JP2560418Y2 - 蓄電池の電解液排出装置 - Google Patents

蓄電池の電解液排出装置

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JP2560418Y2
JP2560418Y2 JP6044192U JP6044192U JP2560418Y2 JP 2560418 Y2 JP2560418 Y2 JP 2560418Y2 JP 6044192 U JP6044192 U JP 6044192U JP 6044192 U JP6044192 U JP 6044192U JP 2560418 Y2 JP2560418 Y2 JP 2560418Y2
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JP
Japan
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electrolyte
nozzle
measuring vessel
battery
measuring
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JP6044192U
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Inventor
誠宏 堂城
明弘 川原
康幸 茶谷
Original Assignee
新神戸電機株式会社
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    • Y02E60/12

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  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、蓄電池の電槽内から電
解液を排出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】初充電後の鉛蓄電池の電解液比重を所定
値に合わせるためには、電池内の電解液を一部排出し、
新しい電解液を注入する必要がある。従来、電解液を排
出するために用いられている装置は、間欠式プランジャ
ポンプである。すなわち、図5に示すように、シリンダ
21にプランジャ22を内挿したものであって、ポンプ
の吸入側と排出側に、それぞれ逆止弁23,24を備え
ている。電解液の排出は、まず、逆止弁24を閉じ逆止
弁23を開いた状態でノズル25を鉛蓄電池の電槽26
内に挿入し、プランジャ22を所定位置まで引いてシリ
ンダ21内を減圧にして、シリンダ21内に電解液27
を吸引する。そして、逆止弁23を閉じ逆止弁24を開
いて、プランジャ22を元の位置まで押し込み、シリン
ダ21内に吸引した電解液27を全て排出する。このよ
うな操作を電池毎に繰り返す。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の装置を使用して
排出する電解液の量を正確に規定するためには、ノズル
25からシリンダ21までの経路内に電解液が常時満た
されていることが必要である。前記経路内に空気が混入
していると、次の排出作業でその空気の容積分だけ排出
する電解液量が減り精度が低下するからである。しか
し、実際の作業では、電池毎にノズルの抜き差しがあり
ノズル先端が空気中に露出するので、ノズル内の電解液
が空気と置換されてノズルからシリンダまでの経路内に
空気が混入し、排出する電解液量の精度が低下する問題
がある。また、空気と置換された電解液がノズル先端か
ら落ち、電池の外面や周囲を汚す問題がある。上記の点
に鑑み、本考案が解決しようとする課題は、蓄電池内か
ら所定量の電解液を吸引して排出するとき、排出量の精
度を高めることであり、ノズルからシリンダまでの経路
内に電解液が残らないようにしてノズルの抜き差しのと
きにノズル先端から電解液が落ちないようにすることで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案に係る電解液排出装置は、気密な計量桝1
の側面に、蓄電池の電槽26に挿入するノズル25との
接続部2を備えている。そして、計量桝1は、その底部
に排出弁3を備え、接続部2より上方の位置で計量桝1
内を減圧・加圧する手段4に接続されていることを特徴
とする。計量桝1内には、上下動可能な容積調整子5を
備えるのが好ましい。
【0005】
【作用】本考案に係る装置を使用するときは、まず、図
1に示すように、排出弁3を閉じておきノズル25を電
槽26に挿入する。そして、減圧・加圧手段4を作動さ
せて計量桝1内を減圧にし、蓄電池内の電解液27を計
量桝1内に吸引する。吸引は、計量桝1内の電解液面が
接続部2より上になるまで行なう(図2)。次に、計量
桝1内を加圧する方向に減圧・加圧手段4を作動させ
て、計量桝1内の電解液を電槽26に戻す。電槽26に
戻される電解液量は、計量桝1内で接続部2より上方に
あった部分だけであり、接続部2より下方の電解液はそ
のまま計量桝1内に残る(図3)。ノズル25から接続
部2までの経路には電解液が残らないので、ノズル25
を電槽26から抜き排出弁3を開いて計量桝1内の電解
液を排出する(図4)。このような操作により、計量桝
1内で接続部2より下方に溜る電解液だけが常に排出さ
れる。
【0006】
【実施例】図1〜図4により、本考案に係る実施例を説
明する。計量桝1は、側面に接続部2を備え、底部には
排出弁3を備えている。接続部2にはノズル25がつな
がれている。ノズル25は、鉛蓄電池の電槽26の液口
から電池内に挿入するためのものである。また、計量桝
1には、接続部2より高い位置で減圧・加圧手段4が接
続されている。減圧・加圧手段4は、シリンダとピスト
ンからなるポンプである。図2に示すように、減圧・加
圧手段4を動作させ計量桝1内を減圧にすると、電槽2
6に挿入したノズル25から計量桝1内に電解液27が
吸引されてくる。吸引は、計量桝1内の電解液の液面が
接続部2より上になるまで行なわれる。次に、減圧・加
圧手段4を反対方向に動作させ計量桝1内の圧力を高く
する。図3に示すように、計量桝1内の電解液は電槽2
6に戻るが、その量は液面が接続部2と同じ高さになる
までである。計量桝1内の圧力を高くしても、それ以上
の電解液は電槽26へ戻すことはできないが、ノズル2
5と接続部1の間の経路にある電解液は電槽26へ戻
る。そこで、図4に示すように、ノズル25を電槽26
から抜き(このときノズル25と接続部1の間の経路に
は電解液がないのでノズル25の先端から電解液が落ち
ることはない)、排出弁3を開いて計量桝1内の電解液
を排出する。結局、計量桝1に接続部2の高さまで溜る
一定量の電解液を、鉛蓄電池から抜き取れることにな
る。計量桝1内に、上下動可能な容積調整子5を備えれ
ば、これを上下動して容積調整子5の下端と計量桝1の
底部との距離を変えることにより、計量桝1に接続部2
の高さまで溜る電解液量を希望する量に設定することが
できる。
【0007】初充電後の鉛蓄電池(55D23)20個
を用い、電池内の6セルからそれぞれ100mlの電解液
を排出するべく、上記実施例の装置と図5に示した従来
の装置を使用した。そして、電解液排出後、比重1.6
50の電解液を1セル当たり125ml注入して、所定の
電解液比重1.280±0.01の範囲に収まるよう比
重調整を試みた。電解液排出量の精度と、比重調整後の
比重バラツキ範囲、および鉛蓄電池の5時間率容量を表
1に示した。
【0008】
【表1】
【0009】
【考案の効果】上述のように本考案に係る装置によれ
ば、計量桝の側面に設けた接続部の高さまで溜る一定量
の電解液を蓄電池から抜き取り排出するので、排出量の
精度を高めることができる。蓄電池に挿入するノズルと
計量桝の接続部の間の経路には電解液が残らないので、
ノズルの抜き差しに際してノズルの先端から電解液が落
ちることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例の電解液排出装置を示し、
ノズルを電槽に挿入した最初の状態を示した説明図であ
る。
【図2】同装置内に電解液を吸引する状態を示した説明
図である。
【図3】同装置内に吸引した電解液を一部電槽に戻す状
態を示した説明図である。
【図4】同装置内に吸引した電解液を排出する状態を示
した説明図である。
【図5】従来の電解液排出装置を示した説明図である。
【符号の説明】
1は計量桝 2は接続部 3は排出弁 4は減圧・加圧手段 5は容積調整子 25はノズル 26は電槽 27は電解液

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密な計量桝と、計量桝内を減圧・加圧す
    る手段と、蓄電池の電槽へ挿入するためのノズルで構成
    され、計量桝は、その側面に前記ノズルとの接続部を備
    えると共にその底部には排出弁を備え、前記減圧・加圧
    手段は、前記接続部より高い位置で計量桝に接続されて
    いることを特徴とする蓄電池の電解液排出装置。
  2. 【請求項2】計量桝内には、上下動可能な容積調整子を
    備える請求項1記載の蓄電池の電解液排出装置。
JP6044192U 1992-08-28 1992-08-28 蓄電池の電解液排出装置 Expired - Lifetime JP2560418Y2 (ja)

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JPH0623161U JPH0623161U (ja) 1994-03-25
JP2560418Y2 true JP2560418Y2 (ja) 1998-01-21

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