JP2544232Y2 - ヘアドライヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ドライヤ本体に発熱体、この発熱体による
高温空気を吐出口より吐出するフアン及びこのフアンを
駆動するモータを内蔵し、吐出口にブローブラシを着脱
自在に装着したヘアドライヤに関する。

〔従来の技術〕 従来、整髪用具としてのヘアドライヤは、実開昭58-1
71607号公報に記載のように、温風を吐出口より吐出す
るドライヤ本体にブラシを有するアタッチメントを着脱
自在に装着するものである。

又、ヘアカーラを加熱するためには、実開昭60-18291
0号公報に記載のように、ヘアカーラを加熱するための
みに用いるスチーム式ヘアセッタがある。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の前者のヘアドライヤはヘアカーラを加熱するこ
とはできなく、又、後者のヘアセッタはブローブラシを
装着して使用することはできない。

そこでブローブラシの使用とヘアカーラの加熱とを行
うためには、前記のヘアドライヤとヘアセッタを準備せ
ねばならず、高価であり、取扱いが煩雑であり、かつ、
保管空間も大になるという問題点がある。

本考案は前記の点に留意し、通常のヘアドライヤのブ
ローブラシにヘアカーラの加熱機能を付加した安価で取
扱いが容易で保管空間も小さいヘアドライヤを提供する
ことを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記課題を解決するために、本考案のヘアドライヤ
は、ドライヤ本体に発熱体、該発熱体による高温空気を
吐出口より吐出するフアン及び該フアンを駆動するモー
タを内蔵し、前記吐出口にブローブラシを着脱自在に装
着したヘアドライヤにおいて、 前記ブローブラシのブラシ本体にヘアカーラの収納空
間及び該空間に連通した前記ヘアカーラの出入開口を形
成し、該開口を開閉するカバーを設けたものである。

〔作用〕

前記のように構成された本考案のヘアドライヤは、ド
ライヤ本体の温風の吐出口に着脱自在に装着されたブロ
ーブラシに、そのブラシ本体にヘアカーラの収納空間と
その空間に連通したヘアカーラの出入開口が形成され、
その開口を開閉するカバーが設けられているため、ヘア
カーラを加熱したい場合、ブラシ本体内にヘアカーラを
収納してカバーをすれば、温風によりヘアカーラを加熱
することができ、安価で取扱いが容易であり、ヘアドラ
イヤの整髪用途が拡大され、かつ、ブローブラシで髪を
乾燥，整髪しながら同時にヘアカーラを加熱でき、ブロ
ーブラシの使用後、直ちに加熱されたヘアカーラを使用
し、ポイントカールなどの整髪が可能となる。

〔実施例〕

１実施例について図面を参照して説明する。

それらの図面において、（１）は円筒形のドライヤ本
体であり、ヒータ等の発熱体，フアン，フアン駆動モー
タを内蔵している。（２）はドライヤ本体（１）の根元
部に透設された吸気口、（３）はドライヤ本体（１）か
ら導出され交流電源に接続されるコード、（４）はドラ
イヤ本体（１）の周面に設けられた電源の切換スイツ
チ、（５）はドライヤ本体（１）の先端部に形成された
吐出口であり、発熱体により加熱された高温空気がモー
タにより駆動されるフアンにより吐出口（５）から温風
として吐出される。

（６）は基部（７）が吐出口（５）に連通して着脱自
在に装着されたブローブラシ（８）のブラシ本体、
（９）はブラシ本体（６）の基部（７）を除き右側のほ
ぼ半分が欠如されて形成されたヘアカーラ（10）の出入
開口、（11）は開口（９）の両側に上下方向に形成され
た摺動用の凹凸である。

（12）は開口（９）を開閉するカバーであり、上端が
有底の上下方向の半円筒体からなる。（13）はカバー
（12）の両側縁に上下方向に形成された摺動用の凸凹で
あり、ブラシ本体（６）の凹凸（11）に上下方向で嵌合
して摺動し、ブラシ本体（６）の上端の凹凸（11）に差
し込まれ、第１図に示すように、開口（９）を完全に閉
じる。

（14）はブラシ本体（６）とカバー（12）により形成
されたヘアカーラ（10）の収納空間、（15）はカバー
（12）の両側に形成された凹凸状の滑り止であり、カバ
ー（12）を摺動させるとき、指先が当接する。

（16）はブラシ本体（６）の側面に設けられた多数の
ブリスルであり、ブリスル（16）の基板の両端がブラシ
本体（６）の透孔に挿入されて係止されている。（17）
はシリコンゴム等からなる弾性体であり、各ブリスル
（16）に挿通されブリスル（16）に積層して装着されて
いる。

（18）は吐出口（５）からの温風の排出孔であり、ブ
ラシ本体（６），ブリスル（16）の基板及び弾性体（1
7）を貫通して形成されている。

（19）はブラシ本体（６）の内面に突設された複数本
の棒状の突起であり、ヘアカーラ（10）の収納空間（1
4）への収納時、ヘアカーラ（10）の周囲の空間のう
ち、カバー（12）側よりブラシ本体（６）側、即ち排出
孔（18）側の空間を大にし、ブローブラシ用の温風の出
を大きくしている。

（20）はヘアカーラ（10）の樹脂製の円筒状の外体、
（21）は外体（20）の内面に装着された金属筒であり、
外体（20）の変形を防止する。

そして、ヘアカーラ（10）を加熱する必要のない場合
は、収納空間（14）にヘアカーラ（10）を収納せず、通
常通りブローブラシ（８）として使用する。

つぎに、ヘアカーラ（10）を加熱する場合、滑り止
（15）に指を当てがつてカバー（12）を上方へずらし、
ブラシ本体（６）に出入開口（９）を開口し、ヘアカー
ラ（10）を突起（19）上に載置し、カバー（12）を装着
する。

この場合、吐出口（５）からの温風によりヘアカーラ
（10）が加熱されながら、温風が排出孔（18）から排出
され、ブローブラシとして使用しつつヘアカーラ（10）
が加熱される。

なお、前記実施例では、カバー（12）を凹凸（11）と
凸凹（13）による摺動により開閉するようにしたが、一
側に蝶番を設けた開閉式、或いは両側に係止部を設けて
着脱式にしてもよい。

〔考案の効果〕

本考案は、以上説明したように構成されているので、
以下に記載する効果を奏する。

ドライヤ本体（１）の温風の吐出口（５）に着脱自在
に装着されたブローブラシ（８）のブラシ本体（６）に
ヘアカーラ（10）の収納空間（14）とその空間（14）に
連通した出入開口（９）が形成され、その開口（９）を
開閉するカバー（12）が設けられているため、ヘアカー
ラ（10）を収納するのみでヘアカーラ（10）を加熱する
ことができ、きわめて簡単な構成でヘアカーラ（10）の
加熱機能を形成でき、安価であり、かつ取扱いが容易で
あり、ヘアドライヤの整髪用途を拡大することができ、
さらに、同時にブローブラシで髪を乾燥，整髪でき、そ
の後直ちに加熱されたヘアカーラ（10）を使用し、ポイ
ントカールなどの整髪を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のヘアドライヤの１実施例を示し、第１図
は正面図、第２図はヘアカーラの一部破断正面図、第３
図は第１図のＡ−Ａ線の拡大断面図である。 （１）……ドライヤ本体、（５）……吐出口、（６）…
…ブラシ本体、（８）……ブローブラシ、（９）……出
入開口、（10）……ヘアカーラ、（12）……カバー、
（14）……空間。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ドライヤ本体に発熱体、該発熱体による高
   温空気を吐出口より吐出するフアン及び該フアンを駆動
   するモータを内蔵し、前記吐出口にブローブラシを着脱
   自在に装着したヘアドライヤにおいて、 前記ブローブラシのブラシ本体にヘアカーラの収納空間
   及び該空間に連通した前記ヘアカーラの出入開口を形成
   し、該開口を開閉するカバーを設けたヘアドライヤ。