JP2558072Y2 - 手動式ウィンチの過巻防止装置 - Google Patents

手動式ウィンチの過巻防止装置

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JP2558072Y2
JP2558072Y2 JP5410593U JP5410593U JP2558072Y2 JP 2558072 Y2 JP2558072 Y2 JP 2558072Y2 JP 5410593 U JP5410593 U JP 5410593U JP 5410593 U JP5410593 U JP 5410593U JP 2558072 Y2 JP2558072 Y2 JP 2558072Y2
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JP
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slider
rotation
stopper
input shaft
drive shaft
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JP5410593U
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JPH0719290U (ja
Inventor
敏幸 梶野
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新生精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、手動式ウィンチの過
巻防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、体育館に設置されるバスケット
ボートについては、天井の鉄骨梁等にボードを上下に揺
動できるように取付け、他の運動、例えばバレーボール
等を行う時には邪魔にならないようにボードを上方に揺
動させておき、必要な時にボードを下方に揺動させて使
用することが多いが、ボードの上下は手動式ウィンチに
て行うのが一般的である。
【0003】従来、この種の手動式ウィンチでは、ロー
プやチェーンの一端をボードに連結し、ロープ等の他端
側を巻取ドラムに巻回しておき、手操作、例えば環状チ
ェーンの引張操作にて入力軸を回転させ、これを減速し
て駆動軸に伝達して巻取ドラムを駆動し、ロープ等を巻
取り巻出す方式が採用されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、実際にバス
ケットボードを上下させる場合、環状チェーンを何度も
引張操作する必要があるので、操作者はバスケットボー
ドの状態を見ずにチェーン操作をしてしまう傾向があ
る。バスケットボードを下方に揺動させる場合にはボー
ドが所定の位置まで下がると、後はチェーン操作を行っ
てもロープ等が弛むのみである。
【0005】しかし、バスケットボードを上方に揺動さ
せる場合、チェーンを引張操作し過ぎてロープ等を巻き
過ぎると、ボードが鉄骨梁等に当ってボードやウィンチ
に過大な負荷が作用し、ボードの破損やウィンチの故障
が懸念される。
【0006】この考案は、かかる問題点に鑑み、手動で
ウィンチを操作する場合に不注意によるウィンチの巻き
過ぎを防止できるようにした手動式ウィンチの過巻防止
装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を達成するための手段】そこで本考案に係る手動
式ウィンチの過巻防止装置は、手操作にて入力軸を回転
させ、これを減速して駆動軸に出力し巻取ドラムを回転
させるようにした手動式ウィンチにおいて、駆動軸の回
転をスライダーの変位に変換する変換機構と、巻取ドラ
ムが巻取停止位置を越えた時にスライダーによって作動
されるストッパ機構と、入力軸とともに回転されストッ
パ機構の作動によって駆動軸の回転をロックするロック
部材とを備えたことを特徴とする。
【0008】手動ウィンチはハンドル操作にて入力軸を
回転させる方式でもよく、下記実施例に示す環状チェー
ンとホイールにて入力軸を回転させる方式でもよく、手
動式であればその他の方式でもよい。変換機構は駆動軸
の回転をスライダーの変位に変換できればどのような方
式でもよく、例えば駆動軸によって回転されるリードネ
ジにスライダーを螺合させ、スライダーの回転をガイド
にて規制してリードネジの回転によってスライダーが螺
進退するように構成できる。
【0009】ストッパ機構はスライダーによって作動さ
れて駆動軸の回転をロックするものであればよく、例え
ばスライダーの変位を揺動アームにて拡大し該揺動アー
ムによってストッパを出没させるように構成するのがよ
い。ロック部材はストッパと係合する爪部を有するホイ
ールを入力軸と同心に取付けて構成できる。
【0010】
【作用及び考案の効果】入力軸を手操作にて回転させる
と、その回転が減速して駆動軸に伝達され、巻取ドラム
が回転される。その際、駆動軸の回転は変換機構にてス
ライダーの変位に変換されており、巻取ドラムが巻取停
止位置に達しこれを越えると、ストッパ機構がスライダ
ーによって作動され、駆動軸の回転はロック部材によっ
てロックされる。その結果、巻取ドラムが停止位置を越
えてそれ以上回転されることはなく、不注意でウィンチ
を巻き過ぎるのを確実に防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を添付図面に示す具体例に基づ
き詳細に説明する。図1ないし図5は本考案の実施例に
よる手動式ウィンチの過巻防止装置を示す。図におい
て、手動式ウィンチは手動開閉機10と巻取機20とか
ら構成され、上記手動開閉機10のケース100内には
減速ギア101が内蔵され、入力軸102の回転を例え
ば1/5.73に減速して出力軸(駆動軸)103に出
力するようになっている。
【0012】上記入力軸102の先端部にはチェーンホ
イール104が外装されてキーとキー溝とによって回り
止めされ、該チェーンホイール104には環状チェーン
(図示せず)が装架されており、手操作にて入力軸10
2を回転できるようになっている。
【0013】また、入力軸102にはチェーンホイール
104の任意の回転位置で入力軸102を制動する制動
機構が設けられている。この制動機構において入力軸1
02の外周面にはスライド筒124が軸方向にスライド
自在にスプライン係合されるとともに、固定筒125が
固定され、該スライド筒124及び固定筒125には各
々ライニング板106が支持され、該両ライニング板1
06は相互に挟持されコイルばね107、108によっ
て接続方向に付勢されている。また、入力軸102のス
ライド筒124の前方部分とスライド筒124との間に
は山形クラッチ105が形成され、該山形クラッチ10
5はコイルばね109にて接続方向に付勢されている。
【0014】他方、巻取機20ではケース内に回転軸2
00が回転自在に支承され、該回転軸200には巻取ド
ラム201が溶接等で固定され、回転軸200の端部に
はインプットスプロケット202が取付けられている。
また、手動開閉機10の出力軸103にはアウトプット
スプロケット110が取付けられ、該アウトプットスプ
ロケット110と巻取機20のインプットスプロケット
202とはローラチェーン111で連結されている。
【0015】また、手動開閉機10のケース100上方
部にはリートねじ114が回転自在に支承され、該リー
ドねじ114には相互に噛合するギア112、113に
よって出力軸103の回転が伝達されている。このリー
ドねじ114にはスライダー115が螺合され、該スラ
イダー115の小径段部外周面にはスライダーロック1
16が回転自在に外装されてねじで固定され、該スライ
ダーロック116はリードねじ114の下側に配設され
たガイド117にスライド自在に連携されており、こう
して出力軸103の回転をスライダー115の変位に変
換する変換機構が構成されている。
【0016】また、リードねじ114の巻取ドラム巻取
停止側には揺動アーム118が取付ピンにて揺動自在に
設けられ、該揺動アーム118の下方には伝達片120
が上下にスライド自在に設けられてコイルばね122に
よって上方に付勢されている。この伝達片118の凹部
には長円状の連携片119が収容され、該連携片119
は揺動アーム118の下端傾斜面に摺接され、又伝達片
118の下端にはストッパ123が取付ピンにて揺動自
在に取付けられている。この取付ピンは揺動アーム11
8の上方部に設けられ、揺動アーム118の下端部はス
ライダー115の変位を拡大して揺動されるようになっ
ており、こうして巻取ドラム201の巻取停止位置にて
スライダー115によって作動されるストッパ機構が構
成されている。
【0017】また、入力軸102にはこれと同心にホイ
ール121がねじで固定され、該ホイール121の外周
面には爪部が形成されており、こうして爪部にストッパ
123が係合して入力軸102をロックするロック部材
が構成されている。
【0018】例えば、本例の摺動式ウィンチをバスケッ
トボードに設置した場合、まずスライダーロック116
のねじを緩め、環状チェーンを引張操作して巻取ドラム
201を巻取り方向にそれ以上回転させるとバスケット
ボードが鉄骨梁等と当たる位置まで回転させる。その状
態にてスライダー115を回転させると、スライダー1
15がリードねじ114に沿って螺進退するので、スラ
イダー115を揺動アーム118に当ててホイール12
1の外周面の爪にストッパ123が係合してロックする
まで螺進退させ、ねじを締めてスライダーロック116
をロックし、調整を完了する。
【0019】バスケットボードを下方に揺動させる場
合、環状チェーンを上記調整時とは逆に引張操作する
と、チェーンホイール104から入力軸102に回転が
入力され、入力軸102ではその回転力に起因して山形
クラッチ105に位置ずれが生じ、制動機構のライニン
グ板106がコイルばね107、108の付勢力に抗し
て切り離されるが、入力軸102、山形クラッチ10
5、スライド筒124及び入力軸102の経路が接続さ
れているので、チェーンホイール104の回転は減速ギ
ア101を経て出力軸103に伝達され、さらにアウト
プットスプロケット110、ローラチェーン111、イ
ンプットスプロケット202、回転軸200を経て巻取
ドラム201に伝達されて巻取ドラム201が回転し、
バスケットボードのロープ等が巻出され、バスケットボ
ードを下方に揺動させて使用状態に設定できる。
【0020】バスケットボードを下方に揺動させている
途中に、環状チェーンの引張操作を中止した場合、回転
力が無くなるので、コイルばね107、108の付勢力
によって山形クラッチ105の位置ずれが解消され、制
動機構のライニング板106が接続されて入力軸102
の回転が制動されるので、巻取ドラム201はその位置
に停止され、バスケットボードは下方への揺動途中に保
持される。
【0021】他方、バスケットボードを上方に揺動させ
る場合、環状チェーンを逆に引張操作すると、上記と同
様の経路にて下方揺動時とは逆方向の回転が巻取ドラム
201に伝達され、巻取ドラム201がロープ等を巻取
り、バスケットボードが上方に揺動される。
【0022】その際、出力軸103の回転がギア11
2、113を介してリードねじ117に伝達され、リー
ドねじ117が回転してスライダー115は図2の矢印
方向に螺進されている。スライダー115が巻取ドラム
201の巻取停止位置に達するまでは図2及び図3に示
すように、ストッパ123は下方に突出しておらず、ス
ライダー115が巻取停止位置に達すると、図4に示す
ように、揺動アーム118がスライダー115によって
蹴られて揺動し、連携片119を介して伝達片120が
下方に押し下げられる。すると、ストッパ123の取付
ピンから離れた部分がケースと当接しているので、スト
ッパ123は取付ピンの回りに揺動して下方に突出し、
回転しているホイール121の爪と係合し、ホイール1
21がロックされ、巻取ドラム201の回転も停止され
る。従って、巻取ドラム201が停止位置を越えてそれ
以上回転されることはなく、不注意でウィンチを巻き過
ぎるのを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例による手動式ウィンチの過
巻防止装置を示す正面断面構成図である。
【図2】 巻取停止位置に至る前の状態における上記過
巻防止装置の要部を示す正面断面構成図である。
【図3】 巻取停止位置に至る前の状態における上記過
巻防止装置の要部を示す側面断面構成図である。
【図4】 巻取停止位置を越えた状態における上記過巻
防止装置の要部を示す正面断面構成図である。
【図5】 巻取停止位置を越えた状態における上記過巻
防止装置の要部を示す側面断面構成図である。
【符号の説明】
102 入力軸 103 出力軸(駆動軸) 114 リードねじ(変換機構) 115 スライダー(変換機構) 117 ガイド(変換機構) 118 揺動アーム(ストッパ機構) 123 ストッパ(ストッパ機構) 121 ホイール(ロック部材)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手操作にて入力軸102を回転させ、こ
    れを減速して駆動軸103に出力し巻取ドラム201を
    回転させるようにした手動式ウィンチにおいて、 上記駆動軸103の回転をスライダー115の変位に変
    換する変換機構と、 上記巻取ドラム201が巻取停止位置を越えた時に上記
    スライダー115によって作動されるストッパ機構と、 上記入力軸102とともに回転され、上記ストッパ機構
    の作動によって上記駆動軸103をロックするロック部
    材とを備えたことを特徴とする手動式ウィンチの過巻防
    止装置。
  2. 【請求項2】 上記変換機構が、上記駆動軸103によ
    って回転されるリードネジ114と、該リードネジ11
    4に螺合されたスライダー115と、該スライダー11
    5の回転を規制し上記リードネジ114の回転によって
    上記スライダー115を螺進退させるガイド117とか
    らなり、 上記ストッパ機構が、上記スライダー115の変位を揺
    動アーム118にて拡大し該揺動アーム118によって
    ストッパ123を出没させるように構成され、上記ロッ
    ク部材が、上記入力軸102と同心に取付けられ上記ス
    トッパ123と係合する爪部を有するホイール121で
    ある請求項1記載の手動式ウィンチの過巻防止装置。
JP5410593U 1993-09-10 1993-09-10 手動式ウィンチの過巻防止装置 Expired - Lifetime JP2558072Y2 (ja)

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JPH0719290U JPH0719290U (ja) 1995-04-07
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