JP2567456B2 - オーステナイト鋼中ヘアルミニウムとフェライト安定化元素とを同時に共拡散させる方法 - Google Patents

オーステナイト鋼中ヘアルミニウムとフェライト安定化元素とを同時に共拡散させる方法

Info

Publication number
JP2567456B2
JP2567456B2 JP63138581A JP13858188A JP2567456B2 JP 2567456 B2 JP2567456 B2 JP 2567456B2 JP 63138581 A JP63138581 A JP 63138581A JP 13858188 A JP13858188 A JP 13858188A JP 2567456 B2 JP2567456 B2 JP 2567456B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffusion
ferrite
aluminum
aluminide
ferrite stabilizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63138581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6456861A (en
Inventor
キャロル クルトナット リチャード
ベンカタ バンガル ナラシマーラオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ExxonMobil Technology and Engineering Co
Original Assignee
Exxon Research and Engineering Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exxon Research and Engineering Co filed Critical Exxon Research and Engineering Co
Publication of JPS6456861A publication Critical patent/JPS6456861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2567456B2 publication Critical patent/JP2567456B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C10/00Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces
    • C23C10/28Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces using solids, e.g. powders, pastes
    • C23C10/34Embedding in a powder mixture, i.e. pack cementation
    • C23C10/52Embedding in a powder mixture, i.e. pack cementation more than one element being diffused in one step
    • C23C10/54Diffusion of at least chromium
    • C23C10/56Diffusion of at least chromium and at least aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C10/00Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces
    • C23C10/28Solid state diffusion of only metal elements or silicon into metallic material surfaces using solids, e.g. powders, pastes
    • C23C10/34Embedding in a powder mixture, i.e. pack cementation
    • C23C10/36Embedding in a powder mixture, i.e. pack cementation only one element being diffused
    • C23C10/48Aluminising
    • C23C10/50Aluminising of ferrous surfaces

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オーステナイト鋼、特にオーステナイトス
テンレス鋼等の拡散被覆方法に関する。
〔従来の技術〕
航空機、石油、化学、および一般燃料の工業界におい
て通常に行なわれる厳しい運転環境下での材料劣化を低
減するために保護被覆が行なわれる。数10年来、Cr,Al,
Siを単独または組合わせて用いる金属被覆が、高温腐食
(高温酸化を含めて)、粒子エロージョン、エロージョ
ン腐食、摩耗、熱劣化に対する材料の環境耐性を高める
ために用いられている。最も広範に用いられている被覆
はアルミニウム拡散被覆(アルミナイド被覆)である。
この被覆方法は初め航空機工業界でジェットエンジン用
に開発された。この分野では下地材料に高温強度を要す
るためNi基およびCo基の超合金が用いられる。これら超
合金にくらべて、耐熱性オーステナイトステンレス鋼の
ような鉄基材料のAl拡散被覆技術は十分に理解されてお
らず、最適化もなされていない。耐熱性ステンレス鋼
は、中間的温度および高温での強度が優れており室温で
の成形性も良いので石油、化学、原子力その他の用途に
広く用いられている。そこで、このようなステンレス鋼
のアルミナイジングは、多くのエネルギー関連用途で考
えられる材料の高温耐食性を向上させる手段として再び
注目されている。
アロナイジングその他の従来ステンレス鋼等の表面改
質のために行なわれてきたアルミナイジング法では、連
続的な金属間化合物相(アルミナイドすなわち(Fe,N
i)2Al3または(Ni,Fe)Alまたはこれらの混合物)の主
外層と連続的な金属マトリックスから成る相互拡散帯の
下部層とから成る多層皮膜が例外なく形成される(第1
図(A)の「従来法」を参照)。
従来のアルミニウム拡散皮膜のアルミナイド外層は、
極めて脆くて割れ易いため実際の使用条件下では耐久性
がない上、たとえば石炭のガス化等の、中間温度から低
温までを含む用途で必要とされる耐食性も得られない。
第2図に示した3例で、外側のアルミナイジング層に割
れが発生しており耐久性がない。一方、下部層は下地に
比べて硬さが高く、アルミナイド外層よりも靭性、耐久
性、および化学的耐性が高い。たとえば、アルカリ触媒
を用いたガス化装置の場合、アルカリは一般的なアルミ
ナイジング処理を施した310ステンレス鋼表面のアルミ
ナイド外層内の割れ中を浸透するが、相互拡散した下部
層中へは浸透しない(たとえばBangaru and Krutenat,
J.Vac.Sci.Technol.,B2(4),Oct.-Dec.,1984を参
照)。相互拡散した下部層を詳細に解析した結果による
と、高クロムフェライトマトリックスに整合に結合した
アルミナイド粒子が分散している複合組織である(第3
図を参照)。図の顕微鏡写真に見られる黒い粒子は、連
続したフェライトマトリックス中に分散したアルミナイ
ド粒子である。このことと、鋼のSiがフェライトマトリ
ックス中に優先的に分配されていることによって、相互
拡散下部層は下地オーステナイトより硬さが高く、アル
ミナイド外層よりも靭性が大きい。
多くのエネルギー変換法におけるように相対的に高Ps
2・低Po2(すなわち還元性かつ硫化性)で低温から中間
的温度までの侵食性環境については、皮膜はAlに加えて
高レベルのCrを含有することが好都合である。したがっ
て、この用途では高Cr高Alの複合皮膜が規定されてい
る。最も広く用いられている実用Cr・Al複合皮膜は2段
階の処理によって形成される。すなわち、まず高温Cr拡
散皮膜を形成し、次にこれをアルミナイズしてCr・Al複
合皮膜とする。このような皮膜の被覆処理は、たとえば
Alloy Surface社(Wilmington,Delaware)が行なってい
る。この実用Cr・Al複合皮膜もアルミナイズだけの皮膜
と同様に、脆いアルミナイドの連続層の外層が形成され
るという欠点がある。
アルミナイドの外層が形成されると、環境的および機
械的な特性が低下するばかりでなく、元素が共拡散する
能力にも影響がある。たとえばCrの拡散はアルミナイド
中で極めて遅いため、アルミナイドの形成過程に好都合
な通常の被覆条件下でのCrとAlの鋼中への共拡散の可能
性が失われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的の1つは、304,316、および310オーステ
ナイトステンレス鋼もしくはこれらと類似の組成の鋼の
表面に、連続的なアルミナイド外層のない相互拡散層の
みから成る単層皮膜を形成する新規な拡散アルミナイジ
ング方法を提供することである。それによって、厚い皮
膜層が形成できる(第1図(B)の「本発明法(活量制
御)」を参照)。本発明の方法においては、供給源のAl
の活量を連続的なアルミナイド外層の形成を防止するレ
ベル以下に維持することが不可欠である。
本発明のもう1つの目的は、拡散を阻止するアルミナ
イド外層が存在しないことを利用して、2種以上の元素
を同時に共拡散させることである。すなわち、相互拡散
層のみから成るCr・Al濃化複合拡散単一皮膜を、対象と
する下地上に形成する。
本発明のより具体的な目的の1つは、拡散合金化によ
って、高温酸化時にAl23形成体となるのに十分な量の
Alと、サルファーアタック(硫黄侵食)のような高温侵
食に対する耐性を発揮するのに十分な量のCrとを含んだ
十分な厚さの(20milすなわち500μmに達する)皮膜を
形成することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、本発明によれば、オーステナイト鋼中へ
アルミニウムとフェライト安定化元素とを同時に共拡散
させる方法であって、アルミニウム供給源と、活性剤
と、フェライト安定化元素との存在下で、共拡散が起こ
る温度に該オーステナイト鋼を加熱する工程を含んで成
り、該アルミニウム供給源中のアルミナの活量がアルミ
ナイド外層の形成を促進する活量より低く、該フェライ
ト安定化元素がCr,Nb,Mo,V,Zr,Sn,W,Mn、およびSiから
成る群から選択され、該加熱工程によって該オーステナ
イト鋼上に、連続した延性フェライトマトリックス中に
適合性のあるアルミナイド粒子が微細に分散した単一層
の複合組織を形成する方法によって達成される。
本発明にしたがって形成される新規な拡散皮膜は、全
体としてAlおよびその他の保護性元素に富んだ延性、耐
久性、かつ保護性の相互拡散層から成る。本発明の方法
においては、Alを含めた2種以上の元素をオーステナイ
トステンレス鋼中へ共拡散させるために、アルミニウム
供給源と、活性剤(触媒)と、その他の金属元素供給源
と、不活性なもしくは保護性ガスカバーを生成する付加
的充填材との存在下で上記鋼を1000℃以上に加熱する。
望ましい実施態様においては、共拡散させる成分はCr
であり、活量を制御した充填体(パック)中で本発明法
を行なう。充填体法(パックプロセッシング)は、一般
的に充填床反応装置内で行なう金属部材の表面処理であ
って、充填状態の塊体は部材を保持しかつ表面処理に必
要な化学的反応体をその場で(in situ)生成する。
本発明の皮膜は充填体(パック)拡散法によって形成
される。すなわち、対象とする下地材を必要な成分を混
合して充填したレトルト内で加熱する。この充填成分と
しては、拡散させる元素の供給源である金属(合金)粉
末、拡散させる元素を下地表面まで運ぶ活性剤、および
不活性化用充填材が含まれる。以下に、本発明の目的を
達成するためのこれら充填成分、皮膜に及ぼすその影
響、およびその制御について説明する。また、本発明を
実施するために重要なので、下地の金属学および下地表
面で皮膜元素の拡散によって起こる変化についても説明
する。
〔1〕 下地の金属学 オーステナイトステンレス鋼下地のFe以外の主成分は
CrおよびNiである。その他に副次的ではあるがしばしば
重要な成分としてはC,N,Si,Mn,Mo,Al等がある。単体のF
eは加熱過程で同素変態する。すなわち、低温で安定な
フェライト(体心立方(bcc)結晶構造)相が、高温で
安定なオーステナイト(面心立方(fcc))相に910℃で
変態する。ステンレス鋼の主成分および副次成分は次の
2つの群に分類できる。フェライト安定化元素:Al,C
r,Mo.Si等、オーステナイト安定化元素:C,N,Ni,Mn
等。各群内の個々の元素が各相を安定化させる能力には
大きな差がある。たとえば、フェライト相を安定化する
能力はAlおよびMoが強く、オーステナイト相を安定化す
る能力はC,N,Niが強い。一般的に、フェライト安定化元
素はオーステナイト中の溶解度が非常に小さく、またそ
の逆の関係もある。
市販の主なオーステナイトステンレス鋼ではCr量とNi
量を微妙につり合わせて使用環境および温度でオーステ
ナイト相が安定であるようにしてある。これら市販鋼は
オーステナイト相によって、常温成形性が優れ、高温を
含めた使用温度で靭性を有し、種々の脆化を起こさず、
そして最も重要な高温強度が優れている、という特徴を
有している。このような点でオーステナイトステンレス
鋼はフェライトステンレス鋼よりもはるかに優れてい
る。しかし、エネルギー変換装置に代表されるような侵
食性の環境では、環境が還元性かつ硫化性であることが
多く、Fe-Cr-Al-Y(Fe-20〜30wt%Cr-0〜15wt%Al−0
〜1%Y)のようなフェライトステンレス鋼が最も耐食
性が良い。
このような状況下では、高温強度およびその他の機械的
性質を考慮すればオーステナイトステンレス鋼が望まし
いが、一方、耐食性を考慮するとCrおよびAlに富んだフ
ェライトステンレス鋼が望ましい。したがって、最良の
対処法は、オーステナイトステンレス鋼の表面を拡散被
覆によってフェライト相に変換させた複合材料を作るこ
とである。これが本発明の主な着目点である。
(i) Alの拡散被覆において相互拡散層を形成する機
構 耐環境被覆に用いるAl,Cr,Si等の保護性元素は上述の
とおり全て強力なフェライト安定化元素である。被覆の
進行過程でAlが下地中に拡散するにつれて、下地のオー
ステナイト安定性は局所的に変化する。これには幾つか
の重要な原因がある。fccであるオーステナイトに対す
るAlの固溶度は極めて小さく、一方フェライトに対する
Alの固溶度は非常に大きい。そのため、下地のアルミナ
イジング(アルミニウムの浸透)の程度は下地表面の局
所的なフェライト形成に依存する。一方、下地中のNi,M
n,Cは、強力なオーステナイト安定化傾向を有するた
め、下地のフェライト化を抑制する。したがって、たと
えば下地のNi量が多いと、下地中のAl拡散によるフェラ
イト化過程の進行が遅らされる。
耐熱ステンレス鋼のAl拡散によるフェライト化は特異
な場合である。鋼中のNiはオーステナイトの変態を強力
に抑制する一方、Alとの親和性が非常に高いためニッケ
ルアルミナイド化合物を形成する。ニッケルアルミナイ
ドは既知の金属間化合物中で最も安定なものに属する。
そのため、Alは下地中に拡散すると共にNiと結合して局
所的にニッケルアルミナイドを析出し、その結果下地中
の重要なこのオーステナイト安定化元素を減少させる。
Alの拡散速度は、稠密なfccであるオーステナイト中に
くらべて、比較的疎なbccのフェライト中では2桁程度
大きい。そのため、拡散によって起こされたフェライト
への変態がAlの拡散を促進する。
第4図に、相互拡散層の展開状況とその形成機構を模
式的に示す。
(ii) 他のフェライト安定化元素(Cr等)の共拡散 本発明の重要な特徴の1つは、Al以外のフェライト安
定化元素(Cr,Mo,Si,Nb,V,Zr,等)をAlと同時に拡散
(共拡散)させることができることである。それは、こ
れらの元素に対するアルミナイドの固溶度が小さくかつ
相互拡散層中での拡散速度が極めて遅いので、連続的な
アルミナイド外層が形成されないため、これらの元素
(のハロゲン化物)が相互拡散層のフェライトに向って
進行するのを阻止する障害がないからである。更に、下
地表面でのAlの拡散によって起こる急速なフェライト化
が、オーステナイト中にくらべて固溶度および拡散速度
が大きいフェライト中へのCr,Nb,Mo等の重い元素の導入
を促進する。
フェライト内ではクロマイジング(クロムの浸透)が
オーステナイト中よりも容易に起こることは知られてい
る。実際、オーステナイト材料について従来のクロマイ
ジングを行なうと、高温・長時間を要する結果、通常は
Crの昇華と凝縮によって、表面上にαクロム(純度95%
のCr)が形成する。このように表面に堆積したαクロム
は、フェライト中に表面濃度40〜60%で固溶した場合に
くらべて、アルカリ触媒を用いた石炭ガス化過程のよう
な硫化性の条件下での耐食性が乏しいため望ましくな
い。
〔2〕 充填成分 (i) 元素供給源の金属(合金)粉末 本発明の重要な目的の1つは、連続的なアルミナイド
外層を形成することなく、相互拡散層の形成を促進する
ことである。この目的を達成するために、充填体中のAl
の活量を、アルミナイド外層の形成を促進するレベル以
下に制御することが必要かつ重要である。これを活量制
御拡散法(controlled activity pack and diffusion;C
ADと略称する)と称する。
アルミニウムを他の金属と合金化すると、アルミニウ
ムの化学ポテンシャルは合金中の濃度にほぼ比例して減
少する。すなわち、通例にしたがって純金属の活量を1
とすれば、合金中で50at%存在する成分の活量は0.5と
なる。1対の合成成分間で強固な化合物が形成される場
合には、各成分元素の活量は合金中での原子濃度から算
出される値よりも著しく小さい。たとえば、NiとAlを各
々50at%として合金化すると強固な金属間化合物NiAlが
形成される。この場合、Alの活量は濃度から算出される
0.5よりも著しく小さい。すなわち、Ni-50at%Al(すな
わちNi-30wt%Al)のAlの活量は、Ni-30wt%Alの半分以
下のat%AlであるFe-10wt%AlまたはCr-10wt%AlのAlの
活量にほぼ相当する。
本発明においては、Ni-30wt%AlはAlの活量を制御し
た供給源用合金として用いることができる。このAl供給
源を用いると、拡散した材料の組成がNi-30wt%Al中のA
lの活量を越えることは熱力学的にあり得ないので、オ
ーステナイトステンレス鋼下地表面上に不連続なNiAlの
外層が形成されることを防止できる。たとえば304ステ
ンレス鋼を用いた実験では、形成されるフェライト層
は、上記の充填体にCrを加えることによって、40wt%以
上の濃度にまで同時にクロマイズ(Cr浸透)されること
がわかった。
別の実験で、注意深く選択されたCr-Al合金はCrもAl
も適正に提供するので充填体中の拡散成分供給源として
用いることができることがわかった。この実験は、金属
供給源合金の組成をCr-5wt%Al,Cr-15wt%Al、およびCr
-25wt%Alとして行なった。第5図に、被覆過程で下地
(この場合サンドヴィック社253MAオーステナイトステ
ンレス鋼)に移行したCrとAlの量を示す。この図は、25
3MAステンレス鋼表面の皮膜組成(EPMAの面分析および
点分析による)に及ぼすCr-Al供給源の活量の影響を示
す。この場合、皮膜はCuCl活性剤を用いて1171℃、6時
間の被覆処理で得られたものである。面分析は皮膜の厚
さのほぼ全体について行なっており、皮膜の平均組成を
表わす。相変態を伴う拡散現象の結果、組成は皮膜表面
から皮膜/下地界面までの間で若干勾配を持つ。供給源
のAl量の増加に伴って、皮膜中のAl量は3wt%(Cr-5wt
%Al合金を供給源とした場合)から6wt%(Cr-25wt%Al
合金を供給源とした場合)まで増加している。同時に、
Crの平均分析値は予想どおり減少している。これは、供
給源中のCrの活量がAlの活量の増加に伴って減少するか
らである。また、第5図からは、相互拡散層のフェライ
トマトリックス中では皮膜層全体での平均値にくらべ
て、Cr量が非常に高く、Al量が非常に低い。これは、相
互拡散層内において、Crが優先的にフェライトマトリッ
クス中に分配され、反対にAlは分散層ニッケルアルミナ
イド中に優先的に分配されるからである。
幾つかの選択された合金については、供給源用合金と
してCr-15wt%Alを用いると、連続したアルミナイド外
層がなく、アルミナイドが内部に分散した相互拡散層の
ある皮膜を形成するのに好都合であることがわかった。
CrとAlを共拡散させる必要がある場合に用いる簡便な充
填体には、Cr-Al合金が非常に適しており推奨される。
本発明においては、供給源用合金として、既に説明し
たようにオーステナイト下地中にAlを急速に拡散させる
ことによって形成されたフェライトに対する固溶度の大
きい他の元素または合金を用いることもできる。そのよ
うな元素または合金としては、安定なオーステナイト合
金のフェライト化を促進するNb,V,Ti等の元素またはこ
れらの合金がある。半金属および半導体元素、たとえば
B,Si,Ge等、またはSbも共拡散成分として考えることが
できる。
Ce,La,Yその他の活性な元素は、合金および皮膜に添
加されると酸化の際にAl23形成元素として作用し、ス
ケール(Al23)の固着を促進することもよく知られて
いる。このことは文献に紹介されてはいるが、十分に理
解されてはいない。活性な元素は、反応性が著しく高い
ことと、充填体(パック)内の気相を通って下地の表面
および内部へ進行するのが遅いことが主な理由となっ
て、拡散被膜中へ導入することが非常に困難である。本
発明者は、Al供給源に加えて、予め合金化した(pre-al
loyed)Cr-5wt%Yの粉末をCrとYの供給源として用い
ると、皮膜中に測定可能な量(〜0.04wt%)のYを導入
できることを発見した。
低Niステンレス鋼の場合には、活量制御した供給源用
合金として、CoAl金属間化合物、Fe-10AlおよびFe-30Al
合金が適している。
(ii) 活性剤 活性剤は充填体の成分として不可欠である。充填体が
機能するためには、揮発性かつ反応性のハロゲン化物が
供給源用合金粉末と反応し、気相拡散によって対象下地
表面にまで進行する中間体を形成し、この中間体が表面
と反応して表面上に供給源の元素を堆積させ、そこで更
に進行させるための活性剤を再生成することが必要であ
る。
通常、アンモニウム塩、特にアンモニウムの塩化物お
よびふっ化物を用いる。本発明においては、特にふっ化
アンモニウムが適している。これはCrよりもAlの進行を
促進する。しかし、これは強い毒性がある。ふっ化アル
ミニウムを用いることもできる。これは、1200℃以下の
充填体温度で凝縮相の形で存在する活性剤であるので、
アンモニウム塩よりも毒性は弱い。CuClおよびCuIも活
性剤として用いることができる。両者共に凝縮状態の塩
であり、毒性も許容範囲内である。一般的に、本発明で
用いる凝縮相の活性剤、たとえばAlF3,YCl3,CuCl,CuI、
は安定した結果を得られ、広く用いられているアンモニ
ウムのハロゲン化物よりも経済上、環境上で有利であ
る。
共拡散して得られる皮膜中のCrとAlの相対的な量は、
用いるハロゲン化物のタイプによって左右される。高Cr
皮膜を得るためのハロゲン化物の順位は、よう化物>塩
化物>ふっ化物である。高Al皮膜とするにはこの逆の順
位となり、ふっ化物の活性剤を用いたときに皮膜のAl量
は最も高くなる。
(iii) 充填体付加材 充填体拡散被覆法において不活性な付加材は下記の重
要な機能を持つ。
被覆対象物を機械的に支持する。
充填体中に孔を形成して、供給源の金属を対象物の
表面にまで進行させる通気路を提供する。
供給源の合金粒子同志の焼結を防止して、固着粒子
を除去する工程なしに被覆済の対象物を回収できるよう
にする。
合金粒子が対象物の表面に焼結し難いように対象物
表面から遠ざけておく。
更に、レトルト内の不活性な材料が空間を満たすこと
によって望ましくない空気が追い出される。
もちろん、不活性な成分は活性剤によって多少とも侵
食させてはならず、反応成分、供給源用合金、および対
象物に対して化学的に中立でなければならない。
また、AlおよびCrが酸素との親和性が高いので、これ
ら元素による還元作用に対して安定でなければならな
い。したがって、通常Al23,ZrO2等の安定な酸化物を
用いる。Al23は安定度が高くかつ比較的低廉なため望
ましい。
本発明者は、ふっ化物の活性剤と一緒にAl23を単独
で用いると充填体の固着が起き得ることを見出した。Al
23の一部または全部をAlN(アルミニウムナイトライ
ド)で置き換えると固着を防止できることを発見した。
Al23に対するAlNの混合比は少なくとも10%である。A
lNは極めて微細な粉末であり、Al23粒子の表面を被覆
するため固着が防止される。
充填体にAlNを添加すると他の観点からも望ましいこ
とがわかった。AlNは外囲温度で充填体中の水分と反応
してAl23とNH3を生成する。アンモニウア(NH3)は本
発明の充填体法にとって好ましい還元性ガスである。こ
れによって酸化性の汚染物質が充填体中から除去される
ことは、Alの活量が低い高温の充填体を適正に操作する
ために極めて重要である。以上の理由で、AlNが10%以
上存在することは良好な充填体性能を得るために重要で
ある。
実施例1 活量制御したアルミナイジングを行なった。
NiAl(Ni-30wt%Al)粉末(充填体の10〜50%)、ハ
ロゲン化アンモニウム活性剤(充填体の1%)、および
残部Al23および/またはAlNから成る活量制御充填体
供給源を用いて、アルミナイド外層を形成することな
く、下地のオーステナイトからフェライトへの変態によ
ってAlを急速に内部へ拡散させた。この過程は、充填体
を高温(2100゜F〜2200゜Fすなわち約1150℃〜1200℃)に
短時間(1−6時間)保持することによって適切に行な
われた。これより低温(1800゜F〜2000゜Fすなわち、約98
0℃〜1090℃)に長時間(10〜24時間)保持した場合、
アルミナイド外層が幾分形成した。
実施例2 AlとCrの共拡散を行なった。
実施例1の充填体に純Crを添加(充填体の10〜20%)
すると、下地表面では、Alに加えて、Crが約45%にまで
富化し、αクロムは形成しなかった。一例として、29%
NiAl,20%Cr,1%NH4I、残部Al23から成る充填体の中
で316ステンレス鋼を2140゜F(約1170℃)で3時間加熱
した。平均濃度31%Cr,2%Al、厚さ約150μmの相互拡
散層が形成された。Cr量は下地の18Crにくらべて増加し
たことになる。更にAl量を高くしたい場合には、活性剤
としてNH4Iの代りにNH4Fを用いて同様の処理を行なえ
ば22%Cr,4%Alが得られる。
実施例3 253MAステンレス鋼を用いてAlとCrの共拡散を行なっ
た。
253MAステンレス鋼は最近開発されたステンレス鋼で
あり、少量のミッシュメタル(Ce,La、およびその他の
希土類元素)を含んでいる。これらの添加物は少量では
あるが、保護性酸化スケールの固着性を高めるいわゆる
「活性元素効果」を十分に発揮する。本発明にしたがっ
た活量制御拡散によって上記鋼をアルミナイズまたはク
ロム−アルミナイズして、Al23を形成するのに十分な
Al量を有する表面を形成する場合に、鋼中に含有される
ミッシュメタルがスケールの固着性を向上させるのに非
常に有効であることがわかった。
この効果を945℃(1750゜F)、5000時間の繰返し試験
で確めた。この試験では、空気中へ急冷した後スケール
を除去してスケール生成を助長する操作を周期的に行な
った。結果を第6図に示す。充填体中の供給源としてCr
-15%Al,Cr-25%Alを用いて活量制御拡散によって被覆
した253MAステンレス鋼は、ほとんどスケールが生成し
なかった。30wt%のCr-15%Al,10%のAlN,2%のCuCl、
残部Al23から成る充填体を用いて1171℃で6時間被覆
して、厚さ0.016in.(約0.4mm)〜0.020in.(約0.5mm)
の皮膜を形成した。
本発明にしたがったAlまたはCr-Alを用いる活量制御
拡散を、上記皮膜組成の固形体の製造方法として利用す
ることができる。その場合、粒子寸法0.02in.(約0.5m
m,30〜40メッシュ)程度のステンレス鋼粉末を充填体中
で本発明にしたがって処理することができる。処理後、
フェライト化した粉末粒子は充填体から容易に取り出せ
る。この粉末を次に普通の方法、すなわちHIP法または
鋼で注入してから高温押出しする方法によって固形体と
する。これを用いて、整合なNiAl/Ni3Al粒子の均一分散
によって強化されたFe-Cr-Al-Yフェライト相を有する望
みの形状の部材を製造することができる。
この方法を応用すれば、オーステナイトステンレス鋼
ファイバーを出発材料として用い、NiAl/Ni3Al粒子で強
化されたFe-Cr-Al-Yフェライトファイバーを製造するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図AおよびBは、アルミナイジングにより形成した
皮膜を従来法(A)と本発明法(B)とについて比較し
て示す金属組織写真、 第2図A〜Cは、脆いアルミナイド外層を有する従来の
Al拡散皮膜の実際の使用条件下での挙動を示す金属組織
写真、 第3図AおよびBは、本発明にしたがって活量制御拡散
によって309ステンレス鋼表面に形成されたCr-Al相互拡
散皮膜のフェライト−分散アルミナイド複合組織を倍率
を変えて示す透過電子顕微鏡による金属組織写真、 第4図は、本発明にしたがった相互拡散領域の形成機構
を示す概念図、 第5図は、Cr-Al供給源のAl量と皮膜中のCr量、Al量と
の関係を示すグラフ、および 第6図は、253MAステンレス鋼表面のCr-Al皮膜の繰返し
酸化特性を示すグラフである。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーステナイト鋼中へアルミニウムとフェ
    ライト安定化元素とを同時に共拡散させる方法であっ
    て、アルミニウム供給源と、活性剤と、フェライト安定
    化元素との存在下で、共拡散が起こる温度に該オーステ
    ナイト鋼を加熱する工程を含んで成り、該アルミニウム
    供給源中のアルミナの活量がアルミナイド外層の形成を
    促進する活量より低く、該フェライト安定化元素がCr,N
    b,Mo,V,Zr,Sn,W,Mn、およびSiから成る群から選択さ
    れ、該加熱工程によって該オーステナイト鋼上に、連続
    した延性フェライトマトリックス中に適合性のあるアル
    ミナイド粒子が微細に分散した単一層の複合組織を形成
    する方法。
  2. 【請求項2】前記アルミニウムとフェライト安定化元素
    を同時に導入する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記アルミニウム供給源としてアルミニウ
    ム合金またはアルミニウム金属間化合物を用いる請求項
    1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記アルミニウム供給源としてCr-Al合金
    を用いる請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】前記アルミニウム供給源としてCr−5%A
    l、Cr-15%Al、またはCr-25%Alを用いる請求項4記載
    の方法。
  6. 【請求項6】前記アルミニウム供給源としてNiAlを用い
    る請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】前記加熱工程を充填材の存在下で行なう請
    求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】前記充填材がAl23またはAlNまたはこれ
    らの混合物を含む請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】前記フェライト安定化元素がMoである請求
    項1記載の方法。
  10. 【請求項10】前記フェライト安定化元素がCrである請
    求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】前記充填材がAl23である請求項8記載
    の方法。
  12. 【請求項12】前記活性剤がCuCl,CuI、またはAlF3、ハ
    ロゲン化アンモニウムを含む請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】前記活性剤がNH4ClまたはNH4Iである請
    求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】前記フェライト安定化元素がSiである請
    求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】前記充填材が90%Al23および10%AlN
    を含む請求項8記載の方法。
JP63138581A 1987-06-08 1988-06-07 オーステナイト鋼中ヘアルミニウムとフェライト安定化元素とを同時に共拡散させる方法 Expired - Lifetime JP2567456B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US59037 1987-06-08
US07/059,037 US4835010A (en) 1987-06-08 1987-06-08 Aluminide dispersed ferrite diffusion coating on austenitic stainless steel substrates

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6456861A JPS6456861A (en) 1989-03-03
JP2567456B2 true JP2567456B2 (ja) 1996-12-25

Family

ID=22020415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63138581A Expired - Lifetime JP2567456B2 (ja) 1987-06-08 1988-06-07 オーステナイト鋼中ヘアルミニウムとフェライト安定化元素とを同時に共拡散させる方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4835010A (ja)
EP (1) EP0294987B1 (ja)
JP (1) JP2567456B2 (ja)
CA (1) CA1324918C (ja)
DE (1) DE3883857T2 (ja)
NO (1) NO882431L (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6228057A (ja) * 1985-07-31 1987-02-06 Ube Ind Ltd 竪型ダイカストマシンの溶湯鋳込装置
JPH02125859A (ja) * 1988-07-13 1990-05-14 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd 耐高温塩化物腐食性に優れるステンレス鋼
JPH02173254A (ja) * 1988-12-27 1990-07-04 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd 耐高温塩化物腐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼
JPH02274864A (ja) * 1989-04-17 1990-11-09 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd ブレード状酸化物を有するフェライトステンレス鋼及びその製造方法
KR940001346B1 (ko) * 1991-12-30 1994-02-19 포항종합제철 주식회사 알루미늄 확산 코팅된 내열스테인레스강 및 그 코팅방법
US5976708A (en) * 1995-11-06 1999-11-02 Isuzu Ceramics Research Institute Co., Ltd. Heat resistant stainless steel wire
US5869134A (en) * 1996-06-21 1999-02-09 International Business Machines Corporation CVD of metals capable of receiving nickel or alloys thereof using iodide
US6592941B1 (en) * 1996-11-08 2003-07-15 Alon, Inc. Aluminum and silicon diffusion coating
CN100425737C (zh) * 2006-08-24 2008-10-15 李亚明 一种钢材表面化学热处理方法
CN102245989A (zh) * 2008-12-12 2011-11-16 维苏维尤斯·克鲁斯布公司 水泥装置的耐火锚固件
CN103572201B (zh) * 2013-11-18 2015-07-29 中国原子能科学研究院 低活化铁素体-马氏体钢表面粉末包埋渗铝及后处理工艺
US20160230284A1 (en) * 2015-02-10 2016-08-11 Arcanum Alloy Design, Inc. Methods and systems for slurry coating
WO2017201418A1 (en) 2016-05-20 2017-11-23 Arcanum Alloys, Inc. Methods and systems for coating a steel substrate
KR102350326B1 (ko) * 2020-11-24 2022-01-12 한국원자력연구원 금속 코팅 방법 및 이에 의해 형성된 코팅층을 포함하는 금속 부재
CN114262865A (zh) * 2021-12-27 2022-04-01 上海电气燃气轮机有限公司 采用渗铝工艺防止燃气轮机内部腐蚀的方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA691385A (en) * 1964-07-28 L. Samuel Robert Metallic diffusion processes
US29212A (en) * 1860-07-17 Abeam acker
CA536973A (en) * 1957-02-12 Nowak Rudolf Treating metal surfaces
US3276903A (en) * 1953-02-04 1966-10-04 Onera (Off Nat Aerospatiale) Heat treatment of metals
US3061462A (en) * 1959-03-26 1962-10-30 Chromalloy Corp Metallic diffusion processes
US3108013A (en) * 1960-01-28 1963-10-22 Pfaudler Permutit Inc Method of chromizing
USRE26223E (en) * 1960-06-09 1967-06-20 Base materials coated with an alloy of aujmtnum and manganese
US3096160A (en) * 1961-06-19 1963-07-02 Union Carbide Corp Vapor diffusion coating process
US3071493A (en) * 1961-11-15 1963-01-01 Ethyl Corp Metal plating process
US3958047A (en) * 1969-06-30 1976-05-18 Alloy Surfaces Co., Inc. Diffusion treatment of metal
US3958046A (en) * 1969-06-30 1976-05-18 Alloy Surfaces Co., Inc. Coating for corrosion resistance
FR2094258A5 (ja) * 1970-06-15 1972-02-04 Onera (Off Nat Aerospatiale)
US4617202A (en) * 1970-11-18 1986-10-14 Alloy Surfaces Company, Inc. Diffusion coating mixtures
US4350719A (en) * 1979-09-07 1982-09-21 Alloy Surfaces Company, Inc. Diffusion coating and products therefrom
USRE29212E (en) 1973-01-31 1977-05-10 Alloy Surfaces Company, Inc. Pack diffusion coating of metals
US4041196A (en) * 1974-09-18 1977-08-09 Alloy Surfaces Company, Inc. Diffusion treatment of metal
SU899708A1 (ru) * 1980-01-10 1982-01-23 Предприятие П/Я А-1090 Регенерирующа смесь дл хромировани
SU1145054A1 (ru) * 1983-07-06 1985-03-15 Симферопольский Филиал Центрального Проектно-Конструкторского И Технологического Бюро "Главсантехпрома" Состав дл хромоалитировани стальных изделий
GB2167773A (en) * 1984-11-29 1986-06-04 Secr Defence Improvements in or relating to coating processes

Also Published As

Publication number Publication date
DE3883857T2 (de) 1994-01-05
US4835010A (en) 1989-05-30
EP0294987A1 (en) 1988-12-14
EP0294987B1 (en) 1993-09-08
CA1324918C (en) 1993-12-07
DE3883857D1 (de) 1993-10-14
JPS6456861A (en) 1989-03-03
NO882431D0 (no) 1988-06-02
NO882431L (no) 1988-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2567456B2 (ja) オーステナイト鋼中ヘアルミニウムとフェライト安定化元素とを同時に共拡散させる方法
US4070507A (en) Platinum-rhodium-containing high temperature alloy coating method
US5795659A (en) Aluminide-silicide coatings coated products
Lindblad A review of the behavior of aluminide-coated superalloys
US4326011A (en) Hot corrosion resistant coatings
Agüero et al. Metal dusting protective coatings. A literature review
US3957454A (en) Coated article
US4142023A (en) Method for forming a single-phase nickel aluminide coating on a nickel-base superalloy substrate
JPWO2008088057A1 (ja) 耐酸化性合金皮膜、耐酸化性合金皮膜の製造方法および耐熱性金属部材
US4371570A (en) Hot corrosion resistant coatings
Rannou et al. Comparative isothermal oxidation behaviour of new aluminide coatings from slurries containing Al particles and conventional out-of-pack aluminide coatings
EP1749114A2 (en) Improved chromium diffusion coatings
EP0619856B1 (en) Aluminide-silicide coatings, coating compositions, process for coating and improved coated products
Montero et al. Slurry coated Ni-plated Fe-base alloys: Investigation of the influence of powder and substrate composition on interdiffusional and structural degradation of aluminides
JP2592571B2 (ja) アルミニウム拡散コーティングされた耐熱ステンレス鋼およびそのコーティング方法
EP0131536B1 (en) Chromium boron surfaced nickel-iron base alloys
Pedraza et al. On the aluminisation of stainless steel by CVD in fluidised beds
EP2392685A1 (en) Method for manufacturing an oxidation resistant component and corresponding oxidation resistant component
Qi et al. Microstructure and hot corrosion behavior of Al-Si-Hf coating on new γ′-strengthened cobalt-based superalloy
Madloch et al. Development of a metal dusting resistant functional coating by Sn and Al pack cementation
US4021373A (en) Method of preparing a catalytic structure
Pérez et al. Chromising of stainless steels by the use of the CVD-FBR technology
Choquet et al. Simultaneous chromizing and aluminizing of iron-base alloys
US2719095A (en) Production of corrosion-resistant coatings on copper infiltrated ferrous skeleton bodies
Kochmańska Microstructure of Al‐Si Slurry Coatings on Austenitic High‐Temperature Creep Resisting Cast Steel