JP2555251Y2 - 動き検出回路 - Google Patents

動き検出回路

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JP2555251Y2
JP2555251Y2 JP3650091U JP3650091U JP2555251Y2 JP 2555251 Y2 JP2555251 Y2 JP 2555251Y2 JP 3650091 U JP3650091 U JP 3650091U JP 3650091 U JP3650091 U JP 3650091U JP 2555251 Y2 JP2555251 Y2 JP 2555251Y2
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玲一 小林
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日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は動き検出回路に係り、特
に、動き適応型Y/C分離回路や動き適応型走査線補間
回路等に対して必要な動き信号を供給する動き検出回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】動き検出回路は、各画素における動き状
態を検出して動き適応型Y/C分離回路や動き適応型走
査線捕間回路へ動き信号を供給するもので、動き適応型
Y/C分離回路では静止画と動き画像に応じてフィルタ
を切換え、動き適応型走査線捕間回路では静止画と動き
画像に応じてフィールド間補間走査とフィールド内ライ
ン補間走査等を切換える。従来、この種の動き検出回路
は、フレームメモリへの入出力コンポジット信号を減算
器で減算し、フレーム間の輝度信号(Y信号)のレベル
差を動き信号として出力する1フレーム回路構成が知ら
れているが、この動き信号には変調色信号が含まれてい
るため、この変調色信号を動き信号として検出しないよ
うにローパスフィルタ(以下LPFと略す)又はバンド
パスフィルタ(以下BPFと略す)を通して変調色信号
を減衰させて動き信号を出力するのが―般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た動き検出回路では、例えばLPFを通して変調色信号
を抑圧させたフレーム差信号を動き信号として出力する
から、色副搬送波(fsc;搬送周波数)周辺の動き信号
が欠落して良好な動き信号を出力させることが困難であ
った。そのため、例えば高彩度画像では動き検出精度が
低下し易く、改善が望まれている。本考案はこのような
従来の欠点を解決するためになされたもので、変調色信
号レベルにかかわりなく動き信号を高精度で検出可能な
動き検出回路の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本考案は、コンポジット信号から分離された変
調色信号レベルを検出する変調色信号レベル検出回路
と、そのコンポジット信号から分離されたフレーム間差
信号から変調色信号を抽出するフィルタ回路と、このフ
ィルタ回路からの変調色信号の出力ゲインをその変調色
信号レベル検出回路からの検出レベルの高低に応じて高
低可変するゲイン可変回路と、そのゲイン調整された変
調色信号を前記フレーム間差信号から減算して動き信号
を検出する減算器とを有して構成されている。
【0005】
【作用】このような手段を備えた本考案では、フィルタ
回路がフレーム間差信号から変調色信号を抽出してゲイ
ン可変回路へ加える一方、変調色信号レベル検出回路が
変調色信号の高レベル時に高レベル検出信号をゲイン可
変回路へ加え、変調色信号が低レベル時に低レベル検出
信号をゲイン可変回路へ加える。そのため、ゲイン可変
回路は、高レベル検出信号入力時に変調色信号をあまり
減衰させることなく減算器へ出力し、低レベル検出信号
入力時には変調色信号を大きく減衰させて減算器へ出力
し、減算器は上記輝度信号からゲイン調整された変調色
信号を減算して動き信号を出力する。
【0006】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本考案に係る動き検出回路の一実施例を示す
ブロック図であるが、説明の便宜上、主として動き適応
型の3次元Y/C分離回路を示す図2から説明する。図
2において、輝度信号の高周波部分に変調色信号が周波
数多重されたコンポジット信号の加えられた入力端子P
1は、コンポジット信号を1ライン分記憶するラインメ
モリ(図ではHと略す)1、3の直列回路および加算器
5に接続され、ラインメモリ8が加算器5に接続されて
いる。ラインメモリ1と3の接続点は、減算器7、フレ
ームメモリ9、減算器11および遅延回路13へ接続さ
れている。加算器5は入力端子P1へのコンポジット信
号と2ライン分遅延されたコンポジット信号を加算する
もので減算器7に接続されており、この減算器7は1ラ
イン分遅延されたコンポジット信号から加算信号を減算
して変調色信号を出力するもので、変調色信号のバンド
パス特性を有するBPF15に接続されている。
【0007】BPF15は後述する動き検出回路Aおよ
び遅延回路17を介して混合回路19へ接続されてい
る。フレームメモリ9は1ライン分遅延されたコンポジ
ット信号を1フレーム分遅延させるものであり、減算器
11に接続されている。この減算器11は1フレーム分
の遅延信号から1ライン分遅延されたコンポジット信号
を減算してフレーム間差信号を形成するものであり、変
調色信号のバンドパス特性を有するBPF21および動
き検出回路Aに接続されている。
【0008】BPF21はフレーム差信号から変調色信
号を抽出して遅延回路23を介して混合回路19へ出力
するものである。動き検出回路Aは、BPF15からの
変調色信号と減算器11からのフレーム差信号から3次
元Y/C分離用動き信号を混合回路19ヘ出力し、順次
走査変換用動き信号を後述する順次走査変換回路25へ
出力するものである。詳細は後述する。混合回路19は
3次元Y/C分離用動き信号によって遅延回路17、2
3からの変調色信号の混合比を切換えるもので、減算器
27および色復調回路29へ接続されるとともに、直接
出力端子P7に接続されている。
【0009】色復調回路29は変調色信号から色差信号
(R−Y、B−Y又はI、Q)を復調するもので、順次
走査変換回路25へ接続されるとともに直接出力端子P
5、P6に接続されている。減算器27は、1ライン分
遅延されたコンポジット信号から変調色信号を減算して
輝度信号を分離するものであり、順次走査変換回路25
へ接続されるとともに直接出力端子P8に接続されてい
る。順次走査変換回路25は、色差信号(R−Y、B−
Y)および輝度信号から3原色信号(R、G、B)を復
調するとともに、順次走査変換用動き信号によって静止
画と動き画像に応じてフィールド間補間とフィールド内
ライン補間を切換えて順次走査変換した3原色信号
(R、G、B)を出力端子P2、P3、P4へ出力する
ものである。
【0010】次に、上述した本考案に係る動き検出回路
Aを説明する。図1において、図2の減算器11からの
フレーム差信号が加えられた入力端子P9にはBPF3
1が接続されている。このBPF31はフレーム差信号
から変調色信号を抽出するフィルタで、ゲイン可変回路
33に接続されている。このゲイン可変回路33は、後
述する変調色信号レベル検出回路37からのレベル検出
信号によって抽出変調色信号の出力ゲインを色副搬送波
(fsc;搬送周波数)を中心とした所定帯域について可
変させるものであり、高レベル検出信号によって抽出変
調色信号のレベルを低下させずに減算器35へ出力し、
低レベル検出信号によって抽出変調色信号のレベルを低
下させて減算器35ヘ出力するものである。
【0011】この変調色信号レベル検出回路37は、図
2中のBPF15から変調色信号の加えられる入力端子
P10を遅延回路(図1ではDと略す)39と係数器4
1に接続し、遅延回路39を係数器43ヘ接続するとと
もに係数器41、43を加算器45ヘ接続して形成され
ており、加算器45がゲイン可変回路33に接続されて
いる。そして、変調色信号レベル検出回路37は、変調
色信号レベルが高ければ高レベル検出信号を、低ければ
低レベル検出信号を各々ゲイン可変回路33へ出力する
機能を有している。
【0012】そのため、ゲイン可変回路33は高レベル
検出信号が入力されると、図3Aの実線で示したような
高ゲインで変調色信号を出力し、低レベル検出信号が入
力されると同図Aの破線や―点鎖線で示したように低ゲ
インで変調色信号を減算器35へ出力する。減算器35
は、BPF31ヘ加えられたフレーム差信号からゲイン
可変回路33からの変調色信号を減算して変調色信号を
抜取り、絶対値回路47へ出力するものであるが、ゲイ
ン可変回路33からの変調色信号レベルに応じ、図3B
示したように、高レベル変調色信号時に変調色信号が
大きく減衰し(図3Bの実線)、低レベル変調色信号時
に小さく減衰(同図3Bの破線および一点鎖線)して減
算器35へ出力する。
【0013】絶対値回路47は変調色信号の抜取られた
フレーム差信号の符号を除去した信号を動き信号として
動き伸長回路49に加えるとともに出力端子P11へ3
次元Y/C分離用動き信号として出力するものである。
動き伸長回路49は、絶対値回路47からの動き信号の
時間軸を順次走査用に2倍に伸長して順次走査変換用動
き信号を出力端子P12へ出力するものである。なお、
上述した各回路構成においては、信号レベルを合せるた
めの回路の図示を省略した。
【0014】以下、本考案の動き検出回路Aの動作を主
として3次元Y/C分離回路の中で説明する。図2にお
いて、入力端子P1に加えられたコンポジット信号から
ラインメモリ1、3、加算器5および減算器7によって
動画像に係る変調色信号が抽出され、BPF15から変
調色信号が動き検出回路Aに加えられるとともにタイミ
ング整合用の遅延回路17を介して混合回路19ヘ加え
られる。フレームメモリ9および減算器11によってコ
ンポジット信号からフレーム間差信号が抽出され、BP
F21および動き検出回路Aに加えられる。BPF21
ではフレーム間差信号から静止画に係る変調色信号が抽
出され、タイミング整合用の遅延回路23を介して混合
回路19に加えられる。
【0015】図1に戻って、図2の減算器11からのフ
レーム間差信号は、入力端子P9からBPF31で変調
色信号が抽出されてゲイン可変回路33に加えられる。
他方、図2の減算器15からの変調色信号は、入力端子
P10から遅延回路39で1ライン分遅延されて係数器
43で係数処理されるとともに直接係数器41で係数処
理され、双方の係数器41、43から位相差信号が加算
器45で加算されてレベル差が検出される。変調色信号
レベル検出回路37は、検出レベルが大きくて変調色信
号レベルが高いと判別したとき高レベル検出信号をゲイ
ン可変回路33へ出力する。反対に低いレベルと判別し
たとき、低レベル検出信号をゲイン可変回路33へ出力
し、変調色信号レベルに応じてその範囲内で可変したレ
ベル検出信号を出力する。
【0016】そのため、ゲイン可変回路33は、高彩度
の静止画像信号のように変調色信号レベルが高いとき、
高レベル検出信号によって図3Aの実線のような高いゲ
インを設定し、変調色信号をあまり減衰させずに減算器
35へ出力する。それ以外では低レベル検出信号によっ
て図3Bの破線や―点鎖線のような低ゲインを設定し、
変調色信号のゲインを低下させて減算器35へ出力す
る。減衰器35は、BPF31ヘのフレーム差信号から
変調色信号を減算するが、ゲイン可変回路33による調
整ゲインに応じて変調色信号の減衰量(抜取り量)が可
変される。すなわち、図3Bに示すように、高ゲインで
出力された変調色信号に対しては実線のように大きく減
衰させ、低ゲインで出力された変調色信号に対しては破
線および―点鎖線のように減衰量が浅くなり、変調色信
号レベルに対応してその範囲内で変化する。
【0017】減算器35で変調色信号が抜取られた信号
絶対値回路47で符号が除去され動き信号して伸長
回路49ヘ加えられるとともに、3次元Y/C分離用動
き信号として出力端子P11から図2の混合回路19へ
出力される。動き伸長回路49ではその動き信号が順次
走査用に2倍に時間軸が伸長され、順次走査用動き検出
信号が出力端子P12から図2の順次走査変換回路25
へ出力される。
【0018】図2において、混合回路19は、遅延回路
17からの動画像に係る変調色信号と遅延回路23から
の静止画像に係る変調色信号との混合比を3次元Y/C
分離用動き信号によって切換えて減算器27、色復調回
路29および出力端子P7へ出力する。減算器27では
コンポジット信号から変調色信号を減算して輝度信号を
分離形成し、順次走査変換回路25および出力端子P8
ヘ出力する。色復調回路29は変調色信号から色差信号
(R−Y、B−Y)を復調して順次走査変換回路25へ
出力し、順次走査変換回路25は輝度信号と色差信号
(R−Y、B−Y)から3原色信号(R、G、B)を復
調とするとともに順次走査変換用動き信号によってフ
ィールド間補間走査とフィールド内ライン補間走査を切
換えて順次走査変換した3原色信号(R、G、B)を出
力端子P2、P3、P4へ出力する。
【0019】このように本考案の動き検出回路Aは、変
調色信号レベルを検出してこの検出レベルに応じて変調
色信号レベルを可変し、このレベル可変された変調色信
号によってフレーム差信号からその抜取り量を可変する
構成としたから、変調色信号レベルが高いときには大き
くこれを抜取り、反対に低レベルの変調色信号時には抜
取り量を低下させることができる。そのため、変調色信
号レベルに適応させて色副搬送波(fsc;搬送周波数
付近の情報を含めて動き信号を出力させることができる
から、動き検出精度が向上する。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、フレーム
差信号から抽出された変調色信号レベルをこの変調色信
号レベルに応じてゲイン調節し、このゲイン調節された
変調色信号をフレーム差信号から減算して動き信号を出
力し、動き信号抜取り用フィルタの特性を変調色信号レ
ベルに適応させて可変させる構成としたから、高レベル
の変調色信号については変調色信号を大きく抜取り、低
レベルの変調色信号については変調色信号を抜取り量を
低下させることができる。そのため、色副搬送波信号
(fsc;搬送周波数)付近の動き情報を欠落させること
なく変調色信号レベルに適応させて動き信号を得ること
ができるから、変調色信号の低レベルシーン画像につい
て高い動き検出精度を確保できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る動き検出回路の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】本考案の動き検出回路を含む主として動き適応
型Y/C分離回路の一例を示すブロック図である。
【図3】AおよびBともにコアリング回路のコアリング
量の可変特性図である。
【符号の説明】
1、3 ラインメモリ(H) 5、45 加算器 7、11、27、35 減算器 9 フレームメモリ 13、17、23 遅延回路 15、21、31 バンドパスフィルタ(BPF) 19 混合回路 25 順次走査変換回路 29 色復調回路 33 ゲイン可変回路 37 変調色信号レベル検出回路 39 遅延回路(D) 41、43 係数器 47 絶対値回路 49 動き伸長回路 P1、P9、P10 端子 P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P11、
P12 出力端子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度信号の高周波部分に変調色信号が周
    波数多重されたコンポジット信号から分離された前記変
    調色信号のレベルを検出する変調色信号レベル検出回路
    と、前記コンポジット信号から分離されたフレーム間差
    信号から前記変調色信号を抽出するフィルタ回路と、こ
    のフィルタ回路からの前記変調色信号のゲインを前記変
    調色信号レベル検出回路からの検出レベルの高低に応じ
    て高低可変するゲイン可変回路と、ゲイン調整された前
    記変調色信号を前記フレーム間差信号から減算して動き
    信号を出力する減算器とを具備してなることを特徴とす
    る動き検出回路。
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