JP2568048Y2 - ダブルルーメン型気管内チューブ - Google Patents

ダブルルーメン型気管内チューブ

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JP2568048Y2
JP2568048Y2 JP1995003411U JP341195U JP2568048Y2 JP 2568048 Y2 JP2568048 Y2 JP 2568048Y2 JP 1995003411 U JP1995003411 U JP 1995003411U JP 341195 U JP341195 U JP 341195U JP 2568048 Y2 JP2568048 Y2 JP 2568048Y2
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lumen
end portion
distal end
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endotracheal tube
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尚徳 小川
純一 宇川
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Fuji Systems Corp
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Fuji Systems Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、胸部外科手術におけ
る麻酔および呼吸管理等に使用するダブルルーメン型気
管内チューブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の気管内チューブとして、この出
願人等が出願したものがある(実開平3−64654号公
報)。この気管内チューブは、チューブ本体を患者の気
管内に挿入した後の手術の操作(肺の極端な変位など)
や体位変換(体位の極端な変換など)により、チューブ
本体の気管内又は気管支内に挿入される部分が折れ曲が
り、内腔が閉塞してその後の手術ができなくなるのを防
止するために、チューブ本体のほぼ全長にわたる周壁に
内腔閉塞防止用の線状体を埋設したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
気管内チューブの場合、線状体により気管内および気管
支内に挿入されるチューブ本体のどの部分で折れ曲がっ
ても内腔の閉塞が起きないよう、それなりの防止効果は
認められるものの、チューブ本体のほぼ全長にわたり線
状体を埋設しているため、特に気管内のダブルルーメン
の部分の製造が複雑で埋設に時間がかかり、コストアッ
プになるという問題点があった。また、出願人のその後
の試験によると、気管内に挿入されるチューブ本体の部
分は余程のことがない限り折れ曲がらず、折れ曲がりや
内腔が狭くなることに注意しなければならないのは気管
支に挿入される部分であることがわかった。
【0004】そこでこの考案は、前記のような従来の問
題点を排除し、最も折れ曲がりや内腔が狭くなる可能性
がある気管支の部分にのみ線状体を埋設することによ
り、従来の製品よりもコストダウンを図ることができる
ダブルルーメン型気管内チューブを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の考案は、前記のようなダブルルーメン型
気管内チューブにおいて、両先端部のうち長さの長い先
端部の周壁には線状体が内腔を囲んで螺旋状に、弾性変
形可能に埋設され、長さの長い先端部の周壁以外には線
状体が埋設されておらず、線状体が埋設された長さの長
い先端部に小バルーンが取付けられている。請求項2の
考案は、請求項1の考案において、長さの長い先端部が
チューブ本体とは別体に形成されたうえ、該チューブ本
体の先端部に固着されている。請求項3の考案は、請求
項1又は2の考案において、長さの短い先端部の先端開
口部の近くに内腔と連通した側孔が設けられている。
【0006】
【作用】前記のように線状体をチューブ本体のほぼ全長
でなく、特に内腔が閉塞し易い気管支に挿入されるチュ
ーブ本体の先端部のみにしか埋設していないので、埋設
を簡単に行なうことができ、コストもそれほどかからな
い。
【0007】
【実施例】図1はこの考案の一実施例を示す一部省略の
全体斜視図、図2は先端部の正面図、図3は図2の平面
図、図4は図1のA−A線に沿う拡大断面図である。図
1において1はシリコーンゴム製の気管内チューブで、
チューブ本体2の軸方向には図4のように内腔53,54が
並設されている。56はチューブ本体2の先端部に取付け
られたバルーンで、このバルーン56よりも先端側は長短
2つの先端部57,58に形成されている。両先端部57,58
のうち、右気管支換気用の内腔54のある先端部58はバル
ーン56の前方の基部よりやや突出した程度の長さとなっ
ている。一方、左気管支換気用の内腔53のある先端部57
の周壁には線状体60が内腔53を囲んで螺旋状に、かつ弾
性変形可能に埋設されている。線状体60は先端部57の周
壁以外、すなわちチューブ本体2の周壁や先端部58の周
壁には埋設されていない。また、先端部57には小バルー
ン62が取付けられている。両先端部57,58の分割基部は
挿管のとき気管と気管支の分岐部(カリーナ)に当って
これを傷つける恐れがあるので、当接部には軟らかいシ
リコーンゴムやシリコーンのゲル等をパッドとして取付
けておくのが好ましい。
【0008】図4で67はバルーン56用の小ルーメン、68
はバルーン62用の小ルーメンである。70は両先端部57,
58の内腔53,54間の軸方向に設けたスリットで、その両
縁を適宜の位置で切断することにより先端開口面が図示
のような先端部58を簡単に形成できるようになってい
る。先端部57はチューブ本体2と一体でもよいが、別体
として構成し、チューブ本体2の先端部58より短く切断
した基部に先端部58と隣接して固着してもよい。図3に
示すように先端部58の先端開口部の近くには内腔54と連
通した側孔72が複数個設けられている。図1で21,22は
チューブ本体2の後端部にそれぞれ内腔53,54と連通し
て接続された左枝チューブと右枝チューブ、23,24は両
枝チューブ21,22に取付けられたストリップジョイン
ト、25はバルーン56用パイロットバルーン、26はバルー
ン62用パイロットバルーン、28,29はそれぞれのパイロ
ットバルーンに取付けられた一方弁、31は結束バンドで
ある。
【0009】次に前記気管内チューブ1の使用法を説明
する。挿管するときは図示しないスタイレットで予め曲
がっている先端部57を真っ直にしてから該先端部側から
患者の気管内に挿入する。そして、先端部57の分割基部
の位置を確認しながらチューブ本体2を進め、先端部57
が気管から右気管支に挿入された時点でスタイレットを
静かに抜く、そして分割基部が気管と気管支のカリーナ
に直接当らないようにして位置させる。挿管後、バルー
ン56,62を膨らませチューブ本体2の先端部57をしっか
りと固定する。これで気管内チューブ1は図5のように
適正位置に挿管固定の状態となり、この状態で各種の手
術が施される。
【0010】そして、この手術の操作や体位変換によ
り、チューブ本体2の左気管支内に挿入された先端部57
が折れ曲がりそうになっても、該先端部には線状体60が
埋設されているため、その内腔53は閉塞されない。ま
た、挿管に際しては先端部58の先端開口部が図5のよう
に右気管支が充分換気できるような対向する適正の位置
となるように注意深く挿入しなければならないが、誤っ
て通常よりも深く挿入されて図6のように先端部58の先
端開口部がカリーナに当接して閉塞してしまう場合があ
る。しかし、この実施例はこのようなときでも、前記の
ように側孔72があり、この側孔が右気管支と対向するた
め、この側孔72を利用して右気管支の換気を確実に行な
える。したがって、より安全に手術を行なうことができ
る。
【0011】
【考案の効果】請求項1の考案は前記のようにチューブ
本体の長さの長い先端部にのみ線状体を埋設し、従来の
ようにチューブ本体のほぼ全長にわたり埋設していない
ので、線状体の埋設を簡単に行なうことができるととも
に、コストダウンも図ることができる。請求項2の考案
はチューブ本体と別体となった、線状体が埋設された長
さの長い先端部の製作が容易にでき、しかもこれをチュ
ーブ本体に簡単に固着して一体化することができる。請
求項3の考案は長さの短い先端部の先端開口部が適正位
置にならなくとも、側孔で該先端部の先端開口部の代用
をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す一部省略の全体斜視
図である。
【図2】先端部の正面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図5】使用状態を示す概略図である。
【図6】異なる使用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 気管内チューブ 2 チューブ本体 53,54 内腔 56 バルーン 57,58 先端部 60 線状体 62 小バルーン 72 側孔

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブ本体(2)の軸方向に内腔(5
    3,54)が2つ並設されているとともに、先端部にバ
    ルーン(56)が取付けられ、かつこのバルーンよりも
    先端側が前記内腔と連通して先端が開口した長短2つの
    先端部(57,58)に形成されているダブルルーメン
    型気管内チューブにおいて、 前記両先端部のうち長さの長い先端部(57)の周壁に
    は線状体(60)が内腔(53)を囲んで螺旋状に、弾
    性変形可能に埋設され、長さの長い先端部(57)の周
    壁以外には線状体(60)が埋設されておらず、前記線
    状体が埋設された長さの長い先端部(57)に小バルー
    ン(62)が取付けられていることを特徴とするダブル
    ルーメン型気管内チューブ。
  2. 【請求項2】 前記長さの長い先端部(57)がチュー
    ブ本体(2)とは別体に形成されたうえ、該チューブ本
    体の先端部に固着されている請求項1記載のダブルルー
    メン型気管内チューブ。
  3. 【請求項3】 前記長さの短い先端部(58)の先端開
    口部の近くに内腔(54)と連通した側孔(72)が設
    けられている請求項1又は2記載のダブルルーメン型気
    管内チューブ。
JP1995003411U 1995-04-17 1995-04-17 ダブルルーメン型気管内チューブ Expired - Lifetime JP2568048Y2 (ja)

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JPH0744653U JPH0744653U (ja) 1995-11-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101146144B1 (ko) * 2010-03-17 2012-05-16 충북대학교 산학협력단 해부학적 사강을 감소하는 기관튜브를 가지는 호흡회로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54163817A (en) * 1978-06-13 1979-12-26 Takeda Chemical Industries Ltd Stabilized organic phosphorous preparation
NO821839L (no) * 1981-08-31 1983-03-28 David S. Sheridan Armerte roer for medisinsk-kirurgisk bruk.

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JPH0744653U (ja) 1995-11-28

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