JP2547276B2 - 義歯安定剤 - Google Patents
義歯安定剤Info
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- JP2547276B2 JP2547276B2 JP2271616A JP27161690A JP2547276B2 JP 2547276 B2 JP2547276 B2 JP 2547276B2 JP 2271616 A JP2271616 A JP 2271616A JP 27161690 A JP27161690 A JP 27161690A JP 2547276 B2 JP2547276 B2 JP 2547276B2
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- Japan
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- denture
- denture stabilizer
- dimethylpolysiloxane
- stabilizer
- modified silicone
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、クッション性を有し、義歯床からの剥離性
に優れた義歯安定剤に関する。
に優れた義歯安定剤に関する。
従来技術および課題 一般に、総義歯や部分床義歯は、その調整時からの年
月の経過にしたがい、あるいは、口腔内の生理的な変化
によって適合性が低下する。この結果、義歯と顎堤との
間の空隙が大きくなって、ガタツキが生じたり、咀嚼能
力が低下するなどの不都合が生じる。このような不具合
を改善するため、根本的には、歯科医師等のような専門
家による改床などの操作が行なわれる必要があり、多大
の費用と時間とを必要とする。したがって、患者は手軽
に義歯の不具合を改良することができず、かなり長時間
にわたり苦痛に悩まされることが多い。このような義歯
の不具合を手軽に改善するものとして義歯安定剤が提案
されている。
月の経過にしたがい、あるいは、口腔内の生理的な変化
によって適合性が低下する。この結果、義歯と顎堤との
間の空隙が大きくなって、ガタツキが生じたり、咀嚼能
力が低下するなどの不都合が生じる。このような不具合
を改善するため、根本的には、歯科医師等のような専門
家による改床などの操作が行なわれる必要があり、多大
の費用と時間とを必要とする。したがって、患者は手軽
に義歯の不具合を改良することができず、かなり長時間
にわたり苦痛に悩まされることが多い。このような義歯
の不具合を手軽に改善するものとして義歯安定剤が提案
されている。
従来、この種の義歯安定剤としては、水溶性高分子を
基材とする粘着性タイプと、ポリ酢酸ビニルを基材とす
るクッションタイプが知られている。
基材とする粘着性タイプと、ポリ酢酸ビニルを基材とす
るクッションタイプが知られている。
クッションタイプの義歯安定剤は、義歯の安定性に優
れてはいるものの、使用後、義歯床からの剥離性に劣る
ので、使用後、新しいものに付け換えることは困難であ
った。
れてはいるものの、使用後、義歯床からの剥離性に劣る
ので、使用後、新しいものに付け換えることは困難であ
った。
かかる上記問題を改善するために、ポリプロピレンオ
キサイド系重合体を配合した義歯安定剤（特開昭62−26
5209号）が提案されているが、剥離性はまだ不充分であ
った。
キサイド系重合体を配合した義歯安定剤（特開昭62−26
5209号）が提案されているが、剥離性はまだ不充分であ
った。
課題を解決するための手段 本発明は、従来の義歯安定剤とは異なり、クッション
性を有するとともに、使用後、義歯床から剥離し易い義
歯安定剤を提供するものであり、本発明の義歯安定剤
は、ポリ酢酸ビニルを基材とし、ジメチルポリシロキサ
ンを配合したことを特徴とする。すなわち、本発明によ
れば、ジメチルポリシロキサンをポリ酢酸ビニルに配合
することにより、義歯床から義歯安定剤を容易に剥離す
ることができる。
性を有するとともに、使用後、義歯床から剥離し易い義
歯安定剤を提供するものであり、本発明の義歯安定剤
は、ポリ酢酸ビニルを基材とし、ジメチルポリシロキサ
ンを配合したことを特徴とする。すなわち、本発明によ
れば、ジメチルポリシロキサンをポリ酢酸ビニルに配合
することにより、義歯床から義歯安定剤を容易に剥離す
ることができる。
用いるジメチルポリシロキサンは、一般式： ［式中、R1およびR2はメチル基または水酸基、 ｎはジメチルシラン基の平均重合数を示し、通常、40以
上である。］ で示される化合物で、25℃における粘度が100センチポ
イズ（cps）〜1500万cps、好ましくは、10万〜1000万cp
sのものである。
上である。］ で示される化合物で、25℃における粘度が100センチポ
イズ（cps）〜1500万cps、好ましくは、10万〜1000万cp
sのものである。
100cps未満であると義歯床からの剥離性が不充分であ
り、1500万cpsを超えると義歯安定剤の均一な煉合が難
しくなる。
り、1500万cpsを超えると義歯安定剤の均一な煉合が難
しくなる。
該ジメチルポリシロキサンの配合量は、義歯安定剤全
量に対して２〜30重量％、好ましくは、５〜20重量％と
する。２重量％未満であると義歯床からの剥離性が不充
分となり、また、30重量％を超えるとコストが高くな
る。
量に対して２〜30重量％、好ましくは、５〜20重量％と
する。２重量％未満であると義歯床からの剥離性が不充
分となり、また、30重量％を超えるとコストが高くな
る。
かかるジメチルポリシロキサンは公知で、商業的に入
手可能であり、例えば、トーレ・シリコン株式会社によ
り商品名「SH200オイル」として販売されているものが
使用できる。また、本発明においては、所定の粘度を有
するジメチルポリシロキサンを単独で用いるのに加え、
２種以上のジメチルポリシロキサンを併用して所定の粘
度としてもよい。
手可能であり、例えば、トーレ・シリコン株式会社によ
り商品名「SH200オイル」として販売されているものが
使用できる。また、本発明においては、所定の粘度を有
するジメチルポリシロキサンを単独で用いるのに加え、
２種以上のジメチルポリシロキサンを併用して所定の粘
度としてもよい。
さらに、本発明においては、前記ジメチルポリシロキ
サンと共に、基材として、ポリ酢酸ビニルが用いられる
が、特に体温付近で優れたクッション性を示す平均重合
度1000〜2000のものが望ましい。
サンと共に、基材として、ポリ酢酸ビニルが用いられる
が、特に体温付近で優れたクッション性を示す平均重合
度1000〜2000のものが望ましい。
本発明の義歯安定剤には、必要に応じて他の成分、例
えば、無毒性油脂・ワックス類、乳化剤、水不溶性粉
体、湿潤剤、水、エタノール、色素等を配合することが
できる。無毒性油脂・ワックス類としては、ミツロウ、
木ロウ、キャンデリラワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、パラフィンロウ、カルナウバロウ等が挙げら
れ、乳化剤としては、ステアリン酸モノグリセライド、
オレイン酸モノグリセライド、アセチル化グリセリルモ
ノステアレート等のアセチル化グリセリル脂肪酸エステ
ル、ソルビタンモノステアレート等が挙げられる。水不
溶性粉体としては、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシ
ウム、シリカ、ヒドロキシアパタイト、プラスチックパ
ウダー、セルロースパウダー等が用いられる。
えば、無毒性油脂・ワックス類、乳化剤、水不溶性粉
体、湿潤剤、水、エタノール、色素等を配合することが
できる。無毒性油脂・ワックス類としては、ミツロウ、
木ロウ、キャンデリラワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、パラフィンロウ、カルナウバロウ等が挙げら
れ、乳化剤としては、ステアリン酸モノグリセライド、
オレイン酸モノグリセライド、アセチル化グリセリルモ
ノステアレート等のアセチル化グリセリル脂肪酸エステ
ル、ソルビタンモノステアレート等が挙げられる。水不
溶性粉体としては、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシ
ウム、シリカ、ヒドロキシアパタイト、プラスチックパ
ウダー、セルロースパウダー等が用いられる。
湿潤剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、グリセリン、ソルビット等が用いられ
る。
ングリコール、グリセリン、ソルビット等が用いられ
る。
また、ジメチルポリシロキサン以外の他のオルガノポ
リシロキサンを配合してもよく、例えば、とりわけ、生
体への安全性、義歯安定剤として適した無色透明の外
観、入手の容易性等により、メチルハイドロジエンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサンが配合で
き、さらにメチルポリシロキサン、アルキル変性シリコ
ーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコー
ン、カルボキシル変性シリコーン、クロロアルキル変性
シリコーン、アルキル高級アルコールエステル変性シリ
コーン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性
シリコーン、フッ素変性シリコーンを単独で、あるいは
２種以上併用して用いることもできる。
リシロキサンを配合してもよく、例えば、とりわけ、生
体への安全性、義歯安定剤として適した無色透明の外
観、入手の容易性等により、メチルハイドロジエンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサンが配合で
き、さらにメチルポリシロキサン、アルキル変性シリコ
ーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコー
ン、カルボキシル変性シリコーン、クロロアルキル変性
シリコーン、アルキル高級アルコールエステル変性シリ
コーン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性
シリコーン、フッ素変性シリコーンを単独で、あるいは
２種以上併用して用いることもできる。
実施例 つぎに、実施例および参考例を挙げて本発明を、さら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
実施例１〜13および比較例１〜４ 第１表に示す処方に従い、義歯安定剤を調製し、つぎ
の方法により評価した。
の方法により評価した。
（１）ジメチルポリシロキサンの粘度： ブルックフィールド社製HBT粘度計をヘリパススタン
ド（Helipath Stand）にとりつけ、Ｔ−Ｆスピンドル
を用い、回転数5rpmにて粘度を測定した。測定は25℃恒
温室中で行った。このシステムでは1600万センチポイズ
まで測定できるが、フルスケールの１％の粘度（16万セ
ンチポイズ）以下においては測定精度が悪いので、
（株）東京計器製BL型粘度計を用い、No.4ローター、回
転数6rpmにて測定した。
ド（Helipath Stand）にとりつけ、Ｔ−Ｆスピンドル
を用い、回転数5rpmにて粘度を測定した。測定は25℃恒
温室中で行った。このシステムでは1600万センチポイズ
まで測定できるが、フルスケールの１％の粘度（16万セ
ンチポイズ）以下においては測定精度が悪いので、
（株）東京計器製BL型粘度計を用い、No.4ローター、回
転数6rpmにて測定した。
（２）剥離性 メタクリル樹脂製の上顎総義歯に常法に従い、適量の
義歯安定剤を付着させ、37℃水中に24時間浸漬した。
義歯安定剤を付着させ、37℃水中に24時間浸漬した。
その後、義歯より義歯安定剤を指先だけで剥離し、そ
の剥離し易さをつぎの基準により官能評価した。
の剥離し易さをつぎの基準により官能評価した。
◎：容易 ○：やや容易 △：やや困難 ×：困難 発明の効果 本発明の義歯安定剤は、前記構成からなり、ポリ酢酸
ビニルにジメチルポリシロキサンを含有させたことか
ら、クッション性を有するとともに、義歯床から剥離し
易いため、義歯安定剤の交換が容易に行え、従来の問題
を改善するものである。
ビニルにジメチルポリシロキサンを含有させたことか
ら、クッション性を有するとともに、義歯床から剥離し
易いため、義歯安定剤の交換が容易に行え、従来の問題
を改善するものである。
Claims (1)
- 【請求項１】ポリ酢酸ビニルを基材とし、25℃における
粘度が100cps〜1500万cpsのジメチルポリシロキサンを
２〜30重量％配合したことを特徴とする義歯安定剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2271616A JP2547276B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | 義歯安定剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2271616A JP2547276B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | 義歯安定剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04149110A JPH04149110A (ja) | 1992-05-22 |
| JP2547276B2 true JP2547276B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=17502557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2271616A Expired - Fee Related JP2547276B2 (ja) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | 義歯安定剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547276B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5543443A (en) * | 1992-01-27 | 1996-08-06 | The Procter & Gamble Company | Denture stabilizing compositions |
| US5658586A (en) * | 1994-10-28 | 1997-08-19 | The Procter & Gamble Company | Denture stabilizing compositions |
| EP0788341B1 (en) * | 1994-10-28 | 2001-07-04 | The Procter & Gamble Company | Denture stabilizing compositions |
| US6069188A (en) * | 1996-07-08 | 2000-05-30 | The Procter & Gamble Company | Denture stabilizing compositions |
| US5872160A (en) * | 1997-03-27 | 1999-02-16 | The Procter &Gamble Company | Denture stabilizing compositions |
| US5877233A (en) * | 1997-03-27 | 1999-03-02 | The Proctor & Gamble Company | Denture adhesive compositions |
| US5872161A (en) * | 1997-03-27 | 1999-02-16 | The Procter & Gamble Company | Denture adhesive compositions |
| AU2292901A (en) | 1999-12-23 | 2001-07-03 | Combe International Ltd. | Dental adhesive device and method for producing same |
| US6491896B1 (en) | 2001-03-19 | 2002-12-10 | The Proctor & Gamble Company | Polybutene containing denture cleanser compositions |
| US6500406B1 (en) | 2001-03-19 | 2002-12-31 | The Procter & Gamble Company | Denture care compositions and kits |
| AU2003235873A1 (en) * | 2002-05-07 | 2003-11-11 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Novel raw material composition |
| JP4636339B2 (ja) * | 2007-05-28 | 2011-02-23 | 株式会社信栄商会 | 義歯安定剤及び義歯安定剤を義歯床に裏装した義歯 |
-
1990
- 1990-10-09 JP JP2271616A patent/JP2547276B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04149110A (ja) | 1992-05-22 |
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Legal Events
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