JP2566178C - - Google Patents

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JP2566178C
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Japan
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epoxy resin
peak
compound
powder composition
tetramethylbiphenyl
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油化シエルエポキシ株式会社
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性などの物性に優れた硬化物を与えることができ、かつブロッ
キングを起こしにくいエポキシ樹脂粉体組成物に関する。 (従来の技術) 硬化性エポキシ樹脂組成物は、従来、無公害、省資源、省エネルギー型の成形
材料、塗料、絶縁材料、含浸固着材料等として広く使用されている。これらの目
的に用いられるエポキシ樹脂の一つに結晶性エポキシ樹脂がある。結晶性エポキ
シ樹脂は、通常用いられる非結晶性固体状のエポキシ樹脂、たとえばビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂等と較べて溶融粘度が著しく
低いために、成形材料、含浸固着材料などの流動性の要求される分野で用いられ
る。 特に、4,4′−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラビフェニルと
エピハロヒドリンとの反応で得られるエポキシ樹脂(以下において、これを「テ
トラメチルビフェニル型エポキシ樹脂」と略称することがある。)は、適度の融
点(融点80〜110℃)を有すること、比較的耐熱性に優れた硬化物を与える
などの優れた特性を有するので広く用いられている。 しかし、通常のテトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂には、主成分としての
構造式で表わされる化合物のほかに、多量の不純物が含有されている。その主な不純物
は、製造の際に未反応状態で樹脂中に残存してくる原料のフェノール性水酸基含
有化合物、及び製造反応の副反応生成物であるダイマー、トリマーなどの高分子
化合物、ハロゲン含有化合物、グリコール基含有化合物等である。これらの不純
物は、硬化樹脂の耐熱性などの特性を悪化させるばかりでなく、エポキシ樹脂自
体の結晶性を低下させるために、かかるエポキシ樹脂を用いたエポキシ樹脂組成 物は、常温付近で保存した場合にブロッキングを起しやすい欠点があった。 (発明の課題) 本発明は、耐熱性などの物性に著しく優れた硬化物を与えることができ、かつ
ブロッキングを起しにくいエポキシ樹脂粉体組成物を提供しようとするものであ
る。 (課題の解決手段) 本発明は、特定のテトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂を用いたエポキシ樹
脂粉体組成物によって、その目的を達成することができたものである。 すなわち、本発明のエポキシ樹脂粉体組成物は、少なくともエポキシ樹脂及び
硬化剤を含有するエポキシ樹脂粉体組成物において、該エポキシ樹脂として、4
,4′−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニルとエピ
ハロヒドリンとの反応で得られた結晶性エポキシ樹脂であって、式 〔式中、Xは該エポキシ樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフ分析におけ
る構造式 で表わされる化合物(A)のピーク面積であり、Yは同分析における前記の化合
物(A)のピークと、構造式 で表わされる化合物(B)のピークとの間に検出される、化合物(A)のピーク
及び化合物(B)のピーク以外の全ピークの面積である。これらX及びYは、カ
ラムとして排除限界分子量20,000で理論段数16,000段の長さ30c
mのカラムと、排除眼界分子量60,000で理論段数16,000段の長さ3
0cmのカラムとを直列につないだカラムを用い、移動層としてテトラヒドロフ
ランを1ml/分の流速で用い、かつ254nmの紫外線検出器を用いて測定し
た値である。〕 で表わされるゲルパーミエーションクロマトグラフ分析のピーク面積比(R)が
0.05以下であり、かつ顕微鏡を用いて昇温速度5℃/分で測定した溶融開始
温度が88℃以上、99℃以下であるエポキシ樹脂を用いたことを特徴とする組
成物である。 本発明のエポキシ樹脂粉体組成物で用いれるエポキシ樹脂は、4,4′−ビス
ヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニルと、エピクロルヒド
リンやエピブロモヒドリンなどのエピハロヒドリンとを、水酸化ナトリウムや水
酸化カリウムなどのアルカリの存在下で反応させることにより製造されるもので
ある。 この製造反応の主反応は、4,4′−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5′− テトラメチルビフェニルへのエピハロヒドリンの付加反応と、閉環反応によって
4,4′−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニルジグ
リシジルエーテル〔前記の構造式(A)で表わされる化合物〕を生成する反応で
あるが、前記したように、種々の副反応によって、前記の構造式(B)で表わさ
れる化合物であるダイマーやトリマーなどの高分子化合物、ハロゲン含有化合物
、グリコール含有化合物等を生成し、これらが生成エポキシ樹脂中に不純物とし
て含有されてくるし、さらに原料の4,4′−ビスヒドロキシ−3,3′,5,
5′−テトラメチルビフェニルの一部が未反応のままで残存して生成エポキシ樹
脂中に含有されてくる。 そして、これらの不純物は、エポキシ樹脂のゲルパーミエーションクロマトグ
ラフ分析の前記のピーク面積比(R)を増大させるとともに、前記の溶融開始温
度を低下させるものであり、しかも前記のピーク面積比(R)が大きく、前記の
溶融開始温度の低いエポキシ樹脂は、耐熱性等の硬化樹脂物性を著しく悪化させ
るとともに、樹脂自体の結晶性を低下させ、粉体組成物のブロッキングを起しや
すくさせることになる。 このような理由からして、本発明においては、エポキシ樹脂として、4,4′
−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニルとエピハロヒ
ドリンとの反応で得られた結晶性エポキシ樹脂であって、前記のピーク面積比(
R)が0.05以下、好ましくは0.04以下であり、かつ前記の溶融開始温度
が88℃以上、99℃以下、好ましくは90℃以上、99℃以下のものを用いる
のである。 そして、かかる特定の結晶性エポキシ樹脂を用いた本発明のエポキシ樹脂粉体
組成物は、耐熱性などの物性の優れた硬化物を与えるし、エポキシ樹脂自体の結
晶性が高いために溶融粘度が低く、しかも常温付近で保存した場合にブロッキン
グを起しにくいものである。 添付の図1は、本発明で用いる結晶性エポキシ樹脂の前記したゲルバーミエー
ションクロマトグラフ分析結果の一例を図示したものであり、そのピークAは前
記の構造式(A)で表わされる化合物のピークであり、ピークBは前記の構造式
(B)で表わされる化合物のピークである。そして、そのピークBはインジェク ション後約19〜20分後に検出され、またそのピークAは同じく約21〜22
分後に検出され、さらにピークBとピークAの間にも、通常、ピークCが検出さ
れる。 本発明で用いる前記のピーク面積比(R)が0.05以下で、かつ前記の溶融
開始温度が88℃以上、99℃以下の間にある結晶性エポキシ樹脂は、前記した
4,4′−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニルとエ
ピハロヒドリンとのアルカリの存在の反応条件、たとえばテトラメチルビフェニ
ルとエピハロヒドリンの仕込モル比、テトラメチルビフェニルとアルカリ金属水
酸化物のモル比、反応温度、反応時間及び反応中の水分濃度等を精密にコントロ
ールすることによって製造することができる。特に、反応に用いるエピハロヒド
リンは、他の反応条件によっても多少異なるが、テトラメチルビフェニル1モル
当り7モル以上使用するのが好ましい。また、アルカリ金属水酸化物の使用量は
、テトラメチルビフェニル1モル当り2モル以上が好ましい。 また、本発明で用いるその特定の結晶性エポキシ樹脂は、通常の方法で製造さ
れたテトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂に、溶媒中から再結晶させる方法な
どの精製方法を適用することによっても製造することができる。 本発明のエポキシ樹脂粉体組成物は、エポキシ樹脂として前記した特定の結晶
性テトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂のみを用いて調製してもよいが、常温
で固体の他のエポキシ樹脂を併用して調製することもできる。その併用できる他
のエポキシ樹脂としては、たとえばビスフェノールA型の固体エポキシ樹脂、ビ
スフェノールF型の固体エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型の固体エポキシ
樹脂等があげられる。他のエポキシ樹脂を併用する場合の前記の特定の結晶性テ
トラメチルビフェニル型エポキシ樹脂の使用割合は、全エポキシ樹脂に対して少
なくとも20重量%、好ましくは35重量%以上、より好ましくは45重量%以
上である。その特定の結晶性テトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂の使用割合
が少ないと、本発明の所期の効果を充分に発揮できなくなる。 本発明のエポキシ樹脂粉体組成物には、硬化剤が配合されるし、さらに硬化促
進剤、無機充填材、カップリング材、難燃剤、可塑剤、顔料等を適宜に配合する
ことができる。 その硬化剤としては、常温で固体のものであれば、一般のエポキシ樹脂用の硬
化剤を用いることができる。そのような使用できる硬化剤としては、たとえば酸
末端ポリエステル類、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等の酸無水物類
、ジシアンジアミド、ジアミノジフェニルメタンなどのアミン類、フェノール、
クレゾール、プチルフェノール、レゾルシン、ビスフェノールAなどのフェノー
ル類とホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、グ
リオキザール、アセトン、シクロヘキサノンなどのアルデヒド類又はケトン類と
の縮合反応で得られたノボラック型フェノール樹脂類等があげられる。特に好ま
しい硬化剤はノボラック型フェノール樹脂類である。 その硬化促進剤としては、たとえば2−メチルイミダゾール、2−エチル−4
−メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、2,4,6−トリス(ジメチルア
ミノメチル)フェノール、ベンジルジメチルアミンなどのアミン類、トリブチル
ホスフイン、トリフェニルホスフインなどの有機リン化合物等があげられる。 また、その無機充填材としては、たとえば溶融シリカ、結晶性シリカ、ガラス
粉、アルミナ、ジルコンなどがあげられ、さらにその難燃剤としては、たとえば
臭素化エポキシ樹脂、三酸化アンチモン、リン酸等があげられる。 (実施例等) 以下に、エポキシ樹脂製造例、実施例及び比較例をあげて詳述する。 エポキシ樹脂製造例1〜3 温度計、撹絆装置、冷却管を備えた内容積31の三つ口フラスコに、4,4′
−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニル、及びエピク
ロルヒドリンを表1に示した各量でそれぞれ仕込み、95℃まで加熱して溶解さ
せた。次いで、表1に示した量の48.5%水酸化ナトリウム水溶液を2時間か
けて滴下した。その後、30分間95〜100℃の温度で水をエピクロルヒドリ
ンとの共沸により反応系から除去するとともに、共沸留出物よりエピクロルヒド
リンを分離して反応系内に戻しながら反応させた。 反応終了後、水洗して副生塩及び未反応水酸化ナトリウムを除去した。次いで
、反応混合物から減圧下(5mmHg)で過剰のエピクロルヒドリンを蒸発させ
て除き、各テトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂を得た。 得られた各エポキシ樹脂の前記のピーク面積比及び前記の溶融開始温度は表1
に示すとおりであった。 エポキシ樹脂製造例4 製造例3で得られたテトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂200g、及びト
ルエン250gを還流冷却器を付設したフラスコに入れ、加熱しながら沸騰還流
させてエポキシ樹脂を溶解させた。完全に溶融後、徐々に室温まで冷却し、その
後室温で5時間保持してエポキシ樹脂の結晶を析出させた。次いで、その結晶を
濾過して精製エポキシ樹脂130gを得た。 この精製エポキシ樹脂は、ピーク面積比が0.01、溶融開始温度が99℃で
あった。 実施例1〜3 比較例1〜2 エポキシ樹脂製造例1〜4で得られた各テトラメチルビフェニル型エポキシ樹
脂、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、硬化剤としてフェノールノボ
ラック、硬化促進剤としてトリフェニルホスフィン、充填材としてシリカ粉末を
使用し、表2に示す各割合でヘンシェルミキサーを用いて乾式混合し、各エポキ
シ樹脂粉体組成物を得た。なお、この場合に、エポキシ樹脂、硬化剤、硬化促進
剤は、粉砕後100メッシュ篩を用いて篩別し、篩をパスしたものを用いた。 次いで、得られた各粉体組成物の耐ブロッキング性を調べた。また、各粉体組 成物を180℃で8時間硬化させた後のガラス転移点を測定し耐熱性を調べた。 その結果は表2に示すとおりであり、実施例1〜3の各粉体組成物は、比較例
1〜2の粉体組成物に較べて耐ブロッキング性に優れ、かつ硬化物のガラス転移
温度が高く、耐熱性に優れていた。 (発明の効果) 本発明のエポキシ樹脂粉体組成物は、常温で保持した場合にブロッキングを起
しにくくて貯蔵安定性に優れ、溶融粘度が低くて作業性にも優れ、かつ耐熱性等
の物性に優れた硬化物を与えるので、各種の成形材料、塗料、絶縁材料、含浸固
着材料等として有利に使用することができる。
Description: TECHNICAL FIELD The present invention relates to an epoxy resin powder composition that can provide a cured product having excellent physical properties such as heat resistance and is less likely to cause blocking. (Prior Art) Curable epoxy resin compositions have been widely used as non-polluting, resource-saving, energy-saving molding materials, paints, insulating materials, impregnated fixing materials, and the like. One of the epoxy resins used for these purposes is a crystalline epoxy resin. Crystalline epoxy resins have a significantly lower melt viscosity than commonly used amorphous solid epoxy resins, such as bisphenol A type epoxy resins and novolak type epoxy resins. Used in fields where sex is required. In particular, an epoxy resin obtained by the reaction of 4,4'-bishydroxy-3,3 ', 5,5'-tetrabiphenyl with epihalohydrin (hereinafter referred to as "tetramethylbiphenyl type epoxy resin") Is widely used because it has an excellent melting point (melting point of 80 to 110 ° C.) and excellent properties such as giving a cured product having relatively excellent heat resistance. However, ordinary tetramethylbiphenyl type epoxy resins have the structural formula And a large amount of impurities. The main impurities are phenolic hydroxyl group-containing compounds as raw materials that remain in the resin in an unreacted state during production, polymer compounds such as dimers and trimers that are by-products of the production reaction, and halogen-containing compounds. Compounds, glycol group-containing compounds and the like. These impurities not only deteriorate the properties such as heat resistance of the cured resin, but also reduce the crystallinity of the epoxy resin itself.When the epoxy resin composition using such an epoxy resin is stored at around room temperature, Had the disadvantage of easily blocking. (Problems of the Invention) An object of the present invention is to provide an epoxy resin powder composition which can provide a cured product having extremely excellent physical properties such as heat resistance and which hardly causes blocking. (Means for Solving the Problems) The present invention has achieved the object by an epoxy resin powder composition using a specific tetramethylbiphenyl type epoxy resin. That is, the epoxy resin powder composition of the present invention comprises, in an epoxy resin powder composition containing at least an epoxy resin and a curing agent,
A crystalline epoxy resin obtained by the reaction of 4,4'-bishydroxy-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl with epihalohydrin, having the formula [Wherein, X is a structural formula in gel permeation chromatographic analysis of the epoxy resin. Wherein Y is the peak area of the compound (A) in the same analysis, and Y is the peak area of the compound (A). Is the area of all peaks other than the peak of the compound (A) and the peak of the compound (B) detected between the peak of the compound (B) and the peak of the compound (B). These X and Y were used as columns having an exclusion limit molecular weight of 20,000, a theoretical plate number of 16,000 and a length of 30 c
m column, the excluded ocular molecular weight is 60,000, and the number of theoretical plates is 16,000.
The values are measured using a column in which a 0 cm column is connected in series, using tetrahydrofuran as a moving bed at a flow rate of 1 ml / min, and using a 254 nm ultraviolet detector. The peak area ratio (R) of the gel permeation chromatograph analysis is 0.05 or less, and the melting onset temperature measured at a rate of 5 ° C./min using a microscope is 88 ° C. or more and 99 ° C. A composition using the following epoxy resin. The epoxy resin used in the epoxy resin powder composition of the present invention comprises 4,4'-bishydroxy-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl and epihalohydrin such as epichlorohydrin and epibromohydrin. , In the presence of an alkali such as sodium hydroxide or potassium hydroxide. The main reaction of this production reaction is an addition reaction of epihalohydrin to 4,4'-bishydroxy-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl, and a 4,4'-bishydroxy-3,4 This is a reaction for producing 3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyldiglycidyl ether [compound represented by the aforementioned structural formula (A)]. As described above, the above-mentioned structural formula is produced by various side reactions. (B) polymer compounds such as dimers and trimers, halogen-containing compounds, glycol-containing compounds, etc., which are contained in the resulting epoxy resin as impurities, '-Bishydroxy-3,3', 5
A part of 5'-tetramethylbiphenyl remains unreacted and is contained in the produced epoxy resin. These impurities increase the peak area ratio (R) in the gel permeation chromatography of the epoxy resin and lower the melting start temperature, and furthermore, the peak area ratio (R ), The epoxy resin having a low melting start temperature remarkably deteriorates the cured resin properties such as heat resistance, reduces the crystallinity of the resin itself, and facilitates the blocking of the powder composition. Become. For these reasons, in the present invention, 4,4 'is used as the epoxy resin.
A crystalline epoxy resin obtained by the reaction of -bishydroxy-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl with epihalohydrin, wherein the peak area ratio (
R) is 0.05 or less, preferably 0.04 or less, and the melting start temperature is 88 ° C or more and 99 ° C or less , preferably 90 ° C or more and 99 ° C or less . The epoxy resin powder composition of the present invention using such a specific crystalline epoxy resin gives a cured product having excellent physical properties such as heat resistance, and has a high melt viscosity due to the high crystallinity of the epoxy resin itself. It is low and hardly causes blocking when stored at around normal temperature. FIG. 1 shows an example of the results of the gel permeation chromatography analysis of the crystalline epoxy resin used in the present invention. The peak A is the peak of the compound represented by the structural formula (A). And peak B is a peak of the compound represented by the structural formula (B). Then, the peak B is detected about 19 to 20 minutes after the injection, and the peak A is also detected at about 21 to 22 minutes.
Minutes later, peak C is also usually detected between peak B and peak A. The crystalline epoxy resin having a peak area ratio (R) of 0.05 or less and a melting start temperature of 88 ° C. or more and 99 ° C. or less used in the present invention is the above-described 4,4′-crystalline epoxy resin. Reaction conditions for the presence of alkali of bishydroxy-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl and epihalohydrin, for example, the molar ratio of tetramethylbiphenyl to epihalohydrin, the molar ratio of tetramethylbiphenyl to alkali metal hydroxide It can be produced by precisely controlling the reaction temperature, reaction time, water concentration during the reaction and the like. In particular, the epihalohydrin used in the reaction slightly varies depending on other reaction conditions, but is preferably used in an amount of 7 mol or more per 1 mol of tetramethylbiphenyl. The amount of the alkali metal hydroxide used is preferably 2 mol or more per 1 mol of tetramethylbiphenyl. Further, the specific crystalline epoxy resin used in the present invention may be produced by applying a purification method such as a method of recrystallization from a solvent to a tetramethylbiphenyl type epoxy resin produced by a usual method. Can be. The epoxy resin powder composition of the present invention may be prepared using only the specific crystalline tetramethylbiphenyl type epoxy resin described above as the epoxy resin, but is prepared by using another epoxy resin solid at room temperature in combination. You can also. Examples of other epoxy resins that can be used in combination include a bisphenol A type solid epoxy resin, a bisphenol F type solid epoxy resin, and a cresol novolak type solid epoxy resin. When the other crystalline epoxy resin is used in combination, the specific crystalline tetramethylbiphenyl type epoxy resin is used in an amount of at least 20% by weight, preferably 35% by weight or more, more preferably 45% by weight based on the total epoxy resin. That is all. If the specific crystalline tetramethylbiphenyl type epoxy resin is used in a small proportion, the intended effect of the present invention cannot be sufficiently exhibited. The epoxy resin powder composition of the present invention may contain a curing agent, and may further contain a curing accelerator, an inorganic filler, a coupling material, a flame retardant, a plasticizer, a pigment, and the like. As the curing agent, a general curing agent for epoxy resin can be used as long as it is solid at normal temperature. Examples of such usable curing agents include acid-terminated polyesters, trimellitic anhydride, acid anhydrides such as pyromellitic anhydride, dicyandiamide, amines such as diaminodiphenylmethane, phenol, and the like.
Novolak-type phenolic resins obtained by a condensation reaction of phenols such as cresol, butylphenol, resorcin, and bisphenol A with aldehydes or ketones such as formaldehyde, benzaldehyde, hydroxybenzaldehyde, glyoxal, acetone and cyclohexanone. . Particularly preferred curing agents are novolak phenolic resins. Examples of the curing accelerator include 2-methylimidazole and 2-ethyl-4
Imidazoles such as -methylimidazole; amines such as 2,4,6-tris (dimethylaminomethyl) phenol and benzyldimethylamine; and organic phosphorus compounds such as tributylphosphine and triphenylphosphine. Examples of the inorganic filler include fused silica, crystalline silica, glass powder, alumina, and zircon. Examples of the flame retardant include brominated epoxy resin, antimony trioxide, and phosphoric acid. Can be (Examples, etc.) Hereinafter, the epoxy resin production examples, examples, and comparative examples will be described in detail. Epoxy Resin Production Examples 1 to 3 In a three-necked flask having an internal volume of 31 equipped with a thermometer, a stirring device, and a cooling tube, 4,4 ′
-Bishydroxy-3,3 ', 5,5'-tetramethylbiphenyl and epichlorohydrin were charged in the respective amounts shown in Table 1, and dissolved by heating to 95 ° C. Next, a 48.5% aqueous sodium hydroxide solution shown in Table 1 was added dropwise over 2 hours. Thereafter, water was removed from the reaction system by azeotropic distillation with epichlorohydrin at a temperature of 95 to 100 ° C. for 30 minutes, and epichlorohydrin was separated from the azeotropic distillate and reacted while returning to the reaction system. After the completion of the reaction, the product was washed with water to remove by-product salts and unreacted sodium hydroxide. Next, the excess epichlorohydrin was removed by evaporation under reduced pressure (5 mmHg) from the reaction mixture to obtain each tetramethylbiphenyl type epoxy resin. Table 1 shows the peak area ratio and the melting start temperature of each of the obtained epoxy resins.
Was as shown in FIG. Epoxy Resin Production Example 4 200 g of the tetramethylbiphenyl type epoxy resin obtained in Production Example 3 and 250 g of toluene were placed in a flask equipped with a reflux condenser, and heated to boiling reflux to dissolve the epoxy resin. After complete melting, the mixture was gradually cooled to room temperature, and then kept at room temperature for 5 hours to precipitate epoxy resin crystals. Next, the crystals were filtered to obtain 130 g of a purified epoxy resin. This purified epoxy resin had a peak area ratio of 0.01 and a melting start temperature of 99 ° C. Examples 1-3 Comparative Examples 1-2 Each tetramethylbiphenyl type epoxy resin obtained in the epoxy resin production examples 1-4, orthocresol novolak type epoxy resin, phenol novolak as a curing agent, triphenylphosphine as a curing accelerator, Silica powder was used as a filler, and dry-mixed using a Henschel mixer at each ratio shown in Table 2 to obtain each epoxy resin powder composition. In this case, the epoxy resin, the curing agent, and the curing accelerator used were those that were crushed, sieved using a 100-mesh sieve, and passed through a sieve. Next, the blocking resistance of each of the obtained powder compositions was examined. Further, the glass transition point after curing each powder composition at 180 ° C. for 8 hours was measured to examine the heat resistance. The results are as shown in Table 2. Each of the powder compositions of Examples 1 to 3 has excellent blocking resistance as compared with the powder compositions of Comparative Examples 1 and 2, and the glass transition temperature of the cured product. And high heat resistance. (Effect of the Invention) The epoxy resin powder composition of the present invention is less likely to cause blocking when kept at room temperature, has excellent storage stability, has a low melt viscosity, has excellent workability, and has heat resistance and the like. Since it gives a cured product having excellent physical properties, it can be advantageously used as various molding materials, paints, insulating materials, impregnated fixing materials, and the like.

【図面の簡単な説明】 図1は、本発明において用いるテトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂のゲル
パーミエーションクロマトグラフ分析結果の一例を示す図面であり、ピークAは
化合物(A)のピークを、ピークBは化合物(B)のピークを、ピークCは他の
不純物のピークを示す。
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a drawing showing an example of the results of gel permeation chromatographic analysis of a tetramethylbiphenyl type epoxy resin used in the present invention, wherein peak A is the peak of compound (A) and peak B is Indicates a peak of the compound (B), and peak C indicates a peak of another impurity.

Claims (1)

【特許請求の範囲】 (1) 少なくともエポキシ樹脂及び硬化剤を含有するエポキシ樹脂粉体組成物に
おいて、該エポキシ樹脂として、4,4′−ビスヒドロキシ−3,3′,5,5
′−テトラメチルビフェニルとエピハロヒドリンとの反応で得られた結晶性エポ
キシ樹脂であって、式 〔式中、Xは該エポキシ樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフ分析におけ
る構造式で表わされる化合物(A)のピーク面積であり、Yは同分析における前記の化合
物(A)のピークと、構造式 で表わされる化合物(B)のピークとの間に検出される、化合物(A)のピーク
及び化合物(B)のピーク以外の全ピークの面積である。これらX及びYは、カ
ラムとして排除限界分子量20,000で理論段数16,000段の長さ30c
mのカラムと、排除眼界分子量60,000で理論段数16,000段の長さ3
0cmのカラムとを直列につないだカラムを用い、移動層としてテトラヒドロフ
ランを1ml/分の流速で用い、かつ254nmの紫外線検出器を用いて測定し
た値である。〕 で表わされるゲルパーミエーションクロマトグラフ分析のピーク面積比(R)が
0.05以下であり、かつ顕微鏡を用いて昇温速度5℃/分で測定した溶融閲始
温度が88℃以上、99℃以下の間にあるエポキシ樹脂を用いたことを特徴とす
るエポキシ樹脂粉体組成物。 (2) 硬化剤としてノボラック型フェノール樹脂を含有せしめた請求項1に記載
のエポキシ樹脂粉体組成物。
Claims (1) In an epoxy resin powder composition containing at least an epoxy resin and a curing agent, 4,4'-bishydroxy-3,3 ', 5,5
A crystalline epoxy resin obtained by reacting '-tetramethylbiphenyl with epihalohydrin, comprising a compound of the formula [Wherein, X is a structural formula in gel permeation chromatographic analysis of the epoxy resin. Wherein Y is the peak area of the compound (A) in the same analysis, and Y is the peak area of the compound (A). Is the area of all peaks other than the peak of the compound (A) and the peak of the compound (B) detected between the peak of the compound (B) and the peak of the compound (B). These X and Y were used as columns having an exclusion limit molecular weight of 20,000, a theoretical plate number of 16,000 and a length of 30 c
m column, the excluded ocular molecular weight is 60,000, and the number of theoretical plates is 16,000.
The values are measured using a column in which a 0 cm column is connected in series, using tetrahydrofuran as a moving bed at a flow rate of 1 ml / min, and using a 254 nm ultraviolet detector. The peak area ratio (R) of the gel permeation chromatographic analysis represented by the formula (1) is 0.05 or less, and the melting cleaving temperature measured at a heating rate of 5 ° C./min using a microscope is 88 ° C. or more , An epoxy resin powder composition characterized by using an epoxy resin at a temperature of not more than ° C. (2) The epoxy resin powder composition according to claim 1, wherein a novolak type phenol resin is contained as a curing agent.

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