JP2564668Y2 - 加湿器 - Google Patents

加湿器

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JP2564668Y2
JP2564668Y2 JP1991060760U JP6076091U JP2564668Y2 JP 2564668 Y2 JP2564668 Y2 JP 2564668Y2 JP 1991060760 U JP1991060760 U JP 1991060760U JP 6076091 U JP6076091 U JP 6076091U JP 2564668 Y2 JP2564668 Y2 JP 2564668Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、加湿器に係わり、殊に
加湿器としての要求される高加湿能力、結露や白粉の発
生阻止、低ランニングコスト、高耐久性、低価格、衛生
及び低保守頻度等の総ての条件を満足し得る加湿器に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、加湿器は、健康促進やOA機器保
全等を目的として、一般家庭、電算機室、クリーンルー
ム及び通常オフィイス等に常設されつつある。かかる加
湿器は超音波、高圧噴射又は加熱等を用いて空気を加湿
する強制加湿式と、水と空気との蒸気圧差を利用して空
気を加湿する自然蒸発式とに大別される。ところが、個
々には一長一短があり、加湿器として要求される高加湿
能力、結露発生阻止、白粉(水中に溶存する炭酸カルシ
ウムが加湿蒸気とともに拡散され、機器等の周辺物に白
く堆積する現象)発生阻止、低ランニングコス卜、高耐
久性、低価格、衛生及び低保守頻度等の総ての条件を満
足できる加湿器というものが見当たらないのが実情であ
る。
【0003】本考案に係わる加湿器は、主構成上は、自
然蒸発式に属する。この種の加湿器としては、布や紙等
からなる加湿エレメントの表面に水を流延させ、その毛
細作用や透水作用により、該表面と接触する空気を加湿
する構成である。この自然蒸発式加湿器は、強制加湿式
加湿器と比較して、自己制御能力があり、結露や白粉が
なく、価格やランニングコストが概して安く、かつ、発
生した細菌、かび、藻等を加湿蒸気と共に室内に散布し
ないために衛生的という長所がある。ところがこの自然
蒸発式加湿器は基本的に加湿能力が劣り、その上、水
垢、細菌、かび、藻等が発生したり繁殖し易いため、加
湿能力がさらに低下し、また異臭を放つ等の弊害があ
る。このためシーズン毎に該加湿エレメントを交換する
必要がある。つまりこの自然蒸発式加湿器は加湿能力不
足、耐久性不足、加湿能力低下及び保守頻度増加等の短
所がある。
【0004】ところで本考案に係わる加湿器に類似する
自然蒸発式加湿器の従来技術としては、透湿性中空糸を
用いた加湿器がある。これは、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン等の高分
子材料を、壁面に緻密な微小孔を備える中空糸に成形す
ることにより、該壁面に流体透過性(水ならば、透水性
や透湿性等)を付与し、該中空内に水を流すことによ
り、前記透湿作用によって該壁面に接触した空気を加湿
する構成である。その他、四フッ化エチレン等の高分子
材料から同性質の平板状の透湿性膜を成形し、該透湿性
膜を折り曲げて中空平板に再成形し、該中空内に水を流
す構成のものも知られる。これら類似技術は、上記自然
蒸発式加湿器の長所のほか、細菌、かび、藻等が繁殖し
難く、また上記従来の自然蒸発式加湿器よりも蒸発面が
大きいためによる加湿能力の増大等の長所がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の自然蒸発式加湿
器は、上述のとおり、自己制御能力、結露、白粉、価
格、ランニングコスト及び衛生等で長所を備えるが、加
湿能力不足、耐久性不足、加湿能力低下及び保守頻度増
加等で短所がある。他方中空糸等を用いた加湿器は、加
湿能力は増大するが、長期的には、中空糸内外(殊に外
面)に細菌、かび、藻等が繁殖し、また中空糸内の水垢
による目詰等により、加湿能力が低下する不都合があ
る。仮に高水圧や高温蒸気等によって中空糸内の水垢を
押し出そうとしても、また加熱によって中空糸内外の該
細菌、かび、藻等を焼滅しようとしても、該中空糸の材
質上、耐熱不足であるため、これら手段で該水垢、細
菌、かび、藻等の発生を抑制したり、排除することが困
難である。別言すれば、上記従来の中空糸等は、加湿能
力が低下した場合等では該中空糸でなる加湿エレメント
を交換しない限り、その加湿能力を回復できないという
短所がある。別言すれば、耐久性不足と言える。
【0006】本考案は上記従来の問題点に鑑み、中空内
外の水垢、細菌、かび、藻等の発生を容易に阻止でき、
かつ、これらが発生しても容易に排除できる加湿器、即
ち、加湿器として要求される総ての条件を満たすことの
できる加湿器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案に係わる加湿器は第1に、線材を縒り合わせ
て筒状に形成した加湿エレメントを複数本離間して並列
に並べ、各加湿エレメントの筒内に水を流すと共に各加
湿エレメントの間に空気を流し、筒内から線材を透過し
た水によって各加湿エレメントの間を通過中の空気を加
湿する加湿器において、加湿エレメントの一部又は全部
は、加湿エレメントに発生した水垢、細菌、かび、藻等
の除去可能温度まで加熱すべく通電可能とされた電気抵
抗体でなる線材を縒り合わせて筒状に形成されてなるこ
とを特徴としている。第2に、上記第1の加湿器におい
て、加湿エレメントの間には、加湿エレメントに発生し
た水垢、細菌、かび、藻等の除去可能温度まで加湿エレ
メントを加熱可能とされたヒータを配置したことを特徴
としている。第3に線材を縒り合わせて筒状に形成した
加湿エレメントを複数本離間して並列に並べ、各加湿エ
レメントの筒内に水を流すと共に各加湿エレメントの間
に空気を流し、筒内から線材を透過した水によって各加
湿エレメントの間を通過中の空気を加湿する加湿器にお
いて、加湿エレメントは、それ自体が金属メッキされて
なるか、又は金属メッキされた線材を縒り合わせて筒状
に形成され、かつ加湿エレメントの間には、加湿エレメ
ントに発生した水垢、細菌、かび、藻等の除去可能温度
まで加湿エレメントを加熱可能とされたヒータを配置し
たことを特徴としている。
【0008】
【作用】加湿エレメントは線材を縒り合わせて筒状に形
成してある。このため、様々な材料を適宜選択して組み
合わせることにより、様々な性質を発揮する。また、縒
り方(メッシュ等)等により、中空糸等と同様に、高効
率の流体透過性(水ならば、透水性や透湿性等)を備え
る。さらにまた「縒り合わせ」であるため、その強度が
原材料自体の強度よりも増大する。例えば同材質であっ
ても、従来技術に係わる中空糸として成形した場合と本
考案に係わる加湿エレメントとして成形した場合とで
は、分子量、その配列等が全く異なるものとなるため、
加湿エレメントの方が中空糸よりも高強度となる(この
ことは、中空糸と加湿エレメントとを手で引っ張ってみ
ても、分かることである)。
【0009】即ち第3構成によれば、加湿エレメントに
流れ込んだ水は、該壁面の透湿性(透水性等の透過性を
指すものとし、以下同様)により、加湿エレメントの外
面と接触した空気を加湿する。詳しくは次の通り。前記
したように、自然蒸発式加湿器は、強制蒸発式加湿器と
比較して自己制御能力、結露、白粉、価格、ランニング
コスト及び衛生等の長所を備えているが、加湿能力不
足、耐久性不足、加湿能力の経時的低下及び保守頻度増
加等の短所がある。ところが自然蒸発式加湿器の内で中
空糸を用いた加湿器があるが、これは、前記長所に加え
て加湿能力もある。ところが材質上、耐久性(即ち、強
度)が無いために、加湿能力は有ってもこれが経時的に
低下すると、中空糸を交換するしかない。従って保守頻
度が増加する等の短所が残る。ところが第3構成は、従
来技術の中空糸を、筒状に縒り合わせた線材で構成した
加湿エレメントに置き換えたものであるため、次のよう
な効果を奏する。単一材料で構成される中空糸と異な
り、強度が極めて高い。また線材を適宜選定できる。従
って加湿能力が経時的に低下し、例えば水垢、細菌、か
び、藻等が発生しても、筒内に高温高圧水を流入させた
り、また外部から加熱等したりして、加湿エレメントを
破損させることなく、これらを除去でき、再使用でき
る。即ち、布製や中空糸でなる従来の加湿エレメントの
ように、交換するという不経済な保守頻度も低減でき
る。
【0010】即ち加湿エレメントの材質や縒り方等によ
って水垢が発生し易く、また細菌、かび、藻等が繁殖し
易い場合もあるが、第3構成では、さらに、加湿エレメ
ント自体の内壁面及び/又は外壁面を、水垢が発生し難
い及び/又は細菌、かび、藻等が繁殖し難い材質(概ね
金属であり、金属とした)でメッキする。尚、メッキに
は、加湿エレメント自体へのメッキのほか、加湿エレメ
ントを形成する糸、線材又は繊維でもメッキすることが
でき、より好適な加湿エレメントを得ることができる。
このように金属メッキすることにより、水垢が発生し難
く、また細菌、かび、藻等が繁殖し難い加湿器となる。
【0011】第1〜第3構成によれば、加湿エレメント
内に水垢が発生したりまた加湿エレメント外に細菌、か
び、藻等が繁殖した場合、また加湿すべき空気の温度が
低い場合や水と空気との蒸気圧差が低い場合等におい
て、電気抵抗体やヒータに通電することにより、該加湿
エレメントを加熱し、強制的にこれらを焼滅したり、加
湿能力を回復させたり、加湿速度を高めたりする。
【0012】
【実施例】以下本考案の最も好適な実施例を図面を参照
して説明する。図1 (a)は加湿器の要部外観図であ
る。尚、同図(a)は、いわゆる加湿器として通常具備
する送風器、水量制御器、電源、制御盤等の総て省略
し、加湿エレメント部のみを強調して描いた図である
図4及び図5についても同じ)。
【0013】同図(a)に示すように、加湿器1は、互
いに平行かつ離間する無数(本例では30×290本)
加湿エレメント2をその両端が上部の給水ギャラリ1
1と下部の受水ギャラリ12との間に植設されて構成さ
れる。この加湿エレメント2は、同図(b)に示すよう
に、48本のポリエステル繊維を緩り合わせて1本の糸
とし、この糸を24本さらに縒り合わせて外径1.6m
m、内径1.0mmの筒状の加湿エレメント2としたも
のである。尚、同図(a)において、符号111は水の
導入管、121は水の排出管である。
【0014】他の実施例として、図示しないが、加湿エ
レメント2は、上記実施例では加湿レメント2を給受
水ギャラリ11、12間で両端支持したが、波板を別途
用意し、この波板間に加湿エレメント2を配列した構成
とか又はこれら波板間と加湿エレメント2とをスパイラ
ル状に巻き取る構成等により、該波板間の加湿エレメン
ト2に送風して該風を加湿する等の各種構成を準備する
ことができる。また加湿エレメント2の材料は、上記実
施例ではポリエステル繊維としたが、アクリル、ポリエ
ステル、芳香族ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリイミドそ
の他の高分子材料、絹、毛、木綿、麻その他の動植物性
材料、銅、ニッケル、タングステン、クローム、銀その
他の金属材料、炭素繊維、ガラス繊維その他の無機物繊
維材料等から、高強度、高耐熱性、その他各種特性の繊
維又は糸や線材を自在に選択し、構成することができ
る。また、その繊維や糸は、例えば有機材料であれば、
これに金属メッキしたり、また例えば金属材料であれ
ば、金属メッキや有機物によるコーティングをしたり、
また異なる材質の繊維又は糸を組み合わせたりして各種
アレンジが可能である。勿論、加湿エレメント2のサイ
ズ(外径は5.0〜0.5mm、内径は4.5〜0.4
mm程度が望ましい)、本数、縒り方等も適宜自在であ
る(尚、これらアレンジは以下の実施例においても同様
である)。
【0015】図2は第2実施例を示す。同図(a)は、
ポリエステル繊維でなる加湿エレメント2の内外壁を銀
で無電解メッキMしたものである。同図(b)は、ポリ
エステル糸を銀で無電解メッキMした後、縒り合わせて
加湿エレメント2としたものである。同図(c)は、ポ
リエステル繊維を銀で無電解メッキした後、縒り合わせ
て糸とし、さらに縒り合わせて加湿エレメント2とした
ものである。メッキ方法は、上記のように無電解メッキ
に限る必要はなく、無電解メッキした後さらに電解メッ
キ等をしてもよい。メッキ材は、クロム、ニッケル、燐
その他適宜選択すればよい。但し、水垢、細菌、かび等
が堆積し難い、自殖し難い、かつ、繁殖し難い材料、殊
に殺菌力のある銅、銀等の材料を選定するのが望まし
い。
【0016】他の実施例として、ニッケル−燐共重合等
の電気的抵抗物質を加湿エレメント2、その糸若しくは
線又は繊維にメッキすることができる。かかる構成で
は、水垢、細菌、かび、藻等が発生したとき、加湿すべ
き空気の温度が低いとき又は水と空気との蒸気圧差が低
いとき等において、このメッキを通電媒体として通電す
ることにより、加湿エレメント2を加熱し、これらを焼
滅したり、加湿能力を回復させたり、加湿速度を高めた
りすることができるようになる。
【0017】図3は第3実施例を示す。同図(a)は、
ガラス繊維21の一部21Rを電気抵抗体なるタングス
テン線に置き換えて構成したものである。同図(b)
は、ガラス繊維27の一部22Rをタングステン線に置
き換えて構成したものである。他の実施例として、加湿
エレメント2自体をタングステン線で構成してもよい。
また電気抵抗体は、タングステン線に限る必要はなく、
ニクロム線、タンタル線その他を適宜選択すればよい。
電気抵抗体の狙いは、適宜通電することにより、ヒータ
機能を持たせて加湿エレメント2を適宜加熱し、内外
水垢、細菌、かび、藻等を除去し、加湿能力を回復又は
増進させる等の点にある。
【0018】図4は第4実施例を示す。加湿エレメント
2、2間に石英管式赤外線ヒータ3を3本追設した。こ
の石英管式赤外線ヒータ3はいわゆるハロゲンランプで
あり、石英管内にハロゲンガスとタングステンフィラメ
ントとを封入しもので高熱を発する。このヒータ3の狙
いも、適宜通電することにより、加湿エレメント2を適
宜加熱し、内外の水垢、細菌、かび、藻等を除去し、加
湿能力を回復又は増進させる等の点にある。
【0019】図5は第5実施例を示す。水の導入管11
1を流体加熱器4で加熱した構成である。流体加熱器4
は、上記実施例のように水導入管111部に設置する必
要はなく給水ギャラリ11内外等、水が加湿エレメント
の流入する側であれば適宜選択すればよい。この狙い
は、水を加熱することにより、内外の水垢、細菌、か
び、藻等を除去し、加湿能力を回復又は増進させる等の
点にある。尚、水垢除去剤は一般的に無害であるが、こ
の水垢除去剤と本構成とを併用することにより、該水垢
除去剤の反応の促進を期待することができる。
【0020】以下上記実施例の効果を、従来技術と比較
しつつ、試験成績である図6を参照して説明する。試験
条件は、水温24℃の水道水を200cc/MIN供給
し、加湿処理風の風量は10NM/MIN、その時の
風の温度は27℃、また風の相対湿度は15%である。
この図6のデータは試験開始時から6か月間のデータで
ある。 (1)同図の線は、加湿前である処理風の相対湿度を
示す。 (2)同図の線は、従来の布を加湿エレンメントとす
る加湿器の試験成績を示す(但し、この場合のみ、処理
風量は33.3NM/MINである)。2か月目位に
は布の表面に水垢、かび、藻等が顕著となり、加湿能力
が低下し始めた。6か月目には異臭を放つようになっ
た。但し、2〜6か月目迄の間の加湿効率の低下はさほ
どでもない。6か月間の加湿能力の低下は31%(初期
68%〜6か月目37%)である。 (3)同図の線は、第1実施例の試験成績を示す。初
期加湿能力は他の本考案の実施例(線)よりも優れ
ているが、3か月目頃から加湿エレメント2の外表面に
埃やかび等が薄く認められた。但し異臭を放つことはな
かった。尚、2か月目頃から、他の本考案の実施例(線
)よりも加湿効率が低下した。それでも、従来の布
製加湿器(線)と比較すれば、加湿能力は極めて大き
い。6か月間の加湿能力の低下は20%(初期72%〜
6か月目52%)である。 (4)同図の線は、第2実施例の試験成績を示す。銀
メッキにより、細菌、かび、藻等の付着がない。6か月
間の加湿能力の低下は8%(初期70%〜6か月目62
%)である。 (5)同図の線は、第2実施例(但し、ガラス繊維で
なる加湿エレメント2へのニッケル−燐共重合メッキ)
の試験成績及び6か月目において該メッキを通電した試
験成績を示す。6か月間の加湿能力の低下は9%(初期
69%〜6か月目60%)であり、通電後は68%に加
湿能力が回復した。但し、この通電は水垢、細菌、か
び、藻等の排除用であり、強制加湿としての連続通電で
はない。連続通電すれば、加湿能力が大幅に向上するこ
とは説明を待たない。
【0021】上記実施例は、自然蒸発式加湿器の長所で
ある自己制御能力、結露、白粉、価格、ランニングコス
ト及び衛生面での長所を当然に備えるほか、中空糸同
様、蒸発面積の増加により、加湿能力が向上している。
また上記実験成績によれば、耐熱性材料等を適宜自在に
選択したため、耐久性を向上でき、加湿能力低下や保守
頻度増加等の短所の総てを解決できた。即ち、加湿エレ
メント2の内外の水垢、細菌、かび、藻等の発生を抑制
し、かつ、発生した場合でもこれらを強制的に排除でき
る。即ち、従来技術では一長一短である加湿器でも、上
記実施例によれば、総ての要求条件が満たされた加湿器
となった。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案での加湿エ
レメントは筒状に縒り合わせた線材でなるので、高強度
かつ耐熱性のある加湿器となる。かかる加湿器は、具体
的には、筒内外の水垢、細菌、かび、藻等の発生を阻止
でき、かつ、発生してもこれらを強制的に排除できる加
湿器、即ち、加湿器としての要求条件を総て満たした加
湿器とすることができる。尚、線材によっては、単に高
強度かつ耐熱性ばかりではなく、他の効果も奏するよう
になる。
【0023】そこで本考案に係る加湿器では、上記加湿
エレメントやこれを形成する糸若しくは繊維等の線材を
金属メッキしたり、線材の少なくとも一部又は全部を電
気抵抗体としたり、加湿エレメント間にヒータを追設し
たり、加湿エレメントの上流側にヒータを追設したりす
ることにより、上記効果をよりいっそう引き出すことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の図であって、同図(a)は加湿器
の斜視図、同図(b)はその加湿エレメントの斜視図で
ある。
【図2】第2実施例の図であって、同図(a)は加湿エ
レメントの一実施例の斜視図、同図(b)はその他の実
施例の斜視図、同図(c)もその他の実施例の斜視図で
ある。
【図3】第3実施例の図であって、同図(a)は加湿エ
レメントの一実施例の斜視図、同図(b)はその他の実
施例の斜視図である。
【図4】第4実施例の図であって、同図(a)は加湿器
の斜視図、同図(b)はその側断面図である。
【図5】第5実施例加湿エレメントの斜視図である。
【図6】本考案の実施例と従来技術の加湿器とにおけ
る、加湿度合い(相対湿度)と使用経過時間との特性グ
ラフである。
【符号の説明】
1 加湿器 2 加湿エレメント 21 糸 22 繊維 21R,22R 電気抵抗体 3,4 ヒータ

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を縒り合わせて筒状に形成した加湿
    エレメントを複数本離間して並列に並べ、各加湿エレメ
    ントの筒内に水を流すと共に各加湿エレメントの間に空
    気を流し、筒内から線材を透過した水によって各加湿エ
    レメントの間を通過中の空気を加湿する加湿器におい
    て、加湿エレメントの一部又は全部は、加湿エレメント
    に発生した水垢、細菌、かび、藻等の除去可能温度まで
    加熱すべく通電可能とされた電気抵抗体でなる線材を縒
    り合わせて筒状に形成されてなることを特徴とする加湿
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加湿器において、加湿エ
    レメントの間には、加湿エレメントに発生した水垢、細
    菌、かび、藻等の除去可能温度まで加湿エレメントを加
    熱可能とされたヒータを配置したことを特徴とする加湿
    器。
  3. 【請求項3】 線材を縒り合わせて筒状に形成した加湿
    エレメントを複数本離間して並列に並べ、各加湿エレメ
    ントの筒内に水を流すと共に各加湿エレメントの間に空
    気を流し、筒内から線材を透過した水によって各加湿エ
    レメントの間を通過中の空気を加湿する加湿器におい
    て、加湿エレメントは、それ自体が金属メッキされてな
    るか、又は金属メッキされた線材を縒り合わせて筒状に
    形成され、かつ加湿エレメントの間には、加湿エレメン
    トに発生した水垢、細菌、かび、藻等の除去可能温度ま
    で加湿エレメントを加熱可能とされたヒータを配置した
    ことを特徴とする加湿器。
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