JP2547284Y2 - シール構造 - Google Patents

シール構造

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JP2547284Y2
JP2547284Y2 JP1991055488U JP5548891U JP2547284Y2 JP 2547284 Y2 JP2547284 Y2 JP 2547284Y2 JP 1991055488 U JP1991055488 U JP 1991055488U JP 5548891 U JP5548891 U JP 5548891U JP 2547284 Y2 JP2547284 Y2 JP 2547284Y2
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JP
Japan
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seal
reaction vessel
shaft
reaction
mechanical
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JP1991055488U
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JPH058133U (ja
Inventor
好一 松本
Original Assignee
神鋼パンテツク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種化学反応を行う反
応容器内で発生するガス、その他反応生成物の外部への
漏れを防止する反応容器のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の反応容器の構造について図3に基
づいて簡単に説明する。
【0003】1は合成樹脂を得るために常圧または多少
の加圧下で重合反応を行う反応容器、2は反応を促進す
るための攪拌軸、3はシール軸、4は攪拌軸2およびシ
ール軸3を回転させるためのモータである。5は反応ガ
スの外部への漏れを防止するために2重に設けられたメ
カニカルシールであり、このメカニカルシールはシール
軸3と一体となって回転する。メカニカルシール5の上
下にはフローティングリング6が配設されている。7は
軸受けである。このメカニカルシール5の詳細は図4に
示す通りである。図4において、8はシールリング、9
はカラー、10はシールリング8をフローティングリング
6側に押圧するために周方向に複数配設されたスプリン
グである。シールリング8の外側は油室11となってお
り、これらメカニカルシールを構成する部材は止めねじ
12によりシール軸3に固定されている。13は複数のOリ
ングである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図3に示す反応容器に
おいて、容器内の反応が進んで反応ガスまたは重合生成
物が下部のフローティングリング6とシール軸3との間
隙あるいはフローティングリング6の背面から、フロー
ティングリング6とシールリング8との摺動面((図4
のR)またはメカニカルシール5とシール軸3との対向
面(即ち、図4のシールリング8とシール軸3との間隙
またはカラー9とシール軸3との当接面)に達し、上記
摺動面Rまたはメカニカルシール5とシール軸3との間
に重合物層が形成され、その結果、メカニカルシールの
シール性が低下し、ガス漏れが発生する恐れがある。
【0005】本考案は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、メカ
ニカルシールを保護し、確実にシール機能を発揮する反
応容器のシール構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の要旨は、反応容器の回転軸のシール構造であ
って、反応容器上部に設置されたメカニカルシールの下
部にポリテトラフルオロエチレン製またはナイロン66
製のラビリンスシールを設置し、該ラビリンスシールと
対面する回転軸の周面に耐摩耗性コーティングを施した
ことを特徴とするシール構造にある。
【0007】
【作用】上記構成において、反応容器内で発生した反応
ガスあるいは反応生成物は容器上部に達し、回転軸に沿
って上昇しようとするが、ラビリンスシールによりせき
止められてより上方への侵入が防止されるので、ラビリ
ンスシールの上方にあるメカニカルシールは反応ガスあ
るいは反応生成物の侵入から保護され、メカニカルシー
ルのシール性は確実に維持される。しかも、ラビリンス
シールはポリテトラフルオロエチレン製またはナイロン
66製であるから、ラビリンスシールは回転軸との摺接
により焼きつきにくく、その上、ラビリンスシールと対
面する回転軸の周面には耐摩耗性コーティングが施され
ているので、回転軸の摩耗が抑制される。
【0008】
【実施例】以下に本考案を実施例に基づいて説明する。
【0009】図1は本考案に係るシール構造を含む反応
容器上部付近の側断面図、図2は本考案のシール構造の
拡大断面図であり、図1はラビリンスシールが付加され
た点を除けば、基本的には図3の反応容器上部付近の構
造と同じである。
【0010】図1において、14はラビリンスシールであ
り、ベアリングボックス7´の下部にメカニカルシール
5が配設され、さらにその下部にラビリンスシール14が
配設されたシール構造である。15はシールボックス、16
は抑えフランジ、17はメカニカルシール5に潤滑剤を供
給するための溝である。ラビリンスシール14の材質はシ
ール軸3との摺接による焼きつき等を防止するため、P
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂、ナイロン
66等の耐熱・耐磨耗性に優れた熱可塑性樹脂が好まし
い。この場合、このラビリンスシール14と対面するシー
ル軸3の周面には図2に示すセラミックコート18のよう
な耐磨耗性に優れたコーティングを施すのが好ましい。
【0011】このように構成される本考案において、反
応容器1内で発生した反応ガスあるいは反応生成物は矢
印Aのように上昇する。しかし、反応容器1の上端周縁
に達したガスあるいは生成物(矢印a1)はシールボック
ス15に阻まれるので、外部への漏れは防止される。ま
た、シール軸3に沿って上昇しようとするガスあるいは
生成物(矢印a2)はラビリンスシール14に阻まれてそれ
以上上昇できないので、ガスあるいは生成物がメカニカ
ルシール5まで達することはなく、メカニカルシールの
シール性は維持され、ガス漏れが発生することはない。
さらに、ラビリンスシールは焼きつきにくく、シール軸
の摩耗が抑制される。
【0012】
【考案の効果】この考案により、反応容器内で発生した
ガスあるいは反応生成物が回転軸に沿って上昇しようと
してもラビリンスシールに阻まれてそれ以上上昇するこ
とはなく、メカニカルシールの良好なシール性は維持さ
れるので、ガス漏れが発生することはない。さらに、ラ
ビリンスシールはPTFE製またはナイロン66製であ
るから焼きつきにくく、ラビリンスシールと対面する回
転軸の周面には耐摩耗性コーティングが施されているの
で回転軸の摩耗は抑制され、上記ラビリンスシールがガ
スあるいは反応生成物の上昇を防ぐ効果が長く維持され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のシール構造を含む反応容器上部付近の
側断面図である。
【図2】本考案のシール構造の拡大断面図である。
【図3】公知の反応容器の断面を含む側面図である。
【図4】公知の反応容器の従来のシール構造の断面図で
ある。
【符号の説明】
1…反応容器 2…攪拌軸 3…シール軸 5…メカニカルシール 7´…ベアリングボックス 14…ラビリンスシール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応容器の回転軸のシール構造であっ
    て、反応容器上部に設置されたメカニカルシールの下部
    ポリテトラフルオロエチレン製またはナイロン66製
    のラビリンスシールを設置し、該ラビリンスシールと対
    面する回転軸の周面に耐摩耗性コーティングを施したこ
    を特徴とするシール構造。
JP1991055488U 1991-07-17 1991-07-17 シール構造 Expired - Lifetime JP2547284Y2 (ja)

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JP1991055488U JP2547284Y2 (ja) 1991-07-17 1991-07-17 シール構造

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JPH058133U JPH058133U (ja) 1993-02-05
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5269489U (ja) * 1975-11-18 1977-05-23
JPS5393488U (ja) * 1976-12-28 1978-07-29
JP6155694B2 (ja) * 2013-02-25 2017-07-05 オイレス工業株式会社 ゴム支承
JP2014163116A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Oiles Ind Co Ltd ゴム支承

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JPS5542040U (ja) * 1978-09-09 1980-03-18
JPH0615170Y2 (ja) * 1988-11-25 1994-04-20 イーグル工業株式会社 シール装置

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JPH058133U (ja) 1993-02-05

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