JP2548973Y2 - 灰溶融炉の出滓口堰煉瓦構造 - Google Patents

灰溶融炉の出滓口堰煉瓦構造

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JP2548973Y2
JP2548973Y2 JP1991107068U JP10706891U JP2548973Y2 JP 2548973 Y2 JP2548973 Y2 JP 2548973Y2 JP 1991107068 U JP1991107068 U JP 1991107068U JP 10706891 U JP10706891 U JP 10706891U JP 2548973 Y2 JP2548973 Y2 JP 2548973Y2
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melting furnace
bricks
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藤 ▲こう▼一郎 金
田 友 和 成
原 健 一 松
田 春 雄 岡
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Shinagawa Refractories Co Ltd
Daido Steel Co Ltd
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Shinagawa Refractories Co Ltd
Daido Steel Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として都市ごみ焼却
後の灰を溶融して処理する灰溶融炉に係り、特にその出
滓口堰煉瓦構造に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみを焼却した後に残る灰の処理方
法として、予め溶融されたメタル中に灰を投入して加熱
溶融し、出滓後固化して灰の容積を減少させ、廃棄容積
の減少を計るとともに各種用途に供するようになされて
いる。
【0003】この種の炉は、一般に図6に出滓口部分の
断面を示すように、耐火物1により構築された炉2の正
面中央部にメタル3のメタルライン3aと略同レベルの
凹欠状に切欠かれた出滓口4を一体成形してなる堰煉瓦
5が嵌め込まれ、この出滓口4から溶融した灰がスラグ
6として出滓するように構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかるに上記炉2に用
いられる堰煉瓦5は、図5に正面を示すように形状的に
中央位置に凹状の出滓口4を有するためプレスによる成
形が難しく、そのため手打ちにより成形せざるを得ず、
煉瓦の緻密性に欠けるものとなり、その結果、溶融した
スラグ6により浸食されやすく、耐用寿命が著しく短か
いという問題がある。また堰煉瓦5は、その形状により
両端に位置する押え煉瓦7、7を含む全体の熱膨脹の反
力により曲げモーメントが働き、そのため図5に示すよ
うに主として出滓口4の中央部に亀裂8が入りやすく、
この亀裂8にスラグ6やメタル3が入り込むと堰煉瓦5
の割れを助長して早期に使用不可となる。さらに堰煉瓦
5の溶損部位は図6に符号9で示すように上面よりも炉
外面側が主であり、上面に対し2〜3倍の早さで溶損さ
れ、実際にはスラグ800t〜1000tの処理で耐用
寿命に至るという状況であって、頻繁な交換が必要とな
る。そしてこの堰煉瓦5の交換時を含む補修作業は熱間
で行なわれるが、上層のスラグ6は下層にあるメタル3
よりも先に固化し、かつメタル3は処理灰中に含まれる
金属の種類や量により固化温度がまちまちであることか
らメタル固化の確認ができず、そのため堰煉瓦5を除去
した際にメタル3が流出するという危険性を有するとい
う問題があった。
【0005】本考案はこれに鑑み、堰煉瓦をプレス成形
可能な形状としてその緻密性を高めると同時に煉瓦の熱
膨張反力による曲げモーメントの影響を受けず、亀裂の
発生をなくし、かつ最も溶損の激しい外側面を保護して
堰煉瓦の交換頻度を低減し、堰煉瓦の交換時にメタル流
出の危険性を低減することができる灰溶融炉の出滓口堰
煉瓦構造を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
課題を解決するため、本考案は、上面中央部に凹部から
なる出滓口を有する堰煉瓦と、この堰煉瓦の外側面にそ
って外部から交換可能に設置され、前記出滓口の下方部
を分担すべく上面中央部に前記堰煉瓦の凹部と相似の浅
い凹部を有する補助煉瓦とで構成したことを特徴とする
ものであり、前記堰煉瓦を少なくとも中央低位部構成煉
瓦と、その両側の高位部構成煉瓦との3個の部分構成煉
瓦で形成し、この堰煉瓦の外側面に該堰煉瓦の出滓口の
下方部を分担する補助煉瓦をそわせて固定したことを請
求項2とし、前記補助煉瓦の両端部近傍を堰煉瓦方向へ
押圧する押圧手段と、この押圧手段の過熱を防止する冷
却手段とを有することを請求項3とするものである。
【0007】
【作用】出滓口を有する堰煉瓦の外側面に補助煉瓦がそ
わされているので、出滓時におけるスラグは主として補
助煉瓦の外側面にそって流出し、堰煉瓦を溶損すること
が防がれ、補助煉瓦が溶損したときは堰煉瓦を外すこと
なく補助煉瓦のみを交換するだけで炉の操作を続けるこ
とができる。また請求項2によれば、堰煉瓦が部分構成
煉瓦の組合わせで構成されているので熱による歪を個々
の部分構成煉瓦が吸収し、亀裂を生じることがない。そ
して請求項3では、補助煉瓦を押圧手段で堰煉瓦に押圧
されるので、堰煉瓦と補助煉瓦とが密接し、その隙間に
スラグが入り込まず、これら煉瓦の耐用寿命の延長が図
られる。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0009】炉10自体の構成は、通常のように耐火煉
瓦等の耐火物11を主体として構築されるもので、その
前面中央部にはメタルライン3aと略同一レベルの凹状
の出滓口12が形成された堰煉瓦13が嵌め込まれ、そ
の外面側には前記出滓口12の下方部と同形の浅い凹欠
14を有しかつ堰煉瓦5の横幅よりもやや大きい横幅を
有する補助煉瓦15がそわされている。
【0010】上記堰煉瓦13は、図4に取出して示すよ
うに出滓口12の中央低位部を構成する中央低位部構成
煉瓦13aと、その両側に位置する側部高位部構成煉瓦
13b、13bとの組合わせで構成され、これらはいず
れも単純な直方体乃至は傾斜付きの直方体形状となるの
でプレスによる加圧成形が可能であり、緻密な煉瓦とし
て成形することができる。
【0011】上記補助煉瓦15を設置する位置の炉10
には、図2に断面を示すように断面L形状の押え金具1
6が固設されており、この押え金具16の立上った押え
部17と堰煉瓦13の外側面との間に補助煉瓦15の下
端を嵌め込むことにより堰煉瓦13の外側面に隙間なく
そわされて固定されるようになされている。またこのと
き補助煉瓦15の左右方向の端部は図1にみられるよう
に堰煉瓦13の端部を越えてその両側の押え煉瓦18、
18の外側面に当接されておかれる。
【0012】図1および図2における符号19は、補助
煉瓦15の固定をより確実にするための押え手段を示す
もので、例えばエアシリンダ、ネジ式等で進退自在とさ
れたロッド20、20を用い、その先端を補助煉瓦15
の上方位置の両端に当て、このロッド20、20を押出
すことにより補助煉瓦15を堰煉瓦13に押圧して両者
間の隙間をなくするとともに倒壊を防ぐよう強固に固定
するようにした場合を示している。このときロッド2
0、20および補助煉瓦15の溶損を防ぐためロッド2
0、20を2重管構造として一方の内部から他方の内部
を通して冷却水または冷却風を循環させるようにした冷
却手段21が具備せしめられる。なお、補助煉瓦15自
体の内部を冷水または空冷ジャケット構造として補助煉
瓦15の冷却を図り、その耐用性を高めるようにしても
よい。
【0013】以上の構成により、出滓口12を有する堰
煉瓦13の外側面に補助煉瓦15がそわされておかれて
いるので、出滓するスラグは出滓口12から補助煉瓦1
5の外側面にそって流出する。したがって堰煉瓦13の
外側面にスラグが直接接触することがない。また補助煉
瓦15の凹欠14の上面から外側面にかけて溶損したと
きは、押圧手段19のロッド20、20を引戻して補助
煉瓦15の保持を解き、この補助煉瓦15を外し、再び
新たな補助煉瓦15を押え金具16の押え部17に係止
させ、押圧手段19で押圧保持させることで再び出滓さ
せることが可能となる。また押え煉瓦18、18が熱膨
脹し、その反力として堰煉瓦13に応力が生じても、堰
煉瓦13は部分構成煉瓦13a,13b,13bの集合
により構成されているので中央部に曲げモーメントが働
かず、単なる圧縮応力となり、亀裂の発生をなくし、ス
ラグやメタルの浸入を防ぐことができる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、堰
煉瓦の外側面に出滓口下方部を分担する補助煉瓦をそわ
せて設けるようにしたことにより、出滓時にスラグによ
る溶損を補助煉瓦が負担し、したがって炉の一部を構成
する堰煉瓦が溶損する前に補助煉瓦を交換することによ
り炉の操業を継続することができ、操業稼働効率を著し
く高めることができる。また補助煉瓦を取外しても、炉
内の溶融メタルは堰煉瓦により堰止められているので溶
融メタルの流出という不測の事故を招くことがなく、安
全性を高めることができる。
【0015】請求項2のように、堰煉瓦を部分構成煉瓦
の集合構造とすれば、個々の部分構成煉瓦の形状が単純
形態となるのでプレスによる加圧成形が可能となり、緻
密な煉瓦とすることができ、溶損しにくく、耐用寿命の
長い堰煉瓦とすることができると同時に個々の煉瓦は小
型になるので取扱いが容易となる。また周囲の耐火物の
熱膨脹による押圧力を受けても亀裂を生じるおそれがな
く、スラグやメタルの浸入による損傷も生じることがな
い。
【0016】さらに請求項3のように冷却手段を有する
押圧手段で補助煉瓦を押圧することにより、補助煉瓦の
倒壊を防止するとともに冷却により損耗を減少し、補助
煉瓦の交換頻度を低減することができ、炉の操業稼働率
を高めることができる。
【0017】このように補助煉瓦のみの交換で操業を継
続できるため、従来堰煉瓦を800〜1000t毎に交
換していたものが、本考案によれば2000〜2500
tの出滓が可能となり、また補助煉瓦の交換時間は堰煉
瓦の交換の場合に比し1/10程度ですみ、全体の作業
能率を飛躍的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した灰溶融炉の一例を示す正面
図。
【図2】図1の中央縦断面図。
【図3】図1において押え金具および補助煉瓦を除去し
て示す正面図。
【図4】堰煉瓦、補助煉瓦、押圧手段の分解斜視図。
【図5】従来の堰煉瓦の正面図。
【図6】同断面図。
【符号の説明】
2、10 炉 4、12 出滓口 5、13 堰煉瓦 13a 中央低位部構成煉瓦 13b 側部高位部構成煉瓦 15 補助煉瓦 16 押え金具 17 押え部 18 押え煉瓦 19 押圧手段 20 ロッド 21 冷却手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡 田 春 雄 埼玉県浦和市針ヶ谷1丁目2番地の12号 (56)参考文献 実開 昭57−51224(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面中央部に凹部からなる出滓口を有する
    堰煉瓦と、この堰煉瓦の外側面にそって外部から交換可
    能に設置され前記出滓口の下方部を分担すべく上面中央
    部に前記堰煉瓦の凹部と相似の浅い凹部を有する補助煉
    瓦とで構成したことを特徴とする灰溶融炉の出滓口堰煉
    瓦構造。
  2. 【請求項2】前記堰煉瓦を少なくとも中央低位部構成煉
    瓦と、その両側の高位部構成煉瓦との3個の部分構成煉
    瓦で形成し、この堰煉瓦の外側面に該堰煉瓦の出滓口の
    下方部を分担する補助煉瓦をそわせて固定したことを特
    徴とする請求項1記載の灰溶融炉の出滓口堰煉瓦構造。
  3. 【請求項3】前記補助煉瓦の両端部近傍を堰煉瓦方向へ
    押圧する押圧手段と、この押圧手段の過熱を防止する冷
    却手段とを有する請求項1または2記載の灰溶融炉の出
    滓口堰煉瓦構造。
JP1991107068U 1991-12-25 1991-12-25 灰溶融炉の出滓口堰煉瓦構造 Expired - Lifetime JP2548973Y2 (ja)

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