JP2548217B2 - 表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は表示装置に関し、特に多数の表示板を表示位
置と隠蔽位置との間を循環させて順次表示する表示装置
に関する。

［従来技術］ かかる表示装置は周知であり、例えば本出願人による
特開昭59−94782号公報に開示されている。その表示装
置では、現在表示されている表示板は一定時間（例えば
20秒）後に循環装置がモータによって作動し、その現在
表示されている表示板が表示位置の下方に移動し、そし
てその表示された表示板の背面に位置している別の表示
板が例えばカム機構や送出車のような送出し装置によっ
て表示位置に送られるようになっている。しかしなが
ら、かかる表示装置では表示板の交換時期の判断は、管
理者が記録あるいは記憶により行っており、適正な交換
時期を失することが多い。

一般に文書等の画像情報の有効期限を制御手段に記憶
させることは知られており、例えば特開昭60−8955号公
報に記載されている。しかしながら、かかる公知技術は
光ディスクや磁気ディスクに関するものであり、循環式
の表示装置では表示内容の説明や有効期限経過後の取換
作業が必要となるので前記の公知技術をそのまま適用で
きない。

また、実開昭61−81386号公報にはスーパーマーケッ
トなどで利用限度日以後のものをチェックするための売
上データ処理装置が開示されている。しかしながらかか
る公知技術ではやはり表示内容の説明をする必要がない
ので、そのまま表示装置に適用できない。

［解決する課題］ したがって本発明の目的は、管理者に対して表示板の
適正な交換時期を指示でき、かつ運転を好適に行うこと
のできる循環式の表示装置を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明によれば、ケース内に多数の表示板が表示位置
と隠蔽位置との間を循環させて順次表示する表示装置に
おいて、表示板に表示板の番号を示す特異部を設け、ケ
ース内に前記特異部の内容を読み取るセンサー部を設
け、さらにケース内に前記センサー部に接続された制御
装置を設け、その制御装置は各表示板の有効期限と表示
時間と発声内容とがデータとして記憶されている記憶部
を有し、そしてその制御装置は記憶部のデータに基づき
表示位置にある表示板の特異部がセンサー部で読取られ
たときに、表示時間だけ表示位置に位置させ、表示板の
表示説明を発声し、有効期限をチェックし、期限切れの
表示板を報知する機能を有している。

［作用効果の説明］ したがって各表示板は周知の如く循環作動して一枚づ
つ表示位置において表示されるが、表示位置に位置した
ときに、その表示している表示板の特異部をセンサー部
が読取る。その結果、制御装置は読取られたデータであ
る有効期限内であるか否か、表示時間は何秒か、また説
明する発声内容が何であるかを判断し、そのデータに従
って表示時間を指定し、そして発声内容を発声させる。
また有効期限が切れている場合は、ランプを点灯して報
知する。

それ故に循環式表示装置の表示作業を好適に行うこと
ができ、また管理者は交換時期を失することがなく、適
正に表示板を交換することができる。

［好ましい実施の態様］ 本発明の実施に際し、表示板の番号を示す特異部はバ
ーコード、凹凸片または磁石配列等で構成するのが好ま
しく、センサー部はバーコードリーダ、マイクロスイッ
チまたは磁石センサー等で構成するのが好ましい。

また、本発明の実施に際して、記憶部には入力キーで
表示板の番号と表示有効期限と表示の説明と表示時間と
を入力させるのが好ましい。

［実施例］ 以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。

第１図は本発明を実施した表示装置の正面図であり、
床面上に設置される基部１にはケース２が設けられ、そ
のケース２の正面には窓３が開口され、透明板Ｗたとえ
ばガラスで被覆されている。そしてまたその正面にはさ
らに表示板８に記された表示を説明するために、音声を
発するスピーカＳと、始動ボタンスイッチSAと、表示有
効期間切れを報知する表示板８と同数（図の例では９
個）の報知ランプ４とが設けられている。表示板８は窓
３より若干大きい寸法に形成され、その右上隅には表示
板の番号を示す特異部（図示の例ではバーコード）Ｂが
設けられている。

第２図および第３図はケース２の内部構造を示し、ケ
ース２内の両側にはそれぞれ４つのスプロケット6a、6
b、6cおよび6dが設けられ、これらのスプロケット6a〜6
dにはチェン7a、7bが方形に掛け渡されている。これら
のチェン7a、7bには表示板８の支持棒９の両端を把持す
る把持具10が取付けられている。図示の例ではこの把持
具10は２か所に設けられている。またケース２内の両側
上方には表示板誘導部材11が上部後方のスプロケット6d
から上部前方のスプロケット6aの下方に向って傾斜して
伸びている。この表示板誘導部材11は前記支持棒９の端
部を支持している。表示板誘導部材11の前部には凹部11
aが形成され、他方その凹部11aの上方には回転子12が設
けられ、その回転子12は１つの切欠12aを有し、その切
欠12aは前記凹部11aと協働して支持棒９を把持し、回転
子12の回転によって表示板誘導部材11によって待機して
いる表示板８の内一番前方にあるものを表示位置に送り
出すようになっている。

スプロケット6a〜6dを回転させるための第１のモータ
14はその回転軸に設けた歯車15およびスプロケット6bの
軸16に設けた歯車17を介して、回転力をスプロケット6b
に伝達し、もってチェン7a、7bを作動させ、表示板を表
示位置から隠蔽位置に動かすものである。

回転子12は軸18に取付けられ、その軸18には歯車19が
一体に取付けられている。この歯車19と噛合うウォーム
歯車20は第２のモータ21によって回転てしめられるよう
になっている。その第２のモータ21は軸18が一回転する
毎に停止するようになっており、そのために軸18には第
４図に示すようにカム22が取付けられ、そのカム22で作
動する作動子は23を有する第２のリミットスイッチ24が
設けられている。

また第１のモータ14を制御するためチェン7aには突子
25a、25bが設けられ、これらの突子25a、25bが係合する
作動子26を有する第１のリミットスイッチ27が設けられ
ている。なお、図中符号28はスペアや期限切れの表示板
の吊下用ハンガーである。

またケース２の正面内側には、表示位置にある表示板
８のバーコードＢのセンサー部であるバーコードリーダ
ーＲが設けられ、ケース２の背面内側には、入力キー、
表示器、マイクロコンピュータ等からなる制御装置Ｃが
設けられている。そして、バーコードリーダーＲ、始動
ボタンスイッチSA、報知ランプ４、スピーカＳ、モータ
14、21、マイクロスイッチ24、27はそれぞれ制御装置Ｃ
に接続され、バーコードリーダーＲ、制御装置Ｃおよび
報知ランプ４により報知手段が構成される。

この制御装置Ｃには記憶部（ラム）が設けられ、入力
キーにより表示板の番号、表示有効期限、表示板の表示
の説明内容、表示時間を入力し第６図のように記憶させ
るようになっている。

また、特異部とセンサー部との組合せは、バーコード
ＢおよびバーコードリーダーＲに限られるものではな
く、凹凸片およびマイクロスイッチ、または磁石配列お
よび磁石センサまたは光電スイッチで穴の有無を検知す
るもの等でもよい。

次に主として第５図を参照し本発明の作用を説明す
る。

始業前に始動ボタンスイッチSAを押すと（ステップS
1）、制御装置Ｃは記憶部に記憶されたすべての表示板
の有効期限をチェックし、期限切れの表示板の番号に対
応する報知ランプ４を点灯して報知する（ステップS
2）。表示が開始され、一定時間が経過すると（ステッ
プS3）、制御装置Ｃは、第１のモータ14を駆動して表示
板８を移動する（ステップS4）。そして、第１のリミッ
トスイッチ27が突子25bを検知すると（ステップS5）、
第１のモータ14を停止し、第２のモータ21を駆動して表
示板8bを表示位置に押し出す（ステップS6）。そして、
第２のリミットスイッチ24がカム22の所定位置を検知す
ると（ステップS7）、バーコードリーダーＲは表示板8b
のバーコードＢを読取り、制御装置Ｃはその読取り信号
（表示板の番号）に基づき、記憶部に記憶されているそ
の表示板の表示説明をスピーカーＳから発声し、また、
有効期限をチェックする（ステップS8）。そして、有効
期限が切れている場合は（ステップS9）、その表示板の
番号に対応する報知ランプ４を点灯して報知し（ステッ
プS10）、当該表示板の番号の記憶部に記憶されている
表示時間が経過し、（ステップS11）始動スイッチSAが
押されていれば（ステップS12）ステップS4に戻り、表
示板は循環する。

［発明の効果］ 以上の通り本発明によれば下記のすぐれた効果を奏す
る。

（ｉ） 各表示板毎に表示時間や説明の内容を設定で
き、表示時間として利用価値が大きい。

（ii） 表示有効期限になると報知されるので、管理者
は交換時期を失することなく適正な時期に表示板を交換
することができる。

（iii） 不要な表示板の表示を防ぎ、店のイメージダ
ウンを防止するとともに、表示装置を効率良く運用する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する表示装置の正面図、第２図は
第１図のII−II線の断面図、第３図は第２図のIII−III
線の断面図、第４図は第２図のIII矢視方向に見たカム
の図面、第５図は制御フローチャート図、第６図はラム
の記憶例を示す図である。 Ｂ……バーコード、Ｃ……制御装置、Ｒ……バーコード
リーダー、２……ケース、３……窓、８、8a……表示
板、11……表示板誘導部材、14……第１のモータ、21…
…第２のモータ、24……第２のリミットスイッチ、27…
…第１のリミットスイッチ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ケース内に多数の表示板が表示位置と隠蔽
   位置との間を循環させて順次表示する表示装置におい
   て、表示板に表示板の番号を示す特異部を設け、ケース
   内に前記特異部の内容を読み取るセンサー部を設け、さ
   らにケース内に前記センサー部に接続された制御装置を
   設け、その制御装置は各表示板の有効期限と表示時間と
   発声内容とがデータとして記憶されている記憶部を有
   し、そしてその制御装置は記憶部のデータに基づき表示
   位置にある表示板の特異部がセンサー部で読取られたと
   きに、表示時間だけ表示位置に位置させ、表示板の表示
   説明を発声し、有効期限をチェックし、期限切れの表示
   板を報知する機能を有することを特徴とする表示装置。