JP2549405B2 - ベンズオキサジン化合物 - Google Patents

ベンズオキサジン化合物

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JP2549405B2
JP2549405B2 JP62336072A JP33607287A JP2549405B2 JP 2549405 B2 JP2549405 B2 JP 2549405B2 JP 62336072 A JP62336072 A JP 62336072A JP 33607287 A JP33607287 A JP 33607287A JP 2549405 B2 JP2549405 B2 JP 2549405B2
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哲冶 田原
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光由 安本
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薬理学上の活性を有し、医薬品として有用で
ある新規なベンズオキサジン化合物、その光学異性体お
よび医薬上許容される塩類に関する。
〔従来技術・発明が解決しようとする問題点〕
西独特許第2509155号明細書には抗不整脈作用を有す
る一群の1,4−ベンズオキサジン類が開示されている。
ところで、ある種のベンズアミド類は精神病治療薬、あ
るいは鎮吐薬として有用である。たとえばスルプリド
〔2−メトキシ−N−(1−エチル−2−ピロリジニル
メチル)−5−スルファモイルベンズアミド〕は精神病
の治療に使われている。また、メトクロプラミド〔4−
アミノ−5−クロロ−N−(2−ジエチルアミノ)エチ
ル−2−メトキシベンズアミド〕は制吐作用を有するた
めに鎮吐薬として使用されている。しかしながら、これ
らのベンズアミド誘導体はプロラクチン放出の増加に基
づく乳房うっ積の形の乳房肥大、乳汁漏出および錐体外
路系障害などの副作用が出現している。また、メトクロ
パミドは臨床的にその制吐効果が十分でなく、副作用の
出現のために使用しづらい薬剤である。
従って、上記のような副作用を示さない有効な鎮吐薬
および精神病治療薬が求められている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らの一連の研究の結果、新規なベンズオキサ
ジン化合物が上記目的に合致することを見出し、本発明
を完成した。
本発明は、一般式 〔式中、R1,R2は同一または異なって水素またはアルキ
ルを、R3は水素、アルキルまたはアラキルを、X1,X2
同一または異なって水素、ハロゲン、ニトロ、アルキ
ル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキル、アルキ
ルスルホニル、 (ここで、R5,R6Rは同一または異なって水素、アルキル
またはアラルキルを示すか、またはR5,R6が互いに結合
して隣接する窒素原子とともに複素環基を形成する基を
示す。)または (ここで、R7,R8は同一または異なって水素またはアル
キルを示す。)を、Aはアルキレンまたはアルケニレン
を、R4(ここで、R9,R10は同一または異なってアルキルまたは
アラルキルを示すか、またはR9とR10が互いに結合して
隣接する窒素原子とともに複数環基を形成する基を示
し、該複素環基はその複素環上にアラルキル、アロイ
ル、ジアリールアルキルおよびジアリールメチレンから
選ばれる置換基を有していてもよく、また複素原子とし
てさらに−NR11−(ここで、R11は水素、アルキル、ア
リールまたはアラルキルを示す。)、酸素原子または硫
黄原子を有していてもよい。)または (ここで、R12はアルキル、アルケニル、アルキニル、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアル
ケニルアルキル、シクロアルカンジエニルアルキル、ア
ラルキルまたはヘテロアリールアルキルを示す。)を示
す〕で表わされるベンズオキサン化合物、その光学異性
体および医薬上許容される塩類に関する。
本明細書において、ハロゲンとはフッ素、塩素、臭
素、ヨウ素を示し、アルキルとは炭素数1〜8個の直鎖
または分枝鎖状のアルキルであって、たとえばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、第3級ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチルがあげられ、アルコキシとは炭素数1〜8個の直
鎖または分枝鎖状のアルコキシであって、たとえばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、第3級ブトキシ、ペンチルオキシ、
オクチルオキシがあげられ、アラルキルとはベンジル、
1−または2−フェニルエチル、3−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチルまたは芳香環上にハロゲン、ア
ルキル、アルコキシ、水酸基、トリフルオロメチル、シ
アノ、ニトロおよびアミノから選ばれる置換基を少なく
とも1個有しているベンジル、1−または2−フェニル
エチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチルな
どであり、アルキルチオとは炭素数1〜8個の直鎖また
は分枝鎖状のアルキルチオであって、たとえばメチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、イソブチルチオ、第3級ブチルチオ、ペンチ
ルチオ、オクチルチオがあげられ、ハロアルキルとはト
リフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチルなどで
あり、アルキルスルホニルとはメチルスルホニル、エチ
ルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニル
などであり、R5とR6が互いに結合して、隣接する窒素原
子とともに形成する複素環基とは、さらに複素原子とし
て−NR13−(ここで、R13は水素、アルキル、アリール
またはアラルキルを示す。)、酸素原子または硫黄原子
を有していてもよく、たとえば1−ピロリジニル、ピペ
リジノ、1−ピペラジニル、4−メチル−1−ピペラジ
ニル、4−フェニル−1−ピペラジニル、4−ベンジル
−1−ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、ホ
モピペリジノなどがあげられ、アルキレンとは炭素数1
〜8個の直鎖または分枝鎖状のアルキレンであって、た
とえばメチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレ
ン、テトラメチレン、1−メチルトリメチレン、2−メ
チルトリメチレン、ペンタメチメン、ヘキサメチレン、
ヘプタメチレン、オクタメチレンがあげられ、アルケニ
レンとはビニレン、プロペニレン、2−ブテニレン、2
−ペンテニレン、4−プロピル−2−ペンテニレン、2
−ヘキセニレン、3−オクテニレンなどであり、R9とR
10が互いに結合して隣接する窒素原子とともに形成する
複素環基とは1−ピロリジニル、ピペリジノ、ホモピペ
リジノなどであり、アロイルとはベンゾイル、フェニル
アセチル、フェニルプロピオニル、フェニルブチリルま
たはフェニル核上にハロゲン、アルキル、アルコキシ、
ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、カルボキシおよ
びアルコキシカルボニル(メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニルなど)から選ばれる置
換基を少なくとも1個有しているベンゾイル、フェニル
アセチル、フェニルプロピオニル、フェニルブチリルな
どがあげられ、ジアリールアルキルとはフェニルメチ
ル、2,2−ジフェニルエチル、3,3−ジフェニルプロピル
またはフェニル核上にハロゲン、アルキル、アルコキ
シ、ニトロ、アミノ、トリフルオロメチル、カルボキシ
およびアルコキシカルボニルから選ばれる置換基を少な
くとも1個有しているジフェニルメチル、2,2−ジフェ
ニルエチル、3,3−ジフェニルプロピルなどがあげら
れ、ジアリールメチレンとはジフェニルメチレンまたは
フェニル核上にハロゲン、アルキル、アルコキシ、ニト
ロ、アミノ、トリフルオロメチル、カルボキシおよびア
ルコキシカルボニルからえらばれる置換基を少なくとも
1個有しているジフェニルメチレンなどがあげられ、ア
リールとはフェニル、ナフチルまたは芳香環上にハロゲ
ン、アルキル、アルコキシ、ニトロ、アミノ、トリフル
オロメチル、カルボキシおよびアルコキシカルボニルか
ら選ばれる置換基を少なくとも1個有しているフェニ
ル、ナフチルなどがあげられ、アルケニルとはビニル、
アリル、1−プロペニル、2−ブテニル、3−ブテニ
ル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プ
ロペニル、2−ペンテニル、1−メチル−2−ブテニ
ル、1−エチル−2−プロペニル、1,1−ジメチル−2
−プロペニル、3−メチル−2−ブテニルなどであり、
アルキニルとはエチニル、プロパルギル、1−プロピニ
ル、2−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、2−
ペンチニルなどであり、シクロアルキルとはシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘプチル
などであり、シクロアルキルアルキルとはシクロプロピ
ルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチ
ル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、2
−シクロプロピルエチル、2−シクロペンチルエチル、
2−シクロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピ
ル、4−シクロプロピルブチル、4−シクロペンチルブ
チルなどであり、シクロアルケニルアルキルとはシクロ
プロペニルメチル、1−シクロペンテニルメチル、2−
シクロペンテニルメチル、3−シクロペンテニルメチ
ル、1−シクロヘキセニルメチル、2−シクロヘキセニ
ルメチル、3−シクロヘキセニルメチル、1−シクロヘ
プテニルメチル、2−シクロヘプテニルメチル、3−シ
クロヘプテニルメチル、4−シクロヘプテニルメチル、
2−(1−シクロヘキセニル)エチル、2−(2−シク
ロヘキセニル)エチル、2−(3−シクロヘキセニル)
エチルなどであり、シクロアルカンジエニルアルキルと
は1,3−シクロペンタジエニルメチル、1,4−シクロペン
タジエニルメチル、2,4−シクロペンタジエニルメチ
ル、1,3−シクロヘキサジエニルメチル、1,4−シクロヘ
キサジエニルメチル、2,4−シクロヘキサジエニルメチ
ル、2,5−シクロヘキサジエニルメチルなどであり、ヘ
テロアリールアルキルとは2−ピリジルメチル、3−ピ
リジルメチル、4−ピリジルメチル、2−チエニルメチ
ル、3−チエニルメチル、2−フリルメチル、3−フリ
ルメチルなどであり、これらへテロアリール環上にはハ
ロゲン、アルキル、アルコキシ、水酸基、トリフルオロ
メチル、シアノ、ニトロおよびアミノから選ばれる置換
基を少なくとも1個有していてもよい。
本発明に含まれる化合物を以下に例示するが、本発明
はこれらに限定されないことは言うまでもない。
◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−(2−ジエチルアミ
ノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジ
ン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−(1−エチル−2−
ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベン
ズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−(1−イソプロピル
−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4
−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−(1−シクロヘキシ
ル−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H−
1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−(1−ベンジル−2
−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベ
ンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−4−メチル−3−オキソ−N−(1−
ベンジル−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ
−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2−メチル−3−オキソ−N−(1−
ベンジル−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ
−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
(1−ベンジル−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサ
ミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−〔1−(2−フェニ
ルエチル)−2−ピロリジニル〕メチル−3,4−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−〔1−(3−フェニ
ルプロピル)−2−ピロリジニル〕メチル−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミ
ド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
(2−ジエチルアミノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−
1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−〔6−(4−フェニ
ル−1−ピペラジニル)ヘキシル〕−3,4−ジヒドロ−2
H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−3−オキソ−N−〔6−(4−(3−
トリフルオロメチルフェニル)−1−ピペラジニル)ヘ
キシル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン
−8−カルボキサミド ◎ 6−ブロモ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
(3−ジエチルアミノプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H
−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
(2−ピペリジノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
(2−モルホリノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(1−ピロリジニル)エチル〕−3,4−ジヒドロ
−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エチル〕−3,
4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボ
キサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(4−フェニル−1−ピペラジニル)エチル〕−
3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カル
ボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジ
ニル)エチル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキ
サジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(4−(2−クロロフェニルル)−1−ピペラジ
ニル)エチル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキ
サジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−4−メチル−3−オキソ−N−(2−
ジメチルアミノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベ
ンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,2,4−トリメチル−3−オキソ−N
−(2−ジエチルアミノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H
−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−アミノ−2−メチル−3−オキソ−N−(1−
エチル−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2
H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 2,6−ジメチル−3−オキソ−N−(1−エチル−
2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(4−ベンジル−1−ピロリジニル)エチル〕−
3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カル
ボキサミド ◎ 6−クロロ−2−メチル−4−メチル−3−オキソ
−N−〔3−(4−ジフェニルメチルピペリジノ)プロ
ピル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−
8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(4−ビス(4−フルオロフェニル)メチレンピ
ペリジノ)エチル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズ
オキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
〔2−(4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジノ)
エチル〕−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン
−8−カルボキサミド ◎ 2,4−ジメチル−6−ニトロ−3−オキソ−N−
(2−ジエチルアミノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−
1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 4−ベンジ−6−クロロ−2−メチル−3−オキソ
−N−(2−ジエチルアミノエチル)−3,4−ジヒドロ
−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−4−(4−クロロベンジル)−2−メ
チル−3−オキソ−N−(2−ジエチルアミノエチル)
−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カ
ルボキサミド ◎ 6−クロロ−4−(4−メトキシベンジル)−2−
メチル−3−オキソ−N−(2−ジエチルアミノエチ
ル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8
−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−4−(3,4−ジメトキシベンジル)−
6−メチル−3−オキソ−N−(2−ジエチルアミノエ
チル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−
8−カルボキサミド ◎ 6−クロロ−2−メチル−4−(4−メチルベンジ
ル)−3−オキソ−N−(2−ジエチルアミノエチル)
−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カ
ルボキサミド ◎ 6−クロロ−2−メチル−3−オキソ−4−(2−
フェニルエチル)−N−(2−ジエチルアミノエチル)
−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カ
ルボキサミド 一般式(I)の本発明化合物は、一般式 (式中、各記号は前記と同義である。) で表わされるカルボン酸またはその反応性誘導体と一般
式 R4−A−NH2 (III) (式中、R4は前記と同義である。) で表わされる化合物とを反応させることにより製造され
る。
(1)一般式(II)の化合物が遊離のカルボン酸である
場合、反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミド、四塩
化チタン、ハロゲン化リン(三塩化リン、オキシ塩化リ
ンなど)、ジエチルクロロホスファイト、o−フェニレ
ンクロロホスファイト、エチルジクロロホスファイトな
どの縮合剤の存在下に不活性溶媒中、冷却下、室温下ま
たは加温下に行なわれる。なお、化合物(III)にあら
かじめハロゲン化リンを不活性溶媒中で作用させた後、
化合物(II)と縮合させることもできる。たとえば、ハ
ロゲン化リンが三塩化リンである場合には、化合物(II
I)にあらかじめ約1/2モルの三塩化リンを不活性溶媒
中、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニ
リンなどの三級塩基の存在下に冷却下または室温下で作
用させた後、不活性溶媒中で化合物(II)と室温または
加温下好ましくは、加熱還流下に反応させる。
(2)一般式(II)のカルボン酸の反応性誘導体とし
て、酸クロリド、酸ブロミドなどの酸ハライドを用いる
場合、反応は不活性の溶媒中でトリエチルアミン、ピリ
ジン、N,N−ジメチルアニリンなどの三級塩基の存在下
に冷却下または室温下で行なわれるか、または水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリの存在下、水
中で冷却下あるいは室温下に行なわれる。
(3)化合物(II)反応性誘導体として対称型酸無水物
またはアルキル炭酸混合酸無水物、アルキルリン酸混合
酸無水物、アルキル亜リン酸混合酸無水物、硫酸混合酸
無水物などの混合酸無水物を用いる場合、反応は不活性
溶媒中でトリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチル
アニリンなどの三級塩基の存在下、冷却下、室温または
加温下に行なわれる。
(4)化合物(II)の反応性誘導体として酸イミダゾリ
ド、酸ピロリジド、2,4−ジメチルピラゾリドなどの活
性アミドを用いる場合、反応は不活性溶媒中で室温また
加温下に行なわれる。
(5)化合物(II)の反応性誘導体としてメチルエステ
ル、エチルエステル、p−ニトロフェニルエステル、p
−クロロフェニルエステルなどのエステルと反応させる
こともでき、その反応は不活性溶媒(化合物(III)を
過剰に用いて溶媒を兼ねさせることができる)中、室温
または加温下に、好ましくは加熱還流下に行なわれる。
前記の各縮合反応で使用される不活性溶媒としては、
ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、エチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジクロルメ
タン、ジクロルエタン、ヘキサメチルホスホリックアミ
ド、ジエチレングリコール、ジメチルホルムアミド、N
−メチルモルホリンなどまたはこれらの混合溶媒であ
り、化合物(II)が反応性誘導体である場合、その種類
により適当に選択される。
一般式(II)の化合物は、たとえば以下の反応経路に
従って製造することができる。
すなわち、化合物(1)を硝酸−硫酸の混液でニトロ
化して化合物(2)が得られる。化合物(2)を還元
剤、たとえば硫酸第一鉄で還元すると、還元と同時に閉
環して一般式(II)の化合物において、R3が水素を示す
化合物(II a)が得られる。化合物(II a)をエステル
化して得られる化合物(3)をアルカリ金属、たとえば
カリウム・第三級ブトキシド存在化、R3 a−Yは(Yは
塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン、メシル、トシルな
どの脱離基を、R3 aは前記R3から水素を除いた基を示
す。)と反応させて化合物(4)が得られる。化合物
(4)をアルカリで加水分解して化合物(II b)(R3 a
は前記と同義である。)を製造をすることができる。
本発明化合物のうち、R1,R2が異なっている場合およ
び/または記号R4−A−NH−で表わされる基中にキラル
な炭素を有する群は、ラセミ混合物として得られるが、
本発明には、それぞれの化学異性体も包含される。ラセ
ミ混合物は所望により、その塩基性を利用して光学活性
な酸(酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、10−
カンファースルホン酸など)を用いて常法により光学分
割することができる。また、ラセミ体(II)(但しR1,R
2は同一でない)光学活性な塩基(シンコニン、シンコ
ニジン、ブルシン、キニーネ、α−メチルベンジルアミ
ンなど)を用いて光学分割して得た光学活性カルボン酸
またはその反応性誘導体と、別途に、光学活性な酸(酒
石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、10−カンファ
ースルホン酸など)で分割して調製した光学活性な化合
物(III)とを、前述の縮合反応に付すことにより、所
望する立体配置を有する目的化合物(I)を立体選択的
に製造することができる。
一般式(I)の化合物は、塩酸塩、臭化水素酸塩、リ
ン酸塩、硫酸塩、トルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、
乳酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩などの
医薬上許容しうる酸付加塩とすることができる。
〔作用および発明の効果〕
本発明化合物は抗ドーパミン作用を有し、抗精神病薬
および鎮吐薬として有用である。
本発明の化合物を医薬として用いる場合、通常医薬と
して許容しうる担体、賦形剤、希釈剤などの添加剤と混
合して錠剤(糖衣錠、フィルムコート錠も含む)、顆
粒、散剤、カプセル剤、注射剤などの剤型として患者に
安全に投与される。投与量は患者の症状、体重、年齢な
どにより変わりうるが、通常経口投与の場合、成人1日
当たり0.1〜1000mg/kg程度であり、これを1回または数
回に分けて投与するのが好ましい。
〔実 施 例〕
以下、参考例および実施例により本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1 2−(2−カルボキシ−4−クロロ−6−ニトロフェ
ノキシ)プロピオン酸 2−(2−カルボキシ−4−クロロフェノキシ)プロ
ピオン酸220gを濃硫酸550mlに溶解した溶液に発煙硝酸4
4mlおよび濃硫酸44mlの混液を反応温度を10℃以下に保
って撹拌下に滴下する。滴下終了後、10℃以下で3時間
撹拌し、氷水10に注ぎ、析出する結晶を濾取する。得
られた結晶を水2で4回洗い、乾燥すると、標記目的
物190g(73%)を得る。融点190℃ 参考例2 6−クロロ−2−メチル−3−オキソ3,4−ジヒドロ
−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボン酸 硫酸第一鉄・7水和物960gを熱水2に溶解した溶液
に、2−(2−カルボキシ−4−クロロ−6−ニトロフ
ェノキシ)プロピオン酸130g、濃アンモニア水200mlお
よび水480mlの溶液を撹拌下に加える。30分撹拌後、濃
アンモニア水480mlを2回に分けて加えると、反応液は
発熱するが、そのまま1時間撹拌を続ける。反応液をセ
ライト層を通して減圧濾過し、熱水2で2回洗う。濾
液を冷却し、濃塩酸で酸性にする。析出する結晶を水洗
いし、乾燥すると、標記目的物100g(92.2%)を得る。
融点260℃以上 参考例3 メチル 6−クロロ−2−メチル−3−オキソ−3,4
−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボ
キシレート 6−クロロ−2−メチル−3−オキソ3,4−ジヒドロ
−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボン酸10g、メ
タノール150mlおよび濃硫酸5mlの混合物を40時間撹拌下
加熱還流する。反応液を冷却して析出する結晶を濾取
し、メタノールで洗って乾燥すると、標記目的9.5g(8
9.8%)を得る。融点186〜189℃ 参考例4 メチル 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−
3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カル
ボキシレート メチル 6−クロロ−2−メチル−3−オシソ−3,4
−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボ
キシレート4.85gおよびジメチルホルムアミド30mlの溶
液にカリウム・第三級ブトキシド2.7gを加え、室温で30
分間撹拌する。この溶液にヨウ化メチル3,4gを含むジメ
チルホルムアミド10mlの溶液を撹拌下に滴下する。その
まま反応液を1.5時間撹拌後、水200mlを加えて、不溶物
を濾取し、水洗、乾燥すると、標記目的物5.1g(99.8
%)を得る。融点128〜130℃ 参考例5 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボン酸 メチル 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−
3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カル
ボキシレート5.1g、エタノール20mlおよび4%水酸化カ
リウム水50mlの混合物を5時間加熱還流する。反応液を
冷却し、水350mlを加えて濾過する。濾液を濃塩酸で酸
性とし、析出する結晶を濾取後、水洗し、乾燥する。エ
タノールから再結晶すると、標記目的物4.28g(88%)
を得る。融点191〜193℃ 他の一般式(II)の化合物も同様にして製造すること
ができる。
実施例1 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4ベ
ンズオキサジン−8−カルボン酸4.6gのテトラヒドロフ
ラン100mlおよびジメチルホルムアミド溶液を5℃以下
に冷却し、撹拌下トリエチルアミン5mlを加える。さら
にクロロ炭酸エチル2.3gを加えて1時間撹拌を続ける。
この反応液に2−ジエチルアミノエチルアミン2.4gを加
えて3時間撹拌した後、重曹水、酢酸エチルを加えて有
機層を分離し、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を減圧留去し、残査をエタノール性塩酸で処理して
塩酸塩とし、エタノール−水から再結晶すると、6−ク
ロロ−3−オキソー−N−(2−ジエチルアミノエチ
ル)−3,4−ジヒドロ−H−1,4−ベンズオキサジン−8
−カルボキサミド・塩酸塩を得る。融点258〜260℃(分
解) 実施例2 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸4.6gのトリエチルア
ミン2.2mlおよびテトラヒドロフラン100ml溶液を5℃以
下に冷却し、クロロ炭酸エチル2.2gを加えて5時間撹拌
を続ける。この反応液に(1−エチル−2−ピロリジニ
ル)メチルアミン3.0gを加えて3時間撹拌した後、重曹
水、酢酸エチルを加えて有機層を分離し、水洗し、硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、残査を酢
酸エチルから再結晶すると、6−クロロ−3−オキソ−
N−(1−エチル−2−ピロリジニル)メチル3,4−ジ
ヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサ
ミドを得る。融点205〜208℃(分解) 実施例3 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸3.0gのテトラヒドロ
フラン130ml溶液を5℃以下に冷却し、撹拌下トリエチ
ルアミン3mlを加える。さらにクロロ炭酸エチル1.5gを
加えて室温で2時間撹拌を続ける。この反応液に(1−
イソプロピル−2−ピロリジニル)メチルアミン2.1gを
加えて4時間撹拌した後、溶媒を減圧留去し、残査に水
を加える。不溶物を濾取し、酢酸エチル−エタノールか
ら再結晶すると、6−クロロ−3−オキソ−N−(1−
イソプロピル−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミ
ドを得る。融点167〜169℃ 実施例4 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸3.0gのトリエチルア
ミン2mlおよびテトラヒドロフラン100ml溶液を0℃以下
に冷却し、撹拌下クロロ炭酸エチル1.5gを加えて室温で
1時間撹拌を続ける。この反応液に(1−シクロヘキシ
ル−2−ピロリジニル)メチルアミン2.4gを加えて5時
間撹拌した後、水、酢酸エチルを加えて不溶物を濾取
し、酢酸エチル−エタノールから再結晶すると、6−ク
ロロ−3−オキソ−N−(1−シクロヘキシル−2−ピ
ロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズ
オキサジン−8−カルボキサミド得る。融点211〜212℃ 実施例5 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸4.6gのトリエチルア
ミン3mlおよびテトラヒドロフラン100ml溶液を5℃以下
に冷却し、撹拌下クロロ炭酸エチル2.2gを加えて2時間
撹拌を続ける。この反応液に(1−ベンジル−2−ピロ
リジニル)メチルアミン4.0gを加えて室温で4時間撹拌
した後、溶媒を減圧留去する。残査に水、酢酸エチルを
加えて不溶物を濾取し、酢酸エチル−エタノールから再
結晶すると、6−クロロ−3−オキソ−N−(1−ベン
ジル−2−ピロリジニル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H
−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミドを得
る。融点166〜168℃ 実施例6 6−クロロ−4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボン酸3.5g
のトリエチルアミン3mlおよびテトラヒドロフラン100ml
溶液を5℃以下に冷却し、撹拌下クロロ炭酸エチル2.2g
を加えて2時間撹拌を続ける。この反応液に(1−ベン
ジル−2−ピロリジニル)メチルアミン2.8gを加えて氷
冷下1時間、室温で4時間撹拌した後、溶媒を減圧留去
する。残査に水、酢酸エチルを加えて不溶物を濾取し、
エタノールから再結晶すると、6−クロロ−4−メチル
−3−オキソ−N−(1−ベンジル−2−ピロリジニ
ル)メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジ
ン−8−カルボキサミドを得る。融点197〜200℃ 実施例7 6−クロロ−2−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒド
ロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボン酸3.0g
のトリエチルアミン4mlおよびテトラヒドロフラン100ml
溶液を室温で撹拌下、クロロ炭酸エチル1.4gを加えて0.
5時間撹拌を続ける。この反応液に(1−ベンジル−2
−ピロリジニル)メチルアミン2.4gを加えて氷冷下5時
間撹拌した後、溶媒を減圧留去する。残査に水、酢酸エ
チルを加えて有機層を分離し、水洗し硫酸マグネシウム
で乾燥する。溶媒を減圧留去し、残査を酢酸エチルから
再結晶すると、6−クロロ−2−メチル−3−オキソ−
N−(1−ベンジル−2−ピロリジニル)メチル−3,4
−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボ
キサミドを得る。融点175〜177℃ 実施例8 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボン酸4.6
gのN−メチルモルホリン3.2mlおよぼテトラヒドロフラ
ン100ml溶液を氷冷撹拌下、クロロ炭酸イソブチル2.7g
を加えて0.5時間撹拌を続ける。この反応液に(1−ベ
ンジル−2−ピロリジニル)メチルアミン3.4gを加えて
氷冷下5時間撹拌した後、溶媒を減圧留去する。残査に
水、酢酸エチルを加えて有機層を分離、水洗し硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、残査をエタノ
ール性塩酸で処理し、エタノール−酢酸エチルから再結
晶すると、6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−
N−(1−ベンジル−2−ピロリジニル)メチル−3,4
−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボ
キサミド・塩酸塩を得る。融点194〜197℃ 実施例9 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸4.6gのトリエチルア
ミン3.5mlおよびテトラヒドロフラン100ml溶液を5℃以
下に冷却し、撹拌下クロロ炭酸エチル2.2gを加えて2時
間撹拌を続ける。この反応液に〔1−(2−フェニルエ
チル)−2−ピロリジニル〕メチルアミン4.5gを加えて
室温で4時間撹拌した後、溶媒を減圧留去する。残査に
水、酢酸エチルを加えて不溶物を濾取し、エタノールか
ら再結晶すると、6−クロロ−3−オキソ−N−〔1−
(2−フェニルエチル)−2−ピロリジニル〕メチル3,
4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボ
キサミドを得る。融点166〜168℃ 実施例10 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸3.0gのトリエチルア
ミン3.0mlおよびテトラヒドロフラン100ml溶液を5℃以
下に冷却し、撹拌下クロロ炭酸エチル2.2gを加えて3時
間撹拌を続ける。この反応液に〔1−(3−フェニルプ
ロピル)−2−ピロリジニル〕メチルアミン2.9gを加え
て氷冷下1時間、室温で3時間撹拌した後、溶媒を減圧
留去する。残査に水、酢酸エチルを加えて不溶物を濾取
し、酢酸エチルから再結晶すると、6−クロロ−3−オ
キソ−N−〔1−(3−フェニルプロピル)−2−ピロ
リジニル〕メチル−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオ
キサジン−8−カルボキサミドを得る。融点154〜156℃ 実施例11 6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボン酸4.0
gのN−メチルモルホリン3.2mlおよびテトラヒドロフラ
ン100ml溶液を氷冷撹拌下、クロロ炭酸イソブチル2.4g
を加えて0.5時間撹拌を続ける。この反応液に2−ジエ
チルアミノエチルアミン2gを加えて氷冷下5時間撹拌し
た後、溶媒を減圧留去する。残査に水、酢酸エチルを加
えて有機物を分離し、水洗し硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を減圧留去後、残査をエタノール性塩酸で処理
して塩酸塩とし、エタノール−酢酸エチルから再結晶す
ると、6−クロロ−2,4−ジメチル−3−オキソ−N−
(2−ジエチルアミノエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−
1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミド・塩酸塩
を得る。融点180〜182℃ (分解) 実施例12 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸4.5gのトリエチルア
ミン4mlおよびテトラヒドロフラン100ml溶液を5℃以下
に冷却し、撹拌下クロロ炭酸エチル2.2gを加えて3時間
撹拌を続ける。この反応液に6−(4−フェニル−1−
ピペラジニル)ヘキシルアミン5.3gを加えて氷冷下1時
間、室温で5時間撹拌した後、溶媒を減圧留去する。残
査に水を加えて不溶物を濾取し、酢酸エチル−エタノー
ルから再結晶すると、6−クロロ−3−オキソ−N−
〔6−(4−フェニル−1−ピペラジニル)ヘキシル〕
−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カ
ルボキサミドを得る。融点188〜190℃ 実施例13 6−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−
ベンズオキサジン−8−カルボン酸2.5gのトリエチルア
ミン2mlおよびテトラヒドロフラン100ml溶液を5℃以下
に冷却し、撹拌下クロロ炭酸エチル1.3gを加えて3時間
撹拌を続ける。この反応液に6−〔4−(6−トリフル
オロメチルフェニル)−1−ピペラジニル〕ヘキシルア
ミン2.5gを加えて氷冷下1時間、室温で7時間撹拌した
後、溶媒を減圧留去する。残査に水を加えて不溶物を濾
取し、エタノールから再結晶すると、6−クロロ−3−
オキソ−N−〔6−(4−(3−トリフルオロメチルフ
ェニル)−1−ピペラジニル)ヘキシル〕−3,4−ジヒ
ドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−8−カルボキサミ
ドを得る。融点181〜184℃

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 〔式中、R1,R2は同一または異なって水素またはアルキ
    ルを、R3は水素、アルキルまたはアラルキルを、X1,X2
    は同一または異なって水素、ハロゲン、ニトロ、アルキ
    ル、アルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキル、アルキ
    ルスルホニル、 (ここで、R5,R6は同一または異なって水素、アルキル
    またはアラルキルを示すか、またはR5,R6が互いに結合
    して隣接する窒素原子とともに複素環基を形成する基を
    示す。)または (ここで、R7,R8は同一または異なって水素またはアル
    キルを示す。)を、Aはアルキレンまたはアルケニレン
    を、R4(ここで、R9,R10は同一または異なってアルキルまたは
    アラルキルを示すか、またはR9とR10が互いに結合して
    隣接する窒素原子とともに複素環基を形成する基を示
    し、該複素環基はその複素環状にアラルキル、アロイ
    ル、ジアリールアルキルおよびジアリールメチレンから
    選ばれる置換基を有していてもよく、また複素原子とし
    てさらに−NR11−(ここで、R11は水素、アルキル、ア
    リールまたはアラルキルを示す。)、酸素原子または硫
    黄原子を有していてもよい。)または (ここで、R12はアルキル、アルケニル、アルキニル、
    シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアル
    ケニルアルキル、シクロアルカンジエニルアルキル、ア
    ラルキルまたはヘテロアリールアルキルを示す。)を示
    す。〕 で表わされるベンズオキサジン化合物、その光学異性体
    および医薬上許容される塩類。
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