JP2569064B2 - 電磁フロ−カプラ - Google Patents
電磁フロ−カプラInfo
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- H02K44/00—Machines in which the dynamo-electric interaction between a plasma or flow of conductive liquid or of fluid-borne conductive or magnetic particles and a coil system or magnetic field converts energy of mass flow into electrical energy or vice versa
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液体を駆動する装置である電磁フローカプラ
に係り、特に、環状型電磁フローカプラの効率を高める
ための絶縁材の配置方法に関する。
に係り、特に、環状型電磁フローカプラの効率を高める
ための絶縁材の配置方法に関する。
従来の電磁フローカプラとしては、特開昭59−10163
号公報に記載の矩形流路型電磁フローカプラがある。こ
の矩形流路型電磁フローカプラは、第2図に示すよう
に、流路側壁に絶縁材を配置し、側壁への電流の漏洩を
防止している。しかしながら、流体の駆動に寄与する電
流が、第2図中矢印で示すように、導電性ダクト9中を
流れる必要があるため、導電性ダクト中でジユール損が
発生するという問題があつた。このダクト中のジユール
損をなくすために、特開昭61−30954号公報に記載の、
第3図に示す様な、環状流路型電磁フローカプラが考案
された。環状流路型電磁フローカプラでは、電流が流体
中で周方向にループ状に流れるので、側面は特に絶縁さ
れていなかつた。しかし実際には、液体金属ナトリウム
と側壁の導電率の差によつて、第3図に示すように発電
機側流路で生じた電流の一部は発電機側の側壁へ漏洩
し、ポンプ側流路でも側壁へ電流が漏洩していた。この
ように側壁へ電流が漏洩していることにより、発電機側
の流体中で生み出された電流が、ポンプ側の流体にうま
く伝達されず、ポンプ側の流体を駆動する力が小さくな
つていた。その結果、電磁フローカプラの効率が、低い
値にとどまつていた。
号公報に記載の矩形流路型電磁フローカプラがある。こ
の矩形流路型電磁フローカプラは、第2図に示すよう
に、流路側壁に絶縁材を配置し、側壁への電流の漏洩を
防止している。しかしながら、流体の駆動に寄与する電
流が、第2図中矢印で示すように、導電性ダクト9中を
流れる必要があるため、導電性ダクト中でジユール損が
発生するという問題があつた。このダクト中のジユール
損をなくすために、特開昭61−30954号公報に記載の、
第3図に示す様な、環状流路型電磁フローカプラが考案
された。環状流路型電磁フローカプラでは、電流が流体
中で周方向にループ状に流れるので、側面は特に絶縁さ
れていなかつた。しかし実際には、液体金属ナトリウム
と側壁の導電率の差によつて、第3図に示すように発電
機側流路で生じた電流の一部は発電機側の側壁へ漏洩
し、ポンプ側流路でも側壁へ電流が漏洩していた。この
ように側壁へ電流が漏洩していることにより、発電機側
の流体中で生み出された電流が、ポンプ側の流体にうま
く伝達されず、ポンプ側の流体を駆動する力が小さくな
つていた。その結果、電磁フローカプラの効率が、低い
値にとどまつていた。
上記従来の環状型電磁フローカプラでは、側壁に絶縁
を施していないので、側壁へ電流が漏洩し、環状型本来
の目的である側壁中のジユール損をなくすことができて
いなかつた。この結果、ポンプ側流体の駆動に寄与する
電流が減少し、効率を高めることができなかつた。ま
た、側壁への電流の漏洩を防止するために流路側面に絶
縁を施したとしても、管材やナトリウムと絶縁材との熱
膨張率の違いにより、絶縁材に大きな応力が作用し、絶
縁材が破損する恐れがあつた。本発明の目的は、側壁へ
の電流の漏洩を防止するために、絶縁材を健全のまま維
持することにある。
を施していないので、側壁へ電流が漏洩し、環状型本来
の目的である側壁中のジユール損をなくすことができて
いなかつた。この結果、ポンプ側流体の駆動に寄与する
電流が減少し、効率を高めることができなかつた。ま
た、側壁への電流の漏洩を防止するために流路側面に絶
縁を施したとしても、管材やナトリウムと絶縁材との熱
膨張率の違いにより、絶縁材に大きな応力が作用し、絶
縁材が破損する恐れがあつた。本発明の目的は、側壁へ
の電流の漏洩を防止するために、絶縁材を健全のまま維
持することにある。
上記目的は、外側の管と内側の管との間に形成される
環状の空間を導電性材料で仕切ることにより発電機側流
路とポンプ側流路との各流路を前記環状沿いに交互に形
成し、前記各流路に前記各管の半径方向への磁界を加え
る励磁装置と、前記各流路の管壁部分に絶縁材を配置し
た電磁フローカプラにおいて、前記各管と前記絶縁材と
の間に設けられた間隙と、前記各流路の少なくとも一方
の流路と前記間隙とを連通する前記絶縁材に設けられた
開口部とを備えた事を特徴とする電磁フローカプラによ
って達成される。
環状の空間を導電性材料で仕切ることにより発電機側流
路とポンプ側流路との各流路を前記環状沿いに交互に形
成し、前記各流路に前記各管の半径方向への磁界を加え
る励磁装置と、前記各流路の管壁部分に絶縁材を配置し
た電磁フローカプラにおいて、前記各管と前記絶縁材と
の間に設けられた間隙と、前記各流路の少なくとも一方
の流路と前記間隙とを連通する前記絶縁材に設けられた
開口部とを備えた事を特徴とする電磁フローカプラによ
って達成される。
〔作用〕 発電機側流路に導電性流体を各管の軸方向に流動させ
た状態で励磁装置により半径方向の磁界を加えると、フ
レミングの右手の法則に従って環状方向の電流が誘導さ
れ、その電流は環状の空間を発電機側流路とポンプ側流
路とに仕切る導電性材料を通じてポンプ側流路内の導電
性流体に環状方向に加えられ、ポンプ側流路内を半径方
向に通過する励磁装置による磁界の方向と直交してフレ
ミングの左手の法則が適用できる条件が整い電磁力が誘
導されてポンプ側流路内の導電性流体も軸方向に駆動さ
れることに成る。このような導電性流体の駆動状態で誘
導された電流が各流路から漏れようとしても流路に配置
された絶縁材によりその漏れが阻止され、駆動力の低下
が抑制されとともに、流路の絶縁材に大きな圧力が働い
ても、絶縁材には表裏両面に流路内の流体を流通させる
開口部を有するから、その開口部から絶縁材の一面側で
発生した圧力をもう一面側に逃して両面間で均等圧力と
なる作用が得られ、その絶縁材が圧力差による破損には
至らず、電流の漏洩防止を絶縁材の健全なる状態にて達
成できる作用が得られる。
た状態で励磁装置により半径方向の磁界を加えると、フ
レミングの右手の法則に従って環状方向の電流が誘導さ
れ、その電流は環状の空間を発電機側流路とポンプ側流
路とに仕切る導電性材料を通じてポンプ側流路内の導電
性流体に環状方向に加えられ、ポンプ側流路内を半径方
向に通過する励磁装置による磁界の方向と直交してフレ
ミングの左手の法則が適用できる条件が整い電磁力が誘
導されてポンプ側流路内の導電性流体も軸方向に駆動さ
れることに成る。このような導電性流体の駆動状態で誘
導された電流が各流路から漏れようとしても流路に配置
された絶縁材によりその漏れが阻止され、駆動力の低下
が抑制されとともに、流路の絶縁材に大きな圧力が働い
ても、絶縁材には表裏両面に流路内の流体を流通させる
開口部を有するから、その開口部から絶縁材の一面側で
発生した圧力をもう一面側に逃して両面間で均等圧力と
なる作用が得られ、その絶縁材が圧力差による破損には
至らず、電流の漏洩防止を絶縁材の健全なる状態にて達
成できる作用が得られる。
本願発明の良好なる実施例の概要は次のとおりであ
る。
る。
絶縁材は導電性流路管に固定されている。温度が高く
なると、管材やナトリウムは膨張するが、絶縁材は、さ
ぼど膨張しない。したがつて、絶縁材と外管との間に
は、間隙が形成される。絶縁材にかかる流路中のナトリ
ウムの圧力は、外管が支える構造になつているが、絶縁
材を円筒で構成し、開口部を設けないと、絶縁材と外管
との間に間隙ができたことにより、絶縁材が液体金属ナ
トリウムの圧力バウンダリとなり、大きな圧力が作用す
るので、絶縁材が破損する恐れがある。開口部を設けて
おくことにより、液体金属ナトリウムは、絶縁材の開口
部を通して絶縁材と外管との間に形成される間隙に流出
するので、絶縁材に大きな圧力差が作用することはな
い。ただし、絶縁材に開口部を設けるにあたつては、若
干の注意が必要である。環状型電磁フローカプラの径方
向のある点における、周方向の電位分布を第4図に示
す。周方向に一周して元の点にもどつたとき、電位も元
の電位にもどるためには、発電機側とポンプ側に、必ず
電位の等しい点が存在する。発電機側流路およびポンプ
側流路の寸法がそれぞれ周方向に一様であれば、発電機
側流路およびポンプ側流路一組に対する電位分布は第4
図に示すようになる。すなわち、発電機側流路で電位が
上昇し、隔壁部で電位が最高となる。ポンプ側流路で
は、電位が減少し、隔壁部で電位が最低となる。この電
位の最低の値は、発電機側の電位の最低点に等しい。た
とえば、第4図において電位零の点で絶縁材に開口部を
設けたとする。電位零の点は、発電機側およびポンプ側
にそれぞれ一点ずつ存在する。この開口部で、たとえ側
壁とナトリウムが接していたとしても、側壁の電位は周
方向全体にわたつて零に保たれるので、側壁に電流が漏
洩することがない。このような点に開口部を設けること
が最良である。
なると、管材やナトリウムは膨張するが、絶縁材は、さ
ぼど膨張しない。したがつて、絶縁材と外管との間に
は、間隙が形成される。絶縁材にかかる流路中のナトリ
ウムの圧力は、外管が支える構造になつているが、絶縁
材を円筒で構成し、開口部を設けないと、絶縁材と外管
との間に間隙ができたことにより、絶縁材が液体金属ナ
トリウムの圧力バウンダリとなり、大きな圧力が作用す
るので、絶縁材が破損する恐れがある。開口部を設けて
おくことにより、液体金属ナトリウムは、絶縁材の開口
部を通して絶縁材と外管との間に形成される間隙に流出
するので、絶縁材に大きな圧力差が作用することはな
い。ただし、絶縁材に開口部を設けるにあたつては、若
干の注意が必要である。環状型電磁フローカプラの径方
向のある点における、周方向の電位分布を第4図に示
す。周方向に一周して元の点にもどつたとき、電位も元
の電位にもどるためには、発電機側とポンプ側に、必ず
電位の等しい点が存在する。発電機側流路およびポンプ
側流路の寸法がそれぞれ周方向に一様であれば、発電機
側流路およびポンプ側流路一組に対する電位分布は第4
図に示すようになる。すなわち、発電機側流路で電位が
上昇し、隔壁部で電位が最高となる。ポンプ側流路で
は、電位が減少し、隔壁部で電位が最低となる。この電
位の最低の値は、発電機側の電位の最低点に等しい。た
とえば、第4図において電位零の点で絶縁材に開口部を
設けたとする。電位零の点は、発電機側およびポンプ側
にそれぞれ一点ずつ存在する。この開口部で、たとえ側
壁とナトリウムが接していたとしても、側壁の電位は周
方向全体にわたつて零に保たれるので、側壁に電流が漏
洩することがない。このような点に開口部を設けること
が最良である。
次に、本発明の各実施例をより具体的に説明する。
以下本発明の第一の実施例を第1図、および第5図を
用いて説明する。第1図に示すように、同軸円筒内管1
と外管2との間に形成される環状空間を、導電性流路管
3を用いて発電機側流路5とポンプ側流路6とに分割す
る。絶縁材4を内管1の外側および外管2の内側に配置
する。絶縁材4は、導電性流路管3に固定されている。
第5図に詳細に示すように、絶縁材4は内管1および外
管2とは接しておらず、わずかに間隙13をたもつてい
る。この間隙13は、内管1,外管2,導電性流路管3,絶縁材
4の熱膨張差を吸収できるだけの間隔が必要である。発
電機側流路5およびポンプ側流路6共に周方向の流路中
央部で絶縁材4を分割する。環状型電磁フローカプラで
は、周方向の流路の寸法が一様の場合には、流路の中央
部で、電位が零になる。軸方向全体にわたつて、流路中
央部では電位が零であるので、絶縁材4を、軸方向にス
リツト7をいれて周方向に分割しても、側壁へは電流が
漏洩しない。
用いて説明する。第1図に示すように、同軸円筒内管1
と外管2との間に形成される環状空間を、導電性流路管
3を用いて発電機側流路5とポンプ側流路6とに分割す
る。絶縁材4を内管1の外側および外管2の内側に配置
する。絶縁材4は、導電性流路管3に固定されている。
第5図に詳細に示すように、絶縁材4は内管1および外
管2とは接しておらず、わずかに間隙13をたもつてい
る。この間隙13は、内管1,外管2,導電性流路管3,絶縁材
4の熱膨張差を吸収できるだけの間隔が必要である。発
電機側流路5およびポンプ側流路6共に周方向の流路中
央部で絶縁材4を分割する。環状型電磁フローカプラで
は、周方向の流路の寸法が一様の場合には、流路の中央
部で、電位が零になる。軸方向全体にわたつて、流路中
央部では電位が零であるので、絶縁材4を、軸方向にス
リツト7をいれて周方向に分割しても、側壁へは電流が
漏洩しない。
本発明の第二の実施例を第6図を用いて説明する。こ
れは、第1の実施例に示した絶縁材4の周方向の分割数
を減らしたものである。すなわち、絶縁材4の分割位置
を発電機側流路5の中央にのみ設定している。図示はし
ないが、ポンプ側流路中央にのみ絶縁材4の分割位置を
設けることも、同様に考えることができる。絶縁材4が
応力に耐えられるならば、分割数をさらに減らしてもよ
い。
れは、第1の実施例に示した絶縁材4の周方向の分割数
を減らしたものである。すなわち、絶縁材4の分割位置
を発電機側流路5の中央にのみ設定している。図示はし
ないが、ポンプ側流路中央にのみ絶縁材4の分割位置を
設けることも、同様に考えることができる。絶縁材4が
応力に耐えられるならば、分割数をさらに減らしてもよ
い。
本発明の第三の実施例を第7図を用いて説明する。こ
れは、絶縁材4の分割数が内側と外側で異なる例であ
る。すなわち、内側では絶縁材4は、発電機側流路5の
中央部でのみ分割されているのに対し、外側では発電機
側流路5およびポンプ側流路両方の中央部で絶縁材4が
分割されている。
れは、絶縁材4の分割数が内側と外側で異なる例であ
る。すなわち、内側では絶縁材4は、発電機側流路5の
中央部でのみ分割されているのに対し、外側では発電機
側流路5およびポンプ側流路両方の中央部で絶縁材4が
分割されている。
本発明の第四の実施例を第8図を用いて説明する。周
方向の分割方法は第1の実施例と同じである。環状型電
磁フローカプラは、径方向の磁界を得るため、同軸円筒
内管1の内側に内部鉄心14を、同軸円筒外管2の外側に
ステータと呼ばれる櫛状の外側磁極15を配置する。さら
に、同軸円筒と中心を同じくして、励磁コイル16を配置
する。この励磁コイル16による軸方向の磁束密度分布を
第7図に示す。第9図より明らかな様に、軸方向の励磁
コイル16の中心部分では、磁束密度は零になる。したが
つて、発電機側流路5内部を作動流体であるナトリウム
が運動していても、流速と磁束密度の積が零なので、起
電力が発生せず、軸方向の励磁コイル16の中心部分では
電位はやはり零である。軸方向に絶縁材4が長くなるこ
とを防ぐため、軸方向の励磁コイル16中心部分で電位が
零になることを利用する。すなわち周方向だけでなく、
軸方向には励磁コイル16の中心部分で絶縁材4を分割し
ても、流路内部の電位が零なので、流路中の流体が側壁
に接したとしても、側壁には電流は漏洩しない。
方向の分割方法は第1の実施例と同じである。環状型電
磁フローカプラは、径方向の磁界を得るため、同軸円筒
内管1の内側に内部鉄心14を、同軸円筒外管2の外側に
ステータと呼ばれる櫛状の外側磁極15を配置する。さら
に、同軸円筒と中心を同じくして、励磁コイル16を配置
する。この励磁コイル16による軸方向の磁束密度分布を
第7図に示す。第9図より明らかな様に、軸方向の励磁
コイル16の中心部分では、磁束密度は零になる。したが
つて、発電機側流路5内部を作動流体であるナトリウム
が運動していても、流速と磁束密度の積が零なので、起
電力が発生せず、軸方向の励磁コイル16の中心部分では
電位はやはり零である。軸方向に絶縁材4が長くなるこ
とを防ぐため、軸方向の励磁コイル16中心部分で電位が
零になることを利用する。すなわち周方向だけでなく、
軸方向には励磁コイル16の中心部分で絶縁材4を分割し
ても、流路内部の電位が零なので、流路中の流体が側壁
に接したとしても、側壁には電流は漏洩しない。
本発明の第五の実施例を第10図を用いて説明する。第
一の実施例と周方向の同じ位置において、絶縁材に孔17
をあける。軸方向には、適当な間隔をおいて、複数個の
孔17をあける。孔17を通して、外管2に液体金属ナトリ
ウムの圧力が作用することになり、絶縁材4が破損する
ことはない。
一の実施例と周方向の同じ位置において、絶縁材に孔17
をあける。軸方向には、適当な間隔をおいて、複数個の
孔17をあける。孔17を通して、外管2に液体金属ナトリ
ウムの圧力が作用することになり、絶縁材4が破損する
ことはない。
本発明の第六の実施例を、第11図および第5図を用い
て説明する。第5図に示したように、内管1および外管
2で形成される環状空間を、発電機側流路5およびポン
プ側流路6に分割するために、導電性流路管3を用いた
場合には、導電性流路管3が内管1および外管2と平行
する周方向の辺の内部にもわずかに電流が流れる。すな
わち、ポンプ側流路6内の流体を駆動するのに寄与しな
い余分の電流が流れていることになる。この余分の電流
をなくすため、発電機側流路5とポンプ側流路6を分割
するのに、導電性隔壁18を用いる。第11図に示すよう
に、導電性隔壁18は、両端部が直接絶縁材4に接着され
る。ただし、第5図の例と同じように、発電機側流路5
とポンプ側流路6両者の周方向の中央の位置で絶縁材4
を分割すると、両流路中の液体が混合してしまうので、
絶縁材4の分割は発電機側流路5もしくはポンプ側流路
6のみで行なわれなければならない。径方向の流路内側
と外側で絶縁材を分割する流路を変えることはさしつか
えない。すなわち、径方向の流路内側では絶縁材4は発
電機側流路5で分割し、径方向の流路外側ではポンプ側
流路6で絶縁材4を分割するという方法が考えられる。
また、この逆も考えられる。
て説明する。第5図に示したように、内管1および外管
2で形成される環状空間を、発電機側流路5およびポン
プ側流路6に分割するために、導電性流路管3を用いた
場合には、導電性流路管3が内管1および外管2と平行
する周方向の辺の内部にもわずかに電流が流れる。すな
わち、ポンプ側流路6内の流体を駆動するのに寄与しな
い余分の電流が流れていることになる。この余分の電流
をなくすため、発電機側流路5とポンプ側流路6を分割
するのに、導電性隔壁18を用いる。第11図に示すよう
に、導電性隔壁18は、両端部が直接絶縁材4に接着され
る。ただし、第5図の例と同じように、発電機側流路5
とポンプ側流路6両者の周方向の中央の位置で絶縁材4
を分割すると、両流路中の液体が混合してしまうので、
絶縁材4の分割は発電機側流路5もしくはポンプ側流路
6のみで行なわれなければならない。径方向の流路内側
と外側で絶縁材を分割する流路を変えることはさしつか
えない。すなわち、径方向の流路内側では絶縁材4は発
電機側流路5で分割し、径方向の流路外側ではポンプ側
流路6で絶縁材4を分割するという方法が考えられる。
また、この逆も考えられる。
本発明の実施例では、同軸円筒外管が、熱膨張により
径が増し、絶縁材と外管との間に間隙ができ、絶縁材が
外管により支持されなくなくなつても、液体金属ナトリ
ウムは、絶縁材に設けた開口部より絶縁材と外管との間
隙に流出することができるので、絶縁材は液体金属ナト
リウムの圧力バウンダリとなることはなく、したがつ
て、大きな圧力が作用しないので絶縁材が破損する恐れ
もない。また、絶縁材に設けた開口部を、電磁フローカ
プラの発電機側流路とポンプ側流路の電位の等しい箇所
に配置することによつて、電磁フローカプラの効率低下
の原因となる側壁への電流の漏洩を防止することができ
る。
径が増し、絶縁材と外管との間に間隙ができ、絶縁材が
外管により支持されなくなくなつても、液体金属ナトリ
ウムは、絶縁材に設けた開口部より絶縁材と外管との間
隙に流出することができるので、絶縁材は液体金属ナト
リウムの圧力バウンダリとなることはなく、したがつ
て、大きな圧力が作用しないので絶縁材が破損する恐れ
もない。また、絶縁材に設けた開口部を、電磁フローカ
プラの発電機側流路とポンプ側流路の電位の等しい箇所
に配置することによつて、電磁フローカプラの効率低下
の原因となる側壁への電流の漏洩を防止することができ
る。
本発明によれば、絶縁材を複数に分割することによ
り、絶縁材一つ一つにかかる応力を緩和できるので、絶
縁材を健全なまま保つことができる効果が得られる。こ
の結果、絶縁材を採用出来るにいたり、電磁フローカプ
ラの効率が改善される。
り、絶縁材一つ一つにかかる応力を緩和できるので、絶
縁材を健全なまま保つことができる効果が得られる。こ
の結果、絶縁材を採用出来るにいたり、電磁フローカプ
ラの効率が改善される。
第1図は本発明の第一実施例による電磁フローカプラの
一部断面表示による斜視図、第2図は従来の電磁フロー
カプラの断面図、第3図は従来の環状型電磁フローカプ
ラの断面図、第4図(a)は第1図における径方向と周
方向との説明図、第4図(b)は第4図(a)における
周方向位置の電位を示すグラフ図、第5図は本発明の第
一実施例による電磁フローカプラの断面図、第6図は本
発明の第二実施例による電磁フローカプラの断面図、第
7図は本発明の第三実施例による電磁フローカプラの断
面図、第8図は本発明の第四実施例による電磁フローカ
プラの一部断面表示による斜視図、第9図は環状型電磁
フローカプラの磁束密度を示すグラフ図、第10図は本発
明の第五実施例による電磁フローカプラの一部断面表示
による斜視図、第11図は本発明の第六実施例による電磁
フローカプラの断面図である。 1……内管、2……外管、3……導電性流路管、4……
絶縁材、5……発電機側流路、6……ポンプ側流路、7
……スリツト、8……外側ダクト、9……導電性ダク
ト、10……プレート、11……電流、12……磁界、13……
間隙、14……内部鉄心、15……外側磁極、16……励磁コ
イル、17……孔、18……導電性隔壁。
一部断面表示による斜視図、第2図は従来の電磁フロー
カプラの断面図、第3図は従来の環状型電磁フローカプ
ラの断面図、第4図(a)は第1図における径方向と周
方向との説明図、第4図(b)は第4図(a)における
周方向位置の電位を示すグラフ図、第5図は本発明の第
一実施例による電磁フローカプラの断面図、第6図は本
発明の第二実施例による電磁フローカプラの断面図、第
7図は本発明の第三実施例による電磁フローカプラの断
面図、第8図は本発明の第四実施例による電磁フローカ
プラの一部断面表示による斜視図、第9図は環状型電磁
フローカプラの磁束密度を示すグラフ図、第10図は本発
明の第五実施例による電磁フローカプラの一部断面表示
による斜視図、第11図は本発明の第六実施例による電磁
フローカプラの断面図である。 1……内管、2……外管、3……導電性流路管、4……
絶縁材、5……発電機側流路、6……ポンプ側流路、7
……スリツト、8……外側ダクト、9……導電性ダク
ト、10……プレート、11……電流、12……磁界、13……
間隙、14……内部鉄心、15……外側磁極、16……励磁コ
イル、17……孔、18……導電性隔壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 忠 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社 日立製作所エネルギー研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−10163(JP,A) 特開 昭62−19697(JP,A) 特開 昭62−160066(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】外側の管と内側の管との間に形成される環
状の空間を導電性材料で仕切ることにより発電機側流路
とポンプ側流路との各流路を前記環状沿いに交互に形成
し、前記各流路に前記各管の半径方向への磁界を加える
励磁装置と、前記各流路の管壁部分に絶縁材を配置した
電磁フローカプラにおいて、前記各管と前記絶縁材との
間に設けられた間隙と、前記各流路の少なくとも一方の
流路と前記間隙とを連通する前記絶縁材に設けられた開
口部とを備えた事を特徴とする電磁フローカプラ。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、開口部は
各流路の内の少なくとも一方の流路内での電位が零に対
応する絶縁材の部位に備えられている事を特徴とする電
磁フローカプラ。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項において、開口部は
各流路の内の少なくとも一方の流路の周方向の中央部に
対応する絶縁材の部位に備えられている事を特徴とする
電磁フローカプラ。 - 【請求項4】特許請求の範囲第1項において、開口部は
軸方向の磁束密度が零に対応する絶縁材の部位に備えら
れている事を特徴とする電磁フローカプラ。 - 【請求項5】特許請求の範囲第1項において、開口部は
励磁装置の励磁コイルの軸方向中心部分に対応する絶縁
材の部位に備えられている事を特徴とする電磁フローカ
プラ。 - 【請求項6】特許請求の範囲第1項から第5項までのい
ずれか一項において、絶縁材に設けた開口部の形状は孔
状又はスリット状である事を特徴とする電磁フローカプ
ラ。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP62199790A JP2569064B2 (ja) | 1987-08-12 | 1987-08-12 | 電磁フロ−カプラ |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP62199790A JP2569064B2 (ja) | 1987-08-12 | 1987-08-12 | 電磁フロ−カプラ |
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ID=16413656
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-
1988
- 1988-08-09 US US07/230,055 patent/US4869647A/en not_active Expired - Fee Related
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