JP2543366B2 - 液体の衝突混合方法 - Google Patents

液体の衝突混合方法

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JP2543366B2 JP62134578A JP13457887A JP2543366B2 JP 2543366 B2 JP2543366 B2 JP 2543366B2 JP 62134578 A JP62134578 A JP 62134578A JP 13457887 A JP13457887 A JP 13457887A JP 2543366 B2 JP2543366 B2 JP 2543366B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数種の液体の混合及びそれらの吐出又は噴
出方法とそれらの装置に係る。
〔従来の技術〕
液体の衝突による混合の基本的方法には、大別して面
衝突式と線状集中衝突式及びこれらより成る複合衝突式
との三種がある。またこれらを直列につないだいわゆる
多段型混合法もこれらに含められる。これらは何れも本
発明者により発明され、また本出願人によって出願され
たものである。それらの出願番号は、線状集中衝突式に
おいては、特出願番昭61−250015,同昭61−289611,面衝
突式においては、特願番昭62−078897,複合衝突式にお
いては特願番昭62−081952である。
次にそれら発明の概要を説明する。
1) 面衝突式多段型混合法 第6図を参照されたい。同図によりスケマテックに説
明する。先ず第一段(127)において、供給する液体は
予め所定の比率をもって配合されたものを対象とするの
が原則である。この配合(たゞし未混合)液体Lcを加圧
して細孔125より高速度(30m/sec.以上)をもって線状
に流出(Lc11)し、それを衝突板126面上に衝突させ
る。該衝突流Lc11は、同衝突板126面上を全角方向に拡
散(Lc12)し分散する。そして、該衝突板126の周縁を
傅わって降下し、該衝突板の裏面下に集められ(Lm21
混合(Lm22)される。本法は上述の如く己に配合された
液体を対象するものであり、その特長は比較的小さい混
合室127内にて、より短時間に均一に混合されることで
ある。
上記第一段の混合室とほぼ同一構造のものを複数個
(127,128,129,…)直列に繋ぎ、上記混合作用を複数回
繰返えすことによって、数倍加した混合効果を得ようと
するのが、本多段型混合法である。各段における作用は
上記第一段におけるものと全く同様につき説明は省略す
る。
2) 線状集中衝突式多段型混合法 第7図を参照されたい。複数種の液体E,F,G,…を所定
の圧力に加圧し、それぞれ別個に、同数の細孔130A,130
B,130C,…より混合室131内部のある点に向けて、集中的
に、線状に高速度をもって流出(E1,F1,G1,…)させ、
互いに衝突させる。それによってこれら各液体は、分散
し、撹乱流を起こして入り混って混合(EFG…)が行わ
れる。比較的小さい混合室131内にて、短時間に、効率
的に、その上混合比の調整が比較的容易に行われるとい
うことが特長である。
上記第一段の混合室とほゞ同一構造のものを複数個
(131,132,133,…)直列に繋いで、上記混合作用を複数
回繰返えすことによって数倍加した混合効果を得ようと
するのが、本多段型混合法である。各段における作用は
上記第一段におけるものと全く同様につき説明は省略す
る。
3) 複合衝突式多段型混合法 本法は第8図に見られるように上記1)項の面衝突式
と同2)項の線状集中衝突式とを組み合せたものを一組
とし、これらを複数回繰返えし、即ち多段式に液体を混
合する方法である。同図にては先ず、予め複数種の液体
の配合(たゞし未配合)された液体Lcを加圧(P)して
細孔140から混合室141内に流出し(Lc15)、衝突板145
上に衝突させて拡散(Lc16)した後、それらを二つの流
れに分流(Lc17a,Lc17b)し、それらを二個の細孔146A,
146Bの中に導入、再び高速度をもって線状に流出(Lm24
a,Lm24b,…)し、それらを正面衝突させ、それによって
双方液体の混入、撹乱流を起こして混合(Lm25)した液
体を混合室141から連結管147をもって、次の即ち第二段
の混合室142に供給し、そしてまた上記の第一段におけ
ると同様に、即ち先ず面衝突、続いて線状集中衝突と、
複数回繰返し行なって、数倍加した混合効果を得んとす
るものである。必要によっては更に第三段(143)、第
四段,…とシリーズに行なうこともでる。上記各発明に
おいては、各段における各衝突用細孔と最終段の吐出又
は噴出孔(以下吐出は噴出をも含むものとして噴出なる
字句は省略する)との大きさについては特に触れていな
かった。即ちある衝突式多段型混合装置に対し、随時必
要とする又は手持ちの各種、各サイズのノズルを取付け
て実験していたのである。それによって、著しい混合効
果のあることは認められていたが、それらを整理する
と、ノズル径のサイズ及びそれらの組合せにより、混合
効果に相当の差異のあることが発見された。これが、本
発明の動機である。
〔解決しようとする問題点〕
衝突式液体の多段型混合法においては、各段における
それぞれの衝突力の大なる程、即ち細孔よりの衝突流の
速度の大なる程、混合効果の上がることはいうまでもな
い。逆説的にいえば、より混合効果を上げるためには、
液体の各混合室内における各衝突流の速度を、より上げ
ればよいということである。そのためには、その供給す
る液体の圧力をより大とすることも、その一つではある
が、それには大容量の加圧装置など高価な設備費を要す
る。本発明は供給圧力はそのまゝとして、単に衝突流の
速度を上げようとするのが狙いである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、液体の衝突式多段型混合法におい
て、その混合効率を一層上げるために、各段における各
衝突流の流速を一層上げることである。
元来、細孔内を通過して流出する液体の速度νは次の
式による。
たゞし P=細孔入口における液圧 P0=細孔出口における液圧 l=細孔の長さ Z=細孔の断面積 従って同一流路上における複数の細孔においては、そ
の断面積の小なるほど、その流速は大となる。よって吐
出孔の断面積をその上流にある衝突用細孔の断面積より
も大とすれば、その衝突流の速度をより大とすることが
できる。
上記細孔が面衝突用細孔と線状集中衝突用細孔とそし
て吐出孔とが同一流路上に配置された複合衝突式におい
ても、勿論、上記と同様のことがいえる。第1図を参照
されたい。説明を簡単にするために、複合衝突式多段型
混合法における第一段について先ず説明する。同混合室
R1よりの吐出孔N1の断面積Z1を、同混合室R1内に流入す
る最初の面衝突用細孔n1の断面積A1よりも大とする。上
述の式により、その衝突流Lc1の速度νは、吐出流E
1よりも大となって、面衝突により拡散効果を発揮す
る。また、上記の如く、吐出孔N1の断面積Z1のより拡大
により、同孔N1内を流れる液体の圧力降下P2−P0=Pd1
がより小となり、従って、同孔N1と連通しているその上
流の線上集中衝突混合室C2内の圧力P2も降下し、またそ
の上流の即ち面衝突C1内の圧力P1との差P1−P2=Pd2
より大となって、線状集中衝突流Lm2a,Lm2bの速度ν
もアップし、衝突力増大による分散混入作用がより大と
なって、混合効果が一層発揮される。更にまた、上記線
状集中衝突流Lm2a,Lm2bの高速化によりP1−P2の差も縮
小し、それにより、そのP1即ち面衝突混合室C1内の圧力
が低下して、供給液体Lcの供給圧力Pとの差(P−P1
がより増大し、面衝突流Lc1がより高速化(ν)され
て面衝突力が増大し、拡散効果はより大となる。以上の
ように、最終の吐出孔N1の断面積Z1の拡大により、その
上流にある各衝突流の速度は連動して一斉にアップして
混合効率は上昇せしめられるのである。
以上は、複合衝突式混合における一段について説明し
たが、これを二段とし、その二段目の吐出孔N2の断面積
Z2を、上記第一段の最初の面衝突用細孔n1の断面積A1
りも大とすることによって、第二段から遡って第一段へ
と、各複合衝突における各衝突流の速度を連動して一斉
に上昇せしめて、それぞれの混交効果を上げることがで
きるのである。
第三段,第四段,…と、累加した場合も同様であるの
で説明は省略する。
本発明の要旨は、複合衝突式多段型混合法及びその装
置において、その吐出孔の断面積を、その最初の衝突用
細孔の断面積よりも大とすることによって、各段におけ
る各衝突流の速度をより上げ、混合効果を一層向上せし
めることである。
次に本発明の方法について説明する。
1) 方法について 本発明の方法には二法あるので二項に分けて説明す
る。
(1) 吐出孔の面積を最初の衝突用細孔断面積より大
とする方法 第2図を参照されたい。説明を簡単にするために、二
段型とし、また各段とも最初は面衝突式、次ぎを線状集
中衝突式として説明する。第二段即ち最終段の混合室11
における吐出孔20の断面積Z4を、第一段混合室1への衝
突用細孔3の断面積A4よりも大とする。すると次のよう
な流体の作用が行われる。即ち同一流路上にある第一段
の面衝突用細孔3よりの衝突流Lc3の速度ν10は、吐出
流Eの速度νよりも大となる。また前式により、第二
段の吐出孔20内における圧力降下P5−P0=Pd4(ただしP
5は第二段線状集中衝突混合室15内の液圧とし、またP0
は大気圧とする)は、より小となり、従って、同吐出孔
20に連通する線状集中衝突混合室15内の液体P5も低下す
る。すると、同混合室15に向けられた線状集中衝突用細
孔17A,17Bに連通するその上流にある面衝突混合室12内
の液圧P6との差即ちP6=P5=Pd5がより大となり、線状
集中衝突流Lm9a,Lm9bの速度νがより大となる。する
と又、上記面衝突混合室12内の圧力P6が低下する。さす
れば、同混合室12内に流入する面衝突流Lm7の速度ν
は上がる。同速度νが上がれば、その上流である第一
段の流出管8内と更にそれに通過する同段の線状集中衝
突混合室5内の液圧P7は降下する。そしてそれは上記第
二段におけると同様に、第一段の線状集中衝突流Lm5a,L
m5bの速度νは上がり、更にその上流の面衝突流Lc3
速度ν10はより上昇するのである。以上の如く、吐出孔
20の断面積を最初の面衝突用細孔3の断面積A4よりも大
とすることによって、遡及して各段の各衝突流の速度を
連動的に一斉に上げることになるのである。それによっ
て、液体の拡散、分散、混入等による混合効果がより一
層向上されるのである。
(2) 同上法において、最初の衝突孔の断面積より、
各衝突用細孔を逐次拡大し最後の吐出孔の断面積をより
大とする方法 同じく、第2図を参照されたい。吐出孔の断面積を最
大とすることによる遡(そ)及的に各衝突流の速度の増
大は上述における場合とほゞ同様であるが、本法におい
ては、それら各衝突用細孔の各断面積がその流路に沿っ
て逐次拡大されることによって、各衝突流の速度は、概
ね均等化されるということであり、これが上項の方法と
相異する点である。
次に上記方法に基づいた装置の構造につき、同じく二
項に分けて説明する。
2) 装置の構造について (1) 第4図を参照されたい。先ず説明を簡単にする
ために、二段型について説明する。第一段混合容器51の
上部には、内部に向けて面衝突用細口金具53が取付けら
れ、該細口金具53の細項54の下方かつその方向にほぼ直
角に衝突板55が設けられる。該衝突板55は、該混合容器
51の内壁以内より若干内幅であり、かつその上面は該混
合容器51の上壁との間のスペーサ56により、またその下
面はその両端部に複数個の線状集中衝突用細口金具57A,
57Bが取付けられ、即ちこれら複数個の細口金具57A,57B
の上に該衝突板55は固定される。そして、これら複数個
の細口金具57A,57Bの間は空室として線状集中衝突混合
室59を形成する。該混合室59の下方は流出管60が設けら
れ、次の第二段の面衝突用細口金具63に接続される。該
細口金具63は、第二段の混合容器61上に上記第一段にお
けると同じ要領をもって取付けられ、以下、衝突板65、
複数個の線状集中衝突用細口金具67A,67Bも同様に取付
けられる。そしてその流出管70の端末には吐出口金具73
が取付けられる。そして該吐出口金具73の吐出孔74の断
面積Z8は上記第一段の最初の面衝突用細口金具53の細孔
54の断面積A8よりも大である。上記は二段型の場合であ
るが、三段型,四段型,…の場合も、その最初の吐出孔
の断面積Z9,…は第一段の最初の衝突用細孔の断面積A8
より大とする。
(2) 同じく第4図を参照されたい。本装置の構造
は、その主体は上記第(1)項における構造と同様であ
る。相異点は、第一段の最初の面衝突用細口金具53の細
孔54の断面積A8から、次の複数個の線状集中衝突用細口
金具57A,57Bの細孔58A,58B,…の各断面積b5,b6,…の総
和B3へ、そして次の第二段における面衝突用細口金具63
の細孔64の断面積C6へ、更に次の同段の複数個の線状集
中衝突用細口金具67A,67Bの細孔68A,68Bの各断面積d5,d
6の総和D4へと、該流路の流れに沿って逐次各断面積が
拡大され、そして最後の吐出口金具73の吐出孔74の断面
積Z8がより大となっていることである。
上述は二段型の場合であるが、更に同様構造のものを
直列に繋いで、三段型,四段型,…とした場合も、上述
の如く各衝突用細孔及び吐出孔の各断面積はその流れに
沿って逐次拡大されるのである。
〔作用〕
1) 前記〔問題点を解決するための手段〕第2)−
(1)項にて述べた装置の作用について述べる。
第4図を参照されたい。前述と同じく二段型について
説明する。同装置における吐出口金具73の吐出孔74の断
面積Z8は、第一段の最初の面衝突用細口金具53の細孔54
の断面積A8より大であるので、該細孔54よりの衝突流Lc
4の速度ν14はより大となる。また吐出孔74の断面積Z8
のより大なるがため、該吐出孔74に連通するその上流の
線状集中衝突混合室69内の液圧P10は、より低下する。
従がって該混合室69内に流入する複数の線状集中衝突流
Lm17a,Lm17bの速度ν11はよりアップする。と同時に該
線状集中衝突用細孔68A,68Bの連通するその上流の面衝
突混合室62内の液圧P10も降下するので、該混合室62内
に第一段混合室51より流入する面衝突流Lm14の速度ν12
もアップする。そしてそれはその上流の第一段の線状集
中衝突混合室59内の液圧P12を下げ、上記第二段におけ
る同室69内と同様に、線状集中衝突流Lm12a,Lm12bの速
度ν13を上げ、続いてその上流の面衝突流Lc3の速度ν
14も上げる。このようにして、吐出孔74の断面積Z8を、
最初の面衝突用細孔54の断面積A8よりも大とすることに
よって、同流路上における各衝突流の速度を連動的に遡
って一斉に上げることになる。それによって、それらの
衝突力はより大となって、液体の分散、混入即ち混合を
より効果的に行なうことができるのである。
2) 前記〔問題点を解決するための手段〕第2)−
(2)項にて述べた装置の作用について述べる。
同じく第4図を参照されたい。同装置においては、第
一段の最初の面衝突用細口金具53の細孔54の断面積A8
ら、次の複数個の線状集中衝突用細口金具57A,57Bの各
細孔58A,58Bの断面積b5,b6の総和B3へ、そしてまた次の
第二段の面衝突用細口金具63の細孔64の断面積C6へ、そ
して更に線状集中衝突用細孔の断面積d5,d6の総和D4
と、逐次それらの断面積を流れに沿って拡大して行き、
そして最後の吐出口金具73の吐出孔74の断面積Z8がより
大となされているので、これら各衝突用細孔から流出す
る衝突流Lc3;Lm12a,Lm12b,Lm14,Lm17a,Lm17bの各速度ν
14131211は、それぞれ概ね均等化し、従って
衝突力もほゞ均等化するので、各衝突による混合も、ほ
ゞ同率をもって、より効果的に行われるのが特長であ
る。
〔実 施 例〕
第1実施例 本法は、〔問題点を解決するための手段〕第1)−
(1)において述べた複合衝突式混合法において、先ず
一番目に面衝突を、二番目に線状集中衝突との順序で行
なったものであるが、本実施例においては、その順序を
逆に入れ換えて(第3図ご参照)一番目に線状集中衝突
式を、二番目に面衝突式との順序で行なうものであっ
て、その順列の違う点以外は、即ちそれぞれの混合作用
及びそれらの混合効果は、上記同項におけると殆んど同
様であるに付き、それらの作用についての説明は省略す
る。ただし、同装置に供給する液体の供給口即ち線状集
中衝突用細孔は複数個(33A,33B,…)あるので、混合す
べき液体の数と同数であれば、前述の同項(第1)−
(1))において述べた如く、予め配合した一つの液体
Lcでなくともよく、未配合の液体をぢかに供給すること
ができるという利点がある。
たゞし、第二段への供給は二本でもよい。従って同図
にても見られるように、第二段の混合室41に対しては、
第一段の混合室31より一本の流出流路38を二つに分けて
(39A,39B)、その二つの流れを第二段への供給即ち線
状集中衝突用細孔43A,43Bを通して流出せしめるもので
ある。
第2実施例 本法は、〔問題点を解決するための手段〕第1)−
(2)において述べた複合衝突式混合法において、上述
と同じく、一番目の面衝突と二番目の線状集中衝突とを
入れ換えて(同じく第3図参照)、一番目に線状集中衝
突を二番目に面衝突との順序で行なうものであって、そ
の基本的作用及び混合効果においては、上記同項におけ
る場合と殆んど同様につき説明は省略する。ただし、本
例においても上項と同じく、混合すべき複数種の液体
を、それぞれの線上集中衝突用細孔から供給することが
できる。
第3実施例 本装置は、〔問題点を解決するための手段〕第2)−
(1)において述べた複合衝突式混合装置の各段におい
て、一番目に面衝突式を、二番目に線状集中衝突式とな
したものを、その順列に入れ換えて一番目に線状集中衝
突式を、二番目に面衝突式として構成したものである。
その構造を説明する。第5図を参照されたい。先ず第一
段について説明する。混合室91の両側より複数個の線状
集中衝突用細口金具93,95を、それらの各細孔94,96を該
混合室91の内部の一点に集中的に向けて設ける。そして
該内部を線状集中衝突混合室92とし、該室92の底部には
面衝突用細口金具101を下方に向けて設け、かつ該細口
金具101の細孔102の下方にほゞ直角に衝突板103を設
け、かつ該衝突板103の周縁部には複数個の小孔104等を
設けて液体の降下流孔とする。該降下流孔の下方即ち衝
突板103の下面部には、必要とする空間部を設けて面衝
突流混合室105とし、同室の下方には流出管106を設け
る。そして該流出管106は分岐継手107に接続され、そし
てそれに接続された二本の分岐管108A,108Bは、次の、
即ち第二段の混合容器111の線状集中衝突用口金具112,1
13に接続される。これらは、上記第一段における線状集
中衝突用細口金具93,95に相当するのであり、それ以降
も上記第一段におけると同様の構造をなした第二段混合
容器111であり、二段型混合装置において相異する点
は、その流出管119の端末に吐出口金具120の設けられる
点だけである。
三段型混合装置においては、上記第二段における吐出
口金具が第三段の流出管に取付けられる。四段型以降も
同様である。
本装置においては、吐出口金具120の吐出孔121の断面
積Z10が、第一段における最初の線状集中衝突用細口金
具93,95の各細孔94,96の断面積a5,a6の総和A9よりも大
であるので、各段における衝突流の各速度はより高速化
される。これら各流れの作用は、前述の〔作用〕第1)
項において述べた面衝突と線状集中衝突との順序が逆に
入れ換わっただけであるので、それら作用の詳細な説明
は省略する。しかし、本装置における供給口は、同図に
も見られるように、複数個の線状集中衝突用細口金具9
3,95,…を有するので、これら細口金具の数に相当する
複数種の液体をそれぞれの細口金具に接続して、即ち未
配合の液体を直接供給できる点が上記〔問題点を解決す
るための手段〕第2)−(1)における構造のものと相
違する点である。
第4実施例 本装置は、上記第3実施例における構造と主体的には
ほゞ同じであるが、相違する点は、第一段の最初の線状
集中衝突用細口金具の細孔と断面積から次の面衝突用細
孔の断面積へと、更に第二段の各衝突用細孔の各断面積
へと、逐次流れに沿ってそれらが拡大され、そして最後
の吐出孔の断面積において、より大となることである。
本装置における作用の特長は、各衝突用細孔の各断面
積が、その流れの順序に従って逐次拡大されているの
で、それらの衝突流の各速度も、ほゞ均等化して高速化
されて行くということである。それらによって、各衝突
における混合効果もより均等化、それらが積み重ねられ
て、よりよき混合効果が得られるということである。こ
れらの作用の詳細については、前述の〔作用〕第2)項
において述べた面衝突と線状集中衝突との順序が入れ換
わっただけであるので、説明は省略する。
〔発明の効果〕
本発明による方法と装置によれば、複合衝突式多段型
混合方法及びその装置において、吐出孔の断面積を最初
の衝突孔の断面積より大とすることより、又は最初の衝
突孔の断面積より各衝突用細孔の断面積を逐次拡大し、
最後の吐出孔の断面積を最大とすることにより、各衝突
流の速度をよりアップし、よって混合効果をより向上せ
しめるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本作用の説明図 第2図は本発明
(以下特記以外はすべて本発明につき本発明の呼称は省
略する)において最初に面衝突式を次ぎに線状集中衝突
式を配列した複合衝突式の多段型の方法説明図 第3図
は最初に線状集中衝突式を次に面衝突式を配列した複合
衝突式の多段型の方法説明図 第4図は上記第2図にお
ける方法に基く構造を有する装置の側断面図 第5図は
上記第3図における方法に基く構造を有する装置の側断
面図 第6図は従来の面衝突式多段型の混合方法の説明
図 第7図は従来の線状集中衝突式多段型の作用説明図
第8図は従来の複合衝突式多段型混合方法の説明図 主要な符号の説明 1,11,51,61,71……混合室、2,12,52,62……面衝突混合
室、3,13,54,64……面衝突用細孔、5,15,59,69……線状
集中衝突混合室、7A,7B,17A,17B,58A,58B,68A,68B……
線状集中衝突用細孔、20,74,84,……吐出又は噴出孔、5
3,63……面衝突用細口金具、55,65……衝突板、57A,57
B,67A,67B……線状集中衝突用細口金具、60……流出
管、70,80……吐出又は噴出管、73,83……吐出又は噴出
口金具、A1,A4,A8……第一段における面衝突用細口金
具、b1,b2……第一段における線状集中衝突用細孔断面
積、B1,B3……第一段における一組の複数個の線状集中
衝突用細孔の各断面積の総和、C5,C6……第二段におけ
る面衝突用細孔の断面積、d1,d2,d5,d6……第二段にお
ける線状集中衝突用細孔の断面積、D1,D4……第二段に
おける一組の線状集中衝突用細孔の断面積の総和、Lc3,
Lc4……第一段における面衝突流、Lm5a,Lm5b;Lm9a,Lm
9b;Lm12a,Lm12b;Lm17a,Lm17b……線状集中衝突流、Lm7,
Lm14……第二段における面衝突流、P……供給液体の圧
力、P5,P10……第二段の線状集中衝突混合室内における
液体の圧力、P6,P11……第二段の面衝突混合室における
液体の圧力、P7,P12……第一段の線状集中衝突混合室内
における液体の圧力、P8,P13……第一段の面衝突混合室
内における液体の圧力、Pd4,Pd5,Pd6……圧力降下、
ν681113……線状集中衝突流の速度、ν7
101214……面衝突流の速度、Z4,Z5,Z8,Z9……吐
出又は噴出孔の断面積

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体の面衝突と線状集中衝突とを交互に複
    数回繰り返して行う液体の衝突混合吐出方法において、
    液体の外部への吐出孔(20)の断面積(Z4)を、第一段
    の最初の面衝突用細孔(3)の断面積(A4)よりも大と
    することにより各段の衝突混合室の圧力をより低下さ
    せ、これにより各衝突流の流速を上げて衝突混合効果を
    高めて吐出するようにした、液体の衝突混合吐出方法。
  2. 【請求項2】液体の面衝突から開始され面衝突と線状集
    中衝突とを交互に複数回繰り返して行う液体の衝突混合
    吐出方法において、液体の最初の面衝突用細孔(3)か
    ら、最終段の液体の外部への吐出孔(20)へ向けて、面
    衝突用の細孔の断面積と、線状集中衝突用の細孔の断面
    積の各段における断面積の総和とを、逐次拡大させ、そ
    れによって各段における衝突流の流速をほぼ均等化させ
    て全体としてより混合効果を高めて吐出するようにし
    た、液体の衝突混合吐出方法。
  3. 【請求項3】液体の線状集中衝突から開始され線状集中
    衝突と面衝突とを交互に複数回繰り返して行う液体の衝
    突混合吐出方法において、液体の最初の線状集中衝突用
    細孔(33A,33B)から、最終段の液体の外部への吐出孔
    (50)へ向けて、線状集中衝突用の細孔の断面の各段に
    おける断面積の総和(A6,C4,…)と、面衝突用の細孔の
    断面積(B3,D3…)とを、逐次拡大させ、それによって
    各段における衝突流の流速をほぼ均等化させて全体とし
    てより混合効果を高めて吐出するようにした、液体の衝
    突混合吐出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002102501A1 (fr) * 2001-06-18 2002-12-27 Karasawa Fine Co., Ltd Pulverisateur de particules

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