JP2572433Y2 - 車両灯具用インナーレンズ - Google Patents
車両灯具用インナーレンズInfo
- Publication number
- JP2572433Y2 JP2572433Y2 JP1993034550U JP3455093U JP2572433Y2 JP 2572433 Y2 JP2572433 Y2 JP 2572433Y2 JP 1993034550 U JP1993034550 U JP 1993034550U JP 3455093 U JP3455093 U JP 3455093U JP 2572433 Y2 JP2572433 Y2 JP 2572433Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner lens
- fresnel
- equation
- fresnel lens
- lens
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、二つのフレネルレンズ
部における接近部分での離型時の部材変形を阻止して、
発光を所定方向に導く車両灯具用インナーレンズに関す
る。
部における接近部分での離型時の部材変形を阻止して、
発光を所定方向に導く車両灯具用インナーレンズに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車の尾灯などは、規格又はデ
ザイン上からインナーレンズに二つの接近した円形フレ
ネルレンズが設けられる場合がある。図２は、このよう
な従来のインナーレンズの構造を示す断面図である。図
２において、この例は、中心ｍからフレネルカットの向
きが異なる二つのフレネルレンズ部２，４が設けられて
いる。このフレネルレンズ部２，４にバルブ６からの発
光が入射されて所定方向に出射する。
ザイン上からインナーレンズに二つの接近した円形フレ
ネルレンズが設けられる場合がある。図２は、このよう
な従来のインナーレンズの構造を示す断面図である。図
２において、この例は、中心ｍからフレネルカットの向
きが異なる二つのフレネルレンズ部２，４が設けられて
いる。このフレネルレンズ部２，４にバルブ６からの発
光が入射されて所定方向に出射する。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】このような従来例の車
両灯具用インナーレンズを成形する場合、フレネルカッ
ト部に追い出しピン（製品を金型から離型するための機
構に使用するもの）の設定ができないため、フレネルレ
ンズ部２，４の接合部付近では金型に製品が張りつき易
くなる。したがって、金型から取り出したフレネルレン
ズ部２，４の接近部分で部材変形が生じ易い。この部材
変形が発生すると、バルブ６からの発光が所定方向に導
かれないため、ダーク部分が発生してしまう。
両灯具用インナーレンズを成形する場合、フレネルカッ
ト部に追い出しピン（製品を金型から離型するための機
構に使用するもの）の設定ができないため、フレネルレ
ンズ部２，４の接合部付近では金型に製品が張りつき易
くなる。したがって、金型から取り出したフレネルレン
ズ部２，４の接近部分で部材変形が生じ易い。この部材
変形が発生すると、バルブ６からの発光が所定方向に導
かれないため、ダーク部分が発生してしまう。
【０００４】本考案は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、樹脂成形でインナーレンズ
が作製される際に二つのフレネルレンズ部の接近部分で
部材変形が生じ難くなり、しかも、バルブの発光を正常
な所定方向に導いてダーク部の発生を効果的に阻止でき
る車両灯具用インナーレンズを提供することを目的とす
る。
欠点を解決するものであり、樹脂成形でインナーレンズ
が作製される際に二つのフレネルレンズ部の接近部分で
部材変形が生じ難くなり、しかも、バルブの発光を正常
な所定方向に導いてダーク部の発生を効果的に阻止でき
る車両灯具用インナーレンズを提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案は、樹脂成形で作製される車両灯具用インナ
ーレンズにおいて、インナーレンズの一方の面に少なく
とも二つのフレネルレンズ部が設けられるとともに、こ
の二つのフレネルレンズ部が隣接する位置のインナーレ
ンズの他方の面に、光源方向に突出し、かつ、直線状の
リブが設けられる構成としている。
に、本考案は、樹脂成形で作製される車両灯具用インナ
ーレンズにおいて、インナーレンズの一方の面に少なく
とも二つのフレネルレンズ部が設けられるとともに、こ
の二つのフレネルレンズ部が隣接する位置のインナーレ
ンズの他方の面に、光源方向に突出し、かつ、直線状の
リブが設けられる構成としている。
【０００６】
【作用】このような構成により、本考案の車両灯具用イ
ンナーレンズは、二つのフレネルレンズ部が隣接するイ
ンナーレンズの反対側面に光源方向に突出し、かつ、直
線状のリブを樹脂成形時に一体的に設けている。このリ
ブによって、樹脂成形でインナーレンズが作製される際
に二つのフレネルレンズ部の接近部分で部材変形が生じ
難くなり、バルブの発光が正常な所定方向に導かれるよ
うになる。
ンナーレンズは、二つのフレネルレンズ部が隣接するイ
ンナーレンズの反対側面に光源方向に突出し、かつ、直
線状のリブを樹脂成形時に一体的に設けている。このリ
ブによって、樹脂成形でインナーレンズが作製される際
に二つのフレネルレンズ部の接近部分で部材変形が生じ
難くなり、バルブの発光が正常な所定方向に導かれるよ
うになる。
【０００７】
【実施例】次に、本考案の車両灯具用インナーレンズの
実施例を図面を参照して詳細に説明する。図１はこの考
案の車両灯具用インナーレンズの実施例の構成を示す断
面図である。図１において、アクリル樹脂材を用いてイ
ンジェクション成形で作成したインナーレンズ１０に
は、中心ｎからフレネルカットの向きが相違する二つの
フレネルレンズ部１２，１４が設けられている。さら
に、フレネルレンズ部１２，１４の反対側には、バルブ
１６が設けられている。また、インナーレンズ１０に
は、フレネルレンズ部１２，１４の反対側の中心部位
に、バルブ１６の方向に突出し、かつ、直線状に配置さ
れるリブ１８が設けられている。
実施例を図面を参照して詳細に説明する。図１はこの考
案の車両灯具用インナーレンズの実施例の構成を示す断
面図である。図１において、アクリル樹脂材を用いてイ
ンジェクション成形で作成したインナーレンズ１０に
は、中心ｎからフレネルカットの向きが相違する二つの
フレネルレンズ部１２，１４が設けられている。さら
に、フレネルレンズ部１２，１４の反対側には、バルブ
１６が設けられている。また、インナーレンズ１０に
は、フレネルレンズ部１２，１４の反対側の中心部位
に、バルブ１６の方向に突出し、かつ、直線状に配置さ
れるリブ１８が設けられている。
【０００８】このリブ１８はフレネルレンズ部１２，１
４が二つの円形である場合、その円形の接合部位に設け
られるとともに、円形の直径の長さに配置する。なお、
この長さは、円形の直径の長さとせずに、樹脂成形時の
部材変形、いわゆる「引け」が発生しない程度の長さで
も良い。
４が二つの円形である場合、その円形の接合部位に設け
られるとともに、円形の直径の長さに配置する。なお、
この長さは、円形の直径の長さとせずに、樹脂成形時の
部材変形、いわゆる「引け」が発生しない程度の長さで
も良い。
【０００９】次に、この実施例の構成における機能につ
いて説明する。インナーレンズ１０を樹脂成形で作製す
る場合、フレネルレンズ部１２，１４とともにリブ１８
が形成される。このリブ１８が成形時に設けられるため
フレネルレンズ部１２，１４の近接部分が安定した構造
になり、部材変形が生じ難くなる。すなわち、製品離型
時に、フレネルレンズ部１２，１４の近接部分におい
て、フレネルカットが金型に張りつかなくなる。したが
って、リブ１８を設けることで、リブの側面壁の摩擦抵
抗によりリブ１８側の金型へ力が加わり、フレネルレン
ズ部は離型性が向上することになる。
いて説明する。インナーレンズ１０を樹脂成形で作製す
る場合、フレネルレンズ部１２，１４とともにリブ１８
が形成される。このリブ１８が成形時に設けられるため
フレネルレンズ部１２，１４の近接部分が安定した構造
になり、部材変形が生じ難くなる。すなわち、製品離型
時に、フレネルレンズ部１２，１４の近接部分におい
て、フレネルカットが金型に張りつかなくなる。したが
って、リブ１８を設けることで、リブの側面壁の摩擦抵
抗によりリブ１８側の金型へ力が加わり、フレネルレン
ズ部は離型性が向上することになる。
【００１０】次に、バルブ１６からの発光を正常な所定
方向に出射するためのリブ１８の幅について説明する。
発光のインナーレンズ１０への入射角αは次式（数１）
で表される。
方向に出射するためのリブ１８の幅について説明する。
発光のインナーレンズ１０への入射角αは次式（数１）
で表される。
【００１１】
【数１】
【００１２】そして、バルブ１６からの発光のインナー
レンズ１０の部材内における進行方向である屈折角βを
スネルの法則から次式（数２）で求める。
レンズ１０の部材内における進行方向である屈折角βを
スネルの法則から次式（数２）で求める。
【００１３】
【数２】
【００１４】この屈折角βによって、インナーレンズ１
０の発光のリブ１８の入射面から出射するまでの距離差
を求め、この距離差をリブ１８及びインナーレンズ１０
のフレネルレンズ部分を除いた部材厚ｔとすれば、出射
面に発光が到達する。この（数１）（数２）から、リブ
１８の１／２幅Ｘは次式（数３）で求められる。
０の発光のリブ１８の入射面から出射するまでの距離差
を求め、この距離差をリブ１８及びインナーレンズ１０
のフレネルレンズ部分を除いた部材厚ｔとすれば、出射
面に発光が到達する。この（数１）（数２）から、リブ
１８の１／２幅Ｘは次式（数３）で求められる。
【００１５】
【数３】
【００１６】この（数３）に（数１）（数２）を代入し
て展開すると、次式（数４）で表される。
て展開すると、次式（数４）で表される。
【００１７】
【数４】
【００１８】この（数４）に基づいてリブ１８の１／２
幅Ｘを決定して、インナーレンズ１０に配置する。
幅Ｘを決定して、インナーレンズ１０に配置する。
【００１９】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
の車両灯具用インナーレンズは、二つのフレネルレンズ
部が接するインナーレンズの反対側面に光源方向に突出
し、かつ、直線状のリブを樹脂成形時に一体的に設けて
いるため、このリブによって、樹脂成形でインナーレン
ズが作製される際に二つのフレネルレンズ部の接近部分
で部材変形が生じ難くなる。これによって、バルブの発
光が正常な所定方向に導かれるようになり、発光表示を
行う際にダーク部が発生しなくなるという効果を有す
る。
の車両灯具用インナーレンズは、二つのフレネルレンズ
部が接するインナーレンズの反対側面に光源方向に突出
し、かつ、直線状のリブを樹脂成形時に一体的に設けて
いるため、このリブによって、樹脂成形でインナーレン
ズが作製される際に二つのフレネルレンズ部の接近部分
で部材変形が生じ難くなる。これによって、バルブの発
光が正常な所定方向に導かれるようになり、発光表示を
行う際にダーク部が発生しなくなるという効果を有す
る。
【図１】本考案の車両灯具用インナーレンズの実施例の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図２】従来のインナーレンズの構造を示す断面図であ
る。
る。
１０ インナーレンズ １２，１４ フレネルレンズ部 １６ バルブ １８ リブ
Claims (1)
- 【請求項１】 樹脂成形で作製される車両灯具用インナ
ーレンズにおいて、インナーレンズの一方の面に少なく
とも二つのフレネルレンズ部が設けられるとともに、こ
の二つのフレネルレンズ部が隣接する位置のインナーレ
ンズの他方の面に、光源方向に突出し、かつ、直線状の
リブが設けられることを特徴とする車両灯具用インナー
レンズ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993034550U JP2572433Y2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 車両灯具用インナーレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993034550U JP2572433Y2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 車両灯具用インナーレンズ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH075209U JPH075209U (ja) | 1995-01-24 |
| JP2572433Y2 true JP2572433Y2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=12417424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993034550U Expired - Lifetime JP2572433Y2 (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 車両灯具用インナーレンズ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2572433Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP1993034550U patent/JP2572433Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH075209U (ja) | 1995-01-24 |
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