JP2551128B2 - 電離箱 - Google Patents

電離箱

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JP2551128B2
JP2551128B2 JP1001616A JP161689A JP2551128B2 JP 2551128 B2 JP2551128 B2 JP 2551128B2 JP 1001616 A JP1001616 A JP 1001616A JP 161689 A JP161689 A JP 161689A JP 2551128 B2 JP2551128 B2 JP 2551128B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は放射線の照射線量を測定する電離箱構造に
関するものである。
〔従来の技術〕
第7図は電離箱の原理を説明するための図である。対
向する陽極(1)と陰極(2)の間に電源(3)と電流
計(4)を接続したものである。電源(3)を例えば数
100Vの直流電源として電極間に作られる電場に、被測定
放射線が入射すると放射線が極板間の空気をイオン化し
て、外部回路に電離電流が流れる。この電流を測定する
ことによつて放射線の強さ即ち照射線量を知ることが出
来る。
第8図は例えば実公昭52−36607号公報に示された従
来の平行板電極型電離箱を示す断面図であり、第9図は
第8図の斜視図である。図において陽極平面電極(1)
と陰極平面電極(2)を十文字に、且つ、対向して配置
し、各電極の両端をそれぞれ絶縁部材(7)(9)(1
1)(12)で遮蔽外箱(6)に固定している。遮蔽外箱
(6)の上下面の透過窓(5)を通つて電離箱を透過す
る放射線は陽極と陰極の平面電極(1)(2)の対向部
分の面積を上下面として囲む容積(これを電離容積と呼
ぶ)の空気をイオン化して電離電流を生じさせる。この
電離電流を電流計(4)によつて測定して透過する放射
線の強さ即ち照射線量を知る。
〔発明が解決しようとする課題〕
昨今、放射線利用分野が広がるとともに、放射線の強
さを測定する測定器である電離箱の外囲温度に対する放
射線測定精度の安定化の要求レベルが上がつてきた。
従来の平行板電極型電離箱は上記のように構成されて
おり、電離箱の外囲温度変化によつて金属薄板の平面電
極(1)(2)が熱変形してたわみを生じ、変位分だけ
2つの電極の間の距離が変化する。このため電極間の電
離容積が一定しなくなり測定される照射線量にも変動要
因となるという課題があつた。
この発明はかかる課題を解決するためになされたもの
であり、電離箱の外囲温度の変化に対して、電離容積の
変化が従来構造の場合より小さく、測定される照射線量
の変動も小さい電離箱を得ることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係わる電離箱においては、箱体と、この箱
体の中央部に互いに対向して配置された陽極平面電極及
び陰極平面電極とを備え、上記陽極平面電極と上記陰極
平面電極との間において発生する電離電流を測定するこ
とにより放射線の照射量を測定する電離箱において、上
記陽極平面電極を1枚の電極を湾曲させて構成した互い
に対向する一対の電極とし、上記陰極平面電極を上記一
対の電極の間に配置し、上記一対の電極の湾曲部の内側
に移動可能に設けられた絶縁部材と、一端がこの絶縁部
材に他端が上記箱体の端部にそれぞれ固定され、上記一
対の電極に張力を加え、上記一対の電極の両方のたわみ
を吸収する弾性体とを備えたものである。
〔作用〕
この発明における電離箱においては、一枚の陽極平面
電極を中央部において湾曲させ、弾性体が陽極平面電極
の湾曲部の内側に設けられた絶縁部材を、湾曲の外側に
引張る。すると、陽極平面電極の内側は絶縁部材によっ
て押圧され、一対の電極を平行に保つとともに均等に張
力を加え、たわみを吸収するように働く。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を示す断面図であり、第
2図は第1図の斜視図である。以下この実施例に示す電
離箱について説明する。
図において、(1)は薄い金属板をU字形に折り曲げ
て構成された陽極平面電極、(2)は薄い金属板で構成
された陰極平面電極で、陽極平面電極(1)の上下板の
間に、対向して配置され、且つ、陽極平面電極(1)と
十文字になるように配置されている。(3)は陽極平面
電極(1)と陰極平面電極(2)とに接続された電源、
(4)は電源(3)と平面電極(1)(2)の電流流路
に接続された電流計、(6)は外界のノイズを遮断する
ための遮蔽外箱で、その上下面には放射線の透過窓
(5)を有している。(7)(8)は陽極平面電極
(1)のU字形の両端を遮蔽外箱(6)に固定するため
の絶縁部材、(9)(10)は陽極平面電極(1)のU字
形の曲り部を支持する絶縁部材で、絶縁部材(10)は遮
蔽外箱(6)に固定された絶縁部材(9)の間を陽極平
面電極(1)の平面と平行方向に移動しえるようにされ
ている。(11)(12)は陰極平面電極(2)の両端を遮
蔽外箱(6)に固定するための絶縁部材、(13)は絶縁
部材(10)と遮蔽外箱(6)に固定されたスプリング固
定具(14)との間に張架された引張りスプリングで絶縁
部材(10)を常時図示右方向に付勢するようにしてい
る。なお上記絶縁部材(10)と引張りスプリンズ(13)
とスプリング固定具(14)により張力付加機構が構成さ
れている。
上記のように構成された電離箱構造において、両側の
陽極平面電極(1)が外囲温度変化によつて熱変形し、
たわみが生じても平面電極(1)の曲り部のスプリング
(13)の張力によつて吸収され平面が保たれる。よつて
陰極平面電極(2)が外囲温度変化により熱変形して
も、陰極平面電極(2)と両側にある陽極平面電極
(1)との夫々の距離の和は一定であり、電極間の距離
の変化は相殺される。即ち、両側の陽極平面電極(1)
と陰極平面電極(2)との対向部分が作る電離容積に変
化は生じない。従つて外囲温度変化が生じたとしても測
定される照射線量は変動しない。
また、第3図は陽極平面電極(1)を2枚の平面電極
で構成した場合の参考図であるが、かかる場合、絶縁部
材(10)と陽極平面電極(1)とが固定されているた
め、第1図に示した実施例と異なり、一対の電極に均等
な張力をかけることができない。また第4図に示すよう
に陽極平面電極(1)は環状の薄い金属板であつてもよ
い。
第5図及び第6図は、この発明の更に他の実施例を示
す断面図及び斜視図で、陽極平面電極(1)及び陰極平
面電極(2)は夫々平板状の薄い金属板で構成され、両
平面電極(1)(2)の片端は絶縁部材(7)(11)に
よつて遮蔽外箱(6)に固定されている。両平面電極
(1)(2)の他の片端は絶縁部材(9)(12)によつ
て移動可能に支持されると共に絶縁部材(10)を介して
引張りスプリング(13a)(13b)により夫々引張られて
いる。このように2つの対向する平面電極(1)(2)
に第1図と同様の張力付加機構を設ければ外囲温度変化
による電極間の距離の変化を小さく出来、対向部分が作
る電離容積に変化は生じない。
なお第5図、第6図は陽極と陰極の両方の平面電極
(1)(2)に張力付加機構を設けたが、第6図の構成
において、どちらか一方の平面電極に張力付加機構を設
けたものでもよい。この場合は、外囲温度変化によつて
電極の平面が熱変形して生ずるたわみの変位分による電
極間の距離の変化を最悪の場合の二分の一以下に抑える
ことが出来る。
また以上は、陽極平面電極と陰極平面電極が一対のも
のについて説明したが、陽極平面電極(1)と陰極平面
電極(2)を何枚も交互に交差させ、積重ねた多層の平
行板電極であつてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、一枚の陽極平面電
極を中央部において湾曲させ、弾性体が陽極平面電極の
湾曲面の内側に設けられた絶縁部材を、湾曲の外側に引
張る。すると、陽極平面電極の内側は絶縁部材によって
押圧され、一対の電極を平行に保つとともに張力を加
え、たわみを吸収するように働くため、一対の電極に均
等な張力をかけることができ、たわみを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す断面図、第2図は第1
図の斜視図、第3図は第1図の作用を説明するための参
考図、第4図は発明の他の実施例を示す断面図、第5
図、第6図はこの発明の更に他の実施例を示す断面図及
び斜視図、第7図は電離箱の原理を示す図、第8図は従
来の電離箱を示す断面図、第9図は第8図の斜視図であ
る。 図において、(1)は陽極平面電極、(2)は陰極平面
電極、(3)は直流電源、(4)は電流計、(5)は被
測定放射線が透過する窓、(6)は遮蔽外箱、(7)〜
(12)は電極を支える絶縁部材、(13)はスプリング、
(14)はスプリング固定具である。 なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱体と、この箱体の中央部に互いに対向し
    て配置された陽極平面電極及び陰極平面電極とを備え、
    上記陽極平面電極と上記陰極平面電極との間において発
    生する電離電流を測定することにより放射線の照射量を
    測定する電離箱において、 上記陽極平面電極を1枚の電極を湾曲させて構成した互
    いに対向する一対の電極とし、 上記陰極平面電極を上記一対の電極の間に配置し、 上記一対の電極の湾曲部の内側に移動可能に設けられた
    絶縁部材と、 一端がこの絶縁部材に他端が上記箱体の端部にそれぞれ
    固定され、上記一対の電極に張力を加え、上記一対の電
    極の両方のたわみを吸収する弾性体とを備えたことを特
    徴とする電離箱。
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