JP2552245Y2 - 温度検知線 - Google Patents

温度検知線

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JP2552245Y2
JP2552245Y2 JP1991026615U JP2661591U JP2552245Y2 JP 2552245 Y2 JP2552245 Y2 JP 2552245Y2 JP 1991026615 U JP1991026615 U JP 1991026615U JP 2661591 U JP2661591 U JP 2661591U JP 2552245 Y2 JP2552245 Y2 JP 2552245Y2
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temperature
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佐藤喜昭
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Junkosha Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、部分的な異常加熱発生
を短時間で検知し、この加熱部分の位置を電気的測定に
より算出すると共に、目視により容易に判別できるケー
ブル状温度検知線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーブル状温度検知線としては、
例えば実開昭57−161713号公報、実開昭60−
48134号公報などが知られている。前者は低融点可
融合金属導体を用い、この導体が一定温度で溶断するこ
とにより検知するものである。また、後者は低融点合金
属導体に他の導体を近接並行関係に配設した構成であ
り、一定温度付近において低融点合金属導体が溶けて細
くなり、これによる前記両導体間の特性インピーダンス
変化から検知するものであり、さらにこれは前記両導体
間に伝送パルスを与え、この伝送パルスに対する異常加
熱部分からの反射波を受信することにより、異常加熱部
位を算出するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなケーブル状温度検知線は、導体が溶けることを利用
するので異常高温発生から検知するまでの時間が比較的
長くかかる問題点があった。本考案は上記の問題点に鑑
み、短時間で検知し、かつ異常加熱部分の位置を電気的
測定により検出するとともに、その異常加熱部分を目視
によっても容易に判定できるケーブル状温度検知線を提
供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記課題を達成
するためになされたもので、低沸点物質を包含する未発
泡状態の熱膨張性マイクロカプセルを含有した誘電体層
を2つの電極の間に設け、異常加熱発生時に、この誘電
体層が加熱発泡することにより生じる前記2つの電極間
の特性インピーダンスの変化を検知するようにしたこと
を特徴とする温度検知線を構成する。
【0005】
【作用】本考案によれば、2つの電極の間に、例えば低
沸点炭化水素を包含する塩化ビニリデン−アクリロニト
リル共重合体の未発泡状態の材料のような熱膨張性マイ
クロカプセルを含有した未焼成ポリテトラフルオロエチ
レン樹脂層を設けているので、この温度検知線の一部が
異常な加熱を受けた場合、この熱膨張性マイクロカプセ
ルが急速に独立気泡として膨張する結果、未焼成ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂層の誘電率が低下するととも
に2つの電極の間隔を拡張させることになる。
【0006】従って、この異常加熱部分の特性インピー
ダンス値が著しく高く変化するので、この温度検知線の
両電極間に伝送パルスを与え、伝送パルス入力端の時刻
と異常加熱部分からの反射波が伝送パルス入力端までに
戻った時刻との時間差値t、温度検知線の伝播速度値v
から、伝送パルス入力端から異常加熱部位までの距離x
は、(1)式により算出することができる。 x=(v・t)/2 ……(1)
【0007】また、この温度検知線の異常加熱部分は、
加熱前の温度検知線の外観形状と比較して著しく膨張変
形しており、目視によりこの異常加熱部の位置を容易に
判定することができる。
【0008】また、この温度検知線は、同軸ケーブル、
平行線、2こ撚り線などさまざまの形状で実現すること
ができる。
【0009】
【実施例】図1は本考案による一実施例の同軸ケーブル
状の温度検知線の断面図である。ここで図1に基づいて
説明すると、内部電極2aと外部電極3aとの間に、低
沸点炭化水素を包含する塩化ビニリデン−アクリロニト
リル共重合体の未発泡状態の材料の熱膨張性マイクロカ
プセルを含有した未焼成ポリテトラフルオロエチレン樹
脂層4aを設けた同軸ケーブル状の温度検知線1aを示
す。
【0010】樹脂層4aは、ポリテトラフルオロエチレ
ンに熱膨張性マイクロカプセルを混合させた後、内部電
極2aの周囲に直接にペースト押し出しによって設ける
か、または樹脂層4aの材料をあらかじめテープ状に加
工しておき、これを内部電極2aの周囲に巻回するなど
の方法により構成する。また、外部電極3aは樹脂層4
aの膨張をなるべく妨げないような構造を有する金属導
体製編組や金属テープ製巻回体を用いる。
【0011】この温度検知線1aの一部が加熱された場
合、熱膨張性マイクロカプセルの発泡温度に達して樹脂
層4a全体が膨張し、内部電極2aと外部電極3aとの
間の距離を広げると共に樹脂層4aの誘電率が低下する
ので、部分的に特性インピーダンスが著しく高く変化す
る。従って、伝送パルスを用いて異常加熱部位からの反
射波を測定することで、伝送パルス入力端から異常加熱
部位の距離を(1)式によって算出することができる。
また、この加熱部分は著しく膨張変形しているため目視
によっても容易に判定することができる。
【0012】実際に、低沸点炭化水素を包含する塩化ビ
ニリデン−アクリロニトリル共重合体の未発泡状態の材
料の熱膨張性マイクロカプセルを含有させた未焼成ポリ
テトラフルオロエチレン樹脂層を作成し、この樹脂層を
摂氏80度ないし150度加熱したところ、この部位の
熱膨張性マイクロカプセルが独立気泡をもって発泡し、
この部位の比誘電率が加熱前の2.5から1.05に低
下した。
【0013】また、未焼成ポリテトラフルオロエチレン
樹脂層に対する熱膨張性マイクロカプセルの含有率は1
0から30容量%程度で充分有効で、加熱前の体積と比
べて5ないし10倍膨張した。
【0014】図2は本考案による別の同軸ケーブル状の
温度検知線の断面図である。これを説明すると、内部電
極2bと外部電極3bおよびドレイン線3b’との間
に、熱膨張性マイクロカプセルを含有した未焼成ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂層4bを設けた同軸ケーブル
状の温度検知線1bを示す。この温度検知線1bは、図
1に示した温度検知線1aと比べて、ドレイン線3b’
を設けたので、外部電極3bの端末処理が容易になると
共に加熱前の状態の検知線の特性インピーダンス値が長
手方向に均一になるという利点がある。
【0015】図3は本考案による平行線状の温度検知線
の断面図である。これを説明すると、電極2cの周囲に
熱膨張性マイクロカプセルを含有した未焼成ポリテトラ
フルオロエチレン樹脂層4cを設けた電線と、電極3b
の周囲に通常の絶縁体もしくは熱膨張性マイクロカプセ
ルを含有した未焼成ポリテトラフルオロエチレン樹脂層
5cを設けた電線を平行に配し、互いを接着剤や間欠的
に縛りつけるなどの方法によって固定した平行線状の温
度検知線1cを示す。この温度検知線1cも、図1、図
2に示した同軸ケーブル状の温度検知線と同様な効果を
有する。
【0016】図4は本考案による2こ撚り線状の温度検
知線の断面図である。これを説明すると、電極2dの周
囲に熱膨張性マイクロカプセルを含有した未焼成ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂層4dを設けた電線と、電極
3dの周囲に通常の絶縁体もしくは熱膨張性マイクロカ
プセルを含有した未焼成ポリテトラフルオロエチレン樹
脂層5dを設けた電線を撚り合わせた2こ撚り線状の温
度検知線1dを示す。この温度検知線1dは、図3に示
した平行線状温度検知線1cと同様な効果を有するが、
温度検知線1cに比べて電磁誘導を受けにくい特性をも
つとともに、接着剤や縛りつけるなどの方法によって固
定する必要性がなく、より容易に製造することができ
る。
【0017】図5は本考案による別の平行線状の温度検
知線の断面図である。これを説明すると、電極2eと電
極3eとの間に、熱膨張性マイクロカプセルを含有した
未焼成ポリテトラフルオロエチレン樹脂層4eを設け、
これをスポンジのようなクッション材6とクッション材
7とで挟み、この周囲にジャケット層8を設けた平行線
状の温度検知線1eを示す。この温度検知線1eが部分
的に加熱された場合、樹脂層4eが膨張し、この分だけ
クッション材6とクッション材7がへこむので、樹脂層
4eの誘電率が低下すると共に電極2eと電極3eの間
隔が広がるため、図3に示した温度検知線1cと同様な
効果を有する。しかも、ジャケット層8に比較的強度の
高い材料を用いることにより膨張による破壊の恐れがな
くなる。
【0018】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、各々の温度検知線の周囲に保護の
目的で外装を設けることや、各電極を撚り線にすること
など、本考案の技術思想内で様々の変更はもちろん可能
である。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による温度
検知線は、低沸点物質を包含する熱膨張性マイクロカプ
セルにより、比較的低温度での作動が可能で、異常加熱
の発生を短時間で検知することができ、しかも、異常加
熱の部位を特定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による一実施例の同軸ケーブル状の温度
検知線の断面図
【図2】本考案による別の同軸ケーブル状の温度検知線
の断面図
【図3】本考案による平行線状の温度検知線の断面図
【図4】本考案による2こ撚り線状の温度検知線の断面
【図5】本考案による別の平行線状の温度検知線の断面
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d,1e 温度検知線 2a,2b,2c,2d,2e,3a,3b,3c,3
d,3e 電極 3b’ ドレイン線 4a,4b,4c,4d,4e 熱膨張性マイクロカプ
セルを含有した未焼成 ポリテトラフルオロエチレン樹脂層 5c,5d 通常の絶縁体もしくは熱膨張性マイクロカ
プセルを含有した未焼 成ポリテトラフルオロエチレン樹脂層 6,7 クッション材 8 ジャケット層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】低沸点物質を包含する未発泡状態の熱膨張
    性マイクロカプセルを含有した誘電体層を2つの電極の
    間に設け、異常加熱発生時に、この誘電体層が加熱発泡
    することにより生じる前記2つの電極間の特性インピー
    ダンスの変化を検知するようにしたことを特徴とする温
    度検知線。
JP1991026615U 1991-03-27 1991-03-27 温度検知線 Expired - Lifetime JP2552245Y2 (ja)

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JPH04115039U JPH04115039U (ja) 1992-10-12
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JPS6048134U (ja) * 1983-09-09 1985-04-04 株式会社 潤工社 温度検知装置
JPH01165523U (ja) * 1988-05-12 1989-11-20

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