JP2567583Y2 - スピーカー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ボイスコイル部分にゴミが侵入するのを防
ぐセンターキャップを有するスピーカーに関するもので
ある。

（考案の概要） 本考案はボイスコイル部分にゴミが侵入するのを防ぐ
センターキャップを有するスピーカーに於いて、センタ
ーキャップを形状記憶合金もしくは形状記憶プラスチッ
クにより形成することによりセンターキャップに外力が
加わり変形した場合加熱することにより容易に修復でき
るようにしたものである。

（従来の技術） 従来一般に用いられる此種のスピーカーに於いて、セ
ンターキャップは、紙、金属、プラスチック等の形状記
憶性が皆無に近い材料により形成されていた。

（考案が解決しようとする課題） ところが、上記従来のスピーカーにおいては、何らか
の事故（例えば物などが当たった場合）で、一度センタ
ーキャップがへこんでしまうと新しいセンターキャップ
に取り替えるか、へこんだセンターキャップを取り外
し、形を修正した後に再度振動板に貼り付けるという作
業を必要とするばかりか、このような作業時に誤って振
動板を傷つける懸念を有するものであった。

（課題を解決する為の手段） 本考案は、上記従来の欠点を除去することを目的と
し、センターキャップを形状記憶合金及び形状記憶プラ
スチックにより形成するものである。

（作用） 上記の構成によれば、センターキャップが外力を受け
て変形した場合でも、センターキャップを振動板から取
り外すことなく加熱することにより元の形状に戻すこと
ができ、修復が容易な上に、振動板を傷つける懸念も皆
無となる。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に従って詳細に説明する。

第１図に於いて１は上面中央部にセンタポール1aが突
設された支持プレートであって、この支持プレート１に
はリング状のマグネット２が前記センタポール1aに外嵌
されて配設されるとともにこのマグネット２上にリング
状の上部プレート３が配設されており、これら支持プレ
ート１マグネット２上部プレート３により磁界部が構成
されている。

また前記センターポール1aの上部には、ボイスコイル
８が遊嵌され、このボイスコイル８の上部に振動板７の
基端周縁部が連結されている。

一方上部プレート３にはフレーム５の基端周縁部が連
結され、このフレーム５の先端周縁部と前記振動板７の
先端周縁部とがエッジ６を介して連結され、さらに振動
板７には形状記憶合金及び形状記憶プラスチックででき
たセンターキャップ９が接着されている。なお、符号10
はボイスコイル８とフレーム５との間に介装されたダン
パーであり、ボイスコイル８をセンターポール1a及び上
部プレート３のどちらにも接触しないように遊嵌してい
る。

従って上記の如く構成されたスピーカーに於いて何ら
かの事故（例えば物などが当って）で第２図の如くセン
タキャップが変形しても、加熱することにより容易に修
復が可能となる。

（効果） 以上述べた通り本考案のスピーカーではセンターキャ
ップを形状記憶合金もしくは形状記憶プラスチックによ
り形成することにより、何らかの要因でセンターキャッ
プに外力が加わり形状が変形した場合でも加熱により元
の形状に戻すことができ、しかもその際にセンターキャ
ップを振動板から取り外したりする必要がなく、修復作
業が容易で、誤って振動板を傷つける懸念も皆無とな
り、実用上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例に於けるスピーカーの概略構
成を示す断面図、第２図は、本考案のスピーカーに於い
てセンタキャップが変形した状態を示す断面図である。 ９…センターキャップ ７…振動板 ８…ボイスコイル

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】振動板の中央にボイスコイルを装着すると
   共に、その前面にボイスコイルの前方を覆うドーム状の
   センターキャップを振動板に接着してなるスピーカーに
   おいて、 上記センターキャップを形状記憶合金もしくは形状記憶
   プラスチックにより形成したことを特徴とするスピーカ
   ー。