JP2571083Y2 - 磁気テープカセット - Google Patents

磁気テープカセット

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JP2571083Y2
JP2571083Y2 JP873893U JP873893U JP2571083Y2 JP 2571083 Y2 JP2571083 Y2 JP 2571083Y2 JP 873893 U JP873893 U JP 873893U JP 873893 U JP873893 U JP 873893U JP 2571083 Y2 JP2571083 Y2 JP 2571083Y2
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英俊 平田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、磁気テープカセットに
関し、特に磁気テープを走行させる際に、テープ走行を
安定させるべく該テープに接触するテープ挟持部材が改
良された磁気テープカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープカセットには一般用、業務
用など種々のカセットが使用されているが、一般に広く
使用されているVHS方式の磁気テープカセットについ
て、図8を参照して述べる。図8に示す磁気テープカセ
ット1は、周知のように上下カセットハーフ2および3
により構成されたカセット本体内に、磁気テープTを巻
装したテープリール6(テープ巻装体)やその他図示し
ない部材を組み込み、カセット前方にはガードパネル2
0を開閉自在に装着した構造である。そして、フランジ
付の前記テープリール6は、前記下カセットハーフ3の
ドライブシャフト挿入口7に対応して配置され、前記磁
気テープTは、左右の両テープガイド8に掛けるように
してカセット前方部分を横切るように配置される。
【0003】更にまた、テープ走行性を安定させたり、
駆動中の磁気テープにバックラッシュが生じないよう、
さらにテープ走行を停止した際にテープの飛び出しを防
止するため適宜なバックテンションかけるべくテープパ
ッド等備えた次に述べるような機構が採用されている。
図7は図8における前記カセットハーフ3の右側のx部
分を拡大して、テープガイド8、ガイドポール11およ
びテープパッド10が配置された部分を詳細に示す斜視
図である。
【0004】図7に示した前記テープガイド8のカセッ
ト内側かつ後方よりにはカセット側壁を兼ねた略3角状
の合成樹脂製の接合子9が形成されており、この接合子
9に合成樹脂製であって適宜弾性を有した薄肉のテープ
パッド10が接着されている。なお、前記テープパッド
10の先端部分には摺動性の高い薄肉の摺接部材10a
が接着または嵌合されており、この摺接部材10aが台
座11aに嵌着されたガイドポール11に対向するよう
に構成されている。前記ガイドポール11と前記摺動部
材10aとの間に同図図示のように前記磁気テープTが
挿通され、前記テープパッド10と前記ガイドポール1
1との挟持力により磁気テープ2には適度のテンション
が与えられ、斯くして駆動中のバックラッシュおよびテ
ープの飛び出し(ジャミング)の発生を防いでいる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の構成であると、実際問題として、前記ガイ
ドポール11の嵌着組込は、意外に繊細な組み込み技術
を要するもので、組付中、安定固定する際に失敗が多
く、更に該接合子9へのテープパッド10の接着または
嵌合も亦、繊細な作業によるもので、要するに製造工数
が掛かり、生産性が悪いという欠点がある。これは量産
方式を採っている磁気テープカセットの製造には生産コ
ストが嵩むという欠点がある。
【0006】さらに、前述のように前記テープパッド1
0はそれ自体薄肉で取扱い性が悪いという本質的問題を
有していることに加え、その先端に前記摺動部材10a
を取り付ける構成であることから、部品としては小さい
にも係わらず製造工数が多く、また取り付け不良などの
発生率も高く生産性の向上を目指すには大きなネックと
なっている。
【0007】また、このように前記テープパッド10の
カセット内への組み込み並びに前記ガイドポール11の
組み込みが比較的面倒であるだけでなく、前記磁気テー
プTを前記テープパッド10と前記ガイドポール11間
に挿入する操作など面倒な作業(テープパッド10をガ
イドピン11から離すように撓ませる)が必要となる欠
点を有している。即ち、本考案は、上記の欠点を解消せ
んとするもので、その目的とするところは、カセット組
み立て工数を少とし生産性を向上せしめることのできる
磁気テープカセットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は、磁
気テープを巻回したテープ巻装体が上下カセットハーフ
から成るカセットケース内に回転自在に収納され、カセ
ット前方の左右両側に配置されたテープガイドに前記磁
気テープが掛け渡され且つ該テープガイドの近傍にて該
テープの表裏両面を押圧するテープ挟持部材を具備した
磁気テープカセットにおいて、前記テープ挟持部材は一
端の連結部にて繋げられ、互いに略平行となり前記磁気
テープの表裏面を弾力的に押圧可能な二つの押圧部を有
したプラスチック樹脂製の一体成形品からなり、該テー
プ挟持部材が前記テープガイドと前記テープ巻装体との
間で前記カセットハーフに形成された取付け部に嵌着固
定されたことを特徴とする磁気テープカセットにより達
成することができる。また、前記テープ挟持部材の連結
部が前記取付け部内に位置するように取り付けられるこ
とにより、前記二つの押圧部が略平行になるように構成
されたことにより上記目的を達成することができる。
【0009】
【実施態様】以下、添付図面により本考案の実施態様を
説明する。図1は本考案の一実施態様における磁気テー
プカセットの要部拡大斜視図を示すが、本実施態様はV
HS方式のカセットであり、本実施態様の特徴部分は図
8に示すカセットと同じ構成であるので、同じ構成部材
に関しては同じ符号を付して便宜上その説明を省略す
る。また、図2は図1におけるB−B線沿った部分の縦
断面図であり、図3は図1におけるA−A断面図であ
る。なお、図1、図2に示す取付け部である台座14の
形成される位置は、図7における台座11aが形成され
た位置にほぼ一致する箇所である。
【0010】図1乃至図3に示した本実施態様の磁気テ
ープカセットにおけるテープ挟持部材15の基本的構造
は、その一端の連結部18にて繋げられた二つの押圧部
である円柱状のテープガイド部16と比較的偏平形状の
押さえ部17とから構成されている。そして、前記テー
プガイド部16と押さえ部17とは互いに略平行となり
前記磁気テープの表裏面を弾力的に押圧可能な構成であ
る。前記テープ挟持部材15は射出成形により一体成形
されたプラスチック樹脂製の一体成形品である。また、
前記テープ挟持部材15が前記テープガイド部16と前
記テープ巻装体6との間で前記下カセットハーフ3に形
成された台座14に嵌着固定された状態で仮止めされ、
さらに前記上カセットハーフ2の台座14aに嵌着され
て位置決め固定されている。
【0011】又、樹脂製の前記テープ挟持部材15は上
述のように前記ガイドポール16と前記押さえ部17が
薄肉の連結部18にて連続して一体に形成されたもので
あるが、前記ガイドポール16と前記押さえ部17は前
記台座14に装着された状態において、走行する前記磁
気テープTのほぼテープ全幅に適当な面圧を与えること
ができるように一体成形することが望ましい。しかし、
成形時において図2に示すような微小隙間19或は前記
ガイドポール16に前記押さえ部17が当接するように
成形することは極めて難しいことから、図1および図2
に示すように前記台座14内に前記連結部18が入るよ
うに嵌め込まれていることにより、前記ガイドポール1
6に前記押さえ部17が当接するようになる。
【0012】また、前記押さえ部17の上端部分を前記
ガイドポール16側適宜押しつけることにより、該押さ
え部17の押圧力をテープ全幅にて均一化を図ることが
できる。したがって、本態様においては、クリップ20
を嵌装して上記面圧を安定させる。なお、前記隙間19
の上下の屈曲部は、例えば前記磁気テープTが上下動し
たときの位置規制構造であり、該テープTのジャミング
を防止することができる。前記クリップ20は例えばス
テンレス鋼線等により成形することができるが、クリッ
プの形状及び材質は図示のものに限定するものではな
く、上記目的に適合するものであれば、他の形状、材質
でもよい。
【0013】本考案の他の実施態様を図4乃至図6に示
す。前記実施態様におけるテープ挟持部材は円柱状のテ
ープガイド部16と比較的偏平形状の押さえ部17とか
ら構成されているが、図4に示す実施態様においては、
略同じ径の太さの棒状部材が薄肉の連結部で折れ曲がり
自在になった構造である。すなわち、連結部であるヒン
ジ部23の左右に長さの異なる(同じでもよい)棒状部
材22(テープ挟持部材)を一体成形したものである。
そして、前記棒状部材22はその成形後に該ヒンジ部2
3を折り曲げ(図5)た状態として、台座24に前記ヒ
ンジ部23を差し込むように嵌着する(図6参照)。
【0014】長短2本の前記棒状部材22a,22bを
近接した状態にして図6に示すように下カセットハーフ
3の台座24に挿入することにより、該棒状部材22a
と22bとは平行になった状態に仮固定される。この状
態において前記磁気テープTを両部材間に挿入する。こ
の磁気テープ挿入のときに該テープが挿入し易いように
前記棒状部材22bはその先端が反り部28を備えてい
る。そして、前記上カセットハーフ2を被せるときに
は、長い方の棒状部材22aの上端を該上ハーフ2の台
座24aに嵌入する。
【0015】そこで、折り曲げられた前記棒状部材22
a,22bは均一且つ適度な隙間19若しくは適宜当接
した状態で磁気テープTを挟持し、適当な面圧を加える
ことができる。なお、前記棒状部材22a,22bにテ
ープTに適当な面圧を確保するとともに、短い棒状部材
22bの経年的変形(反り)を防止するために、着脱可
能なクリップ26を溝部29に嵌めるように設けること
が望ましい。また使用する樹脂としては、例えばPO
M,PP,PE,PC樹脂を主成分とするものを使用す
ることができる。
【0016】上記実施態様においては、クリップを使用
してテープ挟持部材のテープに対する押圧力を維持する
ように構成したが、本考案においてはこのような構成に
限定されるものではなく、例えば連結部とは反対側の両
先端部を上カセットハーフの台座に嵌着するような構造
としてもよい。また。前記押さえ部17(棒状部材22
b)は、前記クリップにより係止されたときに前記磁気
テープを押圧する力がテープ幅方向において均等化でき
るように適宜湾曲した構成を採用することもできる。
【0017】
【考案の効果】以上説明したように、本考案はテープ挟
持部材を、互いに平行して弾力的に接触可能でかつ連結
部で連続して一体に成形された樹脂製のものとして、カ
セットハーフの取付け部に嵌着固定した構造であるの
で、従来のようにテープパッドとガイドポールとが別々
の部材でないので、部品点数を減少するとともに組込み
工数を削減できるので生産性が向上し、さらに従来の金
属ガイドポールのような工数を要する鏡面仕上げも不要
となってコストも大幅に低減できる磁気テープカセット
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施態様を示す要部拡大斜視図であ
る。
【図2】図1におけるB−B線に沿った部分の縦断面図
である。
【図3】図1におけるA−A線に沿った部分の断面図で
ある。
【図4】本考案における他の実施態様であるテープ挟持
部材の成形直後の斜視図である。
【図5】図4の部材の加工過程を示す斜視図である。
【図6】図4のテープ挟持部材をカセットに組付けた一
部断面を伴う正面図である。
【図7】従来例の要部拡大斜視図である。
【図8】従来例の磁気テープカセットの全体分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 磁気テープカセット 2 上ハーフ 3 下ハーフ 14 取付け部(台座) 15 テープ挟持部材 16 ガイドポール 17 押さえ部 18 ヒンジ部 19 微小隙間 20 クリップ 22 テープ挟持部材 23 ヒンジ部 24 台座 26 クリップ T テープ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを巻回したテープ巻装体が上
    下カセットハーフから成るカセットケース内に回転自在
    に収納され、カセット前方の左右両側に配置されたテー
    プガイドに前記磁気テープが掛け渡され且つ該テープガ
    イドの近傍にて該テープの表裏両面を押圧するテープ挟
    持部材を具備した磁気テープカセットにおいて、前記テ
    ープ挟持部材は一端の連結部にて繋げられ、互いに略平
    行となり前記磁気テープの表裏面を弾力的に押圧可能な
    二つの押圧部を有したプラスチック樹脂製の一体成形品
    からなり、該テープ挟持部材が前記テープガイドと前記
    テープ巻装体との間で前記カセットハーフに形成された
    取付け部に嵌着固定されたことを特徴とする磁気テープ
    カセット。
  2. 【請求項2】 前記テープ挟持部材の連結部が前記取付
    け部内に位置するように取り付けられることにより、前
    記二つの押圧部が略平行になるように構成された請求項
    1に記載の磁気テープカセット。
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