JP2573044B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JP2573044B2
JP2573044B2 JP63293781A JP29378188A JP2573044B2 JP 2573044 B2 JP2573044 B2 JP 2573044B2 JP 63293781 A JP63293781 A JP 63293781A JP 29378188 A JP29378188 A JP 29378188A JP 2573044 B2 JP2573044 B2 JP 2573044B2
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仁 塚原
圭子 黒河
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は送風装置に関する。さらに詳しくは、室内
を冷暖房する空気調和機や室内空気を循環させる循環扇
等の送風装置に関する。
(ロ)従来の技術 室内を密蔽状態にして空気調和機で冷暖房したり、温
風暖房機と併用して循環扇を運転して暖房加湿すると、
かびが空気調和機や循環扇のエアーフィルター、吹出・
吸込グリル、ファン、ファンケーシング等の空気流と接
触する部材表面に発生し、このかびが室内へ吹出される
ため、室内にいる人が喘息などの呼吸器系疾患にかか
り、健康を害する問題が生じている。
このため、実開昭61−7729号公報で提示されるように
一般市販品の防カビ剤を空気調和機の吹出部にスプレー
で塗布することも提案されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、このように防カビ剤のような抗菌剤を直接表
面塗布する方法では、基本的にカビの発生条件である水
分やゴミの付着を防止することができず、しかも空気調
和機の吹出壁に付着する結露水で表面塗布された防かび
剤が流れ落ち易いため、長期間に亘って良好な防カビ効
果を得ることが困難であった。
この発明は、かかる状況に鑑みなされたものであり、
ことに長期間において防カビ効果を良好に発揮できる送
風装置を提供しようとするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 上記観点から、本発明者らは鋭意研究を行った結果、
抗菌剤に撥水剤を混合した溶液を前記部材に塗布処理す
ることにより、抗菌剤を単に塗布した場合に比してその
防カビ効果の耐久性が著しく改善される事実を見出し、
この発明に到達した。
かくしてこの発明によれば、送風装置における空気流
と接触する部材表面が、抗菌剤と撥水剤とからなる抗菌
性被膜で被覆されてなることを特徴とする送風装置が提
供される。
この発明における“空気流と接触する部材”とは、送
風装置の前面パネル、吸込・吹出グリル、本体ケーシン
グ、ファンケーシング、クロスフローファン、エアフィ
ルターなどを意味する。ことにエアフィルターのネット
やクロスフローファンが好適な対象である。また部材表
面とは全面のみならず部分的であってもよく、少なくと
も空気流との接触面であればよい。かかる部材は、通
常、金属や合成樹脂で構成され、この発明においてもい
ずれの部材を対象とすることができる。しかし通常、合
成樹脂の成形品で構成するのが好ましい。かかる合成樹
脂は、特に限定されないが、その代表例としてポリエチ
レン樹脂(PE樹脂)、ポリプロピレン樹脂(PP樹脂)、
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹
脂)、アクリロニトリル−スチレン樹脂(AS樹脂)、ポ
リスチレン樹脂(PS樹脂)、ポリアミド樹脂(PA樹脂)
等が挙げられる。なお、これらは、ガラス繊維やセラミ
ック繊維等で補強されたものであってもよい。
この発明に用いる抗菌剤は、送風装置の使用環境下に
おいて分解や揮散し難い安定なものでかつ、多種類の細
菌およびカビに対して抗菌作用を有するものが望まし
い。かかる観点から、ジフェニルエーテル類、N−ハロ
アルキルチオ類、ベンズイミダゾール類、有機砒素化合
物類、又はアルミナシリカ含水金属塩を用いるのが好ま
しい。
ここで、ジフェニルエーテル類の代表例は、2,4,4′
−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル
(C12H7Cl3O2)、ヘキサクロロヒドロキシジフェニルエ
ーテル(C12H3Cl6O2)である。N−ハロアルキルチオ化
合物の代表例は、N−(フルオロジクロロメチルチオ)
−フタルイミド(C9H4Cl2FNO2S)、N,N−ジメチル−
N′−フェニル−N′−フルオロジクロロメチルチオス
ルファミド(C6H12Cl2FN2O2S2)、N−トリクロロメチ
ルチオテトラヒドロフタルイミド(C6H8Cl3NO2S)であ
る。ベンズイミダゾール類の代表例は、2−(4−チア
ゾリル)ベンズイミダゾール(C10H7N3S)、2−(メト
キシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾール(C9H9N
3O2)がある。有機砒素化合物の代表例は、10,10′−オ
キシビスフェノキシアルシン(C24H16As2O3)、アルス
チノール(C11H14AsNO3S2)がある。アルミナシリカ含
水金属塩は、式Me2/nO・Al2O3・xSiO2・yH2O[式中Me2
はCu++,Ag++,Zn+;n,x及びyは自然数]で表わされる塩
である。これらの抗菌剤は、何れもそれ自体公知の常温
固体の化合物である。これらの抗菌剤は、単独で用いて
も、2種以上の混合物で用いてもよい。
一方、この発明に用いる撥水剤としては、界面活性剤
型撥水剤や樹脂型撥水剤等の公知のものが種々適用可能
であるが、長期の撥水効果を発現する点で、自己造膜性
を有する樹脂型撥水剤を用いるのが適している。ここで
樹脂型の撥水剤としては、シリコーン型のものとフッ素
系のものが代表的である。前者としては、ポリオルガノ
シロキサンやその変性物たるいわゆる変性シリコーン
(例えば、シリコーン変性アルキド樹脂)が挙げられ、
後者としては、ポリマー鎖の末端に−CF3基等のパーフ
ルオロアルキル基を有する変性フッ素樹脂(例えば、フ
ェノール変性フッ素樹脂、アクリル変性フッ素樹脂、エ
ポキシ変性フッ素樹脂、ウレタン変性フッ素樹脂等)が
挙げられる。これらのうち撥水効果の点で後者の変性フ
ッ素樹脂を用いるのが好ましい。かかる変性フッ素樹脂
は、通常、変性熱可塑性フッ素樹脂塗料、熱硬化性フッ
素樹脂塗料等の名称で溶液形態で入手可能であり、例え
ば、フロロコートやフロロバリアー(旭硝子(株)製)
の市販名のものが挙げられる。
この発明の抗菌性被膜は、上記抗菌剤と撥水剤とを含
有する溶液又は分散液を前記部材表面に塗布し、乾燥す
ることにより形成することができる。ここで塗布溶液の
溶媒としては、上記抗菌剤及び撥水剤を均一に分散又は
溶解できるものが適しており、例えばハロゲン化炭化水
素系からアルコール系等の極性の範囲の有機溶媒を溶い
るのが適している。また、塗布は、スプレー法、浸漬
法、ハケ塗り法等のいずれで行ってもよい。
また、上記塗布用溶液(分散液)中の抗菌剤の濃度は
0.05〜3.0wt%、撥水剤の濃度は2.0〜5.0wt%とするの
が、得られた抗菌性被膜の膜耐久性及び防カビ効果の持
続性の点で適している。かかる溶液又は分散液の塗布及
び乾燥により通常、厚み1.0〜20μm程度の抗菌性被膜
を形成させることができる。
なお、このように形成された抗菌性被膜は、膜強化の
点で必要に応じて加熱処理に付されてもよい。
(ホ)作 用 部材表面に形成された抗菌性被膜は、部材表面に抗菌
性を付与してカビの発生及び繁殖を防止すベく作用す
る。また抗菌性被膜を構成する撥水剤は、その表面に水
分が付着又は結露するのを防止して、カビが繁殖し難い
環境を与えると共に抗菌剤との水分との接触を抑制して
抗菌剤の水による流出消失を防止するよう作用する。
これにより、送風装置としての長期間の良好な防カビ
効果が確保されることとなる。
(ヘ)実施例 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1は空気調和機(送風装置)の本体
2の前面に取りつけられた前面パネルで、吸込グリル3
と、風向変更羽根4付きの吹出グリル5とが設けられて
いる。
第2図は第1図のII−II′線で切断した空気調和機の
断面図であり、本体2のケーシング6内には冷房時に蒸
発器として、暖房時に凝縮器として作用する熱交換器7
と、吸込グリル3よりエアーフィルター8及び熱交換器
7を介して吸込まれた室内空気を吹出グリル5から吹き
出させるクロスフローファン9と、室内空気を吸込グリ
ル3より吹出グリル5へ導くファンケーシング10と、冷
房時に熱交換器7から滴下されるドレン水を受けるドレ
ンパン11とが設けられている。
そして、ケーシング6、前面パネル1、クロスフロー
ファン9、ファンケーシング10、風向変更羽根4及びエ
アーフィルター8は、各々、AS樹脂を素材樹脂とする成
形品で構成されてなる。そしてこれら各成形品の表面に
は、抗菌剤としての2−(4−チアゾリル)ベンズイミ
ダゾールと、自己造膜性の撥水剤としてのアクリル変性
フッ素樹脂で構成される抗菌性被膜が塗布形成されてな
る。
なお、上記塗布形成は、1,2,2−トリクロロ−1,1,2−
トリクルフルオロメタン中に0.05wt%の上記抗菌剤と、
2wt%のアクリル変性フッ素樹脂(フロロコート;旭硝
子(株)製)を溶解した溶液をスプレーし自然乾燥する
ことにより行った。被膜厚みは、約3〜5μmであっ
た。
かかる空気調和機においては、上述のごとく、空気流
と接触する各合成樹脂成形品表面に、抗菌剤と撥水剤と
からなる抗菌性被膜が形成されているため、単に抗菌剤
が塗布された成形品を用いたものに比して、その防カビ
効果の持続性が著しく改善されることとなる。そしてこ
とに、冷房時に結露水が付着する吹出グリル5や風向変
更羽根4及びドレン水が溜まるドレンパン11、並びに暖
房加湿時に湿気をおびるケーシング6、前記パネル1、
吸込グリル3、クロスフローファン9、ファンケーシン
グ10、エアーフィルター8の不織布状のエレメント12に
長期間かびが発生することはない。
なお、上記各成形品のうち、エアーフィルターやクロ
スフローファンについて、防カビ効果持続試験(加速度
試験:70℃、7日)の後、JIS Z2911に準じて防カビ効
果の確認を行った。なお、比較のために、撥水剤を用い
ずに直接前記抗菌剤をスプレー塗布したエアーフィルタ
ーについて併せて試験を行った結果を下表に示す。
このように実施例においては、防カビ効果の特性が著
しく改善されていることが判る。
(ト)発明の効果 この発明の送風装置によれば、空気流と接触する部材
表面が冷房時に結露水やドレン水で濡れたり、暖房加湿
時に湿気をおびてもその表面にかびが発生するのを防止
でき、且つ抗菌剤は撥水剤と共に表面被覆されているた
め、消失することがなく、半永久的に防かび効果を発揮
することができる。
特に本発明を頻繁に水洗いされたり、結露水が発生し
やすいエアーフィルターのエレメントやクロスフローフ
ァンに適用すれば防かび効果が半永久的に持続されるた
め、極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は空気調和
機の斜視図、第2図は第1図のII−II′線で切断した空
気調和機の斜視図である。 1……前面パネル、3……吸込グリル、 4……風向変更羽根、5……吹出グリル、 6……本体ケーシング、 9……クロスフローファン、 10……ファンケーシング 11……ドレンパン、 12……エアーフィルターのエレメント。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風装置における空気流と接触する部材で
    表面が、抗菌剤と撥水剤とからなる抗菌性被膜で被覆さ
    れてなることを特徴とする送風装置。
JP63293781A 1988-11-18 1988-11-18 送風装置 Expired - Lifetime JP2573044B2 (ja)

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