JP2549411B2 - 小麦ふすまから高蛋白区分と高食物繊維区分を分離する方法 - Google Patents
小麦ふすまから高蛋白区分と高食物繊維区分を分離する方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/87—Re-use of by-products of food processing for fodder production
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- Cereal-Derived Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、小麦▲麩▼から高蛋白区分と高食物繊維区
分を分離する方法に関する。
分を分離する方法に関する。
小麦▲麩▼は、小麦粒子を製粉して小麦粉を製造する
際の副産物であり、主として果皮、種皮、珠心層および
アリユロン層からなつている。小麦▲麩▼は、でん粉含
量は極めて少ないが、食物繊維、蛋白質、ビタミン、灰
分等に富み栄養価が高く、従来から家畜用の飼料として
広く用いられている。そして、近年になつてそのような
栄養価に富む小麦▲麩▼を、家畜用飼料以外にも有効に
利用することが色々試みられるようになり、そのような
試みの一つとして、小麦▲麩▼から蛋白質やビタミン類
に富むアリユロン層を分離・回収して、それを有効に利
用しようとする技術が知られている。
際の副産物であり、主として果皮、種皮、珠心層および
アリユロン層からなつている。小麦▲麩▼は、でん粉含
量は極めて少ないが、食物繊維、蛋白質、ビタミン、灰
分等に富み栄養価が高く、従来から家畜用の飼料として
広く用いられている。そして、近年になつてそのような
栄養価に富む小麦▲麩▼を、家畜用飼料以外にも有効に
利用することが色々試みられるようになり、そのような
試みの一つとして、小麦▲麩▼から蛋白質やビタミン類
に富むアリユロン層を分離・回収して、それを有効に利
用しようとする技術が知られている。
しかしながら、小麦▲麩▼からアリユロン層を分離・
回収する従来技術の大半は、ベンゼン−四塩化炭素等の
有機溶媒やその他の液体を用いる液体処理であり、その
場合には、分離したアリユロン層からの液体の除去や使
用した液体の回収が必要であり処理操作や装置が複雑で
あり、しかもコストが高いものであつた。
回収する従来技術の大半は、ベンゼン−四塩化炭素等の
有機溶媒やその他の液体を用いる液体処理であり、その
場合には、分離したアリユロン層からの液体の除去や使
用した液体の回収が必要であり処理操作や装置が複雑で
あり、しかもコストが高いものであつた。
また、特表昭61−501829号には、液体を使用しないで
ドライな状態で小麦 からアリユロン層を回収する方法
が記載されているが、そこではアリユロン層の回収に静
電気を利用しており、そのために、高価な荷電用装置が
必要であり、また乾燥した粉末の荷電は粉塵爆発等の危
険を伴うものであつた。
ドライな状態で小麦 からアリユロン層を回収する方法
が記載されているが、そこではアリユロン層の回収に静
電気を利用しており、そのために、高価な荷電用装置が
必要であり、また乾燥した粉末の荷電は粉塵爆発等の危
険を伴うものであつた。
本発明者等は、液体を使用しないで、簡単な操作によ
つて、粉塵爆発等の危険を伴わずに安全に小麦▲麩▼を
高蛋白区分と高食物繊維区分に分離する方法について種
々研究を続けてきた。その結果、特定の粉砕−分級工程
を組合わせることによつて両区分の各々を効率よく分離
・回収しうることを見出し、本発明を完成させるに至つ
た。すなわち、本発明は、小麦▲麩▼を500μ以下に粉
砕し、そこに含まれる30μ以下の微粒子を除いたのち、
気体分級処理により果皮および種皮にアリユロン層が未
だ剥離されずに残つている果皮−種皮/アリユロン層結
合粉末から主としてなる区分を分級して除き、残りの区
分を更に粒度95±25μ以下の区分と粒度が95±25μより
大きい区分と分級することにより、小麦▲麩▼を高蛋白
区分と高食物繊維区分に分離する方法である。
つて、粉塵爆発等の危険を伴わずに安全に小麦▲麩▼を
高蛋白区分と高食物繊維区分に分離する方法について種
々研究を続けてきた。その結果、特定の粉砕−分級工程
を組合わせることによつて両区分の各々を効率よく分離
・回収しうることを見出し、本発明を完成させるに至つ
た。すなわち、本発明は、小麦▲麩▼を500μ以下に粉
砕し、そこに含まれる30μ以下の微粒子を除いたのち、
気体分級処理により果皮および種皮にアリユロン層が未
だ剥離されずに残つている果皮−種皮/アリユロン層結
合粉末から主としてなる区分を分級して除き、残りの区
分を更に粒度95±25μ以下の区分と粒度が95±25μより
大きい区分と分級することにより、小麦▲麩▼を高蛋白
区分と高食物繊維区分に分離する方法である。
かかる本発明を以下に第1図によつて簡単に説明す
る。
る。
I.小麦▲麩▼を500μ以下に粉砕する(工程a)、 II.工程aで粉砕された小麦▲麩▼から胚乳分に富む30
μ以下の粉末(A区分)を分級して除く(工程b)、 III.工程bからの分級物を気体分級して果皮および種皮
部分にアリユロン層が未だ剥離されずに残つている果皮
−種皮/アリユロン層の結合粉末から主としてなつてい
る区分(D区分)をそれ以外の区分から分級して除く
(工程c)、そして IV.工程cで得られたD区分を除いたあとの区分を粒度
が95±25μ以下の高蛋白区分(B区分)と粒度が95±25
μより大きい高食物繊維区分(C区分)に分級する(工
程d)。
μ以下の粉末(A区分)を分級して除く(工程b)、 III.工程bからの分級物を気体分級して果皮および種皮
部分にアリユロン層が未だ剥離されずに残つている果皮
−種皮/アリユロン層の結合粉末から主としてなつてい
る区分(D区分)をそれ以外の区分から分級して除く
(工程c)、そして IV.工程cで得られたD区分を除いたあとの区分を粒度
が95±25μ以下の高蛋白区分(B区分)と粒度が95±25
μより大きい高食物繊維区分(C区分)に分級する(工
程d)。
本発明を更に詳細に説明すると以下のとおりである。
既に述べたように小麦▲麩▼は、小麦粒子から小麦粉
を製造する際の副産物であり、主として果皮、種皮、珠
心層およびアリユロン層からなつているがその他にも少
量の胚乳部や胚芽部が含まれている。アリユロン層およ
び珠心層は主として蛋白質、セルロースおよびペントザ
ンからなつているが、これらの他にも灰分、ビタミン
類、特にビタミンB群、を豊富に含んでいる。一方、種
皮および果皮はセルロース、ペントザンおよび灰分に富
んでいる。▲麩▼に含有されている蛋白質、脂肪、食物
繊維、灰分等の成分の含有割合は、原料小麦の品種、製
粉条件(特に歩留り)▲麩▼が産出されてくる工程の違
い等によつて異なつてくるが、本発明では▲麩▼の種類
の如何にかかわらずいずれのものも使用できる。通常
は、大▲麩▼、小▲麩▼等の混合物からなる一般▲麩▼
と称されているものを使用するが、このものは一般に、
粗蛋白14〜19%、粗脂肪4〜5%、粗繊維6〜11%およ
び粗灰分4.5〜6.5%を含有している。
を製造する際の副産物であり、主として果皮、種皮、珠
心層およびアリユロン層からなつているがその他にも少
量の胚乳部や胚芽部が含まれている。アリユロン層およ
び珠心層は主として蛋白質、セルロースおよびペントザ
ンからなつているが、これらの他にも灰分、ビタミン
類、特にビタミンB群、を豊富に含んでいる。一方、種
皮および果皮はセルロース、ペントザンおよび灰分に富
んでいる。▲麩▼に含有されている蛋白質、脂肪、食物
繊維、灰分等の成分の含有割合は、原料小麦の品種、製
粉条件(特に歩留り)▲麩▼が産出されてくる工程の違
い等によつて異なつてくるが、本発明では▲麩▼の種類
の如何にかかわらずいずれのものも使用できる。通常
は、大▲麩▼、小▲麩▼等の混合物からなる一般▲麩▼
と称されているものを使用するが、このものは一般に、
粗蛋白14〜19%、粗脂肪4〜5%、粗繊維6〜11%およ
び粗灰分4.5〜6.5%を含有している。
本発明では先ず小麦▲麩▼を500μ以下に粉砕する
(第1図の工程a)。ここで「500μ以下に粉砕する」
とは小麦▲麩▼粉末の約70〜100重量%が500μ以下の粒
度になるように粉砕することを意味する。500μより大
きい粒度の粉末の含有割合が30重量%を超えるようにな
ると、小麦▲麩▼からの高蛋白区分と高食物繊維区分の
分離が円滑に行われない。小麦▲麩▼の30〜70重量%が
70μ〜200μの範囲の粒度になるように粉砕すると、高
蛋白区分および高食物繊維区分の収量や各区分における
蛋白質、食物繊維の含有割合が増加するので望ましい。
また70μより小さい粉末の含有割合が70重量%を超える
ようになると、粉砕過剰であつてやはり高蛋白区分と高
食物繊維区分の分離が円滑に行われず、上記第1図に示
したA区分として除去される微粉末の割合が増加する。
また、粉砕処理後に未だ500μより大きい粉末が残つて
いる場合には分級して取除いておくのが次工程を円滑に
進める上で望ましい。また小麦▲麩▼を乾燥しておくの
が粉砕性を向上させる上で好ましく、特に小麦▲麩▼の
含水率を約10重量%以下にしておくのがよい。▲麩▼の
粉砕には小麦の製粉において通常使用されているいずれ
の粉砕機も使用できるが、衝撃式粉砕機、ジエツトミル
などの流体エネルギーミル等が好ましい。
(第1図の工程a)。ここで「500μ以下に粉砕する」
とは小麦▲麩▼粉末の約70〜100重量%が500μ以下の粒
度になるように粉砕することを意味する。500μより大
きい粒度の粉末の含有割合が30重量%を超えるようにな
ると、小麦▲麩▼からの高蛋白区分と高食物繊維区分の
分離が円滑に行われない。小麦▲麩▼の30〜70重量%が
70μ〜200μの範囲の粒度になるように粉砕すると、高
蛋白区分および高食物繊維区分の収量や各区分における
蛋白質、食物繊維の含有割合が増加するので望ましい。
また70μより小さい粉末の含有割合が70重量%を超える
ようになると、粉砕過剰であつてやはり高蛋白区分と高
食物繊維区分の分離が円滑に行われず、上記第1図に示
したA区分として除去される微粉末の割合が増加する。
また、粉砕処理後に未だ500μより大きい粉末が残つて
いる場合には分級して取除いておくのが次工程を円滑に
進める上で望ましい。また小麦▲麩▼を乾燥しておくの
が粉砕性を向上させる上で好ましく、特に小麦▲麩▼の
含水率を約10重量%以下にしておくのがよい。▲麩▼の
粉砕には小麦の製粉において通常使用されているいずれ
の粉砕機も使用できるが、衝撃式粉砕機、ジエツトミル
などの流体エネルギーミル等が好ましい。
次に500μ以下に粉砕した小麦▲麩▼から粒度が30μ
以下の微粉末(第1図のA区分)を分級して除く(第1
図の工程b)。この分級処理によつて▲麩▼中に少量含
まれている胚乳等の微粉末が除かれる(このA区分の微
粉末は、廃棄せずに殿粉原料、家畜用飼料等として使用
することができる)。30μ以下の微粉末の分級にあたつ
ては、篩等を使用することもできるが、分級効率等の点
から、気体分級により行うのがよい。ここでいう気体分
級とは、粉砕された小麦▲麩▼を空気等の気体の流れの
中に置き、気流と遠心力を利用してそこにおける粉末粒
子の粒形と真比重の差を利用して行う分級をいう。気体
分級は、具体的には例えば特開昭59−4477号に記載され
ているような回転式の空気分級機を使用して行うのが、
分級効率の点等から望ましい。
以下の微粉末(第1図のA区分)を分級して除く(第1
図の工程b)。この分級処理によつて▲麩▼中に少量含
まれている胚乳等の微粉末が除かれる(このA区分の微
粉末は、廃棄せずに殿粉原料、家畜用飼料等として使用
することができる)。30μ以下の微粉末の分級にあたつ
ては、篩等を使用することもできるが、分級効率等の点
から、気体分級により行うのがよい。ここでいう気体分
級とは、粉砕された小麦▲麩▼を空気等の気体の流れの
中に置き、気流と遠心力を利用してそこにおける粉末粒
子の粒形と真比重の差を利用して行う分級をいう。気体
分級は、具体的には例えば特開昭59−4477号に記載され
ているような回転式の空気分級機を使用して行うのが、
分級効率の点等から望ましい。
例えば、回転式の空気分級機の一種であるターボクラ
シフアイヤーTC−15N(日清エンジニアリング株式会社
製)を用いて30μ以下の微粉末を分級するには、その70
〜100重量%が粒径500μ以下に粉砕された小麦▲麩▼を
約50〜100g/分の割合で供給し、約2500〜3500回転/分
の回転速度で分級ロータを回転させ、風量2.5〜3m3/分
で行うと分級が円滑に行われる。
シフアイヤーTC−15N(日清エンジニアリング株式会社
製)を用いて30μ以下の微粉末を分級するには、その70
〜100重量%が粒径500μ以下に粉砕された小麦▲麩▼を
約50〜100g/分の割合で供給し、約2500〜3500回転/分
の回転速度で分級ロータを回転させ、風量2.5〜3m3/分
で行うと分級が円滑に行われる。
そして、この分級工程bを経たあとの粉末は通常、ア
リユロン層を主体とする粉末、果皮−種皮を主体とする
粉末、および果皮や種皮にアリユロン層が未だ分離せず
に付着している粉末(以後、「果皮−種皮/アリユロン
層結合粉末」と称する)の三者から主としてなる混合粉
末である。
リユロン層を主体とする粉末、果皮−種皮を主体とする
粉末、および果皮や種皮にアリユロン層が未だ分離せず
に付着している粉末(以後、「果皮−種皮/アリユロン
層結合粉末」と称する)の三者から主としてなる混合粉
末である。
次に工程bの分級処理を経た粉末を更に気体により分
級して(第1図の工程c)、上記果皮−種皮−アリユロ
ン層粉末から主としてなる粉末区分(第1図のD区分)
とそれ以外の粉末区分に分級する。
級して(第1図の工程c)、上記果皮−種皮−アリユロ
ン層粉末から主としてなる粉末区分(第1図のD区分)
とそれ以外の粉末区分に分級する。
上記工程cの気体分級によるD区分の粉末区分と、そ
れ以外の粉末区分との分級は、通常、下記の方法により
測定したカサ密度0.33±0.01g/ccの値を境界にして実施
することができ、D区分はカサ密度が0.33±0.01g/ccよ
り大きい粉末区分として、D区分以外の粉末区分は、カ
サ密度が0.33±0.01g/cc以下の粉末区分として入手され
る。
れ以外の粉末区分との分級は、通常、下記の方法により
測定したカサ密度0.33±0.01g/ccの値を境界にして実施
することができ、D区分はカサ密度が0.33±0.01g/ccよ
り大きい粉末区分として、D区分以外の粉末区分は、カ
サ密度が0.33±0.01g/cc以下の粉末区分として入手され
る。
カサ密度の測定 試料20gをその排出口にスライドの付いた三角ロート
に静かに入れる。スライド付きの三角ロートの下方に10
0ccのメスシリンダーを置き、該スライドを引いて三角
ロートの口を開き、メスシリンダー内に試料を落下させ
る。メスシリンダー内に落下した試料の上面を静かに平
坦にならしてその容積を測定し、次式によりカサ密度を
求める。
に静かに入れる。スライド付きの三角ロートの下方に10
0ccのメスシリンダーを置き、該スライドを引いて三角
ロートの口を開き、メスシリンダー内に試料を落下させ
る。メスシリンダー内に落下した試料の上面を静かに平
坦にならしてその容積を測定し、次式によりカサ密度を
求める。
この気体分級処理によつて、果皮−種皮/アリユロン
層結合粉末からなるカサ密度の大きい粉末が上記第1図
におけるD成分として分離され、それよりもカサ密度の
小さいアリユロン層を主体とする粉末と果皮−種皮を主
体とする粉末の混合粉末が回収され、次の分級工程(第
1図の工程d)に用いられる。この工程cの気体分級処
理においても、上記工程bの気体分級処理におけるのと
同様の分級方法および装置が採用される。
層結合粉末からなるカサ密度の大きい粉末が上記第1図
におけるD成分として分離され、それよりもカサ密度の
小さいアリユロン層を主体とする粉末と果皮−種皮を主
体とする粉末の混合粉末が回収され、次の分級工程(第
1図の工程d)に用いられる。この工程cの気体分級処
理においても、上記工程bの気体分級処理におけるのと
同様の分級方法および装置が採用される。
上述した回転式の空気分級機を用いて工程cの気体分
級を行うにあたつては、分級機の回転速度によつて最終
的に分離されてくる上記B区分中の蛋白質含有量が変化
するが、上記C区分とD区分とがカサ密度0.33±0.01g/
ccを境にして分級されるように回転速度を選択すること
によつて高蛋白含量のB区分、高繊維含量のC区分とな
る粉末の各々が混合された区分を分離・回収できる。
級を行うにあたつては、分級機の回転速度によつて最終
的に分離されてくる上記B区分中の蛋白質含有量が変化
するが、上記C区分とD区分とがカサ密度0.33±0.01g/
ccを境にして分級されるように回転速度を選択すること
によつて高蛋白含量のB区分、高繊維含量のC区分とな
る粉末の各々が混合された区分を分離・回収できる。
先に述べた回転式の空気分級機を用いて工程cの気体
分級処理を行うには、工程bから得られた粉末を約50〜
100g/分の割合で分級機に供給し、約1200〜1600回転/
分の回転速度、風量2.5〜3m3/分で分級ロータを回転さ
せるとカサ密度0.33±0.01g/ccでの分級が円滑に行われ
る。
分級処理を行うには、工程bから得られた粉末を約50〜
100g/分の割合で分級機に供給し、約1200〜1600回転/
分の回転速度、風量2.5〜3m3/分で分級ロータを回転さ
せるとカサ密度0.33±0.01g/ccでの分級が円滑に行われ
る。
上記のように、工程bから得られる粉末は、通常、ア
リユロン層を主体とする粉末、果皮−種皮を主体とする
粉末および果皮−種皮−アリユロン層粉末の三者から主
としてなる混合粉末である。しかしながら、そこに含ま
れている果皮−種皮を主体とする粉末と、果皮−種皮−
アリユロン層粉末とは、その最長部の寸法において大き
な違いがなく、したがつて果皮−種皮−アリユロン層粉
末を果皮−種皮を主体とする粉末から篩を使用して分離
するのは困難である。それに対して本発明では、工程c
の分級を篩によらずに気体分級を採用することによつ
て、果皮−種皮に未だアリユロン層が分離されずに付着
しており、そのためにアリユロン層を主体とする高蛋白
区分と果皮−種皮を主体とする高食物繊維区分の各々の
分離にとつて妨げとなる果皮−種皮/アリユロン層結合
粉末を第1図のD区分としてその他の部分から効率よく
分離することができる。
リユロン層を主体とする粉末、果皮−種皮を主体とする
粉末および果皮−種皮−アリユロン層粉末の三者から主
としてなる混合粉末である。しかしながら、そこに含ま
れている果皮−種皮を主体とする粉末と、果皮−種皮−
アリユロン層粉末とは、その最長部の寸法において大き
な違いがなく、したがつて果皮−種皮−アリユロン層粉
末を果皮−種皮を主体とする粉末から篩を使用して分離
するのは困難である。それに対して本発明では、工程c
の分級を篩によらずに気体分級を採用することによつ
て、果皮−種皮に未だアリユロン層が分離されずに付着
しており、そのためにアリユロン層を主体とする高蛋白
区分と果皮−種皮を主体とする高食物繊維区分の各々の
分離にとつて妨げとなる果皮−種皮/アリユロン層結合
粉末を第1図のD区分としてその他の部分から効率よく
分離することができる。
次に、D区分を分級除去した工程cの気体分級処理か
らの粉末を粒度が95±25μ以下の区分(第1図のB区
分)と粒度が95±25μより大きい区分(第1図のC成
分)に分級し、その各各を回収する。ここにおける分級
は、目の大きさが95±25μの篩を用いて常法により行う
ことができるが、その他の方法で行つてもよい。
らの粉末を粒度が95±25μ以下の区分(第1図のB区
分)と粒度が95±25μより大きい区分(第1図のC成
分)に分級し、その各各を回収する。ここにおける分級
は、目の大きさが95±25μの篩を用いて常法により行う
ことができるが、その他の方法で行つてもよい。
ここでB区分として分級される粉末は、アリユロン層
および珠心層から主としてなり、そのために蛋白質の含
有量の高い高蛋白区分である。その粗蛋白含量は、未処
理の▲麩▼に比べて通常約25〜40%も高くなつており、
それとともにビタミン類の含有量も高いために、高蛋白
・高ビタミン食品・飼料の原料として食品や飼料等の栄
養強化添加剤として、その他の原料として有効に使用で
きる。
および珠心層から主としてなり、そのために蛋白質の含
有量の高い高蛋白区分である。その粗蛋白含量は、未処
理の▲麩▼に比べて通常約25〜40%も高くなつており、
それとともにビタミン類の含有量も高いために、高蛋白
・高ビタミン食品・飼料の原料として食品や飼料等の栄
養強化添加剤として、その他の原料として有効に使用で
きる。
また、C区分として分級される粉末は果皮−種皮から
主としてなつているために食物繊維含量の高い高食物繊
維区分であり、未処理の▲麩▼に比べて通常約30〜50%
高い食物繊維含量を有している。そのために、この高食
物繊維区分は、各種食品の添加剤として有効であり、成
人病の予防や整腸用食品に有効に用いられる。
主としてなつているために食物繊維含量の高い高食物繊
維区分であり、未処理の▲麩▼に比べて通常約30〜50%
高い食物繊維含量を有している。そのために、この高食
物繊維区分は、各種食品の添加剤として有効であり、成
人病の予防や整腸用食品に有効に用いられる。
本発明によつて分離・回収される各区分の割合、その
組成を示すと、通常下記の表−1のようになつている。
組成を示すと、通常下記の表−1のようになつている。
上記表−1において、A〜Dの各区分の回収割合は、
A〜D区分の合計重量に対する重量%である。
A〜D区分の合計重量に対する重量%である。
また表−1で粗蛋白含量、灰分含量、脂肪分含量およ
び食物繊維含量の各々は乾物換算で表示してある。
び食物繊維含量の各々は乾物換算で表示してある。
更に、食物繊維含量は、「Journal of the Science o
f Food and Agriculture」第20巻、第331頁(1961)に
記載されているD.A.T.Southgateらの方法によつて測定
した。
f Food and Agriculture」第20巻、第331頁(1961)に
記載されているD.A.T.Southgateらの方法によつて測定
した。
上記表−1の結果から、B区分は▲麩▼に比べて蛋白
質の含有量が約20〜35%多くなつていることが、またC
区分は▲麩▼に比べて食物繊維の含有量が35〜50%増加
していることがわかる。
質の含有量が約20〜35%多くなつていることが、またC
区分は▲麩▼に比べて食物繊維の含有量が35〜50%増加
していることがわかる。
また、果皮−種皮/アリユロン層結合粉末からなる上
記D区分の粉末は、そのまま飼料、食品用の添加剤とし
て利用することもできるが、本発明の高蛋白区分と高食
物繊維区分の分離に再利用することもできる。
記D区分の粉末は、そのまま飼料、食品用の添加剤とし
て利用することもできるが、本発明の高蛋白区分と高食
物繊維区分の分離に再利用することもできる。
以下に実施例によつて本発明を説明するが、本発明は
それによつて限定されるものではない。
それによつて限定されるものではない。
実施例 1 精選小麦▲麩▼(水分含量13.5重量%)1000Kgをフラ
ツシユドライヤー(日本乾燥機株式会社製)に1時間当
り180Kgの割合で連続的に供給して140℃で乾燥して、そ
の水分含量を7.5重量%にした。これを衝撃式回転盤型
粉砕機の一種であるALPINE微粉砕機250−SS(槙野工業
株式会社製)に1時間当り200Kgの割合で供給し、9600r
pmで回転して、平均粒度250μ(粉末の100%が500μ以
下の粒度を有する)に粉砕した。これをターボクラシフ
アイヤーTC−40N(日清エンジニアリング株式会社製)
に1時間当り170Kgの割合で供給しながら、1分当り22.
0m3の空気を供給し、分級ロータを1200rpmで回転させて
粒度30μ以下の微粉末(A区分)を分級除去した。次
に、残る粉末を上記と同じ機TC−40Nに1時間当り170Kg
の割合で供給しながら、1分当り22.0m3の空気を供給
し、分級ロータを550rpmで回転させて、カサ密度が0.33
g/ccより大きい粗粉(D区分)を分級除去した。残つた
カサ密度が0.33g/cc以下の粉末をジユニアシフター篩
(目開き106μ)(東京製粉機製作所製)に1時間当り8
4Kgの割合で供給して、該篩を通過する区分(B区分)
と篩を通過しない区分(C区分)に分級した。各区分の
割合および組成を原料として使用した精選▲麩▼の組成
とともに表−1と同じ方法で測定した結果を示すと、下
記の表−2のとおりであつた。
ツシユドライヤー(日本乾燥機株式会社製)に1時間当
り180Kgの割合で連続的に供給して140℃で乾燥して、そ
の水分含量を7.5重量%にした。これを衝撃式回転盤型
粉砕機の一種であるALPINE微粉砕機250−SS(槙野工業
株式会社製)に1時間当り200Kgの割合で供給し、9600r
pmで回転して、平均粒度250μ(粉末の100%が500μ以
下の粒度を有する)に粉砕した。これをターボクラシフ
アイヤーTC−40N(日清エンジニアリング株式会社製)
に1時間当り170Kgの割合で供給しながら、1分当り22.
0m3の空気を供給し、分級ロータを1200rpmで回転させて
粒度30μ以下の微粉末(A区分)を分級除去した。次
に、残る粉末を上記と同じ機TC−40Nに1時間当り170Kg
の割合で供給しながら、1分当り22.0m3の空気を供給
し、分級ロータを550rpmで回転させて、カサ密度が0.33
g/ccより大きい粗粉(D区分)を分級除去した。残つた
カサ密度が0.33g/cc以下の粉末をジユニアシフター篩
(目開き106μ)(東京製粉機製作所製)に1時間当り8
4Kgの割合で供給して、該篩を通過する区分(B区分)
と篩を通過しない区分(C区分)に分級した。各区分の
割合および組成を原料として使用した精選▲麩▼の組成
とともに表−1と同じ方法で測定した結果を示すと、下
記の表−2のとおりであつた。
参考例1〜4および対照例 (ストレート法によるパンの製造) 〔パン配合〕 小 麦 粉 300 g(100 重量部) 水 201 ml( 67 〃 ) イースト 6 g( 2 〃 ) 食 塩 4.5g( 1.5 〃 ) 砂 糖 9 g( 3 〃 ) シヨートニング 6 g( 2 〃 ) 上記のパン配合からなる材料の全量をミキサーを用い
て低速で1分間、次に高速で5分間ミキシングした。得
られた生地を温度27℃、湿度75%の条件下で90分間発酵
させ、パンチしてガス抜きし、更に30分間発酵させた。
発酵生地を2分割し、丸めを行ない、20分間ベンチタイ
ムをとつた。その後整形し型詰めして温度37℃、湿度85
%の条件下でホイロ発酵を行つた。次いで温度215℃で3
0分間焼成して山型食パンを得た。
て低速で1分間、次に高速で5分間ミキシングした。得
られた生地を温度27℃、湿度75%の条件下で90分間発酵
させ、パンチしてガス抜きし、更に30分間発酵させた。
発酵生地を2分割し、丸めを行ない、20分間ベンチタイ
ムをとつた。その後整形し型詰めして温度37℃、湿度85
%の条件下でホイロ発酵を行つた。次いで温度215℃で3
0分間焼成して山型食パンを得た。
得られた結果を下記の表−3に示す。
表−3中、「対照例」は、上記のパン配合において、
小麦粉300gの全量を小麦粉のみから構成し、「参考例
1」および「参考例2」は、上記のパン配合において、
小麦粉300gのうちの各々30g、60gを上記表−1に示され
ているB区分の粉末30g、60gで各々置換えたものであ
り、「参考例3」および「参考例4」は各々上記のパン
配合において、小麦粉300gのうちの各々30g、60gを上記
表−1に示されているC区分の粉末30g、60gで各々置き
換えたものである。
小麦粉300gの全量を小麦粉のみから構成し、「参考例
1」および「参考例2」は、上記のパン配合において、
小麦粉300gのうちの各々30g、60gを上記表−1に示され
ているB区分の粉末30g、60gで各々置換えたものであ
り、「参考例3」および「参考例4」は各々上記のパン
配合において、小麦粉300gのうちの各々30g、60gを上記
表−1に示されているC区分の粉末30g、60gで各々置き
換えたものである。
上記の表−3中、焼色、皮質、色相、すだち、触感お
よび食感は、下記の評価基準に基づいて判定した。
よび食感は、下記の評価基準に基づいて判定した。
実施例 2 精選小麦▲麩▼(水分含量12.0重量%)1000Kgをフラ
ツシユドライヤー(日本乾燥機株式会社製)に1時間当
り150Kgの割合で連続的に供給して140℃で乾燥して、そ
の水分含量を5.0重量%にした。これを衝撃式軸流型粉
砕機の一種であるターボミル(ターボ工業株式会社製)
に1時間当り180Kgの割合で供給し、7000rpmで回転し、
この操作をもう一回繰返して平均粒度180μ(粉末の42
%が目開74μの篩を通過)に粉砕した。これをターボク
ラシフアイヤーTC−40N(日清エンジニアリング株式会
社製)に1時間当り200Kgの割合で供給しながら、1分
当り20.0m3の空気を供給し、分級ロータを1000rpmで回
転させて粒度30μ以下の微粉末(A区分)を分級除去し
た。次に、残る粉末を上記と同じ機TC−40Nに1時間当
り200Kgの割合で供給しながら、1分当り20.0m3の空気
を供給し、分級ロータを500rpmで回転させて、カサ密度
が0.33g/ccより大きい粗粉(D区分)を分級除去した。
残つたカサ密度が0.33g/cc以下の粉末をジユニアシフタ
ー篩(目開き74μ)(東京製粉機製作所製)に供給し
て、該篩を通過する区分(B区分)と篩を通過しない区
分(C区分)に分級した。各区分の割合および組成を、
原料として使用した精選▲麩▼の組成とともに表−1と
同じ方法で測定した結果を示すと、下記の表−4のとお
りであつた。
ツシユドライヤー(日本乾燥機株式会社製)に1時間当
り150Kgの割合で連続的に供給して140℃で乾燥して、そ
の水分含量を5.0重量%にした。これを衝撃式軸流型粉
砕機の一種であるターボミル(ターボ工業株式会社製)
に1時間当り180Kgの割合で供給し、7000rpmで回転し、
この操作をもう一回繰返して平均粒度180μ(粉末の42
%が目開74μの篩を通過)に粉砕した。これをターボク
ラシフアイヤーTC−40N(日清エンジニアリング株式会
社製)に1時間当り200Kgの割合で供給しながら、1分
当り20.0m3の空気を供給し、分級ロータを1000rpmで回
転させて粒度30μ以下の微粉末(A区分)を分級除去し
た。次に、残る粉末を上記と同じ機TC−40Nに1時間当
り200Kgの割合で供給しながら、1分当り20.0m3の空気
を供給し、分級ロータを500rpmで回転させて、カサ密度
が0.33g/ccより大きい粗粉(D区分)を分級除去した。
残つたカサ密度が0.33g/cc以下の粉末をジユニアシフタ
ー篩(目開き74μ)(東京製粉機製作所製)に供給し
て、該篩を通過する区分(B区分)と篩を通過しない区
分(C区分)に分級した。各区分の割合および組成を、
原料として使用した精選▲麩▼の組成とともに表−1と
同じ方法で測定した結果を示すと、下記の表−4のとお
りであつた。
実施例 3 精選小麦▲麩▼(水分含量13.5重量部)5Kgを遠心式
粉砕機(油村理研工業株式会社製)に1時間当り4Kgの
割合で供給して20000rpmで回転処理して平均粒度200μ
(粉末の36%が目開き74μの篩を通過)の粉末を得た。
これをターボクラシフアイヤーTC−15N(日清エンジニ
アリング株式会社製)に1分当り80gの割合で供給しな
がら1分当り2.8m3の空気を供給し、分級ロータを3000r
pmで回転させて粒度30μ以下の微粉末(A区分)を分級
除去した。次に、残る粉末を上記と同じ機TC−15Nに1
分当り80gの割合で供給しながら、1分当り2.8m3の空気
を供給し、分級ロータを1410rpmで回転させて、カサ密
度が0.33g/ccより大きい粗粉(D区分)を分級除去し
た。残つたカサ密度が0.33g/cc以下の粉末をジユニアシ
フター篩(目開き74μ)(東京製粉機製作所製)に供給
して、該篩を通過する区分(B区分)と篩を通過しない
区分(C区分)に分級した。各区分の割合および組成を
原料として使用した精選▲麩▼の組成とともに表−1と
同じ方法で測定した結果を示すと、下記の表−5のとお
りであつた。
粉砕機(油村理研工業株式会社製)に1時間当り4Kgの
割合で供給して20000rpmで回転処理して平均粒度200μ
(粉末の36%が目開き74μの篩を通過)の粉末を得た。
これをターボクラシフアイヤーTC−15N(日清エンジニ
アリング株式会社製)に1分当り80gの割合で供給しな
がら1分当り2.8m3の空気を供給し、分級ロータを3000r
pmで回転させて粒度30μ以下の微粉末(A区分)を分級
除去した。次に、残る粉末を上記と同じ機TC−15Nに1
分当り80gの割合で供給しながら、1分当り2.8m3の空気
を供給し、分級ロータを1410rpmで回転させて、カサ密
度が0.33g/ccより大きい粗粉(D区分)を分級除去し
た。残つたカサ密度が0.33g/cc以下の粉末をジユニアシ
フター篩(目開き74μ)(東京製粉機製作所製)に供給
して、該篩を通過する区分(B区分)と篩を通過しない
区分(C区分)に分級した。各区分の割合および組成を
原料として使用した精選▲麩▼の組成とともに表−1と
同じ方法で測定した結果を示すと、下記の表−5のとお
りであつた。
〔発明の効果〕 本発明では液体を使用せずにドライな状態で簡単な処
理操作によつて小麦▲麩▼から高蛋白区分と高食物繊維
区分の各々を効率よく得ることができ、生成した各区分
からの液体の除去や液体の回収の必要がない。
理操作によつて小麦▲麩▼から高蛋白区分と高食物繊維
区分の各々を効率よく得ることができ、生成した各区分
からの液体の除去や液体の回収の必要がない。
本発明では製粉工業で通常使用されている篩装置や気
体分級装置等の分級装置を組合わせることによつて、簡
単な操作によつて効率よく高蛋白区分と高食物繊維区分
を得ることができ、粉末を荷電するための荷電装置等の
他の装置を使用する必要がなく、粉末の荷電による粉塵
爆発の発生を防止できる。
体分級装置等の分級装置を組合わせることによつて、簡
単な操作によつて効率よく高蛋白区分と高食物繊維区分
を得ることができ、粉末を荷電するための荷電装置等の
他の装置を使用する必要がなく、粉末の荷電による粉塵
爆発の発生を防止できる。
本発明では簡単な気体分級処理によつて果皮−種皮/
アリユロン層結合粉末(D区分)を容易に分級除去する
ことができ、それによつてアリユロン層を主体とする高
蛋白区分のみではなく果皮−種皮を主体とする高食物繊
維区分をも同時に分級入手することができ、▲麩▼の成
分の有効利用が一層促進される。
アリユロン層結合粉末(D区分)を容易に分級除去する
ことができ、それによつてアリユロン層を主体とする高
蛋白区分のみではなく果皮−種皮を主体とする高食物繊
維区分をも同時に分級入手することができ、▲麩▼の成
分の有効利用が一層促進される。
第1図は本発明の工程を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】小麦▲麩▼を500μ以下に粉砕し、そこに
含まれる30μ以下の微粒子を除いたのち、気体分級処理
により果皮および種皮にアリユロン層が未だ剥離されず
に残つている果皮−種皮/アリユロン層結合粉末から主
としてなる区分を分級して除き、残りの区分を更に粒度
が95±25μ以下の区分と粒度が95±25μより大きい区分
とに分級することにより、小麦▲麩▼を高蛋白区分と高
食物繊維区分に分離する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63031916A JP2549411B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 小麦ふすまから高蛋白区分と高食物繊維区分を分離する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63031916A JP2549411B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 小麦ふすまから高蛋白区分と高食物繊維区分を分離する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01206962A JPH01206962A (ja) | 1989-08-21 |
JP2549411B2 true JP2549411B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=12344302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63031916A Expired - Fee Related JP2549411B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 小麦ふすまから高蛋白区分と高食物繊維区分を分離する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549411B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2420202C (en) * | 2000-08-21 | 2010-12-21 | Arturo Bohm | Method for extracting aleurone from bran |
JP4660457B2 (ja) * | 2006-12-08 | 2011-03-30 | 日本コーンスターチ株式会社 | L−アラビノース含有組成物の製造方法 |
JP6170331B2 (ja) * | 2013-04-24 | 2017-07-26 | 株式会社日清製粉グループ本社 | 微粉ふすまの製造方法 |
JP2015053868A (ja) * | 2013-09-10 | 2015-03-23 | 日清製粉株式会社 | 微粉ふすまの製造方法 |
CN104785317B (zh) * | 2015-03-26 | 2017-07-14 | 和县金城米业有限责任公司 | 一种小麦加工的方法 |
CN113040258A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-06-29 | 江苏瑞牧生物科技有限公司 | 一种小麦分层研磨提取高蛋白质粉的方法 |
-
1988
- 1988-02-16 JP JP63031916A patent/JP2549411B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01206962A (ja) | 1989-08-21 |
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