JP2547358Y2 - 柄模様付靴下類 - Google Patents
柄模様付靴下類Info
- Publication number
- JP2547358Y2 JP2547358Y2 JP2311692U JP2311692U JP2547358Y2 JP 2547358 Y2 JP2547358 Y2 JP 2547358Y2 JP 2311692 U JP2311692 U JP 2311692U JP 2311692 U JP2311692 U JP 2311692U JP 2547358 Y2 JP2547358 Y2 JP 2547358Y2
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- Japan
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- yarn
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- thick
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- Socks And Pantyhose (AREA)
- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、部分的に柄模様を有
する柄模様付靴下類に関するものである。
する柄模様付靴下類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ストッキング,パンティストッキング,
タイツ等の靴下類に模様を付与する方法としては、編み
方を工夫して編み目模様を付与する方法,模様をつくる
部分に異質の糸を挿入して色模様等を付与する方法等が
ある。上記糸の挿入によって模様を付与する場合は、一
般に、図4に示すように、地糸1からなる編み地Aの特
定の部分Bに、地糸とは色や風合いが異なる柄糸2を添
え糸編み(プレーテイング)することが行われる。ま
た、意図的に地糸1と同一の糸を柄糸2として用いるこ
とにより地模様的な模様をつくることも行われる。
タイツ等の靴下類に模様を付与する方法としては、編み
方を工夫して編み目模様を付与する方法,模様をつくる
部分に異質の糸を挿入して色模様等を付与する方法等が
ある。上記糸の挿入によって模様を付与する場合は、一
般に、図4に示すように、地糸1からなる編み地Aの特
定の部分Bに、地糸とは色や風合いが異なる柄糸2を添
え糸編み(プレーテイング)することが行われる。ま
た、意図的に地糸1と同一の糸を柄糸2として用いるこ
とにより地模様的な模様をつくることも行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記柄
糸2としては、通常、地糸1と同一もしくは近似する太
さのものが用いられているため、編み目と編み目の隙間
に添え糸である柄糸2が沈みこんで、柄模様部分Bを編
み地Aに対してくっきりと盛り上げ形成することができ
ない。このため、柄模様部分Bは、単に柄糸2に由来す
る色の違いや風合いの違い、あるいは編み密度の違い
(地糸1と柄糸2とが同一である場合)等で認識される
にすぎず、その印象は弱いものであった。そこで、柄糸
2の太さを地糸1より極端に大きくして立体感を得るこ
とも考えられるが、地糸1と柄糸2の太さを極端に変え
ると、柄模様部分Bと編み地Aとの境界部において地糸
1の編み目が無理に引っ張られてこの部分から破れやす
いという問題がある。
糸2としては、通常、地糸1と同一もしくは近似する太
さのものが用いられているため、編み目と編み目の隙間
に添え糸である柄糸2が沈みこんで、柄模様部分Bを編
み地Aに対してくっきりと盛り上げ形成することができ
ない。このため、柄模様部分Bは、単に柄糸2に由来す
る色の違いや風合いの違い、あるいは編み密度の違い
(地糸1と柄糸2とが同一である場合)等で認識される
にすぎず、その印象は弱いものであった。そこで、柄糸
2の太さを地糸1より極端に大きくして立体感を得るこ
とも考えられるが、地糸1と柄糸2の太さを極端に変え
ると、柄模様部分Bと編み地Aとの境界部において地糸
1の編み目が無理に引っ張られてこの部分から破れやす
いという問題がある。
【0004】この考案は、このような事情に鑑みなされ
たもので、柄模様部分が地の部分から鮮明に盛り上がっ
て立体的な印象を与え、しかも柄模様部分の周囲が損傷
しにくい柄模様付靴下類の提供をその目的とする。
たもので、柄模様部分が地の部分から鮮明に盛り上がっ
て立体的な印象を与え、しかも柄模様部分の周囲が損傷
しにくい柄模様付靴下類の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案の柄模様付靴下類は、全体が太さnデニー
ルの地糸で編成され、この地糸からなる編み地に、太さ
n〜1.5nデニールの細柄糸が部分的に編み込まれて
細柄糸編み込み部が形成され、この細柄糸編み込み部の
内側に太さ2n〜5nデニールの太柄糸がさらに編み込
まれて太柄糸編み込み部が形成され、上記細柄糸編み込
み部と太柄糸編み込み部によって柄模様が付与されてい
るという構成をとる。
め、この考案の柄模様付靴下類は、全体が太さnデニー
ルの地糸で編成され、この地糸からなる編み地に、太さ
n〜1.5nデニールの細柄糸が部分的に編み込まれて
細柄糸編み込み部が形成され、この細柄糸編み込み部の
内側に太さ2n〜5nデニールの太柄糸がさらに編み込
まれて太柄糸編み込み部が形成され、上記細柄糸編み込
み部と太柄糸編み込み部によって柄模様が付与されてい
るという構成をとる。
【0006】
【作用】すなわち、この考案の柄模様付靴下類は、地糸
と同一もしくはこれに近似する細柄糸と、地糸の2倍以
上の太さの太柄糸とを組み合わせて柄模様を形成し、し
かも上記太柄糸を、柄模様を形成する細柄糸編み込み部
のさらに内側に編み込むようにしたものである。したが
って、この考案では、地糸に細柄糸を編み込んだ部分
が、地の部分と太柄糸編み込み部との間に緩衝領域とし
て介在し、太柄糸の編み込み部が直接地の部分と接する
ことがない。このため、編み地に荷重がかかっても、地
の編み目が無理に引っ張られることがなく、柄模様部分
と地の部分の境界部が破れにくい。そして、細柄糸編み
込み部の内側に太柄糸編み込み部が形成されて柄模様部
分の内側が厚く盛り上がるため、柄模様部分が非常に立
体的になり、視覚的な印象が強いものとなる。特に、細
柄糸および太柄糸の色使いによっては、柄模様の図柄に
陰影を与えることができ、リアルな立体感を備えた柄模
様を得ることができる。
と同一もしくはこれに近似する細柄糸と、地糸の2倍以
上の太さの太柄糸とを組み合わせて柄模様を形成し、し
かも上記太柄糸を、柄模様を形成する細柄糸編み込み部
のさらに内側に編み込むようにしたものである。したが
って、この考案では、地糸に細柄糸を編み込んだ部分
が、地の部分と太柄糸編み込み部との間に緩衝領域とし
て介在し、太柄糸の編み込み部が直接地の部分と接する
ことがない。このため、編み地に荷重がかかっても、地
の編み目が無理に引っ張られることがなく、柄模様部分
と地の部分の境界部が破れにくい。そして、細柄糸編み
込み部の内側に太柄糸編み込み部が形成されて柄模様部
分の内側が厚く盛り上がるため、柄模様部分が非常に立
体的になり、視覚的な印象が強いものとなる。特に、細
柄糸および太柄糸の色使いによっては、柄模様の図柄に
陰影を与えることができ、リアルな立体感を備えた柄模
様を得ることができる。
【0007】つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【0008】
【実施例】図1はこの考案をオーバーニーストッキング
に適用した一実施例を示し、図2はその模様部分の編み
目構造を示している。すなわち、このオーバーニースト
ッキングは、地糸1(太さ20デニール,ナイロン加工
糸)の平編によって形成された地の部分に、所定間隔で
菱形模様Pが付与されている。
に適用した一実施例を示し、図2はその模様部分の編み
目構造を示している。すなわち、このオーバーニースト
ッキングは、地糸1(太さ20デニール,ナイロン加工
糸)の平編によって形成された地の部分に、所定間隔で
菱形模様Pが付与されている。
【0009】上記菱形模様Pは、模様形成領域(鎖線X
で囲われた領域)において細柄糸3(太さ30デニー
ル,ナイロン加工糸)が添え糸編みされ、その内側領域
(鎖線Yで囲われた領域)において上記細柄糸3と太柄
糸4(太さ50デニール,ナイロン加工糸)とが添え糸
編みされて形成されている。
で囲われた領域)において細柄糸3(太さ30デニー
ル,ナイロン加工糸)が添え糸編みされ、その内側領域
(鎖線Yで囲われた領域)において上記細柄糸3と太柄
糸4(太さ50デニール,ナイロン加工糸)とが添え糸
編みされて形成されている。
【0010】したがって、菱形模様Pは、図3において
模式的に示されるように、細柄糸3のみが編み込まれた
部分がやや盛り上がり、細柄糸3と太柄糸4とが編み込
まれた内側領域がくっきりと盛り上がるため、非常に立
体感に富んだ模様となる。特に、細柄糸3と太柄糸4の
色調を互いに異なるものとすると、模様に奥行きが与え
られて一層リアルな立体模様となる。そして、地の部分
と太柄糸4を編み込んだ部分とが直接接しないため、着
脱時等に急激な引っ張り動作を与えても、地の部分と編
み込み部との境界が破れるということがない。
模式的に示されるように、細柄糸3のみが編み込まれた
部分がやや盛り上がり、細柄糸3と太柄糸4とが編み込
まれた内側領域がくっきりと盛り上がるため、非常に立
体感に富んだ模様となる。特に、細柄糸3と太柄糸4の
色調を互いに異なるものとすると、模様に奥行きが与え
られて一層リアルな立体模様となる。そして、地の部分
と太柄糸4を編み込んだ部分とが直接接しないため、着
脱時等に急激な引っ張り動作を与えても、地の部分と編
み込み部との境界が破れるということがない。
【0011】なお、上記実施例において、地糸1,細柄
糸3,太柄糸4はいずれもどのような種類の糸を用いて
も差し支えはない。ただし、地糸1の太さをnデニール
とすると、細柄糸3の糸の太さはn〜1.5nデニール
でなければならず、また太柄糸4の糸の太さは2n〜5
nデニールでなければならない。すなわち、地糸1と柄
糸3,4の太さが上記範囲内でないと、立体感に富み、
しかも地の部分との境界部が破れにくい模様部を形成す
ることはできない。
糸3,太柄糸4はいずれもどのような種類の糸を用いて
も差し支えはない。ただし、地糸1の太さをnデニール
とすると、細柄糸3の糸の太さはn〜1.5nデニール
でなければならず、また太柄糸4の糸の太さは2n〜5
nデニールでなければならない。すなわち、地糸1と柄
糸3,4の太さが上記範囲内でないと、立体感に富み、
しかも地の部分との境界部が破れにくい模様部を形成す
ることはできない。
【0012】また、上記実施例では、全体を平編で形成
しているが、平編に限らず適宜の編み方を選択すること
ができる。
しているが、平編に限らず適宜の編み方を選択すること
ができる。
【0013】さらに、上記実施例はこの考案をオーバー
ニーストッキングに適用したものであるが、この考案
は、各種のストッキングやパンティストッキング、ある
いはもっと厚手のタイツ,靴下等に適用することができ
る。
ニーストッキングに適用したものであるが、この考案
は、各種のストッキングやパンティストッキング、ある
いはもっと厚手のタイツ,靴下等に適用することができ
る。
【0013】
【考案の効果】以上のように、この考案の柄模様付靴下
類は、地糸と同一もしくはこれに近似する細柄糸と、地
糸の2倍以上の太さの太柄糸とを組み合わせて柄模様を
形成し、しかも上記太柄糸を、柄模様を形成する細柄糸
編み込み部のさらに内側に編み込むようにしたものであ
る。したがって、この考案では、地糸に細柄糸を編み込
んだ部分が、地の部分と太柄糸編み込み部との間に緩衝
領域として介在し、太柄糸の編み込み部が直接地の部分
と接することがない。このため、地の編み目が無理に引
っ張られることがなく、柄模様部分と地の部分との境界
部が破れにくい。そして、細柄糸編み込み部の内側に太
柄糸編み込み部が形成されて柄模様部分の内側が厚く盛
り上がるため、柄模様部分が非常に立体的になり、視覚
的な印象が強いものとなる。特に、細柄糸および太柄糸
の色使いによっては、柄模様の図柄に陰影を与えること
ができ、リアルな立体感を備えた柄模様を得ることがで
きるため、従来にない斬新なデザインの模様付靴下類が
得られる。
類は、地糸と同一もしくはこれに近似する細柄糸と、地
糸の2倍以上の太さの太柄糸とを組み合わせて柄模様を
形成し、しかも上記太柄糸を、柄模様を形成する細柄糸
編み込み部のさらに内側に編み込むようにしたものであ
る。したがって、この考案では、地糸に細柄糸を編み込
んだ部分が、地の部分と太柄糸編み込み部との間に緩衝
領域として介在し、太柄糸の編み込み部が直接地の部分
と接することがない。このため、地の編み目が無理に引
っ張られることがなく、柄模様部分と地の部分との境界
部が破れにくい。そして、細柄糸編み込み部の内側に太
柄糸編み込み部が形成されて柄模様部分の内側が厚く盛
り上がるため、柄模様部分が非常に立体的になり、視覚
的な印象が強いものとなる。特に、細柄糸および太柄糸
の色使いによっては、柄模様の図柄に陰影を与えること
ができ、リアルな立体感を備えた柄模様を得ることがで
きるため、従来にない斬新なデザインの模様付靴下類が
得られる。
【図1】この考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】上記実施例の模様部分の編み目構造の説明図で
ある。
ある。
【図3】上記実施例の模様部分の模式的な断面図であ
る。
る。
【図4】従来の柄模様付靴下類の編み目構造の説明図で
ある。
ある。
1 地糸 3 細柄糸 4 太柄糸
Claims (1)
- 【請求項1】 全体が太さnデニールの地糸で編成さ
れ、この地糸からなる編み地に、太さn〜1.5nデニ
ールの細柄糸が部分的に編み込まれて細柄糸編み込み部
が形成され、この細柄糸編み込み部の内側に太さ2n〜
5nデニールの太柄糸がさらに編み込まれて太柄糸編み
込み部が形成され、上記細柄糸編み込み部と太柄糸編み
込み部によって柄模様が付与されていることを特徴とす
る靴下類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2311692U JP2547358Y2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 柄模様付靴下類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2311692U JP2547358Y2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 柄模様付靴下類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572905U JPH0572905U (ja) | 1993-10-05 |
JP2547358Y2 true JP2547358Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=12101523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2311692U Expired - Fee Related JP2547358Y2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 柄模様付靴下類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547358Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101459971B1 (ko) * | 2013-11-22 | 2014-11-07 | 강호언 | 토시 및 그의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP2311692U patent/JP2547358Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101459971B1 (ko) * | 2013-11-22 | 2014-11-07 | 강호언 | 토시 및 그의 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0572905U (ja) | 1993-10-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |