JP2540981Y2 - 繊維束の切断装置 - Google Patents

繊維束の切断装置

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JP2540981Y2
JP2540981Y2 JP11298291U JP11298291U JP2540981Y2 JP 2540981 Y2 JP2540981 Y2 JP 2540981Y2 JP 11298291 U JP11298291 U JP 11298291U JP 11298291 U JP11298291 U JP 11298291U JP 2540981 Y2 JP2540981 Y2 JP 2540981Y2
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fiber bundle
cutting
cutting blade
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long fiber
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増男 ▲まき▼野
清一 中原
修 楠戸
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、熱可塑性樹脂からな
る繊維束を切断する繊維束の切断装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浄水器や工業用濾過器などの流体処理装
置には、熱可塑性樹脂からなる中空の繊維を多数束ねて
なる短繊維束が濾過モジュールとして用いられる。上記
短繊維束を得る方法の1つとして、長尺の繊維を多数束
ねた長尺繊維束を切断する方法がある。この種の切断
に、のこ刃を用いると、のこ刃は繊維束を削って切断す
るので、細い繊維を引っ掛けるから、短繊維束の切断面
が極めて乱雑になる。他方、脳刀やミクロトーム刃のよ
うな厚い刃を用いると、長尺繊維束をその軸方向に押し
退けながら切断するため、繊維束の乱れや、切断面のつ
ぶれを生じ易い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そのため、この考案者
は、図6のように、刃先に平滑なテーパ状の刃先面51
を有する円形の切断刃50を用いて長尺繊維束Fを切断
することを試みた。しかし、この切断方法では、切断が
進むにつれ、円形の切断刃50の側面52が長尺繊維束
Fの切断面と大きな面積で接触するから、摩擦熱によ
り、熱可塑性樹脂からなる長尺繊維束Fの切断面が融着
するうえ、図示するように、切断箇所Cにおける繊維束
の乱れを今一つ解消できない。
【0004】また、長尺繊維束Fの直径よりも切断刃5
0の直径が遙かに大きくなるので、これに伴って、切断
刃50の刃厚が厚くなる。そのため、その刃厚の分だ
け、上記長尺繊維束Fをその軸方向Sに押し退けるか
ら、上記摩擦熱や、繊維束Fの乱れが大きくなる。
【0005】この考案は上記従来の問題に鑑みてなされ
たもので、熱可塑性樹脂からなる繊維束を、熱融着や繊
維束の乱れを生じることなく切断しうる繊維束の切断装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案は、まず、帯状の切断刃と、この切断刃を
繊維束の軸方向と直交する方向に駆動させる駆動装置
と、上記切断刃の両側において上記繊維束を径方向から
押さえる把持装置とを備えている。上記切断刃は、刃厚
が0.8mm以下で、高さが上記繊維束の直径よりも低
く、かつ、刃先が先窄まりの平滑なテーパ状に形成され
ている。
【0007】
【作用】この考案によれば、切断刃の高さが低いので、
切断刃と繊維束との接触面積が小さくなる。また、切断
刃の刃厚が薄いので、切断刃が繊維束を軸方向に差程押
し退けない。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面にしたがって
説明する。図1ないし図4は第1実施例を示す。図1に
おいて、長尺繊維束Fは、たとえばポリスルホンのよう
な熱可塑性樹脂からなる多数本の中空繊維fを円柱状に
束ねてなるもので、この図では、その切断箇所Cの近傍
のみ示している。この長尺繊維束Fは、切断箇所Cの両
側において、予め、テープTにより結束されて保形され
ている。
【0009】切断刃1は、薄く細長い帯状になってお
り、図2に明示するように、刃厚tがたとえば0.2m
mに設定されており、刃先11が先窄まりの平滑なテー
パ面12を有している。なお、刃先11は、その先端部
13においてテーパの角度が約2倍角になっている。上
記切断刃1は、図3に示すように、その高さHが長尺繊
維束Fの直径Dよりも低く設定されている。切断刃1の
両端部14には取付孔15が穿設されている。
【0010】切断刃1は、上記取付孔15を介して、図
1のように、コ字状の支持フレーム21に固定されてい
る。コ字状の支持フレーム21の一端22は、張力調節
用ねじ23が螺合しており、このねじ23により、取付
金具24を切断刃1の長手方向に進退させて、切断刃1
に長手方向の張力を与える。支持フレーム21は、その
中央の上部に取付具25が固着されており、支持フレー
ム21は、この取付具25を介して、図示しない駆動装
置に取り付けられている。駆動装置は、支持フレーム2
1を介して、切断刃1を長尺繊維束Fの軸方向Sと直交
する方向Rに往復させながら、下方に下降させるもので
ある。
【0011】上記切断刃1の両側には、一対の把持装置
3,3が設けられている。各把持装置3は、互いに対向
する一対の把持具31,31と、この把持具31,31
を進退させるエアシリンダ32とを有しており、長尺繊
維束Fを切断刃1の両側において径方向から押さえる。
なお、エアシリンダ32は、一方の把持装置3について
のみ図示しており、他方については、図示を省略してい
る。
【0012】つぎに、切断方法について簡単に説明す
る。まず、エアシリンダ32を伸張させて、2組の一対
の把持具31により長尺繊維束Fを切断箇所Cの両側に
おいて、径方向から押さえる。ついで、図示しない駆動
装置により、切断刃1を下方に降ろしながら、矢印R方
向に往復動させて、長尺繊維束Fを切断する。なお、切
断が終了すると、把持装置3による把持を解除した後、
長尺繊維束Fの右側の切片を短繊維束として搬出し、こ
の搬出後、長尺繊維束Fを軸方向Sの右側へ1ピッチだ
け移動させて、次の切断を行う。この動作を繰り返すこ
とにより、1本の長尺繊維束Fから、多数の短繊維束を
得る。
【0013】上記構成においては、切断刃1の高さHが
長尺繊維束Fの直径Dよりも小さいので、切断中におけ
る切断刃1と長尺繊維束Fとの接触面積が小さくなる。
また、切断刃1の厚さt(図2)が薄いので、切断刃1
が図4のように、長尺繊維束F中に入り込んだ際に、切
断刃1が長尺繊維束Fの各中空繊維fを左右(軸方向
S)に差程押し退けない。このように、長尺繊維束Fと
の接触面積が小さく、かつ、長尺繊維束Fを軸方向Sに
押し退けないので、摩擦熱が小さくなって、熱可塑性樹
脂からなる長尺繊維束Fの切断面C1が融着しにくくな
るとともに、切断面C1の乱れも殆どなくなる。
【0014】ところで、上記実施例では、図3の刃厚t
を0.2mmに設定したが、刃厚tは0.8mm以下で
あればよい。また、図3の刃の高さHは、一般に、20
mm以下に設定するのが好ましい。また、上記実施例で
は、切断刃1が有端帯状になっていたが、切断刃1は無
端帯状としてもよい。
【0015】なお、上記実施例では、図1の切断刃1の
両端部14において、切断刃1を支持フレーム21に固
定したので、切断刃1が安定するから、切断面が長尺繊
維束Fの軸方向Sに直角になり易い。しかし、切断刃1
を必ずしも両端部14において固定する必要はない。こ
の一例を図5の第2実施例に示す。
【0016】図5において、この第2実施例では、長尺
繊維束Fが一対の受樋33で支持されているとともに、
上方からコ字状の糸束押さえ34で押さえられて、長尺
繊維束Fが径方向から押さえられている。切断刃1は、
駆動装置4のクランク41に一端部14において連結さ
れているとともに、案内具6により案内されている。案
内具6は、切断刃1が往復可能な薄い溝61を有してい
る。なお、受樋33は切断中に上昇する。その他の構成
は上記第1実施例と同様であり、同一部分または相当部
分に同一符号を付して、その説明を省略する。
【0017】なお、上記各実施例では、中空繊維を束ね
た繊維束について説明したが、この考案が中空でない繊
維を束ねた繊維束についても適用されることはいうまで
もない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、平滑なテーパ状の刃先を有する切断刃で繊維束を切
断するので、のこ刃で切断するのではないから、切断面
が乱雑にならない。特に、切断刃の刃厚が薄く、かつ、
高さが低いので、繊維束との接触面積が小さく、かつ、
繊維束を軸方向に差程押し退けないから、摩擦熱が円板
形の切断刃よりも著しく小さくなって、熱可塑性樹脂か
らなる繊維束の切断面が融着しにくくなるとともに、切
断面の乱れも殆どなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を示す切断装置の概略斜
視図である。
【図2】刃先を示す断面図である。
【図3】切断刃の正面図である。
【図4】切断中の長尺繊維束の状態を示す正面図であ
る。
【図5】第2実施例を示す切断装置の概略斜視図であ
る。
【図6】従来例を示す切断装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1…切断刃、3…把持装置、4…駆動装置、11…刃
先、D…直径、F…繊維束、H…高さ、R…径方向、S
…軸方向、t…刃厚。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる繊維束を切断する
    繊維束の切断装置であって、帯状の切断刃と、この切断
    刃を繊維束の軸方向と直交する方向に駆動させる駆動装
    置と、上記切断刃の両側において上記繊維束を径方向か
    ら押さえる把持装置とを備え、上記切断刃は、刃厚が
    0.8mm以下で、高さが上記繊維束の直径よりも低
    く、かつ、刃先が先窄まりの平滑なテーパ状に形成され
    ている繊維束の切断装置。
JP11298291U 1991-12-30 1991-12-30 繊維束の切断装置 Expired - Lifetime JP2540981Y2 (ja)

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US11590685B2 (en) * 2018-09-03 2023-02-28 Ricoh Company, Ltd. Fiber aggregation, short fiber and method of manufacturing the same, and film and method of manufacturing the same

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