JP2552859B2 - 防結露被覆組成物 - Google Patents

防結露被覆組成物

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JP2552859B2
JP2552859B2 JP62109544A JP10954487A JP2552859B2 JP 2552859 B2 JP2552859 B2 JP 2552859B2 JP 62109544 A JP62109544 A JP 62109544A JP 10954487 A JP10954487 A JP 10954487A JP 2552859 B2 JP2552859 B2 JP 2552859B2
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芳一 石田
義文 浅田
昭 滝谷
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主として建築物の窓まわり、天井や配管な
どの結露発生部分に施工することにより、防結露性能を
有する被覆組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
現在、結露防止対策として、換気扇により通風をよく
したり、グラスウール、発泡スチロール等の断熱材を天
井や壁面内に設けたりしている。
しかし、断熱層を設けた場合、断熱材の裏面温度が断
熱材を施す前よりも下がるため、断熱材を透過した水蒸
気が裏面で結露し、いわゆる内部結露が発生し、かびの
発生の温床となったり、建築物の下地の劣化を促進する
ことがある。
一方、壁に塗付できる繊維壁が伝統的にあったが、繊
維壁は結露水を吸収することにより見掛け上の結露水を
吸収するというものであった、しかし、繊維壁は一旦水
を吸収すると水が保持され、保持した水を放出にくい性
質があり、しかも吸水によりその重量で脱落するという
欠点があった。
公知の方法として、蛭石、パーライト、等の吸水性能
の高い軽量骨材を、合成樹脂エマルジョンと必要に応じ
他の体質顔料によって塗料化したものは、高い吸湿性能
を備えているということがよく知られている。この方法
は、複雑な形状面に対し簡単に被覆できるし仕上層とし
ての美観を備えている反面、密着性の点から使用範囲は
天井材に留まっている。
防結露性能を有するという面からは、合成樹脂エマル
ジョンと珪藻土を主成分とする塗材が提案されている
(特開昭57−151661)しかし、珪藻土は珪殻(セル)の
大きさが、約20〜30ミクロンで、筒状の形をしている。
これに対し、平均粒子径が0.1〜0.5ミクロンのエマルジ
ョンを使用した場合、約1〜2ミクロンの筒口から、エ
マルジョンが入いりこみ、エマルジョンが珪藻土の表面
の細孔を充填してしまい、防結露性を著しく低下させて
しまう。
〔問題を解決するための手段〕
本発明に使用される珪酸カルシウムの結晶体である多
孔質無機粉末体は、多孔質構造で細孔の大きさが0.01〜
1ミクロンであり、この細孔はエマルジョンの粒子より
も小さいため、エマルジョンが細孔内に入り込んで細孔
をふさぐことがなく結露水を吸収する能力が著しく高
い。
この珪酸カルシウムの結晶体は、水熱合成により種々
の形状の結晶が生成され、SiO/CaOモル比が1.0〜1.5の
領域ではソリトライト、トバモライト、ジャイロライト
などの多数の結晶が知られている。
特開昭54−93698、 特開昭55−32750においては、上記モル比が2.0を中心
とする領域で湾曲した板状結晶が集合した平均粒子径が
20〜30ミクロンのバラの花状の結晶が生成することが開
示されている。
本発明においては、この珪酸カルシウムの結晶体であ
る多孔質無機粉末体を使用しており塗膜壁面が露点以上
の場合、この多孔質部分により水分や湿気を吸収するが
露点以下になると多孔質部分に吸収されていた水分を放
出する特性を持っている。
一方、本発明に使用される合成樹脂エマルジョンと
は、液体中に液体粒子がコロイド粒子として分散し乳状
をなしているものであり、一般に合成樹脂エマルジョン
として知られている水中油型の合成樹脂エマルジョンの
他、近年多方面で利用されているNAD(非水分散液)の
いずれの形態のものも利用できる。
また、エマルジョンの組成はアクリル酸エステル(メ
チル、エチル、ブチル等)、メタクリル酸エステル(メ
チル、エチル、ブチル等)、酢酸ビニル、エチレン、ス
チレン、ベオバ、塩化ビニル等の単独の重合体あるいは
2種以上の混合物、あるいは共重合体等、通常塗料に用
いる組成であればよい。
本発明においては、合成樹脂エマルジョンの固形分10
0重量部に対し、珪酸カルシウム結晶体である多孔質無
機質粉末体50重量部〜250重量部を配合することを必須
条件としており、さらに好ましくは80重量部〜230重量
部であることが望ましい。
珪酸カルシウム結晶体である多孔質無機質粉末体が50
重量部より小さい場合、相対的にエマルジョンの量が大
きくなり、珪酸カルシウム結晶体である多孔質無機質粉
末体がエマルジョンに被覆されてしまうから、吸水性能
が低下し、防結露性能が低下する。また、珪酸カルシウ
ム結晶体である多孔質無機質粉末体が250重量部以上の
場合は相対的にエマルジョン量が少なくなり、乾燥後塗
膜にクラックを生じたり、塗膜が下地から剥離したりす
る。
本発明における、防結露被覆組成物は、合成樹脂エマ
ルジョンと珪酸カルシウム結晶体である多孔質無機質粉
末体を必須成分とするが、顔料、体質顔料や各種添加剤
等は、一般の塗料に用いられるものが利用できる。
顔料としては、二酸化チタン、亜鉛華、リトポン、酸
化鉄、カーボンブラック等がある。体質顔料としては、
カオリナイト、ハロイサイト、白雲母、タルク、無水シ
リカ、無水アルミナ、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カ
ルシウム、沈降性硫酸バリウム等がある。その他に、防
腐剤、防ばい剤、分散剤、造膜助剤、凍結防止剤、等の
添加剤、増粘剤(例えば、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ソー
ダ等)水、溶剤等を適量配合することができる。
本発明の被覆組成物の製造方法は、前記各成分を、通
常の塗料調合装置を用いて、一般塗料と同様に製造でき
る。
塗装方法としては、鏝塗り、ローラー塗り、スプレー
塗り、刷毛塗り等一般の塗装方法により容易に塗装でき
る。
以下実施例により本発明、実施形態を説明する。
〔実施例〕
第1表(1)(2)に示す配合処方により、実施例1
〜6及び比較例A〜Cの被覆組成物を作成し、JIS A
6917軽量骨材仕上塗材の規定に準じ、第2表に示す3
項目について試験を実施した。このの結果を第3表に示
す。
また、実施例1の被覆組成物を結露の発生が見られた
寒冷地の壁面に塗装したところ、塗装前に観察された水
滴や雫は観察されなかった。
〔発明の効果〕 本発明の珪酸カルシウム結晶体である多孔質無機質粉
末体を利用した被覆組成物により形成された塗膜は、塗
膜と接する外気が露点以上の場合水分や湿気を吸収し、
露点以下の場合塗膜内に吸収されていた水分を放出し、
建物の内部の結露を防ぐことのみならず、調湿作用もあ
る。このため、本発明による被覆組成物を建物の内部に
施工した場合、快適な生活が営めるものと考えられる。
また、実施例に示したように従来の防結露塗料に比べ、
防結露効果が優れるのみならず付着強さにおいても優れ
た性能を有しており、幅広い適用性を持つものと確信す
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−151661(JP,A) 特開 昭55−149355(JP,A) 実開 昭60−164502(JP,U) 特公 昭49−33327(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂エマルジョンの固形分100重量部
    に対して、珪酸カルシウム結晶体である多孔質無機質粉
    末体を50重量部〜250重量部配合してなる防結露被覆組
    成物
JP62109544A 1986-05-02 1987-05-01 防結露被覆組成物 Expired - Lifetime JP2552859B2 (ja)

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JP10227886 1986-05-02
JP61-102278 1986-05-02

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US20100189993A1 (en) * 2005-06-24 2010-07-29 Nippon Kasei Chemical Company Limited Coating composition, method for making the same, resin forming product, and method for making the resin forming product
CN104356834B (zh) * 2014-11-28 2017-01-25 安徽理工大学 一种基于多孔材料的调湿涂料及其制备方法

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