JP2547789Y2 - ツールホルダ装置 - Google Patents

ツールホルダ装置

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JP2547789Y2
JP2547789Y2 JP5261091U JP5261091U JP2547789Y2 JP 2547789 Y2 JP2547789 Y2 JP 2547789Y2 JP 5261091 U JP5261091 U JP 5261091U JP 5261091 U JP5261091 U JP 5261091U JP 2547789 Y2 JP2547789 Y2 JP 2547789Y2
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松菊 工藤
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンのカムシャフ
ト孔やクランクシャフト孔などを高精度に加工する長尺
のボーリングバーあるいはリーマなどのツールホルダ装
置に関し、詳しくは、過負荷による工具の破損を未然に
回避するようにしたツールホルダ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンの高性能化に伴って、カ
ムシャフト孔やクランクシャフト孔に要求される寸法公
差、真円度、真直度などの加工精度は益々厳しいものと
なってきている。また、カムシャフトやクランクシャフ
トの摩擦損失を低減するため、これらの軸受寸法が小径
化する傾向にあり、これに応じてカムシャフト孔やクラ
ンクシャフト孔の孔径も小径化している。
【0003】一方、カムシャフト孔やクランクシャフト
孔の加工工具についてみると、炭素工具鋼製の長尺のボ
ーリングバーやリーマなどが、従来一般に使用されてい
る。しかし、前述のようにカムシャフト孔やクランクシ
ャフト孔の孔径が小径化していることから、炭素工具鋼
製のボーリングバーやリーマでは曲げ剛性に問題が生
じ、超硬合金製のものを使用しなければ対処できなくな
ってきている。
【0004】ここで、超硬合金製の長尺のボーリングバ
ーやリーマなどは極めて高価であり、刃先の損傷、焼付
き、加工機械の操作ミスなどにより過負荷がかかって破
損すると、経済的に大きな損失を招く。そこで、このよ
うな工具を使用した加工中に焼付きなどの異常が生じる
と、駆動モータの電流値の変化や異常音、推力の変化な
どから異常を検知して駆動モータを停止するようにした
種々の手段が講じられている(実開昭62−74952
号、実開昭62−78249号、実開昭62−8154
9号、実開昭62−100807号、実開昭62−13
8552号の各公報参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、駆動モータ
を停止しても、駆動モータから工具に至る駆動系にはモ
ータのロータ、プーリ、歯車、スピンドル等の慣性マス
があるため、結局のところ工具の過負荷発生部分に慣性
エネルギが集中するのであり、工具の折損や破損は避け
ることができない。
【0006】そこで本考案は、ボーリングバーやリーマ
などの工具を使用した加工中に工具に過負荷がかかった
場合には、工具をその駆動系から切り離すと共に、駆動
モータ等を停止して工具の破損を未然に回避することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的のため本考案に
よるツールホルダ装置は、駆動モータにより回転駆動さ
れるスピンドルに着脱自在に固定されて工具の基端部を
抜止めして回転自在に支持するハウジングと、工具の中
間部を基端部と同心状に回転自在に支持する軸受部と、
上記工具の基端部に一端部が固定され、他端部がハウジ
ングを貫通して回転方向にハウジングと係合するシアピ
ンと、このシアピンの他端部を外方に付勢するバネ部材
と、シアピンの切断時にその他端部の突出位置を所定位
置に規制するストッパと、このストッパにより位置規制
されたシアピンの他端部の接近により上記駆動モータに
停止信号を出力する近接スイッチとを備えたことを手段
としている。
【0008】
【作用】このような手段では、駆動モータの回転により
工具はスピンドル、ハウジング、シアピンを介して回転
駆動される。その際、工具は軸受部により中間部が基端
部と同心状に支持されるので、曲がり易い長尺の工具で
あっても高い加工精度が得られる。
【0009】このような工具を使用した孔加工中に、刃
先の損傷、焼付き、加工機械の操作ミスなどによって工
具に過負荷がかかると、シアピンが切断して工具はハウ
ジングに対して相対回転可能となり、駆動系から切り離
される。そして切断したシアピンの他端部がバネ部材の
付勢力及び遠心力で外方に突出してストッパにより所定
位置に規制されることで、近接スイッチがその接近を検
出して駆動モータに停止信号を出力し、こうして駆動モ
ータが停止する。従って、工具の破損が未然に回避され
る。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づ
いて具体的に説明する。図2はツールホルダ装置1が適
用されるリーマ加工機の概略構成を示しており、ベッド
2上にはワーククランプ治具3及びシリンダ装置を内蔵
するフィードユニット4が固定されている。そしてこの
フィードユニット4上には、図示省略したシリンダ装置
により駆動されるテーブル5が前後移動自在に載置され
ている。また、このテーブル5上には駆動モータ6とス
ピンドルヘッド7とが上下に配置して固定され、駆動モ
ータ6の回転軸6aとスピンドル8とがベルト伝動装置
9を介して伝動構成されている。
【0011】ここで、スピンドル8の前端部には、工具
としてのリーマ10の基端部を保持するハウジング11
が固定され、このハウジング11から前方に突出するリ
ーマ10の中間部を回転自在に支持するように、前記ベ
ッド2上には軸受部12が固定されている。そしてこの
リーマ10によりカムシャフト孔13aが加工されるシ
リンダヘッド13がワークとして前記ワーククランプ治
具3上に固定されている。
【0012】図1はツールホルダ装置1を構成する前記
ハウジング11及び軸受部12の詳細を示しており、ス
ピンドルヘッド7にベアリング14を介して回転自在に
支持されるスピンドル8の前端部には、前記ハウジング
11がボルト15を介して着脱自在に固定されている。
即ち、図3に示すように、ハウジング11のボルト挿通
孔11aはいわゆるダルマ孔になっていて、その大径部
にボルト15の頭部15aを位置合わせすることでハウ
ジング11はスピンドル8に対し容易に着脱できるよう
になっている。そしてこのハウジング11とスピンドル
8の前端部とに跨って、前記リーマ10の基端部が嵌合
する嵌合孔16及びリング溝17が形成され、この嵌合
孔16とリング溝17の壁面にわたって断面L字形の一
対の滑り軸受ブッシュ18,18が圧入固定されてい
る。
【0013】一方、前記リーマ10は中心部にオイル孔
10aが穿設されたもので、その基端面にはスピンドル
8の前端部に装着されたオイルシール19に嵌合する小
径部10bが突設され、また基端部外周には前記リング
溝17内に臨むツバ部10cが形成されている。そして
このツバ部10cの前後の面が滑り軸受ブッシュ18,
18に微少な間隙を開けて対面し、ツバ部10cの両側
の基端部外周が滑り軸受ブッシュ18,18に微少な間
隙を開けて嵌合することで、リーマ10はハウジング1
1及びスピンドル8に対し、スラスト方向に位置決めし
て相対回転自在に支持されている。
【0014】ここで、リーマ10のツバ部10c外周に
はシアピン20が植設されている。このシアピン20
は、一端部がボルト21を介してリーマ10に固定さ
れ、他端部がハウジング11に形成された切込み溝11
bを貫通してハウジング11に対し回転方向に係合する
もので、ツバ部10cの外周から露出する箇所にリング
状の切込み部20aを有している。またこのシアピン2
0の他端部外周には、図4、図5にも示すように板バネ
22の係合溝20bが形成され、他端部の先端には後述
の近接スイッチに対応した突起20cが形成されてい
る。
【0015】前記板バネ22は、その外側に配置された
ストッパ23と共に基端部がボルト24によりハウジン
グ11の外周に固定されたもので、その先端部にはスト
ッパ23の先端部に当接して弾性変位が規制されるフォ
ーク部22aが形成されている。そしてこのフォーク部
22aが前記シアピン20の係合溝20bに差し込まれ
て係合することで、シアピン20の他端部が外方に付勢
されている。
【0016】ここで、シアピン20の切断を検出する近
接スイッチ25が、ブラケット26を介して前記スピン
ドルヘッド7の前端部を構成するカバー27に支持され
ている。この近接スイッチ27は前記ストッパ23の先
端部の外方に臨んでおり、切断したシアピン20の他端
部が外方に突出した際に、その先端の突起20cの接近
を検出して前記駆動モータ6に停止信号を出力するよう
なっている。
【0017】また、前記軸受部12は、ベアリング2
8,28の内輪に嵌合して固定される回転自在なブッシ
ュ29を備え、このブッシュ29内に微少な間隙を開け
てリーマ10を挿通することで、リーマ10の中間部を
基端部と同心状に回転自在に支持し、かつ前後方向に移
動自在に支持している。
【0018】次に、以上のように構成された一実施例に
つき、その作用を説明する。駆動モータ6が作動してそ
の回転軸6aが回転すると、ベルト伝動装置9を介して
スピンドルヘッド7のスピンドル8が回転する。そして
このスピンドル8の回転はハウジング11、シアピン2
0を介してリーマ10の基端部に伝達され、こうしてリ
ーマ10はスピンドル8と共に回転する。また、テーブ
ル5がフィードユニット4上を前方に移動することで、
リーマ10は軸受部12のブッシュ29内を滑りながら
ワーククランプ治具3上のシリンダヘッド13に向けて
前進し、そのカムシャフト孔13aを加工する。ここ
で、上記ブッシュ29はリーマ10の中間部を基端部と
同心状に支持しているので、リーマ10は曲がりが抑制
されてカムシャフト孔13aを高精度に加工する。
【0019】このようなカムシャフト孔13aの加工中
において、リーマ10の刃先が損傷し、あるいは焼付き
が生じてリーマ10に過負荷が作用すると、駆動モータ
6からリーマ10に至る伝動系で一番弱いシアピン20
の切込み部20aにその過負荷が集中し、シアピン20
が切込み部20aで切断する。すると切断したシアピン
20の他端部は遠心力と板バネ22の付勢力とで外方に
突出し、こうしてリーマ10はハウジング11側の駆動
系から切り離されてハウジング11及びスピンドル8に
対し回転方向に自由となる。
【0020】また、板バネ22のフォーク部22aがス
トッパ23の先端部に当接することで、切断されたシア
ピン20の他端部の突出位置が規制され、こうしてシア
ピン20の他端部の先端に形成された突起20cがハウ
ジング11の回転に応じて近接スイッチ25に接近す
る。そこで、近接スイッチ25は駆動モータ6に停止信
号を出力し、駆動モータ6が停止する。なお、この駆動
モータ6の停止に連動してテーブル5の移動も停止する
ものである。
【0021】このように、リーマ10はハウジング11
及びスピンドル8に対し回転方向に自由となり、また駆
動モータ6が停止することで、リーマ10の過負荷によ
る破損が未然に回避される。
【0022】なお、本考案は前記実施例におけるリーマ
10に限らず、ボーリングバーやドリルなど適宜の回転
工具に適用できるものである。
【0023】また、前記実施例における板バネ22は、
これに代えてコイルスプリングとすることもできる。こ
の場合、シアピン20の他端部にはバネ受けを設け、こ
のバネ受けとハウジング11の外周との間においてコイ
ルスプリングをシアピン20に外装するものである。
【0024】
【考案の効果】以上説明したとおり本考案によれば、駆
動モータの回転により工具はスピンドル、ハウジング、
シアピンを介して回転駆動される。その際、工具は軸受
部により中間部が基端部と同心状に支持されるので、曲
がり易い長尺の工具であっても高い加工精度が得られ
る。
【0025】このような工具を使用した孔加工中に、刃
先の損傷、焼付き、加工機械の操作ミスなどによって工
具に過負荷がかかると、シアピンが切断して工具はハウ
ジングに対して相対回転可能となり、駆動系から切り離
される。そして切断したシアピンの他端部がバネ部材の
付勢力及び遠心力で外方に突出してストッパにより所定
位置に位置規制されることで、近接スイッチがその接近
を検出して駆動モータに停止信号を出力し、こうして駆
動モータが停止する。従って、工具の破損を未然に回避
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるツールホルダ装置の一実施例を示
す縦断面図である。
【図2】一実施例が適用されるリーマ加工機の概略構成
を示す側面図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】図1のI■矢視図である。
【図5】図4の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ツールホルダ装置 2 ベッド 3 ワーククランプ治具 4 フィードユニット 5 テーブル 6 駆動モータ 7 スピンドルヘッド 8 スピンドル 9 ベルト伝動装置 10 リーマ 10a オイル孔 10b 小径部 10c ツバ部 11 ハウジング 12 軸受部 13 シリンダヘッド 13a カムシャフト孔 14 ベアリング 15 ボルト 15a 頭部 16 嵌合孔 17 リング溝 18 滑り軸受ブッシュ 19 オイルシール 20 シアピン 20a 切込み部 20b 係合溝 20c 突起 21 ボルト 22 板バネ 22a フォーク部 23 ストッパ 24 ボルト 25 近接スイッチ 26 ブラケット 27 カバー 28 ベアリング 29 ブッシュ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータにより回転駆動されるスピン
    ドルに着脱自在に固定されて工具の基端部を抜止めして
    回転自在に支持するハウジングと、工具の中間部を基端
    部と同心状に回転自在に支持する軸受部と、上記工具の
    基端部に一端部が固定され、他端部がハウジングを貫通
    して回転方向にハウジングと係合するシアピンと、この
    シアピンの他端部を外方に付勢するバネ部材と、シアピ
    ンの切断時にその他端部の突出位置を所定位置に規制す
    るストッパと、このストッパにより位置規制されたシア
    ピンの他端部の接近により上記駆動モータに停止信号を
    出力する近接スイッチとを備えたことを特徴とするツー
    ルホルダ装置。
JP5261091U 1991-05-23 1991-05-23 ツールホルダ装置 Expired - Lifetime JP2547789Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH04130132U JPH04130132U (ja) 1992-11-30
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