JP2543923Y2 - 抄紙機用ヘッドボックス - Google Patents

抄紙機用ヘッドボックス

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JP2543923Y2
JP2543923Y2 JP1991070599U JP7059991U JP2543923Y2 JP 2543923 Y2 JP2543923 Y2 JP 2543923Y2 JP 1991070599 U JP1991070599 U JP 1991070599U JP 7059991 U JP7059991 U JP 7059991U JP 2543923 Y2 JP2543923 Y2 JP 2543923Y2
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lip
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勝一 天野
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、抄紙機用ヘッドボック
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の抄紙機用ヘッドボックスの
一例を示すもので、ヘッダ1からマニホールド2、ミキ
シングチャンバ3、ハニカムチューブユニット4等を介
してリップ出口5に導いた紙料6(パルプを細かく砕い
て液状化したもの)を、トップリップ7及びトップリッ
プブレード8により幅方向(図面に対し直角な方向)の
厚さむらを調節して、ブレストロール9により矢印A方
向に移動する抄き網10上に吐出するようにしてある。
【0003】又、前記トップリップ7及びトップリップ
ブレード8と共にリップ出口5を形成するボトムリップ
11は平坦に製作されているが、運転時には紙料6の熱
により変形してうねりを生じる為、前記ボトムリップ1
1の下部に幅方向に連続する加熱室12を形成し、該加
熱室12に温水13を循環供給することによりボトムリ
ップ11の温度分布を均して前記うねりを抑制するよう
にしてある。
【0004】ところが、実際には、上記した如く加熱室
12に温水13を循環供給するようにしてもボトムリッ
プ11のうねりをなくすことができず、ボトムリップ1
1には依然としてうねりが残存していた。
【0005】その為、従来では、前記リップ出口5から
吐出される紙料6の幅方向の厚み分布を計測し、該厚み
分布が均一化するよう前記トップリップ7及びトップリ
ップブレード8を前記ボトムリップ11のうねりにあわ
せて調整するようにしていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来方式では、リップ出口5から吐出される紙料6の幅方
向の厚み分布を均一化することができても、紙料6にう
ねりが生じてしまうことになる為、このうねりによって
前記紙料6の長さ方向(図における左右方向)に対しあ
る角度を有して斜めに繊維配向性が生じ、製品の品質を
低下する虞れがあった。即ち、前記のように繊維配向性
が生じた紙料6を製品化し、これを例えばコンピュータ
用紙やファックス用紙として使用した場合、機器から送
り出される用紙が送り方向から繊維の配向方向に徐々に
ずれてしまい、紙づまり等の不具合を生じ易くなる虞れ
があった。
【0007】本考案は、上述の実情に鑑みてなしたもの
で、ボトムリップのうねりを電気的に計測し得且つその
計測値に基づいてボトムリップが平坦化するようにボト
ムリップの幅方向の温度を制御することができる抄紙機
用ヘッドボックスを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、ボトムリップ
の下部に幅方向に連続する計測室と幅方向に区画された
複数の加熱室とを形成し、前記計測室内におけるボトム
リップ下面の幅方向複数箇所に近接センサを取付け且つ
該近接センサの直下に幅方向に亘って検知線材を張設
し、前記各加熱室内に熱媒体を封入すると共に加熱装置
を配設し、前記各近接センサの計測値に基づいてボトム
リップの幅方向のうねりが解消されるよう前記各加熱室
内の熱媒体温度を加熱装置により制御する制御装置を備
えたことを特徴とする抄紙機用ヘッドボックスに係るも
のである。
【0009】
【作用】従って本考案では、幅方向各位置の近接センサ
により検知線材に対する距離を計測すると、その計測値
に基づいてボトムリップのうねり状態が制御装置により
判断される。即ち、近接センサの直下に幅方向に亘って
張設される検知線材が、計測室の幅方向両側を区画して
いる側壁の相互に端部を固定されて直線状に保持される
のに対し、該各側壁により幅方向への変位を拘束された
ボトムリップが、運転時に紙料の熱を受けることにより
幅方向に膨張してうねり状態になると、ボトムリップが
上方に膨らんでいる部分で各近接センサから検知線材ま
での距離が運転前の状態より増加し、ボトムリップが下
方に凹んでいる部分で各近接センサから検知線材までの
距離が運転前の状態より減少するので、各近接センサの
計測値の偏差からボトムリップのうねり状態を判断する
ことができる。更に、前記計測値に基づいて各加熱室内
の熱媒体を加熱装置により個別に加熱することによっ
て、ボトムリップの幅方向の温度を制御することが可能
となり、ボトムリップを平坦化することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0011】図1〜図4は本考案の一実施例を示すもの
で、図中図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わ
している。
【0012】前述した図5の抄紙機用ヘッドボックスと
略同様に構成した抄紙機用ヘッドボックス14におい
て、ボトムリップ11の下部に、幅方向(図1の図面に
対し直角な方向)に連続する計測室15と幅方向に区画
された複数の加熱室16とを形成する。
【0013】更に、前記計測室15内におけるボトムリ
ップ11下面の幅方向複数箇所に近接センサ17を取付
け、前記計測室15内における近接センサ17の直下に
幅方向に亘ってピアノ線18(検知線材)を張設する
(図1及び図2参照)。ここで、前記ピアノ線18は、
計測室15の幅方向両側を区画している図示しない側壁
の相互に端部を固定されて直線状に保持されることにな
る。
【0014】又、前記各加熱室16内には、沸点の高い
液体19を熱媒体として封入すると共に、前記各加熱室
16内の液体19を個別に加熱し得るよう電熱ヒータ2
0(加熱装置)を個々に配設する(図1及び図3参
照)。
【0015】更に、図4に示すように、前記各近接セン
サ17を所要場所に設けた制御装置21と接続すると共
に、前記各電熱ヒータ20を電流コントローラ22を介
して電源23と接続し、前記制御装置21から出力され
る指令信号24を前記電流コントローラ22に入力し得
るようにする。ここで、前記制御装置21では、各近接
センサ17の計測値に基づいてボトムリップ11のうね
り状態が判断されるようになっており、又、前記電流コ
ントローラ22では、制御装置21から出力される指令
信号24を受けてボトムリップ11のうねりが解消され
るよう各電熱ヒータ20に対する電流値が調整されるよ
うになっている。
【0016】而して、幅方向各位置の近接センサ17に
よりピアノ線18に対する距離x(図2参照)を計測す
ると、その計測値に基づいて制御装置21でボトムリッ
プ11のうねり状態が判断され、電流コントローラ22
に向け指令信号24が出力される。即ち、近接センサ1
7の直下に幅方向に亘って張設されるピアノ線18が、
測室15の幅方向両側を区画している側壁の相互に端
部を固定されて直線状に保持されるのに対し、該各側壁
により幅方向への変位を拘束されたボトムリップ11
が、運転時に紙料6の熱を受けることにより幅方向に膨
張してうねり状態になると、ボトムリップ11が上方に
膨らんでいる部分で各近接センサ17からピアノ線18
までの距離xが運転前の状態より増加し、ボトムリップ
11が下方に凹んでいる部分で各近接センサ17からピ
アノ線18までの距離xが運転前の状態より減少するの
で、各近接センサ17の計測値の偏差からボトムリップ
11のうねり状態を判断することができる。電流コント
ローラ22では、前記指令信号24に基づいて各電熱ヒ
ータ20に対する電流値が調整され、ボトムリップ11
のうねりが解消されるよう各加熱室16の液体19の温
度が制御される。
【0017】従って上記実施例によれば、幅方向各位置
の近接センサ17によりピアノ線18に対する距離xを
計測することによってボトムリップ11のうねりを電気
的に計測することができ、更に、その計測値に基づいて
ボトムリップ11の幅方向の温度を制御してボトムリッ
プ11を平坦化することができるので、紙料6の長さ方
向に対しある角度を有して斜めに繊維配向性が生じると
いった不具合をなくすことができ、製品の品質を大幅に
向上することができる。
【0018】尚、本考案の抄紙機用ヘッドボックスは、
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、検知線材
はピアノ線に限定されないこと、熱媒体は気体でも良い
こと、加熱装置は電熱ヒータに限定されないこと、その
他、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0019】
【考案の効果】本考案の抄紙機用ヘッドボックスによれ
ば、幅方向各位置の近接センサにより検知線材に対する
距離を計測することによってボトムリップのうねりを電
気的に計測することができ、更に、その計測値に基づい
てボトムリップの幅方向の温度を制御することによって
ボトムリップを平坦化することができるので、紙料の長
さ方向に対しある角度を有して斜めに繊維配向性が生じ
るといった不具合をなくすことができ、製品の品質を大
幅に向上することができるという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のII−II方向の矢視図である。
【図3】図1のIII−III方向の矢視図である。
【図4】本考案の一実施例のフローシートである。
【図5】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ボトムリップ 15 計測室 16 加熱室 17 近接センサ 18 ピアノ線(検知線材) 19 液体(熱媒体) 20 電熱ヒータ(加熱装置) 21 制御装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトムリップの下部に幅方向に連続する
    計測室と幅方向に区画された複数の加熱室とを形成し、
    前記計測室内におけるボトムリップ下面の幅方向複数箇
    所に近接センサを取付け且つ該近接センサの直下に幅方
    向に亘って検知線材を張設し、前記各加熱室内に熱媒体
    を封入すると共に加熱装置を配設し、前記各近接センサ
    の計測値に基づいてボトムリップの幅方向のうねりが解
    消されるよう前記各加熱室内の熱媒体温度を加熱装置に
    より制御する制御装置を備えたことを特徴とする抄紙機
    用ヘッドボックス。
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