JP2558754Y2 - 光ファイバケーブルの簡易接続装置 - Google Patents
光ファイバケーブルの簡易接続装置Info
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- JP2558754Y2 JP2558754Y2 JP1991109081U JP10908191U JP2558754Y2 JP 2558754 Y2 JP2558754 Y2 JP 2558754Y2 JP 1991109081 U JP1991109081 U JP 1991109081U JP 10908191 U JP10908191 U JP 10908191U JP 2558754 Y2 JP2558754 Y2 JP 2558754Y2
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- optical cable
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電柱等に架設してある
光ファイバケーブル(以下、光ケーブルと記す)に回線
障害等、何らかの障害が生じたとき、応急処置として簡
易に接続する際に使用する光ケーブルの簡易接続装置に
係り、更に詳しくは使用場所の限定を 受けず、且つケー
ブル加工と組み上げ工程に係る時間が短縮でき回線の停
止時間を従来の作業に比べて短くするこどができる光ケ
ーブルの簡易接続装置に関するものである。
光ファイバケーブル(以下、光ケーブルと記す)に回線
障害等、何らかの障害が生じたとき、応急処置として簡
易に接続する際に使用する光ケーブルの簡易接続装置に
係り、更に詳しくは使用場所の限定を 受けず、且つケー
ブル加工と組み上げ工程に係る時間が短縮でき回線の停
止時間を従来の作業に比べて短くするこどができる光ケ
ーブルの簡易接続装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年の高度情報化社会における情報伝達網
は拡大の一途である。その中でも、光ファイバ網は大容
量の情報が高速で伝達可能であり、デジタル情報伝達網
の中核的存在となっている。それだけに事故や回線障害
あるいは電柱の移設等による光ケーブルの断線は情報通
信サービス等に重大な影響を及ぼすことになるので、万
一の際の十分な対策が必要である。すなわち、回線障害
のような事態が生じた場合には、回線の停止時間をでき
るだけ短くするために、光ケーブルの障害区間に新たな
光ケーブルを布設して、本ケーブルの布設までの間、応
急的に復旧させる処置が施されている。
は拡大の一途である。その中でも、光ファイバ網は大容
量の情報が高速で伝達可能であり、デジタル情報伝達網
の中核的存在となっている。それだけに事故や回線障害
あるいは電柱の移設等による光ケーブルの断線は情報通
信サービス等に重大な影響を及ぼすことになるので、万
一の際の十分な対策が必要である。すなわち、回線障害
のような事態が生じた場合には、回線の停止時間をでき
るだけ短くするために、光ケーブルの障害区間に新たな
光ケーブルを布設して、本ケーブルの布設までの間、応
急的に復旧させる処置が施されている。
【0003】 従来のこの復旧用光ケーブルの接続は通常
使用する接続箱によって次の手順で行われていた。 ケーブル切断 光ケーブルの障害区間の両端側を適当な箇所で切断し、
接続部品の挿入等を行う。 ケーブル加工 各切断箇所において、光ケーブルと復旧用光ケーブルの
外皮を除去して光ファイバを十分な余長をとって露出さ
せ、外皮端部には接続箱に固定するための加工を施す。 ケーブル固定 接続箱内部の両側に、光ケーブルと復旧用光ケーブルの
端部を固定する。その際は、外皮部とテンションメンバ
部が固定される。 光ファイバの融着接続 融着接続器を使用して、光ケーブルと復旧用光ケーブル
の対応する光ファイバ同士を順次融着接続する。次いで
光ファイバの余長部を余長収納体に収納処理する。 組み上げ 接続箱を組み立て、所定の位置にテーピングを施して防
水する。
使用する接続箱によって次の手順で行われていた。 ケーブル切断 光ケーブルの障害区間の両端側を適当な箇所で切断し、
接続部品の挿入等を行う。 ケーブル加工 各切断箇所において、光ケーブルと復旧用光ケーブルの
外皮を除去して光ファイバを十分な余長をとって露出さ
せ、外皮端部には接続箱に固定するための加工を施す。 ケーブル固定 接続箱内部の両側に、光ケーブルと復旧用光ケーブルの
端部を固定する。その際は、外皮部とテンションメンバ
部が固定される。 光ファイバの融着接続 融着接続器を使用して、光ケーブルと復旧用光ケーブル
の対応する光ファイバ同士を順次融着接続する。次いで
光ファイバの余長部を余長収納体に収納処理する。 組み上げ 接続箱を組み立て、所定の位置にテーピングを施して防
水する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】けれども、上記した従
来の復旧用光ケーブル布設方法には次のような課題があ
った。すなわち、上記方法で復旧用光ケーブルを布設し
た場合、一か所の回線障害区間を復旧するのに5〜6時
間かかる。また、準備時間を含めると、作業員はほぼ一
日拘束されることになり、作業効率が著しく悪い。本出
願人の調査によれば、ケーブル加工と、組み上げ工
程で、全体の作業時間の34%を占め、光ファイバの
融着接続工程にいたっては、それだけで全体の作業時間
の46%を占めていることがわかった(但し、前後の準
備時間を除く)。
来の復旧用光ケーブル布設方法には次のような課題があ
った。すなわち、上記方法で復旧用光ケーブルを布設し
た場合、一か所の回線障害区間を復旧するのに5〜6時
間かかる。また、準備時間を含めると、作業員はほぼ一
日拘束されることになり、作業効率が著しく悪い。本出
願人の調査によれば、ケーブル加工と、組み上げ工
程で、全体の作業時間の34%を占め、光ファイバの
融着接続工程にいたっては、それだけで全体の作業時間
の46%を占めていることがわかった(但し、前後の準
備時間を除く)。
【0005】
特開平2−125203号公報には、回線
障害が生した場合に光ケーブルの障害区間に新たな光ケ
ーブルを布設して応急的に復旧させる装置及び方法が開
示されている。当該装置によれば、予め応急ケーブルを
光コネクタのアダプターに接続しておくことができるの
で、ケーブル加工と組み上げ工程に係る時間が短縮でき
回線の停止時間を従来の作業に比べて短くすることがで
きる。
障害が生した場合に光ケーブルの障害区間に新たな光ケ
ーブルを布設して応急的に復旧させる装置及び方法が開
示されている。当該装置によれば、予め応急ケーブルを
光コネクタのアダプターに接続しておくことができるの
で、ケーブル加工と組み上げ工程に係る時間が短縮でき
回線の停止時間を従来の作業に比べて短くすることがで
きる。
【0006】
しかしながら特開平2−125203号公
報に係る装置は、鉄塔に取りつけられた光ファイバ接続
箱を利用するものであるために、その使用の前提として
鉄塔に取りつけられた光ファイバ接続箱が必要である。
つまり光ファイバ接続箱がない場所では使用できない
等、使用場所が限定される。
報に係る装置は、鉄塔に取りつけられた光ファイバ接続
箱を利用するものであるために、その使用の前提として
鉄塔に取りつけられた光ファイバ接続箱が必要である。
つまり光ファイバ接続箱がない場所では使用できない
等、使用場所が限定される。
【0007】
そこで本考案の目的は、光ファイバ接続箱
がない場所、つまり使用場所の限定を受けず、且つケー
ブル加工と組み上げ工程な係る時間が短縮でき回線の停
止時間を従来の作業に比べて短くすることができる光ケ
ーブルの簡易接続装置を提供 することにある。
がない場所、つまり使用場所の限定を受けず、且つケー
ブル加工と組み上げ工程な係る時間が短縮でき回線の停
止時間を従来の作業に比べて短くすることができる光ケ
ーブルの簡易接続装置を提供 することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に講じた本考案の手段を、実施例に対応する図面を使用
して説明するとは次のとおりである。即ち本考案は、光
ケーブルを簡易に接続するための装置であって、当該装
置は二個の簡易接続用接続箱Aと;所要長さを有し、両
端には前記簡易接続用接続箱Aの複心一括レセプタクル
に着脱可能な複心一括コネクタを備えた応急用光ケーブ
ルC1と;を含み、前記簡易接続用接続箱Aは、接続箱
本体1と、正常側光ケーブルC2を導入するケーブル導
入管15と;前記応急用光ケーブルC1を接続する複心
一括レセプタクルと;当該複心一括レセプタクルから延
出された光ファイバ1と;当該光ファイバF1と、前記
ケーブル導入管15から導入された正常側光ケーブルC
2の光ファイバF2とを接続するメカニカルスプライス
と;前記光ファイバF1,F2の余長を収納する余長収
納部2,2aと;前記接続箱本体1を施工部の任意の位
置に固定する固定具4と;を備え、前記複心一括レセプ
タクルから延出された光ファイバF1の先端部は、接続
のための前処理が施されて、前記メカニカルスプライス
の挿通部の一方側にあらかしめ挿着してあることを特徴
とする、光ケーブルの簡易接続装置である。
に講じた本考案の手段を、実施例に対応する図面を使用
して説明するとは次のとおりである。即ち本考案は、光
ケーブルを簡易に接続するための装置であって、当該装
置は二個の簡易接続用接続箱Aと;所要長さを有し、両
端には前記簡易接続用接続箱Aの複心一括レセプタクル
に着脱可能な複心一括コネクタを備えた応急用光ケーブ
ルC1と;を含み、前記簡易接続用接続箱Aは、接続箱
本体1と、正常側光ケーブルC2を導入するケーブル導
入管15と;前記応急用光ケーブルC1を接続する複心
一括レセプタクルと;当該複心一括レセプタクルから延
出された光ファイバ1と;当該光ファイバF1と、前記
ケーブル導入管15から導入された正常側光ケーブルC
2の光ファイバF2とを接続するメカニカルスプライス
と;前記光ファイバF1,F2の余長を収納する余長収
納部2,2aと;前記接続箱本体1を施工部の任意の位
置に固定する固定具4と;を備え、前記複心一括レセプ
タクルから延出された光ファイバF1の先端部は、接続
のための前処理が施されて、前記メカニカルスプライス
の挿通部の一方側にあらかしめ挿着してあることを特徴
とする、光ケーブルの簡易接続装置である。
【0009】接続箱本体は、蓋部の開閉が容易で作業性
がよく、防水性、防塵性に優れた構造のものが望まし
い。素材は、一般にはステンレスが使用されるが限定す
るものではない。メカニカルスプライスとしては、例え
ばファイバロックスプライス(商標名:住友スリーエム
株式会社)があげられるが、これに限定するものではな
い。
がよく、防水性、防塵性に優れた構造のものが望まし
い。素材は、一般にはステンレスが使用されるが限定す
るものではない。メカニカルスプライスとしては、例え
ばファイバロックスプライス(商標名:住友スリーエム
株式会社)があげられるが、これに限定するものではな
い。
【0010】
【実施例】本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本考案に係る装置を構成する簡易
接続用接続箱の蓋を開けた状態を示す一部を省略した斜
視図、図2は装着台の構造を示す斜視図、図3は装着台
にファイバロックスプライスを固定した状態を示す斜視
図、図4はファイバロックスプライスの構造を示す断面
図である。本考案に係る装置を構成する簡易接続用接続
箱Aは、接続箱本体1を有している。接続箱本体1は強
度および防錆性に優れたステンレス製である。接続箱本
体1は、収納箱11と蓋体12を有している。蓋体12
は収納箱11の一端側にヒンジ着してある。蓋体12の
内面120の周縁部にはパッキン121が取付けてあ
る。そして、蓋体12は、収納箱11の他端側に設けて
あるロック金具13によりロックおよびロック解除する
構造で、開閉が容易にできる。収納箱11の開口側縁部
には、前記蓋体12のパッキン121と密着して収容箱
11内部を密閉するための密着フランジ110が設けて
ある。収容箱11の側壁14の一端側には、正常側光ケ
ーブルを導入するためのケーブル導入管15が取付けて
ある。また、側壁14の他端側には、応急用光ケーブル
を接続するためのケーブル接続孔16(図5、図7参
照)が設けられている。ケーブル接続孔16には、六心
一括レセプタクル52が取付けてある。
細に説明する。図1は本考案に係る装置を構成する簡易
接続用接続箱の蓋を開けた状態を示す一部を省略した斜
視図、図2は装着台の構造を示す斜視図、図3は装着台
にファイバロックスプライスを固定した状態を示す斜視
図、図4はファイバロックスプライスの構造を示す断面
図である。本考案に係る装置を構成する簡易接続用接続
箱Aは、接続箱本体1を有している。接続箱本体1は強
度および防錆性に優れたステンレス製である。接続箱本
体1は、収納箱11と蓋体12を有している。蓋体12
は収納箱11の一端側にヒンジ着してある。蓋体12の
内面120の周縁部にはパッキン121が取付けてあ
る。そして、蓋体12は、収納箱11の他端側に設けて
あるロック金具13によりロックおよびロック解除する
構造で、開閉が容易にできる。収納箱11の開口側縁部
には、前記蓋体12のパッキン121と密着して収容箱
11内部を密閉するための密着フランジ110が設けて
ある。収容箱11の側壁14の一端側には、正常側光ケ
ーブルを導入するためのケーブル導入管15が取付けて
ある。また、側壁14の他端側には、応急用光ケーブル
を接続するためのケーブル接続孔16(図5、図7参
照)が設けられている。ケーブル接続孔16には、六心
一括レセプタクル52が取付けてある。
【0011】六心一括レセプタクル52からは、十分な
余長部を有する六本の光ファイバF1が延出されてい
る。各光ファイバF1の先端部は、専用カッタによる切
断あるいは被覆の除去等、接続のための前処理が施され
た上で、後述するファイバホルダ33aに差し込んで固
定した後、先端部を後述するファイバロックスプライス
6の挿通孔(図示省略)に挿通される。収容箱11の側
壁17には、ケーブル導入管15から導入した正常側光
ケーブルの外皮部を固定する外皮ホルダ170が設けて
ある。また、その隣には正常側光ケーブルのテンション
メンバ部を固定するテンションメンバホルダ171が設
けてある。
余長部を有する六本の光ファイバF1が延出されてい
る。各光ファイバF1の先端部は、専用カッタによる切
断あるいは被覆の除去等、接続のための前処理が施され
た上で、後述するファイバホルダ33aに差し込んで固
定した後、先端部を後述するファイバロックスプライス
6の挿通孔(図示省略)に挿通される。収容箱11の側
壁17には、ケーブル導入管15から導入した正常側光
ケーブルの外皮部を固定する外皮ホルダ170が設けて
ある。また、その隣には正常側光ケーブルのテンション
メンバ部を固定するテンションメンバホルダ171が設
けてある。
【0012】収容箱11の底板18の両端側には光ファ
イバの余長を収納するための余長収納箱2、2aがそれ
ぞれ取付けてある。余長収納箱2、2aの間には、正常
側光ケーブルと応急用光ケーブルの光ファイバを接続す
るファイバ接続部3が配設してある。ファイバ接続部3
は台板31を有している。台板31には、メカニカルス
プライスであるファイバロックスプライスを装着する装
着台32を有している。装着台32は、台板31の中心
線上に六個並設されている。なお、装着台32の詳細は
図2に示してあり、図1においては便宜上、直方体で簡
易に表している。また装着台32は、メカニカルスプラ
イス単体を容易には取り外れないように装着するもので
あるが、その構造は特に限定するものではなく、例えば
本実施例のようにメカニカルスプライスの形状に合わせ
て成型し、嵌め込んで装着できるようにしたもの、ある
いは螺子やロック装置等の公知手段を使用した構造でも
よい。
イバの余長を収納するための余長収納箱2、2aがそれ
ぞれ取付けてある。余長収納箱2、2aの間には、正常
側光ケーブルと応急用光ケーブルの光ファイバを接続す
るファイバ接続部3が配設してある。ファイバ接続部3
は台板31を有している。台板31には、メカニカルス
プライスであるファイバロックスプライスを装着する装
着台32を有している。装着台32は、台板31の中心
線上に六個並設されている。なお、装着台32の詳細は
図2に示してあり、図1においては便宜上、直方体で簡
易に表している。また装着台32は、メカニカルスプラ
イス単体を容易には取り外れないように装着するもので
あるが、その構造は特に限定するものではなく、例えば
本実施例のようにメカニカルスプライスの形状に合わせ
て成型し、嵌め込んで装着できるようにしたもの、ある
いは螺子やロック装置等の公知手段を使用した構造でも
よい。
【0013】図2を参照する。装着台32は基台320
を有している。基台320の上部両側には、挟持部材3
21、322が相対向して設けてあり、その間の部分が
装着部300となっている。また基台320の両端部に
は導入溝323合設けてある。導入溝323は、装着さ
れるファイバロックスプライス6の挿通孔と対応するよ
うに内方下側へ向けて傾斜して設けてある。そして、各
装着台32の装着部300には、ファイバロックスプラ
イス6が固定されている。
を有している。基台320の上部両側には、挟持部材3
21、322が相対向して設けてあり、その間の部分が
装着部300となっている。また基台320の両端部に
は導入溝323合設けてある。導入溝323は、装着さ
れるファイバロックスプライス6の挿通孔と対応するよ
うに内方下側へ向けて傾斜して設けてある。そして、各
装着台32の装着部300には、ファイバロックスプラ
イス6が固定されている。
【0014】図4を参照する。ファイバロックスプライ
ス6は、ボディ60の上に設けてあるキャップ62を押
し込むことによりエレメント63が閉じて、下部に挿通
して突き合わせてある光ファイバFを挟持固定する構造
である。そして、ファイバロックスプライス6はキャッ
プ62を押し込む前の状態で装着台32に固定されてい
る。なお、光ファイバFの挿通部には、光の屈折率がガ
ラスと同一のマッチングジェルが仕込んであり、これに
より接続の際の損失率を低減するようになっている。各
装着台32の両側には、各装着台32に対応して、それ
ぞれ六個のファイバホルダ33、33aが並設されてい
る。ファイバホルダ33、33aの挟持部はゴム製で、
溝部に光ファイバを押し込むことにより確実に固定でき
る。収容箱11の側壁19および底板18の外部には、
簡易接続用接続箱Aを施工部の任意の箇所に取付けるた
めの固定具4が取付けてある。固定具4は、電柱の腕木
に固定するための固定具41と、架線に取付けるための
固定具42、42aおよび電柱の胴部に取付けるための
固定具43を備えてなる。
ス6は、ボディ60の上に設けてあるキャップ62を押
し込むことによりエレメント63が閉じて、下部に挿通
して突き合わせてある光ファイバFを挟持固定する構造
である。そして、ファイバロックスプライス6はキャッ
プ62を押し込む前の状態で装着台32に固定されてい
る。なお、光ファイバFの挿通部には、光の屈折率がガ
ラスと同一のマッチングジェルが仕込んであり、これに
より接続の際の損失率を低減するようになっている。各
装着台32の両側には、各装着台32に対応して、それ
ぞれ六個のファイバホルダ33、33aが並設されてい
る。ファイバホルダ33、33aの挟持部はゴム製で、
溝部に光ファイバを押し込むことにより確実に固定でき
る。収容箱11の側壁19および底板18の外部には、
簡易接続用接続箱Aを施工部の任意の箇所に取付けるた
めの固定具4が取付けてある。固定具4は、電柱の腕木
に固定するための固定具41と、架線に取付けるための
固定具42、42aおよび電柱の胴部に取付けるための
固定具43を備えてなる。
【0015】図5は本考案に係る簡易接続装置の構造を
示す概略説明図である。簡易接続装置Bは、二個の簡易
接続用接続箱Aを有している。なお、本実施例において
は、一方の簡易接続用接続箱Aのケーブル導入管5とケ
ーブル接続孔16の位置は、他方の簡易接続用接続箱A
とは逆に設定してあり、施工時各光ケーブルが接続しや
すいようになっているが、同じものを使用するようにし
ても支障はない。そして使用時には、各簡易接続用接続
箱Aの六心一括レセプタクル52に、応急用光ケーブル
C1の両端部を接続する。この接続は、六心一括レセプ
タクル52に六心一括コネクタ51を装着することによ
り容易に行われる。応急用光ケーブルC1の長さは、通
常は電柱の一区間程度に設定されているが、それに限定
するものではない。また、障害区間が長区間におよぶ場
合は、応急用光ケーブルの両端接続部を互いに接続して
延長することにより、障害区間の長さに対応することも
できる。
示す概略説明図である。簡易接続装置Bは、二個の簡易
接続用接続箱Aを有している。なお、本実施例において
は、一方の簡易接続用接続箱Aのケーブル導入管5とケ
ーブル接続孔16の位置は、他方の簡易接続用接続箱A
とは逆に設定してあり、施工時各光ケーブルが接続しや
すいようになっているが、同じものを使用するようにし
ても支障はない。そして使用時には、各簡易接続用接続
箱Aの六心一括レセプタクル52に、応急用光ケーブル
C1の両端部を接続する。この接続は、六心一括レセプ
タクル52に六心一括コネクタ51を装着することによ
り容易に行われる。応急用光ケーブルC1の長さは、通
常は電柱の一区間程度に設定されているが、それに限定
するものではない。また、障害区間が長区間におよぶ場
合は、応急用光ケーブルの両端接続部を互いに接続して
延長することにより、障害区間の長さに対応することも
できる。
【0016】(作 用) 図6は簡易接続装置の施工状態を示す概略説明図、図7
は簡易接続用接続箱内部での光ケーブルの接続状態を示
す概略説明図である。図1ないし図7を参照して、電柱
7と電柱7aの間で光ケーブルの断線(回線障害)が起
きた場合を例にとり、補修作業の手順および本実施例の
作用を説明する。 ケーブル切断 光ケーブルの障害区間の両側を適当な箇所で切断する。 ケーブル加工 各切断箇所において、正常側光ケーブルC2の外皮を除
去し、十分な余長をとりながら光ファイバF2を露出さ
せる。 簡易接続用接続箱Aの固定 電柱7、7aの胴部上側に簡易接続用接続箱Aを固定具
43により固定し、応急用光ケーブルC1を接続する。
このとき、応急用光ケーブルC1は、回線障害区間の他
の架線または新たに架設した支持線に吊架し、接続部に
無理な力がかからないようにする。 正常側光ケーブルC2の接続 加工を施した正常側光ケーブルC2を、各簡易接続用接
続箱Aのケーブル導入管15から簡易接続用接続箱A内
部へ導入する。正常側光ケーブルC2は、外皮部を外皮
ホルダ170で固定し、テンションメンバ部をテンショ
ンメンバホルダ171で固定する。
は簡易接続用接続箱内部での光ケーブルの接続状態を示
す概略説明図である。図1ないし図7を参照して、電柱
7と電柱7aの間で光ケーブルの断線(回線障害)が起
きた場合を例にとり、補修作業の手順および本実施例の
作用を説明する。 ケーブル切断 光ケーブルの障害区間の両側を適当な箇所で切断する。 ケーブル加工 各切断箇所において、正常側光ケーブルC2の外皮を除
去し、十分な余長をとりながら光ファイバF2を露出さ
せる。 簡易接続用接続箱Aの固定 電柱7、7aの胴部上側に簡易接続用接続箱Aを固定具
43により固定し、応急用光ケーブルC1を接続する。
このとき、応急用光ケーブルC1は、回線障害区間の他
の架線または新たに架設した支持線に吊架し、接続部に
無理な力がかからないようにする。 正常側光ケーブルC2の接続 加工を施した正常側光ケーブルC2を、各簡易接続用接
続箱Aのケーブル導入管15から簡易接続用接続箱A内
部へ導入する。正常側光ケーブルC2は、外皮部を外皮
ホルダ170で固定し、テンションメンバ部をテンショ
ンメンバホルダ171で固定する。
【0017】 光ファイバの接続 正常側光ケーブルC2の光ファイバF2の余長部を余長
収納箱2に収納し、専用カッタによる切断あるいは被覆
の除去等、接続のための前処理を施す。そしてファイバ
ホルダ33に押し込んで固定した後、先端部をファイバ
ロックスプライス6の挿通孔に導入し、所定の手順によ
り光ファイバF1と光ファイバF2とのメカニカル接続
を行う。 組み上げ 蓋体12を閉め、ケーブル導入管15の入口部と正常側
光ケーブルC2にはテーピングを施して防水性を確保
し、接続箱本体1内部に雨滴や塵が入らないようにす
る。なお、本考案は図示の実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲の記載内において種々の
変形が可能である。
収納箱2に収納し、専用カッタによる切断あるいは被覆
の除去等、接続のための前処理を施す。そしてファイバ
ホルダ33に押し込んで固定した後、先端部をファイバ
ロックスプライス6の挿通孔に導入し、所定の手順によ
り光ファイバF1と光ファイバF2とのメカニカル接続
を行う。 組み上げ 蓋体12を閉め、ケーブル導入管15の入口部と正常側
光ケーブルC2にはテーピングを施して防水性を確保
し、接続箱本体1内部に雨滴や塵が入らないようにす
る。なお、本考案は図示の実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲の記載内において種々の
変形が可能である。
【0018】
【考案の効果】本考案は上記構成を備え次の効果を奏す
る。 (1) 応急用光ケーブルにはあらかじめ複心一括コネ
クタが設けてあり、接続箱への着脱も容易にできるよう
になっている。つまり、ケーブル加工が必要なのは正常
側光ケーブルのみであり、その分だけケーブル加工に要
する時間が短縮できる。また、光ファイバの接続を、電
源が必要な上に接続に要する時間が長い融着接続方式か
ら、電源が不要で熟練者でなくとも短時間で接続できる
メカニカル接続方式に変え、しかも応急用光ケーブル側
の光ファイバは、あらかじめ接続のための前処理を施し
てメカニカルスプライス内に挿着してあり、光ファイバ
の接続に必要な工程を極力減らしてある。更には、組み
上げ工程は、従来のような接続箱への接続部品の装着
等、面倒な作業は必要でなく、接続箱本体の蓋体を閉
じ、正常側光ケーブルの導入にテーピングを施して雨滴
や塵の侵入を防止するだけであり、作業が容易である。
これらのことにより、光ケーブルの障害区間を応急用光
ケーブルの布設により復旧させる際、作業に要する時間
が従来に比較して短縮され、作業能率が向上する。(2) また、光ファイバ接続箱がない場所、つまり使
用場所の限定を受けず、且つ上記したようにケーブル加
工と組み上げ工程に係る時間が短縮でき、回線の停止時
間を従来の作業に比べて短くすることができる光ケーブ
ルの簡易接続装置が提供できる。
る。 (1) 応急用光ケーブルにはあらかじめ複心一括コネ
クタが設けてあり、接続箱への着脱も容易にできるよう
になっている。つまり、ケーブル加工が必要なのは正常
側光ケーブルのみであり、その分だけケーブル加工に要
する時間が短縮できる。また、光ファイバの接続を、電
源が必要な上に接続に要する時間が長い融着接続方式か
ら、電源が不要で熟練者でなくとも短時間で接続できる
メカニカル接続方式に変え、しかも応急用光ケーブル側
の光ファイバは、あらかじめ接続のための前処理を施し
てメカニカルスプライス内に挿着してあり、光ファイバ
の接続に必要な工程を極力減らしてある。更には、組み
上げ工程は、従来のような接続箱への接続部品の装着
等、面倒な作業は必要でなく、接続箱本体の蓋体を閉
じ、正常側光ケーブルの導入にテーピングを施して雨滴
や塵の侵入を防止するだけであり、作業が容易である。
これらのことにより、光ケーブルの障害区間を応急用光
ケーブルの布設により復旧させる際、作業に要する時間
が従来に比較して短縮され、作業能率が向上する。(2) また、光ファイバ接続箱がない場所、つまり使
用場所の限定を受けず、且つ上記したようにケーブル加
工と組み上げ工程に係る時間が短縮でき、回線の停止時
間を従来の作業に比べて短くすることができる光ケーブ
ルの簡易接続装置が提供できる。
【図1】本考案に係る装置を構成する簡易接続用接続箱
の蓋を開けた状態を示す一部を省略した斜視図である。
の蓋を開けた状態を示す一部を省略した斜視図である。
【図2】装着台の構造を示す斜視図である。
【図3】装着台にファイバロックスプライスを固定した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図4】ファイバロックスプライスの構造を示す断面図
である。
である。
【図5】簡易接続装置の構造を示す概略説明図である。
【図6】簡易接続装置の施工状態を示す概略説明図であ
る。
る。
【図7】簡易接続用接続箱内部での光ケーブルの接続状
態を示す概略説明図である。
態を示す概略説明図である。
A 簡易接続用接続箱 B 簡易接続装置 1 接続箱本体 15 ケーブル導入管 2、2a 余長収納部 3 ファイバ接続部 4 固定具 52 六心一括レセプタクル 6 ファイバロックスプライス C1 応急用光ケーブル C2 正常側光ケーブル F1、F2 光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大鶴 真克 佐賀県三養基郡上峰町堤2100−19 大電 株式会社 上峰工場 内 (72)考案者 武田 恭一 佐賀県三養基郡上峰町堤2100−19 大電 株式会社 上峰工場 内
Claims (1)
- 【請求項1】 光ファイバケーブルを簡易に接続するた
めの装置であって、当該装置は、 二個の簡易接続用接続箱(A) と; 所要長さを有し、両端には前記簡易接続用接続箱(A)
の複心一括レセプタクルに着脱可能な複心一括コネク
タを備えた応急用光ケーブル(C1)と; を含み、前記簡易接続用接続箱(A) は、 接続箱本体(1) と、 正常側光ファイバケーブル(C2)を導入するケーブル
導入管(15)と; 前記応急用光ファイバケーブル(C1)を接続する複心
一括レセプタクルと; 当該複心一括レセプタクルから延出された光ファイバ
(F1)と; 当該光ファイバ(F1)と、前記ケーブル導入管(1
5)から導入された正常側光ファイバケーブル(C2)
の光ファイバ(F2)とを接続するメカニカルスプライ
スと; 前記光ファイバ(F1,F2)の余長を収納する余長収
納部(2,2a) と; 前記接続箱本体(1)を施工部の任意の位置に固定する
固定具(4)と; を備え、 前記複心一括レセプタクルから延出された光ファイバ
(F1)の先端部は、接続のための前処理が施されて、
前記メカニカルスプライスの挿通部の一方側にあらかじ
め挿着してあることを特徴とする、 光ファイバケーブルの簡易接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991109081U JP2558754Y2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 光ファイバケーブルの簡易接続装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991109081U JP2558754Y2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 光ファイバケーブルの簡易接続装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550406U JPH0550406U (ja) | 1993-07-02 |
JP2558754Y2 true JP2558754Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=14501120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991109081U Expired - Lifetime JP2558754Y2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 光ファイバケーブルの簡易接続装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558754Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009103820A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 光ケーブル復旧作業用クロージャーおよび光ケーブル復旧作業方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200449771Y1 (ko) * | 2008-08-06 | 2010-08-09 | 동양텔레콤 주식회사 | 광단자함 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125203A (ja) * | 1988-11-02 | 1990-05-14 | Chubu Electric Power Co Inc | 応急用補助接続箱および応急光ケーブルの接続方法 |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP1991109081U patent/JP2558754Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02125203A (ja) * | 1988-11-02 | 1990-05-14 | Chubu Electric Power Co Inc | 応急用補助接続箱および応急光ケーブルの接続方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009103820A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 光ケーブル復旧作業用クロージャーおよび光ケーブル復旧作業方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0550406U (ja) | 1993-07-02 |
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