JP2571730Y2 - キャップ回動阻止機構を有する容器 - Google Patents
キャップ回動阻止機構を有する容器Info
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- JP2571730Y2 JP2571730Y2 JP1991036071U JP3607191U JP2571730Y2 JP 2571730 Y2 JP2571730 Y2 JP 2571730Y2 JP 1991036071 U JP1991036071 U JP 1991036071U JP 3607191 U JP3607191 U JP 3607191U JP 2571730 Y2 JP2571730 Y2 JP 2571730Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、キャップ回動阻止機構
を有する容器に関し、さらに詳しくは、容器本体とキャ
ップとを凹リングと凸リングとの組合せで嵌合させる容
器において、キャップの回動を阻止する機構を備えた容
器の改良に係るものである。
を有する容器に関し、さらに詳しくは、容器本体とキャ
ップとを凹リングと凸リングとの組合せで嵌合させる容
器において、キャップの回動を阻止する機構を備えた容
器の改良に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、キャップが上蓋と下蓋からなる
ヒンジキャップや、ノズル部を引き起す構造のトグルキ
ャップでは、上蓋やノズル部の開蓋方向が一方向である
ため、容器本体の所望の位置に開蓋方向を合わせたいと
きには、下蓋が回動しないように、容器本体と下蓋とを
組合せる特殊な構造が必要になる。
ヒンジキャップや、ノズル部を引き起す構造のトグルキ
ャップでは、上蓋やノズル部の開蓋方向が一方向である
ため、容器本体の所望の位置に開蓋方向を合わせたいと
きには、下蓋が回動しないように、容器本体と下蓋とを
組合せる特殊な構造が必要になる。
【0003】その一例が、特開昭62−251353号
公報に示されている。これは、容器本体の頚部に溝を形
成し、一方、別体として封止体を設け、該封止体に突設
された位置決めリブを前記溝に係合させて、封止体の回
動を阻止する機構を備えている。
公報に示されている。これは、容器本体の頚部に溝を形
成し、一方、別体として封止体を設け、該封止体に突設
された位置決めリブを前記溝に係合させて、封止体の回
動を阻止する機構を備えている。
【0004】また、前記ヒンジキャップやトグルキャッ
プでは、嵌合後、容器本体からキャップが離脱すること
のないように、凹リングと凸リングによるスナップ係合
の如き機構を有しているのが通常の形態である。
プでは、嵌合後、容器本体からキャップが離脱すること
のないように、凹リングと凸リングによるスナップ係合
の如き機構を有しているのが通常の形態である。
【0005】その一例につき、図面を参照して説明する
と、図11は、容器本体1Aの一部切欠斜視図、図12
は、この容器本体1Aに対して上蓋12Aと下蓋11A
からなるキャップ2Aをかぶせた状態の一部切欠斜視図
であり、また、図13は、図12において、容器本体1
Aの首部5Aの中間部分で横方向に切断した状態の断面
図である。
と、図11は、容器本体1Aの一部切欠斜視図、図12
は、この容器本体1Aに対して上蓋12Aと下蓋11A
からなるキャップ2Aをかぶせた状態の一部切欠斜視図
であり、また、図13は、図12において、容器本体1
Aの首部5Aの中間部分で横方向に切断した状態の断面
図である。
【0006】これらの従来例各図において、プラスチッ
ク製の容器本体1Aは、胴部3A、それに続く肩部4
A、さらに、肩部4Aから立設する首部5A(その頂部
は開口部6Aとなる)を備え、この首部5Aの外周に沿
って肩部4A側寄りのところに凸リング8Aが環状に設
けられ、さらに、この凸リング8Aの上方に横断面が中
実の円弧状で弾性変形しない凸条7Aが、その下端を該
凸リング8Aに接して縦方向に設けられており、この凸
条7Aの厚みは、その周囲よりも厚く、強固に形成され
ている。
ク製の容器本体1Aは、胴部3A、それに続く肩部4
A、さらに、肩部4Aから立設する首部5A(その頂部
は開口部6Aとなる)を備え、この首部5Aの外周に沿
って肩部4A側寄りのところに凸リング8Aが環状に設
けられ、さらに、この凸リング8Aの上方に横断面が中
実の円弧状で弾性変形しない凸条7Aが、その下端を該
凸リング8Aに接して縦方向に設けられており、この凸
条7Aの厚みは、その周囲よりも厚く、強固に形成され
ている。
【0007】一方、前記容器本体1Aにかぶせられるキ
ャップ2Aは、同じくプラスチック製で上蓋12Aと下
蓋11Aとからなり、下蓋11Aは、頂壁部13Aの外
側から外筒部14A、内筒部15A、インナーリング2
1Aを夫々順に垂下させると共に、内筒部15Aは、前
記凸条7Aよりも小径の内径にされて、その内側下部に
容器本体1Aでの首部5Aの凸リング8Aに嵌合する凹
リング16Aを備えており、インナーリング21Aは、
首部5Aの開口部6Aに嵌合され、さらに、これらの上
下両蓋11A,12Aは、弾性片18Aによってヒンジ
式に連結されている。
ャップ2Aは、同じくプラスチック製で上蓋12Aと下
蓋11Aとからなり、下蓋11Aは、頂壁部13Aの外
側から外筒部14A、内筒部15A、インナーリング2
1Aを夫々順に垂下させると共に、内筒部15Aは、前
記凸条7Aよりも小径の内径にされて、その内側下部に
容器本体1Aでの首部5Aの凸リング8Aに嵌合する凹
リング16Aを備えており、インナーリング21Aは、
首部5Aの開口部6Aに嵌合され、さらに、これらの上
下両蓋11A,12Aは、弾性片18Aによってヒンジ
式に連結されている。
【0008】なお、ここでは図示しないが、前記下蓋1
1Aの頂壁部13Aには、前記容器本体1Aとキャップ
2Aを組合せたとき、該容器本体1Aの開口部6Aの上
方に位置する小開口部が穿たれており、さらに、前記上
蓋12Aの内表面(開口部6Aに面する側)には、その
小開口部に嵌入する円筒状の柱体が垂下される。
1Aの頂壁部13Aには、前記容器本体1Aとキャップ
2Aを組合せたとき、該容器本体1Aの開口部6Aの上
方に位置する小開口部が穿たれており、さらに、前記上
蓋12Aの内表面(開口部6Aに面する側)には、その
小開口部に嵌入する円筒状の柱体が垂下される。
【0009】従って、前記容器本体1Aにキャップ2A
をかぶせると、図12から明らかな通り、首部5Aの凸
リング8Aが下蓋11Aの内筒部15Aにある凹リング
16Aに嵌合して凹凸嵌合部が構成されるが、このと
き、前記凸条7Aは、その外径が内筒部15Aの内径よ
りも大にされているので、該内筒部15A内に強制圧入
されることになり(図13)、その結果、凸条7Aと内
筒部15Aとが強く摺擦されているため、キャップ2A
の回動が阻止される。
をかぶせると、図12から明らかな通り、首部5Aの凸
リング8Aが下蓋11Aの内筒部15Aにある凹リング
16Aに嵌合して凹凸嵌合部が構成されるが、このと
き、前記凸条7Aは、その外径が内筒部15Aの内径よ
りも大にされているので、該内筒部15A内に強制圧入
されることになり(図13)、その結果、凸条7Aと内
筒部15Aとが強く摺擦されているため、キャップ2A
の回動が阻止される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術には、次のような問題点がある。
術には、次のような問題点がある。
【0011】即ち、容器本体と封止体との組合せ方式に
ついていえば、これが容器本体の頚部の溝に対して封止
体の位置決めリブを1ヶ所においてのみ嵌入させる構造
であるので、溝の上部に位置決めリブが確実に配置され
ていないと、封止体が下降しないため、これらの両者を
組合せる操作手順について、これを溝の上部に位置決め
リブを合致させる位置合せ操作と、次の嵌入の押圧操作
との2段階で行う必要がある。
ついていえば、これが容器本体の頚部の溝に対して封止
体の位置決めリブを1ヶ所においてのみ嵌入させる構造
であるので、溝の上部に位置決めリブが確実に配置され
ていないと、封止体が下降しないため、これらの両者を
組合せる操作手順について、これを溝の上部に位置決め
リブを合致させる位置合せ操作と、次の嵌入の押圧操作
との2段階で行う必要がある。
【0012】従って、栓締機械で作業をする場合には、
封止体をグリップした上でゆるやかに回動させて、溝と
位置決めリブとを位置合せした後に、押圧してビードが
フランジを乗り越えるようにすることになる。
封止体をグリップした上でゆるやかに回動させて、溝と
位置決めリブとを位置合せした後に、押圧してビードが
フランジを乗り越えるようにすることになる。
【0013】その対策としては、位置合せ工程におい
て、封止体を頚部に被嵌させ、ゆるやかに回動させて1
ヶ所の嵌入位置を探す方法と、頚部と封止体の適切な組
合せ位置を示すマークを本体と封止体の両方に記してお
き、これらの両方を回動させながら、光電管等でマーク
をキャッチした時点で押圧する方法などが考えられるの
であるが、いずれの方法においても位置合せ工程ではゆ
るやかな回動が必要であり、且つ位置合せした状態で一
旦停止させてから押圧工程に入るので、その栓締スピー
ドが低速にならざるを得ない。
て、封止体を頚部に被嵌させ、ゆるやかに回動させて1
ヶ所の嵌入位置を探す方法と、頚部と封止体の適切な組
合せ位置を示すマークを本体と封止体の両方に記してお
き、これらの両方を回動させながら、光電管等でマーク
をキャッチした時点で押圧する方法などが考えられるの
であるが、いずれの方法においても位置合せ工程ではゆ
るやかな回動が必要であり、且つ位置合せした状態で一
旦停止させてから押圧工程に入るので、その栓締スピー
ドが低速にならざるを得ない。
【0014】その他、ヒンジキャップ等は、柔軟なプラ
スチック材で作られているので、前記栓締作業を円滑に
行うため、溝の幅よりも位置決めリブの幅を幾分か狭く
形成しておくのが常であり、プラスチック材は経時的な
収縮や嵌合部の形状くずれを生じ易いため、封止体は僅
かではあるが周方向に動くことがある。
スチック材で作られているので、前記栓締作業を円滑に
行うため、溝の幅よりも位置決めリブの幅を幾分か狭く
形成しておくのが常であり、プラスチック材は経時的な
収縮や嵌合部の形状くずれを生じ易いため、封止体は僅
かではあるが周方向に動くことがある。
【0015】また、前記凸条7Aと内筒部15Aとの嵌
合構造を採用した場合にも問題がある。即ち、凸条7A
は弾性変形しないから、その外径が設定値より僅かでも
大きくされると、内筒部15Aを外方に押し広げる作用
が増加し、これに内容物の浸透作用が加えられること
で、該内筒部15Aが縦方向に割れるというストレスク
ラッキングを発生する惧れがある。
合構造を採用した場合にも問題がある。即ち、凸条7A
は弾性変形しないから、その外径が設定値より僅かでも
大きくされると、内筒部15Aを外方に押し広げる作用
が増加し、これに内容物の浸透作用が加えられること
で、該内筒部15Aが縦方向に割れるというストレスク
ラッキングを発生する惧れがある。
【0016】一方、これを防ぐために、凸条7Aの外径
を小さめに形成すると、前記した経時的な収縮作用によ
って長期保管のものが緩くなり、キャップの回動阻止作
用が低下する。従って、適正な嵌合寸法関係の許容幅が
狭く、良品を製造するための寸法設定,品質管理がむず
かしい。
を小さめに形成すると、前記した経時的な収縮作用によ
って長期保管のものが緩くなり、キャップの回動阻止作
用が低下する。従って、適正な嵌合寸法関係の許容幅が
狭く、良品を製造するための寸法設定,品質管理がむず
かしい。
【0017】このため、容器本体の首部とキャップの筒
部との嵌合構造には、次のようなそれぞれの課題がある
ものと考えられる。即ち、 (a) 一部のみの接触で周方向の回動を防止すること
は、形状のくずれを生じ易いため、別の何らかの構成に
よってキャップの回動を阻止する必要があるのではない
か。 (b) 首部と筒部との浅い嵌合でも、キャップを回動位
置合せできる構造であれば、位置が不一致であっても嵌
合を進めながら位置決めして、この嵌合を終え ることが
できるので、栓締機での能率的なキャッピング作業が可
能になるので はないのか。 (c) 嵌合部の構造において、首部と筒部との設定寸法
に対するバラツキがあっても、また、たとえ経時的な収
縮があっても、キャップの回動を阻止する構造によっ
て、これを吸収できるのであれば、不良品の製出を防止
し、コストダウンを図れるのではないか。等である。
部との嵌合構造には、次のようなそれぞれの課題がある
ものと考えられる。即ち、 (a) 一部のみの接触で周方向の回動を防止すること
は、形状のくずれを生じ易いため、別の何らかの構成に
よってキャップの回動を阻止する必要があるのではない
か。 (b) 首部と筒部との浅い嵌合でも、キャップを回動位
置合せできる構造であれば、位置が不一致であっても嵌
合を進めながら位置決めして、この嵌合を終え ることが
できるので、栓締機での能率的なキャッピング作業が可
能になるので はないのか。 (c) 嵌合部の構造において、首部と筒部との設定寸法
に対するバラツキがあっても、また、たとえ経時的な収
縮があっても、キャップの回動を阻止する構造によっ
て、これを吸収できるのであれば、不良品の製出を防止
し、コストダウンを図れるのではないか。等である。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本考案では、容器本体の首部外側面とキャップの内
筒部内面とで環状の凹凸嵌合部を形成する箇所の上方に
複数の凸条を縦設し、容器本体とキャップとの嵌合時
に、該凸条が半径方向へ弾性的に変形する構造とした。
め、本考案では、容器本体の首部外側面とキャップの内
筒部内面とで環状の凹凸嵌合部を形成する箇所の上方に
複数の凸条を縦設し、容器本体とキャップとの嵌合時
に、該凸条が半径方向へ弾性的に変形する構造とした。
【0019】即ち、本考案は、首部を有する容器本体
と、該首部にかぶせられるキャップとからなり、前記首
部は、その外側周方向に凸リングを備え、前記キャップ
は、少なくとも前記凸リングに対応する凹リングをその
内側周方向に有する1つの垂下筒部を備えており、これ
らの凹,凸各リングを嵌合して容器本体にキャップを被
嵌させ得るようにすると共に、前記凹,凸各リングの嵌
合による凹凸嵌合部での上方位置に該当して、前記首部
外側面もしくは垂下筒部内側面に弾性変形可能な複数の
凸条を縦設させ、前記凹凸嵌合部の形成時にあって、前
記各凸条を、それが対面する首部外側面もしくは垂下筒
部内側面に圧接させることで、強制的な弾性変形による
接触面の増加で密着力を高めて被嵌後のキャップの回動
を阻止する機構を備える容器の構成であって、前記凸条
が、前記凹凸嵌合部の上方位置に形成されて、半径方向
に突出する軒辺と、該軒辺の先端から軒辺の基点の周方
向外方もしくは内方に向って連続する外爪部とからなっ
ており、該軒辺は、前記基点と軸心とを結ぶ仮想線より
も周方向に僅かに傾いた角度に設定され、前記外爪部
は、アール状もしくは直線傾斜状に形成されていて、前
記容器本体とキャップとの嵌合に伴って軒辺の先端側が
一層傾倒されるようにし、さらに、隣接する該当の各凸
条間では、前記軒辺の先端が相互に対向されていること
を特徴とするキャップ回動阻止機構を有する容器であ
る。
と、該首部にかぶせられるキャップとからなり、前記首
部は、その外側周方向に凸リングを備え、前記キャップ
は、少なくとも前記凸リングに対応する凹リングをその
内側周方向に有する1つの垂下筒部を備えており、これ
らの凹,凸各リングを嵌合して容器本体にキャップを被
嵌させ得るようにすると共に、前記凹,凸各リングの嵌
合による凹凸嵌合部での上方位置に該当して、前記首部
外側面もしくは垂下筒部内側面に弾性変形可能な複数の
凸条を縦設させ、前記凹凸嵌合部の形成時にあって、前
記各凸条を、それが対面する首部外側面もしくは垂下筒
部内側面に圧接させることで、強制的な弾性変形による
接触面の増加で密着力を高めて被嵌後のキャップの回動
を阻止する機構を備える容器の構成であって、前記凸条
が、前記凹凸嵌合部の上方位置に形成されて、半径方向
に突出する軒辺と、該軒辺の先端から軒辺の基点の周方
向外方もしくは内方に向って連続する外爪部とからなっ
ており、該軒辺は、前記基点と軸心とを結ぶ仮想線より
も周方向に僅かに傾いた角度に設定され、前記外爪部
は、アール状もしくは直線傾斜状に形成されていて、前
記容器本体とキャップとの嵌合に伴って軒辺の先端側が
一層傾倒されるようにし、さらに、隣接する該当の各凸
条間では、前記軒辺の先端が相互に対向されていること
を特徴とするキャップ回動阻止機構を有する容器であ
る。
【0020】
【作用】本考案では、キャップを容器本体にかぶせ、凸
リングと凹リングとによる嵌合がなされるとき、各凸条
の軒辺と外爪部の接続点は、それが対面する容器本体の
首部もしくはキャップの垂下筒部により、半径方向に押
圧されて強制的に弾性変形される。
リングと凹リングとによる嵌合がなされるとき、各凸条
の軒辺と外爪部の接続点は、それが対面する容器本体の
首部もしくはキャップの垂下筒部により、半径方向に押
圧されて強制的に弾性変形される。
【0021】つまり、各凸条の半径方向先端が相対する
部位に接触したままで半径方向に押圧されて弾性変形す
ることになり、この結果、その先端形状が相対する接触
面によって線状から面状に変化し、弾性変形前よりも相
互の接触面積が増加することで、両者間の摩擦抵抗力が
高められてキャップの回動に対する阻止作用が得られる
のである。
部位に接触したままで半径方向に押圧されて弾性変形す
ることになり、この結果、その先端形状が相対する接触
面によって線状から面状に変化し、弾性変形前よりも相
互の接触面積が増加することで、両者間の摩擦抵抗力が
高められてキャップの回動に対する阻止作用が得られる
のである。
【0022】より一層詳細には、前記嵌合後にキャップ
を回動する力が作用すると、軒辺を対向するようにして
設けた凸条の一方の軒辺と外爪部の接続点が外爪部延長
方向に引き起こされる力を受けるが、引き起こしができ
ないので、結果的にキャップの回動に対し極めて強い抵
抗力を生じ、その回動を阻止することになる。
を回動する力が作用すると、軒辺を対向するようにして
設けた凸条の一方の軒辺と外爪部の接続点が外爪部延長
方向に引き起こされる力を受けるが、引き起こしができ
ないので、結果的にキャップの回動に対し極めて強い抵
抗力を生じ、その回動を阻止することになる。
【0023】一方、前記凸条は、凹凸嵌合部の上方とな
る位置に形成されているので、嵌合操作におけるキャッ
プの嵌合が浅い初期過程では、該キャップの回動が可能
であるから、この初期過程中にあって容器本体とキャッ
プの位置合せをすることができる。
る位置に形成されているので、嵌合操作におけるキャッ
プの嵌合が浅い初期過程では、該キャップの回動が可能
であるから、この初期過程中にあって容器本体とキャッ
プの位置合せをすることができる。
【0024】以上に加えて、前記凸条は、弾性変形可能
であるから、変形対応の許容幅が広く、凹リングと凸リ
ングとの嵌合部の寸法バラツキや収縮作用があっても、
問題のない嵌合構造が得られる。
であるから、変形対応の許容幅が広く、凹リングと凸リ
ングとの嵌合部の寸法バラツキや収縮作用があっても、
問題のない嵌合構造が得られる。
【0025】
【実施例】実施例1. 本実施例1を図1〜図5を参照して説明する。本例は、
容器本体側に各凸条を形成させた場合である。
容器本体側に各凸条を形成させた場合である。
【0026】本実施例1の各図において、図1は、本例
に用いた容器本体の構造を示す一部切欠斜視図、図2
は、その平面図であり、図3は、本例で用いたキャップ
の構造を示す一部切欠斜視図である。また、図4は、こ
れらの容器本体とキャップとの組み合せ被嵌状態を示す
縦断面図、図5は、図4のV−V線に沿う切断端面図で
ある。
に用いた容器本体の構造を示す一部切欠斜視図、図2
は、その平面図であり、図3は、本例で用いたキャップ
の構造を示す一部切欠斜視図である。また、図4は、こ
れらの容器本体とキャップとの組み合せ被嵌状態を示す
縦断面図、図5は、図4のV−V線に沿う切断端面図で
ある。
【0027】容器本体1は、外径44mmの胴部3に続
く肩部4を経て、基部外径が24mmの首部5を立設さ
せている。
く肩部4を経て、基部外径が24mmの首部5を立設さ
せている。
【0028】首部5の先端には、胴部3の内側に続く開
口部6が形成され、首部5の外面の中ほどより下の位置
に外径27.4mmの凸リング8が環状に形成されてい
る。而して、該凸リング8より上方の首部外周に沿って
凸条7が縦方向に突出されている。
口部6が形成され、首部5の外面の中ほどより下の位置
に外径27.4mmの凸リング8が環状に形成されてい
る。而して、該凸リング8より上方の首部外周に沿って
凸条7が縦方向に突出されている。
【0029】該凸条7は、横断面で首部5の外面を基点
として、該基点と軸心とを結ぶ仮想線よりも約3°の角
度で周方向に傾いて外方へ延出される軒辺9と、その先
端から前記基点の外側を通過して首部5の外面に連続す
る外爪部10とで形成され、下端部分が凸リング8に連
続し、且つ上端部分は斜め下方に向けて削去された斜面
をなしている。
として、該基点と軸心とを結ぶ仮想線よりも約3°の角
度で周方向に傾いて外方へ延出される軒辺9と、その先
端から前記基点の外側を通過して首部5の外面に連続す
る外爪部10とで形成され、下端部分が凸リング8に連
続し、且つ上端部分は斜め下方に向けて削去された斜面
をなしている。
【0030】そして、この凸条7は、軒辺9が隣り合っ
て対向するように6ヶ所に亘って設けられる(図2参
照)。これらを結ぶ外径は26mmである。
て対向するように6ヶ所に亘って設けられる(図2参
照)。これらを結ぶ外径は26mmである。
【0031】この場合、容器本体1は、化粧品充填用の
ポリエチレン製スクイーズチューブであって、胴部3
は、押出し成形によって形成され、外面に印刷,塗装が
施されており、肩部4と首部5とは、射出成形によって
形成されると共に、胴部3に一体化され、いずれの部分
も公知の手段で製造する。
ポリエチレン製スクイーズチューブであって、胴部3
は、押出し成形によって形成され、外面に印刷,塗装が
施されており、肩部4と首部5とは、射出成形によって
形成されると共に、胴部3に一体化され、いずれの部分
も公知の手段で製造する。
【0032】容器本体1に嵌合固定されるキャップ2
は、図3に示すように、下蓋11と上蓋12とで構成さ
れ、これらの各蓋11,12は、両者間を結ぶ弾性片1
8でヒンジ式に連結されており、上蓋12の開閉は、ヒ
ンジ部(弾性片18の下方両側に設けてある)を支点と
して同一方向に行われる。
は、図3に示すように、下蓋11と上蓋12とで構成さ
れ、これらの各蓋11,12は、両者間を結ぶ弾性片1
8でヒンジ式に連結されており、上蓋12の開閉は、ヒ
ンジ部(弾性片18の下方両側に設けてある)を支点と
して同一方向に行われる。
【0033】下蓋11は、その頂壁13の周端から、容
器本体1の胴部3の外径とほぼ同径の外筒部14と、そ
の内側にあって首部5の凸リング8と嵌合する凹リング
16を内面下部に備えた内筒部15とをそれぞれに垂下
させている。
器本体1の胴部3の外径とほぼ同径の外筒部14と、そ
の内側にあって首部5の凸リング8と嵌合する凹リング
16を内面下部に備えた内筒部15とをそれぞれに垂下
させている。
【0034】頂壁13には、開口部6に連通する注出口
19(図4参照)が形成され、上蓋12を閉じた状態で
該注出口19を封鎖して密封する。
19(図4参照)が形成され、上蓋12を閉じた状態で
該注出口19を封鎖して密封する。
【0035】内筒部15に設けられる凹リング16は、
その上部の内径を首部5の凸条7の先端間の外径よりも
0.6mm小径の25.4mmに形成してある。
その上部の内径を首部5の凸条7の先端間の外径よりも
0.6mm小径の25.4mmに形成してある。
【0036】なお、21はインナーリングであり、組合
わせたとき、容器本体1の首部5の開口部6に嵌入する
(図4参照)。
わせたとき、容器本体1の首部5の開口部6に嵌入する
(図4参照)。
【0037】ここで、上記容器本体1にキャップ2を嵌
合させるのは、栓締機を用いて自動的に行われるが、先
ず、容器本体1が整列機で一方向に配列された後、その
胴部3がマンドレルに挿入される。該マンドレルの先端
は、容器本体1の肩部4の内面形状に合致し、該容器本
体1は、首部5を上方にして保持される。なお、マンド
レルには、容器本体1の所望の周方向位置が確定する
迄、これを回転させる制御装置がついている。
合させるのは、栓締機を用いて自動的に行われるが、先
ず、容器本体1が整列機で一方向に配列された後、その
胴部3がマンドレルに挿入される。該マンドレルの先端
は、容器本体1の肩部4の内面形状に合致し、該容器本
体1は、首部5を上方にして保持される。なお、マンド
レルには、容器本体1の所望の周方向位置が確定する
迄、これを回転させる制御装置がついている。
【0038】一方、キャップ2も整列状態でランウェイ
に導かれ、ランウェイの出口で内筒部15が容器本体1
の首部5に浅くかぶさる状態で保持される。この状態で
キャップ2の周方向位置がコントロールされ、容器本体
1とキャップ2とが位置合せされる。
に導かれ、ランウェイの出口で内筒部15が容器本体1
の首部5に浅くかぶさる状態で保持される。この状態で
キャップ2の周方向位置がコントロールされ、容器本体
1とキャップ2とが位置合せされる。
【0039】キャップ2の周方向位置をコントロールす
る手段は、該キャップ2のヒンジ部や指掛け部を利用
し、機械的動作で行うとか、光電管等で外面形状を感知
して機械的動作部分を連動させるなどの手段で行われ
る。
る手段は、該キャップ2のヒンジ部や指掛け部を利用
し、機械的動作で行うとか、光電管等で外面形状を感知
して機械的動作部分を連動させるなどの手段で行われ
る。
【0040】また、キャップ2のコントロールは、容器
本体1にキャップ2をかぶせた状態で、首部5の上部と
内筒部15の下部とが重合されると共に、該内筒部15
の下部内面によって凸条7の上部が弾性変形されて僅か
に回動抵抗が発生するが、凸条7を首部5の周囲複数箇
所に設けたことにより、該キャップ2の回動位置合せ
は、キャップ2が不要な揺動をしないため、安定的に行
われる。
本体1にキャップ2をかぶせた状態で、首部5の上部と
内筒部15の下部とが重合されると共に、該内筒部15
の下部内面によって凸条7の上部が弾性変形されて僅か
に回動抵抗が発生するが、凸条7を首部5の周囲複数箇
所に設けたことにより、該キャップ2の回動位置合せ
は、キャップ2が不要な揺動をしないため、安定的に行
われる。
【0041】このようにして、容器本体1とキャップ2
との周方向位置が合致した状態で、上蓋12を上から押
し、凹リング16と凸リング8とによる凹凸嵌合部が構
成された後、次工程に移行してマンドレルから容器本体
1を排出する。
との周方向位置が合致した状態で、上蓋12を上から押
し、凹リング16と凸リング8とによる凹凸嵌合部が構
成された後、次工程に移行してマンドレルから容器本体
1を排出する。
【0042】そして、この場合、前記位置合せされた状
態では、凸条7の上方部分が弾性変形し、容器本体1と
キャップ2とが安定的に嵌合されているため、キャップ
2の押圧工程で位置ズレを生ずることはなく、また、こ
の押圧力は、凸条7の弾性変形を起こさせるのに必要な
作用力と、凹凸嵌合部を構成させるのに必要な作用力と
の総合であるが、たとえ凸条7の嵌合部に寸法の変動が
あったとしても、各製品に対する押圧力にはそれほどの
バラツキがなく、全体として必ずしも過剰な押圧力を必
要とせず、動力の無駄が省かれることになる。
態では、凸条7の上方部分が弾性変形し、容器本体1と
キャップ2とが安定的に嵌合されているため、キャップ
2の押圧工程で位置ズレを生ずることはなく、また、こ
の押圧力は、凸条7の弾性変形を起こさせるのに必要な
作用力と、凹凸嵌合部を構成させるのに必要な作用力と
の総合であるが、たとえ凸条7の嵌合部に寸法の変動が
あったとしても、各製品に対する押圧力にはそれほどの
バラツキがなく、全体として必ずしも過剰な押圧力を必
要とせず、動力の無駄が省かれることになる。
【0043】容器本体1とキャップ2との嵌合が完了し
た状態を図4,図5に示すが、凹凸嵌合部の上方で凸条
7に内筒部15が密に接触し、且つその状態は、軒辺9
が内側に倒れるようにして首部5に接近し、外爪部10
が広範囲に内筒部15の内面に接触することになる。
た状態を図4,図5に示すが、凹凸嵌合部の上方で凸条
7に内筒部15が密に接触し、且つその状態は、軒辺9
が内側に倒れるようにして首部5に接近し、外爪部10
が広範囲に内筒部15の内面に接触することになる。
【0044】従って、凹凸嵌合部が構成された後は、キ
ャップ2を回動させようとしても、凸条7が回動方向に
振られるように変形しようとすることになる。即ち、軒
辺9と外爪部10の接続点が、該外爪部10と首部5の
接触点の方に引き戻され、該回動に対し極めて強い摩擦
抵抗力が発生することで、該キャップ2の回動が阻止さ
れるのである。
ャップ2を回動させようとしても、凸条7が回動方向に
振られるように変形しようとすることになる。即ち、軒
辺9と外爪部10の接続点が、該外爪部10と首部5の
接触点の方に引き戻され、該回動に対し極めて強い摩擦
抵抗力が発生することで、該キャップ2の回動が阻止さ
れるのである。
【0045】本例では、凸条7に関して、隣り合う軒辺
9の相互を向かい合わせて一対とした計三対を等角間隔
に配することで、左右いずれの方向からの回動に対して
も容易に対処できる。
9の相互を向かい合わせて一対とした計三対を等角間隔
に配することで、左右いずれの方向からの回動に対して
も容易に対処できる。
【0046】なお、本例の場合、首部5にキャップ2を
嵌合するときの凸条7に対する押圧は、軒辺9が倒れる
ように内筒部15からの作用を受けて無理なく弾性変形
することになるため、嵌合時のキャップ2の押圧には高
い圧力を要しない。
嵌合するときの凸条7に対する押圧は、軒辺9が倒れる
ように内筒部15からの作用を受けて無理なく弾性変形
することになるため、嵌合時のキャップ2の押圧には高
い圧力を要しない。
【0047】実施例2. 本実施例2を図6〜図10を参照して説明する。
【0048】本例の容器が上記実施例1のそれと異なる
点は、凸条7がキャップ2の内筒部15の内面に形成さ
れていることである。
点は、凸条7がキャップ2の内筒部15の内面に形成さ
れていることである。
【0049】図6は、本例での容器本体1の構造を示す
が、同図から明らかなように、この容器本体1について
は、凸条7がない点を除いて上記実施例1と同様な構造
を有している。この場合、凸条7がないことで、首部5
の外面側の成形金型がシンプルな形状ですみ、製造コス
トが安価になる。
が、同図から明らかなように、この容器本体1について
は、凸条7がない点を除いて上記実施例1と同様な構造
を有している。この場合、凸条7がないことで、首部5
の外面側の成形金型がシンプルな形状ですみ、製造コス
トが安価になる。
【0050】図7,図8は、本例でのキャップ2の構造
を示しており、上記実施例1のキャップ2との相違点
は、内筒部15の上方にあって半径方向の内方に突出す
る凸条7を設けた点で、その他の構造,材質は全く同様
である。
を示しており、上記実施例1のキャップ2との相違点
は、内筒部15の上方にあって半径方向の内方に突出す
る凸条7を設けた点で、その他の構造,材質は全く同様
である。
【0051】ここで、凸条7は、それぞれ凹リング16
の上部にあって半径方向の内方に突出する形状に形成さ
れるが、その形状は、内筒部15の内面に向って倒れた
形状の軒辺9と外爪部10とからなり、該外爪部10
は、軒辺9の先端からその傾倒方向とは反対側の内筒部
15に直線的に接続している。
の上部にあって半径方向の内方に突出する形状に形成さ
れるが、その形状は、内筒部15の内面に向って倒れた
形状の軒辺9と外爪部10とからなり、該外爪部10
は、軒辺9の先端からその傾倒方向とは反対側の内筒部
15に直線的に接続している。
【0052】さらに、凸条7は、その下部から上方に推
移するに従い突出程度が徐々に増加するように形成され
ている。
移するに従い突出程度が徐々に増加するように形成され
ている。
【0053】そして、凸条7の設定形状は、上記実施例
1と同様に、各軒辺9が相互に対面して一対となるよう
に、内筒部15の内面に計四対が設けられる。
1と同様に、各軒辺9が相互に対面して一対となるよう
に、内筒部15の内面に計四対が設けられる。
【0054】一方、本例のキャップ2は、上記実施例1
と同様の射出成形で製造されるが、内筒部15の内面を
形成するコア型の外面にあって、先端部で深く且つ凹リ
ング16の至近部でそれよりも浅い凸条7と、逆の形状
の凹リング16用溝を加工しておき、成形時に内筒部1
5と外筒部14との間に納まっている中コアを抜き取っ
た上で、内筒部15の内側のコアを軸心と平行に抜き取
るようにすることで容易に形成される。
と同様の射出成形で製造されるが、内筒部15の内面を
形成するコア型の外面にあって、先端部で深く且つ凹リ
ング16の至近部でそれよりも浅い凸条7と、逆の形状
の凹リング16用溝を加工しておき、成形時に内筒部1
5と外筒部14との間に納まっている中コアを抜き取っ
た上で、内筒部15の内側のコアを軸心と平行に抜き取
るようにすることで容易に形成される。
【0055】上記構造による実施例2の容器本体1にキ
ャップ2を嵌合させる手段は、上記実施例1の場合と全
く同様である。
ャップ2を嵌合させる手段は、上記実施例1の場合と全
く同様である。
【0056】そして、この場合、首部5の上部と内筒部
15の下部との重合は、該内筒部15での凸条7の形状
として、下方半径方向への突出が軽度であるためにスム
ーズに行われる。
15の下部との重合は、該内筒部15での凸条7の形状
として、下方半径方向への突出が軽度であるためにスム
ーズに行われる。
【0057】図9,図10に示す嵌合図において、キャ
ップ2をさらに押圧し、凹凸嵌合部を構成させた時点
で、内筒部15の凸条7が内方に大きく突出しているた
め、首部5の上部で半径方向への押圧が強く行われる。
ップ2をさらに押圧し、凹凸嵌合部を構成させた時点
で、内筒部15の凸条7が内方に大きく突出しているた
め、首部5の上部で半径方向への押圧が強く行われる。
【0058】従って、キャップ2の回動に対する摩擦抵
抗力は、上記実施例1の構造の場合よりも強く発生し、
且つ首部5の上部が凸条7と下蓋11のインナーリング
21とで強く挟まれることで、該首部5の下部が半径方
向外方に広がらないようにされ、この結果、首部5の内
面とインナーリング21の外面との接触が強くなって相
互の気密性が良好になる。
抗力は、上記実施例1の構造の場合よりも強く発生し、
且つ首部5の上部が凸条7と下蓋11のインナーリング
21とで強く挟まれることで、該首部5の下部が半径方
向外方に広がらないようにされ、この結果、首部5の内
面とインナーリング21の外面との接触が強くなって相
互の気密性が良好になる。
【0059】
【考案の効果】本考案は、以上詳述したように構成され
ているので、次のようなそれぞれの効果を奏し得る。
ているので、次のようなそれぞれの効果を奏し得る。
【0060】キャップの回動を防止する作用を発揮する
凸条との接触部が弾性構造であるため、無理な応力の発
生源にならず、接触部がストレスクラッキングに発展す
ることがない。
凸条との接触部が弾性構造であるため、無理な応力の発
生源にならず、接触部がストレスクラッキングに発展す
ることがない。
【0061】また、凸条と、それが対面する垂下筒部内
面もしくは首部外側面での嵌合部の寸法のバラツキや経
時的な収縮作用により、たとえ該嵌合部の寸法に変動を
生じたとしても、凸条の弾性変形によって安定したキャ
ップの回動防止作用が得られるために、生産管理が容易
になる。
面もしくは首部外側面での嵌合部の寸法のバラツキや経
時的な収縮作用により、たとえ該嵌合部の寸法に変動を
生じたとしても、凸条の弾性変形によって安定したキャ
ップの回動防止作用が得られるために、生産管理が容易
になる。
【0062】容器本体とキャップの嵌合を栓締機により
自動的に高速で行うことができ、且つその過程で首部に
筒部をかぶせてから、容器本体とキャップとの周方向位
置合せを行うことができる。
自動的に高速で行うことができ、且つその過程で首部に
筒部をかぶせてから、容器本体とキャップとの周方向位
置合せを行うことができる。
【0063】キャップの回動防止作用を発揮する凸条と
の接触部に関して、これを該首部の等角間隔位置に分散
して設けるので、接触部の全体がバランスよく位置決め
されて、周方向のガタツキを発生する惧れもない。
の接触部に関して、これを該首部の等角間隔位置に分散
して設けるので、接触部の全体がバランスよく位置決め
されて、周方向のガタツキを発生する惧れもない。
【図1】本考案の実施例1による容器本体の構造を示す
一部切欠斜視図である。
一部切欠斜視図である。
【図2】同上容器本体の平面図である。
【図3】同上実施例1によるキャップの構造を示す一部
切欠斜視図である。
切欠斜視図である。
【図4】同上容器本体とキャップとの組合せ嵌合状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図5】同上図4におけるV−V線部の切断端面図であ
る。
る。
【図6】本考案の実施例2による容器本体の構造を示す
一部切欠斜視図である。
一部切欠斜視図である。
【図7】同上実施例2によるキャップの構造を示す一部
切欠斜視図である。
切欠斜視図である。
【図8】同上キャップの底面図である。
【図9】同上容器本体とキャップとの組合せ嵌合状態を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図10】同上図9におけるX−X線部の切断端面図で
ある。
ある。
【図11】従来例の容器本体の構造を示す一部切欠斜視
図である。
図である。
【図12】同上容器本体とキャップとの組合せ嵌合状態
を示す一部切欠斜視図である。
を示す一部切欠斜視図である。
【図13】同上図12における首部の中間部分でキャッ
プ毎横方向に切断した状態を示す断面図である。
プ毎横方向に切断した状態を示す断面図である。
1 容器本体 2 キャップ 3 胴部 5 首部 7 凸条 8 凸リング 9 凸条の軒辺 10 凸条の外爪部 11 下蓋 12 上蓋 14 外筒部 15 内筒部 16 凹リング
Claims (2)
- 【請求項1】 首部を有する容器本体と、該首部にかぶ
せられるキャップとからなり、前記首部は、その外側周
方向に凸リングを備え、前記キャップは、少なくとも前
記凸リングに対応する凹リングをその内側周方向に有す
る1つの垂下筒部を備えており、これらの凹,凸各リン
グを嵌合して容器本体にキャップを被嵌させ得るように
すると共に、前記凹,凸各リングの嵌合による凹凸嵌合
部での上方位置に該当して、前記首部外側面もしくは垂
下筒部内側面に弾性変形可能な複数の凸条を縦設させ、
前記凹凸嵌合部の形成時にあって、前記各凸条を、それ
が対面する首部外側面もしくは垂下筒部内側面に圧接さ
せることで、強制的な弾性変形による接触面の増加で密
着力を高めて被嵌後のキャップの回動を阻止する機構を
備える容器の構成であって、前記凸条が、前記凹凸嵌合部の上方位置に形成されて、
半径方向に突出する軒辺と、該軒辺の先端から軒辺の基
点の周方向外方もしくは内方に向って連続する外爪部と
からなっており、該軒辺は、前記基点と軸心とを結ぶ仮
想線よりも周方向に僅かに傾いた角度に設定され、前記
外爪部は、アール状もしくは直線傾斜状に形成されてい
て、前記容器本体とキャップとの嵌合に伴って軒辺の先
端側が一層傾倒されるようにし、 さらに、隣接する該当の各凸条間では、前記軒辺の先端
が相互に対向されている ことを特徴とするキャップ回動
阻止機構を有する容器。 - 【請求項2】 前記軒辺の角度がほぼ3°である請求項
1に記載のキャップ回動阻止機構を有する容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991036071U JP2571730Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | キャップ回動阻止機構を有する容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991036071U JP2571730Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | キャップ回動阻止機構を有する容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04124949U JPH04124949U (ja) | 1992-11-13 |
JP2571730Y2 true JP2571730Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=31918097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991036071U Expired - Fee Related JP2571730Y2 (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | キャップ回動阻止機構を有する容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571730Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006234035A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Toyota Motor Corp | 嵌合構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56110462A (en) * | 1980-02-01 | 1981-09-01 | Mitsumi Electric Co Ltd | Small-sized dc motor having speed detecting signal take out device |
ZA87625B (en) * | 1986-04-23 | 1987-11-25 | Sunbeam Plastics Corp | Orienting dispensing closure |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP1991036071U patent/JP2571730Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04124949U (ja) | 1992-11-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980127 |
|
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