JP2548789B2 - 浮消波堤のスライドアンカ - Google Patents
浮消波堤のスライドアンカInfo
- Publication number
- JP2548789B2 JP2548789B2 JP1008588A JP858889A JP2548789B2 JP 2548789 B2 JP2548789 B2 JP 2548789B2 JP 1008588 A JP1008588 A JP 1008588A JP 858889 A JP858889 A JP 858889A JP 2548789 B2 JP2548789 B2 JP 2548789B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slope
- floating breakwater
- chain
- slide
- block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
- Y02A10/11—Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters
Landscapes
- Revetment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は浮消波堤の係留基礎に適用されるアンカーに
関する。
関する。
従来の浮消波堤（浮防堤も含む）ではたとえば第５図
に示すように海面上に浮遊する鋼製浮体01と開廷のコン
クリート基礎（重力式）02とを鋼製チェーン03で連結す
るチェーンカテナリー方式を採用するのが主流である
が、それらコンクリート基礎02は設計条件下で“滑動し
ない”として設計していた。また、特殊な方式として、
鋼製チェーンの途中にコンクリートブロックを設けた中
間シンカー形式も採用されていた。
に示すように海面上に浮遊する鋼製浮体01と開廷のコン
クリート基礎（重力式）02とを鋼製チェーン03で連結す
るチェーンカテナリー方式を採用するのが主流である
が、それらコンクリート基礎02は設計条件下で“滑動し
ない”として設計していた。また、特殊な方式として、
鋼製チェーンの途中にコンクリートブロックを設けた中
間シンカー形式も採用されていた。
上記従来の浮消波堤、詳しくはその係留基礎には解決
すべき次の課題があった。即ち、浮消波堤の係留設計は
第２図に示すように海面上に浮遊する鋼製浮体01が初期
形状から波、風、流れによる定常外力（漂流力）と波の
粒子の回転運動による強制変位（水平動揺変位）の２つ
の荷重を受けて（１）鋼製チェーン03が破断しな
い。（）係留基礎が滑動しないという制約条件のもとに
行う。
すべき次の課題があった。即ち、浮消波堤の係留設計は
第２図に示すように海面上に浮遊する鋼製浮体01が初期
形状から波、風、流れによる定常外力（漂流力）と波の
粒子の回転運動による強制変位（水平動揺変位）の２つ
の荷重を受けて（１）鋼製チェーン03が破断しな
い。（）係留基礎が滑動しないという制約条件のもとに
行う。
このとき、係留方式は鋼製チェーン03の自重によるた
るみを利用したチェーンカテナリー方式が一般的である
が、水深の浅い水域においてその方式を使用すると所定
の初期張力下におけるたるみ量が不足し、波による強制
変位の量に対してチェーン張力が非常に敏感になり指数
的に増加する。第３図にこの状況を示す。
るみを利用したチェーンカテナリー方式が一般的である
が、水深の浅い水域においてその方式を使用すると所定
の初期張力下におけるたるみ量が不足し、波による強制
変位の量に対してチェーン張力が非常に敏感になり指数
的に増加する。第３図にこの状況を示す。
これは浅い水域におけるチェーンカテナリーバネ系の
欠点であるがバネ作用が非常に限定された荷重範囲内で
しか発揮されないことに起因するもので、たとえ大強度
のチェーンを使っても設計不可能という問題があった。
欠点であるがバネ作用が非常に限定された荷重範囲内で
しか発揮されないことに起因するもので、たとえ大強度
のチェーンを使っても設計不可能という問題があった。
本発明は上記課題の解決手段として、上面が斜面をな
すスロープブロックと、同スロープブロックの上記斜面
に水中にて載置した際、自重によって滑降可能なスライ
ドブロックと、同スライドブロックに一方の端が連結さ
れ他方の端が浮消波堤に連結されたないしは連結可能な
索体とを具備してなることを特徴とする浮消波堤のスラ
イドアンカを提供しようとするものである。
すスロープブロックと、同スロープブロックの上記斜面
に水中にて載置した際、自重によって滑降可能なスライ
ドブロックと、同スライドブロックに一方の端が連結さ
れ他方の端が浮消波堤に連結されたないしは連結可能な
索体とを具備してなることを特徴とする浮消波堤のスラ
イドアンカを提供しようとするものである。
本発明は上記のように構成されるので次の作用を有す
る。即ち、浮消波堤に索体（チェーンを含む）を介して
連結されたスライドブロックが、スロープブロックの斜
面を滑動するので、索体に過大な力が負荷された、スラ
イドブロックがそれに順応する方向に移動し、一定以上
の応力が索体に発生しない。この結果、索体破断の不具
合が回避される。
る。即ち、浮消波堤に索体（チェーンを含む）を介して
連結されたスライドブロックが、スロープブロックの斜
面を滑動するので、索体に過大な力が負荷された、スラ
イドブロックがそれに順応する方向に移動し、一定以上
の応力が索体に発生しない。この結果、索体破断の不具
合が回避される。
本発明の一実施例を第１図により説明する。図におい
てスライドアンカは斜面1aを持つスロープブロック１
と、その斜面1a上を滑動するスライドブロック２及びス
ロープブロック１上に設けられたスライドブロック２逸
脱防止用のガイド筋３と、エッヂ４及びスライドブロッ
クにアンカーフック筋６を介して図示しない浮消波堤に
連結された鋼製チェーン５よりなる、斜面1aの傾斜角θ
は鋼製チェーン５の張力が開放された時に斜面1a上をす
べってスライドブロック２が元の位置に復元するよう、
生死摩擦抵抗に打ち勝つすべり力をスライドブロック２
に与える値とする。因みに制止摩擦係数μ＝0.50（コン
クリートとコンクリート）のときθ≧27゜である。
てスライドアンカは斜面1aを持つスロープブロック１
と、その斜面1a上を滑動するスライドブロック２及びス
ロープブロック１上に設けられたスライドブロック２逸
脱防止用のガイド筋３と、エッヂ４及びスライドブロッ
クにアンカーフック筋６を介して図示しない浮消波堤に
連結された鋼製チェーン５よりなる、斜面1aの傾斜角θ
は鋼製チェーン５の張力が開放された時に斜面1a上をす
べってスライドブロック２が元の位置に復元するよう、
生死摩擦抵抗に打ち勝つすべり力をスライドブロック２
に与える値とする。因みに制止摩擦係数μ＝0.50（コン
クリートとコンクリート）のときθ≧27゜である。
即ちスライドブロック２は浮消波堤からの過大な力によ
って鋼製チェーン５が引かれると斜面1a上を滑って上
り、鋼製チェーン５の力が緩るむと自重で滑降する。そ
の滑動可能距離７は必要に応じてスロープブロック１の
大きさと共に決定される。
って鋼製チェーン５が引かれると斜面1a上を滑って上
り、鋼製チェーン５の力が緩るむと自重で滑降する。そ
の滑動可能距離７は必要に応じてスロープブロック１の
大きさと共に決定される。
なお、因みにスライドアンカのチェーンカテナリー特
性線図を第４図に示す。
性線図を第４図に示す。
本発明は上記のように構成されるので次の効果を有す
る。即ち、本スライドアンカを用いれば浅い水深におい
ても浮消波堤を定常外力と波の強制変位に抵抗し得るチ
ェーンカテナリー保留が可能となる。即ち、従来15m以
上とされた浮消波堤の適用水深が5m程度（アンカー点水
深）迄広がると考えられる。また、チェーン径も定常外
力による張力しか発生させないので、従来より小さい径
のチェーンで保留が可能となる。
る。即ち、本スライドアンカを用いれば浅い水深におい
ても浮消波堤を定常外力と波の強制変位に抵抗し得るチ
ェーンカテナリー保留が可能となる。即ち、従来15m以
上とされた浮消波堤の適用水深が5m程度（アンカー点水
深）迄広がると考えられる。また、チェーン径も定常外
力による張力しか発生させないので、従来より小さい径
のチェーンで保留が可能となる。
第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は一般の浮
消波堤の係留設計に用いる図、第３図は水深によるチェ
ーンカテナリー特性線図、第４図は本実施例のスライド
アンカのチェーンカテナリー特性線図、第５図は従来例
の図である。 １……スロープブロック、1a……斜面 ２……スライドブロック、３……ガイド筋 ４……エッヂ、５……鋼製チェーン ６……アンカーフック筋
消波堤の係留設計に用いる図、第３図は水深によるチェ
ーンカテナリー特性線図、第４図は本実施例のスライド
アンカのチェーンカテナリー特性線図、第５図は従来例
の図である。 １……スロープブロック、1a……斜面 ２……スライドブロック、３……ガイド筋 ４……エッヂ、５……鋼製チェーン ６……アンカーフック筋
Claims (1)
- 【請求項１】上面が傾斜をなすスロープブロックと、同
スロープブロックの上記斜面に水中にて載置した際、自
重によって滑降可能なスライドブロックと、同スライド
ブロックに一方の端が連結され他方の端が浮消波堤に連
結されたないしは連結可能な索体とを具備してなること
を特徴とする浮消波堤のスライドアンカ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1008588A JP2548789B2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 浮消波堤のスライドアンカ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1008588A JP2548789B2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 浮消波堤のスライドアンカ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02190506A JPH02190506A (ja) | 1990-07-26 |
| JP2548789B2 true JP2548789B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=11697155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1008588A Expired - Lifetime JP2548789B2 (ja) | 1989-01-19 | 1989-01-19 | 浮消波堤のスライドアンカ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2548789B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106697198B (zh) * | 2016-12-16 | 2018-07-27 | 浙江海洋大学东海科学技术学院 | 一种锚泊定位装置 |
-
1989
- 1989-01-19 JP JP1008588A patent/JP2548789B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02190506A (ja) | 1990-07-26 |
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