JP2554121B2 - 劣化反応碍子 - Google Patents
劣化反応碍子Info
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- JP2554121B2 JP2554121B2 JP63068373A JP6837388A JP2554121B2 JP 2554121 B2 JP2554121 B2 JP 2554121B2 JP 63068373 A JP63068373 A JP 63068373A JP 6837388 A JP6837388 A JP 6837388A JP 2554121 B2 JP2554121 B2 JP 2554121B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- cap portion
- deterioration
- crack
- glass pipe
- Prior art date
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- Insulating Bodies (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Insulators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、鉄塔に送電線を支持する際に使用される
懸垂碍子等の碍子に係り、特に劣化状態を表示すること
ができる劣化反応碍子に関するものである。
懸垂碍子等の碍子に係り、特に劣化状態を表示すること
ができる劣化反応碍子に関するものである。
（従来の技術） 従来、鉄塔に送電線を支持するための懸垂碍子は、長
期にわたって使用していると経年変化等によって碍子が
劣化し笠部にクラックを発生する場合がある。このため
に、５〜10年に１回ぐらいの周期で全部の懸垂碍子につ
いて、鉄塔上等から不良碍子検出器により人力で碍子の
劣化を点検していた。
期にわたって使用していると経年変化等によって碍子が
劣化し笠部にクラックを発生する場合がある。このため
に、５〜10年に１回ぐらいの周期で全部の懸垂碍子につ
いて、鉄塔上等から不良碍子検出器により人力で碍子の
劣化を点検していた。
（発明が解決しようとする課題） そのために、従来では碍子の点検作業に多大な時間と
労力を必要とすると共に、点検作業に晴天で湿度が低い
日等のように碍子に水分が付着していないときを選ばな
いと劣化検出精度が悪くなることや雨天時には作業でき
ないという問題点があった。
労力を必要とすると共に、点検作業に晴天で湿度が低い
日等のように碍子に水分が付着していないときを選ばな
いと劣化検出精度が悪くなることや雨天時には作業でき
ないという問題点があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点
を着目してなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、碍子の劣化を鉄塔に登ることなく、地上や上空の
ヘリコプタ等から容易に目視点検することができて、点
検作業に要する時間や労力を削減することができると共
に、晴天で湿度の低い日等に限定されることなく、点検
作業をいつでも行うことができる劣化反応碍子を提供す
ることにある。
を着目してなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、碍子の劣化を鉄塔に登ることなく、地上や上空の
ヘリコプタ等から容易に目視点検することができて、点
検作業に要する時間や労力を削減することができると共
に、晴天で湿度の低い日等に限定されることなく、点検
作業をいつでも行うことができる劣化反応碍子を提供す
ることにある。
（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために、この発明の劣化反応碍
子においては、懸垂碍子等の碍子の笠部に凹所を形成
し、該凹所に笠部の強度よりも弱い材料により、かつ着
色剤を充填したパイプを収容して接着剤により接着し、
このパイプが笠部のクラックにより破損し内部の着色剤
が笠部を着色して劣化表示するように構成したものであ
る。
子においては、懸垂碍子等の碍子の笠部に凹所を形成
し、該凹所に笠部の強度よりも弱い材料により、かつ着
色剤を充填したパイプを収容して接着剤により接着し、
このパイプが笠部のクラックにより破損し内部の着色剤
が笠部を着色して劣化表示するように構成したものであ
る。
（作用） 上記のように構成された劣化反応碍子において、碍子
の笠部にクラックが発生すると、パイプが破損してその
内部の着色剤が笠部の表面やクラック内部に流れ出し、
笠部を着色して劣化状態を明瞭に表示する。そのため、
碍子の劣化状態を遠方からでも肉眼又は望遠鏡等により
容易かつ正確に点検することができる。
の笠部にクラックが発生すると、パイプが破損してその
内部の着色剤が笠部の表面やクラック内部に流れ出し、
笠部を着色して劣化状態を明瞭に表示する。そのため、
碍子の劣化状態を遠方からでも肉眼又は望遠鏡等により
容易かつ正確に点検することができる。
（実施例） 以下、この発明の一実施例を第１図に基づいて詳細に
説明する。
説明する。
さて、懸垂碍子の碍子本体１は筒状部２と笠部３とを
一体に形成してなり、その筒状部２内の中心にはピン金
具４がセメント５により固定されると共に、筒状部２の
外面にはキャップ金具６がセメント７を介して嵌合固定
されている。そして、キャップ金具６の頂部には係合凹
所８が設けられ、この係合凹部８により懸垂碍子のピン
金具４を係合させることにより、複数の懸垂碍子を縦方
向に順次連結できるようになっている。
一体に形成してなり、その筒状部２内の中心にはピン金
具４がセメント５により固定されると共に、筒状部２の
外面にはキャップ金具６がセメント７を介して嵌合固定
されている。そして、キャップ金具６の頂部には係合凹
所８が設けられ、この係合凹部８により懸垂碍子のピン
金具４を係合させることにより、複数の懸垂碍子を縦方
向に順次連結できるようになっている。
円環状の凹所９は前記本体碍子１の笠部３の上面に形
成され、この実施例では笠部３の下面に設けられた複数
のリブ10のうち外側の一対のリブ10間に位置している。
円環状のガラスパイプ11は凹所９内に配設され、フリッ
ト等の接着剤12により焼成接着されている。なお、この
ガラスパイプ11及び接着剤12は、熱膨張係数が碍子釉薬
とほぼ同じの0.7〜1.3のものを使用するのが望ましく、
このように熱膨脹係数が碍子釉薬と似通ったガラスパイ
プ11及び接着剤12を使用すれば、焼成接着剤時にガラス
パイプ11にクラックが発生する等の不具合はない。
成され、この実施例では笠部３の下面に設けられた複数
のリブ10のうち外側の一対のリブ10間に位置している。
円環状のガラスパイプ11は凹所９内に配設され、フリッ
ト等の接着剤12により焼成接着されている。なお、この
ガラスパイプ11及び接着剤12は、熱膨張係数が碍子釉薬
とほぼ同じの0.7〜1.3のものを使用するのが望ましく、
このように熱膨脹係数が碍子釉薬と似通ったガラスパイ
プ11及び接着剤12を使用すれば、焼成接着剤時にガラス
パイプ11にクラックが発生する等の不具合はない。
着色剤13は前記ガラスパイプ11内に充填され、赤イン
クやフクシン染料等を使用した液体（油性のものがよ
い）、空気中の酸素等と反応して変色し空気中の水分を
着色させて碍子に付着する気体、あるいは空気中の湿気
等と反応して変色し、所定時間後に溶融状態となる固体
のうちから任意に選択して使用されている。なお、赤イ
ンクのようにそれ自体が特定の色彩を有している着色剤
13を使用した場合には、ガラスパイプ11を不透明材料で
形成した方が望ましい。
クやフクシン染料等を使用した液体（油性のものがよ
い）、空気中の酸素等と反応して変色し空気中の水分を
着色させて碍子に付着する気体、あるいは空気中の湿気
等と反応して変色し、所定時間後に溶融状態となる固体
のうちから任意に選択して使用されている。なお、赤イ
ンクのようにそれ自体が特定の色彩を有している着色剤
13を使用した場合には、ガラスパイプ11を不透明材料で
形成した方が望ましい。
さて、前記のように構成された劣化反応碍子におい
て、碍子本体１の笠部３にクラック14が発生すると、ガ
ラスパイプ11も笠部３と一体的に固定されているために
共に破損して、その内部の着色剤13が笠部３の表面又は
クラック内部に流れ出す。このとき、着色剤13として赤
インキのようにそれ自体が特定の色彩を有している液体
が使用されている場合には、その液体の色によって笠部
３、クラック14及びガラスパイプ11等が着色され、又、
着色剤13として気体や固体が使用されている場合には、
その気体又は固体が空気中の酸素或いは湿気等と反応し
て変色し、それによって笠部３、クラック14及びガラス
パイプ11等が着色されて、懸垂碍子の劣化状態が明瞭に
表示される。
て、碍子本体１の笠部３にクラック14が発生すると、ガ
ラスパイプ11も笠部３と一体的に固定されているために
共に破損して、その内部の着色剤13が笠部３の表面又は
クラック内部に流れ出す。このとき、着色剤13として赤
インキのようにそれ自体が特定の色彩を有している液体
が使用されている場合には、その液体の色によって笠部
３、クラック14及びガラスパイプ11等が着色され、又、
着色剤13として気体や固体が使用されている場合には、
その気体又は固体が空気中の酸素或いは湿気等と反応し
て変色し、それによって笠部３、クラック14及びガラス
パイプ11等が着色されて、懸垂碍子の劣化状態が明瞭に
表示される。
従って、この懸垂碍子の劣化状態を、鉄塔に登ること
なく地上や上空のヘリコプタ等の遠方からでも、肉眼又
は望遠鏡等により容易かつ正確に点検することができ
る。そのために、点検作業に要する時間や労力を大幅に
削減することができると共に、点検作業を湿度の低い日
等に限らずいつでも行うことができる。
なく地上や上空のヘリコプタ等の遠方からでも、肉眼又
は望遠鏡等により容易かつ正確に点検することができ
る。そのために、点検作業に要する時間や労力を大幅に
削減することができると共に、点検作業を湿度の低い日
等に限らずいつでも行うことができる。
（別の実施例） 次に、この発明の別の実施例を第２図に基づいて説明
する。
する。
第２図に示す実施例においては、碍子本体１上の凹所
９内に配設されたガラスパイプ11の上部が蓋体15により
覆われている。
９内に配設されたガラスパイプ11の上部が蓋体15により
覆われている。
従って、この実施例においても、前述した第１図の実
施例と同様に、碍子本体１の笠部３にクラック14が発生
すると、ガラスパイプ11が破損して、その内部の着色剤
13が流出し、笠部３又はクラック14が着色されて劣化状
態が明瞭に表示される。
施例と同様に、碍子本体１の笠部３にクラック14が発生
すると、ガラスパイプ11が破損して、その内部の着色剤
13が流出し、笠部３又はクラック14が着色されて劣化状
態が明瞭に表示される。
なお、この発明は前記各実施例のほかに、例えばガラ
スパイプ11を碍子本体１の下面側に設けたり、碍子本体
１の上下両面に設けたり、他の種類の碍子にこの発明を
具体化したりする等、任意に変更して具体化することも
可能である。
スパイプ11を碍子本体１の下面側に設けたり、碍子本体
１の上下両面に設けたり、他の種類の碍子にこの発明を
具体化したりする等、任意に変更して具体化することも
可能である。
（発明の効果） この発明は、以上説明したように構成されているた
め、碍子の笠部にクラックが生じたとき、笠部が着色さ
れて劣化状態が明瞭に表示され、その碍子の劣化状態を
鉄塔等に登ることなく、地上や上空のヘリコプタ等の遠
方からても容易に点検することができて、点検作業に要
する時間や労力を削減することができると共に、点検作
業を晴天で湿度低い日に限らずいつでも行うことができ
るという優れた効果を奏する。
め、碍子の笠部にクラックが生じたとき、笠部が着色さ
れて劣化状態が明瞭に表示され、その碍子の劣化状態を
鉄塔等に登ることなく、地上や上空のヘリコプタ等の遠
方からても容易に点検することができて、点検作業に要
する時間や労力を削減することができると共に、点検作
業を晴天で湿度低い日に限らずいつでも行うことができ
るという優れた効果を奏する。
又、この発明は碍子の製造を容易に行いコストを低減
することができる。
することができる。
第１図はこの発明を具体化した懸垂碍子の一実施例を示
す一部を断面にした正面図、第２図はこの発明の別の実
施例を示す懸垂碍子の部分断面図である。 １……懸垂碍子の碍子本体、３……笠部、11……ガラス
パイプ、13……着色剤、14……クラック。
す一部を断面にした正面図、第２図はこの発明の別の実
施例を示す懸垂碍子の部分断面図である。 １……懸垂碍子の碍子本体、３……笠部、11……ガラス
パイプ、13……着色剤、14……クラック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭34−5335（ＪＰ，Ｂ１)
Claims (1)
- 【請求項１】懸垂碍子等の碍子の笠部に凹所を形成し、
該凹所に笠部の強度よりも弱い材料により、かつ着色剤
を充填したパイプを収容して接着剤により接着し、この
パイプが笠部のクラツクにより破損し内部の着色剤が笠
部に着色して劣化表示するように構成した劣化反応碍
子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63068373A JP2554121B2 (ja) | 1988-03-22 | 1988-03-22 | 劣化反応碍子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63068373A JP2554121B2 (ja) | 1988-03-22 | 1988-03-22 | 劣化反応碍子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01241718A JPH01241718A (ja) | 1989-09-26 |
| JP2554121B2 true JP2554121B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=13371882
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63068373A Expired - Fee Related JP2554121B2 (ja) | 1988-03-22 | 1988-03-22 | 劣化反応碍子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2554121B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102592754A (zh) * | 2012-03-20 | 2012-07-18 | 黑河电业局 | 一种复合盘式绝缘子 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7002079B2 (en) * | 2003-08-14 | 2006-02-21 | Electric Power Research Institute | Indicators for early detection of potential failures due to water exposure of polymer-clad fiberglass |
| JP2006004801A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 絶縁支持部材及び絶縁劣化検出方法 |
| JP5318136B2 (ja) * | 2011-03-17 | 2013-10-16 | 中国電力株式会社 | 磁器製容器を備える電気機器 |
-
1988
- 1988-03-22 JP JP63068373A patent/JP2554121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102592754A (zh) * | 2012-03-20 | 2012-07-18 | 黑河电业局 | 一种复合盘式绝缘子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01241718A (ja) | 1989-09-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |