JP2544230Y2 - 線状光源 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、発光ダイオードを用いた線状光源に関す
る。

（ロ）従来の技術 従来より、原稿読み取り光源や電子写真用イレース光
源は、特開昭62-237774号公報に開示される様に、発光
ダイオードを１列又は数列に基板上に並べ、その上方に
円柱状ガラス棒等の棒状レンズを配置し、そして、反射
板を備えたレンズ保持部材で棒状レンズを基板上に固定
している。

（ハ）考案が解決しようとする課題 ところで、棒状レンズの端部では、基板端の発光ダイ
オードの光束と中央部側にある一方の発光ダイオードか
ら入射する光束による光度であり、そして棒状レンズの
中央部の光度が一つの発光ダイオードの光束とこの発光
ダイオードの両隣とさらに隣接の発光ダイオードから入
射する光束による光度であるから、基板端は光度が低く
なる（第３図の点線（Ａ）参照）。つまり、光源として
の有効照射長は、線状光源の外形長より相当短いものと
なる。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案の線状光源は、基板と、該基板上に整列して固
着された発光ダイオードと、これらの発光ダイオードの
上方に配置された棒状レンズとを具備するものにおい
て、前記基板の両端の発光ダイオードは、両端以外の発
光ダイオードの列数より多い数の列数で配置されたもの
である。

（ホ）作用 本考案は、上記のように構成したものであるから、棒
状レンズの両端の光度を上げることができる。

（ヘ）実施例 本考案の線状光源は、第１図に示す様に、基板（１）
と、この基板（１）上に１列に整列して載置され、配線
が施された発光ダイオード（２）（２）…と、それら発
光ダイオード（２）（２）…の上方に配置された棒状レ
ンズ（３）と、棒状レンズ（３）を基板（１）に固定す
るレンズ保持部材（４）とを有している。発光ダイオー
ド（２）（２）…は、例えば、１辺が0.2〜0.4mmのさい
ころ状をなし、一般に1.5〜6.0mm間隔で配置されてい
る。ところで、基板（１）の両端の発光ダイオード
（２）（２）…は第２図に示す様に２列で配置され、線
状光源の外形長を長くすることなく、また両端側と中央
側の発光ダイオードの電流値を変えることなく（電流値
を高くし、光度を上げると発熱等の問題がある）棒状レ
ンズ（３）の両端の光度が向上するようにしている。又
棒状レンズ（３）は円柱状ガラス棒又は略かまぼこ状樹
脂成形レンズを用い、その長さは発光ダイオード（２）
（２）…の列の両端付近と成るよう設定されている。而
して、この線状光源は、実験の結果、第３図の実線
（Ｂ）に示すように両端の光度が向上し、線状光源の外
形長に対する光源としての有効照射長の割合を大きくす
ることができる。

（ト）考案の効果 本考案は、上記のように構成したものであるから、基
板の両端の複数の発光ダイオードにより、棒状レンズの
両端の光度を上げることができ、線状光源の外形長に対
する光源としての有効照射長の割合を大きくすることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の線状光源の断面側面図、第２図は、
同じく基板の平面図、第３図は、線状光源の位置に対す
る光度を示す図で、点線（Ａ）は、従来の線状光源の特
性を示し、実線（Ｂ）は、本考案の線状光源の特性を示
す。 （１）……基板、（２）……発光ダイオード、（３）…
…棒状レンズ。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板と、該基板上に整列して固着された発
   光ダイオードと、これらの発光ダイオードの上方に配置
   された棒状レンズとを具備するものにおいて、前記基板
   の両端の発光ダイオードは、両端以外の発光ダイオード
   の列数より多い数の列数で配置されたことを特徴とする
   線状光源。