JP2562954Y2 - 衣類携帯用バッグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、ハンガーに掛けた状
態で衣類を収納する袋状の収納部を有し、この収納部を
衣類と共に折って持ち運びできるようにした衣類携帯用
バッグの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の衣類携帯用バッグは、ハンガーに
掛けた衣類を収納部の内側に設けた吊下具に吊り下げて
収納部内に収納し、この収納部を衣類と共に二つに折り
にし、この収納部の折り目の外側面に取り付けた把手を
持って持ち運びできるようにしたものであった。そし
て、この従来の衣類携帯用バッグを使用してコートやロ
ングドレス等の丈の長い衣類を運ぶときには、その裾の
部分が収納部より食みだすので、裾の部分を折り返えし
て収納していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】そのため、衣類を運ん
でいるうちに裾の部分が自重によりずり落ちて収納部の
下の方にかたまり、裾の部分が皺になりやすいという問
題点があった。

【０００４】そこで、この考案では、上記の問題点を解
決し、コートやロングドレス等の丈の長い衣類であって
も裾の部分が皺になりにくい衣類携帯用バッグを提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そのためこの考案では、
ハンガー８に掛けた状態で衣類を収納する袋状の収納部
２を有し、この収納部２を衣類と共に折って持ち運びで
きるようにした衣類携帯用バッグであって、収納部２の
一方側にハンガー８を吊り下げる吊下具７を設けると共
に、他方側に収納部２と略同じ幅を有する裏返し可能な
補助収納袋11を設けた衣類携帯用バッグとした。

【０００６】前記補助収納袋11の底部に係着手段13を設
け、裏返した補助収納袋11の端を収納部２の所定の場所
に係着できるようにすることが好ましい。

【０００７】

【作用】ブレザー等の丈の短い衣類を収納部２に収納し
て使用する場合には、補助収納袋11は収納部２の内側に
入れられ、小物等を入れるポケットとして使用される。

【０００８】コートやロングドレス等の丈の長い衣類を
収納部２に収納して使用する場合には、補助収納袋11を
裏返しにし、その中に衣類の裾の部分を収納する。その
ため、裾の部分がずり落ちにくくなる。

【０００９】補助収納袋11の底部に係着手段13を設け、
裏返した補助収納袋11の端を収納部２の所定の場所に係
着できるようにすれば、補助収納袋11が収納部２に固定
されるので、衣類の裾の部分がより確実にずり落ちなく
なる。

【００１０】

【実施例】以下、この考案の実施例を図１〜図６の図面
に従って説明する。

【００１１】図１は、この考案の衣類携帯用バッグの斜
視図であり、側部にチャック１を取り付けている。この
側部のチャック１を開けると、収納部２が展開されて図
２の状態になるようになっている。

【００１２】図示したように、この考案の衣類携帯用バ
ッグは、袋状に形成された収納部２を二つ折りにし、収
納部２の折り目の外側面に把手３を取り付けたものであ
る。

【００１３】この収納部２の内側のカバー体2aの中央に
はチャック４が取り付けられており、チャック４を開け
ると、収納部２が開いて衣類を出し入れできるようにな
っている。（図３参照）

【００１４】収納部２の一方側には、金属製の枠体５と
枠体固定具６からなる吊下具７が設けられており、枠体
５にハンガー８を吊り下げるようになっている。この枠
体５は枠体固定具６に前後に摺動自在に取り付けられて
おり、前方に摺動させて収納部２内より迫り出させ、ハ
ンガー８を掛け外しし易いようになっている。（図４参
照）

【００１５】吊下具７の両側には、表側面と裏側面を網
で形成した小物収納袋９が着脱自在に取り付けられてお
り、その中に下着や洗面具等を収納できるようになって
いる。この小物収納袋９の表側面と裏側面を網で形成し
たのは、中に入れた物を確認し易いようにするためや、
下着を小物収納袋９の中にいれておき、そのまま洗濯機
に入れて洗濯できるようにするためである。この小物収
納袋９の着脱構造は、この実施例では、収納部２の内側
に取り付けられた弾性板材からなるベルト10と小物収納
袋９の側面に設けたベルト通し9aからなり、ベルト10を
ベルト通し9aに通してベルト９の端を収納部２の内側に
止着することにより小物収納袋９を収納部２に取り付け
れるようになっている。（図５参照）

【００１６】収納部２の他方側には、収納部２の幅と略
同じ幅を有する補助収納袋11が設けられ、補助収納袋11
の口の部分には、チャック12が取り付けられている。こ
の補助収納袋11は袋状に形成されており、裏返し可能に
なっている。さらに、補助収納袋11の内側底部の両端に
は係着手段13としてフックが取り付けられており、補助
収納袋11を裏返したときに収納部２に取り付けたＤ字形
をしたリング14と係着できるようになっている。

【００１７】この補助収納袋11は、この考案の衣類携帯
用バッグにブレザー等の丈の短い衣類を入れて使用する
場合には、収納部２の内側に入れられ、小物等を入れる
ポケットとして使用される。（図２の状態）

【００１８】このバッグにコートやロングドレス等の丈
の長い衣類を入れて使用する場合には、補助収納袋11を
裏返しにして、その中に衣類の裾の部分を入れて使用さ
れる。（図３の状態）さらに、前記補助収納袋11は、補
助収納袋11の口の部分より折り返され、係着手段13であ
るフックと前記収納部２のＤ字形をしたリング14とを係
着することにより収納部２の側面に沿って固定される。
（図６の状態）従って、丈の長い衣類は、３つに折られ
て持ち運びされることになる。

【００１９】尚、この実施例では、係着手段としてフッ
クを使用した例を示したが、面接着テープやホック等の
他の係着手段に変更して実施することもできる。

【００２０】

【考案の効果】この考案の衣類携帯用バッグでは、コー
トやロングドレス等の丈の長い衣類を運ぶ場合には、補
助収納袋を裏返しにして、その中に衣類の裾の部分を入
れので、衣類を運んでいるうちに裾の部分がずり落ちて
収納部の下の方にかたまることがなく、裾の部分が皺に
なりにくい。

【００２１】補助収納袋の底部に係着手段を設け、裏返
した補助収納袋の端を収納部の所定の場所に係着できる
ようにすれば、補助収納袋がずり落ちなくなるので、よ
り確実に衣類の裾の部分が皺になりにくくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の衣類携帯用バッグの斜視図。

【図２】この考案の衣類携帯用バッグの側部のチャック
を開けて展開した状態を示す斜視図。

【図３】この考案の衣類携帯用バッグの収納部を開けた
状態を示す斜視図。

【図４】この考案の衣類携帯用バッグの吊下具の部分を
示す斜視図。

【図５】この考案の衣類携帯用バッグの小物収納袋の部
分を示す斜視図。

【図６】この考案の衣類携帯用バッグの補助収納袋を裏
返しにし、補助収納袋の端を係着手段により収納部に係
着した状態を示す斜視図。

【符号の説明】

２ 収納部 ７ 吊下具 ８ ハンガー 11 補助収納袋 13 係着手段

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンガー（８）に掛けた状態で衣類を収
   納する袋状の収納部（２）を有し、この収納部（２）を
   衣類と共に折って持ち運びできるようにした衣類携帯用
   バッグであって、 収納部（２）の一方側にハンガー（８）を吊り下げる吊
   下具（７）を設けると共に、他方側に収納部（２）と略
   同じ幅を有する裏返し可能な補助収納袋（11）を設けた
   ことを特徴とする衣類携帯用バッグ。
2. 【請求項２】 補助収納袋（11）の底部に係着手段（1
   3）を設け、裏返した補助収納袋（11）の端を収納部
   （２）の所定の場所に係着できるようにしたことを特徴
   とする請求項１記載の衣類携帯用バッグ。