JP2564359Y2 - バルーンカテーテル - Google Patents

バルーンカテーテル

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JP2564359Y2
JP2564359Y2 JP10312391U JP10312391U JP2564359Y2 JP 2564359 Y2 JP2564359 Y2 JP 2564359Y2 JP 10312391 U JP10312391 U JP 10312391U JP 10312391 U JP10312391 U JP 10312391U JP 2564359 Y2 JP2564359 Y2 JP 2564359Y2
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catheter
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恵司 加藤
昇一 山下
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、血管内や体腔内に挿入
して種々の治療や検査に利用する医療用のカテーテル、
特にその先端部にバルーンを取り付けたバルーンカテー
テルに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のバルーンカテーテルの説
明図で、体腔1内に挿入した状態を示している。
【0003】図のように従来のバルーンカテーテルで
は、カテーテル2の先端部の外周面2aに一つのバルー
ン3が、その外周面2aの全周を覆った状態で取り付け
られている。このバルーン3は、ゴム等の伸縮性の材料
から成るもので、内部に液体が充填されていない時には
カテーテル2の外周面2aに密着した状態にあり、液体
を充填すれば、その充填量に応じた大きさに膨れる。
【0004】また上記バルーン3には、その内部へ液体
を送るルーメン4の先端が接続されている。このルーメ
ン4は、カテーテル2に沿った状態でカテーテル2の後
端部まで延ばされており、そのルーメン4の後端には栓
5が取り付けられている。
【0005】上記構成において、ルーメン4の栓5を開
いて液体、例えば生理食塩水を送り込み、バルーン3へ
充填すれば、そのバルーン3はカテーテル2の外周面2
aの全周を取り囲むように膨れる。そして栓5を閉じれ
ば、そのバルーン3は膨らんだ状態に保持される。ま
た、バルーン3を膨らませた状態で栓5を開けば、バル
ーン3は、その収縮力により内部の生理食塩水を排出し
て収縮し、最後には元の状態、つまりカテーテル2の外
周面2aに密着した状態に戻る。
【0006】このように、カテーテル2の先端部にバル
ーン3を取り付けることにより、カテーテル2の先端部
を体腔内の目標位置まで挿入した後、バルーン3を、体
腔1の内壁1aに圧接するように膨らませて、そのカテ
ーテル2の先端部を体腔1の内壁1aから離反させた状
態に保持することができる。
【0007】このことを利用して、例えば、超音波プロ
ーブをカテーテル2の孔2bに通して使用する場合に、
カテーテル2の先端から突出させたプローブ先端の超音
波発信部を、体腔1の内壁1aの目標部位から離して保
持することができる。
【0008】また、例えばカテーテル2を血管内に挿入
した場合に、挿入後に膨らませたバルーン3が血流に乗
って流されることを利用して、カテーテル2の先端部を
目的位置まで容易に進めることができる。そしてカテー
テル2の先端部が目標位置に到達したら、バルーン3を
収縮させる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記従来のバル
ーンカテーテルでは、一つのバルーン3がカテーテル2
の外周面2aの全周を覆った状態で取り付けられている
ため、そのバルーン3を膨らませることにより、カテー
テル2の先端部を体腔1の内壁1aから離して保持する
ことはできるものの、そのカテーテル2の先端部の、体
腔1の内壁1aに対する保持位置を任意に設定すること
はできないという問題があった。
【0010】また、カテーテル2の先端部を血管内で保
持させた場合に、膨らませたバルーン3が血管を塞ぎ、
血流を止めてしまうおそれがあるので長時間膨らませて
おく事ができないという問題もあった。
【0011】本考案は、これらの問題を解決するために
なされたもので、カテーテル先端部の体腔内壁に対する
保持位置を任意に設定することができ、しかも血管内で
保持させた場合にも血流を止めてしまうおそれのないバ
ルーンカテーテルを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係るバルーンカテーテルでは、複数のバル
ーンを、カテーテル先端部の外周面の円周方向に均等
並べて取り付けるとともに、その各バルーンへ充填する
液体の量を個別に制御することにより、各バルーンの大
きさを個別に調整する手段を設けた。
【0013】
【作用】上記構成のバルーンカテーテルによれば、カテ
ーテルの先端部を体腔内に挿入して、各バルーンを膨ら
ませ、体腔の内壁に圧接させることにより、カテーテル
の先端部を、体腔内に保持することができる。しかもそ
の際、各バルーンの大きさをそれぞれ個別に調整すれ
ば、各バルーンの取付位置におけるカテーテルの外周面
と体腔の内壁との間隔が変わることにより、カテーテル
の先端部を、体腔の内壁に対して任意の位置に保持する
ことができる。
【0014】更に、各バルーンを膨らませてカテーテル
の先端部を血管内で保持させた場合にも、膨らませたバ
ルーンどうしの間には間隙が生じ、つまりそれらのバル
ーンが血管を完全に塞いでしまうことはなく、よって血
流を止めてしまうというおそれをなくすことができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説
明する。なお、実施例の図において、図6に示した従来
例と相違ない部分には、同一の符号を付した。
【0016】図1は、本考案に係るバルーンカテーテル
の斜視図である。
【0017】図に示すように、このバルーンカテーテル
では、カテーテル2の先端部の外周面2aに複数のバル
ーン、この実施例の場合には三つのバルーン3a,3
b,3cが、外周面2aの円周方向に均に並べて取り
付けられている。各バルーン3a,3b,3cは、ゴム
等の伸縮性の材料から成るもので、内部に液体が充填さ
れていない時にはカテーテル2の外周面2aに密着した
状態にあり、液体を充填すれば、その充填量に応じた大
きさに膨れる。
【0018】更に上記各バルーン3a,3b,3cに
は、それぞれの内部へ液体を送る三本のルーメン4a,
4b,4cの各先端が接続されている。これらのルーメ
ン4a,4b,4cは、カテーテル2に沿った状態でカ
テーテル2の後端部まで延ばされており、その各ルーメ
ン4a,4b,4cの後端には栓5a,5b,5cが取
り付けられている。これらのルーメン4a,4b,4c
と栓5a,5b,5cとを用い、各バルーン3a,3
b,3cへ充填する液体の量を制御することにより、各
バルーンの大きさを個別に調整することができる。
【0019】すなわち、栓5a,5b,5cを開いて、
例えば注射器等で液体を送り込み、バルーン3a,3
b,3cへ充填すれば、バルーン3a,3b,3cは、
上述のように液体の充填量に応じた大きさに膨れる。そ
して栓5a,5b,5cを閉じれば、バルーン3a,3
b,3cは膨らんだ状態に保持される。また、バルーン
3a,3b,3cを膨らませた状態で栓5a,5b,5
cを開けば、バルーン3a,3b,3cは、その収縮力
により内部の液体を排出して収縮し、最後には元の、カ
テーテル2の外周面2aに密着した状態に戻る。このよ
うにして、個々のバルーン3a,3b,3cの大きさを
別々に調整することができる。
【0020】上記構成のバルーンカテーテルによれば、
図2(A),(B)の説明図に示すように、カテーテル
2の先端部を体腔1内に挿入して、各バルーン3a,3
b,3cを膨らませ、体腔1の内壁1aに圧接させるこ
とにより、カテーテル2の先端部を、体腔1内に保持す
ることができる。しかもその際、各バルーン3a,3
b,3cの大きさをそれぞれ調整すれば、各バルーン3
a,3b,3cの取付位置におけるカテーテル2の外周
面2aと体腔1の内壁1aとの間隔が変わることによ
り、カテーテル2の先端部を、体腔1の内壁1aに対し
て任意の位置に保持することができる。図2(A),
(B)は、カテーテル2の先端方向から見た図で、この
図では、体腔1の断面はほぼ円形であるとした。
【0021】例えば、図2(A)のように、カテーテル
2の上に位置するバルーン3aを小さく膨らませ、他の
斜め下左右に位置する二つのバルーン3b,3cを大き
く膨らませれば、カテーテル2の先端部を、体腔1内の
上部に偏らせて保持することができる。また図2(B)
のように、向かって右斜め下に位置するバルーン3cを
大きく膨らませ、他の二つのバルーン3a,3bをやや
小さく膨らませれば、カテーテル2の先端部を、体腔1
内の向かって左の方へやや偏らせて保持することができ
る。もちろん、三つのバルーン3a,3b,3cを同じ
大きさに膨らませれば、カテーテル2の先端部を、体腔
1内のほぼ中心に保持することができる。
【0022】上記バルーンカテーテルを利用すれば、例
えば図3の説明図に示すように、超音波プローブ6をカ
テーテル2の孔2bに通して使用する場合に、三つのバ
ルーン3a,3b,3cの大きさを個別に適宜に調整す
ることにより、カテーテル2の先端から突出させたプロ
ーブ先端の振動子部6aを、体腔1の内壁1aの目標部
位7から最適な距離だけ離して保持し、その目標部位7
に向けて超音波ビーム6bを発射することができる。
【0023】更に、上記バルーンカテーテルでは、複数
のバルーン3a,3b,3cを用いたため、図2からも
わかるように、これらのバルーン3a,3b,3cを膨
らませてカテーテル2の先端部を血管内で保持させた場
合にも、膨らませたバルーン3a,3b,3cどうしの
間には間隙が生じ、つまりそれらのバルーン3a,3
b,3cが血管を完全に塞いでしまうことはなく、よっ
て血流を止めてしまうというおそれをなくすことができ
る。
【0024】次に、第2の実施例を図4に示す。本実施
例においては三つのバルーン3a,3b,3cがカテー
テル2の軸方向に異なった位置に設けられていることを
特徴としている。これによって、バルーン3a,3b,
3cを膨らませた状態においても各バルーン間の間隙が
広く血流を妨げることが少なくなる。
【0025】更に、第3の実施例を図5に示す。本実施
例においては、単一のルーメン4と栓5より供給される
液体を電磁バルブ10により切換え制御し、三つのバル
ーン3a,3b,3cの膨脹量を個別に制御可能とする
ことを特徴としている。この電磁バルブ10は導線11
により、カテーテル2の後端部に設けられたコネクタ1
2と接続されている。そして、このコネクタより信号を
送ることで電磁バルブ10を制御することができる。こ
のように、ルーメンを一本としたため、ルーメンが複数
本用いられた前述の実施例に比べカテーテル中間部を細
くすることが可能となる。
【0026】なお、バルーンの数については、体腔1の
断面形状に応じて、カテーテル2の先端部の保持位置を
任意に、かつ容易に設定し得るように、必要最小限の数
に決めるべきである。バルーンの数が多過ぎると、それ
ぞれの大きさの調整が複雑になるとともに、血管内でカ
テーテルを保持した場合に血管を塞ぐ割合が大きくなっ
てしまう。バルーンが二つでも、各バルーンの大きさを
調整するとともに、カテーテル2をその軸の周りに回転
させることにより、その先端部の保持位置を変えること
が可能である。
【0027】
【考案の効果】以上説明したとおり、本考案によれば、
カテーテル先端部の体腔内壁に対する保持位置を任意に
設定することができ、しかも血管内で保持させた場合に
も血流を止めてしまうおそれがない、機能性と安全性の
高いバルーンカテーテルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るバルーンカテーテルの好適な実施
例を示す斜視図である。
【図2】(A),(B)は、実施例においてカテーテル
の先端部を体腔内に保持した状態を説明する説明図であ
る。
【図3】本考案に係るバルーンカテーテルの利用例を説
明する説明図である。
【図4】本考案に係るバルーンカテーテルの第2の実施
例を示す斜視図である。
【図5】本考案に係るバルーンカテーテルの第3の実施
例を示す斜視図である。
【図6】従来のバルーンカテーテルの説明図である。
【符号の説明】
2 カテーテル 2a 外周面 3a,3b,3c バルーン 4a,4b,4c ルーメン 5a,5b,5c 栓

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を充填することにより膨れるバルー
    ンを、カテーテルの先端部の外周面に取り付けたバルー
    ンカテーテルにおいて、 複数のバルーンを、上記カテーテル先端部の外周面の円
    周方向に均に並べて取り付けるとともに、 その各バルーンへ充填する液体の量を個別に制御するこ
    とにより、各バルーンの大きさを個別に調整する手段を
    設けたことを特徴とするバルーンカテーテル。
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JP4538918B2 (ja) * 2000-08-02 2010-09-08 株式会社カネカ 体管の一部を電離放射線によって処置するための医療用カテーテル
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KR101384700B1 (ko) * 2013-10-31 2014-04-14 연세대학교 원주산학협력단 전립선암의 고정밀 방사선치료를 위한 3중 풍선 시스템

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