JP2563501B2 - 浮体構造物 - Google Patents
浮体構造物Info
- Publication number
- JP2563501B2 JP2563501B2 JP63195738A JP19573888A JP2563501B2 JP 2563501 B2 JP2563501 B2 JP 2563501B2 JP 63195738 A JP63195738 A JP 63195738A JP 19573888 A JP19573888 A JP 19573888A JP 2563501 B2 JP2563501 B2 JP 2563501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- floating structure
- floating
- shell wall
- outer shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は浮体構造物、より詳細には水中放音機とし
ての機能をもった浮体構造物に関する。
ての機能をもった浮体構造物に関する。
近年、カツオ、マグロ、シイラ、ヨコワ等の回遊する
表層性魚群を浮魚礁に積極的に蝟集せしめる手段として
給飼を行ったり、あるいは給餌と共に水中に音響を発振
する方法が検討されている。また、魚貝類の増養殖用の
給飼装置においても音響の発振により音響集魚あるいは
音響馴致が行われている。従来、これらに用いる発音機
はいずれも水中スピーカーと呼ばれる発音拡声機であ
り、その内部構造を水密性とするために、大きく、かつ
重いものであった。また、付帯するケーブルも海流、波
浪等の外力あるいは海中付着生物から保護するために、
その設置、維持管理に大きな労力を要した。
表層性魚群を浮魚礁に積極的に蝟集せしめる手段として
給飼を行ったり、あるいは給餌と共に水中に音響を発振
する方法が検討されている。また、魚貝類の増養殖用の
給飼装置においても音響の発振により音響集魚あるいは
音響馴致が行われている。従来、これらに用いる発音機
はいずれも水中スピーカーと呼ばれる発音拡声機であ
り、その内部構造を水密性とするために、大きく、かつ
重いものであった。また、付帯するケーブルも海流、波
浪等の外力あるいは海中付着生物から保護するために、
その設置、維持管理に大きな労力を要した。
この発明は上記問題点に着目しなされたものである。
その目的は外洋域にとらわれる事なく広域な任意の海域
において効率よく低コストで水中へ音響を発振できる浮
体構造物を提供するにある。
その目的は外洋域にとらわれる事なく広域な任意の海域
において効率よく低コストで水中へ音響を発振できる浮
体構造物を提供するにある。
上記問題点に着目し、浮体構造物の吃水線下の外殻壁
に、音など振動の伝導性、透過性の優れた材料を用い
て、浮体内部より発した音響をより効率よく水中へ流す
ことにより水中放音機能を有する浮体構造物を提供しう
るものである。更に具体的に述べるならば、この浮体構
造物は浮体の吃水線下に、弾性率が104kg/cm2以下で、1
02〜104Hzの周波数域の減衰定数が0.03以下である外殻
壁を少なくとも一部に有し、その内面に接し音響発生装
置を有することを特徴とする。
に、音など振動の伝導性、透過性の優れた材料を用い
て、浮体内部より発した音響をより効率よく水中へ流す
ことにより水中放音機能を有する浮体構造物を提供しう
るものである。更に具体的に述べるならば、この浮体構
造物は浮体の吃水線下に、弾性率が104kg/cm2以下で、1
02〜104Hzの周波数域の減衰定数が0.03以下である外殻
壁を少なくとも一部に有し、その内面に接し音響発生装
置を有することを特徴とする。
音などの振動特性は、素材の弾性率の大きさに左右さ
れ、弾性率の大きい程よく振動は伝わる。繊維強化プラ
スチック(FRP)等の複合材料では、その強化繊維の弾
性率が高く、例えばガラス繊維及び炭素繊維の引張弾性
率は各々、7×105kg/cm2、24×105kg/cm2であり、これ
らを含有するFRPの弾性率は1〜10×105kg/cm2以上であ
り、金属の鉄21×105kg/cm2、アルミ合金7.5×105kg/cm
2などと同様によく音を伝える。従って、FRP類はこの目
的に用い好適である。
れ、弾性率の大きい程よく振動は伝わる。繊維強化プラ
スチック(FRP)等の複合材料では、その強化繊維の弾
性率が高く、例えばガラス繊維及び炭素繊維の引張弾性
率は各々、7×105kg/cm2、24×105kg/cm2であり、これ
らを含有するFRPの弾性率は1〜10×105kg/cm2以上であ
り、金属の鉄21×105kg/cm2、アルミ合金7.5×105kg/cm
2などと同様によく音を伝える。従って、FRP類はこの目
的に用い好適である。
また、音の冴え、即ち雑音がなく澄んだ音となるに
は、音等の振動の減衰特定が重要となり、その尺度とし
ての振動減衰定数が小さい程、音がきれいに伝わる。減
衰が指数関数exp(−γt)、あるいはexp(−βx)で
表されるときの定数γ,βを一般に云い、γを振動数v
で割ったものγ/v、あるいはβを波数K(=1/λ,λは
波長)で割ったものβ/Kは、1周期あるいは1波長だけ
隔たったところの振幅の比の対数を、減衰定数と呼び、
対数減衰率と呼ばれる事もある。この様に定義された減
衰定数が、日常、空中でもよく耳にする周波数域102〜1
04Hzにおいて0.03以下である材料であれば音の冴えはよ
く、特に炭素繊維強化プラスチックよりなる外殻壁であ
ると、その値は0.003となり音の伝導損率もなく早く伝
わり、より好適である。
は、音等の振動の減衰特定が重要となり、その尺度とし
ての振動減衰定数が小さい程、音がきれいに伝わる。減
衰が指数関数exp(−γt)、あるいはexp(−βx)で
表されるときの定数γ,βを一般に云い、γを振動数v
で割ったものγ/v、あるいはβを波数K(=1/λ,λは
波長)で割ったものβ/Kは、1周期あるいは1波長だけ
隔たったところの振幅の比の対数を、減衰定数と呼び、
対数減衰率と呼ばれる事もある。この様に定義された減
衰定数が、日常、空中でもよく耳にする周波数域102〜1
04Hzにおいて0.03以下である材料であれば音の冴えはよ
く、特に炭素繊維強化プラスチックよりなる外殻壁であ
ると、その値は0.003となり音の伝導損率もなく早く伝
わり、より好適である。
本発明に用いる音響発生装置は、通常の空中スピーカ
ーでよく、また単なる振動子を有するものでもよくこれ
らが吃水線下の外殻壁に密着しておればよい。
ーでよく、また単なる振動子を有するものでもよくこれ
らが吃水線下の外殻壁に密着しておればよい。
尚、場合によってはこれら上述の特性値を有する外殻
壁を乱打する様な設備でもよいのは論を待たない。
壁を乱打する様な設備でもよいのは論を待たない。
また本発明の浮体構造物は、浮魚礁や生簀内の給餌施
設として魚貝類の捕獲や増養殖に用いるだけでなく、遊
泳プール等における水中放音機として用いる等と多目的
に利用できる。
設として魚貝類の捕獲や増養殖に用いるだけでなく、遊
泳プール等における水中放音機として用いる等と多目的
に利用できる。
次に実験的に行った第1,2図に示す実施例について説
明する。直径2.2m、高さ0.7mの円筒型浮魚礁1を試作し
た。容積は2.7m3であり、炭素繊維とガラス繊維とを補
強材としたハイブリッド構成の繊維強化プラスチックで
その外殻壁2を成形し、甲板上にクランブル、ペレット
用の給餌装置3と電源用に太陽電池4を搭載している。
浮魚礁1の中央底部近くにスピーカー5を固定具6を用
いてスピーカーコーン縁部を本体の外殻壁2に密着固定
した。増幅機よりの450Hzのブザー音をスピーカーへ通
じスピーカー出力20Wにおいて浮魚礁外殻壁のすぐ近く
での水中音圧は120dBであり、同じ20Wの水中スピーカー
における水中音圧125dBと比較してほぼ同等の結果が得
られた。
明する。直径2.2m、高さ0.7mの円筒型浮魚礁1を試作し
た。容積は2.7m3であり、炭素繊維とガラス繊維とを補
強材としたハイブリッド構成の繊維強化プラスチックで
その外殻壁2を成形し、甲板上にクランブル、ペレット
用の給餌装置3と電源用に太陽電池4を搭載している。
浮魚礁1の中央底部近くにスピーカー5を固定具6を用
いてスピーカーコーン縁部を本体の外殻壁2に密着固定
した。増幅機よりの450Hzのブザー音をスピーカーへ通
じスピーカー出力20Wにおいて浮魚礁外殻壁のすぐ近く
での水中音圧は120dBであり、同じ20Wの水中スピーカー
における水中音圧125dBと比較してほぼ同等の結果が得
られた。
この発明は以上の通りである。この浮体構造物は吃水
線下の外殻壁から音響を水中に発振できるので、ケーブ
ルが付帯した従来のスピーカーに比べ任意の海域で使用
でき、かつ維持管理が容易である。また、外殻壁にFRP
を用いると音響発振の機能が向上し、かつ浮体構造物の
耐食性、剛性、強度、軽量性等が改善でき好適である。
線下の外殻壁から音響を水中に発振できるので、ケーブ
ルが付帯した従来のスピーカーに比べ任意の海域で使用
でき、かつ維持管理が容易である。また、外殻壁にFRP
を用いると音響発振の機能が向上し、かつ浮体構造物の
耐食性、剛性、強度、軽量性等が改善でき好適である。
第1,2図は実施例の円筒形浮魚礁の一部断面で示す斜視
図、およびスピーカー取付部の拡大断面図である。 1……円筒形浮魚礁、2……外殻壁、3……給餌装置、
4……太陽電池、5……スピーカー、6……固定具
図、およびスピーカー取付部の拡大断面図である。 1……円筒形浮魚礁、2……外殻壁、3……給餌装置、
4……太陽電池、5……スピーカー、6……固定具
Claims (1)
- 【請求項1】浮体の吃水線下に、弾性率が104kg/cm2以
上で、102〜104Hzの周波数域の減衰定数が0.03以下であ
る外殻壁を少なくとも一部に有し、その内面に接し音響
発生装置を有することを特徴とする浮体構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63195738A JP2563501B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 浮体構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63195738A JP2563501B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 浮体構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0246246A JPH0246246A (ja) | 1990-02-15 |
JP2563501B2 true JP2563501B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=16346144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63195738A Expired - Fee Related JP2563501B2 (ja) | 1988-08-05 | 1988-08-05 | 浮体構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563501B2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-05 JP JP63195738A patent/JP2563501B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0246246A (ja) | 1990-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Buerkle | Relation of pure tone thresholds to background noise level in the Atlantic cod (Gadus morhua) | |
Leighton et al. | Trapped within a wall of sound | |
CA2091043A1 (en) | Acoustic net alarm | |
JP2563501B2 (ja) | 浮体構造物 | |
DE3785289D1 (de) | Elektroakustischer wandler. | |
GB2146295A (en) | Underwater vessel | |
Banner | Measurements of the particle velocity and pressure of the ambient noise in a shallow bay | |
US5627801A (en) | Underwater pinger acoustic resonance chamber | |
JP3664827B2 (ja) | 水底の底質探査方法及び装置 | |
Bardyshev | Underwater ambient noise in shallow-water areas of the Indian Ocean within the tropical zone | |
JPS6331020Y2 (ja) | ||
Jones et al. | Observations and explanation of low frequency clicks in blue whale calls | |
Kasatkina et al. | Assessment of krill flux factors in waters of the South Orkney Islands during summer 1996 | |
Kozaczka | Underwater ship noise | |
CN216070464U (zh) | 一种主动兼被动双重降噪的座机式推进器 | |
US4397584A (en) | Trawl resistant sensor mount | |
JP3759797B2 (ja) | 水中探査装置 | |
JPS5819907Y2 (ja) | 振動ピックアップ型マイクロホン | |
JP3057970U (ja) | サメ等の海獣予防器 | |
JPH0236387Y2 (ja) | ||
JP2003250385A (ja) | 魚の捕獲装置および捕獲方法 | |
Love et al. | Changes in volume reverberation from deep to shallow water in the eastern Gulf of Mexico | |
JPH0596258A (ja) | 超音波洗浄装置及びその消音具 | |
JPS624094B2 (ja) | ||
Haslett | The detection of fish: David Cushing Pergamon Press, Oxford (1973) 200 pp£ 5.50 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |