JP2552802Y2 - ガラス厚み測定装置 - Google Patents

ガラス厚み測定装置

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JP2552802Y2
JP2552802Y2 JP1991005774U JP577491U JP2552802Y2 JP 2552802 Y2 JP2552802 Y2 JP 2552802Y2 JP 1991005774 U JP1991005774 U JP 1991005774U JP 577491 U JP577491 U JP 577491U JP 2552802 Y2 JP2552802 Y2 JP 2552802Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ガラス厚み測定装置に
係り、より詳細には、例えば、アルミナセラミックパッ
ケージのベースとキャップを接着するパッケージ周辺に
塗布した低融点ガラス(シールガラス)の厚みや、FA
X等のサーマルヘッド用グレーズ基板上に塗布した低融
点ガラスの厚み等のガラス厚みを良い精度で測定するた
めのガラス厚み測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのメモリ等に使用するアル
ミナセラミックのパッケージには、その周縁部にベース
パッケージとキャップパッケージを接着封止するために
Pb元素を多く含んだ低融点ガラスが塗布されている。
そして、このガラスは、SiO2、TiO2 、ZrO2 、Pb
O、B2 3 等の粉体と樹脂、溶剤が混練、ペースト状
にされ、スクリーン印刷でセラミック上に塗布後、乾
燥、焼成(約500〜600℃)されるが、印刷直後に
焼成後の厚みを予測し、印刷厚みを早期に調整したいと
のニーズがある。また、同様にFAX等のサーマルヘッ
ドに使用されるグレーズ基板に塗布されるガラスについ
ても同様のニーズがある。
【0003】従来、このようなニーズに対し、印刷直後
の厚みを測定することが困難であるため、焼成後、ガラ
スの一部をセラミック表面から破壊して剥離し、ダイヤ
ルゲージを用いて段差により厚みを測定している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した手法
の場合、次のような問題がある。すなわち、 同一場所での測定でないため、セラミック部の形状
や、ガラスの厚み分布の影響を受け、必ずしも正しくガ
ラス厚を測定できない。 焼成後に、厚み測定するため、アクションが遅れ、
不良品を多数製造する原因となる。 破壊測定法であるため、サンプルが無駄になる。等
の問題がある。
【0005】ところで、以上のような問題を解消する手
法として、蛍光X線を用いてガラス厚みを測定する方法
がある。しかし、この方法の場合、ガラス厚が、数十ミ
クロン以上になると、測定できないという問題がある。
すなわち、パッケージのシールガラス厚みは、200〜
600μm、グレーズ基板のガラス厚みは80μm程度
であるため、測定が不可能であり、また蛍光X線では測
定時間(15秒程度)を要するという問題がある。そこ
で、本発明者は、このような問題に鑑み、種々、研究、
検討した結果、 コンピュータのメモリ等に使用するアルミナセラミ
ックパッケージや、FAX等のサーマルヘッド用グレー
ズ基板等のガラス膜を有するセラミック基板において、
該ガラス膜を形成するガラスにはPb元素を多く含有、
すなわち、該ガラスは、重量%にして、PbOを50重
量%、その他にSiO 、TiO 、ZrO 、B
を数%〜十数%の含有割合からなり、セラミック基体
は、その殆どが、Al からなること、 前記ガラス膜を形成するガラスの主成分であるPb
は、X線が透過しなく、またガラス膜を有するセラミッ
ク基板にセラミックやガラスに対して透過性の良好な領
域のX線を照射透過させた場合、該ガラス部分におい
て、該X線は透過減衰をおこすこと、 前記セラミック基体は、その殆どが、Al
らなり、このAl はX線透過性が良好であるた
め、X線透過減衰が少ないこと、 従って、前記ガラス膜を有するセラミック基板にX
線を照射、透過させた場合、セラミック基体部分では、
殆ど透過減衰がなく、これに対してガラス膜を有する部
分では、X線の透過減衰が認められ、また該ガラス中の
Pb成分の配合割合がわかっていれば、ガラス膜の厚み
が厚くなれば、その透過減衰がいっそう大きくなるの
で、透過したX線強度を検出することで、その厚みを測
定できる。 ことを究明した。 また、X線透過法によっ
て、厚み測定をする場合、グローボックス内で、その測
定を行う必要があるため、このガラス膜を有するセラミ
ック基板からなる被測定用基板のガラス膜の厚みを測定
するには、該被測定用基板を正確に位置決めす ると共
に、同時に複数個の測定ができるようにする必要があ
る。
【0006】本考案は、上述した課題に対処して創案し
たものであって、その目的とする処は、数十μm以上の
ガラス厚を有するセラミック上のシールガラスであって
も高精度で厚み測定が行え、かつその測定時間を短縮で
きるガラス厚み測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決
するための手段としての本考案のガラス厚み測定装置
は、Pbを多く含有したガラス膜を有するセラミック基
板からなる被測定用基板のガラス厚みを測定するための
ガラス厚み測定装置であって、複数個の被測定用基板載
置部を備え、該被測定用基板載置部のそれぞれに被測定
用基板を載置する被測定用基板カセットを取り外し自在
に配置する被測定用基板配置部を介してX線照射部とX
線検出部を設け、該X線照射部とX線検出部は、該X線
照射部よりX線を該被測定用基板に照射透過させて該X
線検出部で透過X線強度を検出できる位置に配置し、ま
た該X線検出部に検出X線強度を計数するためのX線強
度カウンタと、該X線強度カウンタで計数した計数値を
厚みに換算する演算部を接続し、また上記被測定用基板
配置部の被測定用基板支持部をX線透過性材料またはX
線透過孔を備えた支持部材で形成し、上記X線検出部を
イオンチャンバまたはシンチレーションカウンタで構成
し、かつ上記被測定用基板支持部をXYステージ上に配
設し、該被測定用基板支持部に支持された被測定用基板
の測定部位を変更できるように構成し、上記X線強度カ
ウンタと演算部により上記被測定用基板のガラス厚みを
測定することができる構成よりなる。
【0008】また、本考案のガラス厚み測定装置におい
て、X線照射部と被測定用基板配置部との間のX線照射
路中に必要に応じて、較正板を設けることができる。
【0009】
【作用】そして、上記構成に基づく、本考案のガラス厚
み測定装置は、被測定用基板を被測定用基板カセットの
被測定用基板載置部のそれぞれに載置した後、この被測
定用基板カセットを被測定用基板配置部の被測定用基板
支持部に配置し、X線照射部より該被測定用基板に対し
てX線を照射透過させ、その透過X線強度をX線検出部
を構成するイオンチャンバまたはシンチレーションカウ
ンタで測定し、その測定値に基づき、X線強度計数回路
と演算部とを介してガラス厚を換算測定できる。すなわ
ち、被測定用基板にX線を照射すると、該被測定用基板
のセラミック部分は、前述したように、X線透過性が良
好なAl を主成分とするため、X線透過減衰が少
ないのに対して、ガラス部分は、Pbを主成分とし、該
PbはX線透過減衰が多いので、このX線透過強度を測
定することで、その厚みを測定することができる。
【0010】ここで、上記イオンチャンバやシンチレー
ションカウンタは、入射(検出)X線強度と出力との直
線性が良好で、X線の高い出力領域を使用できるので、
換算測定精度を良くすることが可能となる。すなわち、
測定時間、検出器出力とX線統計精度は、 X線統計精度(C.V.)=σ/Nc ・100% =1/(N・t)1/2 ・100% ただし、σ =Nc 1/2 c =N・t N :X線カウント値(cps) t :測定時間(sec) 換言すれば、X線のカウント値と測定時間の積により定
まる。このことよりして、短時間測定で、必要な厚み測
定精度が得られる。
【0011】また、被測定用基板配置部の被測定用基板
支持部をX線透過性材料またはX線透過孔を備えた支持
部材で形成し、また被測定用基板支持部をXYステージ
上に配設し、該XYステージにより、該被測定用基板支
持部に着脱自在に配置した被測定用基板カセットを移動
させるので、該被測定用基板カセットに載せている被測
定用基板の測定部位を変更できることより、被測定用基
板を適宜移動でき、該基板の任意のポイントにおける測
定ができるように作用する。
【0012】以上のように、本考案のガラス厚み測定装
置は、Pbを多く含有したガラス膜を有するセラミッ
ク基板からなる被測定用基板のガラス厚みを測定するた
めのガラス厚み測定装置である点、複数個の被測定用
基板載置部を備え、該被測定用基板載置部のそれぞれに
被測定用基板を載置する被測定用基板カセットを用いて
いる点、X線透過検出構成とした点、 X線検出部に
イオンチャンバまたはシンチレーションカウンタを用い
た点、 被測定用基板配置部の被測定用基板支持部をX
線透過性材料またはX線透過孔を備えた支持部材で形成
し、かつ被測定用基板支持部をXYステージ上に配設
し、該被測定用基板支持部に支持された被測定用基板の
測定部位を変更できるようにした点、の点を組み合わ
せた構成に特徴を有し、この特徴点によって、被測定用
基板を正確に位置決めすると共に、多点測定が容易に行
え、またガラス厚み検出精度を良好にすると共に、その
測定時間を短縮でき、かつガラス焼成前後を問わず、そ
の厚み測定をできるという格別な作用・効果を奏する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本考案を具体化
した一実施例について説明する。ここに、図1〜図9
は、本考案の実施例を示し、図1は基本構成図、図2は
概略構成図、図3は被測定用基板の平面図、図4は被測
定用基板の横断面図、図5はシールガラスの測定条件を
説明するための被測定用基板の概略断面図、図6は被測
定用基板載置カセットの平面図、図7は図6a部分の拡
大断面図、図8は図6b部分の拡大図、図9はイオンチ
ャンバの検出器出力と検出器への入射X線強度の関係を
示すグラフである。
【0014】本実施例のガラス厚み測定装置は、概略す
ると、X線照射部1とX線検出部2と被測定用基板配置
部3およびガラス厚み換算測定部4の四つの部分より構
成されている。
【0015】X線照射部1は、X線を被測定用基板5に
対して発生照射するための部であって、X線発生管球7
と、X線発生管球7よりX線を発生させるための高電圧
発生部6とより構成されている。ここで、使用X線は、
セラミックス、ガラスに対して透過性の良い領域におけ
るものを用いる。そして、X線照射部1のX線発生管球
7より照射されるX線を検出する部位にX線検出部2が
設けられている。
【0016】X線検出部2は、イオンチャンバ8とコリ
メータ9とダスト保護板10およびイオンチャンバ用の
電源11とより構成されている。イオンチャンバ8は、
X線照射部1より照射されたX線を検出するためのもの
であって、X線発生管球7より照射されるX線照射路に
設けられている。ここで、イオンチャンバ8の場合は、
第3図に示すように、他のX線検出器に比べて広い範囲
でX線強度と出力の直線性が良好であることより、X線
の高い出力領域を使用できる。そして、イオンチャンバ
8の上部にコリメータ9が設けられ、コリメータ9によ
ってX線発生管球7よりのX線照射域を調整(絞り)で
きるようにされている。すなわち、コリメータ9は、測
定点毎にコリメータの検量線の切り換え(通常、自動切
り換え)ができるように、そのコリメータ径を変更でき
る構成とされている。また、コリメータ9の上部には、
ダスト保護板10が設けられている。ダスト保護板10
は、X線の減衰の少なく、かつ均一厚みの樹脂板が用い
られている。そして、X線照射部1より照射されたX線
が、被測定用基板配置部3に載置されている被測定用基
板5を透過し、ダスト等に影響を受けることなく、イオ
ンチャンバ8で検出される。
【0017】被測定用基板配置部3は、被測定用基板5
を載置し、任意の位置の測定を行えるように、移動でき
るようにした部であって、被測定用基板カセット12と
カセット支持材13およびXYステージ14とより構成
されている。被測定用基板カセット12は、図6に示す
ように、複数個の被測定用基板5を載置することができ
る構成とされている。そして、被測定用基板カセット1
2は、約200mm×200mmの大きさの鉄系金属製
のステンレス板で形成されていて、底面12aには、X
線透過用孔15が穿設され、また、カセット支持材13
に取り外し自在に載置できる構成とされている。カセッ
ト支持材13は、ダスト保護板10と同様にX線の減衰
の少なく、かつ均一厚みの樹脂板によって形成され、X
Yステージ14上に配置されている。XYステージ14
は、ガラス厚み換算測定部4の制御部16によって作動
し、被測定用基板カセット12の位置を移動できるよう
に構成されている。
【0018】ガラス厚み換算測定部4は、X線強度カウ
ンタ17と演算部18と制御部16と操作部19および
被測定用基板撮像部20とより構成されている。X線強
度カウンタ17は、イオンチャンバ8で検出されたX線
強度をカウントし、該カウント値をガラス厚みに換算で
きるように制御部16を介して演算部18に接続されて
いる。制御部16は、演算部18と被測定用基板配置部
3のXYステージ14と高電圧発生部6および電源11
とを、操作部19を介して操作できるように接続されて
いる。また、演算部18は、演算処理したデータをCR
T21に画像表示させ得るように接続され、またTVモ
ニタ22を介して被測定用基板撮像部20に接続されて
いる。被測定用基板撮像部20は、較正板付きシャッタ
23とセンタ位置決め用ミラー24および撮像用カメラ
25とより構成され、X線照射部1のX線発生管球7と
被測定用基板配置部3との間に設けられている。較正板
付きシャッタ23は、X線強度のカウント値のドリフト
を較正するために用いるもので、開閉できる構成よりな
る。
【0019】また、X線照射部1、X線検出部2、被測
定用基板配置部3および被測定用基板撮像部20は、グ
ローボックス(防護箱)26内にX線の漏れを防止でき
るように配置されていて、またグローボックス(防護
箱)26の一部には、被測定用基板配置部3における被
測定用基板カセット12を出し入れするためのカセット
取り出し扉27を有している。また、カセット取り出し
扉27には、鉛ガラス覗き窓が設けられている。
【0020】そして、上記構成に基づく、本実施例のガ
ラス厚み測定装置は、グローボックス(防護箱)26の
カセット取り出し扉27を開けて、被測定用基板配置部
3より被測定用基板カセット12を取り出し、該被測定
用基板カセット12の所定の箇所に被測定用基板5、5
・・を載置した後、再び、グローボックス26内に入
れ、X線照射部1よりX線を被測定用基板5に照射し、
被測定用基板5を透過したX線強度をX線検出部2で検
出し、これをガラス厚み換算測定部4で換算すること
で、ガラス厚みを測定できる。
【0021】ここで、被測定用基板5、5・・として
は、図3〜図8に示すICメモリ等のケース(パッケー
ジ)に使用されるサーディップタイプの基板を用い、そ
のシールガラスのノンクリティカルエリア部a、シール
パス部bのガラス厚みの測定を行う。そして、その基板
は、寸法が、通常、l:10〜50mm、w:6〜15
mm、tc :0.7〜3.5mm、tg :0.1〜0.
6mm、成分が、Al2 3 :約90%、シールガラス成
分が、PbO:約50重量%、その他 SiO2 、TiO2 、Zr
2 、B2 3 が数%〜十数%前後の成分で、図5に示
すように、焼成後および焼成前のシールガラスを単独、
混合で測定し、焼成後の厚み換算を算出するようにして
いる。なお、図5(a)は、生シールガラス状態、同
(b)は焼成後シールガラスの上に生シールガラスを配
した状態、同(c)は焼成シールガラス状態を示してい
る。
【0022】すなわち、被測定用基板5、5・・を、被
測定用基板カセット11を介して被測定用基板配置部3
に配置して、センター位置決め用ミラー24を介して撮
像カメラ25で撮影して、TVモニタ22で、その位置
を確認し、XYステージ14により、ガラス厚み測定位
置に移動調整すると共に、コリメータ9のコリメータ径
を切替え調整した後、X線照射部1よりX線を照射す
る。そして、該X線は、被測定用基板5のガラス部分
c、セラミック部分dを透過し、また被測定用基板カセ
ット12のX線透過孔15を透過し、更にカセット支持
材13を透過してX線検出部2構成するイオンチャンバ
8により検出される。ここで、イオンチャンバ8は、ダ
スト保護板10によって保護され、X線検出の支障を生
じさせないようにされている。そして、検出されたX線
のカウント値をX線強度カウンタ17でカウントされる
と共に、制御部16を介して演算部18でガラス厚みに
換算され、その換算データがCRT21に表示され、ガ
ラス厚みを測定できる。
【0023】ここで、演算部18における透過X線によ
るガラス厚みは、 によってX線強度カウンタ17でカウントされたX線カ
ウント値により換算される。また、X線カウント値
o 、Ns 、および定数Kは、特定をサンプルでもって
事前に、セラミック基板のみ(tg =0)でX線カウ
ント値No を、またガラス厚みの判明(破壊法で測
定)した複数個のサンプルでX線カウント値Nを測定
し、これらのデータより、回帰演算によって算出する。
【0024】また、較正を必要とする場合は、まず、
上記方法で検量線を作成した直後、較正板付きシャッタ
23を配した状態でX線を照射し、該X線のカウント値
cを測定し、次に、定期的にX線カウント値のドリ
フトを測定するために、較正板23を通したX線カウン
ト値Nc ′を測定し、更に実際に測定するサンプルの
被測定用基板5の測定時のX線カウント値をN′とする
と、X線カウント値Nは、 N=N′・Nc /Nc ′ で表されるので、これにより、前式に代入し、較正した
ガラス厚みtg を換算によって測定する。
【0025】そして、以上の操作を、測定しようとする
被測定用基板5、5・・について、XYステージ14を
移動させ、被測定用基板5、5・・のノンクリティカル
シールエリアa、シールパスbについて繰り返し測定を
行う。ここで、被測定用基板5、5・・の種類や、測定
箇所(測定点)に応じて、コリメータ9のコリメータ
径、検量線の切り換えを行い、種々の形態に対応できる
ようにしている。また、上記較正は、通常、較正板付き
シャッタ23を閉塞した際に行えるようにされる。
【0026】次に、上述した実施例による測定装置の効
果を確認するために、セラミックパッケージにおけるガ
ラス厚みにつき、その測定精度を1秒毎に10秒間測定
し、10秒の平均とバラツキ測定を、次の条件下で行っ
た。 そして、その結果は、表1に示す通りであった。
【0027】
【表1】
【0028】そして、ここでのセラミックパッケージに
おけるガラス厚みの製造管理精度は、約30μmである
が、破壊法による測定結果(実測値)と、その厚みが3
00μm程度であっても殆ど誤差が認められず、十分な
精度をもって非破壊による厚み測定が行えることを確認
した。
【0029】また、シールガラス焼成前後の厚みの差に
ついても同様の条件下で測定を行った処、表2の結果を
得た。その結果は、焼成前後における厚みの差は確認で
きなかった。ところで、X線電圧強度としては、ガラス
厚み測定としての効率面において、実験の結果、40〜
60KVの範囲内が好ましいことが分かった。
【0030】
【表2】
【0031】更に、セラミックパッケージ厚みのバラツ
キの影響についても、その測定を行った。すなわち、異
なる厚みのパッケージ(基板)3種類以上のサンプルに
ついて、その厚みとX線カウント値の関係の検量線を、
前述した方法で作成し、基板厚み公差60μmに対す
るX線カウント変化値を計算すると、2.2%という数
値が得られ、また2.2%のX線カウント値変化に対
するシールガラス厚みの変化は、0.87%であり、更
にシールガラス厚み440μmのサンプルでは、3.
8μmの誤差という結果を得た。このことより、基板厚
みのバラツキもガラス厚み管理値に比べると十分に小さ
いということが確認できた。
【0032】ところで、本考案は、上述した実施例に限
定されるものでなく、本考案の要旨を変更しない範囲内
で変形実施できるものを含む。因みに、上述した実施例
では、ICメモリ等のケース(パッケージ)に使用され
るサーディップタイプの基板におけるノンクリティカル
シールエリア(シールセンタ部)、シールパス部のガラ
ス厚み測定をする構成で説明したが、他の基板等におけ
るガラス厚みも測定できることが当然である。また、カ
セット支持材(カセット)としては、X線透過性材料で
形成したものを用いる構成としてもよい。更に、上述し
た実施例では、X線検出部として、イオンチャンバを用
いた構成で説明してたが、シンチレーションカウンタも
用いてもよい。また、較正板もシャッタに取り付けの
のではなく、XYステージ14またはカセット支持部1
3の一部に取り付けた構成としてもよい。
【0033】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
のガラス厚み測定装置によれば、Pbを多く含有したガ
ラス膜を有するセラミック基板からなる被測定用基板の
ガラス厚みを測定するためのガラス厚み測定装置であっ
て、複数個の被測定用基板載置部を備え、該被測定用基
板載置部のそれぞれに被測定用基板を載置する被測定用
基板カセットを用い、またX線透過検出構成とし、X線
検出部にイオンチャンバまたはシンチレーションカウタ
を用い、被測定用基板配置部の被測定用基板支持部をX
線透過性材料またはX線透過孔を備えた支持部材で形成
し、かつ被測定用基板支持部をXYステージ上に配設
し、該被測定用基板支持部に支持された被測定用基板の
測定部位を変更できるようにしていることより、被測定
用基板を正確に位置決めすると共に、多点素矩形が容易
に行え、またガラス厚み検出精度を良好にすると共に、
その測定時間を短縮でき、かつガラス焼成前後を問わ
ず、その厚み測定をできるという効果を有する。
【0034】従って、本考案によれば、厚み測定の作業
工程を短縮できると共に、サンプルを破壊する必要がな
く行えることより、ガラス厚みの測定・管理が高精度で
行えるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の基本構成図である。
【図2】本考案の実施例の概略構成図である。
【図3】被測定用基板の平面図である。
【図4】被測定用基板の横断面図である。
【図5】シールガラスの測定条件を説明するための被測
定用基板の概略断面図である。
【図6】被測定用基板載置カセットの平面図である。
【図7】図6a部分の拡大図である。
【図8】図6b部分の拡大断面図である。
【図9】イオンチャンバの検出器出力と検出器への入射
X線強度の関係を示すグラフある。
【符号の説明】
1 X線照射部 2 X線検出部 3 被測定用基板配置部 4 ガラス厚み換算測定部 5 被測定用基板 6 高電圧発生部 7 X線発生管球 8 イオンチャンバ 9 コリメータ 10 ダスト保護板 11 イオンチャンバ用の電源 12 被測定用基板カセット 13 カセット支持材 14 XYステージ 15 X線透過用孔 16 制御部 17 X線強度カウンタ 18 演算部 19 操作部 20 被測定用基板撮像部 21 CRT 22 TVモニタ 23 較正板付きシャッタ 24 センタ位置決め用ミラー 25 撮像用カメラ 26 グローボックス 27 カセット取り出し扉

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pbを多く含有したガラス膜を有するセ
    ラミック基板からなる被測定用基板のガラス厚みを測定
    するためのガラス厚み測定装置であって、複数個の被測
    定用基板載置部を備え、該被測定用基板載置部のそれぞ
    れに被測定用基板を載置する被測定用基板カセットを取
    り外し自在に配置する被測定用基板配置部を介してX線
    照射部とX線検出部を設け、該X線照射部とX線検出部
    は、該X線照射部よりX線を該被測定用基板に照射透過
    させて該X線検出部で透過X線強度を検出できる位置に
    配置し、また該X線検出部に検出X線強度を計数するた
    めのX線強度カウンタと、該X線強度カウンタで計数し
    た計数値を厚みに換算する演算部を接続し、また上記被
    測定用基板配置部の被測定用基板支持部をX線透過性材
    料またはX線透過孔を備えた支持部材で形成し、上記X
    線検出部をイオンチャンバまたはシンチレーションカウ
    ンタで構成し、かつ上記被測定用基板支持部をXYステ
    ージ上に配設し、該被測定用基板支持部に支持された被
    測定用基板の測定部位を変更できるように構成し、上記
    X線強度カウンタと演算部により上記被測定用基板のガ
    ラス厚みを測定することを特徴とするガラス厚み測定装
    置。
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JPS5682511U (ja) * 1979-11-14 1981-07-03
JPS60143705A (ja) * 1983-12-29 1985-07-30 Kawasaki Steel Corp グレイメモリ−を用いた板厚測定装置

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