JP2554721B2 - 液体金属冷却型原子炉の冷却装置 - Google Patents
液体金属冷却型原子炉の冷却装置Info
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は冷却材として液体金属を使用する液体金属冷
却型原子炉の冷却装置に係り、特に原子炉の二次系の改
良に関する。
却型原子炉の冷却装置に係り、特に原子炉の二次系の改
良に関する。
(従来の技術) 冷却材としてナトリウムなどの液体金属を使用する高
速増殖炉では原子炉冷却材、すなわち一次冷却材が放射
化されるため、一次冷却系は蒸気発生系から隔離して設
けられる。すなわち蒸気発生系を非放射化系とすること
でメンテナンス性を向上させている。また、安全性向上
の観点から蒸気発生器の蒸気側配管が万一破損した際に
水−液体金属反応の影響が炉心に波及しないようにする
ために、一次冷却系と蒸気発生系との間にさらに二次冷
却系が設置されている。
速増殖炉では原子炉冷却材、すなわち一次冷却材が放射
化されるため、一次冷却系は蒸気発生系から隔離して設
けられる。すなわち蒸気発生系を非放射化系とすること
でメンテナンス性を向上させている。また、安全性向上
の観点から蒸気発生器の蒸気側配管が万一破損した際に
水−液体金属反応の影響が炉心に波及しないようにする
ために、一次冷却系と蒸気発生系との間にさらに二次冷
却系が設置されている。
従来の液体金属冷却型原子炉における冷却系について
第7図を参照して説明する。
第7図を参照して説明する。
原子炉容器1の中心には、核燃料を装荷した炉心2が
配置され、この炉心2を冷却する液体金属、例えばナト
リウムなどの冷却材3が原子炉容器1内に装填される。
冷却材3は、原子炉容器1内に装備された一次主循環ポ
ンプ4によって循環される。この炉心を冷却する一次冷
却材3と、一次主循環ポンプ4と、一次冷却材を二次冷
却材と熱交換させる中間熱交換器5とから一次冷却系が
構成される。
配置され、この炉心2を冷却する液体金属、例えばナト
リウムなどの冷却材3が原子炉容器1内に装填される。
冷却材3は、原子炉容器1内に装備された一次主循環ポ
ンプ4によって循環される。この炉心を冷却する一次冷
却材3と、一次主循環ポンプ4と、一次冷却材を二次冷
却材と熱交換させる中間熱交換器5とから一次冷却系が
構成される。
一方、二次冷却系は、中間熱交換器5と、図示しない
タービン発電機に供給する蒸気を生成する蒸気発生器6
と、二次冷却材を循環するための有液面機械式二次主循
環ポンプ7とこれらの機器を接続する二次冷却材配管8
a,8b,8cとから構成されている。
タービン発電機に供給する蒸気を生成する蒸気発生器6
と、二次冷却材を循環するための有液面機械式二次主循
環ポンプ7とこれらの機器を接続する二次冷却材配管8
a,8b,8cとから構成されている。
従来の二次冷却系は、蒸気発生器6と二次主循環ポン
プ7の各機器を原子炉建屋9を境界として別建屋に配置
している。
プ7の各機器を原子炉建屋9を境界として別建屋に配置
している。
(発明が解決しようとする課題) 上記、従来の二次冷却系の配置構成によれば、二次主
循環ポンプ7と蒸気発生器6が個別に設置され、それら
の機器および配管が原子炉補助建屋の空間の大きな割合
を占め、建物およびドレンタンクなどの付帯設備の規模
を大型化する不経済性があった。
循環ポンプ7と蒸気発生器6が個別に設置され、それら
の機器および配管が原子炉補助建屋の空間の大きな割合
を占め、建物およびドレンタンクなどの付帯設備の規模
を大型化する不経済性があった。
また、蒸気発生器6と二次主循環ポンプ7等を接続す
る二次冷却材配管8a,8b,8cの接続部はいずれも固定され
たアンカー点になるため、各機器間を接続する配管は熱
膨脹を吸収するため、蛇行させる必要があり、そのため
配管長が長くなり、配管が占める空間容積が大きく、付
帯設備が大型化する欠点があった。さらに、蒸気発生器
6の自由液面はプラントの出力に従って上下し、二次冷
却系の熱膨脹を吸収するための蒸気発生器6の本体上部
空間を液面上に比較的大きく取る必要があり、蒸気発生
器6を小型化しにくい原因となっていた。
る二次冷却材配管8a,8b,8cの接続部はいずれも固定され
たアンカー点になるため、各機器間を接続する配管は熱
膨脹を吸収するため、蛇行させる必要があり、そのため
配管長が長くなり、配管が占める空間容積が大きく、付
帯設備が大型化する欠点があった。さらに、蒸気発生器
6の自由液面はプラントの出力に従って上下し、二次冷
却系の熱膨脹を吸収するための蒸気発生器6の本体上部
空間を液面上に比較的大きく取る必要があり、蒸気発生
器6を小型化しにくい原因となっていた。
そこで、上記問題点に鑑み、機器構造および配置を簡
素化して配管長を短縮するとともに、原子炉建屋および
原子炉補助建屋の空間容積を削減し、プラント建屋コス
トを低減することができる液体金属冷却型原子炉の冷却
装置として、特願昭61−201557号明細書に新規な構造が
提案されている。
素化して配管長を短縮するとともに、原子炉建屋および
原子炉補助建屋の空間容積を削減し、プラント建屋コス
トを低減することができる液体金属冷却型原子炉の冷却
装置として、特願昭61−201557号明細書に新規な構造が
提案されている。
すなわち提案された液体金属冷却型原子炉の冷却装置
は、蒸気発生器本体胴の上部に液体金属入口配管を設
け、前記本体胴の下部に開口を有する液体金属上昇管を
本体胴内に軸方向に設け、この液体金属上昇管の上端に
液体金属出口配管を接続し、前記液体金属上昇管の上部
周囲で液体金属液面上の空間部に電磁ポンプを配設して
構成したものである。
は、蒸気発生器本体胴の上部に液体金属入口配管を設
け、前記本体胴の下部に開口を有する液体金属上昇管を
本体胴内に軸方向に設け、この液体金属上昇管の上端に
液体金属出口配管を接続し、前記液体金属上昇管の上部
周囲で液体金属液面上の空間部に電磁ポンプを配設して
構成したものである。
上記構成によれば、従来個別に設置して二次主循環ポ
ンプの代替としての電磁ポンプが蒸気発生器に内蔵され
る構造となるため、循環配置が簡素化し配管の延べ長さ
も短縮される。
ンプの代替としての電磁ポンプが蒸気発生器に内蔵され
る構造となるため、循環配置が簡素化し配管の延べ長さ
も短縮される。
しかしながら蒸気発生器内の液面変動を防止する手段
になり得ず、蒸気発生器上部の容積は従前通り大きく設
定せざるを得なかった。
になり得ず、蒸気発生器上部の容積は従前通り大きく設
定せざるを得なかった。
上記の問題点を解決する対策として特願昭62−24730
号明細書に液面変動を防止する機構を付設し、より小型
化を図った冷却装置が提案されている。
号明細書に液面変動を防止する機構を付設し、より小型
化を図った冷却装置が提案されている。
すなわち蒸気発生器の液面を一定に保持するためにオ
ーバーフロー系を設けており、またオーバーフローした
液体金属は第8図に示すようにオーバーフロー配管10を
経てオーバーフロータンク11内に一時的に貯留され、貯
留された液体金属は順次、汲上げ系の電磁ポンプにて汲
上げ配管12を経て二次冷却系のホットレグ配管に戻され
るように構成されている。またオーバーフロータンク11
内に蓄積される水素等の不純物を除去し二次ナトリウム
を浄化するために純化装置13が付設される。純化装置13
は液体金属中の不純物を除去するコールドトラップ14
と、オーバーフロータンク11内の液体金属をエコノマイ
ザ15を経てコールドトラップ14に送給する純化用電磁ポ
ンプ16とから構成されている。
ーバーフロー系を設けており、またオーバーフローした
液体金属は第8図に示すようにオーバーフロー配管10を
経てオーバーフロータンク11内に一時的に貯留され、貯
留された液体金属は順次、汲上げ系の電磁ポンプにて汲
上げ配管12を経て二次冷却系のホットレグ配管に戻され
るように構成されている。またオーバーフロータンク11
内に蓄積される水素等の不純物を除去し二次ナトリウム
を浄化するために純化装置13が付設される。純化装置13
は液体金属中の不純物を除去するコールドトラップ14
と、オーバーフロータンク11内の液体金属をエコノマイ
ザ15を経てコールドトラップ14に送給する純化用電磁ポ
ンプ16とから構成されている。
オーバーフロータンク11内に貯留された液体金属は、
冷却ファン17で冷却されたコールドトラップ14で過飽和
の不純物が除去され浄化される。
冷却ファン17で冷却されたコールドトラップ14で過飽和
の不純物が除去され浄化される。
しかしながら上記従来の冷却装置によれば、蒸気発生
器6からオーバーフロータンク11へオーバーフローする
液体金属はホットレグ温度にある高温度のナトリウムで
あるため、オーバーフロータンク11への熱衝撃が大き
く、熱過渡現象が著しくなることがある。
器6からオーバーフロータンク11へオーバーフローする
液体金属はホットレグ温度にある高温度のナトリウムで
あるため、オーバーフロータンク11への熱衝撃が大き
く、熱過渡現象が著しくなることがある。
一方、オーバーフロータンク11に付設した従来の純化
装置13においては、オーバーフロータンク11内の液体金
属がホットレグ温度となっているため非常に高くなって
いる。そのためコールドトラップ14の温度を処理可能な
200℃程度まで冷却するための除熱量が大きくなり、熱
的損失が大きくなる。また純化装置13を構成するエコノ
マイザ15、コールドトラップ14などの機器相互を接続す
る小配管の引廻しが多く、その配置スペースが大きくな
る等の不都合があった。
装置13においては、オーバーフロータンク11内の液体金
属がホットレグ温度となっているため非常に高くなって
いる。そのためコールドトラップ14の温度を処理可能な
200℃程度まで冷却するための除熱量が大きくなり、熱
的損失が大きくなる。また純化装置13を構成するエコノ
マイザ15、コールドトラップ14などの機器相互を接続す
る小配管の引廻しが多く、その配置スペースが大きくな
る等の不都合があった。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもの
であり、蒸気発生器廻りの二次冷却系システムおよび二
次冷却材の純化装置の簡素化、小型化を図り、また機器
に作用する熱過渡現象を抑制し、機器の保護強化を図っ
た液体金属冷却型原子炉の冷却装置を提供することを目
的とする。
であり、蒸気発生器廻りの二次冷却系システムおよび二
次冷却材の純化装置の簡素化、小型化を図り、また機器
に作用する熱過渡現象を抑制し、機器の保護強化を図っ
た液体金属冷却型原子炉の冷却装置を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は原子炉容器内に配
設した中間熱交換器と原子炉容器外に配設した蒸気発生
器とを配管接続してなる液体金属冷却型原子炉の冷却装
置において、前記蒸気発生器の本体胴の上部に液体金属
入口配管を設け、前記本体胴の下部に開口を有する液体
金属上昇管を本体胴内に軸方向に設け、この液体金属上
昇管の上端に液体金属出口配管を接続し、前記液体金属
上昇管の上部に主循環用電磁ポンプを配設し、また蒸気
発生器本体胴内上部の液体金属液面に開口を有するオー
バーフロー管を設け、前記オーバーフロー管は蒸気発生
器本体胴内を下降するオーバーフロー連絡管に接続さ
れ、蒸気発生器下部の本体胴でオーバーフローノズルと
接合され、さらに前記オーバーフローノズルはオーバー
フロータンクにオーバーフロー配管で連通され、前記オ
ーバーフロータンクは、蒸気発生器本体胴下部に連絡す
る汲上げ配管に接続され、前記汲上げ配管の途中には前
記オーバーフロータンクから液体金属を移送するための
汲上げ用電磁ポンプを設置する一方、オーバーフロータ
ンク内には液体金属を浄化するユニット型純化装置を設
置して構成される。
設した中間熱交換器と原子炉容器外に配設した蒸気発生
器とを配管接続してなる液体金属冷却型原子炉の冷却装
置において、前記蒸気発生器の本体胴の上部に液体金属
入口配管を設け、前記本体胴の下部に開口を有する液体
金属上昇管を本体胴内に軸方向に設け、この液体金属上
昇管の上端に液体金属出口配管を接続し、前記液体金属
上昇管の上部に主循環用電磁ポンプを配設し、また蒸気
発生器本体胴内上部の液体金属液面に開口を有するオー
バーフロー管を設け、前記オーバーフロー管は蒸気発生
器本体胴内を下降するオーバーフロー連絡管に接続さ
れ、蒸気発生器下部の本体胴でオーバーフローノズルと
接合され、さらに前記オーバーフローノズルはオーバー
フロータンクにオーバーフロー配管で連通され、前記オ
ーバーフロータンクは、蒸気発生器本体胴下部に連絡す
る汲上げ配管に接続され、前記汲上げ配管の途中には前
記オーバーフロータンクから液体金属を移送するための
汲上げ用電磁ポンプを設置する一方、オーバーフロータ
ンク内には液体金属を浄化するユニット型純化装置を設
置して構成される。
また、ユニット型純化装置は、液体金属中の不純物を
捕捉除去するトラップメッシュと、トラップメッシュを
冷却するトラップメッシュ冷却管と、トラップメッシュ
に液体金属を供給する純化用電磁ポンプと、液体金属の
流量を計測する流量計と、トラップメッシュ出口側液体
金属および純化用電磁ポンプ出口側液体金属相互の熱交
換を行なうエコノマイザとを備え、上記各機器をオーバ
ーフロータンク本体内に一体的に配置して構成される。
捕捉除去するトラップメッシュと、トラップメッシュを
冷却するトラップメッシュ冷却管と、トラップメッシュ
に液体金属を供給する純化用電磁ポンプと、液体金属の
流量を計測する流量計と、トラップメッシュ出口側液体
金属および純化用電磁ポンプ出口側液体金属相互の熱交
換を行なうエコノマイザとを備え、上記各機器をオーバ
ーフロータンク本体内に一体的に配置して構成される。
(作用) 本発明の液体金属冷却型原子炉の冷却装置において、
中間熱交換器によって加熱された液体金属は液体金属入
口配管を通り、蒸気発生器に供給され、蒸気発生器を下
降しながら給水と熱交換し蒸気を発生させる。熱交換し
て温度が低下した液体金属は、主循環用電磁ポンプの作
用により液体金属上昇管の下端開口から吸い上げられ、
さらに中間熱交換器に返送される。液体金属上昇管の上
部の配設された主循環用電磁ポンプは、液体金属出口配
管方向に液体金属を移動させる機能を有する。
中間熱交換器によって加熱された液体金属は液体金属入
口配管を通り、蒸気発生器に供給され、蒸気発生器を下
降しながら給水と熱交換し蒸気を発生させる。熱交換し
て温度が低下した液体金属は、主循環用電磁ポンプの作
用により液体金属上昇管の下端開口から吸い上げられ、
さらに中間熱交換器に返送される。液体金属上昇管の上
部の配設された主循環用電磁ポンプは、液体金属出口配
管方向に液体金属を移動させる機能を有する。
二次系内の液体金属はプラントの出力上昇に合せて温
度が上昇し体積が増加する。しかも、その体積膨脹分に
相当する液体金属は、蒸気発生器のオーバーフロー管よ
りオーバーフロータンクに流入することで二次冷却系内
のインベントリー体積膨脹を吸収する。そのため蒸気発
生器内の液体金属の自由液面は、常に一定位置に保持さ
れる。したがって自由液面の変動を吸収するための空間
を低減することができ、蒸気発生器上部を小型化するこ
とが可能となる。
度が上昇し体積が増加する。しかも、その体積膨脹分に
相当する液体金属は、蒸気発生器のオーバーフロー管よ
りオーバーフロータンクに流入することで二次冷却系内
のインベントリー体積膨脹を吸収する。そのため蒸気発
生器内の液体金属の自由液面は、常に一定位置に保持さ
れる。したがって自由液面の変動を吸収するための空間
を低減することができ、蒸気発生器上部を小型化するこ
とが可能となる。
一方蒸気発生器のオーバーフロー管より溢流した液体
金属は、オーバーフロー連絡管を流れる際に熱交換さ
れ、さらにオーバーフローノズル、オーバーフロー配管
を順次流下する間に冷却され低温度(ナトリウムの場合
は約350℃)となってオーバーフロータンク内に流入す
る。このように高温度の液体金属は低温度に冷却されて
流入するため、オーバーフロータンクに対する熱衝撃は
少なく、熱過渡現象は大幅に緩和される。
金属は、オーバーフロー連絡管を流れる際に熱交換さ
れ、さらにオーバーフローノズル、オーバーフロー配管
を順次流下する間に冷却され低温度(ナトリウムの場合
は約350℃)となってオーバーフロータンク内に流入す
る。このように高温度の液体金属は低温度に冷却されて
流入するため、オーバーフロータンクに対する熱衝撃は
少なく、熱過渡現象は大幅に緩和される。
また、オーバーフロータンク内に貯留された液体金属
は、タンク内に設置されたユニット型純化装置によって
浄化される。
は、タンク内に設置されたユニット型純化装置によって
浄化される。
すなわちタンク内の液体金属は純化用電磁ポンプによ
ってエコノマイザを経てトラップメッシュに供給され
る。トラップメッシュ冷却管によって冷却されたトラッ
プメッシュにより液体金属中の不純物が捕捉除去され、
液体金属は浄化される。ここで純化用電磁ポンプ、エコ
ノマイザ、トラップメッシュ等の機器はオーバーフロー
タンク内に一体的に配置して構成されているため、純化
装置用の空間を削減することが可能であり、またオーバ
ーフロータンク外に液体金属用配管を引廻す必要がな
く、構造が大幅に簡素化される。浄化された液体金属
は、汲上げ用電磁ポンプによって汲上げ配管を通り、蒸
気発生器本体胴の下部に移送される。ここで本体胴の下
部は低温度のコールドレグとなっており、ここに低温度
の液体金属が戻されるため、汲上げ時の蒸気発生器に対
する熱衝撃も少なく、熱過渡現象が大幅に緩和される。
ってエコノマイザを経てトラップメッシュに供給され
る。トラップメッシュ冷却管によって冷却されたトラッ
プメッシュにより液体金属中の不純物が捕捉除去され、
液体金属は浄化される。ここで純化用電磁ポンプ、エコ
ノマイザ、トラップメッシュ等の機器はオーバーフロー
タンク内に一体的に配置して構成されているため、純化
装置用の空間を削減することが可能であり、またオーバ
ーフロータンク外に液体金属用配管を引廻す必要がな
く、構造が大幅に簡素化される。浄化された液体金属
は、汲上げ用電磁ポンプによって汲上げ配管を通り、蒸
気発生器本体胴の下部に移送される。ここで本体胴の下
部は低温度のコールドレグとなっており、ここに低温度
の液体金属が戻されるため、汲上げ時の蒸気発生器に対
する熱衝撃も少なく、熱過渡現象が大幅に緩和される。
また、前記構成によれば、従来設置していた二次主循
環ポンプの代替として主循環用電磁ポンプが蒸気発生器
に内蔵されるため、機器配置が簡素化し配管の延べ長さ
も短縮化される。
環ポンプの代替として主循環用電磁ポンプが蒸気発生器
に内蔵されるため、機器配置が簡素化し配管の延べ長さ
も短縮化される。
さらに純化装置として各構成部品を一体的に配置した
コンパクトなユニット型純化装置をオーバーフロータン
ク内一体的に配置しているため、純化装置の設置スペー
スが大幅に削減されるとともに、付帯する配管長さも短
縮され、簡素な構造とすることができる。
コンパクトなユニット型純化装置をオーバーフロータン
ク内一体的に配置しているため、純化装置の設置スペー
スが大幅に削減されるとともに、付帯する配管長さも短
縮され、簡素な構造とすることができる。
(実施例) 次に本発明の一実施例について添付図面を参照して説
明する。
明する。
第1図は本発明の一実施例を示す系統図である。本実
施例に係る液体金属冷却型原子炉の冷却装置は、原子炉
容器18内に配設した中間熱交換器19と原子炉容器18外に
配設した蒸気発生器20とを配管接続してなる液体金属冷
却型原子炉の冷却装置において、前記蒸気発生器20の本
体胴21の上部に液体金属入口配管22を設け、前記本体胴
21の下部に開口を有する液体金属上昇管23を本体胴21内
に軸方向に設け、この液体金属上昇管24の上端に液体金
属出口配管を接続し、前記液体金属上昇管23の上部に主
循環用電磁ポンプ25を配設し、また蒸気発生器本体胴21
内上部の液体金属液面に開口を有するオーバーフロー管
26を設け、前記オーバーフロー管26は蒸気発生器本体胴
21内を下降するオーバーフロー連絡管27に接続され、蒸
気発生器20下部の本体胴21でオーバーフローノズル28と
接合され、さらに前記オーバーフローノズル28はオーバ
ーフロータンク29にオーバーフロー配管30で連通され、
前記オーバーフロータンク29は、蒸気発生器本体胴21下
部に連絡する汲上げ配管31に接続され、前記汲上げ配管
の途中には前記オーバーフロータンク29から液体金属を
移送するための汲上げ用電源ポンプ32を設置する一方、
前記オーバーフロータンク29内には液体金属を浄化する
ユニット型純化装置33を設置して構成される。
施例に係る液体金属冷却型原子炉の冷却装置は、原子炉
容器18内に配設した中間熱交換器19と原子炉容器18外に
配設した蒸気発生器20とを配管接続してなる液体金属冷
却型原子炉の冷却装置において、前記蒸気発生器20の本
体胴21の上部に液体金属入口配管22を設け、前記本体胴
21の下部に開口を有する液体金属上昇管23を本体胴21内
に軸方向に設け、この液体金属上昇管24の上端に液体金
属出口配管を接続し、前記液体金属上昇管23の上部に主
循環用電磁ポンプ25を配設し、また蒸気発生器本体胴21
内上部の液体金属液面に開口を有するオーバーフロー管
26を設け、前記オーバーフロー管26は蒸気発生器本体胴
21内を下降するオーバーフロー連絡管27に接続され、蒸
気発生器20下部の本体胴21でオーバーフローノズル28と
接合され、さらに前記オーバーフローノズル28はオーバ
ーフロータンク29にオーバーフロー配管30で連通され、
前記オーバーフロータンク29は、蒸気発生器本体胴21下
部に連絡する汲上げ配管31に接続され、前記汲上げ配管
の途中には前記オーバーフロータンク29から液体金属を
移送するための汲上げ用電源ポンプ32を設置する一方、
前記オーバーフロータンク29内には液体金属を浄化する
ユニット型純化装置33を設置して構成される。
また上記ユニット型純化装置33は、第6図に示すよう
に液体金属中の不純物を捕捉除去するトラップメッシュ
34と、トラップメッシュ34を冷却するトラップメッシュ
冷却管35と、トラップメッシュ34に液体金属を供給する
純化用電磁ポンプ36と、液体金属の流量を計測する流量
計37と、トラップメッシュ出口側液体金属および純化用
電磁ポンプ出口側液体金属相互の熱交換を行なうエコノ
マイザ38とを備え、上記各機器をオーバーフロータンク
29本体内に一体的に配置して構成される。
に液体金属中の不純物を捕捉除去するトラップメッシュ
34と、トラップメッシュ34を冷却するトラップメッシュ
冷却管35と、トラップメッシュ34に液体金属を供給する
純化用電磁ポンプ36と、液体金属の流量を計測する流量
計37と、トラップメッシュ出口側液体金属および純化用
電磁ポンプ出口側液体金属相互の熱交換を行なうエコノ
マイザ38とを備え、上記各機器をオーバーフロータンク
29本体内に一体的に配置して構成される。
また符号18は液体金属冷却型原子炉の原子炉容器を示
し、この原子炉容器18内に炉心2が配設される。炉心2
は原子炉一次冷却系39の一次冷却材40により冷却せしめ
られる。原子炉一次冷却系39は原子炉容器18に配設され
た一次主循環ポンプ41および中間熱交換器19を備え、上
記一次主循環ポンプ41により原子炉容器18内で一次冷却
材40を循環させるようになっている。
し、この原子炉容器18内に炉心2が配設される。炉心2
は原子炉一次冷却系39の一次冷却材40により冷却せしめ
られる。原子炉一次冷却系39は原子炉容器18に配設され
た一次主循環ポンプ41および中間熱交換器19を備え、上
記一次主循環ポンプ41により原子炉容器18内で一次冷却
材40を循環させるようになっている。
原子炉一次冷却系39の一次冷却材40は中間熱交換器19
で原子炉二次冷却系42の二次冷却材43と熱交換される。
この二次冷却系42は原子炉一次冷却系39と蒸気発生系44
との間に配設される。原子炉二次冷却系42は前記中間熱
交換器19と、原子炉容器18外に配設された蒸気発生器20
と、蒸気中間熱交換器19および蒸気発生器20とを接続す
るために原子炉建屋壁45を貫通して配設したホットレグ
配管46およびコールドレグ配管47とから構成される。
で原子炉二次冷却系42の二次冷却材43と熱交換される。
この二次冷却系42は原子炉一次冷却系39と蒸気発生系44
との間に配設される。原子炉二次冷却系42は前記中間熱
交換器19と、原子炉容器18外に配設された蒸気発生器20
と、蒸気中間熱交換器19および蒸気発生器20とを接続す
るために原子炉建屋壁45を貫通して配設したホットレグ
配管46およびコールドレグ配管47とから構成される。
またオーバーフロータンク29と蒸気発生器本体胴21下
部とはオーバーフロー汲上げ配管31で接続され、その途
中には汲上げ用電磁ポンプ32および逆止弁48が配設され
ている。
部とはオーバーフロー汲上げ配管31で接続され、その途
中には汲上げ用電磁ポンプ32および逆止弁48が配設され
ている。
さらに上記ユニット型純化装置33は第2図に示すよう
にオーバーフロータンク29の上部ノズルに着脱自在に装
着される。このユニット型純化装置33には内蔵するトラ
ップメッシュ冷却管35に冷却用空気を送給するためのフ
ァン49が付設されている。
にオーバーフロータンク29の上部ノズルに着脱自在に装
着される。このユニット型純化装置33には内蔵するトラ
ップメッシュ冷却管35に冷却用空気を送給するためのフ
ァン49が付設されている。
ところで、蒸気発生器20は第3図に示す縦断面構造を
有し、前記本体胴21は本体支持スカート50によって支持
されており、本体胴21内の中心部分に配置された液体金
属上昇管23の外側に多数のヘリカルコイル伝熱管51を配
置している。
有し、前記本体胴21は本体支持スカート50によって支持
されており、本体胴21内の中心部分に配置された液体金
属上昇管23の外側に多数のヘリカルコイル伝熱管51を配
置している。
ところで、本体胴21の上部内側には液体金属の自由液
面FLが形成されており、この自由液面FLの上部の空間部
52に、液体金属の熱膨脹による体積変化を吸収するため
前述したオーバーフロー管26、オーバーフロー連絡管2
7、オーバーフローノズル28が設けられ、二次冷却系の
液位維持機能を果している。
面FLが形成されており、この自由液面FLの上部の空間部
52に、液体金属の熱膨脹による体積変化を吸収するため
前述したオーバーフロー管26、オーバーフロー連絡管2
7、オーバーフローノズル28が設けられ、二次冷却系の
液位維持機能を果している。
第4図は第3図に示す蒸気発生器20の平面図である。
液体金属入口管22が2系列に分岐されて本体胴21上部に
設けられ、一方、液体金属出口配管24が本体頂部中心か
ら導出されている。
液体金属入口管22が2系列に分岐されて本体胴21上部に
設けられ、一方、液体金属出口配管24が本体頂部中心か
ら導出されている。
第5図は第4図におけるV−V線に沿った断面図であ
り、蒸気発生器20の頂部を示す。液体金属上昇管23の上
部の拡径部内周に主循環用ポンプ25が設けられ、この主
循環用電磁ポンプ25は、環状に形成された液体金属流路
53の内側と外側に電磁コイル54を巻回したアニュラリニ
アインダクション型で構成されており、外部電源からの
電流により磁場を発生させ、液体金属を循環させる。ま
たこの主循環用電磁ポンプ25は第3図に示すように蒸気
発生器20の頂部フランジ59を介して上方に引き抜き可能
なように固定されている。
り、蒸気発生器20の頂部を示す。液体金属上昇管23の上
部の拡径部内周に主循環用ポンプ25が設けられ、この主
循環用電磁ポンプ25は、環状に形成された液体金属流路
53の内側と外側に電磁コイル54を巻回したアニュラリニ
アインダクション型で構成されており、外部電源からの
電流により磁場を発生させ、液体金属を循環させる。ま
たこの主循環用電磁ポンプ25は第3図に示すように蒸気
発生器20の頂部フランジ59を介して上方に引き抜き可能
なように固定されている。
主循環用電磁ポンプ25を内蔵した液体金属上昇管23
は、液体金属出口配管24に接続され、さらに液体金属出
口配管24は第1図に示すコールドレグ配管47に接続され
ている。
は、液体金属出口配管24に接続され、さらに液体金属出
口配管24は第1図に示すコールドレグ配管47に接続され
ている。
次に、上記実施例の作用について説明する。
炉心2で発生した熱を冷却する一次冷却材40を一次主
循環ポンプ41によって循環させることにより中間熱交換
器19を介して二次冷却系に熱が伝達される。一方、蒸気
発生器20に内蔵された主循環用電源ポンプ25により二次
冷却系の液体金属が循環され、中間熱交換器19で収熱し
た高温の液体金属がホットレグ配管46を通り、液体金属
入口配管22を経て、蒸気発生器20に流入する。
循環ポンプ41によって循環させることにより中間熱交換
器19を介して二次冷却系に熱が伝達される。一方、蒸気
発生器20に内蔵された主循環用電源ポンプ25により二次
冷却系の液体金属が循環され、中間熱交換器19で収熱し
た高温の液体金属がホットレグ配管46を通り、液体金属
入口配管22を経て、蒸気発生器20に流入する。
そして、高温の液体金属は伝熱管51を配設した熱交換
室55内を流下しながら給水を蒸気にすべく熱を与え、自
らは降温して低温の液体金属となる。この低温の液体金
属は、蒸気発生器20内の下部において開口して設置され
た液体金属上昇管23内を上昇し、さらに主循環用電磁ポ
ンプ25にて吐出圧を付与された後に液体金属出口配管24
およびコールドレグ配管47を経て中間熱交換器19に還流
される。
室55内を流下しながら給水を蒸気にすべく熱を与え、自
らは降温して低温の液体金属となる。この低温の液体金
属は、蒸気発生器20内の下部において開口して設置され
た液体金属上昇管23内を上昇し、さらに主循環用電磁ポ
ンプ25にて吐出圧を付与された後に液体金属出口配管24
およびコールドレグ配管47を経て中間熱交換器19に還流
される。
また、プラントへの液体金属充填時には蒸気発生器20
のオーバーフロー管26の自由液面レベルFLまで充填され
る。その後、プラントの出力を上昇させると液体金属が
熱膨脹し、そのインベントリー増加分はオーバーフロー
管26からオーバーフロー連絡管27を通る際に、熱交換さ
れ低温度の液体金属となる。液体金属としてナトリウム
を使用する場合は約500℃の高温液体が350℃程度まで冷
却される。冷却された液体金属はオーバーフロータンク
29内に流入する。そのため原子炉二次冷却系42の蒸気発
生器20内の自由液面FL位置は常に一定に保持される。し
たがって従来のように液面変動を吸収できる空間を設け
る必要がなく、蒸気発生器20の上部を小型化することが
できる。
のオーバーフロー管26の自由液面レベルFLまで充填され
る。その後、プラントの出力を上昇させると液体金属が
熱膨脹し、そのインベントリー増加分はオーバーフロー
管26からオーバーフロー連絡管27を通る際に、熱交換さ
れ低温度の液体金属となる。液体金属としてナトリウム
を使用する場合は約500℃の高温液体が350℃程度まで冷
却される。冷却された液体金属はオーバーフロータンク
29内に流入する。そのため原子炉二次冷却系42の蒸気発
生器20内の自由液面FL位置は常に一定に保持される。し
たがって従来のように液面変動を吸収できる空間を設け
る必要がなく、蒸気発生器20の上部を小型化することが
できる。
一方オーバーフロータンク29内に流入する液体金属に
は、通常運転時に蒸気発生器の伝熱管を介して水側から
拡散してくる水素などの不純物が含有されている。ユニ
ット型純化装置33はそれらの不純物を除去するために適
宜稼動される。すなわち第6図に示すように、オーバー
フロータンク29内に一時的に貯留された液体金属は、純
化装置外胴56側壁に穿設した液体金属入口57から純化用
電磁ポンプ36の作用により装置内部に吸入される。吸入
された液体金属は、流量計37を通り、さらにエコノマイ
ザ38で熱交換されて低温度に降温された後にトラップメ
ッシュ34に供給される。トラップメッシュ34は、トラッ
プメッシュ冷却管35により120〜140℃程度まで冷却され
ており、ここで液体金属中の過飽和になった不純物が除
去された液体金属が純化される。純化されたナトリウム
等の液体金属は、トラップメッシュ34の中心軸方向に配
設されたダウンカマ58を通り、さらにエコノマイザ38で
熱交換されて昇温し、オーバーフロータンク29内に還流
する。
は、通常運転時に蒸気発生器の伝熱管を介して水側から
拡散してくる水素などの不純物が含有されている。ユニ
ット型純化装置33はそれらの不純物を除去するために適
宜稼動される。すなわち第6図に示すように、オーバー
フロータンク29内に一時的に貯留された液体金属は、純
化装置外胴56側壁に穿設した液体金属入口57から純化用
電磁ポンプ36の作用により装置内部に吸入される。吸入
された液体金属は、流量計37を通り、さらにエコノマイ
ザ38で熱交換されて低温度に降温された後にトラップメ
ッシュ34に供給される。トラップメッシュ34は、トラッ
プメッシュ冷却管35により120〜140℃程度まで冷却され
ており、ここで液体金属中の過飽和になった不純物が除
去された液体金属が純化される。純化されたナトリウム
等の液体金属は、トラップメッシュ34の中心軸方向に配
設されたダウンカマ58を通り、さらにエコノマイザ38で
熱交換されて昇温し、オーバーフロータンク29内に還流
する。
オーバーフロータンク29内の純化された液体金属は、
汲上げ用電磁ポンプ32の作用により汲上げ配管31を通
り、蒸気発生器20の下部のコールドレグ温度部(ナトリ
ウムの場合は約350℃)に戻される。
汲上げ用電磁ポンプ32の作用により汲上げ配管31を通
り、蒸気発生器20の下部のコールドレグ温度部(ナトリ
ウムの場合は約350℃)に戻される。
このように純化された液体金属は低温領域に返送され
るため、蒸気発生器20に作用する熱衝撃は少なく、熱過
渡現象が大幅に緩和される。
るため、蒸気発生器20に作用する熱衝撃は少なく、熱過
渡現象が大幅に緩和される。
またユニット型純化装置33は、第6図に示すように外
胴56内に構成機器を一体的に組み付けて構成され、ユニ
ットごとオーバーフロータンク29内に着脱自在に装着さ
れる構造であるため、保守管理が非常に容易であり、ま
た従来のように付帯配管が複雑になることがなく、非常
にコンパクト化され操作性が大幅に向上する。
胴56内に構成機器を一体的に組み付けて構成され、ユニ
ットごとオーバーフロータンク29内に着脱自在に装着さ
れる構造であるため、保守管理が非常に容易であり、ま
た従来のように付帯配管が複雑になることがなく、非常
にコンパクト化され操作性が大幅に向上する。
以上説明したように、本実施例によれば、蒸気発生器
内に電磁ポンプを組み込んで一体化したことにより、従
来の電子炉冷却装置では必要とされた二次冷却系の二次
主循環ポンプを削減することができるため、配管長の大
幅な短縮が可能となる。
内に電磁ポンプを組み込んで一体化したことにより、従
来の電子炉冷却装置では必要とされた二次冷却系の二次
主循環ポンプを削減することができるため、配管長の大
幅な短縮が可能となる。
さらに、本実施例によれば、メンテナンス時には、主
循環用電磁ポンプ25を蒸気発生器20の頂部から上方に簡
単に引き抜くことができる構造のため、主循環用電磁ポ
ンプ25を蒸気発生器20下部に設置した場合と比較して保
守管理作業が容易になる。
循環用電磁ポンプ25を蒸気発生器20の頂部から上方に簡
単に引き抜くことができる構造のため、主循環用電磁ポ
ンプ25を蒸気発生器20下部に設置した場合と比較して保
守管理作業が容易になる。
また蒸気発生器20の液面部に設けたオーバーフロー管
26から溢流した高温度の液体金属は、オーバーフロー連
絡管27を流れる間に低温度まで熱交換され、しかる後に
オーバーフロータンク29内に流入するため、オーバーフ
ロータンク29およびタンク内に装備したユニット型純化
装置33に対する熱衝撃が少なく、熱過渡現象を抑制する
ことができる上に、純化装置における除熱負荷を大幅に
低減することができる。
26から溢流した高温度の液体金属は、オーバーフロー連
絡管27を流れる間に低温度まで熱交換され、しかる後に
オーバーフロータンク29内に流入するため、オーバーフ
ロータンク29およびタンク内に装備したユニット型純化
装置33に対する熱衝撃が少なく、熱過渡現象を抑制する
ことができる上に、純化装置における除熱負荷を大幅に
低減することができる。
さらにオーバーフロータンク29内の液体金属を蒸気発
生器20の下部の低温部に汲上げるシステムとしているた
め、蒸気発生器20に対する熱過渡も緩和され、常に安定
した状態で運転を継続することができる。
生器20の下部の低温部に汲上げるシステムとしているた
め、蒸気発生器20に対する熱過渡も緩和され、常に安定
した状態で運転を継続することができる。
一方、構成機器を全て外胴56内に一体的に組み込んだ
コンパクトなユニット型純化装置33を、オーバーフロー
タンク29内に配設しているため、保守管理が容易であ
り、また付設配管も少なく設置容積が低減され、操作性
も大幅に向上する。
コンパクトなユニット型純化装置33を、オーバーフロー
タンク29内に配設しているため、保守管理が容易であ
り、また付設配管も少なく設置容積が低減され、操作性
も大幅に向上する。
本発明に係る液体金属冷却型原子炉の冷却装置におい
ては、オーバーフロー管で蒸気発生器内の液位が一定に
維持できるため液面の上下移動の空間を取る必要はな
い。また、蒸気発生器から液体金属のオーバーフローに
より液体金属の熱膨脹を吸収することで蒸気発生器が小
型化される。
ては、オーバーフロー管で蒸気発生器内の液位が一定に
維持できるため液面の上下移動の空間を取る必要はな
い。また、蒸気発生器から液体金属のオーバーフローに
より液体金属の熱膨脹を吸収することで蒸気発生器が小
型化される。
また本発明装置によれば、オーバーフロータンクおよ
び蒸気発生器相互間を移動する液体金属の温度差が大き
くならないように構成されているため、オーバーフロー
タンクおよび蒸気発生器に対する熱衝撃は少なく、熱過
渡現象が抑制され、液体金属冷却型原子炉プラントの信
頼性の向上に大きく資するものである。
び蒸気発生器相互間を移動する液体金属の温度差が大き
くならないように構成されているため、オーバーフロー
タンクおよび蒸気発生器に対する熱衝撃は少なく、熱過
渡現象が抑制され、液体金属冷却型原子炉プラントの信
頼性の向上に大きく資するものである。
さらに、液体金属の純化装置などの補助機器のコンパ
クト化ならびに原子炉建屋および原子炉補助建物の空間
容積の低減化が実現し、ひいては、原子力発電プラント
の建設コストの大幅な節減に優れた効用を発揮する。
クト化ならびに原子炉建屋および原子炉補助建物の空間
容積の低減化が実現し、ひいては、原子力発電プラント
の建設コストの大幅な節減に優れた効用を発揮する。
第1図は本発明に係る液体金属冷却型原子炉の冷却装置
の一実施例を示す系統図、第2図はユニット型純化装置
廻りの構成例を示す系統図、第3図は蒸気発生器の構造
を示す半縦断面図、第4図は蒸気発生器の平面図、第5
図は第4図におけるV−V線に沿った断面図、第6図は
ユニット型純化装置の実施例を示す断面図、第7図は従
来の液体金属冷却型原子炉の冷却装置の構成例を示す系
統図、第8図は従来の純化装置の構成例を示す系統図で
ある。 1……原子炉容器、2……炉心、3……冷却材(一
次)、4……一次主循環ポンプ、5……中間熱交換器、
6……蒸気発生器、7……二次主循環ポンプ、8,8a,8b,
8c……二次冷却材配管、9……原子炉建屋、10……オー
バーフロー配管、11……オーバーフロータンク、12……
汲上げ配管、13……純化装置、14……コールドトラッ
プ、15……エコノマイザ、16……純化用電磁ポンプ、17
……冷却ファン、18……原子炉容器、19……中間熱交換
器、20……蒸気発生器、21……本体胴、22……液体金属
入口配管、23……液体金属上昇管、24……液体金属出口
配管、25……主循環用電磁ポンプ、26……オーバーフロ
ー管、27……オーバーフロー連絡管、28……オーバーフ
ローノズル、29……オーバーフロータンク、30……オー
バーフロー配管、31……汲上げ配管、32……汲上げ用電
磁ポンプ、33……ユニット型純化装置、34……トラップ
メッシュ、35……トラップメッシュ冷却管、36……純化
用電磁ポンプ、37……流量計、38……エコノマイザ、39
……原子炉一次冷却系、40……一次冷却材、41……一次
主循環ポンプ、42……原子炉二次冷却系、43……二次冷
却材、44……蒸気発生系、45……原子炉建屋壁、46……
ホットレグ配管、47……コールドレグ配管、48……逆止
弁、49……ファン、50……本体支持スカート、51……ヘ
リルカルコイル伝熱管、52……空間、53……液体金属流
路、54……電磁コイル、55……熱交換室、56……純化装
置外胴、57……液体金属入口、58……ダウンカマ、59…
…頂部フランジ。
の一実施例を示す系統図、第2図はユニット型純化装置
廻りの構成例を示す系統図、第3図は蒸気発生器の構造
を示す半縦断面図、第4図は蒸気発生器の平面図、第5
図は第4図におけるV−V線に沿った断面図、第6図は
ユニット型純化装置の実施例を示す断面図、第7図は従
来の液体金属冷却型原子炉の冷却装置の構成例を示す系
統図、第8図は従来の純化装置の構成例を示す系統図で
ある。 1……原子炉容器、2……炉心、3……冷却材(一
次)、4……一次主循環ポンプ、5……中間熱交換器、
6……蒸気発生器、7……二次主循環ポンプ、8,8a,8b,
8c……二次冷却材配管、9……原子炉建屋、10……オー
バーフロー配管、11……オーバーフロータンク、12……
汲上げ配管、13……純化装置、14……コールドトラッ
プ、15……エコノマイザ、16……純化用電磁ポンプ、17
……冷却ファン、18……原子炉容器、19……中間熱交換
器、20……蒸気発生器、21……本体胴、22……液体金属
入口配管、23……液体金属上昇管、24……液体金属出口
配管、25……主循環用電磁ポンプ、26……オーバーフロ
ー管、27……オーバーフロー連絡管、28……オーバーフ
ローノズル、29……オーバーフロータンク、30……オー
バーフロー配管、31……汲上げ配管、32……汲上げ用電
磁ポンプ、33……ユニット型純化装置、34……トラップ
メッシュ、35……トラップメッシュ冷却管、36……純化
用電磁ポンプ、37……流量計、38……エコノマイザ、39
……原子炉一次冷却系、40……一次冷却材、41……一次
主循環ポンプ、42……原子炉二次冷却系、43……二次冷
却材、44……蒸気発生系、45……原子炉建屋壁、46……
ホットレグ配管、47……コールドレグ配管、48……逆止
弁、49……ファン、50……本体支持スカート、51……ヘ
リルカルコイル伝熱管、52……空間、53……液体金属流
路、54……電磁コイル、55……熱交換室、56……純化装
置外胴、57……液体金属入口、58……ダウンカマ、59…
…頂部フランジ。
Claims (2)
- 【請求項1】原子炉容器内に配設した中間熱交換器と原
子炉容器外に配設した蒸気発生器とを配管接続してなる
液体金属冷却型原子炉の冷却装置において、前記蒸気発
生器の本体胴の上部に液体金属入口配管を設け、前記本
体胴の下部に開口を有する液体金属上昇管を本体胴内に
軸方向に設け、この液体金属上昇管の上端に液体金属出
口配管を接続し、前記液体金属上昇管の上部に主循環用
電磁ポンプを配設し、また蒸気発生器本体胴内上部の液
体金属液面に開口を有するオーバーフロー管を設け、前
記オーバーフロー管は蒸気発生器本体胴内を下降するオ
ーバーフロー連絡管に接続され、蒸気発生器下部の本体
胴でオーバーフローノズルと接合され、さらに前記オー
バーフローノズルはオーバーフロータンクにオーバーフ
ロー配管で連通され、前記オーバーフロータンクは、蒸
気発生器本体胴下部に連絡する汲上げ配管に接続され、
前記汲上げ配管の途中には前記オーバーフロータンクか
ら液体金属を移送するための汲上げ用電磁ポンプを設置
する一方オーバーフロータンク内には液体金属を浄化す
るユニット型純化装置を設置してなることを特徴とする
液体金属冷却型原子炉の冷却装置。 - 【請求項2】ユニット型純化装置は、液体金属中の不純
物を捕捉除去するトラップメッシュと、トラップメッシ
ュを冷却するトラップメッシュ冷却管と、トラップメッ
シュに液体金属を供給する純化用電磁ポンプと、液体金
属の流量を計測する流量計と、トラップメッシュ出口側
液体金属および純化用電磁ポンプ出口側液体金属相互の
熱交換を行なうエコノマイザとを備え、上記各機器をオ
ーバーフロータンク本体内に一体的に配置して構成した
ことを特徴とする請求項1記載の液体金属冷却型原子炉
の冷却装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63259393A JP2554721B2 (ja) | 1988-10-17 | 1988-10-17 | 液体金属冷却型原子炉の冷却装置 |
KR1019920007556A KR920007951B1 (ko) | 1988-09-28 | 1992-05-02 | 인라인형 전자총을 갖는 칼라수상관장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63259393A JP2554721B2 (ja) | 1988-10-17 | 1988-10-17 | 液体金属冷却型原子炉の冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02107994A JPH02107994A (ja) | 1990-04-19 |
JP2554721B2 true JP2554721B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=17333511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63259393A Expired - Fee Related JP2554721B2 (ja) | 1988-09-28 | 1988-10-17 | 液体金属冷却型原子炉の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554721B2 (ja) |
-
1988
- 1988-10-17 JP JP63259393A patent/JP2554721B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02107994A (ja) | 1990-04-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |