JP2547720B2 - スクロ−ル型圧縮機 - Google Patents
スクロ−ル型圧縮機Info
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- JP2547720B2 JP2547720B2 JP60102896A JP10289685A JP2547720B2 JP 2547720 B2 JP2547720 B2 JP 2547720B2 JP 60102896 A JP60102896 A JP 60102896A JP 10289685 A JP10289685 A JP 10289685A JP 2547720 B2 JP2547720 B2 JP 2547720B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- center
- scroll
- main shaft
- orbiting scroll
- scroll member
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- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、回転型の容積式流体圧縮機に関するもの
で、特に端板の上に形成された渦巻体を有する2つのス
クロール部材が互いに向かい合ってかみ合わされてお
り、両渦巻体の間に形成された流体空間がこれら2つの
スクロール部材の相対的旋回運動によって中心方向へ移
動されつつ、その容積が減少されて流体の圧縮が行なわ
れるようにしたいわゆるスクロール型圧縮機において、
その旋回速度の高速化においても負荷を軽減する軸受構
造に関するものである。
で、特に端板の上に形成された渦巻体を有する2つのス
クロール部材が互いに向かい合ってかみ合わされてお
り、両渦巻体の間に形成された流体空間がこれら2つの
スクロール部材の相対的旋回運動によって中心方向へ移
動されつつ、その容積が減少されて流体の圧縮が行なわ
れるようにしたいわゆるスクロール型圧縮機において、
その旋回速度の高速化においても負荷を軽減する軸受構
造に関するものである。
従来の技術 このようなスクロール型圧縮機は、米国特許第801182
号明細書を初めとする多くの特許や文献に示されてお
り、その動作原理はよく知られている。
号明細書を初めとする多くの特許や文献に示されてお
り、その動作原理はよく知られている。
スクロール型圧縮機は、従来のピストン型あるいはベ
ーン型圧縮機等に比較して部品点数も少なく、流体の圧
縮が連続であることからトルク変動や振動が少なく、摺
動部の速度が小さく高速化が可能である等、多くの利点
があることから、近年急速に実用化が進んでいるが、そ
れらのほとんどは一定速回転か若くは低い回転数域での
回転数制御を行なうもので、概ね、例えば特開昭55−14
8994号公報等に示されているように、第4図のような構
造になっている。
ーン型圧縮機等に比較して部品点数も少なく、流体の圧
縮が連続であることからトルク変動や振動が少なく、摺
動部の速度が小さく高速化が可能である等、多くの利点
があることから、近年急速に実用化が進んでいるが、そ
れらのほとんどは一定速回転か若くは低い回転数域での
回転数制御を行なうもので、概ね、例えば特開昭55−14
8994号公報等に示されているように、第4図のような構
造になっている。
以下、第4図の従来のスクロール型圧縮の一例につい
て説明する。端板1aに直立する渦巻体(以下ラップと呼
ぶ)1bを形成した旋回スクロール1と、該旋回スクロー
ル1と実質的に同一形状の端板2a及びラップ2bからなる
固定スクロール2とを互いのラップ1b,2bを向かい合せ
てかみ合わせ、また該固定スクロール2と結合固定され
たフレーム3と旋回スクロール1との間にオルダムリン
グ4と称する自転防止機構を設けたものである。フレー
ム3の主軸受5により回転可能に支持された主軸6には
フレーム3又は密閉容器7に支持されたモータ8によっ
て回転駆動力が与えられる。該主軸6には偏心量eをも
った偏心部9を有し、上記旋回スクロール1の軸受部10
と回転可能に嵌合され、更に該主軸6には偏心方向と反
対方向に重心を有するバランスウエイト11が固設されて
いる。また、旋回スクロール1の背面側にはフレーム3
と該旋回スクロール1の端板1aによって圧力的に分離さ
れた背圧室12が形成されている。上記密閉容器7の底に
は潤滑油13が溜められており、上記主軸6に設けた油穴
14によって上記旋回スクロール1の軸受部10に連通して
いる。
て説明する。端板1aに直立する渦巻体(以下ラップと呼
ぶ)1bを形成した旋回スクロール1と、該旋回スクロー
ル1と実質的に同一形状の端板2a及びラップ2bからなる
固定スクロール2とを互いのラップ1b,2bを向かい合せ
てかみ合わせ、また該固定スクロール2と結合固定され
たフレーム3と旋回スクロール1との間にオルダムリン
グ4と称する自転防止機構を設けたものである。フレー
ム3の主軸受5により回転可能に支持された主軸6には
フレーム3又は密閉容器7に支持されたモータ8によっ
て回転駆動力が与えられる。該主軸6には偏心量eをも
った偏心部9を有し、上記旋回スクロール1の軸受部10
と回転可能に嵌合され、更に該主軸6には偏心方向と反
対方向に重心を有するバランスウエイト11が固設されて
いる。また、旋回スクロール1の背面側にはフレーム3
と該旋回スクロール1の端板1aによって圧力的に分離さ
れた背圧室12が形成されている。上記密閉容器7の底に
は潤滑油13が溜められており、上記主軸6に設けた油穴
14によって上記旋回スクロール1の軸受部10に連通して
いる。
このように構成されたスクロール型圧縮機について以
下その動作について説明する。固定スクロール2の外周
部に設けられた吸入口15から吸入された低圧ガスは、該
固定スクロールと上記旋回スクロール1とで形成される
流体空間16のうち最も外側に位置する流体空間16a,16b
に密閉され、該旋回スクロール1の旋回運動により該流
体空間16が容積を次第に縮小しながら両スクロール1,2
の中心部に向って移動し、これによって圧縮ガスとなっ
て固定スクロール2中央の吐出口17から上記密閉容器7
内に吐出される。吐出された圧縮ガスはガス通路18を通
って該密閉容器7下部に流れ、吐出管19から外部配管に
出る。上記密閉容器7内の圧縮ガスにより上記潤滑油13
は油穴14を介して旋回スクロール1の軸受部10へと押し
上げられる。
下その動作について説明する。固定スクロール2の外周
部に設けられた吸入口15から吸入された低圧ガスは、該
固定スクロールと上記旋回スクロール1とで形成される
流体空間16のうち最も外側に位置する流体空間16a,16b
に密閉され、該旋回スクロール1の旋回運動により該流
体空間16が容積を次第に縮小しながら両スクロール1,2
の中心部に向って移動し、これによって圧縮ガスとなっ
て固定スクロール2中央の吐出口17から上記密閉容器7
内に吐出される。吐出された圧縮ガスはガス通路18を通
って該密閉容器7下部に流れ、吐出管19から外部配管に
出る。上記密閉容器7内の圧縮ガスにより上記潤滑油13
は油穴14を介して旋回スクロール1の軸受部10へと押し
上げられる。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、旋回スクロール
1の旋回運動によって生じる遠心力が直接該旋回スクロ
ール1の軸受部10に加わり、特に高速回転時には軸受部
10及び主軸6の偏心部9の耐久性が低下するという問題
があった。これの詳細を第5図によって説明する。第5
図は従来の一例を示す第4図のX−X断面である。OSは
主軸6の回転中心、OCはOSと偏心量eをもって旋回運動
する偏心部9の中心、即ち旋回スクロール1(軸受部1
0)の中心である。円EはOCの軌道円である。Fpは旋回
スクロール1がA方向に旋回し流体空間16内のガスを圧
縮することによりラップ1bに受ける押付力である。また
FDは旋回スクロール1が角速度ωで旋回する時の遠心力
であり、旋回スクロール1の自重をWとすれば、FD=We
ω2/g(gは重力の加速度)で表わされる。従って軸受
部10には押付力FPと遠心力FDの合力FMが作用し、軸受及
び軸の近接部Bでの摩耗等の耐久性に問題があった。な
おバランスウエイト11は主軸6まわりの回転バランスを
得るためのものであり、旋回スクロール1の軸受部10の
負荷軽減には寄与しない。
1の旋回運動によって生じる遠心力が直接該旋回スクロ
ール1の軸受部10に加わり、特に高速回転時には軸受部
10及び主軸6の偏心部9の耐久性が低下するという問題
があった。これの詳細を第5図によって説明する。第5
図は従来の一例を示す第4図のX−X断面である。OSは
主軸6の回転中心、OCはOSと偏心量eをもって旋回運動
する偏心部9の中心、即ち旋回スクロール1(軸受部1
0)の中心である。円EはOCの軌道円である。Fpは旋回
スクロール1がA方向に旋回し流体空間16内のガスを圧
縮することによりラップ1bに受ける押付力である。また
FDは旋回スクロール1が角速度ωで旋回する時の遠心力
であり、旋回スクロール1の自重をWとすれば、FD=We
ω2/g(gは重力の加速度)で表わされる。従って軸受
部10には押付力FPと遠心力FDの合力FMが作用し、軸受及
び軸の近接部Bでの摩耗等の耐久性に問題があった。な
おバランスウエイト11は主軸6まわりの回転バランスを
得るためのものであり、旋回スクロール1の軸受部10の
負荷軽減には寄与しない。
本発明は上記問題点を解決するもので、軸受部の負荷
を軽減し、軸受の耐久性を向上させることのできるスク
ロール型圧縮機を提供するものである。
を軽減し、軸受の耐久性を向上させることのできるスク
ロール型圧縮機を提供するものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するもので、旋回スクロー
ル部材の第2の端板の渦巻体とは反対側にボス部を設
け、このボス部の内径側に主軸偏心部を回転可能に嵌合
し、上記ボス部の外径側には、上記主軸の回転中心に対
して偏心方向と反対側に重心を有するバランス体の外径
軸受部を回転可能に嵌合し、このバランス体の重心位置
を主軸に設けたピンで規制し、上記バランス体を上記主
軸と同期回転する構成としたものである。
ル部材の第2の端板の渦巻体とは反対側にボス部を設
け、このボス部の内径側に主軸偏心部を回転可能に嵌合
し、上記ボス部の外径側には、上記主軸の回転中心に対
して偏心方向と反対側に重心を有するバランス体の外径
軸受部を回転可能に嵌合し、このバランス体の重心位置
を主軸に設けたピンで規制し、上記バランス体を上記主
軸と同期回転する構成としたものである。
作用 この構成により、圧縮の圧力による押付力は従来と同
じように旋回スクロールの軸受部内径側と主軸の偏心部
で受け、さらに、該軸受部の外周側に回転可能に嵌合し
かつ重心を主軸偏心方向と反対側に有するバランス体に
より、旋回スクロールの自重により生じる遠心力を該外
周側軸受部で受け、これらを回転バランス的に相殺する
ことにより、軸受部の負荷を2つに分割する。この結
果、軸受の耐久性を従来より向上させるとともに旋回速
度の高速化、すなわち単位時間当りのガス流量の増加に
よる圧縮機の能力アップを図ることができる。
じように旋回スクロールの軸受部内径側と主軸の偏心部
で受け、さらに、該軸受部の外周側に回転可能に嵌合し
かつ重心を主軸偏心方向と反対側に有するバランス体に
より、旋回スクロールの自重により生じる遠心力を該外
周側軸受部で受け、これらを回転バランス的に相殺する
ことにより、軸受部の負荷を2つに分割する。この結
果、軸受の耐久性を従来より向上させるとともに旋回速
度の高速化、すなわち単位時間当りのガス流量の増加に
よる圧縮機の能力アップを図ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明
する。
する。
第1図において、符号が従来例と同じものについては
その作用も同じであり、1は旋回スクロール、2は固定
スクロール、3はフレーム、4はオルダムリング、5は
主軸受、6は主軸、7は密閉容器、8はモータ、9は主
軸偏心部、12は背圧室、13は潤滑油、14は油穴、15は吸
入口、16は流体空間、17は吐出口、18はガス通路、19は
吐出管である。
その作用も同じであり、1は旋回スクロール、2は固定
スクロール、3はフレーム、4はオルダムリング、5は
主軸受、6は主軸、7は密閉容器、8はモータ、9は主
軸偏心部、12は背圧室、13は潤滑油、14は油穴、15は吸
入口、16は流体空間、17は吐出口、18はガス通路、19は
吐出管である。
次に本発明にかかわる旋回スクロール1の軸受構造に
ついて第2図を参照して説明する。上記主軸6の偏心部
9と回転可能に嵌合された旋回スクロール1のボス部20
の内径軸受21とは、従来例と同様に主軸6から旋回運転
を伝達する軸受構造である。更に、上記ボス部20の外周
にはバランス体22が回転可能に外径軸受23を介して嵌合
される。該バランス体22の重心Gは主軸6の回転中心よ
り外で、しかも偏心部9の偏心方向と反対側に位置する
ように設ける。ピン24は上記バランス体22の重心Gを前
述の位置に規制するために、上記バランス体22に配設し
た穴25と係合するよう偏心部9近くの主軸6端面に設け
られる。なお、ピン24と穴25との係合はバランス体22の
遠心力をピン24が直接受けないように若干のスキマを持
たせる。
ついて第2図を参照して説明する。上記主軸6の偏心部
9と回転可能に嵌合された旋回スクロール1のボス部20
の内径軸受21とは、従来例と同様に主軸6から旋回運転
を伝達する軸受構造である。更に、上記ボス部20の外周
にはバランス体22が回転可能に外径軸受23を介して嵌合
される。該バランス体22の重心Gは主軸6の回転中心よ
り外で、しかも偏心部9の偏心方向と反対側に位置する
ように設ける。ピン24は上記バランス体22の重心Gを前
述の位置に規制するために、上記バランス体22に配設し
た穴25と係合するよう偏心部9近くの主軸6端面に設け
られる。なお、ピン24と穴25との係合はバランス体22の
遠心力をピン24が直接受けないように若干のスキマを持
たせる。
次に第3図において、本発明の作用を説明する。OSは
主軸6の回転中心、OCはOSと偏心量eをもって旋回運動
する偏心部9の中心、円EはOCの軌道円、FPは旋回スク
ロール1がA方向に旋回する際にガス圧力によって受け
る押付力、FDは旋回スクロール1が角速度ωで旋回運動
する時に自重Wで生じる遠心力である。押付力FPは軌道
円Eの接続方向、遠心力FDはOSに対し法線方向に作用す
る。また、ボス部20の外周部に嵌合したバランス体22は
重心GがOSに対してOCとは反対側にあり、その重量WBは
旋回スクロール1の遠心力FDと回転バランス的に相殺す
るように設定する。即ちバランス体22での遠心力FBは、
FB=WBrω2/gで表わされ(rはOSと重心位置Gの距
離)、旋回スクロール1の遠心力FD=Weω2/gとほぼ等
しくする。
主軸6の回転中心、OCはOSと偏心量eをもって旋回運動
する偏心部9の中心、円EはOCの軌道円、FPは旋回スク
ロール1がA方向に旋回する際にガス圧力によって受け
る押付力、FDは旋回スクロール1が角速度ωで旋回運動
する時に自重Wで生じる遠心力である。押付力FPは軌道
円Eの接続方向、遠心力FDはOSに対し法線方向に作用す
る。また、ボス部20の外周部に嵌合したバランス体22は
重心GがOSに対してOCとは反対側にあり、その重量WBは
旋回スクロール1の遠心力FDと回転バランス的に相殺す
るように設定する。即ちバランス体22での遠心力FBは、
FB=WBrω2/gで表わされ(rはOSと重心位置Gの距
離)、旋回スクロール1の遠心力FD=Weω2/gとほぼ等
しくする。
なお、上記バランス体22の重心GがOSとOCとを結ぶ延
長線上に位置するように主軸6の端面にピン24を設け、
該バランス体22の穴25とを係合する。但し上記ピン24と
穴25との係合は、上記バランス体22の遠心力FBが外径軸
受23に作用するようにOSとOCを結ぶ延長線方向に若干の
スキマを持たせる。
長線上に位置するように主軸6の端面にピン24を設け、
該バランス体22の穴25とを係合する。但し上記ピン24と
穴25との係合は、上記バランス体22の遠心力FBが外径軸
受23に作用するようにOSとOCを結ぶ延長線方向に若干の
スキマを持たせる。
このように本実施例によれば、旋回スクロール1の自
重による遠心力FDとバランス体22による遠心力FBが回転
バランス的に相殺され、ボス部20の外径軸受23にはFBの
みが作用し、ボス部20の内径軸受21には押付力FPのみが
採用することになり、従来の内径軸受部のみに採用して
いた負荷を2つに分散することになる。また、バランス
体22の重心Gが回転中心OSに対して偏心中心OCの反対側
にあることから、回転中心OS廻りの回転バランスは従来
同様に得られる。
重による遠心力FDとバランス体22による遠心力FBが回転
バランス的に相殺され、ボス部20の外径軸受23にはFBの
みが作用し、ボス部20の内径軸受21には押付力FPのみが
採用することになり、従来の内径軸受部のみに採用して
いた負荷を2つに分散することになる。また、バランス
体22の重心Gが回転中心OSに対して偏心中心OCの反対側
にあることから、回転中心OS廻りの回転バランスは従来
同様に得られる。
なお、本実施例の各図において、内径軸受、外径軸受
に軸受材を記さなかったが、各軸受には軸受メタルやベ
アリング等の軸受材を配設して摺動負荷の低減や信頼性
向上を計ることを行なうことは言うまでもない。
に軸受材を記さなかったが、各軸受には軸受メタルやベ
アリング等の軸受材を配設して摺動負荷の低減や信頼性
向上を計ることを行なうことは言うまでもない。
発明の効果 以上本発明は、旋回スクロールのボス部の内径側と外
径側を軸受部に構成し、内径軸受は主軸の回転力を旋回
スクロールに伝達する役目を持ち、一方、外径軸受は重
心が偏心方向と反対に位置するバランス体を回転可能に
嵌合し旋回スクロールの自重による遠心力を相殺する役
目を持ち、従来の軸受部に作用していた負荷を上記のよ
うに2つに分散することにより、軸受部の負荷軽減、耐
久性向上を図ることができる。又、回転数の高速化に対
しても有効な手段である。
径側を軸受部に構成し、内径軸受は主軸の回転力を旋回
スクロールに伝達する役目を持ち、一方、外径軸受は重
心が偏心方向と反対に位置するバランス体を回転可能に
嵌合し旋回スクロールの自重による遠心力を相殺する役
目を持ち、従来の軸受部に作用していた負荷を上記のよ
うに2つに分散することにより、軸受部の負荷軽減、耐
久性向上を図ることができる。又、回転数の高速化に対
しても有効な手段である。
第1図は本発明の一実施例におけるスクロール型圧縮機
の縦断面図、第2図は同スクロール型圧縮機の旋回スク
ロール軸受部の分散斜視図、第3図は同スクロール型圧
縮機の第1図におけるY−Y断面図、第4図は従来のス
クロール型圧縮機の縦断面図、第5図は同スクロール型
圧縮機の第4図におけるX−X断面図である。 1……旋回スクロール、2……固定スクロール、3……
フレーム、4……オルダムリング(自転防止機構)、6
……主軸、9……主軸偏心部、15……流体吸入口、17…
…流体吐出口、20……ボス部、21……内径軸受、22……
バランス体、23……外径軸受、24……ピン
の縦断面図、第2図は同スクロール型圧縮機の旋回スク
ロール軸受部の分散斜視図、第3図は同スクロール型圧
縮機の第1図におけるY−Y断面図、第4図は従来のス
クロール型圧縮機の縦断面図、第5図は同スクロール型
圧縮機の第4図におけるX−X断面図である。 1……旋回スクロール、2……固定スクロール、3……
フレーム、4……オルダムリング(自転防止機構)、6
……主軸、9……主軸偏心部、15……流体吸入口、17…
…流体吐出口、20……ボス部、21……内径軸受、22……
バランス体、23……外径軸受、24……ピン
Claims (1)
- 【請求項1】流体吸入口および流体排出口ならびに第1
の端板の一面上に形成された渦巻体を有する固定スクロ
ール部材と、第2の端板の一面上に形成された渦巻体を
有し、上記固定スクロール部材の渦巻体と角度をずらさ
れてかみ合い、それらの間に閉塞された流体空間を形成
するように、上記固定スクロールと向かい合わせて重ね
合わされた旋回スクロール部材と、上記固定スクロール
部材を固定配置し、その中心部に軸受部を有するフレー
ムと、上記フレームの軸受部に回転可能に支持され、上
記旋回スクロール部材に旋回運動を与えるための偏心部
を有する主軸と、上記旋回スクロール部材の自転を阻止
する自転阻止機構とを有し、上記旋回スクロール部材の
旋回運動によって、両スクロール部材の渦巻体に閉塞さ
れた空間が容積を減少しながら上記渦巻体の中心方向へ
移動することによって圧縮作用が行われるスクロール型
圧縮機であって、上記旋回スクロール部材の第2の端板
の渦巻体とは反対側にボス部を設け、このボス部の内径
側に上記主軸偏心部を回転可能に嵌合し、上記ボス部の
外径側には、上記主軸の回転中心に対して偏心方向と反
対側に重心を有するバランス体の外径軸受部を回転可能
に嵌合し、このバランス体の重心位置を主軸に設けたピ
ンで規制し、上記バランス体を上記主軸と同期回転する
構成にしたスクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60102896A JP2547720B2 (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | スクロ−ル型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60102896A JP2547720B2 (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | スクロ−ル型圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61261688A JPS61261688A (ja) | 1986-11-19 |
JP2547720B2 true JP2547720B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=14339621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60102896A Expired - Lifetime JP2547720B2 (ja) | 1985-05-15 | 1985-05-15 | スクロ−ル型圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547720B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2837019B2 (ja) * | 1992-02-27 | 1998-12-14 | 三菱重工業株式会社 | スクロール型流体機械 |
US5366357A (en) * | 1992-02-28 | 1994-11-22 | Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho | Scroll type compressor having a counterweight mounted with a clearance on a driveshaft |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5996388U (ja) * | 1982-12-20 | 1984-06-29 | トキコ株式会社 | スクロ−ル式圧縮機 |
-
1985
- 1985-05-15 JP JP60102896A patent/JP2547720B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61261688A (ja) | 1986-11-19 |
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