JP2541145Y2 - 封止部材付き液体容器 - Google Patents

封止部材付き液体容器

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JP2541145Y2
JP2541145Y2 JP1991006430U JP643091U JP2541145Y2 JP 2541145 Y2 JP2541145 Y2 JP 2541145Y2 JP 1991006430 U JP1991006430 U JP 1991006430U JP 643091 U JP643091 U JP 643091U JP 2541145 Y2 JP2541145 Y2 JP 2541145Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、液体を収納する容器で
あって、容器本体の所定箇所に設けた開口部の封止部材
を破ることにより液体を注出できるようにした封止部材
付き液体容器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙などを基材として両面に樹脂フィルム
を積層した複合シート製の液体容器が、ジュース、牛
乳、ミネラルウォータ、酒などの液体を収納する容器と
して広く使用され、こうした液体容器における容器本体
の所定箇所に開口部を設けるとともに、この開口部に、
液体の注出を導くための注出具と、開口部を封止するた
めの封止部材とを設けておき、開封具で封止部材を開封
することにより液体を注出できるようにした構成のもの
が周知である。
【0003】そして、具体的には、図2のように、容器
本体1の所定箇所に開口部Hを設けておき、開口部Hの
周辺の容器本体1の外面側1Aに注出具4を取付けると
ともに、開口部Hの周辺の容器本体1の内面側1Bに、
封止フィルム2A、つまり、封止部材を設けておき、注
出具4の内側に配置した開封具44を押し込んで、開封
具44の先端、例えば、開封刃43などにより、封止フ
ィルム2Aを開封することにより、容器本体1の内部に
収納された液体(図示せず)を注出できるようにした構
成(以下、第1従来技術という)が実公昭58−378
28号公報により開示されている。
【0004】上記の第1従来技術の構成では、開口部H
の端面H1が露出状態になっているため、容器本体1を
構成する基材の紙が、注出する液体を吸い込んで膨潤
し、容器本体1の強度を低下させてしまい、容器本体1
が変形してしまうという不都合ある。
【0005】こうした不都合を解消するために、図3の
ように、端面H1の閉塞と注出具4の取付座とを兼ねた
端面閉塞部材として、外周側の張出部分3A1と、この
張出部分3A1の内側に続く筒状部分3A2とを有する
ドーナツ状、つまり、環状の形状をもつ取付フィルム3
Aを設け、その張出部分3A1の裏面側を容器本体1の
外面側1Aに沿わせるとともに、筒状部分3A2を開口
部Hの端面H1に沿わせることにより,注出具4の固定
を確実にし、液体による開口部Hの膨潤を防止するよう
にした構成(以下、第2従来技術という)が実公昭63
−18582号公報により開示されている。
【0006】また、図3の構造における端面閉塞部材、
つまり、取付フィルム3の内側の張出部分3A3を延長
させて開口部hを無くした構造とし、紙を基材として両
面にポリエチレン樹脂の層を配置した積層材で容器本体
1を構成し、ポリエチレン樹脂/ポリエチレンテレフタ
レート樹脂/ポリエチレン樹脂の積層材で取付フィルム
3、つまり、端面閉塞部材を構成し、ポリエチレン樹脂
/アルミニウム箔/ポリエチレンテレフタレート樹脂の
積層材で封止フィルム2A、つまり、封止部材を構成す
るとともに、封止フィルム2Aのポリエチレン樹脂側を
容器本体1の内面側に対向させて配置した構成(以下、
第3従来技術という)が実開平2−48530号公報に
より開示されている。
【0007】さらに、図4のように、注出具4の下端側
に、開口部Hの深さの途中まで突出させた突出部分4A
を設けるとともに、この突出部分4Aと封止フィルム2
Aとの間に、ポリエチレン樹脂/ポリエチレンテレフタ
レート樹脂/ポリエステル樹脂の積層材で構成した接着
用筒材3aのポリエステル樹脂側を封止フィルム2A側
に配置して設けた構成(以下、第4従来技術という)が
実開平2−59124号公報により開示されている。
【0008】上記の第4従来技術の構成のものでは、図
4において、容器本体1を、紙1Cを基材として、外面
側1Aには厚いポリエチレン樹脂層1A1を、また、内
面側1Bには薄いポリエステル樹脂層1B1とその下に
厚いポリエチレン樹脂層1B2とを配置した積層材の薄
いポリエステル樹脂層1B1を内面側1Bにして構成す
るとともに、封止部材、つまり、封止フィルム2Aを、
厚いポリエステル樹脂2A1/アルミニウム箔2A2/
薄いポリエステル樹脂2A3による積層材の厚いポリエ
ステル樹脂2A3側を容器本体1の薄いポリエステル樹
脂層1B1に対向させて構成してある。
【0009】そして、ポリエチレン樹脂層1A1によっ
て、熱接着が強い層を形成することにより注出具4のフ
ランジ42、つまり、張出部分の底面との熱接着保持を
強固にするとともに、薄いポリエステル樹脂層1B1に
よって、容器本体1の内面を匂いしにくい層を形成する
ことにより、内面に収納した液体(図示せず)の風味を
損ねないように構成している。
【0010】ここで、ポリオレフィン系樹脂、例えば、
ポリエチレン樹脂(以下、PE樹脂という)は、強い熱
接着が行えるが、匂いを吸着し易いという性質をもって
おり、こうした性質をもつ樹脂を、この考案において
は、強熱接着高吸着性樹脂といい、また、ポリエステル
系樹脂は、弱い熱接着しか行えないが、匂いを吸着しに
くいという性質をもっており、こうした性質をもつ樹脂
を、この考案においては、弱熱接着低吸着性樹脂とい
う。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】こうした封止部材付き
液体容器においては、開封後も、内部の液体を複数回に
分けて使用するために、開封後に、例えば、図4のよう
に、適宜のキャップ5により蓋をした状態で保存するこ
とが多い。
【0012】そして、上記の第3従来技術の構成では、
開封具44を押し込んで封止部材、つまり、封止フィル
ム2Aを開封したときに、開口部Hの箇所の封止フィル
ム2Aが完全に切れて、その切片が容器本体1の内部の
液体中に落ち込んでしまい、保存中に、切片の表面のポ
リエチレン樹脂の高吸着性によって液体の風味が損ねら
れるという不都合がある。
【0013】また、封止フィルム2Aが不完全に切れた
ときには、切れた側が容器本体1の内側に杓子状の部分
を作って垂れ下がり、この杓子状の部分に液体が溜ま
り、保存中に、同様にして、液体の風味が損ねられると
いう不都合がある。
【0014】上記の第4従来技術の構成では、封止部
材、つまり、封止フィルム2Aの厚いポリエステル樹脂
層2A1が、容器本体1の内面側1Aの薄いポリエステ
ル層と対向して熱接着されており、これらの樹脂がいず
れも弱熱接着低吸着性樹脂なので、封止フィルム2Aの
熱接着強度が弱く、運搬中に封止フィルム2Aの一部が
剥離してしまう事故が生ずるという不都合がある。
【0015】また、容器本体1の内面側1Bが薄いポリ
エステル層1B1なので、素材の運搬や、容器本体1の
折曲形成する際などに薄いポリエステル層の一部が破損
してしまい、この破損箇所では下側のポリエステル樹脂
層1B2が液体と直接接触することになるので、上記と
同様に、液体の風味を損ねることになり、さらには、接
着用筒材3aが小さいので、組み付け作業がやりにくい
ほか、工程中に他のものに紛れ込みやすいなどの不都合
がある。
【0016】このため、第3従来技術の構成と、第4従
来技術の構成とを組み合わせるとともに、ポリエステル
層1B1を厚くして構成としても、第4従来技術におけ
る封止フィルム2Aの熱接着強度が弱いという不都合は
解消することができないので、こうした不都合を解消し
た封止部材付き液体容器の提供が望まれているという課
題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記のよう
な紙などを基材として少なくとも内面側に弱熱接着低吸
着性樹脂の層、つまり、内面側弱熱接着低吸着性層を有
する容器本体の所定箇所に開口部を設けるとともに、上
記の開口部に取付けられて上記の容器本体の内部に収納
した液体の注出を導くための注出具と、上記の開口部の
端面を閉塞するための端面閉塞部材と、上記の開口部の
周辺の内面側に熱接着されて上記の開口部を封止するた
めの封止部材とを設け、上記の注出具の内側に開封具を
押し込んで上記の封止部材を開封することにより上記の
液体を注出できるようにした封止部材付き液体容器にお
いて、
【0018】少なくとも、表面側には上記の内面側弱熱
接着低吸着性層よりも薄い弱熱接着低吸着性樹脂でなる
層、つまり、表面側弱熱接着低吸着性層を、また、上記
の表面側弱熱接着低吸着性層の下層には強熱接着高吸着
性樹脂でなる層を、さらに、裏面側には適宜の厚みをも
つ弱熱接着低吸着性樹脂でなる層を有するとともに、上
記の熱接着により上記の開口部の周辺の上記の内面側弱
熱接着低吸着性樹脂層に対向する上記の表面側弱熱接着
低吸着性層のみが破壊されて上記の内面側弱熱接着低吸
着性層と上記の強熱接着高吸着性樹脂の層とが熱接着さ
れ、上記の開口部の内側に位置する熱接着されない部分
には上記の表面側弱熱接着低吸着性層が残存する上記の
封止部材を設けることを主体とする構成によって上記の
課題を解決したものである。
【0019】
【実施例】本考案の封止部材付き液体容器の実施例を図
1に基づいて説明すると、1は容器本体、2は封止フィ
ルム、つまり、封止部材、3は取付フィルム、つまり、
注出具取付部材を兼ねた端面閉塞部材、4は注出具であ
る。
【0020】容器本体1は、基材11、ポリエステル樹
脂12、PE樹脂13からなる複合シートで構成され、
所定の部位、つまり、所定箇所に開口部Hが穿設されて
いる。そして、基材11は剛性を持たせるための紙と、
ガスおよび光に対して優れたバリアー性を有するアルミ
ニウム箔とからなり、内面側1Bに積層されたポリエス
テル樹脂12は、弱熱接着低吸着性樹脂として選定され
たものであり、外面側1Aに積層されたPE樹脂13
は、強熱接着高吸着性樹脂、つまり、従来周知のポリオ
レフィン系樹脂である。なお、図から明らかなように、
ポリエステル樹脂12は、後記のポリエステル樹脂層2
3よりも厚い層になっている。
【0021】封止フィルム2は、容器本体1の開口部H
を内面側1Bから封止している複合フィルムであって、
ガスおよび光に対するバリアー性を高めるアルミニウム
箔21(9μm)を挟装するように、外側、つまり、表
面側には、容器本体1の内面側1Bに積層したポリエス
テル樹脂12よりも薄いポリエステル樹脂層23(10
μm)と、その下層に厚いPE樹脂層22(45μm)
が積層され、液体に液する内面、つまり、裏面側に延伸
ポリエステル層24(12μm)が積層された構造であ
り、外側のポリエステル樹脂23が容器本体1の内面側
1Bのポリエステル樹脂12に対向しているが、ポリエ
ステル樹脂同士ではヒートシール性、つまり、熱接着の
強度が弱い。
【0022】このため、封止フィルム2のポリエステル
樹脂23を10μmと薄く形成してあり、封止フィルム
2を容器本体1の裏面に強いヒートシール条件、例えば
200〜230℃でヒートシールする際に、この樹脂層
23が破壊されて下層のPE樹脂層22が現れ、容器本
体1のポリエステル樹脂12とPE層22とが熱接着し
てシール、つまり、封止が可能な構成となっている。な
お、このヒートシールを実際に行う当業者には当然に分
かるように、開口部Hの内側に位置する熱接着されない
部分のポリエステル樹脂層23は、当然、そのまま残存
することはいうまでもない。
【0023】取付フィルム3、つまり、注出具取付部材
を兼ねた端面閉塞部材は、ポリエチレンテレフタレート
樹脂(以下、PET樹脂という)31(12μm)の両
面に、PE樹脂32(45μm)、33(45μm)が
配置された複合フィルムであって、シール後の外周側の
大きい張出部分34の外径が注出具4のフランジ42、
つまり、張出部分と同程度であり、開口部hの内径が開
口部Hの直径より小さく、フランジ42に続く筒状部分
35の外周面が開口部Hの端面H1に接しており、ま
た、筒状部分35に続く内周側の小さい張出部分36を
もち、全体がドーナツ状、つまり、環状に形成され、開
口部Hの周辺の容器本体1の外面側1BのPE樹脂層1
3と、開口部Hに位置する封止フィルム2のポリエステ
ル樹脂23とにヒートシールされている。
【0024】したがって、封止フィルム2が開封具44
の開封刃43により開口部Hの内側の封止フィルム2を
破って開封したときでも、開口部Hの端面H1、つま
り、複合シートの端面が保護されているので、基材11
の構成要素である紙が内容物の液体によって侵され、膨
潤することがない。なお、このヒートシールを実際に行
う当業者には当然に分かるように、開口部hの内側に位
置する熱接着されない部分のポリエステル樹脂層23
は、当然、そのまま残存することはいうまでもない。
【0025】注出具4は、PE樹脂などのポリオレフィ
ン系樹脂を素材とするものであり、筒状部分41が容器
本体1の開口部Hと同程度の内径をもつとともに、下端
側に大きく張り出したフランジ42が設けてあり、この
フランジ42を取付フィルム3のPE樹脂33にヒート
シール、つまり、熱接着させることにより、容器本体1
の外面側1Bに取付けてある。
【0026】43は封止フィルム2を開封するため開封
刃であり、円柱状の開封具44の下端部に鋸歯状に設け
られている。開封具44は注出具4に降下可能に嵌入さ
れているので、例えば開封具44を上から下に押し込む
ことにより、開封刃43を封止フィルム2に突き当てて
封止フィルム2を開封することができる。また、キャッ
プ(図示せず)を取り外し方向に回転させることにより
開封具44を降下させ、開封刃43により封止フィルム
2を開封する構造のものなどであっても構わない。
【0027】図1により説明した封止部材付き液体容器
を製造するに当たっては、取付フィルム3を容器本体1
と封止フィルム2とにヒートシールする際、つまり、熱
接着する際に、対向する樹脂材が異種材料であるためヒ
ートシールし難いきらいがある。このため、シール面と
なる容器本体1のPE樹脂13、封止フィルム2のポリ
エステル樹脂23および取付フィルム3のPE樹脂32
をヒートシールに先立ってガスフレームにて予熱し、そ
の後に圧着してヒートシールすることが好ましい。
【0028】なお、容器本体1の内面側1Bと、封止フ
ィルム2の両面とに用いているポリエステル樹脂、つま
り、弱熱接着低吸着性樹脂は、香気成分などの吸着性が
低いものであれば良いので、結晶性ポリエステル樹脂、
非晶性ポリエステル樹脂、低結晶性ポリエステル樹脂、
延伸結晶(配向)性ポリエステル樹脂などの何れのタイ
プであっても良いが、具体的にはPET樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート樹脂、酸変性ポリエステル樹脂(デ
ュポン社、SELOR X207等)、グリコール変性
ポリエステル樹脂(コダック社、PETG5116、P
ETG6763等)のポリエステル樹脂が好ましく用い
られる。
【0029】また、取付フィルム3としては、表裏にヒ
ートシール性に優れたポリオレフィン樹脂、つまり、強
熱接着高吸着性樹脂が積層されていれば良く、内側に挟
装する樹脂としてはPET樹脂の他にナイロン樹脂など
であっても良いし、フレーム処理適性を考慮してアルミ
ニウム箔をPET樹脂、ナイロン樹脂などと併用するこ
ともできる。
【0030】〔実施例の構成の要約〕 紙などを基材として少なくとも内面側に、例えば、ポリ
エステル樹脂層12による弱熱接着低吸着性樹脂の層、
つまり、内面側弱熱接着低吸着性層12を有する容器本
体1の所定箇所に開口部Hを設けるとともに、上記の開
口部Hに取付けられて上記の容器本体1の内部に収納し
た液体の注出を導くための注出具4と、上記の開口部H
の端面H1を閉塞するための端面閉塞部材、例えば、取
付フィルム3と、上記の開口部Hの周辺の内面側に熱接
着されて上記の開口部Hを封止するための封止部材、例
えば、封止フィルム2とを設け、上記の注出具4の内側
に開封具44を押し込んで上記の封止部材、つまり、封
止フィルム2を開封することにより上記の液体を注出で
きるようにした封止部材付き液体容器において、
【0031】少なくとも、表面側には、例えば、ポリエ
ステル樹脂層23のように、上記の内面側弱熱接着低吸
着性層12よりも薄い弱熱接着低吸着性樹脂でなる層、
つまり、表面側弱熱接着低吸着性層23を、また、上記
の表面側弱熱接着低吸着性層の下層には、例えば、ポリ
エチレン樹脂層22のように、強熱接着高吸着性樹脂で
なる層22を、さらに、裏面側には、例えば、ポリエス
テル樹脂層24のように、適宜の厚みをもつ弱熱接着低
吸着性樹脂でなる層24を有するとともに、上記の熱接
着により上記の開口部Hの周辺の上記の内面側弱熱接着
低吸着性樹脂層12に対向する上記の表面側弱熱接着低
吸着性層23のみが破壊されて上記の内面側弱熱接着低
吸着性層12と上記の強熱接着高吸着性樹脂の層22と
が熱接着され、上記の開口部Hに内側に位置する部分に
は上記の表面側弱熱接着低吸着性層23が残存する上記
の封止部材、つまり、封止フィルム2を設ける第1の構
成と、
【0032】この第1の構成に加えて、少なくとも、表
面側には、例えば、ポリエチレン樹脂層33のように、
強熱接着高吸着性樹脂の層、つまり、閉塞部材表面側強
熱接着高吸着性樹脂層33を、また、裏面側にも、例え
ば、ポリエチレン樹脂層32のように、強熱接着高吸着
性樹脂の層、つまり、閉塞部材裏面側強熱接着高吸着性
樹脂層32を有し、少なくとも、外周側の大きい張出部
分34の上記の閉塞部材裏面側強熱接着高吸着性樹脂層
が、上記の開口部Hの周辺の、例えば、ポリエチレン樹
脂層13のように、上記の容器本体1の外面側1Aに積
層した外面側強熱接着高吸着性樹脂層13に熱接着さ
れ、また、上記の張出部分34の内側に続く筒状部分3
5の外周面が上記の開口部Hの端面H1に接するととも
に、上記の筒状部分35に続く内周側の小さい張出部分
36の上記の閉塞部材裏面側強熱接着高吸着性樹脂層3
2と上記の封止部材2の表面側弱熱接着低吸着性層23
とが熱接着され、さらに、上記の閉塞部材表面側強熱接
着高吸着性樹脂層33と、例えば、注出具4のように、
ポリエチレン樹脂による強熱接着高吸着性樹脂層でなる
注出具4の底面とが熱接着されており、全体が上記の開
口部Hに沿った環状、つまり、ドーナツ状の形状でなる
前記端面閉塞部材を設ける第2の構成とを構成している
ことになるものである。
【0033】
【考案の効果】本考案によれば、以上のように、封止部
材を、容器本体の内面側に対向する面に熱接着、つま
り、ヒートシールする際に、封止部材側の薄い弱熱接着
低吸着性樹脂の層を破壊して、その下層の強熱接着高吸
着性樹脂層が容器本体の内面側の厚い弱熱接着低吸着性
樹脂層に熱接着されるため、封止部材の封止が強固にな
り、運搬途中で封止部分が剥離するような事故を防止す
ることができる。
【0034】また、ヒートシール後は、容器本体の内部
の液体に触れる部分が封止部材の強熱接着高吸着性樹脂
層の厚み部分以外を除き、全て低吸着性樹脂層になるの
で、樹脂材の吸着性により液体の風味を損ねることがな
くなるほか、容器本体の内面側の低吸着性樹脂層が厚い
ので、容器本体の素材運搬時や成形加工時に、低吸着性
層が損傷されにくいので、内面側の損傷によって液体の
風味を損ねることを防止することができる。
【0035】さらに、封止部材をヒートシールした後
も、封止部材の両面に低吸着性樹脂層が残存しているの
で、封止部材を開封した際に、封止部材の完全に切れ
て、容器本体1の中に落ち込んだり、封止部材が不完全
に切れて、杓子状に垂れ下がったりした場合でも、封止
部材の強熱接着高吸着性樹脂層の厚み部分以外を除き、
高吸着性樹脂材に液体が触れることがないため、樹脂材
の吸着性により風味を損ねることを防止することができ
るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図面中、図1は本考案の実施例を、また、図2〜図4は
それぞれ従来技術を示し、各図の内容は次のとおりであ
る。
【図1】要部縦断面
【図2】要部縦断面
【図3】要部縦断面
【図4】要部縦断面
【符号の説明】
1 容器本体 1A 外面側 1A1 ポリエチレン樹脂層 1B 内面側 1B1 ポリエステル樹脂層 1B2 ポリエチレン樹脂層 2 封止フィルム 2A 封止フィルム 2A1 ポリエステル樹脂層 2A2 アルミニウム箔 2A3 ポリエステル樹脂層 3 取付フィルム 3A 取付フィルム 3a 接着用リング 3A1 張出部分 3A2 筒状部分 3A3 張出部分 4 注出具 4A 突出部分 11 基材 12 ポリエステル樹脂層 13 PE(ポリエチレン)樹脂層 21 アルミニウム箔 22 PE(ポリエチレン)樹脂層 23 ポリエステル樹脂層 24 延伸ポリエステル樹脂層 31 PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂層 32 PE(ポリエチレン)樹脂層 33 PE(ポリエチレン)樹脂層 41 筒状部分 42 フランジ 43 開封刃 44 開封具 H 開口部 H1 端面 h 開口部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙などを基材として少なくとも内面側に
    弱熱接着低吸着性樹脂の層(以下、内面側弱熱接着低吸
    着性層という)を有する容器本体の所定箇所に開口部を
    設けるとともに、前記開口部に取付けられて前記容器本
    体の内部に収納した液体の注出を導くための注出具と、
    前記開口部の端面を閉塞するための端面閉塞部材と、前
    記開口部の周辺の前記内面側に熱接着されて前記開口部
    を封止するための封止部材とを設け、前記注出具の内側
    に開封具を押し込んで前記封止部材を開封することによ
    り前記液体を注出できるようにした封止部材付き液体容
    器であって、 少なくとも、表面側には前記内面側弱熱接着低吸着性層
    よりも薄い弱熱接着低吸着性樹脂でなる層(以下、表面
    側弱熱接着低吸着性層という)を、また、前記表面側弱
    熱接着低吸着性層の下層には強熱接着高吸着性樹脂でな
    る層を、さらに、裏面側には適宜の厚みをもつ弱熱接着
    低吸着性樹脂でなる層を有するとともに、前記熱接着に
    より前記開口部の周辺の前記内面側弱熱接着低吸着性樹
    脂層に対向する前記表面側弱熱接着低吸着性層のみが破
    壊されて前記内面側弱熱接着低吸着性層と前記強熱接着
    高吸着性樹脂の層とが熱接着され、前記開口部の内側に
    位置する熱接着されない部分には前記表面側弱熱接着低
    吸着性層が残存する前記封止部材を具備することを特徴
    とする封止部材付き液体容器。
  2. 【請求項2】 紙などを基材として、少なくとも、内面
    側には弱熱接着低吸着性樹脂の層(以下、内面側弱熱接
    着低吸着性層という)を、また、外面側には強熱接着高
    吸着性樹脂の層(以下、外面側強熱接着高吸着性樹脂層
    という)を有する容器本体の所定箇所に開口部を設ける
    とともに、前記開口部に取付けられて前記容器本体の内
    部に収納した液体の注出を導くための注出具と、前記開
    口部の端面を閉塞するための端面閉塞部材と、前記開口
    部の周辺の前記内面側に熱接着(以下、封止熱接着とい
    う)されて前記開口部を封止するための封止部材とを設
    け、前記注出具の内側に開封具を押し込んで前記封止部
    材を開封することにより前記液体を注出できるようにし
    た封止部材付き液体容器であって、 少なくとも、表面側には前記内面側弱熱接着低吸着性層
    よりも薄い弱熱接着低吸着性樹脂でなる層(以下、表面
    側弱熱接着低吸着性層という)を、また、前記表面側弱
    熱接着低吸着性層の下層には強熱接着高吸着性樹脂でな
    る層を、さらに、裏面側には適宜の厚みをもつ弱熱接着
    低吸着性樹脂でなる層を有するとともに、前記封止熱接
    着により前記開口部の周辺の前記内面側弱熱接着低吸着
    性樹脂層に対向する前記表面側弱熱接着低吸着性層のみ
    が破壊されて前記内面側弱熱接着低吸着性層と前記強熱
    接着高吸着性樹脂の層とが熱接着され、前記開口部の内
    側に位置する熱接着されない部分には前記表面側弱熱接
    着低吸着性層が残存する前記封止部材と、 少なくとも、表面側には強熱接着高吸着性樹脂の層(以
    下、閉塞部材表面側強熱接着高吸着性樹脂層という)
    を、また、裏面側にも強熱接着高吸着性樹脂の層(以
    下、閉塞部材裏面側強熱接着高吸着性樹脂層という)を
    有し、少なくとも、外周側の大きい張出部分の前記閉塞
    部材裏面側強熱接着高吸着性樹脂層が前記開口部の周辺
    の前記外面側強熱接着高吸着性樹脂層に熱接着され、ま
    た、前記張出部分の内側に続く筒状部分の外周面が前記
    開口部の端面に接するとともに、前記筒状部分に続く内
    周側の小さい張出部分の前記閉塞部材裏面側強熱接着高
    吸着性樹脂層と前記封止部材の前記表面側弱熱接着低吸
    着性層とが熱接着され、さらに、前記閉塞部材表面側強
    熱接着高吸着性樹脂層と、強熱接着高吸着性樹脂層でな
    る前記注出具の底面とが熱接着されており、全体が前記
    開口部に沿った環状の形状でなる前記端面閉塞部材とを
    具備することを特徴とする封止部材付き液体容器。
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