JP2548588Y2 - 油加熱装置 - Google Patents

油加熱装置

Info

Publication number
JP2548588Y2
JP2548588Y2 JP1990129556U JP12955690U JP2548588Y2 JP 2548588 Y2 JP2548588 Y2 JP 2548588Y2 JP 1990129556 U JP1990129556 U JP 1990129556U JP 12955690 U JP12955690 U JP 12955690U JP 2548588 Y2 JP2548588 Y2 JP 2548588Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
heater
hydraulic oil
tank
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990129556U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0484901U (ja
Inventor
治 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyooki Kogyo Co Ltd filed Critical Toyooki Kogyo Co Ltd
Priority to JP1990129556U priority Critical patent/JP2548588Y2/ja
Publication of JPH0484901U publication Critical patent/JPH0484901U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2548588Y2 publication Critical patent/JP2548588Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、油圧ポンプにより吸入吐出される作動油を
貯蔵する油タンクの作動油を加熱する油加熱装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、油タンクに貯蔵の作動油を油圧ポンプにより吸
入吐出して自動車用のパワーステアリング装置とか自動
変速機等へ供給し実際の使用状態を再現試験する場合、
その供給する作動油の温度を60℃から150℃までの間の
高温に設定する必要があり、電気を熱源とする加熱器を
油タンク内あるいは作動油の配管途中に配設して作動油
の加熱を行ない高温に温度設定するようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 ところが、加熱器自体の作動油と接する表面は非常に
高温(約300℃)となり、このために高温となる加熱器
の表面に直接接触する作動油の接触部分が炭化して作動
油が早期に劣化してしまう問題点があった。
本考案は、かかる問題点を解決するもので、加熱器に
油タンクの作動油を直接接触しないようにして、油タン
クの作動油を炭化させることなく設定値に基づく高温の
温度設定が良好に得られるようにした油加熱装置を提供
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本考案は、油圧ポンプにより吸入吐出され
る作動油を貯蔵する油タンクの作動油を加熱する油加熱
装置であって、油タンクの作動油の温度を検出する検出
器と、電気を熱源とする棒状の加熱器と、検出器と加熱
器に電気接続して設定値と検出器からの検出値との差に
基づいて加熱器を通電したり通電を遮断したりする設定
器と、加熱器に油タンクの作動油が直接接触しないよう
加熱器を覆う被覆部材と、この被覆部材と加熱器との間
に区画形成される中間室と、この中間室に充填して加熱
器の熱を被覆部材の外側面に接触する油タンクの作動油
に伝播する熱媒体と、この熱媒体の温度が作動油の温度
を設定する設定器の設定値よりも高く設定した異常設定
値を上回ると加熱器への通電を遮断する異常検出器とを
具備し、中間室に充填の熱媒体は油タンクの作動油とは
異にし熱的安定性を有する油として成る。
〔作用〕
かかる本考案の構成において、油タンクの作動油は加
熱器を覆う被覆部材の外側面に接触し、加熱器の熱が被
覆部材と加熱器との間に区画形成の中間室に充填する熱
媒体の油を介して伝播されて作動油が加熱され、加熱さ
れた作動油の温度が検出器で検出され、設定器は設定値
と検出器からの検出値との差に基づいて加熱器を通電し
たり通電を遮断したりして作動油の温度が設定される。
このため、被覆部材により油タンクの作動油が加熱器に
直接接触しなくできると共に、熱的安定性を有する熱媒
体の油によりその加熱効率を低下することなくできるか
ら、油タンクの作動油を炭化させることなく加熱できて
設定値に基づく高温の温度設定が良好に得られる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1は油タンクで、作動油を貯蔵して
いる。2は油圧ポンプで、電動機3により回転駆動さ
れ、油タンク1の作動油を吸入吐出して図示しない負荷
(自動車用のパワーステアリング装置、自動変速機等)
に供給している。4は負荷よりの戻り流路である。5は
循環ポンプで、電動機6により回転駆動され油タンク1
の作動油を吸入吐出し、この吸入吐出した作動油が循環
流路7A、7Bを流れて油タンク1に還流して再び貯蔵され
る。8は油加熱装置を示し、循環流路7A、7Bを介して油
タンク1の作動油を加熱するよう備えている。9は紙面
直交方向の断面が円形の棒状の加熱器で、内部にニクロ
ム線を有して電気の通電により表面が約300℃の高温に
なるように設けている。10はタンク部材で、内部に熱媒
体の油を貯蔵自在に形成し、加熱器9を貫通配設して加
熱器9の上部を上壁に固定している。そして、熱媒体の
油は、油タンク1の作動油とは異なり、加熱器9に直接
接触しても炭化しない熱的安定性を有するシリコーン油
系の合成油から成る。11はタンク部材10の下面開口、12
は筒状の外筒部材で、タンク部材10の下面開口11を囲う
ようにタンク部材10の下面に固着している。13は外筒部
材12の開口を閉塞する蓋部材、14は筒状の内筒部材で、
外筒部材12との間に環状隙間を形成するよう外筒部材12
内に設置している。15はグラスロンウールから成る保温
材で、外筒部材13と内筒部材14との間の環状隙間に収装
している。16は有底円筒状の被覆部材で、加熱器9を覆
うように内筒部材14内に設置している。17は被覆部材16
と同径の貫通孔17Aを有する環状部材で、被覆部材16と
内筒部材14の上面に固着すると共に、外周面を外周部材
12の内周面に固着している。18は加熱器9と被覆部材16
との間に区画形成の中間室で、環状部材17の貫通孔17
A、タンク部材10の下面開口11を介してタンク部材10の
内部と連通し、熱媒体の油を充填している。19は内側部
材14と被覆部材16との間に区画形成の作動油室で、配管
継手20A、20Bを介して循環流路7A、7Bと接続し、循環ポ
ンプ5により吸入吐出され循環流路7Aを流れて油タンク
1の作動油が充填され、この充填された作動油が被覆部
材16の外側面に接触して加熱器9に直接接触することな
く順次循環流路7Bを流れて油タンク1に還流する。21は
油タンク1の作動油の温度を検出する検出器で、配管継
手20Bに接続して作動油室19に充填される作動油の温度
を検出するようにしている。21Aは油タンク1の作動油
を所望の温度に設定する設定器で、検出器21と加熱器9
に電気接続して設け、設定値と検出器21からの検出値と
の差に基づいて加熱器9を通電したり遮断したりして設
定値に検出値を一致させるようにしている。22は検出器
21が故障した際に油タンク1の作動油の温度を異常上昇
させないための異常検出器で、タンク部材10に取付け
し、熱媒体の油の温度が作動油の温度を設定する設定器
21Aの設定値よりも高く設定した異常設定値を上回ると
電動機6、加熱器9への通電を遮断するようにしてい
る。23はタンク部材10に取付けの油面計で、熱媒体の油
の貯蔵量を確認するようにしている。24はタンク部材10
に取付けした熱媒体の油の注入口、25はタンク部材10に
取付けしたエアーブリーザである。
次にかかる構成の作動を説明する。
第1図の状態より、循環ポンプ5を回転駆動すると、
油タンク1の作動油は循環流路7A、配管継手20A、作動
油室19、配管継手20B、循環流路7Bを流れて油タンク1
に還流して再び貯蔵される。そして、この作動油の温度
が検出器21で検出され、この検出値と設定器21Aにより6
0℃から150℃までの間で設定された設定値と比較し、そ
の比較した差に基づいて加熱器9が通電されたり通電を
遮断されたりして設定値に検出値を一致させて作動油の
温度を高温に設定する。また、油圧ポンプ2は電動機3
により回転駆動されて油タンク1の作動油を吸入吐出し
て図示しない負荷に供給する。
かかる作動で、作動油室19に充填する油タンク1の作
動油は加熱器9を覆う被覆部材16の外側面に接触し、加
熱器9の熱が中間室18に充填する熱媒体の油を介して伝
播されて作動油が加熱されるため、被覆部材16により作
動油室19に充填する油タンク1の作動油が加熱器9に直
接接触しなくできると共に、熱的安定性を有する熱媒体
の油によりその加熱効率を低下することなくできるか
ら、油タンク1の作動油を炭化させることなく加熱でき
て設定値に基づく高温の温度設定が良好に得られる。ま
た、油タンク1の作動油を炭化させることなく加熱でき
るから、作動油を高温の温度設定値まで迅速に上昇で
き、自動車用のパワーステアリング装置とか自動変速機
等を試験する作業性を向上することができる。さらに、
中間室18に充填する熱媒体が油であるため、油加熱装置
8は熱媒体による形状の規制を受けにくくできて用途に
応じた最適の形状に設けることができる。さらにまた、
中間室18に充填する熱媒体の温度が作動油の温度を設定
する設定器21Aの設定値よりも高く設定した異常設定値
を上回ると加熱器9への通電を遮断する異常検出器22を
設けているため、作動油の温度を検出する検出器21が故
障して作動油を設定値に基づく高温の温度設定に維持で
きなくなっても、作動油の温度を異常上昇させることな
くでき、この異常上昇に伴う作動油の早期劣化を良好に
阻止することができる。第2図及び第3図は本考案の他
実施例を示し、一実施例と同様の部分には同符号を付
し、異なった部分についてのみ説明する。
油加熱装置26は油タンク1の側壁に取付けられてい
る。作動油の温度を検出する検出器21は別途油タンク1
の上面に配設している。27は内部に熱媒体の油を収装す
る筒状のタンク部材で、上面に注油口を兼用するエアー
ブリーザ28を取付けしている。29は上面にタンク部材27
を固着した筒状部材で、上面開口29Aを介してタンク部
材27の内部に連通している。30A、30Bは筒状部材29の両
端にそれぞれ固着したフランジ部材で、フランジ部材30
Aは加熱器9を取付けするものであり、フランジ部材30B
は油タンク1に取付けするものである。有底円筒状の被
覆部材31は油タンク1内部で加熱器9を覆うようにフラ
ンジ部材30Bより油タンク1内部に突設した筒状部材32
に外嵌固着している。33は加熱器9と被覆部材31との間
に区画形成の中間室で、筒状部材29の上面開口29Aを介
してタンク部材27の内部と連通し、熱媒体の油を充填し
ている。34はタンク部材27に取付けの油面計、35は筒状
部材29に取付けの異常検出器である。
作動は、油加熱装置26により油タンクの作動油を高温
に温度設定し、この作動油が電動機3により回転駆動さ
れる油圧ポンプ2により吸入吐出され、この吸入吐出さ
れた作動油が油タンク1の上部に配設されたマニホール
ド36に積層配設の制御弁37で制御されマニホールド36よ
り図示しない負荷に供給される。そして、かかる作動で
一実施例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、実施例では、断面が円形の棒状の加熱器9を用
いたが、加熱器は断面が三角形、正方形、長方形、多角
形等の棒状でも良く、さらに、棒状をコイル形状や円形
状に曲折したりしても良いことは勿論である。
〔考案の効果〕
このように、本考案は、油圧ポンプにより吸入吐出さ
れる作動油を貯蔵する油タンクの作動油を加熱する油加
熱装置であって、油タンクの作動油の温度を検出する検
出器と、電気を熱源とする棒状の加熱器と、検出器と加
熱器に電気接続して設定値と検出器からの検出値との差
に基づいて加熱器を通電したり通電を遮断したりする設
定器と、加熱器に油タンクの作動油が直接接触しないよ
う加熱器を覆う被覆部材と、この被覆部材と加熱器との
間に区画形成される中間室と、この中間室に充填して加
熱器の熱を被覆部材の外側面に接触する油タンクの作動
油に伝播する熱媒体と、この熱媒体の温度が作動油の温
度を設定する設定器の設定値よりも高く設定した異常設
定値を上回ると加熱器への通電を遮断する異常検出器と
を具備し、中間室に充填の熱媒体は油タンクの作動油と
は異にし熱的安定性を有する油としたことにより、油タ
ンクの作動油を炭化させることなく加熱できて設定値に
基づく高温の温度設定が良好に得られる。
また、油タンクの作動油を炭化させることなく加熱で
きるから、作動油を高温の温度設定値まで迅速に上昇で
き、試験の作業性を向上することができる。さらに、被
覆部材と加熱器との間に区画形成される中間室に収装す
る熱媒体が油であるため、油加熱装置は熱媒体による形
状の規制を受けにくくできて用途に応じた最適の形状に
設けることができる。さらにまた、熱媒体の温度が作動
油の温度を設定する設定器の設定値よりも高く設定した
異常設定値を上回ると加熱器への通電を遮断する異常検
出器を設けているため、作動油の温度を検出する検出器
が故障して作動油を設定値に基づく高温の温度設定に維
持できなくなっても、作動油の温度を異常上昇させるこ
となくでき、この異常上昇に伴う作動油の早期劣化を良
好に阻止することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示し、一部を油圧回路と電
気回路で示した油加熱装置の縦断面図、第2図は本考案
の他実施例を示した正面図、第3図は第2図の線III−I
IIに沿った部分拡大断面図である。 1……油タンク、2……油圧ポンプ 8、26……油加熱装置、9……加熱器 16、31……被覆部材、18、33……中間室。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプにより吸入吐出される作動油を
    貯蔵する油タンクの作動油を加熱する油加熱装置であっ
    て、油タンクの作動油の温度を検出する検出器と、電気
    を熱源とする棒状の加熱器と、検出器と加熱器に電気接
    続して設定値と検出器からの検出値との差に基づいて加
    熱器を通電したり通電を遮断したりする設定器と、加熱
    器に油タンクの作動油が直接接触しないよう加熱器を覆
    う被覆部材と、この被覆部材と加熱器との間に区画形成
    される中間室と、この中間室に充填して加熱器の熱を被
    覆部材の外側面に接触する油タンクの作動油に伝播する
    熱媒体と、この熱媒体の温度が作動油の温度を設定する
    設定器の設定値よりも高く設定した異常設定値を上回る
    と加熱器への通電を遮断する異常検出器とを具備し、中
    間室に充填の熱媒体は油タンクの作動油とは異にし熱的
    安定性を有する油として成る油加熱装置。
JP1990129556U 1990-11-30 1990-11-30 油加熱装置 Expired - Fee Related JP2548588Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990129556U JP2548588Y2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 油加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990129556U JP2548588Y2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 油加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0484901U JPH0484901U (ja) 1992-07-23
JP2548588Y2 true JP2548588Y2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=31876954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990129556U Expired - Fee Related JP2548588Y2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 油加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2548588Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58120595U (ja) * 1982-02-10 1983-08-17 日立電線株式会社 挿入形電気加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0484901U (ja) 1992-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6169852B1 (en) Rapid vapor generator
US4284875A (en) Heat roller fixing apparatus
KR102411276B1 (ko) 냉각수 히터
KR20190025179A (ko) 전기차량의 냉각수 가열장치
US4883943A (en) Electric heater for fuel tank discharge opening coupling to prevent fuel waxing
JP5999631B2 (ja) 加熱装置
JP2548588Y2 (ja) 油加熱装置
KR101000116B1 (ko) 오일 가열장치
JP2002527083A (ja) 液体、特に水槽の水のための温度自動調節ヒーター装置
JP2009264646A (ja) 液体加熱装置
US1837597A (en) Water heater
CN210265364U (zh) 内燃叉车辅助预热系统及内燃叉车
FI77971B (fi) Upphettningsanordning foer en koekskastrull.
US1781057A (en) Steam boiler
JPH10309935A (ja) 自動車用電気式温水循環装置
US7509033B2 (en) Side port insert design for water heater
JP2004513832A (ja) 車両補助ヒータ用熱交換器
US2415748A (en) Liquid fuel preparing apparatus
US1630890A (en) Water heater
KR20200036110A (ko) 분산가열 방식 연료필터용 히터모듈 관리 장치
KR100378514B1 (ko) 전기온수기
KR20210025243A (ko) 플레이트 열변형 방지구조를 갖는 배터리용 냉각수 가열 장치
KR101991373B1 (ko) 전기 스팀 보일러
KR101973522B1 (ko) 냉각수 히터
JPS5833362Y2 (ja) 電気加熱式蒸発器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees