JP2557776B2 - ビルトイン型厨房器具の取付キャビネット - Google Patents

ビルトイン型厨房器具の取付キャビネット

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JP2557776B2 JP4289072A JP28907292A JP2557776B2 JP 2557776 B2 JP2557776 B2 JP 2557776B2 JP 4289072 A JP4289072 A JP 4289072A JP 28907292 A JP28907292 A JP 28907292A JP 2557776 B2 JP2557776 B2 JP 2557776B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてシステムキッ
チンに組み込まれるビルトイン型レンジ等の厨房器具の
取付キャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】ビルトイン型レンジのシステムキッチン
への組み込みは、レンジを取付キャビネットに収納した
状態で、システムキッチンのカウンタートップの下側空
間に挿入すると共に、取付キャビネット内でレンジをリ
フトアップし、カウンタートップに形成した開口に装着
した吊下枠の下面にレンジを締結することで行ってい
る。
【0003】このような、従来の取付キャビネットとし
て、例えば実開平1−112315号公報に記載のもの
が知られている。この取付キャビネットは、箱型枠状の
キャビネット本体の左右両側に、それぞれ前後一対のば
ねが吊下されており、この各一対のばねに、キャビネッ
ト本体にそれぞれ昇降自在に組み付けられた載置枠が吊
持されて構成されている。レンジは、左右の載置枠に跨
るように載置されると共に、載置枠と共にばねに抗して
所定の位置まで押し下げられ、ここで適宜のストッパ部
材で仮止めされて安定に支持された状態で出荷される。
そして、レンジのシステムキッチンへの組み込みは、ス
トッパ部材を取り外してレンジをばねの付勢力により所
望の取付位置までリフトアップした後、吊下枠にねじ止
めして行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の取付キャビ
ネットでは、ばねの付勢力のばらつきや現場でのカウン
タートップの高さの相違があるため、最終的にレンジを
吊下枠にねじ止めしようとするときに現場合せ的な作業
が必要となる。この作業は、リフトアップされたレンジ
に作業者が手を掛けて高さおよび位置合わせしながら吊
下枠の上方から該吊下枠にレンジをねじ止めするもので
あり、かつ、この作業はレンジが弾力的に吊り下げられ
た状態で行われるため、不安定で作業性が極めて悪いも
のとなっていた。
【0005】本発明は、厨房器具の上下方向の取付位置
を微調整できると共に、厨房器具を取付位置に安定的に
支持できるビルトイン型厨房器具の取付キャビネットを
提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、キャビネット本体と、厨房器具を載置すると共
にキャビネット本体に昇降自在に支持させた載置枠と、
載置枠を上方に付勢する付勢手段とを備え、付勢手段の
付勢力により厨房器具を、載置枠を介して所望の取付位
置までリフトアップするようにしたビルトイン型厨房器
具の取付キャビネットにおいて、厨房器具が取付位置の
近傍までリフトアップされたときに、載置枠に係合して
載置枠を上下方向に微小移動させる、キャビネット本体
の前面側から操作可能な移動手段を備えたことを特徴と
する。
【0007】なお、載置枠が、キャビネット本体に対し
て少なくとも摺動軸を介して連結され、載置枠を上下方
向に平行移動させる平行リンク機構を有している場合に
は、移動手段は、厨房器具が取付位置の近傍にリフトア
ップされたときに摺動軸に係合されて、摺動軸を進退動
させるねじ機構で構成されていることが好ましい。
【0008】
【作用】キャビネット本体内において、厨房器具が載置
枠を介して付勢手段の付勢力により取付位置の近傍まで
リフトアップされると、載置枠は移動手段に係合され、
以降、移動手段の操作により上下方向に微小移動される
状態になる。載置枠のこの移動手段の移動操作により、
厨房器具は所望の取付位置に正確に高さ調整されると共
に、この取付位置に安定に支持される。また、移動手段
はキャビネット本体の前面側から操作できるため、厨房
器具の高さ調整を容易に行うことができる。
【0009】この場合、載置枠が平行リンク機構を有
し、移動手段が、厨房器具が取付位置の近傍にリフトア
ップされたときに、平行リンク機構の摺動軸に係合され
て、摺動軸を進退動させるねじ機構を有するようにすれ
ば、ねじ機構の正逆回転操作が進退動に変換された後、
平行リンク機構の摺動軸に伝達され、さらに、摺動軸の
進退動が平行リンク機構により上下動に変換されて、厨
房器具を昇降動させる。したがって、厨房器具の高さ調
整が精度良く行われると共に、厨房器具をその取付位置
に水平かつ安定に支持することができる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明のビルト
イン型厨房器具の取付キャビネットをビルトインレンジ
の取付キャビネットに適用した場合について説明する。
図1は本実施例の取付キャビネットを用いてビルトイン
レンジを組み込んだ状態のシステムキッチンの裁断側面
図であり、図2は取付キャビネットの斜視図である。始
めに、以降の取付キャビネットの構造説明を理解し易く
するため、図1を参照しながら、取付キャビネットの使
用方法等を簡単に説明する。取付キャビネット1は、か
なりの重量を有するビルトインレンジRを、いわゆるシ
ステムキッチンKのレンジ用の設置スペースSに組み込
むための器具であり、レンジRと共にこの設置スペース
Sに組み込まれる。
【0011】レンジRは上部のコンロCと下部のオーブ
ンOとから成り、出荷時に取付キャビネット1にそれぞ
れ収納され、この状態で設置される現場まで運搬され
る。現場では、この状態で、設置スペースSを構成する
システムキッチンKのカウンタートップTの下側空間に
挿入される。そして、レンジRを取付キャビネット1内
で所望の組込位置までリフトアップすると共に、カウン
タートップTに形成したコンロC用の開口Taに装着さ
れた吊下枠Mに、レンジRをコンロCの部分でねじ止め
固定する。
【0012】図1および図2に示すように、取付キャビ
ネット1は、枠状箱型のキャビネット本体2と、平行リ
ンク機構を構成するXリンク4を有してキャビネット本
体2の左右両側に昇降自在に組み込まれた一対の載置枠
3,3と、載置枠3を上方に付勢する付勢手段である左
右各一対のばね5,5と、リフトアップ時の各載置枠3
の最上昇位置を規制するピン状部材6と、リフトアップ
時のXリンク4に係合し、Xリンク4を介して各載置枠
3を上下方向に微小移動させる移動手段7とで構成され
ている。レンジRはこの両載置枠3,3に跨るように載
置され、キャビネット本体2内において、左右各一対、
計4本のばね5,5,5,5の付勢力によりリフトアッ
プされる。その際、レンジRは取付位置の幾分上方でピ
ン状部材6によりリフトアップに伴う上昇を停止され、
次に移動手段7により所望の取付位置まで強制的に下降
される。
【0013】キャビネット本体2は、左右両側にそれぞ
れ設けた一対の側枠11,11と、側枠11,11を後
上端部で連結する上桁12と、側枠11,11をそれぞ
れ前後下端部で連結する前桁13および後桁14とで構
成されている。各側枠11は、前後に立設された一対の
支柱15,15と、この一対の支柱15,15を上下両
端でそれぞれ連結する上梁16および下梁17とで構成
されている。図3および図5に示すように、側枠11の
一対の支柱15,15は「C」型のチャンネル材で構成
されており、その各チャンネル溝が対向するように組み
付けられている。各チャンネル溝は上端が開放されてお
り、この両支柱15,15のチャンネル溝に載置枠3が
上方から差込み自在に、かつ上下方向に摺動自在に係合
されるようになっている。なお、支柱15に差し込まれ
た載置枠3は、ばね5により上梁16の上方に突出しな
いように、適宜のストッパ部材、例えば支柱15の前板
上端にねじ込まれた載置枠3の上方に突出するねじで抜
け止めを施すようにしてもよい。
【0014】上梁16は板材により構成され、上記各支
柱15のチャンネル溝の上端を閉塞しないように組み付
けられている。各上梁16の下部には、前後に振り分け
てばね5の上端が取り付けられる一対のフック孔16
a,16aが形成され、各ばね5はこのフック孔16a
から下方に吊下されている。一方、下梁17は「C」型
のチャンネル材により構成され、チャンネル溝を上向き
にして組み付けられている。そして、下梁17の側面の
前部にはXリンク4用のガイド孔17aが、後部にはX
リンク4用の軸孔17bがそれぞれ形成されている。こ
のガイド孔17aおよび軸孔17bにはこれらを挿通す
るように、下梁17とXリンク4とを連結する移動軸1
8および固定軸19がそれぞれ取り付けられており、ま
たこの両軸18,19には、移動用のローラ20,20
がそれぞれ回転自在に支持されている。すなわち、移動
軸18および固定軸19は、Xリンク4の下端部をキャ
ビネット本体2に連結する連結部材と、ローラ20の支
軸とを兼ねたものとなっている。
【0015】各載置枠3は、図4および図5に示すよう
に、上枠21と下枠22と両縦枠23,23とから成る
矩形の枠体で構成されている。各縦枠23は、前記各支
柱15のチャンネル溝に受容されるチャンネル材で構成
されており、載置枠3はこの部分でキャビネット本体2
の側枠11に対し上下方向に摺動自在に係合させてい
る。レンジRは、そのコンロCが載置枠3の上枠21
に、オーブンOが載置枠3の下枠22に載置され、これ
らは載置された状態で相互にねじ止め固定されて一体化
される(図1参照)。上枠21は断面「L」字状に形成
された板材で構成され、コンロCを載置するために、一
辺がキャビネット本体2の内側に張り出した状態で縦枠
23,23に取り付けられている。
【0016】下枠22は、共に断面「L」字状に形成さ
れた2枚の板材を重ね合わせて構成され、オーブンOを
載置するために、一辺がキャビネット本体2の内側に張
り出した状態で縦枠23,23に取り付けられている。
下枠22の上部には、上梁のフック孔16a,16aに
対応させて設けたばね4のフック孔22a,22aが、
前後に振り分けた状態で設けられている。また、下枠2
2には、その外側辺を前後の2箇所で断面「コ」字状に
下方に切り曲げた前部連結片24と後部連結片25とが
形成され、下枠22はこの部分でXリンク4の上端部に
連結されている。前部連結片24の側面には、下梁17
のガイド孔17aに対応させた同形のガイド孔24aが
形成され、このガイド孔24aに移動軸18が挿通する
ように取り付けられている。同様に、後部連結片25の
側面には下梁17の軸孔17bに対応させた軸孔25a
が形成され、この軸孔25aに固定軸19が取り付けら
れている。
【0017】各Xリンク4は、交差部を構成する枢軸3
1と、この枢軸31を中心に「X」字状に互いに回動自
在に連結された第1リンク32と第2リンク33とで構
成されており、上端部で載置枠3の下枠22に差し込ま
れた状態で連結され、下端部でキャビネット本体2の下
梁17に差し込まれた状態で連結されている。第1およ
び第2リンク32,33のそれぞれの上端部は、第2リ
ンク33が摺動軸18を介して載置枠3の下枠22のガ
イド孔24aに回動かつ前後方向に摺動自在に軸支さ
れ、第1リンク32が固定軸19を介して下枠22の軸
孔25aに回動自在に軸支されている。同様に、第1お
よび第2リンク32,33のそれぞれの下端部は、第1
リンク32が摺動軸18を介してキャビネット本体2の
下梁17のガイド孔17aに回動かつ前後方向に摺動自
在に軸支され、第2リンク33が固定軸19を介して下
梁17の軸孔17bに回動自在に軸支されている。
【0018】これにより、第1および第2リンク32,
33が枢軸31を中心に開閉脚運動(回動運動)する
と、各摺動軸18,18が前後方向に摺動し、キャビネ
ット本体2の下梁17に対し、載置枠3の下枠22が平
行状態を維持したまま上下方向に移動される。したがっ
て、この載置枠3に載置されたレンジRは、水平姿勢を
維持した状態で、上下方向に昇降動されることになる。
【0019】各ばね5は、上端でキャビネット本体2の
上梁16のフック孔16aにフッキングされ、下端で載
置枠3の下枠22のフック孔22aにフッキングされて
いる。すなわち、載置枠3に載置されたレンジRは、上
梁16,16から吊下された計4本のばね5により弾力
的に支持されると共に、上方に付勢される。そして、ば
ね5の付勢力は、この付勢力とレンジRの重量とがほぼ
つり合う載置枠3の上昇端位置において、レンジRをシ
ステムキッチンKに組み付けられる所望の組付位置より
幾分上方(実際には5mm程度上方)まで上昇でき、か
つ、この状態で各ばね5による付勢力が残存するように
設定されている。
【0020】一方、レンジRを出荷するときは、載置枠
3をばね5に抗して所望の下降端位置に押し下げて仮止
めした状態にしておき、レンジRをキャビネット本体2
に安定的に収納するようにしている。そして、この仮止
めは、各Xリンク4の上端部の内側に組み込んだ拘束レ
バー8の回動操作により行われる(図2参照)。
【0021】次に、図1ないし図4を参照してピン状部
材6廻りについて、図6および図7を参照して移動手段
7廻りについてそれぞれ詳細に説明する。図1ないし図
4に示すように、キャビネット本体2の各支柱15の外
側板には、上下方向に等間隔に形成されたピン孔15a
が複数形成されており、これに対応させて載置枠3の各
縦枠23の外側板には長孔23aが形成されている。ピ
ン状部材6は側方からピン孔15aおよび長孔23aを
貫通するように差し込まれ、ピン孔15aにねじ止めさ
れると共に長孔23aに係合している。
【0022】ピン孔15aは、各種高さの異なるカウン
タートップTに対応できるように、10mmピッチで9個
形成されており、図示しないが、各ピン孔15aの近傍
にはカウンタートップTの高さ(780mm〜860mm)
に対応する表示が付されている。長孔23aは、載置枠
3のリフトアップのストローク分、ピン状部材6の先端
に対し摺動できる長さとなっており、リフトアップされ
たレンジRがその取付位置の上方(5mm程度)に達した
ときに、長孔23aの下端がピン状部材6に突き当たる
ように調整されている。なお、各支柱15および各縦枠
23にそれぞれピン孔15aおよび長孔23aを形成
し、計4箇所にピン状部材6を取り付けられるように構
成してもよいが、載置枠3のストッパーとして使用する
のは左右の各一箇所でも十分であり、少なくとも左右の
各一箇所の支柱15および縦枠23にピン状部材6を取
り付けるようにする。したがって、ガイド孔17aおよ
び24aの長さは、載置枠3が最下位のピン孔15aと
最上位のピン孔15aとの間で上下動できる十分な長さ
となっている。
【0023】移動手段7は、図6および図7に示すよう
に、下梁17のチャンネル溝内に摺動自在に取り付けら
れためねじ部材41と、めねじ部材41に螺合されてめ
ねじ部材41を進退動させるおねじ部材42とで構成さ
れている。めねじ部材41は、板材を「コ」字状に折り
曲げて、その先端面にめねじ44としてのナットが固着
されると共に、両側板に長孔状の係合孔41a,41a
を形成したもので、下梁17のチャンネル溝に挿入され
た第1リンク32の下端部の更に内側に挿入されるよう
になっている。係合孔41aはめねじ部材41を下梁1
7に装着した状態で、下梁17のガイド孔17aに対応
するように設けられ、前記摺動軸18に係合されるよう
になっている。すなわち、載置枠3が上昇端位置までに
上昇し、これに伴いXリンク4の第1リンク32の下端
部が水平移動したときに、係合孔41aの奥側後端に摺
動軸18がほぼ係合するようになっている。
【0024】一方、めねじ部材41の手前側前端にはお
ねじ部材42が取り付けられるようになっている。おね
じ部材42は、前桁13の端部に形成したばか孔にねじ
部43の部分で回転自在に保持されている。すなわち、
おねじ部材42を締め付けることによりめねじ部材41
が前方に移動し、緩めることにより後方に移動するよう
になっている。この場合、めねじ部材41の前方への移
動により、Xリンク4は摺動軸18を介して開脚運動
し、後方への移動によりばね5の付勢力を受けて閉脚運
動する。したがって、載置枠3と共にレンジRは水平姿
勢を保持した状態で上下方向に昇降動される。
【0025】ここで、図1および図2を参照して、レン
ジRのシステムキッチンKへの組み込みを順を追って説
明する。出荷時において、レンジRをキャビネット本体
2に収納する場合には、まず、上記の拘束レバー8を非
拘束操作して載置枠3を摺動可能な状態にしておき、コ
ンロCとオーブンOとをそれぞれ両載置枠3,3に跨る
ように載置すると共に、相互にねじ止めして一体化して
おく。次に、レンジRをばね5に抗して下降させて、載
置枠3を所望の下降端位置に達するまで押し下げる。こ
の状態で拘束レバー8を拘束操作してレンジRを安定的
に支持する。そして、ガス配管やフードなどの付属品を
レンジRに取り付け、荷造りして現場まで運搬する。な
お、この場合、載置枠3をばね5に抗して下降端位置ま
で押し下げて拘束レバー8で仮止めした後、コンロCお
よびオーブンOを載置する手順でもよい。
【0026】現場では、荷ほどきした後、カウンタトッ
プTの高さを測り、この高さに対応するピン孔15aに
ピン状部材6をセットした後、レンジRを取付キャビネ
ット1と共にシステムキッチンKのレンジ用の設置スペ
ースSに挿入する。設置スペースSに取付キャビネット
1を挿入したら、拘束レバー8を非拘束操作する。載置
枠3の拘束を解いたら、ばね5の付勢力に任せてレンジ
Rを上昇させる。ピン状部材6の上昇規制作用により上
昇動が停止したら、おねじ部材7を締め付け方向に回転
させ、Xリンク4を介してレンジRを所望の取付位置ま
で除々に下降させる。この取付位置への高さ調整が完了
したら、カウンタートップTの開口Taに吊下枠Mを装
着し、これにレンジRをコンロCの部分でねじ止めす
る。ここで、再度、拘束レバー8を拘束操作して、レン
ジRを載置枠3で支持するようにする。最後に、システ
ムキッチンKに前面化粧板Pを取り付けて、作業を完了
する。なお、この場合、レンジRが上昇動を停止してと
ころで、先に吊下枠Mを開口Taに装着すると共に、レ
ンジRを吊下枠Mにねじ止めし、その後レンジRを所望
の取付位置まで下降させるようにしてもよい。
【0027】以上のように、本実施例によれば、めねじ
部材41とおねじ部材42とから成る移動手段7によ
り、キャビネット本体2の前方からの操作で、レンジR
を所望の取付位置まで除々に下降させて、高さ調整がで
きるようになっているので、リフトアップ後に、レンジ
Rを水平姿勢に保持した状態で所望の取付位置に支持で
き、レンジRの吊下枠Mへの取付作業を極めて容易なも
のとすることができる。また、高さの調整は、ねじ機構
とXリンク機構とを介して行われるので、微調整が可能
となり、レンジRを正確な取付位置に支持することがで
きる。
【0028】なお、本実施例において、ピン状部材を廃
止し、めねじ部材の係合孔の先端部に摺動軸を当接させ
てレンジRの上昇を停止させるようにしてもよい。この
場合には、下梁17のガイド孔17aの縁部に、カウン
タートップの高さ表示を付すことが好ましい。また、本
実施例では、ピン状部材によりリフトアップの最上昇端
位置を規制し、移動手段により取付高さを調整するよう
にしているが、ピン状部材に代えて前面から操作されな
ければ回動しないようにピニオンギヤを設けると共に長
孔の下端位置から下方に長手のラックを設け、ピニオン
ギヤにラックの上端部が当接することによりレンジRの
上昇を停止させ、続いてピニオンギヤとラックとを噛合
させピニオンギヤを回動してレンジRの上下位置を調整
するようにしてもよい。また、平行リンク機構としてX
リンク機構を用いるようにしているが、これに限定され
るものではなく、他の例えば平行クランク機構などを用
いるようにしてもよい。さらに、平行リンク機構をキャ
ビネット本体の上梁と載置枠の下枠との間に設けるよう
にしてもよい。さらに、付勢手段としてのばね5を、X
リンク4の第1リンク32と第2リンク33との間に掛
け渡すようにしてもよい。
【0029】また、移動手段としてのおねじとめねじと
を、逆にして用いるようにしてもよい。すなわち、前記
「コ」字状の板材にめねじに代えて、前桁のばか孔を貫
通するようにおねじを設け、その先端に操作用にめねじ
(ナット)を螺合させるようにしてもよい。さらに、こ
の実施例では、載置枠が所望の取付位置より幾分上方で
上昇停止される例で説明したが、所望の取付位置より幾
分下方で上昇停止されるようにしてもよいことは、いう
までもない。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、厨房器具
がリフトアップされたときに、載置枠に係合して載置枠
を上下方向に微小移動させる移動手段を設けるようにし
ているので、厨房器具をその取付位置に正確にリフトア
ップできると共に、安定に保持することができ、重量の
ある厨房器具をシステムキッチンなどへ簡単かつ安全に
取付ることができる。しかも、移動手段はキャビネット
本体の前面側から操作可能となっているので、厨房器具
をカウンタトップの下側空間内に挿入した状態でも操作
が容易であり、全体として厨房器具の取付作業を作業性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の取付キャビネットを用いてビルトイ
ンレンジを組み込んだ状態のシステムキッチンの裁断側
面図である。
【図2】 実施例の取付キャビネットの斜視図である。
【図3】 キャビネット本体の側枠の側面図である。
【図4】 載置枠の正面図である。
【図5】 図1のV−V線断面図である。
【図6】 移動手段廻りの斜視図である。
【図7】 移動手段の構造図である。
【符号の説明】
1 取付キャビネット 2 キャビネット本体 3 載置枠 4 Xリンク 5 ばね 7 移動手段 41 めねじ部材 42 おねじ部材 R レンジ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット本体と、厨房器具を載置す
    ると共に当該キャビネット本体に昇降自在に支持させた
    載置枠と、当該載置枠を上方に付勢する付勢手段とを備
    え、当該付勢手段の付勢力により当該厨房器具を、当該
    載置枠を介して所望の取付位置までリフトアップするよ
    うにしたビルトイン型厨房器具の取付キャビネットにお
    いて、前記厨房器具が前記取付位置の近傍にリフトアッ
    プされたときに、前記載置枠に係合して当該載置枠を上
    下方向に微小移動させる、前記キャビネット本体の前面
    側から操作可能な移動手段を備えたことを特徴とするビ
    ルトイン型厨房器具の取付キャビネット。
  2. 【請求項2】 前記載置枠は、前記キャビネット本体に
    対して少なくとも摺動軸を介して連結され、当該載置枠
    を上下方向に平行移動させる平行リンク機構を有してお
    り、前記移動手段は、前記厨房器具が前記取付位置の近
    傍にリフトアップされたときに前記摺動軸に係合され
    て、当該摺動軸を進退動させるねじ機構で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のビルトイン型厨房
    器具の取付キャビネット。
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