JP2565502B2 - 炭酸化装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、炭酸化装置に関する。本発明は特に家庭用
炭酸ガス飽和装置のような炭酸水用の装置に加圧二酸化
炭素を含む容器を接続する為の加圧ガス排出用のコネク
タに関する。

この種のコネクタの内、従来知られて来たものは、二
酸化炭素供給容器上に設けられた弁ハウジングに一体的
であり、軸方向に可動の弁作動部材を含む第１の部材
と、及び炭酸ガス飽和装置の一部から成る第２の部分と
から成り、該第２の部分は該容器からガスを受ける為の
ガス通路と、それら２つの部分間にガスシールを形成す
るシール部材と、及び弁作動部材の運動を行なうように
作動され得るプランジャとから成る。これら２つの部分
は従来螺子結合されている。公知のコネクタの場合弁の
適切な作動が得られないという問題があった。更に又、
容器のシール表面が例えば落したりして使用に際し傷が
付きその結果適切なシールが達成されないことがあっ
た。

本発明はこれらの欠点をなくすことを目的とする。

一側面において、本発明は互いに接合されつつある２
つのコネクタの相対運動の方向に作動する積極的なスト
ッパ手段を設けた２部品構成のコネクタを提供して、２
部品すなわち２部品を係止状態にする時に相対的な配置
関係を精密にするようにする。この特徴でもって、特に
本発明の好ましい実施例に従う時には、弁の適切な作動
が確保されることが発見されている。

他の側面において、本発明はガスシールを備えた２部
品コネクタであって少なくともその２部品のうちの１つ
が内部シール表面を有しているものを提供する。

本発明は更に又互いに独立な２部品コネクタの個々の
部品にある。

本発明の更に詳細は、添付の図面を参照する以下の説
明により例示される。

第１図を参照すれば、家庭用の炭酸ガス飽和装置が図
示されており、それはコップ１杯或いは２杯程度のごと
き比較的少量の水を炭酸化するようになっており、炭酸
化飽和室100を含んでいる。炭酸化飽和室100は炭酸化す
べき水を供給するための水供給手段102が接続されてお
りそして又炭酸化飽和室100はコップ106の如き容器に炭
酸化した水を排出する為の排出弁装置104を有してい
る。炭酸ガス供給手段108が二酸化炭素を供給する為に
導管、すなわち通路110によって炭酸化飽和室100に接続
されている。濃縮液供給装置112が炭酸水に香りを供給
する為の１つ又は複数の通路114によって排出弁装置104
に接続されている。炭酸化飽和室100は炭酸化装置を含
んでおり、この炭酸化装置は二酸化炭素即ち炭酸ガスを
水に注入する為のノズルの如き従来型のもの、或は又好
ましくは英国特許出願番号2,161,089号に記載されてい
るようなものである。水供給装置及び濃縮液供給装置も
又この英国出願明細書に開示のものと同じでよい。

第２図乃至５図を参照すれば、炭酸ガス供給装置108
は加圧炭酸ガス用ボトルを含んでおり、該ボトルはその
頂部に第５図にのみ示される弁５を含む弁ハウジング４
を設けている。弁５は第５図にのみ示されるように圧縮
バネ７によって通常は閉じているが軸方向に可動な弁作
動ロッド６を押しさげることによって開くことができ
る。この弁作動ロッド６は第５図にのみ示されるネジ11
によって弁ハウジング４に固定されているコネクタ部分
10内の通路８を貫通している。コネクタ部分10は室上の
雌要素12を含んでおり、この雌要素は家庭用炭酸ガス飽
和装置の一部である第２コネクタ部分16の雄型部材、す
なわち雄要素14を受ける。

雄要素14は溝20内に封止部材、すなわち外側Ｏ−リン
グ18を支持しており、このＯ−リングは雌型部材、すな
わち雌要素12の内部筒状表面22と共にガスシールを形成
している。コネクタ部分10と16とが互いに充分に係止さ
れる時、雄要素14の端部表面24は雌要素12の底表面26に
衝接する。こうして止め、すなわち表面24と26とは積極
的なストッパを形成する。

第２のコネクタ部分16はプランジャ30を含んでいるガ
ス通路28を含む。内部係合肩部32と34とが夫々プランジ
ャ30上に及びガス通路28内に設けてあって第２図に示す
ようにプランジャ30の退却位置を規定している。通路28
は第２図に模式的に示すように通路110と連通してい
る。

好ましくは合成樹脂のような弾性材料から成る一連の
係止指、すなわち係止用フィンガ36（例えば３本のフィ
ンガ）がリング38によって第２のコネクタ部分16に支持
されており、該リングとフィンガは一体であり且つ該リ
ングはコネクタ部分16内の溝40内に設けられている。リ
ング38は分割型のものとしてコネクタ部分16に組立容易
なものとすることもできる。フィンガ36はその自然状態
において第３図及び第４図に示すような位置を取るよう
に形成されている。各フィンガはその下側端部に内向き
の突出部42を備えており、この突出部は２つのコネクタ
部分10と16とが第２図に示すように係止状態にある時、
弁ハウジング４の係止用リム46の下側側部に設けられた
外部係止表面、すなわち傾斜表面44に係合する。軸方向
に摺動可能なコレット48が、２部分が互いに係止状態に
あることを示す第２図の位置にフィンガ36を保持するよ
うに第２のコネクタ部分16上に設けてある。傾斜表面44
はフィンガ36が下向きに動くにつれて２つのコネクタ部
分を相互に引くようにする。

２つのコネクタ部分が第２図に示す係止位置にきても
プランジャ30はまだ始動されない。また弁作動ロッド６
と係合するようにされたプランジャ30の端部突起50は肩
部32及び34更に表面24及び26とは夫々係合している為、
表面26の上方において所定距離を保ったまま正確に配置
されるので、弁作動ロッド６の上端部に対して正確に位
置決めすることができる。ボトル２からガスが突出され
るときプランジャ30が始動され第２図に示すように下方
に移動する。従って弁作動ロッド６と係合し、ロッド６
を下方に押圧することになる。この動作は第３図に概略
図示するように、その他端47がプランジャ30に接続され
たレバー43の一端に接続されたソレノイド41とから成る
手段によって達成される。レバー43はその両端の間の点
45において軸支されている。この結果ソレノイド41が付
勢されると、弁が開き炭酸ガスが通路８及び通路28を通
り上方に移動でき水を炭酸化することができる。更にＯ
−リング18が雌要素12の内面をシールしているのでその
内面を損傷する危険が無く常に良好なシールが得られ
る。

ここで第６図を参照すると、コネクタ部分が例えばプ
ランジャ30が始動されていない第２図に示す状態にある
時、表面50は表面26の上方約2mmのところに配置される
ことが好ましく、又弁係止時に弁作動ロッド６の頂部表
面6aが表面26の上方に約1mm突出し、表面6a及び表面50
との間に約1mmの間隔が生ずるように弁作動ロッド６は
配置される。前述のソレノイドが作動される時、アクチ
ュエータすなわちプランジャ30のストロークは弁作動ロ
ッド６を下方に押しつけ、表面26内の凹部26aに入らせ
るに充分なものであることが好ましい。例えばこのスト
ロークは約3mmとすることができる。プランジャ30上の
表面50と肩部30aとの間の距離は約1.5mmとすることがで
き、そのようにすると弁が完全に開放された場合肩部30
aは表面26と完全に接触することはない。これらの寸法
は特に好適なものとして見い出されたものであり本発明
の範囲を逸脱することなく他のものに変更することが可
能であることは言うまでもないであろう。しかしながら
プランジャ30が上述の如き寸法にされている場合、ロッ
ド６の頂部表面6aは、弁が完全に閉じられた時に表面26
の上方に2mm以上突出してはならない。プランジャ30は
弁が完全に閉じられた時、表面26とほぼ同一平面にある
ようになり、或いは弁が完全に閉じられた時、表面26の
僅かに下方に位置するようにすることもできる。この結
果、本発明においては表面26に対してプランジャ30が正
確に位置決めできるので常時弁５の信頼性のある作動を
保証できる。

ボトルを外す場合はコレット48が第２図の位置から第
３図の位置へと上方に摺動される。このようにするとフ
ィンガ36はその弾性によって外方に移動することができ
第３図の位置に達する。更にその後コネクタ部分10は第
４図に示すようにボトルを下方に引っ張ることによりコ
ネクタ部分16から切り離すことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す炭素化装置の概略図
であり、 第２図は、各部が互いに接続された本発明の好適実施例
による２部品構成のコネクタを示す部分破断断面図であ
り、 第３図は、２つの部分が互いに接続されているが非係止
状態の第２図のコネクタを示す図であり、 第４図は、２つの部分が切り離された状態を示す図であ
り、 第５図は、好適実施例の装置の細部を示す図であり、 第６図は、好適実施例の装置の更に細部を示す図であ
り、 第７図は、第６図と同様の図であるが異なる位置で示す
図である。 〔主要部分の符号の説明〕 ２……ボトル 10,16……コネクタ部分 12……雌要素 14……雄要素 24,25……ストッパ 30……プランジャ 100……炭酸化室 108……炭酸ガス供給手段

Claims (8)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】二酸化炭素供給容器（２）であって、炭酸
   化装置に前記二酸化炭素供給容器を着脱自在に接続する
   ためのコネクタ部（10）を備え、前記コネクタ部（10）
   が、 前記炭酸化装置の雄型部材（14）を受けるため、一端で
   開放した内部空間を備えた雌型部材（12）と、 前記雌型部材（12）の前記一端から外方かつ離れるよう
   に面するように傾斜した外部係止表面（44）と、 前記雌型部材（12）内に位置し、前記雄型部材（14）の
   一端と協動するようにされ、前記雌型部材（12）内にお
   ける前記雄型部材（14）の位置を規定する積極的止めを
   形成する止め（26）と、 前記雌型部材（12）の内部より狭い断面を有すると共に
   一端で前記雌型部材（12）の前記内部に連通する通路
   （８）と、 前記通路（８）を閉じるための弁（５）であって、通常
   は前記通路（８）を閉じているが、前記炭酸化装置の弁
   アクチュエータ（30）の軸方向の移動により開放自在と
   なり、前記二酸化炭素供給容器（２）の内部を前記通路
   （８）および前記雄型部材（14）、前記雌型部材（12）
   とを介して前記炭酸化装置の導管（28）と連通させるた
   めの弁（５）と、 から成り、前記内部空間は気密シールを形成するため、
   前記雄型部材（14）上で封止部材（18）と協動できる円
   筒形の内面によって画成されており、前記炭酸化装置の
   係止指（36）の内方への移動により、前記係止指（36）
   は前記外部係止表面（44）と係合でき、前記雄型部材
   （14）を前記雌型部材（12）内に引きつけることを特徴
   とする二酸化炭素供給容器。
2. 【請求項２】前記止め（26）は、前記雌型部材（26）の
   前記内部空間の一端面から構成されていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の二酸化炭素供給容
   器。
3. 【請求項３】前記止め（26）は、前記雌型部材（12）の
   前記内部空間内の半径方向の突起またはリブにより設け
   られていることを特徴とする特許請求の範囲第２項に記
   載の二酸化炭素供給容器。
4. 【請求項４】前記止め（26）は前記雌型部材（12）の一
   端面であり、前記通路（８）の一端は、前記雌型部材
   （12）の前記一端面内の拡径する円錐形の凹部（26a）
   から成ることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の二酸化炭素供給容器。
5. 【請求項５】前記外部係止面（44）は、円錐台の形状を
   有していることを特徴とする特許請求の範囲第１〜４項
   のいずれか１項に記載の二酸化炭素供給容器。
6. 【請求項６】前記弁（５）は、前記通路（８）内に位置
   する桿（６）から成ることを特徴とする特許請求の範囲
   第１〜５項のいずれか１項に記載の二酸化炭素供給容
   器。
7. 【請求項７】炭酸飲料を製造するための二酸化炭素供給
   容器（２）と組み合わせる炭酸化装置であって、前記二
   酸化炭素供給容器（２）は、円筒形内面により画成され
   る内部空間を備えた雌型部材（12）と、前記雌型部材
   （12）中に配置される止め（26）と、傾斜した外部係止
   面（44）と、前記雌型部材（12）の内部より狭い断面を
   有すると共に一端で前記雌型部材（12）の前記内部に連
   通する通路（８）と、通常は前記通路（８）を閉じてい
   るが、前記二酸化炭素供給容器（２）の内部と前記通路
   を連通させるための弁（５）とから成る第１のコネクタ
   部（10）を具備し、前記炭酸化装置は、 炭酸化室（100）と、 前記炭酸化室（100）に二酸化炭素を供給する導管（2
   8）と、 前記炭酸化室（100）と前記二酸化炭素供給容器（２）
   の前記第１のコネクタ部（10）とを取り外し自在に相互
   接続する別のコネクタ部（16）と、 から成り、前記別のコネクタ部（16）は、前記導管（2
   8）と連通する中空の内部を有すると共に前記雌型部材
   （12）内に摺動自在に挿入されるようにされる雄型部材
   （14）であって、その一端が、完全に挿入されると前記
   雌型部材（12）に関して前記雄型部材（14）の位置を積
   極的に規定するため前記止め（26）に係合する雄型部材
   （14）と、前記雄型部材（14）の外側に設けられ前記雌
   型部材（12）の前記円筒形内面と協動するようにされ、
   それと共に気密シールを形成する封止部材（18）と、前
   記雄型部材の前記中空の内部内に配置され前記二酸化炭
   素供給容器（２）の前記第１のコネクタ部（10）の前記
   弁（５）を開放するため軸方向に移動自在とされた弁ア
   クチュエータ（30）と、前記雄型部材（14）の外方に位
   置しその一端を越えて突出すると共に、それぞれ前記二
   酸化炭素供給容器（２）の前記第１のコネクタ部（10）
   の前記外部傾斜面（44）に係合するため内方に向けられ
   た突出部（42）を備えている弾性を有する係止指（36）
   と、前記係止指（36）を係止位置まで内方に移動すると
   共に前記係止位置に前記係止指（36）を保持する手段
   （48）とから成り、前記外部係止面（44）と前記係止指
   （36）とが係合することで前記雄型部材（14）を前記雌
   型部材（12）内に引きつけると共に前記雄型部材（14）
   を前記規定された位置に保持することを特徴とする炭酸
   化装置。
8. 【請求項８】前記炭酸化装置は、前記弁アクチュエータ
   （30）の後退位置を規定するストップ手段（32,34）を
   備えていることを特徴とする特許請求の範囲第７項に規
   定の炭酸化装置。