JP2549015B2 - 投射型画像表示装置 - Google Patents

投射型画像表示装置

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JP2549015B2
JP2549015B2 JP2283757A JP28375790A JP2549015B2 JP 2549015 B2 JP2549015 B2 JP 2549015B2 JP 2283757 A JP2283757 A JP 2283757A JP 28375790 A JP28375790 A JP 28375790A JP 2549015 B2 JP2549015 B2 JP 2549015B2
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靖之 佐藤
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Victor Company of Japan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は投射型画像表示装置に関する。
【従来の技術】
投射型画像表示装置としては例えば光学的な記録媒体
に記録された画像をスクリーンに投射するようにしたも
の、あるいは例えば画像信号(映像信号)によって制御
されている液晶ライトバルブにより光源の光を強度変調
して、液晶ライトバルブから出射された光を投影光学系
を介してスクリーン上に投射するようにしたもの等が知
られているが、前記した液晶ライトバルブを用いた投射
型画像表示装置は、陰極線管を使用した投射型画像表示
装置において問題にされていた諸点、すなわち、地磁気
によって投射画像が影響を受ける、加法混色の3原色の
各原色の像を各原色像毎に設けられた3つの光学系によ
って光学的に重ね合わせるために再生画像に色ずれが生
じ易くスクリーンサイズを任意に設定し難い、等の問題
点がなく、単一の投射光学系で任意の大きさのカラー画
像をスクリーン上に投射できる等の色々の利点があるた
めに、映像信号(画像信号)による画像の投射を液晶ラ
イトバルブを用いた投射型画像表示装置によって行うこ
とが盛んに行われるようになって来た。 ところが、小さな形状寸法の液晶ライトバルブによっ
て大きな倍率で拡大した表示画像をスクリーンに投射す
る場合には光路が長くなったり、画素が粗くなったり、
光量不足のために表示画像が暗くなったり、装置が大掛
かりになるなどの問題が生じる。前記の問題の解決策と
して、大型で、かつ、画素密度の大きな液晶ライトバル
ブを使用することが考えられるが、そのような液晶ライ
トバルブを製作することは技術的に困難である。 それで、従来、例えば特開昭64−86690号公報に開示
されているように、同一面上に配列させた複数の液晶ラ
イトバルブに光源の光を透過させ、前記した複数の液晶
ライトバルブによって1つの連続した画像が合成されて
スクリーン上に投射されるようにした投射型画像表示装
置が提案された。 第9図は前記した従来の投射型画像表示装置の一例の
概略構成を示すための平面図であって、この図において
1,2は光源、3,4は集光レンズ、5,6は液晶ライトバル
ブ、7,8は投射レンズ、Sはスクリーンであり、またe
は観察者の眼である。 光源1,2から放射された光は集光レンズ3,4によって集
光された後に液晶ライトバルブ5,6に入射される。液晶
ライトバルブ5,6は図示されていない画像信号(映像信
号)源から供給されている画像信号に応じて光源1,2か
らの光を強度変調して出射させる。液晶ライトバルブ5,
6から出射した光は投射レンズ7,8によってスクリーンS
に結像される。 前記した従来の投射型画像表示装置は、光源1と集光
レンズ3と液晶ライトバルブ5と投射レンズ7とからな
る画像投射装置と、光源2と集光レンズ4と液晶ライト
バルブ6と投射レンズ8とからなる画像投射装置(第9
図では説明を簡単にするために画像投射装置が2個の場
合の構成例を示している)とによって、スクリーンSに
おける隣接する領域Z5,Z6に結合させた2つの画像、す
なわち、前記した各画像投射装置における液晶ライトバ
ルブ5,6によってそれぞれ強度変調された光5p,6pを、液
晶ライトバルブ5,6のそれぞれのものと対応して設けら
れている投射レンズ7,8によってそれぞれスクリーンS
上で隣接する領域Z5,Z6に結像させた2つの画像がスク
リーンS上で合成されるようにしたものである。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した投射型画像表示装置によってスク
リーンS上に投射された複数の画像が継目なしの状態で
合成されるためには、前記の隣接する2つの画像投射装
置によってスクリーンSに投射された各画像が正方形で
ないと、例えば、第10図に例示するようにスクリーンS
における領域Z5に投射されるべきた画像5Fとスクリーン
Sにおける領域Z6に投射されるべきた画像6Fとの境界の
部分に重なり部分aや隙間の部分bが生じることにな
る。 そして、前記した2つの画像5F,6Fの重なり部分aは
スクリーンS上で高輝度の状態となされ、また前記した
隙間の部分bはスクリーンS上に暗い部分を形成させる
から、複数個の画像の合成が連続性のないものになる。 また、スクリーンS上の投射画像を観る位置がスクリ
ーンSの正面位置でなく、例えば第9図中の眼eの位置
となされた場合には、前記の画像投射装置によってスク
リーンSに投射されている光は発散光のために、図中の
光5p′は弱く、光6p′が強く、したがって前記した2つ
の画像5F,6Fの境界Y−Yの部分の明度に段差が生じ
る。 そして、前記のように複数の画像投射装置によってス
クリーンSに投射した複数の画像をスクリーンS上で合
成する際における各画像間の境界の継目を目立たなくす
るための手段として、各画像を構成している各画像信号
における継目部分の信号を相補的に変化させた状態で重
ね合わせるようにすることも提案されたが、この場合に
も各画像投射装置によってスクリーンSに投射されてい
る光は発散光の場合には各画像の境界の部分の明度に段
差が生じることには変わりがない。 それで、前記の問題点を解決するのに、前記の画像投
射装置によって投射された光をフレネルレンズによって
平行光の状態にしてスクリーンSに投射させるようにし
た投射型画像表示装置が提案されているが、複数の画像
投射装置とそれぞれ対応して設けられるべきフレネルレ
ンズの個々のものの接合部分にはどうしても僅かの隙間
が生じることになり、その部分に不連続状態が生じてし
まう。
【課題を解決するための手段】
本発明は複数の画像投射装置における個別の画像投射
装置から個別に投射された光学像を、スクリーンと平行
な同一面上に隣接して配置されている複数個のフレネル
レンズにおける対応するものを介して透過型スクリーン
に結像させることにより、スクリーン上に前記した複数
の画像投射装置から投射された複数の画像の合成画像を
映出させうるようにした投射型画像表示装置において、
前記した各フレネルレンズの境界部分に遮光手段を設け
るとともに、前記した複数の画像投射装置からフレネル
レンズに入射した光が発散光としてフレネルレンズから
スクリーンに出射されるような状態において隣接する画
像投射装置からの各投射画像における境界の部分がスク
リーン上で互に円滑な連続状態を示して結像されている
状態となるように前記した各画像投射装置とフレネルレ
ンズとスクリーンとの相互間の間隔を設定してなる投射
型画像表示装置、及び複数の画像投射装置における個別
の画像投射装置から個別に投射された光学像を、スクリ
ーンと平行な同一面上に隣接して配置されている複数個
のフレネルレンズにおける対応するものを介して透過型
スクリーンに結像させることにより、スクリーン上に前
記した複数の画像投射装置から投射された複数の画像の
合成画像を映出させうるようにした投射型画像表示装置
において、前記した複数の画像投射装置における個別の
画像投射装置から個別に投射された光学像が、前記した
フレネルレンズの境界を越えて互に重畳されている状態
の画像部分を有しているものとしてスクリーン上に結像
させうるように各画像投射装置とフレネルレンズとスク
リーンとの相対的な位置を設定するとともに、前記した
画像投射装置から投射される画像を形成させるために前
記の各画像投射装置に個別に供給する画像信号として、
画像信号によって発生される光学像における前記した重
畳部分が生じない状態で隣接する画像の境界の部分が円
滑に連続している状態になるように光学像における重畳
部分の信号レベルを黒レベルに設定された画像信号を用
いるようにした投射型画像表示装置、ならびに複数の画
像投射装置における個別の画像投射装置から個別に投射
された光学像を、スクリーンと平行な同一面上に隣接し
て配置されている複数個のフレネルレンズにおける対応
するものを介して透過型スクリーンに結像させることに
より、スクリーン上に前記した複数の画像投射装置から
投射された複数の画像の合成画像を映出させうるように
した投射型画像表示装置において、前記した複数の画像
投射装置における個別の画像投射装置から個別に投射さ
れた光学像が、前記したフレネルレンズの境界を越えて
互に重畳されている状態の画像部分を有しているものと
してスクリーン上に結像させうるように各画像投射装置
とフレネルレンズとスクリーンとの相対的な位置を設定
するとともに、前記した画像投射装置から投射される画
像を形成させるために前記の各画像投射装置に個別に供
給する画像信号として、画像信号によって発生される光
学像における前記した重畳部分が生じない状態で隣接す
る画像の境界の部分が円滑に連続している状態になるよ
うに光学像における重畳部分の信号レベルを黒レベルに
設定された画像信号を用いる手段と、前記した画像信号
の利得を水平走査周波数及び垂直走査周波数に同期した
鋸歯状波の時間軸上の振幅の変化の態様に応じて変化さ
せる手段とを備えてなる投射型画像表示装置を提供す
る。
【作用】
複数の画像投射装置における個別の画像投射装置から
個別に投射された光学像を、スクリーンと平行な同一面
上に隣接して配置されている複数個のフレネルレンズに
おける対応するものを介して透過型スクリーンに結像さ
せて、スクリーン上に前記した複数の画像投射装置から
投射された複数の画像の合成画像を映出させうるように
した投射型画像表示装置における前記の各フレネルレン
ズの境界部分に遮光手段を設けることにより、各画像投
射装置からフレネルレンズを介してスクリーンに個別に
投射された各光学像間で生じる重複部分が生じることが
ないようにし、また、前記した複数の画像投射装置から
フレネルレンズに入射した光が発散光としてフレネルレ
ンズからスクリーンに出射されるような状態において隣
接する画像投射装置からの各投射画像における境界の部
分がスクリーン上で互に円滑な連続状態を示して結像さ
れている状態にさせる。 また、複数の画像投射装置における個別の画像投射装
置から個別に投射された光学像を、スクリーンと平行な
同一面上に隣接して配置されている複数個のフレネルレ
ンズにおける対応するものを介して透過型スクリーンに
結像させることにより、スクリーン上に前記した複数の
画像投射装置から投射された複数の画像の合成画像を映
出させうるようにした投射型画像表示装置において、前
記した複数の画像投射装置における個別の画像投射装置
から個別に投射された光学像が、前記したフレネルレン
ズの境界を越えて互に重畳されている状態の画像部分を
有しているものとしてスクリーン上に結像させうるよう
に各画像投射装置とフレネルレンズとスクリーンとの相
対的な位置を設定しておいた上で、前記した画像投射装
置から投射される画像を形成させるために前記の各画像
投射装置に個別に供給する画像信号として、画像信号に
よって発生される光学像における前記した重畳部分が生
じない状態で隣接する画像の境界の部分が円滑に連続し
ている状態になるように光学像における重畳部分の信号
レベルを黒レベルに設定された画像信号を用いて、スク
リーン上に重複部分の無い状態の光学像が投射されるよ
うにする。 さらに、前記した画像信号の利得を水平走査周波数及
び垂直走査周波数に同期した鋸歯状波の時間軸上の振幅
の変化の態様に応じて変化させて各光学像における境界
付近の連続性を良好なものにする。
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の投射型画像表示装
置の具体的な内容を詳細に説明する。第1図は第1図及
び第4図は本発明の投射型画像表示装置のそれぞれ異な
る実施例の概略構成の平面図、第2図は第1図に示す本
発明の投射型画像表示装置の一部の拡大平面図、第3図
はスクリーンの正面図、第5図は第2図に示す本発明の
投射型画像表示装置の一部の拡大平面図、第6図及び第
7図は第2図に示す本発明の投射型画像表示装置の一部
の構成部分のブロック図、第8図は説明用の波形図であ
る。 本発明の投射型画像表示装置の一実施例の概略構成を
示す第1図において、11,12は光源、13,14は集光レン
ズ、15,16は液晶ライトバルブ、17,18は投射レンズ、S
はスクリーンであり、またe,e′,e″は観察者の眼であ
る。光源11,12から放射された光は集光レンズ13,14によ
って集光された後に液晶ライトバルブ15,16に入射され
る。液晶ライトバルブ15,16は図示されていない画像信
号(映像信号)源から供給されている画像信号に応じて
光源11,12からの光を強度変調して出射させる。液晶ラ
イトバルブ15,16から出射した光は投射レンズ17,18によ
ってスクリーンSに結像される。 第1図示の投射型画像表示装置において、光源11と集
光レンズ13と液晶ライトバルブ15と投射レンズ17とによ
って構成されている画像投射装置PJ1と、光源12と集光
レンズ14と液晶ライトバルブ16と投射レンズ18とによっ
て構成されている画像投射装置PJ2(第1図では説明を
簡単にするために画像投射装置が2個の場合の構成例を
示している)とによって、スクリーンSにおける隣接す
る領域Z15,Z16に結像させた2つの画像、すなわち、前
記した各画像投射装置PJ1,PJ2における液晶ライトバル
ブ15,16によってそれぞれ強度変調された光15p,16pを、
液晶ライトバルブ15,16のそれぞれのものと対応して設
けられている投射レンズ17,18によってそれぞれスクリ
ーンSまでの間に設けられたフレネルレンズFL1,FL2に
入射させる。そして、前記したフレネルレンズFL1,FL2
から出射した光はフレネルレンズFL1,FL2から僅かな距
離L2(第2図参照)だけ離れてフレネルレンズFL1,FL2
と平行に設置されているスクリーンに光学像を結像させ
る。 第2図は第1図示の投射型画像表示装置における画像
投射装置PJ1,PJ2と、各画像投射装置PJ1,PJ2と対応して
設けられている各フレネルレンズFL1,FL2と、スクリー
ンSとの各構成部分間の相対的な位置関係や、具体的な
構成態様を説明するための図である。 第2図において9は支柱であり、この支柱9にはフレ
ネルレンズFL1,FL2を支持するための支持部材10が止め
ねじ19,20によって固着されている。前記した支持部材1
0には突起部10aが突設されている。前記した支持部材10
の突起部10aはフレネルレンズFL1,FL2との間の遮光部材
として機能できるように、例えば黒色の無反射面となさ
れており、また、この支持部材10の突起部10aは支持部
材10の先端の部分とともに接着剤ba,baによりフレネル
レンズFL1,FL2を固着させるのにも使用されている。 そして、第2図においてフレネルレンズFL1,FL2との
間の遮光部材として機能するように構成されている支持
部材10の突起部10aは、フレネルレンズFL1,FL2間にdの
間隔が生じるような態様でフレネルレンズFL1,FL2を支
持部材10に固着させているものとして図示されている。 前記のように支持部材10に支持されているフレネルレ
ンズFL1,FL2における一方のフレネルレンズFL1は、一方
の画像投射装置PJ1から投射された画像情報をスクリー
ンSにおける領域Z15に結像させるために使用され、ま
た、支持部材10に支持されているフレネルレンズFL1,FL
2における他方のフレネルレンズFL2は、他方の画像投射
装置PJ2から投射された画像情報をスクリーンSにおけ
る領域Z16に結像させるために使用される。なお、本明
細書中に例示してある各実施例では、2つの画像投射装
置から個別に投射された画像情報をスクリーンS上の特
定な領域に表示させるようにして、前記の2つの画像投
射装置から個別に投射された画像情報による表示画像が
円滑に連続されている状態の合成画像がスクリーンS上
に形成されるようにしている場合の例を示しているが、
本発明の実施に当っては任意の複数個の画像投射装置か
ら個別に投射された複数個の画像情報をスクリーンS上
におけるそれぞれ特定な領域に表示させるようにして、
前記の複数個の画像投射装置から個別に投射された画像
情報による表示画像が円滑に連続されている状態の合成
画像がスクリーンS上に形成されるようにして実施され
てもよいことは勿論である。 さて、第2図中において実線によって示されている画
像投射装置PJ1,PJ2はそれらから投射された画像情報を
含む光15p…、16p…が、前記の各画像投射装置PJ1,PJ2
に対応して設けられているフレネルレンズFL1,FL2によ
って平行光15po…、16po…として出射してスクリーンS
上に画像を結像させうるような状態に、前記したフレネ
ルレンズFL1,FL2と画像投射装置PJ1,PJ2との相対的な位
置が定められている場合における画像投射装置PJ1,PJ2
の位置、すなわち、前記したフレネルレンズFL1,FL2と
画像投射装置PJ1,PJ2との間隔がL1(フレネルレンズFL
1,FL2の焦点距離L1)となされている場合の画像投射装
置PJ1,PJ2の位置を参考的に示したものであり、また、
第2図中において点線によって示されている画像投射装
置PJ1,PJ2は、それらから投射された画像情報を含む光1
5p′…、16p′…が、前記の各画像投射装置PJ1,PJ2に対
応して設けられているフレネルレンズFL1,FL2によって
発散光15po′…、16po′…として出射して、前記したフ
レネルレンズFL1,FL2から距離L2,け離れているスクリー
ンS上に画像を結像させうるような状態に、前記したフ
レネルレンズFL1,FL2と画像投射装置PJ1,PJ2との相対的
な位置を定めている本発明を実施した場合における画像
投射装置PJ1,PJ2の位置、すなわち前記したフレネルレ
ンズFL1,FL2と画像投射装置PJ1,PJ2との間隔がL1−ΔL
(ただし、L1はフレネルレンズFL1,FL2の焦点距離)と
なされている場合の画像投射装置PJ1,PJ2の位置を示し
たものである。 第1図に例示してある本発明の投射型画像表示装置の
一実施例において、画像投射装置PJ1,PJ2の位置を第2
図中において点線で示してある位置のように、画像投射
装置PJ1,PJ2の位置を、フレネルレンズFL1,FL2の焦点距
離L1よりも僅かな距離ΔLだけ短い距離(L1−ΔL)の
位置に配設した場合には、前記した各フレネルレンズFL
1,FL2からの出射光15po′…、16po′…は、発散光の状
態のものとして各フレネルレンズFL1,FL2から出射し
て、前記した各フレネルレンズFL1,FL2から僅かな距離L
2(例えば数センチメートル)だけ離れているスクリー
ンS上に投射される。 各フレネルレンズFL1,FL2からの出射光15po′…,16p
o′…を、各フレネルレンズFL1,FL2の光軸に対して平行
な状態(光線15po…、16po…を参照)からどの程度の傾
斜角を有している発散光として出射させるのかは、各フ
レネルレンズFL1,FL2に対して僅かな距離L2だけ離して
設置されるスクリーンSにおける各領域Z15,Z16の境界
線において、前記した各フレネルレンズFL1,FL2からの
出射光15po′…、16po′…による各画像情報の境界部分
が一致している状態として、2つの画像投射装置PJ1,PJ
2から投射された2の画像の境界が円滑に連続した状態
で合成画像をスクリーンS上に形成させうるような状態
が得られように前記の傾斜各が設定されるのである。 ところで、一般に隣接する2つの画像投射装置PJ1,PJ
2からスクリーンSに投射される各画像は正方形ではな
いから、2つの画像投射装置PJ1,PJ2からスクリーンS
に対して投射された各画像は、例えば第3図に例示され
ているようにスクリーンSにおける領域Z15,Z16の境界
線Y−Y位置付近において第3図中の斜線図示の領域の
ように互に重畳するような部分を生じることが多い。 そこで、第1図に例示している本発明の投射型画像表
示装置の実施例においては、スクリーンSで連続してい
る状態の合成画像を形成させるための部分画像を投射す
るために設けられている2つの画像投射装置PJ1,PJ2か
ら各フレネルレンズFL1,FL2を介してスクリーンSに投
射される各画像における一部分が、スクリーンSにおけ
る隣接する2つの領域Z15,Z16の境界線Y−Y位置を越
えて互に隣の領域に入り込んで、隣り合う画像間で互に
重畳している部分を生じさせうるような状態に各フレネ
ルレンズFL1,FL2に対する2つの画像投射装置PJ1,PJ2を
予め設置しておく。 そして、各フレネルレンズFL1,FL2に対する2つの画
像投射装置PJ1,PJ2の設置位置を前記のように予め定め
ておくことにより、前記した2つの画像投射装置PJ1,PJ
2からそれぞれ対応する各フレネルレンズFL1,FL2を介し
てスクリーンSに投射される画像情報の光の一部は、仮
に、各フレネルレンズFL1,FL2間に既述したような遮光
部材として機能する支持部材10の突起部10aが存在しな
かったとした場合には、スクリーンSにおける隣接する
2つの領域Z15,Z16の境界線Y−Y位置を越えて互に隣
の領域に入り込んで、隣り合う画像間において互に重畳
している部分が生じるような状態を形成するのである
が、第1図に例示してある本発明の投射型画像表示装置
の実施例では、第2図について既述したように各フレネ
ルレンズFL1,FL2間へ遮光部材として機能する支持部材1
0の突起部10aが存在しているために、前記の遮光部材と
して機能する支持部材10の突起部10aにより、スクリー
ンS上における前記の各領域Z15,Z16間の境界線Y−Y
位置を越えて互に隣の領域に入り込む光は無くなり、し
たがってスクリーンS上で隣り合う画像には互に重畳し
ている部分が生じないようになされる。 そして、第1図に例示してある本発明の投射型画像表
示装置においては、画像投射装置PJ1,PJ2の位置が第2
図中において点線で示してある位置のように、画像投射
装置PJ1,PJ2の位置を、フレネルレンズFL1,FL2の焦点距
離L1よりも僅かな距離ΔLだけ短い距離(L1−ΔL)の
位置に配設して、各フレネルレンズFL1,FL2からの出射
光15po′…、16po′…は、発散光の状態のものとして各
フレネルレンズFL1,FL2から出射して、前記した各フレ
ネルレンズFL1,FL2から僅かな距離L2(例えば数センチ
メートル)だけ離れているスクリーンS上に投射され
て、各フレネルレンズFL1,FL2に対して僅かな距離L2だ
け離して設置されるスクリーンSにおける各領域Z15,Z1
6の境界線において、前記した各フレネルレンズFL1,FL2
からの出射光15po′…、16po′…による各画像情報の境
界部分が一致している状態として、2つの画像投射装置
PJ1,PJ2から投射された2つの画像の境界が円滑に連続
した状態で合成画像をスクリーンS上に形成させうるよ
うな状態が得られるようになされているから、隣接する
2つの画像投射装置PJ1,PJ2からスクリーンSに投射さ
れる各画像は隣接する画像投射装置PJ1,PJ2からの各投
射画像における境界の部分がスクリーンS上で互に円滑
な連続状態を示して結像されている状態になされるので
ある。 なお、前記のように各フレネルレンズFL1,FL2からの
出射光15po′…、16po′…による各画像情報の境界は、
第2図中にd′として示されているような本来画像表示
がなされない部分の中間位置となされるのであり、前記
した部分において2つの画像の境界が円滑に連続した状
態で合成画像がスクリーンS上に形成されうるのであ
る。 第1図乃至第3図を参照してこれまでに説明した来た
本発明の投射型画像表示装置実施例においては、複数の
画像投射装置からスクリーンSに投射される複数の表示
画像をスクリーンS上で互に円滑な連続状態を示すよう
な表示画像として合成させる場合に、複数のフレネルレ
ンズ間に光学的な遮光部材を設置して、スクリーンSに
おける隣接する2つの領域Z15,Z16の境界線Y−Y位置
を越えて互に隣の領域に入り込むことが無いようにする
手段のように主として光学的な手段が用いられていた
が、第4図乃至第8図を参照して説明する本発明の投射
型画像表示装置は、複数の画像投射装置からスクリーン
Sに投射される複数の表示画像をスクリーンS上で互に
円滑な連続状態を示すような表示画像として合成させる
場合に、複数のフレネルレンズ間に光学的な遮光部材が
設けられていないものを用いてもスクリーンSにおける
隣接する2つの領域Z15,Z16の境界線Y−Y位置を越え
て互に隣の領域に光が入り込むことが無いようにするた
めの手段として、画像信号に対して特殊な信号処理を施
こすというように、主として電気的な信号処理手段を用
いている実施例である。 本発明の投射型画像表示装置の他の一実施例の概略構
成を示す第4図において、11,12は光源、13,14は集光レ
ンズ、15,16は液晶ライトバルブ、17,18は投射レンズ、
21は液晶ライトバルブ15,16の駆動回路であり、この駆
動回路21には図示されていない画像信号源から、スクリ
ーンS上に表示させるべき画像の画像信号が供給されて
いる。図中のe,e′,e″は観察者の眼である。 光源11,12から放射された光は集光レンズ13,14によっ
て集光された後に液晶ライトバルブ15,16に入射され、
液晶ライトバルブ15,16は駆動装置21から供給されてい
る画像信号に応じて光源11,12からの光を強度変調して
出射させ、液晶ライトバルブ15,16から出射した光は投
射レンズ17,18によってスクリーンSに結像される。 第4図示の投射型画像表示装置において、光源11と集
光レンズ13と液晶ライトバルブ15と投射レンズ17とによ
って構成されている画像投射装置PJ1と、光源12と集光
レンズ14と液晶ライトバルブ16と投射レンズ18とによっ
て構成されている画像投射装置PJ2(第4図においても
説明を簡単にするために画像投射装置が2個の場合の構
成例を示している)とによって、スクリーンSにおける
隣接する領域Z15,Z16に結像させた2つの画像、すなわ
ち、前記した各画像投射装置PJ1,PJ2における液晶ライ
トバルブ15,16によってそれぞれ強度変調された光15p,1
6pを、液晶ライトバルブ15,16のそれぞれのものと対応
して設けられている投射レンズ17,18によってそれぞれ
スクリーンSまでの光路中に設けられたフレネルレンズ
FL1,FL2に入射させ、前記したフレネルレンズFL1,FL2か
ら出射した光をスクリーンSに光学像として結像させ
る。 第4図に図示されている投射型画像表示装置の実施例
は、フレネルレンズFL1,FL2から出射される光が、フレ
ネルレンズFL1,FL2の光軸と平行な光としてスクリーン
Sに投射されるようになされている場合の構成例を示し
ているが、本発明の実施に当ってフレネルレンズFL1,FL
2から出射される光が、第1図及び第2図を参照して既
述した実施例の投射型画像表示装置の場合と同様に、各
フレネルレンズFL1,FL2からの出射光が発散光の状態の
ものとして各フレネルレンズFL1,FL2から出射して、前
記した各フレネルレンズFL1,FL2から僅かな距離L2(例
えば数センチメートル)だけ離れているスクリーンS上
ににおける各領域Z15,Z16の境界線において、前記した
各フレネルレンズFL1,FL2からの出射光による各画像情
報の境界部分が一致している状態として、2つの画像投
射装置PJ1,PJ2から投射された2つの画像の境界が円滑
に連続した状態で合成画像をスクリーンS上に形成させ
うるような状態が得られるような構成のものとして実施
されてもよいことは勿論である。 ただし以下の説明ではフレネルレンズFL1,FL2から出
射される光がフレネルレンズFL1,FL2の光軸と平行な光
としてスクリーンSに投射されるようになされている場
合の構成例について説明されている。第5図は第4図示
の投射型画像表示装置における画像投射装置PJ1,PJ2
と、各画像投射装置PJ1,PJ2と対応して設けられている
各フレネルレンズFL1,FL2と、スクリーンSとの各構成
部分間の相対的な位置関係や、具体的な構成態様例を説
明するための図である。 第5図において2つの画像投射装置PJ1,PJ2とフレネ
ルレンズFL1,FL2とは、前記の各画像投射装置PJ1,PJ2か
ら投射された光が、前記の各画像投射装置PJ1,PJ2とそ
れぞれ対応して設けられているフレネルレンズFL1,FL2
に入射した後に、それらの光軸と平行な光としてフレネ
ルレンズFL1,FL2からスクリーンSに投射される状態と
なるように、前記した2つの画像投射装置PJ1,PJ2とフ
レネルレンズFL1,FL2との距離が設定されている。 前記のように画像投射装置PJ1,PJ2から投射された光
がフレネルレンズFL1,FL2の光軸と平行な光としてスク
リーンSに投射される状態になされている場合には、当
然のことながらフレネルレンズFL1,FL2とスクリーンS
との間隔は任意でよい。 前記した各フレネルレンズFL1,FL2は、例えば接着剤b
aによって相互に連接固着されて、適当な支持手段によ
って所定の設置位置に設置され、また、スクリーンSも
適当な支持手段によって所定の設置位置に設置される。 そして、前記したフレネルレンズFL1,FL2における一
方のフレネルレンズFL1は、一方の画像投射装置PJ1から
投射された画像情報をスクリーンSにおける領域Z15に
結像させるために使用され、またフレネルレンズFL1,FL
2における他方のフレネルレンズFL2は、他方の画像投射
装置PJ2から投射された画像情報をスクリーンSにおけ
る領域Z16に結像させるために使用される。 なお、本明細書中に例示してある実施例では、2つの
画像投射装置から個別に投射された画像情報をスクリー
ンS上の特定な領域に表示させるようにして、前記の2
つの画像投射装置から個別に投射された画像情報による
表示画像が円滑に連続されている状態の合成画像がスク
リーンS上に形成されるようにしている場合の例を示し
ているが、本発明の実施に当っては任意の複数個の画像
投射装置から個別に投射された複数個の画像情報をスク
リーンS上におけるそれぞれ特定な領域に表示させるよ
うにして、前記の複数個の画像投射装置から個別に投射
された画像情報による表示画像が円滑に連続されている
状態の合成画像がスクリーンS上に形成されるようにし
て実施されてもよいことは勿論である。 さて、第5図中の画像投射装置PJ1,PJ2から投射され
た画像情報を含む光1p,15p…、16p,16p…は、既述した
ように前記の各画像投射装置PJ1,PJ2にそれぞれ対応し
て設けられているフレネルレンズFL1,FL2から、それら
の光軸に平行な平行光15po…、16po…として出射してス
クリーンS上に画像を結像させるが、一般に隣接する2
つの画像投射装置PJ1,PJ2からスクリーンSに投射され
る各画像は正方形ではないから、2つの画像投射装置PJ
1,PJ2からスクリーンSに投射された各画像は、例えば
第3図に例示するようにスクリーンSにおける領域Z15,
Z16の境界線Y−Y位置付近において第3図中の斜線図
示の領域のように互に重畳するような部分を生じること
が多い。 そこで第4図に例示している本発明の投射型画像表示
装置の実施例においても、既述した第1図を参照して説
明した本発明の投射型画像表示装置の実施例の場合と同
様に、スクリーンS上で連続している状態の合成画像を
形成させるための部分画像を投射するために設けられて
いる2つの画像投射装置PJ1,PJ2から各フレネルレンズF
L1,FL2を介してスクリーンSに投射される各画像におけ
る一部分が、スクリーンSにおける隣接する2つの領域
Z15,Z16の境界線Y−Y位置を越えて互に隣の領域に入
り込んで、隣り合う画像間で互に重畳している部分を生
じさせうるような状態に各フレネルレンズFL1,FL2に対
する2つの画像投射装置PJ1,PJ2を予め設置しておく。 各フレネルレンズFL1,FL2に対する2つの画像投射装
置PJ1,PJ2の設置位置を前記のように予め定めておくこ
とにより、前記した2つの画像投射装置PJ1,PJ2からそ
れぞれ対応する各フレネルレンズFL1,FL2を介してスク
リーンSに投射される画像情報の光の一部は、スクリー
ンSにおける隣接する2つの領域Z15,Z16の境界線Y−
Y位置を越えて第5図中の光15po′,16po′のように互
に隣の領域に入り込んで、隣り合う画像間において互に
重畳している部分が生じるような状態の画像をスクリー
ンS上に形成することになる。 しかし、第4図に例示してある本発明の投射型画像表
示装置の実施例では、隣り合う画像間において互に重畳
している部分がスクリーンS上に生じないように、液晶
ライトバルブ15,16に供給される画像信号に対してマス
キング信号処理を行なっておき、それによりスクリーン
S上における前記の各領域Z15,Z16間の境界線Y−Y位
置を越えて互に隣の領域に入り込む光が無くなるように
し、各フレネルレンズFL1,FL2からの出射光が各領域Z1
5,Z16の境界線において各画像情報の境界部分が一致し
ている状態として、2つの画像投射装置PJ1,PJ2から投
射された2つの画像の境界が円滑に連続した状態で合成
画像をスクリーンS上に形成させうるような状態が得ら
れるようにしているのである。 第6図は第4図示の本発明の投射型画像表示装置の実
施例における液晶ライトバルブ15,16に対して供給され
るべき所定のマスキング信号処理が行なわれている状態
の画像信号を発生させるための回路配置の一例構成を示
すブロック図であり、この図において22は表示の対象に
されている画像信号(映像信号)の入力端子、23は画像
メモリ、24,25とアンド回路、26,27はゲート、28,29は
マスクメモリ、30,31はラインメモリ、32,33は補間回路
をそれぞれ示している。 前記した画像メモリ23には、図示されていない画像信
号源から入力端子22を介して供給された表示の対象にさ
れている画像信号が記憶される。そして画像メモリ23に
記憶された画像信号はスクリーンに画像を投射するため
に使用される複数の画像投射装置による画像の分割の態
様に応じた読出し態様で読出される。 第6図示の回路配置は、スクリーンSに画像を投射す
るために使用される画像投射装置が、例えば第4図に示
されている実施例の場合のように2個であり、その2個
の画像投射装置PJ1,PJ2によってスクリーンS上に投射
される画像が第3図に示されている領域Z15,Z16のよう
に水平走査線方向(横方向)に並置されるものである場
合に使用されるものである。 画像メモリ23に記憶された画像信号は、1水平期間毎
に読出されてアンド回路24,25に供給される。そして、
前記のアンド回路24はマスクメモリ28からゲート26を介
してそれに供給されている画像ゲート信号によって、画
像メモリ23から読出された画像信号の内で2個の画像投
射装置PJ1,PJ2における一方の画像投射装置PJ1によって
投射すべき画像情報を含んでいる期間の画像信号をライ
ンメモリ30に供給するような動作を行なう。 また、前記したアンド回路25はマスクメモリ29からゲ
ート27を介してそれに供給されている画像ゲート信号に
よって、画像メモリ23から読出された画像信号の内で2
個の画像投射装置PJ1,PJ2の内の一方の画像投射装置PJ2
によって投射すべき画像情報を含んでいる期間の画像信
号をラインメモリ31に供給するような動作を行なう。 それにより、画像メモリ23から読出された1水平走査
期間の画像信号における例えば前半の部分がアンド回路
24を介してラインメモリ30に与えられ、また、画像メモ
リ23から読出された1水平走査期間の画像信号における
例えば後半の部分がアンド回路25を介してラインメモリ
31に与えられて、前記したラインメモリ30,31から出力
された画像信号をつなげることにより、もとの完全な1
本の水平走査期間の画像信号となされうるのである。 ところで、既述のように隣接する2つの画像投射装置
PJ1,PJ2からスクリーンSに投射される各画像は正方形
ではないのが通常であるために、スクリーンS上で連続
している状態の合成画像を形成させるための部分画像を
投射するために設けられている前記した2つの画像投射
装置PJ1,PJ2から各フレネルレンズFL1,FL2を介してスク
リーンSに投射される各画像における一部分が、スクリ
ーンSにおける隣接する2つの領域Z15,Z16の境界線Y
−Y位置を越えて互に隣の領域に入り込んで、隣り合う
画像間で互に重畳している部分を生じさせうるような状
態に各フレネルレンズFL1,FL2に対する2つの画像投射
装置PJ1,PJ2を予め設置してある。 それで、前記したアンド回路24,25では、前記した表
示画像において重複して表示される画像部分が黒レベル
の状態の出力信号として各アンド回路24,25から出力さ
れる状態にさせるような動作を行なうことが必要とされ
る。 そのために、前記した各アンド回路24,25には、それ
ぞれ対応するマスクメモリ28,29から前記のような所定
の期間だけに画像信号を出力させうるようにするための
ゲート信号がゲート26,27を介して供給されるようにし
ているのである。 前記したマスクメモリ28,29にそれぞれ記憶させてお
くゲート信号は、複数のフレネルレンズ間に光学的な遮
光部材が設けられていないものを用いてもスクリーンS
における隣接する2つの領域Z15,Z16の境界線Y−Y位
置を越えて互に隣の領域に光が入り込むことが無いよう
に、画像信号を時間軸上の特定な時点において2分割で
きるようなものとして形成されるのであり、それは画像
の投射に使用される2つの画像投射装置PJ1,PJ2と、前
記の2つの画像投射装置PJ1,PJ2にそれぞれ対応する各
フレネルレンズFL1,FL2との位置関係に応じて前以って
所定の状態の信号を発生させて、それをマスクメモリ2
8,29に記憶させておくのである。 画像投射装置PJ1によって投射すべき画像情報を含ん
でいる期間の画像信号が与えられたラインメモリ30及び
画像投射装置PJ2によって投射すべき画像情報を含んで
いる期間の画像信号が与えられたラインメモリ31とに
は、前記した2つのラインメモリ30,31からの出力信号
を時間軸上でつなげた状態において、もとの完全な状態
の1水平走査期間の画像信号が得られるようなものとし
て時間軸上で分割されたた状態の画像信号が記憶されて
いるだけであり、前記した各ラインメモリ30,31からの
出力信号が前記した2つの画像投射装置PJ1,PJ2におけ
る各対応するものに供給されたとしても、連続した1枚
の画像は表示されない。 それで、前記した各ラインメモリ30,31からの出力信
号は、それぞれ個別の補間回路32,33によって補間され
てから駆動回路21を介して2つの画像投射装置PJ1,PJ2
における液晶ライトバルブ15,16に供給されるようにな
されている。 前記した補間回路32,33では、それらに供給された入
力の画像信号が、それぞれTの時間についてN個の画素
と対応しているような信号であった場合に、出力信号と
して2Tの時間に2N個の画素を生じさせうるような画像信
号を発生させうるような周知構成のものである。 第3図乃至第6図を参照して説明して来たところから
明らかなように、第4図示の本発明の投射型画像表示装
置の実施例においても、複数のフレネルレンズ間に光学
的な遮光部材が設けられていないものを用いてもスクリ
ーンSにおける隣接する2つの領域Z15,Z16の境界線Y
−Y位置を越えて互に隣の領域に光が入り込むことが無
いようにして、複数の画像投射装置からスクリーンSに
投射される複数の表示画像をスクリーンS上で互に円滑
な連続状態を示すような表示画像を合成できる。 第4図に示されている本発明の投射型画像表示装置の
実施例では、複数のフレネルレンズ間を接着剤baによっ
て密着状態に接着することにより、複数のフレネルレン
ズ間の隙間を微小なものとして、前記した複数のフレネ
ルレンズ間の隙間の存在がスクリーンS上の表示画像の
品質に悪影響を及ぼさないようにすることもできるが、
前記した複数のフレネルレンズ間の隙間の存在による表
示画像の品質の劣化を一層小さくするのには、第1図示
の本発明の投射型画像表示装置の実施例におけるよう
に、画像投射装置からフレネルレンズに入射した光がフ
レネルレンズから発散光の状態で出射して、フレネルレ
ンズから僅かに離れた位置に設置されているスクリーン
上に結像するように、しかも、隣接する画像投射装置か
らの光の境界の部分が一致する状態になされるようにし
て本発明を実施すればよい。 ここで、前記した第4図に示されている投射型画像表
示装置の実施例において、隣接する2個の画像投射装置
PJ1,PJ2からそれぞれ個別のフレネルレンズFL1,FL2を経
てスクリーンS上にそれぞれ個別に投射された分割画像
における境界の部分が、スクリーンS上で円滑な連続状
態となされた合成画像として表示されるようにするため
の調整方法の一例について説明すると次のとおりであ
る。 まず、前記した隣接する2個の画像投射装置PJ1,PJ2
の位置を動かして、前記した隣接する2個の画像投射装
置PJ1,PJ2からそれぞれ個別のフレネルレンズFL1,FL2を
経てスクリーンS上にそれぞれ個別に投射された分割画
像における境界の部分が、スクリーンS上で連続してい
るような状態となるように粗調整を行ない、2個の画像
投射装置PJ1,PJ2の位置を固定する。次にマスクメモリ2
8,29に記憶させるマスク内容及びラインメモリ30,31内
のデータの位置の調整(ラインメモリ内のデータ位置を
左右にシフトして調整)を、図示されていないコンピュ
ータの入力装置(例えばキーボード)の操作によって行
なって、隣接する2個の画像投射装置PJ1,PJ2からそれ
ぞれ個別のフレネルレンズFL1,FL2を経てスクリーンS
上にそれぞれ個別に投射された分割画像における境界の
部分が、スクリーンS上で一層精密な連続状態となるよ
うに調整するのである。 さて、前記のように複数個の画像投射装置からそれぞ
れ個別に投射された分割画像をスクリーンS上で1枚の
表示画像に合成させるようにした場合には、複数個の画
像投射装置における液晶ライトバルブの特性等にばらつ
きがあると、各分割画像毎に色相、飽和度、明度、など
の相違により良質の表示画像が得られない。 第7図は前記した問題点を解決するための回路配置の
一例構成を示すブロック図であって、第7図において34
は画像信号の同期信号の入力端子、35は鋸歯状波発生回
路、36は調整器、37〜39バッファ増幅器、40〜42はレベ
ル調整器、43〜45は各信号増幅器である。 この第7図に例示した回路配置は、鋸歯状波発生回路
35で発生された水平走査周期(または垂直走査周期)の
鋸歯状波信号をバッファ増幅器37〜39を介してレベル調
整器40〜42に与える。レベル調整器40〜42に供給される
鋸歯状波信号は調整器36を調整することによって第8図
中に例示されているように鋸歯状波出力信号の波形Sa1,
Sa2が変化される。 前記した各レベル調整器40〜42を個別に調整すること
により各色信号毎に個別に設けられている色信号増幅器
43〜45の利得を個別に調整できるから、スクリーンS上
で合成される複数の分割画像における境界部分における
色あいや色の濃さや明るさの不連続性やシェーディング
を良好に補正することができる。なお、水平走査周期の
鋸歯状波信号の場合には水平方向のシェーディングの補
正がなされ、また、垂直走査周期の鋸歯状波信号の場合
には垂直方向のシェーディングの補正がなされるのであ
る。
【発明の効果】
以上、詳細に説明したところから明らかなように、複
数の画像投射装置における個別の画像投射装置から個別
に投射された光学像を、スクリーンと平行な同一面上に
隣接して配置されている複数個のフレネルレンズにおけ
る対応するものを介して透過型スクリーンに結像させ
て、スクリーン上に前記した複数の画像投射装置から投
射された複数の画像の合成画像を映出させうるようにし
た投射型画像表示装置における前記の各フレネルレンズ
の境界部分に遮光手段を設けることにより、各画像投射
装置からフレネルレンズを介してスクリーンに個別に投
射された各光学像間で生じる重複部分が生じることがな
いようにし、また、前記した複数の画像投射装置からフ
レネルレンズに入射した光が発散光としてフレネルレン
ズからスクリーンに出射されるような状態において隣接
する画像投射装置からの各投射画像における境界の部分
がスクリーン上で互に円滑な連続状態を示して結像され
ている状態にさせ、また、複数の画像投射装置における
個別の画像投射装置から個別に投射された光学像を、ス
クリーンと平行な同一面上に隣接して配置されている複
数個のフレネルレンズにおける対応するものを介して透
過型スクリーンに結像させることにより、スクリーン上
に前記した複数の画像投射装置から投射された複数の画
像の合成画像を映出させうるようにした投射型画像表示
装置において、前記した複数の画像投射装置における個
別の画像投射装置から個別に投射された光学像が、前記
したフレネルレンズの境界を越えて互に重畳されている
状態の画像部分を有しているものとしてスクリーン上に
結像させうるように各画像投射装置とフレネルレンズと
スクリーンとの相対的な位置を設定しておいた上で、前
記した画像投射装置から投射される画像を形成させるた
めに前記の各画像投射装置に個別に供給する画像信号と
して、画像信号によって発生される光学像における前記
した重畳部分が生じない状態で隣接する画像の境界の部
分が円滑に連続している状態になるように光学像におけ
る重畳部分の信号レベルを黒レベルに設定されたものを
用いて、スクリーン上に重複部分や欠落部分の無い状態
の光学像が投射されるようにでき、さらに、前記した画
像信号の利得を水平走査周波数及び垂直走査周波数に同
期した鋸歯状波の時間軸上の振幅の変化の態様に応じて
変化させて各光学像における境界付近の連続性を良好な
ものにすることができるのであり、本発明によれば例え
ば画素数が比較的に少ない安価な液晶ライトバルブを使
用した複数の画像投射装置を用いて複数の画像を継目無
しの状態でスクリーン上に合成して高画質で明るい表示
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第4図は本発明の投射型画像表示装置のそれ
ぞれ異なる実施例の概略構成の平面図、第2図は第1図
に示す本発明の投射型画像表示装置の一部の拡大平面
図、第3図はスクリーンの正面図、第5図は第2図に示
す本発明の投射型画像表示装置の一部の拡大平面図、第
6図及び第7図は第2図に示す本発明の投射型画像表示
装置の一部の構成部分のブロック図、第8図は説明用の
波形図、第9図は従来の投射型画像表示装置の平面図、
第10図はスクリーンの正面図である。 1,2,11,12……光源、3,4,13,14……集光レンズ、5,6,1
5,16……液晶ライトバルブ、7,8,17,18……投射レン
ズ、9……支柱、10……支持部材、19,20……止めね
じ、10a……支持部材10の突起部、ba……接着剤、S…
…スクリーン、e′,e″e……観察者の眼、FL1,FL2…
…フレネルレンズ、PJ1,PJ2……画像投射装置、

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画像投射装置における個別の画像投
    射装置から個別に投射された光学像を、スクリーンと平
    行な同一面上に隣接して配置されている複数個のフレネ
    ルレンズにおける対応するものを介して透過型スクリー
    ンに結像させることにより、スクリーン上に前記した複
    数の画像投射装置から投射された複数の画像の合成画像
    を映出させうるようにした投射型画像表示装置におい
    て、前記した各フレネルレンズの境界部分に遮光手段を
    設けるとともに、前記した複数の画像投射装置からフレ
    ネルレンズに入射した光が発散光としてフレネルレンズ
    からスクリーンに出射されるような状態において隣接す
    る画像投射装置からの各投射画像における境界の部分が
    スクリーン上で互に円滑な連続状態を示して結像されて
    いる状態となるように前記した各画像投射装置とフレネ
    ルレンズとスクリーンとの相互間の間隔を設定してなる
    投射型画像表示装置
  2. 【請求項2】複数の画像投射装置における個別の画像投
    射装置から個別に投射された光学像を、スクリーンと平
    行な同一面上に隣接して配置されている複数個のフレネ
    ルレンズにおける対応するものを介して透過型スクリー
    ンに結像させることにより、スクリーン上に前記した複
    数の画像投射装置から投射された複数の画像の合成画像
    を映出させうるようにした投射型画像表示装置におい
    て、前記した複数の画像投射装置における個別の画像投
    射装置から個別に投射された光学像が、前記したフレネ
    ルレンズの境界を越えて互に重畳されている状態の画像
    部分を有しているものとしてスクリーン上に結像させう
    るように各画像投射装置とフレネルレンズとスクリーン
    との相対的な位置を設定するとともに、前記した画像投
    射装置から投射される画像を形成させるために前記の各
    画像投射装置に個別に供給する画像信号として、画像信
    号によって発生される光学像における前記した重畳部分
    が生じない状態で隣接する画像の境界の部分が、円滑に
    連続している状態になるように光学像における重畳部分
    の信号レベルを黒レベルに設定された画像信号を用いる
    ようにした投射型画像表示装置
  3. 【請求項3】複数の画像投射装置における個別の画像投
    射装置から個別に投射された光学像を、スクリーンと平
    行な同一面上に隣接して配置されている複数個のフレネ
    ルレンズにおける対応するものを介して透過型スクリー
    ンに結像させることにより、スクリーン上に前記した複
    数の画像投射装置から投射された複数の画像の合成画像
    を映出させうるようにした投射型画像表示装置におい
    て、前記した複数の画像投射装置における個別の画像投
    射装置から個別に投射された光学像が、前記したフレネ
    ルレンズの境界を越えて互に重畳されている状態の画像
    部分を有しているものとしてスクリーン上に結像させう
    るように各画像投射装置とフレネルレンズとスクリーン
    との相対的な位置を設定するとともに、前記した画像投
    射装置から投射される画像を形成させるために前記の各
    画像投射装置に個別に供給する画像信号として、画像信
    号によって発生される光学像における前記した重畳部分
    が生じない状態で隣接する画像の境界の部分が円滑に連
    続している状態になるように光学像における隣接部分の
    信号の位置設定と重畳部分の信号レベルを黒レベルに設
    定された画像信号を用いる手段と、前記した画像信号の
    利得を水平走査周波数及び垂直走査周波数に同期した鋸
    歯状波の時間軸上の振幅の変化の態様に応じて変化させ
    る手段とを備えてなる投射型画像表示装置
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