例えばスパッタリン
グの場合、純チタンを使用するものにおいては、そのス
パッタレイトが、従来多く用いられている純クロムやNi
-Cr合金並びにFe-Cr合金等に比べ低く、また従来から用
いられている金属と同一のスパッタリング装置で併行生
産をする場合繁雑なターゲット交換が必要となり製品加
工時の作業性の悪化をもたらすという問題点があった。
空メタライジング製品にあっては、例えばスパッタリン
グの場合、純チタンを使用するものにおいては、そのス
パッタレイトが、従来多く用いられている純クロムやNi
-Cr合金並びにFe-Cr合金等に比べ低く、また従来から用
いられている金属と同一のスパッタリング装置で併行生
産をする場合繁雑なターゲット交換が必要となり製品加
工時の作業性の悪化をもたらすという問題点があった。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなさ
れたもので、従来から用いられている純CrやNi-Cr合金
並びにFe-Cr合金等を用いながら、トップコート塗料
に、塗料固型分に対して0.005〜1重量%のカーボンブ
ラックを添加したものをトップコート塗料として用いる
ことにより、あたかも純チタンでメタライジングした製
品であるかのような表面に加工することができる合成樹
脂成形品を得ることにある。
れたもので、従来から用いられている純CrやNi-Cr合金
並びにFe-Cr合金等を用いながら、トップコート塗料
に、塗料固型分に対して0.005〜1重量%のカーボンブ
ラックを添加したものをトップコート塗料として用いる
ことにより、あたかも純チタンでメタライジングした製
品であるかのような表面に加工することができる合成樹
脂成形品を得ることにある。
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
まず第1図においてその構成を説明すると、合成樹脂
成形材料からなる基材1の上に、ベースコート塗料層2
を塗装し、更にそのベースコート塗料層2上に金属層5
を真空メタライジングし、更にその金属層5の上に塗料
固型分に対して、0.005〜1重量%のカーボンブラック
を添加したトップコート塗料層6を塗装している。ここ
で合成樹脂成形材料からなる基材1とはABS,PC,変性PP
O,PA,PBT,PP等の熱加塑性樹脂やフェノール,不飽和ポ
リエステル,FRP,ウレタン等の熱硬化性樹脂を、射出成
形,押出成形,真空成形,圧縮成形等の成形手段で成形
した製品である。ベースコート塗料層2とはポリエステ
ル系やアクリル系,エポキシ系等の1液型及び2液型塗
料であり、通常10〜20μの厚さに塗装する。尚、ベース
コート塗料層2は場合により省略することができる。金
属層5は純クロムやNi-Cr合金(たとえばNi50%,Cr20
%,Fe20%他等)、Fe-Cr合金(たとえばSUS310等)等の
銀色系の金属であれば良く、真空蒸着やスパッタリン
グ,イオンプレーティング等で200〜1000Åの厚さに真
紅メタライジングするものである。トップコート塗料層
6はアクリル系やポリエステル系,エポキシ系等の1液
型及び2液型塗料であり、これに塗料固型分に対して0.
005〜1重量%のカーボンブラックを添加し、10〜40μ
の厚さに塗装する。このカーボンブラックは粒径の小さ
いものほど良く、HCCやMCC,N110,N220,N330等(ASTM標
示)が好ましい。
成形材料からなる基材1の上に、ベースコート塗料層2
を塗装し、更にそのベースコート塗料層2上に金属層5
を真空メタライジングし、更にその金属層5の上に塗料
固型分に対して、0.005〜1重量%のカーボンブラック
を添加したトップコート塗料層6を塗装している。ここ
で合成樹脂成形材料からなる基材1とはABS,PC,変性PP
O,PA,PBT,PP等の熱加塑性樹脂やフェノール,不飽和ポ
リエステル,FRP,ウレタン等の熱硬化性樹脂を、射出成
形,押出成形,真空成形,圧縮成形等の成形手段で成形
した製品である。ベースコート塗料層2とはポリエステ
ル系やアクリル系,エポキシ系等の1液型及び2液型塗
料であり、通常10〜20μの厚さに塗装する。尚、ベース
コート塗料層2は場合により省略することができる。金
属層5は純クロムやNi-Cr合金(たとえばNi50%,Cr20
%,Fe20%他等)、Fe-Cr合金(たとえばSUS310等)等の
銀色系の金属であれば良く、真空蒸着やスパッタリン
グ,イオンプレーティング等で200〜1000Åの厚さに真
紅メタライジングするものである。トップコート塗料層
6はアクリル系やポリエステル系,エポキシ系等の1液
型及び2液型塗料であり、これに塗料固型分に対して0.
005〜1重量%のカーボンブラックを添加し、10〜40μ
の厚さに塗装する。このカーボンブラックは粒径の小さ
いものほど良く、HCCやMCC,N110,N220,N330等(ASTM標
示)が好ましい。
次にその効果を説明すると、チタン色とはチタンの表
面処理の具合でさまざまな色があるが、一般的には真空
メタライジングの場合第2図の一点鎖線で示す如く純チ
タン/トップコート(クリヤー)のように長波長側ほど
反射率の高い赤味を帯びた色調であり、しかも従来の純
クロムやNi-Cr合金よりもかなり暗い外観を有してい
る。これに対したとえば第2図実線で示すようにNi-Cr
合金/トップコート塗料層6(0.1%カーボンブラック
(HCC)添加)の反射率から分かるように第2図破線で
示す従来のNi-Cr合金よりもカーボンブラックをトップ
コート塗料層6に添加することによって反射率が全体に
落ち、しかも微細なカーボンブラックの吸光特性から長
波長側の反射率がやや高く、純チタンの色と似ている。
このカーボンブラックの添加量は、塗料固型分に対して
0.005重量%未満では無添加と変わらず、逆に1重量%
を越えると反射率が低下しすぎて金属感を失ってしま
う。
面処理の具合でさまざまな色があるが、一般的には真空
メタライジングの場合第2図の一点鎖線で示す如く純チ
タン/トップコート(クリヤー)のように長波長側ほど
反射率の高い赤味を帯びた色調であり、しかも従来の純
クロムやNi-Cr合金よりもかなり暗い外観を有してい
る。これに対したとえば第2図実線で示すようにNi-Cr
合金/トップコート塗料層6(0.1%カーボンブラック
(HCC)添加)の反射率から分かるように第2図破線で
示す従来のNi-Cr合金よりもカーボンブラックをトップ
コート塗料層6に添加することによって反射率が全体に
落ち、しかも微細なカーボンブラックの吸光特性から長
波長側の反射率がやや高く、純チタンの色と似ている。
このカーボンブラックの添加量は、塗料固型分に対して
0.005重量%未満では無添加と変わらず、逆に1重量%
を越えると反射率が低下しすぎて金属感を失ってしま
う。
このように、本実施例においては、純クロームや、Ni
-Cr合金である金属層5の表面に塗料固形分に対して0.0
05〜1重量%のカーボンブラックを添加したトップコー
ト塗料層6を設けることにより、上記金属層5が、あた
かもチタンであるかのような色調、光沢の外観を得るこ
とができるので、チタン用ターゲットの使用を省くこと
ができ、これによりターゲットの交換作業を省力しなが
らも、表面にチタン色が施された各種合成樹脂成形品を
生産することができる。の合成樹脂成形品の生産性が高
められる効果がある。
-Cr合金である金属層5の表面に塗料固形分に対して0.0
05〜1重量%のカーボンブラックを添加したトップコー
ト塗料層6を設けることにより、上記金属層5が、あた
かもチタンであるかのような色調、光沢の外観を得るこ
とができるので、チタン用ターゲットの使用を省くこと
ができ、これによりターゲットの交換作業を省力しなが
らも、表面にチタン色が施された各種合成樹脂成形品を
生産することができる。の合成樹脂成形品の生産性が高
められる効果がある。
以上のように本発明は、合成樹脂成形材料からなる基
材1に、クローム又はクローム合金からなる銀色系金属
を200〜1000Åの厚さで真空メタライジングしてなる金
属層5を形成し、該金属層5の表面に、樹脂系塗料の固
形分に対して0.005〜1重量%のカーボンブラック粒子
を添加した塗料を、10〜40μmの厚さに塗布してなるト
ップコート塗料層6を形成したことを特徴とする合成樹
脂成形品である。
材1に、クローム又はクローム合金からなる銀色系金属
を200〜1000Åの厚さで真空メタライジングしてなる金
属層5を形成し、該金属層5の表面に、樹脂系塗料の固
形分に対して0.005〜1重量%のカーボンブラック粒子
を添加した塗料を、10〜40μmの厚さに塗布してなるト
ップコート塗料層6を形成したことを特徴とする合成樹
脂成形品である。
従ってこの発明の合成樹脂成形品によれば、上記金属
層5が、あたかもチタンであるかのような色調、光沢の
外観を得ることができるので、チタン用ターゲットの使
用を省くことができ、これによりターゲットの交換作業
を省力しながらも、表面にチタン色が施された各種合成
樹脂成形品を生産することができるので、チタン金属の
外観である各種の合成樹脂成形品の生産性が高められる
効果がある。
層5が、あたかもチタンであるかのような色調、光沢の
外観を得ることができるので、チタン用ターゲットの使
用を省くことができ、これによりターゲットの交換作業
を省力しながらも、表面にチタン色が施された各種合成
樹脂成形品を生産することができるので、チタン金属の
外観である各種の合成樹脂成形品の生産性が高められる
効果がある。
第1図は本発明よりなる合成樹脂成形品の実施例を示し
た断面説明図、第2図は従来例との比較説明図、第3図
は従来の合成樹脂成形品である断面図である。 1……基材、2……ベースコート塗料層 5……金属層、6……トップコート塗料層
た断面説明図、第2図は従来例との比較説明図、第3図
は従来の合成樹脂成形品である断面図である。 1……基材、2……ベースコート塗料層 5……金属層、6……トップコート塗料層
Claims (1)
- 【請求項1】合成樹脂成形材料からなる基材1に、クロ
ーム又はクローム合金からなる銀色系金属を200〜1000
Åの厚さで真空メタライジングしてなる金属層(5)を
形成し、該金属層5の表面に、樹脂系塗料の固形分に対
して0.005〜1重量%のカーボンブラック粒子を添加し
た塗料を、10〜40μmの厚さに塗布してなるトップコー
ト塗料層(6)を形成したことを特徴とする合成樹脂成
形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62168287A JP2573953B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 合成樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62168287A JP2573953B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 合成樹脂成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6411829A JPS6411829A (en) | 1989-01-17 |
JP2573953B2 true JP2573953B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=15865225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62168287A Expired - Lifetime JP2573953B2 (ja) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | 合成樹脂成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573953B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57167328A (en) * | 1981-04-09 | 1982-10-15 | Hashimoto Forming Co Ltd | Production of synthetic resin molding having metallized layer |
JPS6199901U (ja) * | 1984-12-05 | 1986-06-26 |
-
1987
- 1987-07-06 JP JP62168287A patent/JP2573953B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6411829A (en) | 1989-01-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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