JP2543413Y2 - 袖キャビネットの引き出し転倒防止装置 - Google Patents

袖キャビネットの引き出し転倒防止装置

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JP2543413Y2
JP2543413Y2 JP3246892U JP3246892U JP2543413Y2 JP 2543413 Y2 JP2543413 Y2 JP 2543413Y2 JP 3246892 U JP3246892 U JP 3246892U JP 3246892 U JP3246892 U JP 3246892U JP 2543413 Y2 JP2543413 Y2 JP 2543413Y2
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正昭 徳田
忠治 芳谷
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、袖キャビネットの引き
出し転倒防止装置に係わり、更に詳しくは袖キャビネッ
トの最下段の引出しを引き出した際に袖キャビネット自
体が前倒れすることを防止する転倒防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から引出しの前板下端部にローラを
取付けた構造のキャビネットの転倒防止装置は、各種提
供されている。例えば、実公昭52−40892号公報
にて開示される如く、前板の下縁に沿って連結板部を介
して下部板を取付け、連結板部と下部板とで形成した筒
状部の背面に、ローラを有する支持具を取付けている
が、この支持具の固定手段は一般にネジ止め若しくは溶
接にて行われている。尚、この下部板を設けている理由
は、前板下部を補強若しくは保護するためと、他の家具
とキャビネットを並設した際に家具の巾木との調和をと
るためである。
【0003】しかし、ローラを有する支持具を前板下端
部にネジ止め若しくは溶接にて固定するのは手間がかか
る。また、前板の素材がスチール製から合成樹脂製に替
わりつつある現状ではネジ止め固定に頼らざるを得ない
が、支持具に繰り返し回転モーメントが作用するとネジ
による締着力が弱くなってガタついたり、ついには支持
具が外れたりする恐れがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、ローラを有する支持
具を引出しの前板下端部に嵌合作業のみで容易に取付け
ることが可能である上に、その取付強度が極めて高く、
また支持具に繰り返し回転モーメントが作用してもガタ
つくことがない袖キャビネットの引き出し転倒防止装置
を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、多段に引出しを設けてなる袖キャビネット
における最下段の引出しであって、その底板より下方へ
突出した前板下端部に後方開放した係合凹部を形成し、
下端にローラを有する支持具の本体部を前記係合凹部内
に埋没状態で嵌合するとともに、本体部の上方に該本体
部より後方へ延設した支持面を前記底板下面に当接し且
つ該支持面の前部に設けた弾性係合爪を前記底板前縁に
係止し、引出しを引き出した際に支持具のローラが床面
に接地して袖キャビネットの前傾を防止してなる袖キャ
ビネットの引き出し転倒防止装置を構成した。
【0006】
【作用】以上の如き内容からなる本考案の袖キャビネッ
トの引き出し転倒防止装置は、最下段の引出しを引き出
した際に、該引出し前板の下端部に取付けた支持具のロ
ーラが床面に接地して袖キャビネットの前倒れを防止す
るとともに、重量が大きな引出しの引き出し及び押し込
み動作をローラにてスムーズに行うものである。また、
支持具の前板下端部への取付けは、単に嵌合作業のみで
行えるのである。そして、引出しを引き出す又は押し込
む際に、支持具に後方又は前方への回転モーメントが作
用するが、引出しを引き出す際には、支持具の本体部よ
り後方へ延設した支持面が引出し底板に当接しているの
で後方回転を規制し、また引出しを押し込む際には、支
持面の前部に設けた弾性係合爪が引出し底板の前縁に係
止しているので前方回転を規制するのである。
【0007】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
考案の詳細を説明する。図1は本考案の引き出し転倒防
止装置を採用した袖キャビネット1を示し、該袖キャビ
ネット1の本体2内には引き出し及び押し込み可能に多
段に引出しを設け、3は最下段の引出しを示し、4は上
段引出しを示している。
【0008】本実施例では、前記引出し3は、底板5に
両側板6,6及び後板7を一体形成して胴板を構成し、
該胴板の前縁部内面には周囲を前方へ折曲した縁板8を
有する前板裏カバー9をスポット溶接等で固着し、そし
て該前板裏カバー9の上縁10を合成樹脂製の前板11
の上部に嵌合するとともに、底板5の前縁12とそれに
固着した前板裏カバー9の下縁13を前板11の下部に
嵌合且つネジ止め固定して組立てられている。ここで、
底板5の前縁12は前板裏カバー9の下縁13より後方
に位置設定している。
【0009】また、図示しないが、最下段の引出し3及
び上段引出し4,…は、袖キャビネット1の本体2にサ
スペンションレールや通常のレールとローラ及びスライ
ダー等の組合せからなる案内手段にてその収容部の大部
分を引き出し可能に取付けられている。特に最下段の引
出し3は、一般的に収容部の容積が大きく、ファイル等
を収容した際に重量が重くなり、この状態で引き出すと
袖キャビネット1の重心が前方に偏り、引出し3の重量
自体により又は不意に袖キャビネット1等に加わった外
力により、袖キャビネット1が前方へ倒れることにな
る。
【0010】そこで、本考案は、前板11の下端部中央
に、下端にローラ14を有する支持具15を取付けて、
引出し3を引き出した際に、ローラ14が床面に接地し
て引出し3の重量を受け、もって袖キャビネット1の前
傾を防止するのである。本考案は、前記前板11への支
持具15の取付構造に特徴があるのである。以下にその
具体的な取付構造を説明する。
【0011】図4は、支持具15と、該支持具15を取
付ける前板11の下端部を示したものであり、前記底板
5より下方へ突出した前板11の下端部に後方開放した
係合凹部16を形成し、該係合凹部16内に支持具15
の本体部17を埋没状態で嵌合するようになっている。
更に詳しくは、前記本体部17は両側に突出したブロッ
ク状の嵌合部18とその中心部から下方へ延設した脚部
19とよりなる正面視略T字形に形成し、該脚部19の
下端にはローラ14を取付ける一対の脚片20,20を
隔設し、円柱状のローラ14の両端支軸21,21をそ
れぞれ脚片20に形成した軸受部22に回転可能に嵌着
している。また、本体部17の中心部上方に該本体部1
7より後方へ支持部23をアーチ状に延設し、そして該
支持部23の上面は底板5の下面に当接する支持面24
となしている。また、該支持面24の中央部には後方へ
開放したスリットを形成し、該スリット内の前部に通常
の状態では支持面24より上方へ突出設定した弾性係合
爪25を一体形成している。この弾性係合爪25は後端
に急峻な立上りを有し、前方へ緩く傾斜した形状であ
る。
【0012】一方、前記前板11は、図4及び図5に示
す如く、表面板26の下縁に後方へ屈曲した下面板27
を有するとともに、該下面板27の上方に略平行に補強
板28を一体形成し、該補強板28の下方に形成した複
数の突片29,…と補強板28との間に形成されたスリ
ット状の係合部30内に前板裏カバー9の下縁13と底
板5の前縁12が嵌挿されるようになっている。そし
て、前記下面板27と補強板28間には前記支持具15
の嵌合部18を埋没状態に嵌合する係合凹部16が、表
面板26の背面に突設した上部区画壁31、下部区画壁
32及び側部区画壁33によって形成されている。ま
た、支持具15の支持部23に対応する上部区画壁31
に切欠34を、脚部19に対応する下部区画壁32には
開口部35を、更に脚片20に対応する下面板27には
開口36をそれぞれ後方開放させて形成している。
【0013】しかして、支持具15を前板11の下端部
に取付けるには、前板11を前板裏カバー9に取付けた
状態で、支持具15の本体部17を係合凹部16に後方
から圧入するだけで、図6及び図7に示す如く、嵌合部
18が該係合凹部16内に埋没状態で嵌合するととも
に、支持面24が底板5の下面に当接し且つ弾性係合爪
25が底板5の前縁12の前側に係止した状態で取付け
られる。この際、支持部23は切欠34内に嵌合し、脚
部19と脚片20はそれぞれ開口部35と開口36内に
収容されている。
【0014】この取付状態において、引出し3を引き出
す又は押し込む際に、支持具15に後方又は前方への回
転モーメントが作用するが、引出し3を引き出す際に
は、支持具15の本体部17より後方へ延設した支持面
24が引出し底板5に当接しているので後方回転を規制
し、また引出し3を押し込む際には、支持面24の前部
に設けた弾性係合爪25が引出し底板5の前縁12に係
止しているので前方回転を規制するのである。また、支
持具15の嵌合部18,18は両側に突出し、それぞれ
係合凹部16内に密嵌しているので、脚部19に側方へ
の回転モーメントが作用したとしても、回転もガタつく
ことも全くないのである。尚、本実施例では弾性係合爪
25を支持部23に設けたが、嵌合部18等の本体部1
7の適所に設けることも可能であり、その場合には弾性
係合爪25に対応する係合凹部16に面する位置に係合
穴を設ける。
【0015】それにより、引出し3を引き出した際に、
引出し前板11の下端部に取付けた支持具15のローラ
14が床面に接地して、引出し3の重量を受けるので袖
キャビネット1の前倒れを防止するとともに、重量が大
きな引出しの引き出し及び押し込み動作をローラにてス
ムーズに行えるのである。尚、図2に示すように、支持
具15は、支持部23の一部を除き前板11の下端部に
埋設状態で取付けられているから、引出し3を押し込み
格納した状態において、袖キャビネット1の下かまち3
7との間に大きな間隙を設ける必要がなく、また下かま
ち37と底板5との間隙も大きく設定する必要がないの
である。
【0016】また、本実施例では、底板5より下方に位
置する前板11の表面板26に、細溝38を水平に連続
形成することによって、表面板26があたかも化粧部3
9と巾木部40とに分割されて視覚され、袖キャビネッ
ト1の側方に他の巾木を有するキャビネット等の家具を
並設した場合でも、巾木部が袖キャビネット1の位置で
も連続し、外観性の統一が図れるのである。
【0017】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の袖キャビネット
の引き出し転倒防止装置は、多段に引出しを設けてなる
袖キャビネットにおける最下段の引出しであって、その
底板より下方へ突出した前板下端部に後方開放した係合
凹部を形成し、下端にローラを有する支持具の本体部を
前記係合凹部内に埋没状態で嵌合するとともに、本体部
の上方に該本体部より後方へ延設した支持面を前記底板
下面に当接し且つ該支持面の前部に設けた弾性係合爪を
前記底板前縁に係止してなるので、支持具の前板下端部
への取付けを、単に嵌合作業のみで極めて簡単に行うこ
とができるにもかかわらず、強固な取付状態となすこと
ができる。そして、最下段の引出しを引き出した際に、
該引出し前板の下端部に取付けた支持具のローラが床面
に接地して袖キャビネットの前倒れを防止できるととも
に、重量が大きな引出しの引き出し及び押し込み動作を
ローラにてスムーズに行えるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】袖キャビネットの全体斜視図である。
【図2】最下段の引出しの側面図である。
【図3】同じく引出しの背面図である。
【図4】本考案の要部を示す支持具と前板下端部の分解
斜視図である。
【図5】同じく分解縦断面図である。
【図6】取付固定状態を示す要部の縦断面図である。
【図7】同じく取付固定状態を示す背面図である。
【符号の説明】
1 袖キャビネット 2 本体 3 引出し 4 上段引出し 5 底板 6 側板 7 後板 8 縁板 9 前板裏カバー 10 上縁 11 前板 12 前縁 13 下縁 14 ローラ 15 支持具 16 係合凹部 17 本体部 18 嵌合部 19 脚部 20 脚片 21 支軸 22 軸受部 23 支持部 24 支持面 25 弾性係合爪 26 表面板 27 下面板 28 補強板 29 突片 30 係合部 31 上部区画壁 32 下部区画壁 33 側部区画壁 34 切欠 35 開口部 36 開口 37 下かまち 38 細溝 39 化粧部 40 巾木部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段に引出しを設けてなる袖キャビネッ
    トにおける最下段の引出しであって、その底板より下方
    へ突出した前板下端部に後方開放した係合凹部を形成
    し、下端にローラを有する支持具の本体部を前記係合凹
    部内に埋没状態で嵌合するとともに、本体部の上方に該
    本体部より後方へ延設した支持面を前記底板下面に当接
    し且つ該支持面の前部に設けた弾性係合爪を前記底板前
    縁に係止し、引出しを引き出した際に支持具のローラが
    床面に接地して袖キャビネットの前傾を防止することを
    特徴とする袖キャビネットの引き出し転倒防止装置。
JP3246892U 1992-04-16 1992-04-16 袖キャビネットの引き出し転倒防止装置 Expired - Fee Related JP2543413Y2 (ja)

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JP2784719B2 (ja) * 1994-03-22 1998-08-06 株式会社岡村製作所 引出しを備えるキャビネットの前傾防止装置
JP4647161B2 (ja) * 2001-09-28 2011-03-09 コクヨ株式会社 抽斗収納体の傾倒防止輪

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