JP2568373B2 - レーザ加工方法およびレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工方法およびレーザ加工装置

Info

Publication number
JP2568373B2
JP2568373B2 JP5207674A JP20767493A JP2568373B2 JP 2568373 B2 JP2568373 B2 JP 2568373B2 JP 5207674 A JP5207674 A JP 5207674A JP 20767493 A JP20767493 A JP 20767493A JP 2568373 B2 JP2568373 B2 JP 2568373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handpiece
workpiece
laser beam
laser
laser processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5207674A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0751879A (ja
Inventor
俊彦 鈴木
紳一 藤坂
研慥 片岡
正樹 小高
勝彦 佐藤
Original Assignee
技術研究組合医療福祉機器研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 技術研究組合医療福祉機器研究所 filed Critical 技術研究組合医療福祉機器研究所
Priority to JP5207674A priority Critical patent/JP2568373B2/ja
Publication of JPH0751879A publication Critical patent/JPH0751879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2568373B2 publication Critical patent/JP2568373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Surgery Devices (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドピースから出射
されるレーザビームを被加工体に照射してレーザ加工す
るレーザ加工方法およびレーザ加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のレーザ加工は、機械加工におけ
る金属材料等の原材料の切断や、生体手術における生体
組織患部の切開などに用いられている。
【0003】機械加工に用いられる一般のレーザ加工機
では、被加工物がステージ上に載置され、レーザ照射用
ハンドピースあるいはステージが移動させられ、被加工
物へのレーザビーム照射箇所が制御されてレーザ加工が
行われる。この移動制御には従来一般的に数値制御(N
C)が採用され、予め設計された形状に被加工物が切断
加工されるよう、被加工物へのレーザビーム照射箇所が
制御される。
【0004】一方、生体手術に用いられる、生体切開の
ためのレーザ照射装置(いわゆるレーザメス)では、術
者の全くのフリーハンドによってハンドピースが操作さ
れ、生体組織へのレーザビーム照射箇所が移動させられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のレ
ーザ加工方法および装置によっては、限られた形状をも
つ被加工体にしかレーザ加工を行えず、また、任意のレ
ーザ加工を行えない。つまり、機械加工時に用いられる
NC制御加工においては、被加工物の形状に応じて予め
厳密な数値を装置にセットする必要がある。従って、被
加工物が複雑な形状をしている場合には、予め装置にセ
ットする数値を決定するのに時間および労力が必要とさ
れる。また、種々の形状をもつ被加工物を連続的に加工
する場合には、各レーザ加工ごとに異なる数値を装置に
セットする必要があり、厳密な数値セット作業が繰り返
し必要とされ、加工作業は煩雑なものとなる。このた
め、このような被加工物をNC制御の下で任意にレーザ
加工するのは困難である。
【0006】また、生体手術に用いられるレーザ加工に
おいては、切開すべき部位が露出された時点で、術者が
所見により短時間に最適切開ラインを設定する必要があ
る。従って、切開すべき生体組織の形状を視認した後、
直ちにレーザ加工を行うには、数値入力に多くの時間を
要するNC制御を適用することは困難である。また、直
ちにNC制御のための数値が決定されたとしても、生体
は呼吸などによる動きを伴うため、セットした数値によ
っては正確なレーザ加工が行えない。また、このような
動きを止めるためには切開すべき部位が動かないように
完全に固定すればよいが、このような固定を行うことは
現実的に難しい。
【0007】また、レーザ加工を生体手術に用いる場合
には、全くのフリーハンドでハンドピースが操作される
ため、レーザ照射時におけるハンドピースの手ぶれによ
り、生体に描かれるレーザビーム照射の軌跡が変化し、
切開面が粗くなったりすることがあった。また、時に
は、レーザ照射箇所が切開すべき部位から外れたりする
こともあった。さらに、ハンドピースが傾いて生体に対
するレーザビーム照射方向が変化し、切開溝の幅が広く
なったりすることもあった。このような切開が生体組織
に行われると、これらの各要因が切開部の治癒に悪影響
を与えた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるレーザ加工
方法は、ハンドピースから出射されるレーザビームを被
加工体へ照射し、ハンドピースを移動させて被加工体へ
のレーザビーム照射箇所を移動させ、被加工体を加工す
るレーザ加工方法において、ハンドピースの移動を規定
するレールを被加工体に装着して所望の形状に加工し、
その後硬化したレールに、ハンドピースに設けられた突
起又は溝を当接させて、ハンドピースをレールの敷設方
向に移動させ、被加工体へのレーザビーム照射箇所が一
定の軌跡を描くようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明によるレーザ加工装置は、レ
ーザビームを被加工体へ照射するハンドピースと、ハン
ドピースの移動を規定して被加工体におけるレーザビー
ム照射箇所の軌跡を一定にさせるガイド機構とを備え、
ガイド機構は、一対の支持板と、この支持板間に設けら
れハンドピースの移動を規定するレールと、支持板を被
加工体に着脱自在に固着する固着具とを備えることを特
徴とするものである。
【0010】また、本発明によるレーザ加工装置は、レ
ーザビームを被加工体へ照射するハンドピースと、ハン
ドピースの移動を規定して被加工体におけるレーザビー
ム照射箇所の軌跡を一定にさせるガイド機構を備え、ガ
イド機構は、所望の形状に加工されかつその加工後に硬
化性を有する材料からなる板状部材によって形成され、
ハンドピースは、この板状部材に当接される部分に突起
または溝が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明のレーザ加工方法によれば、レールを被
加工体に装着して被加工体の形状に応じて加工すると、
レールは硬化する。そして、この硬化したレールにハン
ドピースの突起又は溝を当接させてハンドピースをレー
ルの敷設方向に移動させると、突起又は溝はそれをレー
ルに当接する力とレールからの反発力との釣合いにより
安定するので、被加工体に対するレーザビームの照射方
向はハンドピースの移動によってほとんど変化しなくな
り、しかも、ハンドピースの移動が規定される。このた
め、被加工体においてレーザビーム照射箇所がほぼ一定
の軌跡を描くようになる。
【0012】本発明のレーザ加工装置によれば、被加工
体の所定箇所を一対の支持板で挟み、固定具により支持
板を被加工体に固定することでガイド機構を被加工体に
固定した後、ハンドピースをレールに当接させてレール
に沿って移動させると、ハンドピースは、それをレール
に当接する力と、レールからの反発力との釣合いにより
安定するので、レーザビームの照射方向はハンドピース
の移動によってほとんど変化しなくなり、しかも、ハン
ドピースの移動が規定される。このため、被加工体にお
いて、レーザビーム照射箇所がほぼ一定の軌跡を描くよ
うになる。
【0013】本発明のレーザ加工装置によれば、板状部
材を被加工体に装着して被加工体の形状に応じて加工す
ると、板状部材は硬化する。この硬化した板状部材にハ
ンドピースの突起又は溝を当接させてハンドピースを板
状部材の敷設方向に移動させると、突起又は溝はそれを
板状部材に当接する力と板状部材からの反発力との釣合
いにより安定するので、被加工体に対するレーザビーム
の照射方向はハンドピースの移動によってほとんど変化
しなくなり、しかも、ハンドピースの移動が規定され
る。このため、被加工体においてレーザビーム照射箇所
がほぼ一定の軌跡を描くようになる。
【0014】また、ハンドピースに倣い針が設けられ、
この倣い針が被加工体に形成された溝に挿入されること
によってその移動が規定されることを特徴とするもので
ある。
【0015】
【作用】ハンドピースの移動はガイド機構によって規定
され、このガイドは被加工体の形状に応じて適宜選択設
定される。
【0016】また、ハンドピースの移動がガイド機構に
よって規定されることにより、被加工体へのレーザビー
ム照射箇所は安定して移動し、また、被加工体に対する
レーザビーム照射方向はハンドピースの移動によってほ
とんど変化しない。
【0017】
【実施例】次に、本発明によるレーザ加工方法およびレ
ーザ加工装置を骨切開手術に適用した第1の実施例につ
いて以下に説明する。
【0018】図1はこの第1の実施例に用いられるレー
ルタイプのハンドピースガイド金具を示す斜視図であ
る。このハンドピースガイド金具1はハンドピースの移
動を規定するガイド機構をもち、直線的な切開を行う手
術に用いられる。
【0019】ガイド金具1(同図(a)参照)は、一対
の支持板2a,2bを備え、各支持板2a,b間にはハ
ンドピースの移動を規定する2本のガイドレール3が設
けられている。また、一方の支持板2aには固定ねじ4
が螺合しており、他方の支持板2bには調整ねじ5が螺
合している。この調整ねじ5の先端には固着板6が設け
られており、これら固定ねじ4、調整ねじ5および固着
板6は、支持板2a,bを被加工体に着脱自在に固着す
る固定具を構成している。また、ガイドレール3の長さ
は、対象とされる切開部位の長さに合わせて適宜任意に
設定される。また、各ガイドレール3間の間隔は、ハン
ドピース先端部の太さに等しいか、もしくはそれよりも
広く設定されている。
【0020】レーザ照射に先立ち、生体内で露出された
顎骨等の骨10にガイド金具1が装着される(同図
(b)参照)。つまり、骨10のサイズに合わせて、固
定ねじ4と固着板6との間隔を調整ねじ5を回して調節
したのち、固着板6を骨10の片側にあてがい、固定ね
じ4で他方の側の骨10を押さえつけて固定する。この
とき、切開位置は、ガイドレール3に平行で、このガイ
ドレール3からハンドピース先端部の太さで決まる距離
だけ離れることを考慮する。
【0021】ガイド金具1が装着された後、レーザ照射
が行われる(同図(c)参照)。レーザビームBは、多
関節ミラー方式のマニピュレータ、中空導波路あるいは
光ファイバなどの導光路(ここでは図示しない)によっ
てハンドピース20に導かれ、レーザ照射口20aより
照射される。術者は、ハンドピース20をガイドレール
3の間に設置し、ハンドピース20の外面が2本のガイ
ドレール3のどちらか一方に常に当たるようにしなが
ら、ハンドピース20を移動させる。
【0022】この際、ハンドピース20の移動はガイド
レール3によって規定されるため、骨10におけるレー
ザビーム照射箇所10aは、ガイドレール3に平行な軌
跡を描く。すなわち、本実施例によれば、レーザ照射時
におけるハンドピース20の手ぶれを防止することがで
き、骨10上でハンドピース20を何回往復させても、
照射箇所10aの軌跡は一定に保たれ、鋭利な切開溝1
1が形成される。従って、切開面が従来のように粗くな
ることはない。しかも、レーザビーム照射箇所10aが
切開すべき部位から外れることもない。さらに、従来の
ようにフリーハンド操作によってハンドピース20が傾
くことはなく、骨10に対するレーザビーム照射方向は
ハンドピース20の移動によって変化せず、常に一定に
なる。従って、切開溝11の幅は、切開位置によって広
くなったり狭くなったりすることはなく、ほぼ一定にな
る。この結果、本実施例によるレーザ加工によれば、術
後の患部治癒に好影響を与えることができる。
【0023】また、ガイド金具1によるハンドピース2
0のガイドは、ガイドレール3の長さおよびガイド金具
1の骨10への装着を調整することにより、骨10の形
状に応じて適宜選択設定される。従って、切開すべき部
位が露出した時点で直ちに最適な切開ラインを設定する
ことが可能となり、従来のNC制御のように煩雑な数値
セットは必要とならず、被加工対象は限定されない。
【0024】次に、本発明の第2の実施例によるレーザ
加工について、図2を用いて説明する。
【0025】同図(a)は、レールタイプのハンドピー
スガイド金具を示す斜視図である。このガイド金具はガ
イドレール31であり、適度な硬度を持ち、加工硬化性
のある金属、例えばアニール処理済みの直線形状のAl
板からなる。このAl板には、例えば、縦が0.5 〜1.5m
m 、横が1 〜4mm の長方形断面を有し、長さが生体形状
に合った任意のものが選ばれる。
【0026】レーザ照射に先立ち、ガイドレール31
は、切開部位の曲線に合わせて、指またはピンセットで
x方向に変形させられる(同図(b)参照)。次に、生
体内で露出された顎骨等の骨10に、変形させられたガ
イドレール31が装着される。このとき、骨10の表面
に密着するように、ガイドレール31はy方向に変形さ
せられる。ガイドレール31は、変形後の加工硬化性に
よって形状保持性が高い。従ってこの形状保持性によっ
て切開予定ライン32が確定される。
【0027】ガイドレール31の骨10への装着は、ガ
イドレール31を術者が指で押さえておくだけでもよい
し、外科手術用瞬間接着剤等を用いて骨10の表面に固
着させても構わない。あるいは、同図(c)に示すよう
に、予めタブ32付きのガイドレール33を作成してお
き、固定ねじ34を用いて骨10にネジ固定することも
可能である。
【0028】骨10にガイドレール31が装着された
後、レーザ照射が行われる。レーザビームBは、上記実
施例と同様に、多関節ミラー方式のマニピュレータ、中
空導波路あるいは光ファイバなどの導光路によってハン
ドピース40に導かれ、レーザ照射口40aから照射さ
れる(図3(a)参照)。術者は、ハンドピース40の
先端部に取り付けられたガイドピン41を骨10の表面
に接触させ、同時にガイドピン41がガイドレール31
の側面に常に当たるようにしながら、ハンドピース40
を移動させる(同図(b),(c)参照)。このハンド
ピース40の移動はガイドピン31がガイドレール31
に当接されることによって規定され、切開溝42はガイ
ドレール31に沿って形成される。
【0029】従って、レーザ照射時におけるハンドピー
ス40の手ぶれは、ハンドピース40の先端部に設けら
れたガイドピン41がガイドレール31に当接されるこ
とによって防止される。このため、骨10上でハンドピ
ース40を何回往復させても、レーザビーム照射箇所1
0aの軌跡は一定に保たれ、鋭利な切開溝42が形成さ
れる。よって、本実施例においても上記実施例と同様な
効果が奏され、切開面は粗くなることがなく平坦にな
り、また、レーザビーム照射が切開すべき部位から外れ
ることもない。さらに、切開溝42の幅はほぼ一定にな
り、術後の患部治癒に好影響を与えることができる。ま
た、ガイドレール31によるハンドピース40のガイド
は、ガイドレール31の形状を適宜加工することによ
り、骨10の形状に応じて適宜選択設定される。従っ
て、切開すべき部位が露出した時点で直ちに最適な切開
ラインを設定することが可能となる。
【0030】なお、上記実施例では、ガイドピン41を
ガイドレール31の側面に単に当接させてハンドピース
40のガイドを行ったが、ガイドレール31の表面にガ
イドピン41よりもわずかに幅の広い溝を設け、この溝
にガイドピン41を嵌合させ、溝に沿ってガイドピン4
1をスライドさせるようにしてもよい。このような構成
によれば、さらに手ぶれ防止効果を高めることができ
る。
【0031】また、上記実施例ではハンドピース40に
ガイドピン41を設け、ハンドピース40の先端部に突
起部を形成したが、図4に示すようにハンドピース50
の先端部に切り欠き溝51を設け、この切り欠き溝51
をガイドレール31に当接させるようにしてもよい。こ
の場合には、切りかき溝51がガイドレール31に常に
はまるようにしながら、ハンドピース50を移動させ
る。このような方法および装置によっても、上記実施例
と同様な効果が奏される。
【0032】また、上記実施例では、ガイドレール31
の材料としてアニール処理済みのAl板を用いた例を示
したが、Al程度の硬度を持ち、加工硬化性のあるその
他の金属、合金あるいは樹脂でも構わない。また、加工
硬化以外に、化学硬化、光化学硬化、温度硬化等のいず
れの硬化性を有する材料を用いてもよく、これらいずれ
の材料からなるガイドレールを用いても上記実施例と同
様な効果が奏される。また、ガイドレール材に形状記憶
合金を用いることにより、ガイドレールの複数回の使用
も可能になる。
【0033】次に、本発明によるレーザ加工の第3の実
施例について説明する。図5はこの実施例における、倣
い針タイプのハンドピースガイド金具を用いたレーザ加
工を示す斜視図である。
【0034】本実施例においては、ハンドピース60の
先端に倣い針61が取り付けられている。レーザ照射に
あたって、術者は、倣い針61と照射箇所10aとを結
ぶ直線が切開方向と一致し、倣い針61が骨10の表面
に接触するようにハンドピース60を設置し、切開すべ
きライン上を移動させる。同図に示したように、ある程
度の切開、少なくともハンドピース60から出射される
レーザビームBと倣い針61との間隔に相当する切開が
行われた時点から、形成された切開溝62に倣い針61
が入り込むようにしながらハンドピース60の移動を行
う。
【0035】このようなレーザ加工によっても、レーザ
照射時におけるハンドピース60の手ぶれを防止するこ
とができるため、骨10上でハンドピ−ス60を何回往
復させても、照射部10aの軌跡が一定に保たれ、鋭利
な切開溝62が形成される。従って、この第3の実施例
によっても上記各実施例と同様な効果が奏される。
【0036】なお、上記の説明では予め骨10の表面に
は手を加えずに、レーザ照射によって形成された切開溝
62に倣い針61を沿わせながらレーザ照射を行う方法
を例示したが、本実施例はこれに限定されるものではな
い。つまり、レーザ照射に先立って、骨10の表面にカ
ッターや針を用いて切開すべき曲線の溝を予め切ってお
き、この溝に倣い針61を沿わせながらハンドピース6
0を移動させてもよく、上記実施例と同様な効果が得ら
れる。
【0037】また、上記各実施例においては、本発明を
レーザによる骨切開手術に適用した場合について説明し
たが、機械加工等において、複雑な形状をもった種々の
材料を3次元的にレーザ加工する場合にも本発明を適用
することは可能であり、上記各実施例と同様な効果が奏
される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ハ
ンドピースの移動はガイド機構によって規定され、この
ガイドは被加工体の形状に応じて適宜選択設定される。
このため、複雑な形状をもった物に対してもレーザ加工
を行うことが可能になり、被加工対象は従来のように限
定されず、また、被加工対象の視認後、直ちにレーザ加
工を簡易に行うことが可能となる。
【0039】また、ハンドピースの移動がガイド機構に
よって規定されることにより、被加工体へのレーザビー
ム照射箇所は安定して移動し、また、被加工体に対する
レーザビーム照射方向はハンドピースの移動によってほ
とんど変化しない。このため、被加工体を所望の形状に
簡易にレーザ加工することが可能となる。
【0040】特に、被加工体が生体の場合には、切開す
べき骨が露出された時点で所見により短時間に最適切開
ラインを設定でき、かつ手ぶれのない切開を確実に行う
ことができ、医療の場に良好な治癒経過を持つレーザ照
射装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるレーザ加工に用い
られるハンドピースガイド機構を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施例によるレーザ加工に用い
られるガイドレールを示す斜視図である。
【図3】第2の実施例によるレーザ加工を示す斜視図で
ある。
【図4】第2の実施例の変形例によるレーザ加工を示す
斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施例によるレーザ加工を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1…ハンドピースガイド金具、2a,b…支持板、3、
31…ガイドレール、4…固定ねじ、5…調整ねじ、6
…固着板、10…顎骨、10a…レーザビーム照射箇
所、11、42、62…切開溝、20、40、50、6
0…ハンドピース、20a、40a…レーザビーム照射
口、41…ガイドピン、51…切り欠き溝、61…倣い
針。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小高 正樹 京都市伏見区東浜南町680番地 株式会 社モリタ製作所内 (72)発明者 佐藤 勝彦 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松 ホトニクス株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−85470(JP,U) 実開 昭62−29886(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドピースから出射されるレーザビー
    ムを被加工体へ照射し、前記ハンドピースを移動させて
    前記被加工体へのレーザビーム照射箇所を移動させ、前
    記被加工体を加工するレーザ加工方法において、 前記ハンドピースの移動を規定するレールを前記被加工
    体に装着して所望の形状に加工し、その後硬化した前記
    レールに、前記ハンドピースに設けられた突起又は溝を
    当接させて、前記ハンドピースを前記レールの敷設方向
    に移動させ、前記被加工体への前記レーザビーム照射箇
    所が一定の軌跡を描くようにしたことを特徴とするレー
    ザ加工方法。
  2. 【請求項2】 レーザビームを被加工体へ照射するハン
    ドピースと、前記ハンドピースの移動を規定して前記被
    加工体におけるレーザビーム照射箇所の軌跡を一定にさ
    せるガイド機構を備え、 前記ガイド機構は、一対の支持板と、この支持板間に設
    けられ前記ハンドピースの移動を規定するレールと、前
    記支持板を前記被加工体に着脱自在に固着する固着具と
    を備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 レーザビームを被加工体へ照射するハン
    ドピースと、前記ハンドピースの移動を規定して前記被
    加工体におけるレーザビーム照射箇所の軌跡を一定にさ
    せるガイド機構を備え、 前記ガイド機構は、所望の形状に加工されかつその加工
    後に硬化性を有する材料からなる板状部材によって形成
    され、前記ハンドピースは、この板状部材に当接される
    部分に突起または溝が形成されていることを特徴とする
    レーザ加工装置。
JP5207674A 1993-08-23 1993-08-23 レーザ加工方法およびレーザ加工装置 Expired - Fee Related JP2568373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5207674A JP2568373B2 (ja) 1993-08-23 1993-08-23 レーザ加工方法およびレーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5207674A JP2568373B2 (ja) 1993-08-23 1993-08-23 レーザ加工方法およびレーザ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0751879A JPH0751879A (ja) 1995-02-28
JP2568373B2 true JP2568373B2 (ja) 1997-01-08

Family

ID=16543693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5207674A Expired - Fee Related JP2568373B2 (ja) 1993-08-23 1993-08-23 レーザ加工方法およびレーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2568373B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108127250A (zh) * 2016-06-12 2018-06-08 河南高盛企业管理咨询有限公司 一种导光板加工机构

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60118082A (ja) * 1983-11-29 1985-06-25 Meidensha Electric Mfg Co Ltd 誘導電動機のベクトル制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0751879A (ja) 1995-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5947956A (en) Laser apparatus for making holes and etchings
US5643270A (en) Multi-plane curvilinear saw, guide and method
EP0224322B1 (en) Surface erosion using lasers
JP3362063B2 (ja) 骨をフライス削りするための装置
US8313490B2 (en) Single plane anatomic referencing tissue preparation
US20110118712A1 (en) Laser correction of vision conditions on the natural eye lens
US20190111516A1 (en) Methods and devices for determining a reference focus position of a beam of beam-based machine tools by performing test cuts on a workpiece
KR20070046077A (ko) 경부 척추체 작업용 기구 셋트 및 방법
US20040220578A1 (en) Bone instruments and methods
JPH03500620A (ja) 目的物のレーザ処理方法及びその方法を実施するための装置
JPH0584171B2 (ja)
WO1999053992A3 (en) Multiple beam laser sculpting system and method
US20050192582A1 (en) Bone harvesting device and method
US20130150843A1 (en) Treatment tip incision template
DE60125939T2 (de) Klinge und klingenhalter für ophtalmologische verfahren
CA2682775A1 (en) Apparatus for treatment of material, in particular for refractive surgery
JP2568373B2 (ja) レーザ加工方法およびレーザ加工装置
KR102321264B1 (ko) 펄스 레이저를 활용한 의료용 트로카 표면처리 방법
EP1477126B1 (en) Shape and depth template for incisions with laser tips, particularly usable in bone surgery
KR20130137206A (ko) 집속된 펄스레이저 조사에 의한 인간 눈 각막의 가공 방법 및 장치
EP3865244B1 (en) Laser processing machine and laser processing method
WO2005011545A1 (de) Verfahren und vorrichtung zum ausbilden gekrümmter schnittflächen in einem transparenten material
EP3346938A1 (en) Bone cut treatment
Burgner et al. End-effector calibration and registration procedure for robot assisted laser material processing: tailored to the particular needs of short pulsed CO 2 laser bone ablation
JP6989668B1 (ja) 骨切りガイド

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees