JP2548787Y2 - 浄化槽の定量ポンプ - Google Patents

浄化槽の定量ポンプ

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JP2548787Y2
JP2548787Y2 JP1989095453U JP9545389U JP2548787Y2 JP 2548787 Y2 JP2548787 Y2 JP 2548787Y2 JP 1989095453 U JP1989095453 U JP 1989095453U JP 9545389 U JP9545389 U JP 9545389U JP 2548787 Y2 JP2548787 Y2 JP 2548787Y2
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Inventor
昌貴 福岡
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株式会社四電工
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、浄化槽の汚水の排出に使用される浄化槽
の定量ポンプに関し、特に、あまり精度を要することな
く一定量の送水ができる低揚程の浄化槽の定量ポンプに
関する。
[従来の技術] 従来、低揚程の定量ポンプとしては、例えば、家庭か
ら排出されるし尿および雑排水等の汚水の処理装置(例
えば1〜5m3/日の処理能力を有する小型の浄化槽)に
使用される、羽根車を使った定量ポンプが知られてい
る。この定量ポンプは、内蔵された羽根車を回転させて
汚水を吸い上げている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、定量ポンプを浄化槽に使用する場合、トイレ
の紙のような夾雑物を含んだ汚水を吐出することから、
ポンプ内に夾雑物が詰まってしまうことがある。したが
って、詰まりを防止するために、揚程や吐出量と比較し
て大きな動力を持たせなければならず、大がかりな設備
となって経済性も劣り家庭用の浄化槽の定量ポンプとし
ては適当でないという問題点があった。また、回転する
部品があるため、メンテナンスが大変であるばかりでな
く耐久性にも乏しかった。
この考案の目的は、上記の問題点を解決し、低揚程で
一定量の送水ができる、小型で経済的な浄化槽の定量ポ
ンプを提供することにある。
[課題を解決するための手段] この考案は、この目的を達成するために、浄化槽内に
設置され、浄化槽内の汚水を取り込む取水管が接続され
た圧力容器と、この圧力容器に接続され、空気を供給ま
たは排気する通気管と、この通気管に接続され、圧力容
器内に空気を供給する送風機と、圧力容器内に一端が開
放して突設されると共に他端が圧力容器外に設けられ、
汚水を浄化槽外に送出する送水管と、取水管の途中に設
けられ、圧力容器内の汚水の逆流を防止する逆止弁とを
備える浄化槽の定量ポンプにおいて、送風機と圧力容器
との間の通気管に設けられ、空気を排気する、所定の開
口面積の排気口を備え、送風機の送風量と、排気口から
排気される空気量とに基づいて、汚水の送出量を決め
る。
[作用] この構成の浄化槽の定量ポンプにより、浄化槽中に設
置した圧力容器内に圧力を加えて、圧力容器内の汚水を
圧送排出し、また、圧力を除いて圧力容器内へと汚水を
取り込むことを繰り返し、汚水を排出することができ
る。
[実施例] 以下、この考案を図面に基づいて説明する。
第1図は、この考案にかかる浄化槽の定量ポンプの一
実施例を示したものである。
第1図に示すように、浄化槽の定量ポンプ10は、浄化
槽T内の汚水Lを汲み上げて浄化槽T外に排出するため
に用いられる。浄化槽Tは、家庭などで処理されるし尿
および雑排水等の汚水Lを貯めておく小規模処理装置で
あり、汚水Lの中には、トイレの紙のような夾雑物が含
まれることがある。
浄化槽の定量ポンプ10は、圧力容器11と、汚水Lを取
り込む取水管12と、空気を供給または排気する通気管13
と、送風機14と、汚水Lを送出する送水管15とを備えて
いる。
側部に取水管12が取り付けられた圧力容器11は、汚水
L中に沈められる。沈められた圧力容器11には、取水管
12を介して汚水Lが取り入れられる。この圧力容器11
は、直接、汚水L中に沈める他、取水管12に接続したホ
ース等の先端を汚水L中に配置することにより、浄化槽
T外に設置してもよい。また、取水管12の取入れ口にフ
ィルタを設けることにより、固形物等を取り込まないよ
うにすることが可能となる。
通気管13は、一端13aが圧力容器11に接続されてお
り、他端13bには、圧力容器11に空気を供給する送風機1
4が接続されている。
この通気管13の圧力容器11と送風機14との間には、空
気を排気する、所定の開口面積の排気口16が設けられて
いる。排気口16は、通気管13から突出して設けられてお
り、開口面積が0.2〜20mm2の大きさとなるように形成さ
れている。開口面積を変えることにより、送風機14から
供給された空気の圧力容器11への供給量を変化させるこ
とができる。なお、排気口16は、その突出方向を、図示
する方向に限るものではなく、また、通気管13に直接開
口を設けて排気口16としてもよい。
送水管15は、一端15aが圧力容器11内に突設されると
共に、他端15bが浄化槽T外に位置するように設けられ
ている。
また、取水管12には、汚水Lの流入方向(圧力容器11
外部から内部へと向かう方向)にのみ開放する逆止弁17
が設けられている。この逆止弁17により、汚水Lの圧力
容器11外への逆流が防止される。
次に、浄化槽の定量ポンプ10の作用を説明する。
第1図に示すように、圧力容器11を浄化槽T内の汚水
L中に浸漬させる。
汚水L中の圧力容器11には、逆止弁17を押し上げ取水
管12を通って、汚水Lが浸入する。このとき、圧力容器
11内の空気(気体)は、浸入した汚水Lにより圧力容器
11内上部に押し上げられて通気管13を通り、排気口16か
ら押し出される。そして、圧力容器11が汚水Lにより満
たされることにより、圧力容器11内の空気の排出が終了
する。
次に、送風機14を作動させ、空気を通気管13へと送り
込む。
このとき、通気管13を通過中の空気の一部は排気口16
から流出するが、残りは通気管13を通り圧力容器11内へ
と向かう。圧力容器11内に送り込まれた空気により、圧
力容器11内の汚水Lは送水管15および取水管12へと押し
出される。しかし、取水管12には逆止弁17が設けられて
いるため、汚水Lは取水管12には流れず送水管15へと流
れる。
この後、送風機14の作動を続けることにより、圧力容
器11内が空になるまで汚水Lは送水管15から排出され続
け、圧力容器11内の汚水Lが空気に置換された時点で送
風機14の作動を停止する。
そして、送風機14の作動が停止されると、汚水L中の
圧力容器11には、逆止弁17を押し上げ取水管12を通って
汚水Lが浸入する。これを、浄化槽T内の汚水Lが無く
なるまで繰り返す。
ところで、送水管15から排出される汚水Lの量(送液
量)は、以下の要因により決定される。
送風機14の能力 送風量が多いほど送液量が多い。
圧力容器11が位置する水深(揚程) 水深(揚程)が深い(高い)ほど送液量が多い。
通気管13の途中に設けられた排気口16 開口面積が大きいほど送液量が少ない。
送水管15の抵抗(損失揚程) 抵抗(損失揚程)が大きいほど送液量が少ない。
次に、送液量を計算により求めてみる。
排気口16より放出される空気(気体)の量は、次式によ
り求められる。
ここで、 Q:放出量(リットル/min) S:排気口開口面積(mm2) P1:排気口一次側絶対圧力(kg/cm2) 揚程+損失揚程 P2:排気口二次側絶対圧力(kg/cm2) P2≒1.0kg/cm2 である。
送液量は、送風機14の能力(リットル/min)より、排
気口16から放出される空気量Q(リットル/min)を差し
引いた値となる。
続いて、送水管15の損失揚程を無視した場合の送液量
の設定例を以下に示す。
1分間当りの送風能力を50リットル、排気口16の開口
面積を3.14mm2、揚程を0〜0.5で変動するものとした場
合の送水量は、表1に示すようになる。
以上より、圧力容器11の内面積を7リットルとする
と、9.7秒〜12.5秒で全量が流出することとなる。
送風機14を停止し、圧力容器11へ汚水Lを提供する場
合の供給量は、排気口16より流出する空気の量により決
定されるため、前式が適用される。よって、流入時間
は、27秒〜60秒で終了する。
また、浄化槽の定量ポンプ10の送液量は、送風機14の
運転時間が13秒、停止時間が60秒の場合で5.8(リット
ル/min)の定量供給が可能である。さらに、送風機14の
停止時間を長くすれば、5.8(リットル/min)以下の送
液量に設定することができる。
なお、排気口16の開口面積は、実用上、0.2〜20mm2
範囲とする。
このように、浄化槽の定量ポンプ10は、汚水Lと空気
の置換を交互に行なうことにより、圧力容器11を介して
浄化槽T内の汚水Lを浄化槽T外へと排出することがで
きる。特に、通気管13に設けた排気口16により、圧力容
器11からの空気の排出および送風機14から圧力容器11へ
の空気の供給により、汚水Lを排出することができ、さ
らに、開口面積を変化させて汚水Lの排出量を任意に設
定することができる。
[効果] 以上、説明したように、この考案の浄化槽の定量ポン
プは、空気の供給・排気によりポンプ作動をするため、
回転による損耗がない上に耐久性が向上し、さらに、故
障箇所が減少し設備も小型化でき、経済性を高めること
が可能となる。
また、通気管に開口を設けるのみで空気の供給・排気
ができることから、コストダウンおよび故障箇所の減少
に寄与することとなる。
さらに、通気管に設けた、所定の開口面積の排気口に
より、圧力容器からの空気の排出、および送風機から圧
力容器への空気の供給ができ、開口面積を変化させて汚
水の排出量を任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の定量ポンプの一実施例を示す概略構
成図である。 10……浄化槽の定量ポンプ 11……圧力容器 12……取水管 13……通気管 14……送風機 15……送水管 16……排気口 17……逆止弁 L……汚水(液体)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浄化槽内に設置され、浄化槽内の汚水を取
    り込む取水管が接続された圧力容器と、この圧力容器に
    接続され、空気を供給または排気する通気管と、この通
    気管に接続され、圧力容器内に空気を供給する送風機
    と、圧力容器内に一端が開放して突設されると共に他端
    が圧力容器外に設けられ、汚水を浄化槽外に送出する送
    水管と、取水管の途中に設けられ、圧力容器内の汚水の
    逆流を防止する逆止弁とを備える浄化槽の定量ポンプに
    おいて、 送風機と圧力容器との間の通気管に設けられ、空気を排
    気する、所定の開口面積の排気口を備え、 送風機の送風量と、排気口から排気される空気量とに基
    づいて、汚水の送出量を決めることを特徴とする浄化槽
    の定量ポンプ。
JP1989095453U 1989-08-14 1989-08-14 浄化槽の定量ポンプ Expired - Lifetime JP2548787Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS591184Y2 (ja) * 1979-12-27 1984-01-13 シャープ株式会社 冷蔵庫に於ける製氷器の定量給水装置

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