JP2571746Y2 - シート状物用巻芯 - Google Patents

シート状物用巻芯

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JP2571746Y2
JP2571746Y2 JP1992005602U JP560292U JP2571746Y2 JP 2571746 Y2 JP2571746 Y2 JP 2571746Y2 JP 1992005602 U JP1992005602 U JP 1992005602U JP 560292 U JP560292 U JP 560292U JP 2571746 Y2 JP2571746 Y2 JP 2571746Y2
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了二 加納
昌宏 淡路
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Showa Marutsutsu Co Ltd
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Showa Marutsutsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、フィルムや箔などの
シート状物を巻き取るための巻芯に関する。更に詳しく
は、芯体の外周面に設けた凹部の先端位置と、凹部の先
端部にシート状物をあてがう方向との両方を同時に判別
できるようにしたシート状物用巻芯に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芯体の外周面に、芯体の軸心に沿
って伸びる段差状凹部を設けたシート状物用巻芯が提案
されているが、芯体の外周面から凹部の底面迄の深さが
非常に浅くなると(例えば、数十〜数百ミクロン以
下)、段差状凹部を目視や手ざわり等で発見することが
非常に難かしく、高度の熟練が必要になる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、かかる従
来の問題を解消するために案出されたものであり、高度
の熟練を要することなく、誰れでも簡単に芯体の外周面
に設けた凹部の先端位置と、凹部の先端部にシート状物
をあてがう方向との両方を判別できるようにしたシート
状物用巻芯を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、本考案のシート状物用巻芯は、芯体の外周面に、
方向に向かって次第に溝深さが深くなり、かつ、その先
端が段差状になっている凹部を有するシート状物用巻芯
であって、前記芯体の外周面又は前記凹部に、凹部先端
の位置を示すと共に該凹部先端にシート状物をあてがう
方向を示す位置及び方向指示マークを設けたことを特徴
とする。
【0005】 このように、芯体の外周面又は前記凹部
に、凹部先端の位置を示すと共に該凹部先端にシート状
物をあてがう方向を示す位置及び方向指示マークを設け
たことにより、芯体の外周面に設けられた凹部の先端位
置と、凹部の先端部にシート状物をあてがう方向との両
方を簡単に判別できる。上記芯体には、円筒状の紙管、
紙管の外周面にラミネート紙やアルミ箔紙やコーティン
グ紙やディッピング紙等を巻装したり、或いは合成樹脂
や塗料等を塗布含浸させた複合紙管、熱可塑性樹脂製や
補強材を含有させた熱硬化性樹脂製等の合成樹脂製筒
体、鉄やアルミニウム合金等の金属製筒体、或いは筒体
の端部にフランジを備えてフランジボビン等が含まれ
る。
【0006】段差状凹部の深さdは、芯体に巻き取られ
るシート状物の厚さとほぼ同じにするが、シート状物の
巻き始め端部を固定する接着手段を用いるときは、シー
ト厚と接着手段の厚さの合計量とする。段差状凹部の形
状については、特に、限定はなく、更に、段差状凹部の
傾斜角度もシート状物端部形状に準じて設けるとよい。
更に、段差状凹部の加工方法も切削や切削研磨、或いは
押圧等の各種の方法を用いることができる。
【0007】 マークには、矢印形、三角印形、称呼形
などの図形が含まれる。また、記号や図形を組み合せる
ことにより、芯体に巻きつけるシート状物の品質や寸法
を表示するようにしてもよい。マークの付与方法には、
芯体自体に直接、印刷、刻印、転写、ホットスタンプす
る方法、或いは、芯体の外周面に貼着する部材の端部又
は中間部等の適宜の位置に予め施しておく方法等があ
る。最外周に貼着する部材(表面紙)が透明性を有する
ならば、マークは表面紙の表面側に印刷してもよいが裏
面側に印刷してもよい。
【0008】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例を説明す
る。図1及び図2において、Aは複数の帯状部材を螺旋
状に巻いて積層した円筒状の芯体(紙製)であり、その
外周面4には、押圧法による段差状凹部3が形成されて
いる。
【0009】この凹部3は、図示しないシートの幅以上
の長さにわたって紙管Aの中心軸に沿って伸びている。
この段差状凹部3の先端部2において芯体Aの外周面4
から凹部3の底面1までの深さdは、この芯体Aに巻き
つけられるシートの厚さに等しくなっている。シートの
巻きつけ先端部が両面接着テープにより芯体Aに接着固
定されるときは、凹部3の段差先端の深さdは、シート
の厚さと両面接着テープの厚さの合計量に等しくなって
いる。
【0010】凹部3の深さdは、段差をなす凹部先端部
2からその反対側の末端部5に向って次第に減少し、こ
の末端部5において凹部3の底面1は、芯体Aの外周面
4に連続している。また、凹部3の底面1は、芯体の外
周面4の曲率と類似の曲率を持った凸曲面を形成し、そ
の末端部5は、芯体の外周面4にスムースに連続してい
る。
【0011】本考案にあっては、さらに、凹部3にその
先端部2に沿って矢印形のマーク6が多数スタンプ印刷
されている。この矢印形のマーク6は、その先端部が凹
部3の先端部2に位置し、これにより凹部3の先端部2
を表示するので、凹部3の先端部2が簡単に発見でき
る。図3及び図4は、本考案の第2実施例であり、紙製
の芯体(基筒体)A’の外周面にその胴より長い表面紙
7を平巻き状に上貼りし、その両端を重合させることに
よって段差状凹部3を形成するようになっている。そし
て、矢印状のマーク61は、凹部3にその先端部が段差
状凹部3の先端部2からシート(図示せず)を巻きつけ
る方向に向くようにスタンプされている。その他の構造
は、第1実施例と同じであり、説明を省略する。一方、
表面紙7の重合箇所の下方に位置する端部側面に予め矢
印状のマーク61を印刷してもよい。厚みは、シート状
物に相当する厚みが好ましい。
【0012】図5及び図6は、本考案の第3実施例であ
り、第1実施例と同様に表面層部材を重合させた箇所に
押圧法によって段差状凹部3を形成し、さらに段差状凹
部3の先端部2を示す三角形のマーク62を多数、付し
たものである。この三角形のマーク62は、その先端が
凹部3の先端部2に位置するように凹部3の先端部2近
傍の外周面4に設けられている。その他の構造は、第1
実施例と同構造につき説明を省略する。
【0013】図7は、本考案の第4実施例であり、切削
研磨によって段差状凹部3を形成し、さらに段差状凹部
3の先端部2を示すマーク63を芯体A”の外周面4に
付したものである。このマーク63は、指差し形状をな
し、その人指し指の先端が凹部3の先端部2に位置して
いる。さらに、この例では、凹部3の深さdがシート9
の厚さと接着剤8の厚さの合計量となっている。また、
芯体A”は合成樹脂製になっている。
【0014】
【発明の効果】 上記のように、本考案は、芯体の外周
面又は前記凹部に、凹部先端の位置を示すと共に該凹部
先端にシート状物をあてがう方向を示す位置及び方向指
示マークを設けたので、高度の熟練を要することなく、
誰れでも簡単に、芯体の外周面に設けられた凹部の先端
位置と、凹部の先端部にシート状物をあてがう方向との
両方を簡単に判別できる。
【0015】 したがって、捲装装置への巻体の装置を
円滑になうことができると共に、シート状物の先端を芯
体の凹部先端に正確にあてがうことができるので、シー
ト状物を芯体に巻き取る巻取り開始作業の向上が計れる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるシート状物用巻芯の斜視図であ
る。
【図2】図1のイ−イ断面図である。
【図3】本考案にかかるシート状物用巻芯の他の例を示
す斜視図である。
【図4】図3のロ−ロ断面図である。
【図5】本考案にかかるシート状物用巻芯の他の例を示
す斜視図である。
【図6】図5のハ−ハ断面図である。
【図7】本考案にかかるシート状物用巻芯の要部拡大斜
視図である。
【符号の説明】
A,A’,A” 芯体 2 先端部 3 凹部 4 外周面 6,61,62,63 マーク

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯体の外周面に、周方向に向かって次第
    に溝深さが深くなり、かつ、その先端が段差状になって
    いる凹部を有するシート状物用巻芯であって、前記芯体
    の外周面又は前記凹部に、凹部先端の位置を示すと共に
    該凹部先端にシート状物をあてがう方向を示す位置及び
    方向指示マークを設けたことを特徴とするシート状物用
    巻芯。
JP1992005602U 1992-02-13 1992-02-13 シート状物用巻芯 Expired - Fee Related JP2571746Y2 (ja)

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JPH0565963U JPH0565963U (ja) 1993-08-31
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JPS4758U (ja) * 1971-06-29 1972-02-23
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JPS63161266U (ja) * 1986-11-21 1988-10-21
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JP2540806Y2 (ja) * 1991-09-09 1997-07-09 昭和プロダクツ株式会社 円筒状巻芯

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