JP2564117Y2 - 立体画像の表示装置 - Google Patents

立体画像の表示装置

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JP2564117Y2
JP2564117Y2 JP1991042794U JP4279491U JP2564117Y2 JP 2564117 Y2 JP2564117 Y2 JP 2564117Y2 JP 1991042794 U JP1991042794 U JP 1991042794U JP 4279491 U JP4279491 U JP 4279491U JP 2564117 Y2 JP2564117 Y2 JP 2564117Y2
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進 中川
利夫 三木
一成 北地
浩一郎 竹内
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神鋼電機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、望遠機能を有する立
体画像の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、原子炉内や高電圧区域など人間が
立ち入ることが危険な場所で、作業を要求される事が多
くなってきている。このような作業を、安全かつ正確に
行うためには、人間に代わってロボットにさせるのが得
策といえる。このような危険な場所で作業をするロボッ
トは、一般に遠隔操作で人間が操縦する。この場合、ロ
ボットは作業状況を撮影して画像を送信し、この画像を
もとに、人間はロボットに指令を与えて遠隔操作で作業
をさせる。この画像に立体感を持たせると、形状の認識
や位置決めなどの立体感覚を必要とする作業に対して、
迅速かつ正確な指令を与えることができる。
【0003】ところで、人間は両眼で物を見たときに生
じる視差によって立体感を認識する。つまり、左眼で見
た時に得られる像と右眼で見た時に得られる像との違い
によって、立体感を認識する。この原理に基づいて、以
下に述べるように構成された立体画像の表示装置が知ら
れている。図3は、この従来例を示す構成図である。こ
の図において、1−L、1−Rはテレビカメラであり、
両者は人間の両眼の間隔Sをおいて配置されて、ロボッ
ト(図示省略)に備えられる。このロボットは遠隔操作
によって操縦されて対象物2に向けられる。テレビカメ
ラ1−L、1−Rは、対象物2を同時に撮影して、その
出力信号を画像処理部3−L、3−Rにそれぞれ供給す
る。画像処理部3−L、3−Rは、それぞれ、テレビカ
メラ1−L、1−Rの信号を増幅し、出力信号を表示装
置4に供給する。表示装置4はゴーグル状のもので、2
つの受像器を備えており、画像処理部3−L、3−Rか
らの信号を各々表示する。観察者5は表示装置4を装着
して、表示される像を観察する。
【0004】次に、以上のように構成された従来例の動
作について説明する。上記のように構成された立体画像
の表示装置においては、テレビカメラ1−L、1ーRの
それぞれが、人間の左眼および右眼の役割を担う。つま
り、人間の眼と同じ倍率(標準倍率)で、左眼で見た時
に得られる像をテレビカメラ1−Lが撮影し、右眼で見
た時に得られる像をテレビカメラ1−Rが撮影する。
【0005】このような視線と対象物の関係を図を用い
て説明する。図4は、観察者5の左眼6−L、右眼6−
Rの視線と対象物2との関係を示す図である。Sは左眼
6−Lと右眼6−Rとの間隔である。左眼6−Lと右眼
6−Rとは、距離dだけ離れて対象物2を観察をする。
図5は、対象物2とテレビカメラ1−L、1−Rの視線
との関係を示す図である。テレビカメラ1−L、1−R
は、それらの間隔をSにして、標準倍率で、距離dだけ
離れて対象物2を撮影する。この視線状態は、図4の視
線状態を模倣しているので、上記のように構成された従
来の立体画像の表示装置で、観察者5は対象物2に対し
て立体的な感覚を得ることができる。観察者5は表示装
置4で、この像を左右の眼で、それぞれに対応する像だ
けを見るので、あたかも、本物の3次元物体を見たよう
に視差を生じる。したがって、実際に対象物2を肉眼で
見た場合と同じように立体感を持った像を得ることがで
きる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、対象物2を
より詳細に見たい場合、対象物2に接近して観察する。
図6は接近時における対象物2と観察者5の左眼6−
L、右眼6−Rの視線との関係を示す図である。この図
を用いて、接近時の視線状態を説明すると、左眼6−L
と右眼6−Rは、間隔Sを一定に保ちながら、距離を
(d−d’)だけ接近して対象物2を観察する。このと
き、図4に示した接近前の視線状態を破線で示す。
【0007】次に、テレビカメラ1−L、1−Rが対象
物2を詳細に撮影するには、拡大して撮影する必要があ
る。この場合、次の2つの方法が考えられる。 ロボットが対象物2に接近し、テレビカメラ1−L、
1−Rは標準倍率で撮影する。 ロボットは移動せず、テレビカメラ1−L、1−Rは
望遠機能で対象物2を撮影する。 の方法については、ロボットと対象物2との間に障害
物などが存在して、遠隔操作で接近するのが困難な場合
が考えられる。このような場合、の方法に頼るしかな
いので、テレビカメラ1−L、1−Rは望遠機能で対象
物2を撮影する必要がある。そこでテレビカメラ1−
L、1−Rは、望遠倍率Mで対象物2を撮影する。この
望遠効果を説明すると、図5の状態から、テレビカメラ
1−L、1−Rが、対象物2に向かって距離(d−
d’)だけ接近した仮想上の位置から、標準倍率で撮影
したときと同じ像が得られるものである。この望遠倍率
Mは、
【数1】 M=d/d’ と表せる。このときの仮想上のテレビカメラ1−L、1
−Rの位置を破線で表し、間隔をS’とする。
【0008】しかしながら、このようなテレビカメラ1
−L、1−Rの仮想上の位置からの視線と対象物2との
関係は、図6の接近時における観察者5の左眼6−L、
右眼6−Rの視線と対象物2との関係と一致せず、S>
S’となる。つまり、観察者5が対象物2に接近したと
きと比べて、視差の発生が小さくなる。したがって、実
際に観察者5が対象物2に接近したときに比べて、得ら
れる立体像が、立体感に乏しいという欠点があった。本
考案は上記問題に鑑み案出されたもので、その目的とす
るところは、テレビカメラの望遠時においても、立体的
な像の表示を可能にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明は、同一の倍率で同一の対象物を撮影する
左眼用および右眼用テレビカメラと、標準倍率における
前記各テレビカメラの間隔をSとしたときに、望遠倍率
Mに応じて前記各テレビカメラの間隔S”をS”=M・
Sへ変えると共に、標準倍率において前記各テレビカメ
から見た前記対象物の視線方向とこれらテレビカメラ
の移動方向とのなす角度をθ 0 としたときに、前記視線
方向及び前記移動方向のなす角度θ 1 を前記望遠倍率M
に応じてθ 1 =tan -1 (tanθ 0 /M) へ変化させる移動
手段と、前記テレビカメラの撮影した画像を左眼用と右
眼用とで独立して表示する表示手段とを具備することを
特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、左眼用及び右眼用テレビカメ
ラの間隔、並びに、各テレビカメラから見た対象物の視
線方向とこれらテレビカメラの移動方向とのなす角度
、それぞれ望遠倍率Mに応じて変化させられる。例え
ば、望遠倍率Mが大きくなるにつれて、間隔は広げら
れ、角度は小さくなる。そのために移手段は、望遠倍
M,標準倍率時における各テレビカメラの間隔ならび
に上記視線方向及び移動方向のなす角度に基づいて、こ
れらテレビカメラを移動させ回転させる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、この考案の一実施例
について説明する。図1は、この考案の一実施例による
立体画像の入力装置の構成図である。この実施例と図3
における従来例との違いは、テレビカメラ7−L、7−
Rが移動機構8に備えつけられた点である。
【0012】この移動機構8は、歯車およびギアなどの
機構部品から構成されて、間隔S”と角度θ1 を変化さ
せる。ここで間隔S”は、テレビカメラ7−L、7−R
の間隔であり、角度θ1 は、テレビカメラ7−L、7−
Rを結ぶ直線とテレビカメラ7−Lあるいは7−Rと対
象物2を結ぶ直線のなす角度で、テレビカメラの向く方
向を示す。次に、移動機構8が、望遠倍率Mに対してど
のような動作をするかを図を用いて説明する。図2は、
テレビカメラ1−L、1−Rの標準倍率時と望遠時にお
ける移動機構8の動作の説明図である。図3における実
施例では、テレビカメラ1−L、1−Rの間隔Sは倍率
に関わらず一定であったが、この実施例では、移動機構
8によってテレビカメラ7−L、7−Rの間隔S”およ
び角度θ1 を望遠倍率Mに応じて変化させる。この間隔
S”および角度θ1 は、以下の式に示す通り、望遠倍率
Mによって決定される。
【数2】 S”=M・S
【数3】 θ1 =tan-1(tanθ0/M) ここで、θ0 は、S”=Sつまり、標準倍率において、
テレビカメラ1−Lあるいは1−Rの視線方向と移動方
向のなす角度である。図7と同様に、このときのテレビ
カメラ1−L、1−Rの仮想上の位置を破線で表す。上
記のように構成された実施例においては、望遠時におけ
るテレビカメラ1−L、1−Rの仮想上の位置からの視
線と対象物2との関係は、図6における接近時の観察者
5の左眼6−L、右眼6−Rの視線と対象物2との関係
と一致する。したがって、この実施例では、望遠時にお
いても、立体的な像の表示が可能になる。
【0013】
【考案の効果】原子炉内や高電圧区域など人間が立ち入
ることが危険な場所で作業を行うロボットに対して、形
状の認識や位置決めなどの立体感覚を必要とする作業に
迅速かつ正確な指令を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による立体画像の表示装置の
構成図である。
【図2】テレビカメラ1−L、1−Rの標準倍率時と望
遠時における移動機構8の動作の説明図である。
【図3】従来例の立体画像の表示装置の構成図である。
【図4】左眼6−L、右眼6−Rの視線と対象物2との
関係を示す図である。
【図5】標準倍率におけるテレビカメラ6−L、6−R
の視線と対象物2との関係を示す図である。
【図6】接近時における左眼6−L、右眼6−Rの視線
と対象物2との関係を示す図である。
【図7】望遠時におけるテレビカメラ7−L、7−Rの
視線と対象物2との関係を示す図である。
【符号の説明】
1−L、1−R、7−L、7−R テレビカメラ 2 対象物 3−L、3−R 画像処理部 4 表示装置 5 観察者 6−L 左眼 6−R 右眼 8 移動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹内 浩一郎 三重県伊勢市竹ヶ鼻100番地 神鋼電機 株式会社 伊勢製作所内 (56)参考文献 特開 平2−260890(JP,A) 特開 平1−93728(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の倍率で同一の対象物を撮影する左
    眼用および右眼用テレビカメラと、標準倍率における前記各テレビカメラの間隔をSとした
    ときに、望遠倍率Mに応じて 前記各テレビカメラの間隔
    S”を S”=M・S へ変えると共に、標準倍率におい
    前記各テレビカメラから見た前記対象物の視線方向と
    これらテレビカメラの移動方向とのなす角度をθ 0 とし
    たときに、前記視線方向及び前記移動方向のなす角度θ
    1 を前記望遠倍率Mに応じて θ 1 =tan -1 (tanθ 0 /M)
    変化させる移動手段と、 前記テレビカメラの撮影した画像を左眼用と右眼用とで
    独立して表示する表示手段とを具備することを特徴とす
    る立体画像の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0193728A (ja) * 1987-10-05 1989-04-12 Sharp Corp 電子立体撮像装置の連動ズーム機構
JP2791092B2 (ja) * 1989-03-31 1998-08-27 株式会社東芝 立体カメラ装置

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