JP2558608B2 - 電気ヒータ及びその製造方法 - Google Patents

電気ヒータ及びその製造方法

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JP2558608B2
JP2558608B2 JP5353612A JP35361293A JP2558608B2 JP 2558608 B2 JP2558608 B2 JP 2558608B2 JP 5353612 A JP5353612 A JP 5353612A JP 35361293 A JP35361293 A JP 35361293A JP 2558608 B2 JP2558608 B2 JP 2558608B2
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公男 北村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として電気炉等の高
温環境で使用される電気ヒータ及びその製造方法に関す
る。さらに詳しくは、断熱耐火物よりなる成形体に、電
気抵抗発熱体を複数列並べて設け、発熱体の列に沿う列
方向に直交する両側から当該発熱体に当接してこれを成
形体に支持するための鍔部を、当該発熱体の各列におけ
るほぼ全長にわたって設け、両鍔部の間に放熱用の開口
部を有する電気ヒータ、及び、発熱体を成形型に複数列
並べて載置し、成形型に断熱耐火物を充填して発熱体を
埋設するための成形体を成形し、発熱体の列に沿う列方
向に沿って放熱用の開口部を各発熱体に対して形成する
電気ヒータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述の如き放熱用の開口部を備え
た電気ヒータ及びその製造方法としては、例えば、特開
昭59−66094号公報、及び、実開昭60−504
88号公報記載のものが知られている。これらの従来技
術では、セラミックファイバー層の中に発熱コイルが埋
設され、上記鍔部間の開口部を介して発熱コイルの表面
帯域が放熱面側において露出しており、放熱性の向上が
図られている。特に、第一の公報に記載のものにあって
は、第二の公報に記載の如くコイル内にセラミックファ
イバーが侵入することを防ぎ、これによって過熱による
発熱体の損傷及びセラミックファイバー層の破壊、ひい
ては、発熱コイルの脱落を防いでいる。
【0003】しかし、上述した従来の電気ヒータにおい
ては、発熱コイルは主としてセラミックファイバーによ
り形成された鍔部に支持されており、この断熱性を目的
として軽量かつ低密度に形成されるセラミックファイバ
ーでは、発熱コイルの脱落を防止できる鍔部を形成する
には強度的に不十分であった。ここに、特開昭55−1
22382号公報記載の如く、無機ファイバー層の一側
に耐火材を含浸させて他側よりも高密度に形成すること
も考えられるが、単に耐火材を含浸させたのみでは、含
浸部分と非含浸部分との間で層間剥離が発生し、発熱コ
イルを強固に支持することはできない。
【0004】また、発熱コイルの支持強度を向上させる
ためには、開口部の幅を狭くするように鍔部を形成し、
発熱コイルをより深くセラミックファイバー層に埋め込
むように改変すればよいが、これらの改変によって発熱
コイルの放熱性は妨げられ、ひいてはヒータの性能を低
下させることになる。しかも、開口部を形成する鍔部は
薄肉で入り組んだ形状になっており、この部分にセラミ
ックファイバーを充填することが難しく、電気ヒータの
品質を安定させる妨げとなっていた。
【0005】さらに、従来技術によれば、複数の発熱体
の各列間における部分によって発熱体を支持するのであ
るが、当該部分は脆いセラミックファイバーにより形成
されているので、各発熱体の間隔を十分にとらなければ
発熱体の支持強度が不十分となる。したがって、成形体
全体に占める発熱体の割合は限られており、ヒータ全体
の発熱量を増加させることが難しかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電気
抵抗発熱体の支持強度及び放熱性が高く、全体の発熱量
も十分に大きくでき、しかも、製造品質の安定した電気
ヒータ及びその製造方法並びに電気抵抗発熱体支持用を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる電気ヒータの第一の特徴構成は、断
熱耐火物よりなる成形体に、電気抵抗発熱体を複数列並
べて設け、発熱体の列に沿う列方向に直交する直交方向
両側から当該発熱体に当接してこれを成形体に支持する
ための鍔部を、当該発熱体の各列におけるほぼ全長にわ
たって設け、両鍔部の間に放熱用の開口部を有する構成
において、セラミックスを焼成してなる別体の支持体を
各発熱体の直交方向両側に設けて、鍔部の少なくとも一
部を当該支持体に形成し、支持体に設けた脚部を成形体
に埋め込むと共に、この支持体が成形体から抜けること
を防止する抜止手段を脚部に設けたことにある。
【0008】また、本発明にかかる電気ヒータの第二の
特徴構成は、上記第一の特徴構成において、鍔部を有す
る支持体を、発熱体の各列におけるほぼ全長にわたって
設けたことにある。
【0009】また、本発明にかかる電気ヒータの第三の
特徴構成は、上記第二の特徴構成において、支持体にお
ける上記直交方向両側に鍔部を設けてこの支持体を発熱
体の各列間に配置し、支持体を、複数の第一の支持片
と脚部を設けた複数の第二の支持片とに分割形成し、成
形体に第一の支持片と嵌合してこの第一の支持片が上記
直交方向に対して移動することを規制する溝を形成し、
第一の支持片を溝に嵌合させると共に、各第一の支持片
の両端部を第二の支持片で押さえることにより、第一の
支持片の抜けを防止したことにある。
【0010】
【0011】
【0012】一方、本発明にかかる電気ヒータの製造方
法の第一の特徴構成は、電気抵抗発熱体を成形型に複数
列並べて載置し、成形型に断熱耐火物を充填して発熱体
を埋設するための成形体を成形し、発熱体の列に沿う列
方向に沿って放熱用の開口部を各発熱体に対して形成す
る方法において、断熱耐火物よりも硬質且つ良熱伝導性
の絶縁材料よりなると共に発熱体を支持するための鍔部
を列方向に直交する両側に有する支持体を、成形型に列
状に載置し、断熱耐火物が発熱体を通り抜けて開口部に
侵入することを防ぐ侵入防止手段を設けた状態で支持体
の各列間にこれらの発熱体を載置し、断熱耐火物を充填
して成形体を成形し、侵入防止手段を除去することにあ
る。
【0013】また、本発明にかかる電気ヒータの製造方
法の第二の特徴構成は上記製造方法の第一の特徴構成に
おいて、支持体を開口部のほぼ全長にわたって設け、侵
入防止手段に発熱体の開口部とは反対側の面を覆う可燃
性のフィルムを用い、成形体の成形後にフィルムを焼失
させて除去することにある。
【0014】また、本発明にかかる電気ヒータの製造方
法の第三の特徴構成は、上記第一〜第三のいずれかに記
載の特徴構成を備えた電気ヒータの製造方法であって、
脚部が棒状に形成されており、抜止手段が脚部の側面に
設けた突起であり、且つ、成形体が棒状の脚部を差し込
むための穴を有する既成形板であって、脚部を成形体の
穴に差し込んで回動させ、突起が脚部の差し込み時に通
過した縦溝とは異なる位置に、当該突起を位置させるこ
とにある。
【0015】
【作用】上記本発明にかかる電気ヒータの第一の特徴構
成によれば、別体の支持体を各発熱体の直交方向両側に
設けて、鍔部の少なくとも一部を当該支持体に形成して
あるので、発熱体は鍔部によりその直交方向両側から支
持される。しかも、支持体は、セラミックスを焼成して
なり、成形体に埋め込んだ脚部の抜止手段により抜けを
防止してあるので、成形体に形成した鍔部による発熱体
の支持強度は、層間剥離などを起こす場合に比して非常
に強固なものとなる。また、開口部は鍔部の間に形成さ
れるが、発熱体を支持する鍔部の一部を断熱耐火物より
も良熱伝導性の絶縁材料である焼成したセラミックス
りなる支持体に形成してあるので、支持体をも利用して
発熱体から伝わった熱を放熱することができる。しか
も、硬質の支持体により発熱体を支持するのであるか
ら、各発熱体間の間隔を小さくしてもこれらを十分に支
持できるため、発熱体を従来よりも多数列成形体に詰め
込んで配置することができる。
【0016】また、上記本発明にかかる電気ヒータの第
二の特徴構成によれば、鍔部を有する支持体を、発熱体
の各列におけるほぼ全長にわたって設けてあるので、発
熱体をそれらの各列におけるほぼ全長にわたって硬質の
鍔部により十分支持でき、しかも、支持体を介しての放
熱性をより向上させる。
【0017】また、上記本発明にかかる電気ヒータの第
三の特徴構成によれば、第一の支持片を支持体の溝に嵌
合させると共に、各第一の支持片の両端部を第二の支持
片で押さえることにより、第一の支持片の抜けを防止す
ることで、支持体を成形体に対して移動しないように取
り付けることができる。
【0018】また、上記本発明にかかる電気ヒータの第
四の特徴構成によれば、既成形板上に発熱体を載置する
と共に、既成形板の孔に支持体の脚部を差し込んで、裏
面に抜止手段を取り付けることにより、成形体を組み立
てることができる。
【0019】
【0020】一方、上記本発明にかかる電気ヒータの製
造方法の第一の特徴構成によれば、成形型に複数列並べ
て載置した支持体の各列間に発熱体を載置し、断熱耐火
物を充填して成形体を形成しているので、開口部を形成
する入り組んだ鍔部への断熱耐火物の充填が不十分であ
っても、発熱体の支持強度は保たれ、製造品質が安定す
る。
【0021】特に、上記本発明にかかる電気ヒータの製
造方法の第二の特徴構成に示すように、支持体を開口部
のほぼ全長にわたって設けておけば、発熱体の支持強度
は断熱耐火物の充填にほとんど左右されなくなる。ま
た、侵入防止手段の一手段として発熱体の開口部とは反
対側の面を覆う可燃性のフィルム用いれば、上記支持体
とあいまって、発熱体の開口部側面に断熱耐火物が侵入
することを防ぎ、開口部を介して発熱体を露出させるこ
とができる。ここで、成形体の成形後にフィルムを焼失
させて除去するので、支持体及び成形体と発熱体との間
にはフィルムの厚みに相当する隙間が形成される。
【0022】また、上記製造方法の第三の特徴構成によ
れば、脚部を成形体の穴に差し込むと、突起は脚部と共
に成形体の中に進入する。そして、脚部を回動させる
と、脚部の突起は横向きの突起を彫りながら回動する。
さらに、突起が脚部の差し込み時に通過した縦溝とは異
なる位置に、当該突起を位置させることによって、突起
により脚部の抜止がなされる。
【0023】
【発明の効果】このように、上記本発明にかかる電気ヒ
ータの第一の特徴構成によれば、支持体を硬質の部材で
形成して発熱体を支持すると共に、放熱面積を増加させ
ているので、電気抵抗発熱体の支持強度及び放熱性の双
方を向上させることができ、同時に、製造品質を従来よ
り安定させることも可能となった。しかも、発熱体を従
来よりも多数列成形体に詰め込むことができて、ヒータ
全体の発熱量をも十分に大きくすることが可能になっ
た。
【0024】また、上記本発明にかかる電気ヒータの第
三の特徴構成によれば、上記支持体を、2種類の支持片
に分割形成し、第一の支持片が長くなりすぎないように
形成してあるので、支持体は折損し難く、且つ、製作
易となる。
【0025】
【0026】一方、上記本発明にかかる電気ヒータの製
造方法の第一の特徴構成によれば、支持体を載置するだ
けの簡単な作業を加えることで製造品質を従来より安定
させることが可能となった。
【0027】また、上記本発明にかかる電気ヒータの製
造方法の第二の特徴構成によれば、製造品質をさらに安
定させることもできる上、開口部を簡単に形成でき、し
かも上記支持体及び成形体と発熱体との間に形成される
隙間をもって発熱体の熱膨張を吸収して、電気ヒータが
損傷することを防止できるようになった。
【0028】また、上記本発明にかかる電気ヒータの製
造方法の第三の特徴構成によれば、脚部を既成形板の穴
に差し込んで回すだけで、発熱体の取付をできるように
なり、電気ヒータの製造を一層簡素化できるようになっ
た。
【実施例】まず、図1〜図9を参照しながら、本発明の
第一の実施例を説明する。図1〜図5に示すように、本
発明にかかる電気ヒータ1は、大略、セラミックファイ
バーを主体とする軽量の断熱耐火物よりなる成形体2
に、電気抵抗発熱体(以下、単に「発熱体」とする。)
4を複数列並べて設けてなる。前記発熱体4は、各列端
部に繋ぎ部4aを有しており、一対の入力端子4b,4
b間で全体が直列状に連なっており、繋ぎ部4a及び入
力端子4bと共に、Fe−Cr−Al系の発熱線やニク
ロム線を蛇行状に折り曲げて形成したものである。な
お、入力端子を複数組設けるようにしてもよいし、全て
の発熱体を並列に組み合わせてもよい。
【0029】発熱体4は、セラミックスを焼成してなる
支持体6を、発熱体4の各列におけるほぼ全長にわたっ
て設けることにより、支持体2に支持してある。しか
も、この支持体6は、発熱体4の列に沿う列方向Lに直
交する両側から当該発熱体4に当接してこれを成形体2
に支持するための鍔部8b,10bを有している。した
がって、鍔部8b,10bは当該発熱体の各列における
ほぼ全長にわたっており、両鍔部8b,10bの間に放
熱用の開口部5を有している。
【0030】ここに、本実施例の電気ヒータは高温環境
を前提とした工業用電気炉に用いられるものであって、
成形体2を構成する断熱耐火物としては、セラミックフ
ァイバーやセラミック粉末に有機・無機のバインダーを
混入したものなど、様々なものを用いることができる。
また、支持体6を構成する絶縁材料は、アルミナ質、ア
ルミナシリカ質、ムライト質、ジルコン質又はコージラ
イトを主体とするセラミックスの他、成形体の断熱耐火
物よりも硬質且つ良熱伝導性のものであれば、様々なも
のを用いることができる。これら成形体及び支持体を構
成する材料の種類や配合は、電気ヒータの使用温度等に
対応して適宜変更できる。
【0031】上記支持体6は、複数個の第一の支持片8
と第二の支持片10とにより分割形成してあり、第二の
支持片10の下部に、成形体2内に埋め込むための脚部
12を突設してある。また、成形体2には、第一の支持
片8の下部と嵌合してこの第一の支持片が上記列方向L
に直交する直交方向Wに対して移動することを規制する
第一の溝2aを形成し、第一の支持片8の下部をこの第
一の溝2aに嵌合させてある。そして、各第一の支持片
8の両端部に夫々形成した斜め上向きの面8aに、第二
の支持片10の頭部に形成した斜め下向きの面10aを
接当させ、第一の支持片8を第二の支持片10で押さえ
ることにより後述の抜止手段11とあいまって第一の支
持片8の抜けを防止し、これら両支持片8,10が成形
体2に固定されるように構成してある。
【0032】第二の支持片10の頭部の上記列方向L視
における外形は第一の支持片8の同方向視における外形
とほぼ同様である。これら第一・第二支持片8,10
は、上記列方向Lに直交する両側に夫々開口部5側へ張
り出して発熱体4を支持する鍔部8b,10bを備えて
いる。また、鍔部8b,10bの裏側は、夫々発熱体4
と係合して発熱体4の上記直交方向Wへの移動を規制す
る係合部8c、10cとして機能し、この係合部の規制
によって、発熱体4が上記直交方向Wの一方側に移動す
るに伴って他方の側が支持体6から離脱することを防止
している。なお、係る鍔部8b,10b及び係合部8
c、10cは、本実施例以外の後述する他の実施例にお
いても同様に構成してある。
【0033】第二の支持片10に設けた脚部12の両側
面12a,12aは、下部に向かうに従って上記直交方
向Wに対して末広がりとなる形状に形成されて、第二の
支持片10の抜け止めの役割を果たす。しかも、脚部1
2の末端部に設けた孔12bに固定ピン14を貫通させ
てこの固定ピンを脚部と交差させる姿勢で成形体2内に
埋め込んであるため、第二支持片10の抜け止め効果は
より一層強化される。すなわち、本実施例では、上記脚
部の側面12a及び固定ピン14により、支持体6が成
形体2から抜けることを防止する抜止手段11を形成し
てある。
【0034】電気ヒータは、放熱面を下側にして炉内の
天井に取り付けられることもあり、発熱体4が開口部5
から抜け落ちないようにする必要がある。そこで、発熱
体4の幅方向中央部を成形体2側に突出させるように湾
曲させてある。本実施例のごとく発熱線の蛇行により面
状に形成すると共に中央部を湾曲させて発熱体4を形成
する場合、先の鍔部8b,10bに応力集中が生じ易く
なるので、かかる部分を硬質の部材で構成した本発明
は、面状の発熱体を用いる場合に特に好適に実施するこ
とができる。面状の発熱体の他の例としては、平板状の
ものや、平板状のものに交互に切目を入れて蛇行させた
ものが考えられる。なお、本発明では、上記直交方向W
に対してできるだけ多数列の発熱体4を詰め込めるよう
に、セラミックスの材料強度を考慮して、各支持片8,
10の直交方向Wに対する幅をできるだけ狭めに形成す
ることが望ましい。発熱体をより多数詰め込むことによ
って、電気ヒータ全体の発熱量を十分に大きくできる割
に、発熱体一列当たりの負荷を軽減できて、ヒータの寿
命を向上させ得る点でも利益がある。
【0035】上記発熱体4は、上記列方向Lに対しても
移動を規制することが望ましく、図2に示す如く発熱体
4の下側部分を成形体2に埋没させてある。また、後述
するように、製造時に用いるフィルムによって、支持体
6及び成形体2と発熱体4との間に隙間7を形成してあ
り、これをもって発熱体4の熱膨張を吸収して、電気ヒ
ータが損傷することを防止してある。なお、電源に接続
される発熱体4の終端4aは成形体2の裏面側に突出さ
せてあるが、成形体2の横側に突出させてもよい。
【0036】次に、図6〜図9を参照しながら上記電気
ヒータの製造方法を説明する。図6(a)に示すよう
に、まず、上面が開放された箱型の成形型20へ支持体
6を構成する第一・第二支持片8,10を複数列並べて
載置すると共に、これら各支持体6の間に木型22を載
置する。なお、この木型22は、図7に示すように、大
略蒲鉾形を呈し、その上面22aを発熱体4の湾曲にほ
ぼ沿うような曲面状に形成してある。
【0037】次いで、図6(b)に示すように、支持体
6の各列間に発熱体4を載置する。この際、図8に示す
ように、発熱体4の開口部5とは反対側の上面を覆う可
燃性のフィルム24を、発熱体4の下面まで巻き込んで
前記係合部8c、10cと係合させる。その後、前記脚
部12の孔12bに固定ピン14を挿入する。なお、本
実施例では、断熱耐火物が発熱体4を通り抜けて開口部
5に侵入することを防ぐ侵入防止手段として、上記木型
22とフィルム24との双方を用いている。
【0038】次いで、図6(c)に示すように、断熱耐
火物2を充填し、蓋26を載置して加圧成形機28にて
圧力を加えて成形を行った後、成形型20及び木型22
を除去する。ここで、図9から、発熱体4を構成する発
熱線の間に断熱耐火物2が入り込んで上記列方向Lに対
する移動を規制する。また、さらにその後、電気ヒータ
を焼成してフィルム24を焼失除去し、第一・第二の支
持片8,10及び成形体2と発熱体4との間に上述の隙
間7を形成する。なお、図6では図2に示した発熱体の
4の終端4aを省略してあるが、この終端を貫通させる
ための孔を蓋26に形成しておけば、成形作業に支障を
来すこともない。
【0039】次に、図10〜図12を参照しながら本発
明の第二の実施例を説明する。本実施例の基本的な構成
は第一の実施例とほぼ同であるが、支持体6が、上記第
二の支持片に類似する支持片32のみよりなる点で相違
する。すなわち、支持片32には、これを成形体2内に
埋め込んで固定するための脚部34を突設してあり、こ
の支持片32を、断熱耐火物の成形体2に対し互いに間
隔を開けて列状に配置し、部分的に発熱体4の支持強度
を向上させてある。
【0040】支持片32は、第一の実施例とほぼ同様の
構成であって、発熱体支持用の鍔部32aと上記直交方
向Wへの移動を規制する係合部32bとを備えている。
脚部34の両側面34a,34aを列方向Lに対して末
広がりとなるように形成し、さらに固定ピン貫通用の孔
34bも設けてあり、これら脚部34の側面34a,3
4a及び固定ピン14により、上記抜止手段11を形成
してある。
【0041】図12に示すように、製造時においては、
成形型20に支持片32、木型22及び発熱体4を順次
載置した後、断熱耐火物2を充填して加圧成形する。支
持片32が位置しない場所においては、先の鍔部32a
に相当する部分2aに、断熱耐火物2が充填されて発熱
体4を支持する。なお、先のフィルムを用いずに、発熱
体4を木型22の上面に密着させておけば、発熱体4の
放熱面側部分に断熱耐火物が充填されず、この部分は外
部に露出することとなる。本実施例の構成によれば、加
圧成形のみならず、真空成形によって成形体2を成形し
てもよい。
【0042】次に、図13及び図14を参照しながら本
発明の第三の実施例を説明する。本実施例の特徴は、支
持体6が、一体形成された平面視長方形の支持片42よ
りなり、この支持片42を発熱体4の各列におけるほぼ
全長にわたって設けた点にある。先の第一、第二の実施
例とほぼ同様に、支持片42には発熱体支持用の鍔部と
発熱体の上記直交方向Wへの移動を規制する係合部とを
発熱体4の各列におけるほぼ全長にわたって設けてあ
る。
【0043】支持片42には上下に貫通する孔42aを
複数個形成してあり、この孔42aにコの字型の耐熱性
の優れた鋼線44を挿入して前記脚部44a,44aを
一対形成すると共に、それら各脚部の先端部44b,4
4bを折り曲げて、上述の抜止手段11を構成してあ
る。また、支持片42の上面には、鋼線44が放熱面側
に突出することを防ぐための凹部42bを上記孔42
a,42aに連続させて形成してある。なお、本実施例
では、断熱耐火物2の成形前に鋼線44を設けている
が、断熱耐火物44の成形後に鋼線44を孔42aから
突き刺して裏面側で折り曲げるようにしてもよい。ま
た、鋼線44に加え、第一、第二の実施例に記載の如き
脚部及び抜止手段を更に設けてもよい。
【0044】次に、図15を参照しながら本発明の第四
の実施例を説明する。本実施例では、発熱体50とし
て、発熱線をコイル状に形成したものを用いている。ま
た、支持体6を第一実施例と同様に第五・第六の支持片
52,54で分割形成してある。ここで、第五の支持片
52は先の第一の支持片8に、第六の支持片は先の第二
の支持片10に夫々近似するものであって、第五・第六
の支持片52,54には、先の第一〜第三の実施例とほ
ぼ同様に、発熱体支持用の鍔部52a,54aと発熱体
の上記直交方向W方向への移動を規制する係合部52
b,54bとを設けてある。
【0045】次に、図16〜19を参照しながら本発明
の第五の実施例を説明する。本実施例の基本的な構成は
第一の実施例とほぼ同様であるが、成形体2が既成形板
である点がまず異なる。すなわち、本実施例の成形体2
は、既成の板状成形体である既成形板に、第一実施例同
様第一の支持片8の下部に嵌合する第一の溝2aを、前
記延設方向に沿って形成し、さらに、この第一の溝の各
間に、上記発熱体4の湾曲に沿う第二の溝2bを形成
し、脚部を差し込むための貫通孔2cを穿設してなる。
【0046】また、第二の支持片64の頭部及び第一の
支持片8は、第一実施例のものとほぼ同様の構成であ
り、第一の支持片8の斜め上向きの斜面8aに第二の支
持片64の斜め下向きの斜面64aを押しつけるように
なっているが、第二の支持片64に設けた脚部が66が
成形体の裏面まで貫通している点が異なる。脚部66は
断面円形の棒状に形成してあり、この脚部66を既成形
板の裏面まで貫通させ、その先端にセラミック製のワッ
シャ66aを嵌め込んでから、先端部に設けた孔66b
に割ピン66cを差し込むことにより、既成形板の裏面
抜止手段11を形成してある。なお、既成形板2の裏
面は平坦に形成しておいてもよいが、本実施例では、脚
部66の先端及び抜止手段11が裏面から突出しないよ
うに、既成形板2の裏面における貫通孔2cの周りに凹
部2dを形成してある。
【0047】発熱体4は、上記開口部に沿う蛇行状部分
の各端部間に、繋ぎ部4aを有している。この繋ぎ部4
aは、既成形板2の端部に形成した溝2eと、第二の支
持片64に形成した斜め下向きの斜面64aとの間に収
めてある。
【0048】上記第五の実施例に係るヒーターを組み立
てるに際しては、まず、発熱体4を第二の溝2b上にそ
の湾曲に沿わせるように載置してから、第一の支持片8
第一の溝2aに嵌め込む。その後、脚部66を貫通孔2
cに差し込み、第二の支持片64によって第一の支持片
8を押さえつけ、脚部66に裏面からワッシャ66a及
び割ピンcを嵌め込んで、第二の支持体64の抜けを防
止すれば、ヒータの組立は終了する。なお、既成形板2
に上記溝2a,2a及び貫通孔2c等を設けるに当たっ
ては、既成の板材にこれら溝や孔をカッターやドリル等
を用いて形成してもよいが、型に未硬化の断熱耐火物を
詰め込んで成形することにより作成してもよい。
【0049】ここで、上記第一〜第五実施例の改変例を
列挙する。上記第一、第五の実施例においては、第一の
支持片8が上記直交方向Wに対して移動することを規制
する第一の溝2aを成形体2に形成したが、係る溝2a
を形成しない場合には、図20に示すように、これら両
支持片8,10どうしの間に嵌合部8d,10dを設け
て、第一の支持片8が発熱体4の幅方向に移動すること
を規制してもよい。同様の規制は、図21に示すように
第一の支持片8の下面に成形体2に食い込む突起8eを
設けることによっても可能である。
【0050】第一の実施例では、上記列方向Lに対する
発熱体4の移動を規制するために発熱体4の下側部分を
成形体2に埋没させたが、同様の規制をするため、図2
2に示すように第一の支持片8の下面に複数の突起8f
を設けてこれを発熱体4に接当させてもよい。なお、複
数の突起8fは、これら各突起間に発熱体4の屈曲部が
ほとんど隙間なく嵌合するように配置してもよいが、各
突起間と発熱体4の屈曲部との間にかなりの余裕を持た
せて、支持片8に対して発熱体4が列方向Lに多少移動
するように構成してもよい。この列方向Lに対する発熱
体の移動規制をする手段としては、上記突起8fの他
に、発熱体4の屈曲部が入り込む凹部を採用してもよ
い。
【0051】第五の実施例における脚部66及び抜止手
11については次のように改変してもよい。まず、図
23に示すように、先端部に向かうにしたがって次第に
直径の小さくなる円錐台68aを連続的に設けて、脚部
68を構成してもよい。この場合、各円錐台の角部68
bが成形体に食い込んで、抜止手段11として機能す
る。なお、脚部68先端部に、上記ワッシャ等を更に設
けてもよい。
【0052】また、図24に示すように、脚部70を四
角柱状に形成し、各孔の開いたワッシャ70aを挿通
し、抜止用の針金70cを孔70bに挿通するようにし
てもよい。
【0053】ワッシャ66aを固定するにあたっては、
図25に示すように、ハードセラミックスのボンド66
dを塗布してもよい。更に、図26に示すように、脚部
66の先端に一対の溝66eを形成し、先端部の解放さ
れたばね70を上記溝66eに嵌め込んでワッシャ66
aを固定してもよい。
【0054】上記第一の実施例では、断熱耐火物が発熱
体を通り抜けて開口部に侵入することを防ぐ侵入防止手
段として、上記木型22とフィルム24との双方を用い
たが、この侵入防止手段としては、木型22又はフィル
ム24の何れか一方を単独で用いても構わない。フィル
ムのみを用いた場合は、支持体6を並べた延設方向の両
端部から開口部内に多少断熱耐火物が侵入するが、開口
部はセラッミックスの支持体に囲まれているので、侵入
した断熱耐火物を除去するのは容易だからである。
【0055】次に、図27〜30を参照しながら本発明
の第六の実施例を説明する。本実施例の基本的な構成は
第五の実施例とほぼ同様で、成形体2は既成形板であ
る。また、第一、第五実施例と同様の構成のものには同
じ符号を付してある。セラミック製の第二の支持片80
は、棒状の脚部82上にドライバーを差し込んで回動さ
せるための溝80aを有する膨大部を備え、膨大部の下
面は円錐面80bとなっている。円錐面80bは第一の
支持片8の斜め上向きの面8aに線接触して、第一の支
持片の抜けを防止する。また、円錐面80bは、発熱体
4と接触する部分において、上述の鍔部と同様の機能を
有する。脚部82には抜止用のピン82aを2本差し込
んで、上述の抜止手段11として機能する脚部の側面に
突起を形成してある。また、成形体2には脚部82を差
し込むための穴2gを穿設してある。この穴2gは貫通
孔として形成しても良いが、本実施例のごとく有底の穴
2gとして形成することによって、裏面側への伝熱を減
少させることができて有益である。なお、請求の範囲に
記載の「穴」とは貫通孔も含むものとする。
【0056】次に、上記構成の第二の支持片80を用い
てヒータを組み立てる工程について説明する。まず、発
熱体4を成形体2上に配置しておいてから、図30に示
すように、抜止用ピン82aの長手方向をヒータ4の列
方向Lに向けつつ、脚部82をその全長の半分程度だけ
孔8gに差し込む。この状態で、ピン82aと円錐面8
0bとの間に第一の支持片8の端部を位置させる。な
お、図示しない隣の孔には既に他の第二の支持片80が
差し込まれており、当該第二の支持片8の他の端部を、
図示しない他の第二の支持片の円錐面80bの下側に嵌
合させてある。
【0057】その後、成形体の第一の溝2aの底部に第
二の支持片80の膨大部の下部が接当するまで第二の支
持片80を差し込む。これら一連の差し込みで、抜止用
のピン82aにより穴2gの前後に縦溝2hが彫られ
る。次いで、膨大部の溝80aにドライバーを差し込ん
で、第二の支持片80を90度程度右方向に回動させる
と、脚部の抜止用のピン82aは横溝2iを形成する。
この回転により、ピン82aが脚部82の差し込み時に
通過した縦溝2hとは異なる位置にピン82aを位置さ
せることととなり、ピン82aにより第二の支持片80
の抜止がなされる。第二の支持片80の回動は、差し込
み時に彫り込んだ縦溝2hとは異なる位置の縦溝2hに
横溝2iが連通する恐れのない範囲で180度に程度ま
で行うことができるし、その方が縦溝2hにピン82a
の符号する危険性が減少する。なお、縦溝2hはあらか
じめ成形体2に形成しておいてもよく、また、ピン82
aや穴2gにセラミックボンドを塗布しておくことによ
って、脚部82の差し込み回動後に縦溝2hや横溝2i
にボンドが侵入し、第二の支持片80の回り止めを行う
ことができる。
【0058】次に、上記抜止用の突起であるピン82a
の改変例を説明する。図31に示す第一の改変例では、
上述の抜止手段11として機能する抜止用の突起が、脚
部82の側面より右ねじ状に突出する同形状の3つの板
状突起83,84,85よりなる。各板状突起83,8
4,85は縦方向に向かうに従って交互に180度位置
をずらせるように配置してある。各板状突起83,8
4,85は穴2gへの差し込みが容易となるように、同
図(b)に示すごとく平面視で先端部ほど幅狭になるよ
うに形成してある。また、同図(c)に中間の板状突起
84を代表して示すが、各板状突起のねじ込み方向の先
端部84aを支持片80の回動が容易となるように鋭利
な先端に形成する一方、その後端部84bを支持片の逆
方向への回り止め用に上下方向に垂直に形成してある。
なお、本改変例のごとく各板状突起83,84,85を
交互に設けると、第二の成形体80をより360度に近
いところまで回動させることができ、各板状突起83,
84,85が縦溝2hに符号して抜ける恐れがより減少
する。
【0059】上記板状突起83,84,85を有する第
二の支持片80を用いて第一の支持片8の抜止を行うに
は、上述のごとく穴2gに脚部82を縦方向に最後まで
差し込んで右方向に回動させるとよい。このとき各板状
突起83,84,85の傾斜によって第二の支持片80
はより十分成形体2に食い込む。なお、本改変例におい
ては、脚部を穴2gに差し込む当初から右方向に回動さ
せることにより、各板状突起83,84,85の傾斜を
利用して脚部82をねじ込むように差し込んでいっても
よい。
【0060】次に、図32に示す改変例では、同図
(a),(b)のごとく形状の異なる3つの突起86,
87,88を脚部の 片側に縦方向に配列して、上述の
抜止手段11として機能する抜止用の突起を構成してあ
る。中間部の突起87及び最下部の突起88の上面87
a,88aは支持片80の回動後に抜止効果を向上させ
るべく、正面視でほぼ水平に形成してある。また、最上
部の突起86の上面86aは、回動時に脚部82をより
深く食い込ませるように正面視で左下がりに形成してあ
る。また、最上部及び中間部の突起86,87の正面視
左側のねじ込み方向先端部86b,87bを鋭利に形成
して、第二の支持片80の回動を容易にしてある。さら
に、最下部の突起88の下部88bを鋭利に形成すると
共に、同図(c)に示すように、各突起86,87,8
8の下面を先端部に向かうほど上方に傾斜する斜面とし
て形成し、成形体2への差し込みを容易にしてある。な
お、同図(d)に示すように、中間部の突起87のねじ
込み方向後端部の上角には、ねじ込み方向先端部側ほど
左下がりとなり且つねじ込み方向後端部を上下方向に垂
直に形成した回り止め用の小さな突起87cを設けてあ
る。
【0061】次に、図33を参照しながら第七の実施例
を説明する。本実施例の支持体は、上記直交幅方向Wに
対する断面形状が第三の実施例における支持片42とほ
ぼ同じである支持片90を複数個組み合わせてなる。各
支持片90はその中間部に鋼線44により形成した脚部
44a及び拡大部44bを有しており、上記列方向Lに
対する一方の端部に斜め下向き面90bを有する一方、
他方の端部に斜め下向き面90bに押さえつけられる斜
め上向き面90aを有している。また、本施例では成形
体2を円筒状に形成してあり、図33はその一部を示し
たものである。かかる円筒状のヒータを作成するに当た
っては、開口部を形成するための先の木型22をゴム等
の可撓部材で構成し、これを成形型の一部となる円筒の
外面に螺旋状に巻き付け、支持片90をその巻き付けた
可撓部材の両側に交互に配置し、発熱体を巻き付ける。
その後、底板と外側の円筒状の成形型を嵌め込んで、断
熱耐火物を充填し、成形すればよい。上記第一の実施例
に示した如き形状の第一・第二の支持片8,10を用い
てもよいし、さらに、上記列方向Lが上記円筒面を構成
する母線方向に向くように、発熱体4及び支持体6を配
置してもよい。
【0062】なお、上記第三実施例では、支持片42を
上記列方向Lに連続させて形成したが、成形体2が平面
状である場合は、第七の実施例のような支持片90を用
いなくとも、図34に示すように、端面を垂直に形成し
た複数個の支持片92を組み合わせて支持体6を形成す
ることができる。本改変例では、1つの支持片92の両
端部にそれぞれ1組ずつの脚部を設けるように構成して
ある。
【0063】上記図17、23〜32に記載の抜止手段
11は、第一〜第四実施例にも適用可能である。すなわ
ち、抜止手段11を形成するに、上記深さ方向に直交す
る断面の少なくとも一辺が拡大するように形成されてい
れば支持体6の抜止を行える。
【0064】なお、発明の理解を容易にするために特許
請求の範囲に符号を付すが、本発明は図面に記載の構成
に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例における電気ヒータの平面図であ
る。
【図2】図1のA−A線縦断面図である。
【図3】図1のB−B線縦断面図である。
【図4】第一の支持片の拡大図であり、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図5】第二の支持片の拡大図であり、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図6】電気ヒータの製造方法を示すための図であっ
て、図1におけるA−A線相当部での縦断面図であり、
(a)は支持体を成形型にセットした状態を、(b)は
発熱体及び固定ピンをセットした状態を、(c)は断熱
耐火物を詰め込んで加圧成形する状態を夫々示してい
る。
【図7】木型の斜視図である。
【図8】図6(b)の一部拡大図である。
【図9】図6(c)のC−C縦線断面図である。
【図10】第二の実施例における電気ヒータの平面図で
ある。
【図11】支持片の拡大図であり、(a)は正面図、
(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図12】電気ヒータの製造方法を示すための図10に
おけるD−D線相当部での縦断面図である。
【図13】第三の実施例における電気ヒータの平面図で
ある。
【図14】図13のE−E線縦断面図である。
【図15】第四の実施例を示す縦断面図である。
【図16】第五の実施例における電気ヒータの平面図で
ある。
【図17】図16のF−F線縦断面図である。
【図18】図16のG−G線縦断面図である。
【図19】第五の実施例における第二の支持片の斜視図
である。
【図20】第一・第二の支持片の改変例を示す図であっ
て、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図21】第一・第二の支持片のさらに他の改変例を示
す縦断面図である。
【図22】第一の支持片のさらに他の改変例を示す図で
あって、(a)は裏面図、(b)は(a)のH−H線縦
断面図である。
【図23】第五の実施例における抜止手段の改変例を示
す第二の支持片の斜視図である。
【図24】第五の実施例における抜止手段の他の改変例
を示す要部斜視図である。
【図25】第五の実施例における抜止手段のさらに他の
改変例を示す要部縦断面図である。
【図26】第五の実施例における抜止手段のさらに他の
改変例を示す要部底面図である。
【図27】第六の実施例を示す要部平面図である。
【図28】図27のI−I線縦断面図である。
【図29】図27のJ−J線縦断面図である。
【図30】第二の支持体を差し込む状態を示す縦断面図
である。
【図31】第六の実施例の改変例を示し、(a)は正面
図、(b)は(a)のK−K線断面図であり、(c)は
板状突起の拡大図である。
【図32】第六の実施例の他の改変例を示し、(a)は
正面図、(b)は(a)のL−L線断面図であり、
(c)は側面図、(d)は中間の突起の拡大正面図であ
る。
【図33】第七の実施例を示す縦断面図である。
【図34】第八の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 成形体 4,50 発熱体 5 開口部 6 支持体 8b,10b 鍔部 11 抜止手段 12,34,44a,66,68,70,82 脚部 L 列方向 W 直交方向

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱耐火物よりなる成形体に(2)、電
    気抵抗発熱体(4,50)を複数列並べて設け、前記発
    熱体(4,50)の列に沿う列方向(L)に直交する直
    交方向(W)両側から当該発熱体(4,50)に当接し
    てこれを前記成形体(2)に支持するための鍔部(8
    b,10b)を、当該発熱体(4,50)の各列におけ
    るほぼ全長にわたって設け、前記両鍔部(8b,10
    b)の間に放熱用の開口部(5)を有する電気ヒータに
    おいて、セラミックスを焼成してなる別体の支持体
    (6)を前記各発熱体(4,50)の前記直交方向
    (W)両側に設けて、前記鍔部(8b,10b,80
    b)の少なくとも一部を当該支持体(6)に形成し、前
    記支持体(6)に設けた脚部(12,34,44a,6
    6,68,70,82)を前記成形体(2)に埋め込む
    と共に、この支持体(6)が前記成形体(2)から抜け
    ることを防止する抜止手段(11)を前記脚部(12,
    34,44a,66,68,70,82)に設けた電気
    ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記鍔部(8b,10b,80b)を有
    する前記支持体(6)を、前記発熱体(4,50)の各
    列におけるほぼ全長にわたって設けた請求項1記載の電
    気ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記支持体(6)における前記直交方向
    (W)両側に前記鍔部(8b,10b)を設けてこの支
    持体(6)を前記発熱体(4)の各列間に配置し、前記
    支持体(6)を、複数の第一の支持片(8)と前記脚
    部(12,34,66,68,70)を設けた複数の
    二の支持片(10,64,80)とに分割形成し、前記
    成形体(2)に前記第一の支持片(8)と嵌合してこの
    第一の支持片(8)が前記直交方向(W)に対して移動
    することを規制する溝(2a)を形成し、前記第一の支
    持片(8)を前記溝(2a)に嵌合させると共に、前記
    各第一の支持片(8)の両端部を前記第二の支持片(1
    0,64)で押さえることにより、第一の支持片(8)
    の抜けを防止してある請求項2記載の電気ヒータ。
  4. 【請求項4】 電気抵抗発熱体(4,50)を成形型
    (20)に複数列並べて載置し、前記成形型(20)に
    断熱耐火物を充填して前記発熱体(4,50)を埋設す
    るための成形体(2)を成形し、前記発熱体(4,5
    0)の列に沿う列方向(L)に沿って放熱用の開口部
    (5)を前記各発熱体(4,50)に対して形成する電
    気ヒータの製造方法において、前記断熱耐火物よりも硬
    質且つ良熱伝導性の絶縁材料よりなると共に前記発熱体
    (4,50)を支持するための鍔部(8b,10b)を
    前記列方向(L)に直交する両側に有する支持体(6)
    を、前記成形型(20)に列状に載置し、前記断熱耐火
    物が前記発熱体(4,50)を通り抜けて前記開口部
    (5)に侵入することを防ぐ侵入防止手段(22,2
    4)を設けた状態で前記支持体(6)の各列間にこれら
    の発熱体(4,50)を載置し、前記断熱耐火物を充填
    して前記成形体を成形し、前記侵入防止手段(22,2
    4)を除去する電気ヒータの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記支持体(6)を前記開口部(5)の
    ほぼ全長にわたって設け、前記侵入防止手段に前記発熱
    体(4,50)の前記開口部(5)とは反対側の面を覆
    う可燃性のフィルム(24)を用い、前記成形体(2)
    の成形後に前記フィルム(24)を焼失させて除去する
    請求項記載の電気ヒータの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の電気ヒ
    ータの製造方法であって、前記脚部(82)が棒状に形
    成されており、前記抜止手段(11)が脚部の側面に設
    けた突起(82a,83〜88)であり、且つ、前記成
    形体(2)が前記棒状の脚部(82)を差し込むための
    穴(2g)を有する既成形板であって、前記脚部(8
    2)を前記成形体の穴(2g)に差し込んで回動させ、
    前記突起が脚部(82)の差し込み時に通過した縦溝
    (2h)とは異なる位置に、当該突起(82a,83〜
    88)を位置させることを特徴とする電気ヒータの製造
    方法。
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JPS60106098U (ja) マツフル炉

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